飲み会終わりに深夜帰宅したらマンションのゴミ捨て場にほぼ裸で部屋から出てきた内気巨乳ズボラ女子がいたので仲良くなってみた 作:風見 源一郎
オリジナル:現代/恋愛
タグ:R-18 純愛 中出し 大学生 処女
人生で初めてま○こを見たのは、マンションのゴミ捨て場だった。
大学生活も終盤に差し掛かり、無事に内定も出て就活が終わった俺は、友達と飲み明かして気付けば終電を逃していた。
それでも最寄り駅のギリギリ手前まで向かう電車だけは残っていたので、そこから徒歩で自宅マンションまで戻ることに。
時刻は午前二時。
マンションに着くまでだいぶ歩いたが、しこたま酒を飲んだので、まだ酔いは覚めきっていない。
部屋に帰ったらベッドに即行ダイブを決めようと、エレベーターへと向かっていた、その途中のことだった。
俺はゴミ捨て場からガサゴソと物音がしていることに気が付いた。
「うーん……ここじゃないかな……」
姿は扉の陰に隠れているが、声からして女の子がいるようだった。
二十四時間ゴミ捨てができるこのマンションでは、夜中の内にゴミを出しに来る人が多い。
さすがにこんな真夜中に出てくる人は珍しいけど。
(落とし物でも探してるのかな?)
若そうな、もっと言えば可愛らしい声だったので、俺は下心をひた隠しにして手伝うことにした。
「あの……何かお探し………………です…………か……?」
予想もしなかった光景に、俺は固まった。
Tシャツ一枚だけしか着ていない、ほぼ全裸の少女がゴミ袋を漁っていたのだ。
唯一着ているそのTシャツだって、色も白で生地が透けるほど薄いし、前屈みになっているせいで背中からお尻にかけての半分が脱げていた。
(お……女の裸だ……)
酔っていたこともあって、エロい気分になるのはすぐだった。
急いで立ち去るなんてことは考えられず、俺は露出された裸体を凝視していた。
突き上げられた下半身は局部がモロ出しになっている。
そして、ダラリと裾の開いたTシャツの奥には、ひと目で巨乳だとわかるほど“たゆん”と揺れる乳房がぶら下がっていた。
俺は思わず生唾を飲んだ。
(っ……肉ヒダまで丸見えだ……)
使用感の薄い綺麗な色の肉穴は、しかし、何かによってこじ開けられたような緩さと、見てわかるほどの湿り気があった。
あれが処女の穴なのか非処女の穴なのか、童貞である俺には判断ができなかったが、ペニスを挿れたらメチャクチャ気持ち良さそうだと思った。
「えっ、あっ…………ど、どうも……こんばんは……」
俺の存在に気付いてゴミ漁りを中断した少女は、意外にも冷静に(?)体を起こして挨拶してきた。
アソコを隠そうとさりげなく裾を下に引っ張っているのが可愛い。
「あ、あのっ、これは自分が捨てたもので、決して他人のプライバシーを侵害していたわけでは……」
「ああ、それは、わかってますよ! 探し物をしてたんですよね?」
「はい。今日買ったばかりのオモ……………………家電が、壊れてしまって。でも、保証書が見つからなくて……」
いま何か咄嗟に訂正したな。
「てっきり、箱ごと捨てたのかと思っていたのですが、見つからなくて」
「どんな箱なんですか?」
「……えっ?」
「えっ?」
露出少女はしらーっと視線を逸らして、下に引き伸ばしたTシャツはそのままにモジモジし始めた。
ノーブラなので引っ張る分だけ胸の形がTシャツに浮くのだが、自覚はないのかな。
パイパンだったから無理して隠してるんだろうか。
最初から生えない体質というよりは、どこか剃ったような風味だったな。
かなりキレイなツルツルではあったけど。
「あ……これは……その……脱毛をしてる最中で……」
俺がアソコに注意を向けていたのがバレたのか、少女はまた言い訳をする。
何でも話してくれるな。
「そうなんですね。最近だと、珍しくはないんでしょうか」
「ど、どうでしょう……私はただ、おトイレの後に汚れるのが嫌だっただけなので……」
なるほど、毛はウォシュレットで洗うことはないからな。
おそらくこの子は、普段から部屋でパンツを履いていないのだ。
そんなものぐさな性格だからこんな事態になっているわけなんだけど。
目元にはクマもあって、ふとももの太さを見る限りでもだらしない肉のつき方をしているのがわかるそんな少女が、やたらとエロく感じた。
もう勃起が抑えきれそうにない。
「たぶん部屋にあるので、探しに戻ります」
少女は慌ててゴミ袋の口を縛り、エレベーターへと移動する。
癖とは怖いもので、俺はそんな少女を早足で抜き去ると、エレベーターのボタンを押してドアを開けて“あげてしまった”のだ。
「ありがとう、ございます」
少女はペコリと頭を下げて、感謝はしてもらえたが、エレベーターに入ろうとしない。
「どうかしました?」
尋ねてから、
「あっ……い、一緒はまずいですよね! 俺、先に行きます……!」
男女二人きり、しかも女の子の側はほぼ裸というこの状況が、少女にとってどれだけ恐ろしいかを俺は遅れて理解した。
「いえ、こちらこそすみません。私、乗ります……」
しかし、気を遣わせてしまったのか、少女はTシャツに透けた巨乳を弾ませながら、俺の後に続いてエレベーターに乗り込んできた。
さきほどから危機感がなさ過ぎる。
あるいは、誘ってるのか……?
酔ってるせいでワンチャンあるようにしか思えない。
(改めて見ると変態的なぐらいエロい女だな……ダメだ……股間がムズムズする……耐えろ、耐えるんだ……)
エレベーターの扉が閉まる。
閉塞感のある音が耳の奥に鳴り響いて、密室の緊張をより際立たせていた。
このまま少女の後ろに回り込んでバックからハメ倒してしまいたい。
大人しそうな子だし、勃起したイチモツを見せつけたら、フェラチオぐらいはしてくれそうだ。
脳が淫らな妄想にどんどん支配されていく。
ダメだ、落ち着け。
これでは完全に犯罪者の思考だ。
希望した就職先から内定も貰えて、大学を卒業する単位も十分に取れているのに、こんなところで線の細い博打をしている場合じゃない。
(深呼吸、深呼吸……)
「ふぅ……はぁ……すぅーっ……はぁぁ……」
自分が思っていたより息が荒かった。
これでは逆効果だ。
しかも、リラックス状態になって余計に勃起してきた。
早く動いてほしいんだけど、ずいぶんと反応の悪いエレベーターだな。
故障してるのか?
このままでは露出少女を怖がらせてしまう。
「階数ボタン、押さないんですか」
「あっ、そうだった……! 何階ですか?」
「あー……えと………………それは…………」
振り返った先で、またモジモジして口をつぐむ少女。
擦り合わせたふとももから、汗が垂れている──のかと思ったら、その雫は内股になった膝にまで流れ着くと、糸を引いて床に垂れ落ちた。
そしてまた、ポタ……ポタ……と。
Tシャツに隠れた少女の股間から、粘性のある液体が垂れて床を濡らしていた。
「うぅ……ご、ごめんなさい……」
少女はギュッと両手で股を押さえることで、どうにかそれが溢れ出すのを止める。
あれって、愛液ってやつだよな?
セックスをするとき、ペニスを受け入れるために、膣内が濡れるやつ……。
もしかして、エレベーターで俺に襲われることを期待してる?
いや、いや、考え直せ。
なお待て、なおも待つんだ。
女の子はレイプされても自己防衛のために濡れるという。
早まったらダメだ。
冷静になれ。
俺は男だ。
紳士なんだ。
社会人にだってなるんだし、いくらアソコがびしょ濡れの露出少女が、だらしない生活が窺えるムチっとしたエロい体をしてても、俺は誘惑されたりなんかしない。
「あ……」
小さく声を漏らした少女。
その視線の先にあったのは、ズボンのチャックを破壊するぐらい突き出した、俺の勃起ペニスだった。
「うぐっ……これは…………! お、俺、外に出てエレベーター戻ってくるまで、反対側を向いておくんで! 先に戻っててください!」
俺はエレベーターを飛び出して、階数表示がどこまでいくかを見ないよう、外に視線を向けたまま少女が帰るのを待つことにした。
彼女がしばらく何も言わなかったのは、自分が住んでいる階を知られたくなかったからなのだ。
部屋の場所を知られてしまったら、ストーカーされる危険性もある。
階数を明かさないと部屋に帰れないことに気付いたのは乗ってからで、だから彼女も、途中で降りるとも言い出しづらくて迷っていたのだ。
しばらくするとエレベーターが上昇していき、再び一階へと戻ってきたそのときには、少女の姿はなくなっていた。
床には愛液が垂れた跡が残っている。
これまでのことが俺の幻覚ではない証拠だけがそこにあったのだ。
俺は一人、エレベーターに乗り込んで。
ガチガチに勃起したペニスを持て余したまま、想いの限りを吐き出すことにした。
「はぁ~……セックスしたかった~……あの子で童貞捨てたかった……いっそフェラでもいいからあの子に射精したかった……いや嘘だ強引にでも挿れて中出しするべきだった……」
後悔先に立たず。
それでいい。
安全な人生を選ぶことは決して悪いことではない。
世の男性の九十九割がレイプしているこの状況で自制した己を褒めるべきだ。
大人しめながらもどこか愛嬌のある顔をしていた少女との、夢みたいな童貞喪失イベントに未練を残しながら、俺は自室のドアの前までやってきた。
すると、
「はぁ……んっ、ああっ…………ふぅ、はぁああうっ……んんっ……ひゃっ、イッ……ああっ……」
部屋の中から喘ぎ声が聞こえてきた。
身悶えするような切なくも卑猥な声音に、ドキリとペニスが反応する。
(なんで俺の部屋から喘ぎ声が聞こえてくるんだ……!?)
隣の住人が大音量でAVを観ているのかとも考えたが、それは違う。
何故なら、声はドアのすぐ裏から聞こえているからだ。
鍵を掛け忘れたこの部屋にどこかのカップルが入り込んで、ラブホテル代わりに使っているという可能性も頭を過ったものの、その考えもすぐに棄却された。
そこに理屈があったわけではない。
ただ、俺の脳内にあるのは、先ほど出会った露出少女のことだけだったのだ。
(まさか、ここにさっきの子が……!)
俺はドアノブに手をかけて、鍵の掛かっていないそのドアをゆっくりと開いた。
「んあぅ……ひゃ……はぁ……ひぃいうっ……!
あっ、ああっ……あいぃいくぅ……イクッ……イッ…………ひぁああっ!?」
こんな薄いドア一枚を挟んで、ぴちゃぴちゃと卑猥な音を立ててオナニーをしていたのは、他の誰でもない露出少女だった。
俺がドアを開けたことに驚いた少女は、乳首を弄っていた手をTシャツから抜いて、愛液まみれの指を隠すようにまたTシャツの裾を引っ張って体を隠す。
「あ……あ……え、あの……ななにか、ご用でしょうか……」
必死に平静を装おうとする少女の脚はガクガクと震えていた。
絶頂の真っ最中にオナニーを目撃されて、脳が完全に快楽を放出しきれなかったようだ。
「俺の部屋で何を?」
「えっ? ふえっ? ここは、私の部屋のはずですが……」
「ん? ああ、そうだったのか」
よく見ると玄関から見た部屋の構造が俺の部屋と左右で逆だ。
酔ってて間違えたんだな。
まさかのお隣さんだったのか。
「ってことは、橘花さんかな。ポストに書いてあっけど」
こんなにエロい子が隣で暮らしてたなんて。
俺が寝ているときに、壁を挟んですぐ横でオナニーをしていたこともあったのかな。
あるいは、二人同時に、横並びになって若い体を慰めていたなんてことも……。
「はい、橘花です。……ので、部屋をお間違えかと、思います……」
「そっか。見ての通り勃起してるから、橘花さんをレイプするけどいいよね?」
「…………えっ……」
橘花さんは目を泳がせて、腰をくねくねとさせながら困惑する。
そんな拒絶を知らない少女を前にして、俺はズボンを下ろしてペニスを露出させた。
女の子に陰部を見られるのはコレが初めてだ。
恥ずかしさはあるが、今は解放感が優っている。
「そこの壁に手をついて、お尻をこっちに向けて」
「は、はい。……あの、何を、するんでしょうか」
橘花さんは壁に手をつきながら訊いてくる。
「さっきも言ったけど、レイプ……っていうか、つまり、この勃起したちんこを橘花さんのまんこに挿れるんだよ」
挿れていいか聞いてしまったらもうレイプにならないな。
黙って挿入するべきだったか。
「このまま、ですか……?」
「うん。玄関で、このまま。橘花さんのまんこに挿れて膣内で射精するから」
俺はTシャツを捲り上げて、肉厚な尻を掴むと亀頭をワレメにあてがった。
オナニーによっていい具合に濡れた肉壺はぬるぬるのびしゃびしゃで、軽く腰を突き出すだけで入ってしまいそうだった。
「コンドームは、付けないんでしょうか……あと、私、初めてなんですけど……」
「そこは、諦めてほしい。初エッチがよく知らない男の中出しになるのは申し訳ないけど。俺も童貞だから、おあいこって事で」
「な、なるほど」
「安全日だったりする?」
「いえ、どちらかというと、危険日です」
危険日か。
なら妊娠する可能性が高いわけだな。
でも、俺は内定も出てるわけだし、最悪の場合でも責任は取れるからそこは大丈夫だ。
「じゃあ、挿れるよ。中出しするからね」
「え? あ、はい……」
俺は散々待たされてイキリ勃ったペニスを彼女のヴァギナにねじ込んだ。
「あっ、んっ……ああっ……! そんな、いきなり奥まで……ひゃぁああうぁっ……! んあっ、あっ……か、硬い……んっ、アツいですぅ……!」
挿入した瞬間に、彼女の淫肉はにゅるりと俺のペニスを包み込んで、根元まで受け入れてくれた。
腰を打ち付けると、予想していた通りにぐじゅっと卑猥な音が鳴り響く。
俺はこの生セックスでついに童貞を卒業したんだ。
挿入したばかりなのに興奮と快感でもう射精してしまいそうだった。
「はぁ、はぁ、あああっ……気持ちいい……!」
「す、ごっ……ふぁ、はあっ……だめ、キちゃう……! ぐあ、うっ……ひゃあうんっ……!!」
奥をひと突きするたびに、ビクンと跳ねる体。
Tシャツに両手を突っ込んで、巨乳を鷲掴みにしながら乳首をグリグリを刺激すると、感度が上がって呼吸がまともに出来ないほどの喘ぎ声が漏れる。
「アッ……アッ……ああぅはあっ……! ひぃぎもぢっ、ああっ、うぐあっ……!!」
「くぅっ……橘花さん……いいよ……ナカ、すごくいい……!!」
肉筒を打たれて脚に力が入らなくなると、立ちバックで支えている俺の腕にズシりと橘花さんの体重がかかってくる。
彼女の生活のだらしなさによる部分もあるのだろうが、女の子一人分の体は見た目以上に重たかった。
俺は、女の子を抱いてるんだ。
アダルトビデオの向こう側に何度も憧れたあのシチュエーションが、いま現実のものになっている。
「橘花さん……橘花さんっ……!」
「っ、あぁいひぃイグっ……、ぁあっひいあっ……イクッ、イキます……! あふぁ、ぐっ……あがっ……はぁ……ひぃイグウゥ……!」
猿みたいに腰を振っているだけで、橘花さんは驚くほど簡単にイッた。
童貞の俺より先にイクなんて。
どれだけオナニーで慣らしてたら処女喪失セックスで雑魚イキするんだ。
なんだかイチモツがイライラしてきた。
中出しをしたくて堪らない。
「橘花さん、俺もイクからね……! このまま出すよ……!」
「ふぇ……ああっ……はっ、な、中出し、される、のっ……んあぁっ……! ひぃあっ……、ら、らめれすぅあっ……ぐうぅ……ひ、ひいっああっ、い、イクうっ……!」
「ああぅ、ああっ……! もう出るっ……出る、出るっ……!!」
「ひぁぁいぃいいっ……あぁ、ああぅああっ……!」
どぴゅっ、びゅるるっ、どくん、どっぷん──!
ゴムに遮られていないまんこの肉感に包まれながら、俺は大量の精液を膣内に吐き出した。
お風呂の中にオシッコを出したときのような、体温に近い温かさがじんわりと広がる感覚が、罪悪感を伴って股間から伝わってくる。
「はぁ……はぁ……橘花さんのまんこ、最高だった……」
「あ、ああうぅ…………あっ……あったかい、です……はうっ……ん、あっ……ンッ、アッ……イクッ……」
ペニスを膣から引き抜くと、橘花さんはしばらくイッたままで、その膣壁の収縮に合わせて精液が押し出されてくる。
ついに俺はやった。
中出ししたんだ。
女の子に、無許可で、思い切り。
「ありがとう、橘花さん。スッキリしたよ」
後悔はない。
中出し最高だった。
俺はズボンを履き直すと、床に崩れて息絶え絶えになっている橘花さんを置いて、自分の部屋へと帰っていった。
次の日、目覚めた俺が強烈な罪悪感に苛まれることになったのは言うまでもなく。
どんな顛末になろうと責任は取らなければならないので、俺は話をするべく橘花さんの部屋のインターホンを押した。
しかし、何度押しても反応はなく、彼女は出てこなかった。
仕方がないので夜になってから再トライしたのだが、それでも橘花さんが出てくることはなく、それはまた次の日も同じだった。
もしかして、単純に嫌われてしまったのではないかと。
あるいは、警察に被害届でも出しているのではないかと。
どちらにせよ自分が選んでやったことなので、受け入れる覚悟はしなければならない。
そんな不安を抱えたまま、インターホンを押しては無視されての生活が続いて、二週間が経ったときのことだった。
今度は最寄り駅の近くにあるカラオケで、半ばヤケクソに酒を流し込みながら、俺は歌って騒いで寝てを経て再び深夜帰宅をしていた。
時間も前回とちょうど同じ頃。
もし彼女にルーティーンがあるならば、またゴミ捨て場で会ってもおかしくはない。
そんな複雑な期待を胸にマンションに着いた俺は、誰もいない静かなゴミ捨て場で一人立ち尽くしていた。
「はぁ……警察は来ないし、普通に嫌われただけかな……てか、部屋で病んで引きこもりになってるってこともあるかも……そしたら俺はどうすれば……」
不安はたくさんあった。
ただ、それ以上に、彼女に会いたかった。
謝りたい気持ちと、それと同じくらい、橘花さんへの仄かな好意が芽生えている自分がいた。
非モテの精神構造は簡単だ。
エッチができて、仲良くなれそうな子が相手なら、好きになる。
そういう風にできている。
特にこの二週間は彼女のことばかりを考えていた。
そうした心理的な影響もあったのだろう。
(会いたかったな……)
俺は虚しさを胸にエレベーターのボタンを押した。
そして、降りてきたカゴの中に、一つの人影があることを確認した。
扉が開かれたそこにいたのは、他でもない橘花さんだった。
「あっ、どうも……お久しぶりです……」
橘花さんは前と同じ調子で挨拶をしてくれた。
これは、もしかすると、嫌われてない?
「お、久しぶりです。……ええっと、どう、してたかな……?」
不意のことだったので言葉が澱む。
何より、橘花さんの身には大きな変化が起きていて、そのことについて考えるのに頭がいっぱいだった。
「その、それ……よく、似合ってますね」
エレベーターから出てきた橘花さんは、なんとブラジャーとパンツを身に付けていたのだ。
ほかは前と同じTシャツ一枚なので、無防備には変わりないし、下着に付いているレースも柄も透け透けなのだが。
「ありがとうございます。……さすがに、他人に見られるのは恥ずかしかったので。家を出るときだけでも、と思いまして」
恥ずかしかったで済む話なのか。
中出しのことについてはどうなんだ。
何も思ってないのか?
「ゴミ、持っていきますよ」
「あ、はい。助かります」
俺は橘花さんからゴミ袋を受け取って、代わりにゴミ捨て場へと持っていった。
私生活情報の塊であるゴミ袋を他人に預けるのは普通なら嫌がるだろうが、後はすぐ近くに捨てるだけともなればそれほど抵抗もないだろう。
俺が戻ると、橘花さんはドアの開きボタンを押して、中で待っててくれていた。
本当に避けられてはいないみたいだ。
ついさっきまで罪悪感に苛まれていたのに、なんだかトキメキにも似た拍動を感じてしまう。
「橘花さんは、最近の調子は、どう?」
受精の可能性と、精神的な面と、どちらも気になっていた。
「生理は、来ましたので。ひとまずは安心かと思います」
「そうか。それは、よかった」
こういうのって、喜んでいいのかな。
いいんだよな。
「俺、何度か、部屋に行ったんだけど。朝と、晩と」
俺はエレベーターの階数ボタンを押して、ドアが閉まるのを待つ。
二人で帰るのに、押すボタンが一つだけなんて、なんだか同棲してるカップルみたいだ。
「それについては、ごめんなさい。朝は気付いてたんですけど、布団を出る前に、また寝てしまって」
二度寝をしてただけなのか。
「夜は、ヘッドホンをしてることが多かったので、聞こえてなかったんだと思います」
「音楽が好きなの?」
「いえ、アニメです。すみません」
「そんな謝らなくても。俺も好きだし」
「ホントですか!? そ、それは、嬉しいです……」
急に橘花さんの声が大きくなった。
そして、急に勢いを無くしていつもの大人しい雰囲気に戻った。
この子、さてはオタクだな。
共通点があって俺も嬉しい。
「今日は、ムラムラしてないんですか?」
橘花さんは髪をかき上げながら聞いてくる。
ムラムラしてないわけがないんですが!?
「それって、もしかして、またセックスしてくれるとか?」
エレベーターの上昇が止まって、目的の階に着いた。
俺はこのまま橘花さんを部屋に連れ込んでセックスしてもいいのか。
「えっ、あ、そういう、直接的な表現をされると困るのですが……」
「ごめん」
つまり、なんだ。
不文律で繋がりたい、とか。
逆に、無理矢理すれば許される、とか。
そんなあたりか。
俺と橘花さんで、並んでエレベーターを降りる。
ズボンはパンパンに張っていた。
「とにかく、勃起してきたから。俺の部屋に一緒に帰ろう」
「お部屋で……何を……?」
「それは、部屋で説明するよ。口で抜いたりとかもしてもらいたいし」
「は、はぁ……。わかりました」
わかりましたなんだな?
フェラチオさせていいんだな?
「ただ、録画したい番組があるので、それだけ予約させてください。済んだらお部屋に向かいますので」
「ん、そうか。わかった」
もちろん認める。
こういうのは、邪魔してはならない。
趣味は何より大切にしないとな。
多分、この子と付き合う上で守らなければならないラインも、そこなんだ。
なんだかわかってきたぞ。
「もし、遅くなるようなら…………鍵は、開けておくので」
ふむふむ。
「それはどういう?」
「ええと……うっかり寝てしまうと、申し訳ないので……」
この子ならやりかねないな。
「寝てたらどうすれば?」
「それは、ご自由に。起こしていただいても、いただかなくても」
「そうか」
ご自由にでいいんだな?
寝たままでもいいんだな?
本当にするからな?
「では後ほど……」
橘花さんは隙間から手を振って、そっとドアを閉めて部屋に帰っていった。
可愛い。
……と感慨に浸っていたら、再びドアが開いた。
「ただ……もしものときは、責任を取ってくださいね……?」
橘花さんはお腹をさすりながら上目で訊いてくる。
「も、もちろん」
「よかったです」
そんなやりとりをして、橘花さんは今度こそ部屋に戻っていった。
本当に鍵をかけられたような音はしなかった。
「はぁ…………やっぱり好きだ……」
俺は橘花さんと仲良くなりたい。
まずは、連絡先を交換しよう。
俺は廊下で一人、拳を固めて、天を仰いで。
そう決意をしたのだった。