憧れのお姉ちゃんを取られたボクッ娘ふたロリが、3Pレズセに堕ちるまで 作:FN:パラダイム
オリジナル:現代/恋愛
タグ:R-18 ガールズラブ ふたなり 女主人公 BSS NTR ボクっ娘 レズ
「あ、おはようハルカちゃん」
ボクの通学路には、立派なおうちがある。
ボクの家の3倍はある建物。レンガでできた塀。おとぎ話で出てきそうな門(流石にお城よりもずっと小さいけど)。その向こうに見える綺麗に整えられたお庭。
この家に、ひとりで住んでいる人がいる。その人は門の前で箒を掃いていた。
「おはよう、
笑顔を意識しながら、挨拶する。
その後、両腕を開けて見せる。
それに気付いた美咲お姉ちゃんは一旦箒を塀にもたれかからせた後、同じように腕を広げた。
駆け寄るボクを、彼女は優しく受け止める。
「ぎゅー。……ふふ、大きくなった?」
「わかる? 150センチになったんだ!」
「わかるよー。私158だから、もうすぐ追い抜かれちゃうなー」
「本当!? じゃあボクも、もうすぐお姉ちゃんみたいになれるかな!?」
「なれるよ。いっぱい勉強して、色々経験すれば」
曲がり角の向こうから、笑い声が聞こえる。学校の、友達の声だ。
途端に、なんだか恥ずかしくなって、ついお姉ちゃんから離れてしまった。
「あ……」
離れてしまった後に、まるで嫌いだから離れたように見えたんじゃ、と思ってしまった。
あわ、あわわ。
いけない。こんなときこそレイセイにしなきゃ。
「それじゃあ、また放課後に!」
「……うん。またね」
◇◆◇
ボクはシャワーを止め、紙の水気を手で優しく絞った。
顔を拭い、鏡を見る。……なんとなく、立ち上がる。
自分の身体を見た。
骨こそ浮いていないが、細い身体。太っちゃうのも困るけど、頑張って食べてようやくこれというのはちょっと落ち込む。
もちろん、胸はまだ膨らんでいない。乳首は大きくなっている気がするけど、お肉が付いている感覚はまったくない。触ってもすぐ骨とぶつかる。
「こんなで、お姉ちゃんみたいになれるかなぁ……」
湯船に身体を沈める。ボクは視線を下におろした。
身体がふとっちょに揺れている。だが流石にそのカタチが完全に崩れることはない。
だから、ボクのお股にあるものも。そのカタチを失うことはない。
そこにあったのは、本来女の子には無いモノ。
おちんちん、である。
それでもボクは女の子だ。難しいことはわかってないけど、そうらしい。女の子としての部分はちゃんとある(らしい。おちんちんの後ろにある。授業で習ったことくらいしか知らないけど……)。胸だって、もうすぐ膨らんでくるって言われた。おちんちんは本物だし、男と女、どっちのキノウも持ってるけど、じゃあどっちなのかと言えば、女の子だってお医者さんが言ってた。
ボクは、女の子なんだ。……でも、おちんちんがあるのもジジツだし。
……こんなものがあるのに、お姉ちゃんみたいな、大人の女性になれるのかな。
手で水面を叩く。ぱしゃ、と鳴る。
ボクは。美咲お姉ちゃんの隣に立てるような女性にならなきゃいけないのに。
男の子じゃないって、言いきれない自分がいる。
……。
「……いや、でも」
ボクが男の子として成長して。それでも、美咲お姉ちゃんに並べるようになれたなら。
もしかして。もしかすると。
「み。みみ、美咲お姉ちゃん、と……こ、コイビト……に……!?」
いやいや。いやいやいやいや!
「そんな……お、女の子同士だよ!? そうはならない……って……」
恥ずかしくなって、視線を下げた。
そのせいで、視界に入ってきた。
ボクのおちんちん。が、まっすぐ、長くなってる。なんだか突っ張ってるって感覚がする。
学校の授業で習った。これは勃起といって、男の人が、女の人にコーフンした時に……。
「ひゃぶっ!」
身体を更に沈める。顔まで沈める。
考えない。考えない。考えない……。
「ぶくぶくぶく…………」
◇◆◇
翌日の放課後。
友達と別れ、美咲お姉ちゃんの家の前に来ると、そこに見慣れない人がいた。
綺麗な人だった。
最初は男の人!? と身構えたけど……なんとなく、顔とか、ショートだけどパーマのかかった髪の毛とか……いや、気付いてからは身体が、女性的だと感じた。
「おや、近所の子かい?」
目が合うと、その人は少し微笑みながら話しかけてきた。低めの女性声だった。
「あ、もしかして君がハルカちゃんかな」
「う、うん」
「やっぱりね。美咲から君の話はよく聞いているよ。私は
身体をこちらに向ける流留さん。正面から見ると、そのスタイルの良さがよくわかる。
服装は割とシンプル。白のロングTシャツの上に、黒で半袖のオーバーシャツ。緩めの茶チノパンに黒いサンダル。
それでも、立ち方というか、たたずまいのせいかばっちり決まっている。大人の女性って感じ。
かわいいや、美しいっていうより、かっこいい。
「その、ながるさんは、どうしてここに……?」
「うん? いや、サークルの相談をね。ただ、呼び鈴を押しても出てこないんだ」
「え? うーん、シャワー浴びてるとか……あ」
考えて、今日の日付へと行きつく。
「そうだ、今日13日だ」
「ふむ、確かにそうだが……何か関係が? 今日は水曜だ、金曜というわけでもなし」
「金曜……? だって、13日は、美咲お姉ちゃんの、パパと、ママの……」
「ああ……そうだったっけ……? いや、事故は一昨年の8月だったはずだが」
「美咲お姉ちゃん、毎月お墓参りしてるって言ってた。ゲツメーニチ、だって」
「ふぅん。事前に連絡を入れておくべきだったか……? いや今日のところは退散するとしようか……美咲のお気に入りにも会えたしね」
「お、お気に入りなんて、そんな……!」
いけない。顔がゆるんじゃう。お姉ちゃんの、かなしい話をしたすぐ後なのに。
「……本当、かわいらしい子だ」
翌日、お姉ちゃんにながるさんのことを聞いた。
「うん。流留は同級生なの、学部は違うけど……。もしまた会った時は、仲良くしてくれると嬉しいな」
そう言って、ボクの頭を撫でてくれた。
……そして、次の週の金曜日。
◇◆◇
いつも通りの放課後、いつも通りの通学路。
いや、ちょっと違うかな……ボクは、来週から始まる読書週間のために、図書室で本を借りていた。ちょっと悩んでしまったせいで、帰りの時間がいつもより遅くなっていた。
家の近くまで……つまり、美咲お姉ちゃんの家の近くまで来た。角を曲がる。
いつも通り、周りの家よりも豪華な塀と門の前。そこには、いつもはいないなくるさんと……いつもいて、でもいつもと様子が違う、美咲お姉ちゃんの姿があった。
いつもおしとやかで、落ち着いてる美咲お姉ちゃんだけど……その時は、少し、そわそはして。でも少し、しおらしくて。なんだか……違った。
そんな美咲お姉ちゃんを見て、ボクは塀の角に身を隠してしまった。おかしい、いつもならすぐに駆け寄れるのに。
……塀に隠れながら顔だけ出し、覗き込む。
やっぱり、変なお姉ちゃん。そして、ボクと会った時と同じように、柔らかく微笑むながるさん。
そしてながるさんはおもむろに、両腕を、大きく開いた。
それを見た美咲お姉ちゃんは……少し俯いて、そして少し笑って。その胸に、飛び込んだ。
お姉ちゃんを受け止め、両腕で包み込んだ。
そのまま、数秒。美咲お姉ちゃんも腕をながるさんの身体に回し込み、抱き合うこと数秒。
ボクはその光景を、ただ見ていた。
女の子同士、抱き合うのなんてよくあることだ。
ボクも、今日の昼休みに友達とフザけて抱き付き合った。
でも、なんで。なんで、ボクの胸は……。
身体の力が抜けていく。
そのせいで、手に持っていた手提げカバンが……話すことはなかったが、腕を降ろしたせいで地面に着いた。わずかに音が鳴る。
抱きつきながら、周りを見渡し始めたながるさんは、その音に気付いたようだ。こちらの方を見る。そして、目が合う。
「……っ、ぁ……」
動けない。声が出ない。何もできない。
ただ見つめ返すことしかできないボクの姿を見て。
ながるさんは、にぃぃと笑った。
口の端を、どんどん吊り上げていった。
……ながるさんは、美咲お姉ちゃんの肩を2回、ぽんぽんと叩く。
美咲お姉ちゃんは顔をあげる。まるで、待ち望んでいたかのように。
そして2人は、少しだけ離れて。……ながるさんは、美咲お姉ちゃんの顎に手を添えた。
「……ぁ」
美咲お姉ちゃんは、ゆっくりと瞳を閉じて。背の高いながるさんは、頭を下げて。
「……ゃ、ぁ」
そのまま、唇を。
「ぅ、ぁ ぁ 、ぁ 」
◇◆◇
「覗き見なんて悪い子だ」
気が付いたら、ボクは地べたに座っていて。そして、ボクの目の前には、いつの間にかながるさんが立っていた。
「!? ひっ」
「なんだいその目は。勝手に見て、勝手に怯えて。まるで私が悪者みたいじゃないか」
眉をひそめながら笑うながるさん。でも、その口は、さっきボクを見つけた時のような、怖い笑顔だった。
「な、がるさん、は」
「ん?」
「ながるさんは! ……お姉ちゃんと、どういう関係、なんですか」
「うん? そうだねぇ……」
一度指を顎に付け、考える仕草をした後、
「友達、だね」
ながるさんは、そう言った。
「うそ」
反射的に、口に出る。
「友達で、あんなき、キス、しないもん。あんな、あんな、お姉ちゃん……」
「友達だよ。少なくとも私はそう思ってる。それともなんだい? 私たちの関係について、全てわかったとでも言うつもりかい? たかだか2回会っただけで?」
ずい、と笑顔そのままボクに顔を近づけてくるながるさん。つい、一歩引いてしまう。
「あ、う」
「仮にそういう関係だったとして、君にとやかく言う資格はあるのかい? そもそもなぜ気にするんだい? 美咲にとって『近所の女の子』でしかない君が」
苦しい。吸っても吸っても、苦しいのが無くならない。
「はぁっ、はぁっ、は――」
「……まあ、そう思われても仕方ないのも確かか」
ながるさんはすっと顔を離す。
「あんなやりとりをしてしまったこっち側にも非がある……そうだな、今日私はこの家に泊まる予定だ」
ながるさんは親指で美咲お姉ちゃんの家を指した。
「キミも今日、泊まるといい。ご近所さんなんだろう? 親御さんも許可を出すはずさ。……そして、私たちが『そういうの』じゃないってことをわかってもらいたい」
「あ、あの、えっと……」
優しく……さっきまでと違って、ながるさんは優しく微笑む。そのせいでボクの頭はぐちゃぐちゃになった。
ボクの、カン違い?
焦っちゃっただけ?
いいヒト? コワいヒト?
ワルイのはボクの方?
「そうだ。お詫びじゃあないけど……私が君たちの仲を取り持ってあげようか? 最近寂しがっていたよ? あまり抱きついてきてくれなくなった~って」
「!!」
ながるさんの言葉が、ぐるぐる回る頭の中に放り込まれる。
なんとなく、そんな気がしていた。友達の目とか、気恥ずかしさとかで、このごろはあんまりお姉ちゃんと遊ぶ時間が減っていたって……お姉ちゃんも、寂しがってたんだ。
いや……それよりも。お姉ちゃんとの仲を……とりもつ? 仲直り……ってほどじゃないけど、それって。
「どうだい、悪い話じゃないと思うが。……ふふ、もしかすると、前よりもずっと仲良くなってしまうかもしれないね……?」
「……」
正直、ながるさんは、ちょっとコワい。だけど、ボクが勝手にコワがっているだけなのかもしれない。……ながるさんが、とりもっても……今日僕を泊めても、何も得しないはずだ。もし2人が、コイビトだったなら、ボクなんて邪魔なだけだもん。
「わ、わかった。けど、もし、お姉ちゃんにヘンなコトしたら、許さないよっ!」
「ふふ、わかった。覚えておこう」
そうと決まれば、準備をしなくちゃ。
ボクは自分の家へと走り始めた。
◇◆◇
夕食時。着替えなどをカバンに詰めて美咲お姉ちゃんの家に上がった。荷物はすぐにお姉ちゃんの部屋に置き、リビングでながるさんと話しながら料理を待った。
料理ができあがり、皆で配膳をし、食事が始まって10分後。
「うふふー。ハルカちゃんとお泊りは久しぶりですねー」
美咲お姉ちゃんはできあがっていた。
「まったく、弱いのになんで好きになるかな、ワイン……。1杯だけだからね」
「えー。でも『飲んでいい』って言ったのは流留じゃない」
「冷蔵庫にある『ほろ酔い』ならいいって言ったんだ。たくさん飲むとすぐ眠くなるよ。お風呂も入れなくなるよ。今日一緒に寝てあげないよ?」
「むぅぅぅ~~~。……がまん」
ボクの正面に座る美咲お姉ちゃんは、口を尖らせながら、ワイン瓶に栓をした。
隣に座るながるさんは短くため息をしたあと、こちらに顔を寄せてくる。
(すまないね。いつも酔っぱらうとこんな感じなんだ。……あ、知ってたかい?)
(い、いいえ)
「なんですかぁ、2人でこそこそぉ!」
お姉ちゃんはボク達を交互に指さしながらプンスコ怒る美咲お姉ちゃん。
正直、びっくりした。
……だけど、お姉ちゃんの新しい一面を知れたと考えればうれしい。何より、いつものおしとやかで、それでいてしっかりしているお姉ちゃんはボクの憧れであることに変わりはない。それに。
「別に何も話してないよ。ただ酒癖が悪いな、と言ってただけさ」
「話してるじゃないですかぁ! 別に悪くないよぉ。むぅ」
顔をぷぅと膨らませる美咲お姉ちゃんは、とても子どもっぽく、とてもかわいらしく、これはこれで、魅力的だった。
「あ、そうだ。食べ終わったら、トランプでもしよう」
「いいんですかぁ? 私強いですよう?」
(……面白いものをみせてあげよう)
なくるさんは、少しだけ口の端を上げていた。
◇◆◇
「むぅぅ~~」
ババ抜き。
3人でやるにはちょっと手札の枚数が多くなるゲームだが、ながるさんがやりたいと言ったのはこれだった。
「ほら、美咲。こっちがババだよ」
ながるさんが、自分が握る2枚のうち片方にちょんちょんと指を触れる。
「え!? ほんとですかぁ!? それじゃあ……って、違うじゃない! もぉぉぉ~~~」
「あははっ。酔っぱらうとすーぐ信じちゃうんだから。ほらほら、次は私が取る番」
「仕方ないなぁ~……あっ!」
「はい、私の勝ちー」
「むぅ! もう1回です!」
5回ほど、このやりとりを繰り返している。現在美咲お姉ちゃんの全敗。流石にながるさんも嘘は2,3回しかしていないが、なによりお姉ちゃんが顔に全部出るのがいけなかった。
「ダメダメ、そろそろお風呂入らなきゃ。ハルカちゃん、先に行っておいで」
「えーっ。一緒に入るー!」
「もうちょっとお酒抜いてからじゃないとだーめ」
「じゃ、じゃあ、お先に……」
「ああーっ! もう、こんなことならお酒飲むんじゃなかったぁ~……」
残念がるお姉ちゃんに後ろ髪引かれるけど、お風呂に入る準備に……。
「ちょっといいかな、ハルカちゃん」
廊下に出たところで、ながるさんに呼び止められた。
「お風呂上がったらさ、一旦寝室で待っててくれないかな?」
「う、うん。でも、なんで?」
ながるさんは自分の唇に人差し指を添えると、
「ちょっと先にしておきたいことがあってね。……ああ、それと」
今度は顔を近づけ、ボクの耳の傍で囁く。
(……10時になったら、音楽室に来てくれるかな。わかるかい? 地下の音楽室)
◇◆◇
美咲お姉ちゃんのお父さんとお母さんは、有名な音楽家だった。
お父さんが作曲家で、お母さんがピアニスト。夫婦で仕事をする機会も多かったらしい。
美咲お姉ちゃんは、そんなご両親の影響を大きく受けている。大学で音楽の先生を目指しているのもそのひとつだ。
そしてそんな一家だったから、家にも当然、音楽室がある。
ご近所の迷惑にならないよう防音設備がしっかりしている、秘密基地みたいな部屋――。
◇◆◇
10時。
ちょっと眠くなってきたのを何とかこらえながら、ボクは地下への階段を降りた。
今、目の前にあるのは、防火扉のような、音の通りづらい金属の扉。
……なんの用事なんだろう。
仲良くなるためのレクリエーション、とかだろうか。例えば一緒に楽器を弾いたり、踊ったりみたいな。
でも、わざわざ10時にやる理由は何だろうか。例えば雰囲気作り……とか?
……考えてもわからない。
ならば、扉を開けるしかないだろう。もう10時は過ぎている。あれこれ考えるよりも、その目で見た方が早い。
ボクは音楽室の扉に手を掛け、引く。
ぎぃぃ。
ゆっくりと開いたつもりだったが、重い金属の扉が、中にいる人にボクが来た、と伝える。
もう、戻れない。
◇◆◇
扉の間から、顔を入れるようにして中を覗く。
音楽室には何度か入ったことがある。大人数だったり、お姉ちゃんと2人きりだったり、色々だ。部屋の反対側にはグランドピアノが見える。周りには美咲お姉ちゃんのお母さんが使っていたバイオリンやトランペットが飾られている。
でも、それよりも目立っていて、そしておかしなものに目を引き付けられた。
まず最初に、目を疑った。
「……?」
それは、ベッド。
しかも、大人が3、4人寝られそうなくらい大きなベッド。
それが、音楽室の一番真ん中に置かれていた。
そして……そして。
その上に……2つの人影が。
「……ぇ」
裸の女の人が、2人。
抱き合ってる。
いや。ただ、抱き合っているのとは違う。据わっている片方の上に、もう1人が乗るかたちに、抱きつくかたちになっているのだ。
いや、いや。厳密には、抱きついてはいないのだ。乗っている方が絶え間なく、飛び跳ねるように上下に動いている。そして、その度に声を上げている。
「はっ、はっ、はぁっ、あ、ん、んんっ」
いや、いや、いや。そこじゃない。一番大事なのは。
一番、信じたくないのは。
「はぁ、はぁ……ん、きも、ち、いい?」
いや。
「ねぇ、流留……」
いや。
「ふふ……、ああ。気持ちいいよ、美咲」
嫌。
「ふふ、うれ、しいっ。あ、だめ、くる、きちゃうっ。ああ、ああっ」
「い、いく、あ、ん――――~~~っ!!」
「ぃ、ゃ、ぁぁぁぁ……」
ボクの、蚊の鳴くような悲鳴は、美咲お姉ちゃんの今まで聞いたことがないほど高い声にかき消された。
「はぁ、はぁ……んむ……」
「ん……。疲れただろう、美咲。ちょっと休んでいるといい」
キスをしたまま、ながるさんは美咲お姉ちゃんをベッドに寝転がす。
そして……こちらを見た。
「…………っ」
でも、ボクは何もできない。
ながるさんはベッドを降り、床に立つ。
裸なので、当然その全身が露わになる……その、腰には。
ながるさんの腰には……ボクと同じモノがついていた。
本来なら、男の人のモノ。それが、ながるさんにも。
じゃあ、さっきまでしていたのは、やっぱり。
(……よく、来てくれたね)
近くまで来たながるさんが、顔を近づけて囁いてくる。
あの笑顔で。
食べ物か何かを見るような目で。心の底から、彼女だけが楽しそうな口元で。
「ぅ……ぁ」
(いきなりだが、もう君は後戻りできない。もし今から逃げても、覗いたことを美咲に言う。……どう思うだろうね? 美咲は)
(う……あぅ……)
(見てもらった通り、私と美咲はコイビトだ。君が、大好きな美咲お姉ちゃんと結ばれることは永遠にない)
(……っ、はぁっ)
(だが……なに、私も鬼じゃあない。……ここに呼んだのは、君にチャンスをあげようと思ったからさ)
頭がぐわんぐわんして、どうしようもなく気持ち悪い中、ながるさんの言葉か頭に響く。チャンス……?
「……? 流留、どうしたの?」
「ああ、急な電話が来てね。心配しないで、まだ寝ていていいよ」
「そう? ……ふぅ」
(……で、チャンスというのはもちろん美咲をゲットするチャンスだ。見たいただろう? 私と美咲のセックス。勝負をしよう。あれで美咲により気持ちよくさせた方の勝ちだ。そして、もし私に勝てたら、キミと美咲は晴れてコイビトだ)
ながるさんの言葉に頭の中がいっそう揺れる。美咲お姉ちゃんと、コイビト? いや、でもコイビトってそうやってなるものじゃ……。で、でも……。
(逆に負けたり……この勝負から逃げたら、何も変わらない。負けて取られるモノも無いが、君が美咲お姉ちゃんとコイビトになれるチャンスも、ずっと無い。これが、唯一のチャンスだ……受けるかい?)
ボクは、思考の海を漂っているような気分だった。
勝ったらコイビトになれる?
勝てるの?
でもながるさんと美咲さんがセックス、してたのはホントだよ?
もう、チャンスはないんだよ?
(……さあ、どうする?)
「やあ。戻ったよ、美咲」
「あ、おかえり……え?」
上半身を起こしドアを開けて入ってきたボクたちを見て、美咲お姉ちゃんが笑顔のまま固まる。
「え? え? ハルカちゃん? やだ私、酔っちゃってる?」
「夢じゃあないよ。どうやら途中から覗いていたみたいだ」
……ボクは目線を下に逸らしながら、入る直前にながるさんに言われたことを頭の中で繰り返す。
(……もし、私の言うことを聞かなかったり、口答えをしたら、その時点で家の外に放り出す)
「…………っ」
「じゃ、じゃあ、さっきのを見て……」
美咲お姉ちゃんはどんどん顔を赤くしながら、近くの掛け布団で自分の身体を隠した。
「あ、あのね、ハルカちゃん。確かにハルカちゃんくらいの年齢だと気になっちゃうかもだけど、えっと」
「けど私はむしろ丁度いいと思っている」
目を回しながら話していた美咲お姉ちゃんがまたピタリと止まり、目をぱちぱちさせた。
「え?」
「この際だ、ハルカちゃんにも混ざってもらおう」
「え? え? 流留、なに言ってるの? なんでそういう話になるの?」
ながるさんは、ベッドに歩み寄りながら話し続ける。
「どうやら、彼女は君に好意を抱いていたらしい。だから、さっきの光景がよほどショックだった。そしてだからこそ、混ざりたいと。そう言っていた。……故意ではないとはいえ、ハルカちゃんから大事な美咲お姉ちゃんを奪ってしまったのは、私も心苦しく思う。だから、了承することにした。ハルカちゃんの想いを、受け止めようと思う」
「ちょ、ちょっと待って流留。そんな、そんなこと……していいわけ、ないじゃない」
徐々に首を横に降り始める美咲お姉ちゃん。
ベッドに上がったながるさんは、美咲お姉ちゃんに近寄りそして、飛びかかるようにして抱きつきながらキスをした。
「ん、ん、んむ……!」
押し倒されるお姉ちゃん。数秒後、唇を離したながるさんは、ゆっくりとしゃべり始める。
「……全ては、君のためなんだ」
「そ、そんなこと、あるわけ……!」
「……一昨年の、飛行機事故。その日君は、最愛の両親を同時に失った」
お姉ちゃんが、ひゅっ、と息を吸う。
「家族を失うということ、それは心に穴が開くことを意味する。それが突然、しかも二人同時に起これば、穴は容易には埋まらない。……この広い家で1人になった君の孤独は、計り知れない。私は、1人にしたくないと思った。少しでもその穴を埋めたいと思った。恋人になれば、家族に近い間柄になれば、あるいはその寂しさを取り払えると思った! ……でも、足りなかった」
美咲お姉ちゃんから離れ、うなだれるながるさん。
「2人分の心の穴を埋めるには、私の力は足りなかった。あまりにも。……自分の存在の弱さを呪ったよ。死のうとさえ思ったよ。……いっそう君を悲しませると、わかっていながらね」
はは、と乾いた笑いを漏らすながるさん。
「流留……」
「そう思っていた時なんだ。ハルカちゃんに会ったのは」
ゆっくりと、こちらを見た。
「私は彼女に会った時、もしかしたら。もしかしたら、君と家族同然に育ってきたハルカちゃんなら、力になれるんじゃないかと思った。そもそも2人失ってできた穴なんだ、私とハルカちゃん、2人なら埋められるかもしれない」
「……っでも、それが、なんで」
「家族とは、なんだい?」
美咲お姉ちゃんの言葉を、遮る。
「血の繋がり。半分正解。でも、夫婦は違うだろう? 血の繋がっていない私たちが家族に近づくには、夫婦を目指すしかない。では、その方法は? ……その営みを模倣すること以外にない。これは儀式なんだ」
ながるさんは手を握り、脇を閉め、丸まりながら、美咲お姉ちゃんの膝の上に身を預ける。まるで、母親に縋る子どものように。
「頼むよ、君を、救わせてくれ……! じゃないと、私、わたしは、なんのために……!」
「…………」
少し、間があった後。
美咲お姉ちゃんは、ながるさんの頭をゆっくりと撫でた。
「ごめんね、心配させて。あと、ありがとう、流留。……わかったよ」
「……! ありがとう、ありがとう……!」
ながるさんはお姉ちゃんのお腹に抱きついた。
「じゃあ、始めようか……! ハルカちゃんも、こっちに……ああ、その前に。服を脱いで、そこのソファに置いてくれ」
ながるさんが涙で濡れた顔、赤くなった目をこっちに向けた。ボクは無言で頷いた。
ながるさんが指さした方向に歩く。そこには公園のベンチくらいの大きさのソファがあり、2人分の服が綺麗に畳まれて置いてあった。
あと、ソファの隣には小さなテーブルがある。なんとなく気になって、見た。
テーブルの上には、3人分の水が入ったペットボトル、半透明な何かが入ったボトル、そして既に開けられた「ほろ酔い梅酒」と「ノンアルコール梅酒」のアルミ缶があった。
パジャマを畳む。……人並みにお手伝いはしている方だと思うけど、2人の服よりも形が悪い。……なんとなく、美咲お姉ちゃんとながるさんの服の畳み方が同じ気がした。どっちが畳んだんだろう。
「畳めたかい? じゃあ、おいで」
ながるさんに声を掛けられ、振り向く。ベッドの上にいる、裸のお姉ちゃんとながるさんが視界に入る。
ボクも、裸だ。……なぜだろう。美咲お姉ちゃんとは、何度も一緒にお風呂に入ったのに。胸も背中も、おちんちんも。何度も見られたはずなのに、今日はやけに、恥ずかしい。
でも、最後に入ったのは何年前だっけ。いつから一緒に入れなくなったんだっけ。
……いや、恥ずかしがっている場合ではない。そんなでは、ながるさんに勝てない。そもそも、これからするのは……裸が、恥ずかしいと思う理由となるコトなのだ。
ボクは少し深呼吸した後、大股でベッドに歩いて行った。
ベッドに昇った後も、背筋を伸ばすよう意識する。……美咲お姉ちゃんの笑顔がより柔らかくなった気がした。
「ふふ。ようこそ、ハルカちゃん……」
ながるさんが肩に腕を回してくる。ながるさんの、形のいいおっぱいが腕に当たる。
「…………」
「おやどうしたんだい、急にしおらしくなったじゃないか。やっぱり恥ずかしいのかい?」
「そ、そんなこと……ないし」
「そうかい?」
ちゅっ。その音と感覚が、「頬にキスをされた」のだと認識するのに少し時間がかかった。
「じゃあ、平気だね? こんなことをされても……」
ながるさんは身体を、ボクの正面に持ってくる。そして顔を下げ、腕を今度は脇の下に回し……口で、ボクの乳首をかぽっと覆った。
「んなっ!?」
「ん……む、じゅっ……」
「ひ、ぅ……」
い、いけない。こんな程度で驚いていちゃ。キゼンと、キゼンとしていなきゃ。
「べ、別に、恥ずかしくなんて……ひゅ、な、ないです、し?」
「ん? ふ。……」
「ひゃい!?」
頭にぴり、と電流が走る感覚がする。ながるさんがボクの乳首を甘噛みしたのだ。
「ちょ、ちょっと! 私のために、じゃなかったの? なんで2人で始めてるの!?」
「んー?」
ながるさんはボクの胸から口を離し、意地わるに笑いながら、
「確かにそう言ったけど、ベッドの上では人は平等だよ。そんなに言うなら……君がハルカちゃんの相手をしたらどうだい?」
ボクを右手で押した反動で動いたかのように、後ろに下がった。
美咲お姉ちゃんと顔を見合わせる。
そして、つい視線を落としてしまう。
……ながるさんよりも、大きなおっぱい。これまでも、着衣の上からその大きさを知ることはできた。でも、数年ぶりに見る裸のそれは、服を来ている時よりも当然なまめかしく、覆っているものがないはずなのにより大きく見えた。
ウエストは……演劇のためにも鍛えているのか、けっこう引き締まっているように見えた。だが脂肪が全然ないというわけではなく、むしろ触ったら触り心地がよさそうな、ほどよくお肉がのっているお腹だ。細そうに見えるのは、上下がボリューミィだからだろうか。
そしてお尻は、太ももは。女性的丸みを帯びていて、そしてその……こういう表現は、あんまりよくないのかもしれないけど……どっしりしていた。いや、いや。その、ぼん、きゅっ、ぼん、だっけ? そんな、ぼん、な感じ。
ながるさんもモデルさんみたいに、すらっとしていてスタイルいいけど……。美咲お姉ちゃんの、女性的な魅力がこれでもかというほど詰まった身体を見て、ボクは顔が熱くなってきた。
いや……変化が起きたのは、顔だけじゃなくて……。
「あっ……――」
美咲お姉ちゃんの視線が、ボクのお股にいっていることに気付いた。
お姉ちゃんに見られている。
お姉ちゃんに、ボクのおちんちんを――そう意識したら、余計におちんちんの――ボッキ、が強く……。痛いくらいに、こわばってしまう。
「――もう、5年生だもんね。これも成長の証――かな」
お姉ちゃんを見て、おちんちんを大きくしたボクを、お姉ちゃんは抱き寄せた。
その腕が、その脚が、その身体が、ボクを包む。
やさしく、優しく。
「……ハルカちゃんが泊まりに来て、嬉しかったんだ。昔みたいに、昔に戻れるような気がして。……流石に、こんなことになるとは思ってなかったけど。でも私を好きでいてくれたのは、嬉しかったな」
「おね、え、ちゃん……あ……」
こみ上げてくる。胸からこみ上げてくる、気持ちが、涙となって目から零れ落ちてしまう。
しかし、頬を流れた一滴は……美咲お姉ちゃんの唇によって、受け止められた。
「ぅ、あ……お姉ちゃ、んっ……。美咲、お姉ちゃん……っ。ああ……うぁあああ……!」
「うん。……ありがとうね、ハルカちゃん。ありがとう……大好きだよ」
「あああああ……っ! ――ぅあああああっ!!」
お姉ちゃんの抱擁が、より大きくなる。お姉ちゃんの左腕が、ボクの頭を包む。お姉ちゃんの右腕が、ボクの胸に巻き付けられる。お姉ちゃんの右足と、ボクの両足が絡み合う。お姉ちゃんの両足が、ボクの腰を挟む。……お姉ちゃんの頬が、ボクの頬とくっつく。
「おお、おお。ズイブンと情熱的じゃあないか」
ながるさんの声が、冷や水のような声が、遠くで聞こえた気がした。
「盛り上がってきているようだねぇ。……じゃあ、少し早いが、本番に向けて練習をしようか」
手が、お姉ちゃんのものじゃない手が、ボクのおちんちんに絡みつく。何か、冷たくてぬるぬるしたものが塗られていく。
「ローションだよ……おいで、ハルカちゃん。いきなり美咲じゃ不安だろう? 練習させてあげるよ」
なんとか開けた視界、涙で歪むながるさんが手招きしているのが見えた。
しかし、行くことはない。できない。……美咲お姉ちゃんの抱擁が、少し力強くなる。
「ダメ」
「何故だい?」
「ハルカちゃんは、私に会いに来てくれたんだから。……今度は、私の番」
お姉ちゃんの唇が、ボクの唇に触れる。
「…………!!」
「ん…………」
柔らかい。
お姉ちゃんの、顔が近い。
呆けて開いた歯の隙間に、お姉ちゃんの舌が入ってくる。
歯グキを、上アゴを、舌が這いまわる……。その後、ボクの舌を舐めまわしてくる。
表側を、撫でるように。裏側を、さするように。
「~~~~!!」
「――ふぅ。あ、ごめん。びっくりしちゃった?」
「ぁ……いや、大丈夫。……大丈夫、だから」
お姉ちゃんは、優しく微笑んだ。
微笑んだままの美咲お姉ちゃんの指が、ボクのアゴに触れる。
そして撫でるように、手を降ろしていく。まず首へ行き、鎖骨へ着く。そして、胸へ。……胸では、指だけでなく手のひらで、ボクの左のおっぱいを包んだ。
「んっ……」
「ふふ」
少しだけ止まったあと、また下り始めた。
次は、お腹。
……お姉ちゃんは、つー、と。人差し指だけをボクのお腹に走らせた。
くすぐったい。……そう感じる度に、おちんちんがびくんとする。
おへその周りで、くるりとマルを描いてから、また下がる。……下腹部を撫でるときは、今までより少しゆっくりに感じた。
そして……。
「ひゃうっ」
「……こんなに、私のことを好きでいてくれたのよね」
お姉ちゃんはボクのおちんちんを人差し指の腹で2回、タップした。その度、おちんちんがビクンとはねてしまう。
「あ……お、おねえちゃん……」
「うん……ハルカちゃん」
お姉ちゃんは頷いた後……四肢を、ボクの身体から離す。
「あ……」
でも、お姉ちゃんがボクを嫌ったわけじゃなかった。
お姉ちゃんは、全身を視界に収められる距離まで行った後……お尻と足の裏をベッドに付けたまま、膝を曲げた状態で脚を開いた。
どうしても……お姉ちゃんの、脚の根元に……お股に、目がいく。
「おいで……ハルカちゃん」
腕も……私を迎えるように、両腕を開いた。
ボクは、口をまっすぐに結んだまま頷き、ベッドの上を這った。
「じゃあ……始めよっか。まずはハルカちゃん、もっと近づいて」
女の子座りのまま、さらに前進する。
お姉ちゃんの脚の間に入る。……ボクのおちんちんと、お姉ちゃんが、近づいていく。
そして、おちんちんが。お姉ちゃんのお股に、こつんと当たった。
「ふふっ。じゃあ、
言われた通り、おちんちんを持つ。
その先は、なんとなくわかる。……おちんちんの先っぽを、お姉ちゃんのお股の、割れ目に、押し付けた。
「あっ。ふふ、ちょっと、早いかなぁ。見てて」
言われ、慌てておちんちんを離した。お姉ちゃんは笑顔のまま、自分の割れ目に人差し指と中指を添える。そして、割れ目を広げるように開いた。
「見える? 穴。……膣への、入口。ここにおちんちんを入れるの。……わかった? ……やってみて」
ボクはつばを飲み込みながら、頷いた。
おちんちんを持って、またお姉ちゃんのお股に……チツの入口に、近づける。
先が触れる。心臓が跳ねる。
押し付け、押し付け……その穴になんとか入るよう、押す力を少しずつ増やしていく。鼓動は止まらない。
そして、そして……ついに。その先端が……お姉ちゃんのチツに、入った。
お姉ちゃんの熱を、感じる。
「あっ……」
「んっ……。入ったね……。じゃあ、奥まで挿入れてみよ。ゆっくりとね……」
そう言いながら、お姉ちゃんはゆっくりと、ベッドに背を付けた。
……言われた通り、おちんちんをさらに奥まで入れようとする。言われた通り、ゆっくりと。お姉ちゃんの言いつけを守って……。
「……あの、お姉ちゃん。お姉ちゃんの……脚、持っていい?」
「ん……いいよ」
お姉ちゃんが笑いかけてくれたので、ボクは手を伸ばす。お姉ちゃんの太ももの根本付近に手を付けた。
手を、お姉ちゃんを手繰り寄せるように近づけていく。ボクのおちんちんが、より一層奥に入っていく。
……とん。ボクのお股と、お姉ちゃんのお股がぶつかる。どうやらボクはおちんちんを入れ切ったようだ。
お姉ちゃんのチツの中は、あったかくて。心臓の鼓動のようなタイミングで、きゅ、きゅっと、おちんちんを締め付けてくる。その度、ボクのおちんちんも、お姉ちゃんに遅れて鼓動する。
お姉ちゃんと、繋がってる。ボク、あの美咲お姉ちゃんと繋がってる……。
「入ったね……。じゃあ今度は、抜いていってみよう」
「え……」
「そんな顔しないで……。先っぽだけ、入ったままになるように戻して」
一呼吸遅れて頷き、ボクはおちんちんを抜き始めた。
お股が、お姉ちゃんのお股が離れていく。おちんちんが、お姉ちゃんの熱を感じなくなっていく……。
「……抜けたね。じゃあ、また挿入して」
「え……いいの?」
「うん。……
ようやく、コイビトがやるコトが……セックスが、わかった。お姉ちゃんとコイビトになる方法が、理解できた気がした。
また、ゆっくり入れる。おちんちんが、お姉ちゃんの熱を感じていく。
入れ切ったら、抜く。おちんちんが、熱を感じなくなっていく。でも、もう寂しくない。
先っぽだけ入るようになったら、また入れる。
そして、抜く。
入れる、抜く、入れる、抜く……。そのうち、入れるたびに視界がチカチカしていることに、気付いた。
「はっ。はっ。はぁっ」
「ん……ふふ、うまいうまい」
お姉ちゃんに、褒められた。出し入れする速度がつい早くなってしまう。
何度も出し入れするうち、段々とその行為に慣れてきた。すると、熱を感じている部分が少ないように思えてくる。もっと、お姉ちゃんを感じていたい。
「はっ、はっ。お、姉ちゃんっ。お腹っ。お腹っ、ぎゅって、しても、いい?」
「あっ。はぁっ……。ん……いい、よっ……」
腰は止めないまま、ボクはお姉ちゃんの背中に腕を回した。そして、ぎゅっ、てする。
すると、顔の前におっぱいが。お姉ちゃんのおっぱいが来た。……もう、せっくすしてるんだから、いいよね。
ボクはお姉ちゃんのおっぱいに頭をうずめた。
「あっ……ふふ。あ、んっ」
抱きついたまま、腰を振る。お姉ちゃんの熱。お姉ちゃんのにおい。お姉ちゃんの鼓動。お姉ちゃんの呼吸。全部感じる。全部一番近くで感じる。
それを実感して。確信して。どきどきが人生で一番大きくなって。胸いっぱいに幸せを感じて。
だから。だからだろう。何かがこみ上げてくる。おちんちんの根元から先に向かって、何かがこみ上げてくるのに、気付いた。
おしっこ? いや、そんな感じじゃない。じゃあ、これは。これは、まさか……。
「お、お姉ちゃんっ! くる、きちゃうっ! セーエキが、出ちゃうっ! シャセーしちゃうっ!!」
「ん、んっ……。 いいよ、来て……。射精、して。私の膣内に、
チカチカの中、お姉ちゃんの声が聞こえる。戸惑いが喜びに変わる。いいんだっ。ボク、お姉ちゃんに、シャセー、して、いいんだっ!
「いくよ、いくよっ!? だすよ!? シャセー、するよ!?」
「んっ……。いいよ……
どんどん出し入れが早くなる。チカチカする。セーエキが、先っぽまで達する。目の前が真っ白になる。強く、腰を打ち付ける。
「あっあっ!! いくっ!! でる!! でちゃうぅ――――っっっ!!!」
瞬間。おちんちんの先端から、おしっことは違う液体が出るのを感じた。もちろん、それは、セーエキは、お姉ちゃんのチツ内に……あるいは、その先にあるって習った、あそこに行くのかも知れない。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……。お姉ちゃん……。美咲、お姉ちゃん……」
「ん……。お疲れ様、ハルカちゃん。……気持ちよかったよ」
お姉ちゃんが、シャセーして、身体の上でぐったりしているボクの頭を撫でてくれた。
嬉しい。
よかった。嬉しい……。
していたときのような、締め付ける感じのハグでなく、ただ肌を触れ合うくらいの力でお姉ちゃんに抱きつく。
ただ、お姉ちゃんの、熱を……。
「満足、したかい?」
突然、腰を両手で掴まれた。
そのまま引っ張られ、お姉ちゃんから引き剥がされた。
熱が、離れていく。
感じなくなる。
「2人の世界、作っちゃってさぁ。……今度は私の番だ」
ながるさんは両腕でボクを抱え、完全にお姉ちゃんから離した後、雑にボトリとベッドへ落とした。
「あ……流留……。ごめ、ちょっと……待って」
「嫌だ。待たない」
ながるさんは、さっきまでボクが居たお姉ちゃんの正面に陣取り。
そのまま、さっきまでのボクと同じように、おちんちんをお姉ちゃんのナカに入れた。
違うのは、お姉ちゃんの同意がない、ムリヤリだったこと。
「なが……んぁあ! ちょっ、やめ、ひゃうぅっ!」
片腕でお姉ちゃんのおっぱいを揉みしだきながら、ぐちゅぐちゅとチツ内をかき回すながるさん。
「初夜みたいなセックスしちゃってさぁ。……思い出させてほしいの? 君が、ダレのオンナかってことを」
「あぁっ! い、いや……ながる……」
「『いや?』いやって、どういうこと、だいっ!?」
パンっ!
ながるさんは、ボクよりもふた回りも大きいおちんちんを根元まで、一気にお姉ちゃんに押し込んだ。
「ひぃんっ!?」
お姉ちゃんの身体がビクンッ、とはねる。顎が上がり、背中が浮くも、腰は貫かれているせいで動かない。
「そんなこと言うなんて、思わなかったなぁ。悲しいなぁ。こんな気持ちにされたらさぁ……そんなこと君を、ハズカシメる以外ないじゃあないか!」
ながるさんは一度おちんちんを半分以上抜くと、お姉ちゃんの左足を小脇に抱え、右足に跨った。
そしてその体勢のまま、セックスを再開した。
もう一度、奥までずぶりと挿入し……その後出し入れを始める。けれど先端近くまでは抜かない。全体の2割も出てないんじゃないかってくらいしか抜かず、小刻みに出し入れする。
「あ、ダメ、そこ、だめ、あ、あっ、あっ!!」
「知ってるよぉそんなことは!」
脚をあげたことで、お姉ちゃんの上半身と下半身は捻れていた。それを直そうと、お姉ちゃんは上半身をこちらに向ける。
当然、顔も見えるようになる。
「どうだい!? 大好きな大好きなハルカちゃんに、弱いトコ責められるの見られるのはどんな気分だい!?」
どうして、そんなに赤くなっているのだろう。涙が出ているのに、なぜ嬉しそうなんだろう。
「あ、やめぇ……見ないでぇっ、あんっ、あん、ひゃんっ!!」
どうして、こんなにも色っぽい声になっているんだろう。
ボクの時は、お姉ちゃんを残していたのに。
「あ、だめ、いく、いっちゃうぅぅ、あん、あっ、あっ!!」
「ああイけ、無様にイッてしまえ、この薄情者が!!」
ひどいこと言われてるのに、その度お姉ちゃんの声はより大きくなっていく。
「ああイク、きちゃう、あ、ああぁ――――っっっ!!!」
そしてお姉ちゃんは、今までで一番高い叫び声をあげた。
同時にお姉ちゃんのお股からぷしゃあ、と音がする。
知識のないボクだけど、これだけはわかった。お姉ちゃんはいっぱいに、イチバンになったのだ。
「はぁ――っ、はぁ――っ、はぁ――っ」
お姉ちゃんはぐったりと、ベッドでうなだれる。……でもその顔は、とろけていて。見たことないほど、幸せそうで……。
「ほら、なに勝手に休んでるのさ。私はまだイッてないよ?」
そんなお姉ちゃんを、ながるさんは待たない。お姉ちゃんの腰をがっしりと掴むと、横向きな身体をうつ伏せに返す。そしてお尻を浮かした。
両ひざで立ったながるさんのおちんちんがお姉ちゃんに迫る。
「ま、待っ……! いま、びんかんだから……!」
「だからじゃない……かっ!」
再びお姉ちゃんのナカに納まる、ながるさんのモノ。
「っ……! ゃ、やぁ! あぁっ!」
「たまにはイキ狂うがいいさ! ねぇ、美咲、お姉、ちゃんっ!?」
「あんん! んぁ! っは……! ぁ……!」
肌同士が打ち付け合う音が響く。お姉ちゃんの、さっきよりも高く、しかし息苦しそうな声が響く。
お姉ちゃんは呼吸も苦しそうな様子で、手を伸ばす。近くにあった枕を手繰り寄せる。
「む……! んん! んん! むぅ……!」
「どうしたんだい口なんか押さえて! そんなに喘ぎ声が聞かれたくないのかい!? 自分に憧れたハルカちゃんに、女のちんぽがなきゃ生きていけない、淫乱な姿を見られたくないのかい!?」
「んむぅぅぅ~~~~っ! んんっ! んんっ! んぁんっ!! あんんっああっ!」
枕で押さえなきゃ、声が出てしまうお姉ちゃん。枕で押さえても、声が出てしまうお姉ちゃん。
「ほらほら、そろそろ
「んぁっ! かはぁっ、ぁっ、ぁっ! ~~~~っ!!!」
ピッチを上げるながるさん。お姉ちゃんは碌に呼吸もできず、声にならない声を上げていた。
また来るのだろう。
あの、イチバンの時が来るのだろう。
でも、それはさっきと違って……ながるさんと一緒に。……ボクの時とも違って。
「射精るっ! イクッ――――!」
ながるさんが、おちんちんを強く打ち付けた。
打ち付けられたお姉ちゃんは、身体を思いっきり反らす。反射的、生物的に抗えない反応だと見ていてもわかった。
「――――ッッッ!!!」
みだらな花は、白い大地の上で、艶やかな叫び声を上げながら天を仰いだ。
ごぽっ。ごぽごぽっ。
お姉ちゃんのチツと、ながるさんのおちんちんの間から白い液体が溢れる……。
「ぁ……あ……あ……!」
きもちわるい。
むねが。おなかが。あたまが。
「は――ぁ。っはぁ――っ……、はっあ――……ぁ」
お姉ちゃんは、ベッドに突っ伏し、がくがくと振るえたまま何もしなくなった。
「おね、え、ちゃん……」
「う、は、ぁ……。は……ぁ。ん。……んはぁ――、っはぁ――」
聞こえていない。
ただ必死に呼吸を繰り返すのみだ。
「お疲れ。美咲」
ぺちぺち、と。ながるさんが2度お姉ちゃんのお尻を叩く。お姉ちゃんの身体が、大げさなくらいビクンと反応した。
「さて……」
こちらに顔を向け、お姉ちゃんの脚を避けながらこちらに近寄ってくるながるさん。
「ひ……」
「勝負は、どっちの勝ちだろうねぇ。覚えてるかい? しょーぶ」
「ぁ……あ」
「『美咲お姉ちゃんを、より気持ちよくさせた方が勝ち』……だよね?」
てが、のびる。
親指で、他の指で、ボクのほっぺを挟み、むにむにとする。
「ねぇ、どっちだと思う? 言ってみなよ、決めさせてあげる」
「……れ、は」
「ねぇ。言ってみなよ、ぼくだーって。ねぇ。ねぇ。ねぇ」
ボクの顔を掴んだまま、左右にゆらゆらと揺らすながるさん。
その揺れは、きもちわるさが、かき混ぜられるようで。
返事どころか、何かを言うことすらできない。
口が全然動かない。
「う……あ……、ぁ……」
「フン」
掴んでいたボクの顔を突き放すながるさん。踏ん張ることができないボクは、勢いのままベッドに倒れ込んだ。
「まぁそんなことはどうでもいい。しかしだ」
ながるさんの言葉と、ベッドの軋む音が近づいてくる。
「勝負が付いたとはいえ、まだ夜は続いている。3人での夜がだ」
腕が、ボクの顔の両側に突き立てられる。柱のように。
ボクを見下ろすながるさん。
その顔は、笑顔は。三日月のようにつり上がった口で。
その目は、獲物を見つめているような……いや。
皿にのった、料理を見つめているような。
「名目上とはいえ、同じベッドの上にいるのに。ロクなカラミがないというのは、よくないと思わないかい?」
にげなきゃ。
ベッドを手で押して、腕の間を通ろうとする。
だけど、途中でながるさんに腰を掴まれる。
「おいおい、参加を決めたのは君だろう? 今更逃げるなよ、卑怯者」
引き寄せられる。
そして、何かが、ボクのお股の間に押しつけられる。
それが何なのか、ボクはもう知っている。
「ぃ、やっ……ぁ、ぁぁ」
ベッドを押す。
シーツが滑る。
「さぁ。せめて、愉しもうじゃないか」
そして…………。
「がっ。あ、ぅぐ、ぁ」
痛みが、ボクのお腹のナカに入ってきた。
「ふむ、処女か。そりゃそうか」
痛みは、大切な何かを失ったことに伴う痛みは。お姉ちゃんを失った悲しみによるきもちわるさと混ざる。
容赦なく、何度も突き込まれる痛みの元が、さらに混ぜる。
混ざり、合わさり、かさを増し、ボクの身体中に満ちていく。
「ぅ、あ。ぅ、あ。ぅ、あ……」
「は……は、いい……りだ! 気……い……よ、…………ん! な……か……じゃ……か!」
意識が遠のいていく。ただでさえ涙でぐちゃぐちゃな視界が、さらに歪んでいく。
いろいろな感情がカラダを駆け巡って。でも、胸の真ん中は空っぽのまま。
ボクの意識は、どろどろで真っ黒な闇の中に、身を投げた。
笑い声だけがかすかに響く、闇の中に。
◇◆◇
◇◆◇
ぺちぺち、ぺちぺち。
頬に、何かが触っている。
その後、持ち上げられていることによる浮遊感で、目が覚めた。
「う……」
「やあ、起きたかい?」
ながるさんの声が頭上から聞こえる。どうやら裸のながるさんに、腰と胸を抱えられ運ばれているらしい。
「じゃあ、受身取れるね」
既に開け放たれていたドアを潜った後、ながるさんはボクを離した。
地面に叩きつけられる。手足を着いたものの、寝起きで突然だったため支えきれず、頭を軽く打ってしまう。
「っ……」
「……ほら、パジャマだ。荷物をまとめたまえ。……ああ、シャワーくらいは浴びていい。むしろ7時くらいまでは居たほうがいいかな。あんまり早いと親御さんが怪訝な顔をすることになるだろう」
音楽室に畳んでおいた、ボクのパジャマが近くの床に放られる。……そういえば、自分も裸であることに気付いた。
ながるさんは音楽室の扉を閉めた。
「……さて。君が今回、私達の夜にお邪魔したのは、美咲を賭けた勝負のためだったね。だが、勝負は私の勝ち。だから美咲は私のものだ」
ボクは、昨晩のことを思い出し、胸にまた暗い感情が満ちるのを感じた。
お姉ちゃんを……あんなにされて……しかも、負けて……その上……。
「勝ちは勝ちだが……今回のことで君がどれだけ美咲を想っているのか、愛しているのかを知ることもできた」
しゃがみ、ボクの顔を覗き込むながるさん。ボクの顎を持ち自分の顔に向けさせ、言葉を続ける。
「正直、美咲が君とヤってる時の、幸せそうな顔は初めて見た。……私は思ったんだ。君は彼女にいい影響を与える。彼女の孤独を癒やすことができる。だから、君との関係は親しいままでいて欲しい、と」
「っ……! かって、な……こと、言わないで!」
「本当だよ。……私からのお願いは、美咲お姉ちゃんと仲良しのままでいて欲しいってことさ。いつも通り道で挨拶し、いつも通り世間話をして、そして時々泊まりに来ればいい」
「そんなこと言って……! ボクのこと、都合良く利用する気のくせに……!」
ながるさんを睨んだが、ながるさんは笑顔をまったく揺るがさず、顔を近づけてきた。
「君は、泊まりに来ていい……これじゃ伝わらないかな? 泊まって、夜には音楽室に来ていいって言ったんだ」
「そ……それは、どういう……」
「まだわからないのかい? ……美咲を抱いていい、って言ったんだ。いや抱くで伝わるかな? じゃあ品のない言い方だが……セックスさせてやる。これなら流石に、わかるだろう?」
「そん、な、こと……」
言葉を失う。この期に及んで、なんてことを。
「お姉ちゃんは、コイビト、なんでしょ?」
「賭けたのは『どっちのモノか』だ、『今後セックスをするのはどっちか』じゃあない。確かに美咲は私のモノだが、セックスする権利まで奪った覚えはない。……だから、もし泊まりに来たら、その時はヤらせてあげよう。もちろん、言うこと聞かなかったら追い出すが」
「そ、そんなこと……!」
歯を噛み締める。きもちわるさが喉までこみ上げる。吐きそうになるのを我慢しながら、なんとか声だけをひり出す。
「でき、ない……」
「おや、そうなのかい?」
ながるさんは、ボクの肩を抱くくらいまで近づき、耳に息を当てる。
「昨日、あんなに熱く抱き合ったのにかい……? 美咲は君を求めているのにかい?」
「……っ、でも、勝ったのは、ながるさんで……」
「まあね、確かにテクも愛も私が上だったけど……でもさ、だからといって君が嫌われてるってことにはならないじゃないか。……昨晩の美咲が、イヤイヤやってるように見えたのかい?」
ボクの脳裏に、お姉ちゃんの顔が浮かぶ。繋がっているときの、愛おしそうにこちらを見ていた顔。
それだけじゃなく、ぬくもりも思い出させられる。手足を絡めて、より深く抱き合ったこと。
「私が美咲の恋人である以上、本来ならこれっきり。私が拒絶するだけで、君と美咲を永遠に引き裂くこともできる。……けど、私は君を受け入れる。美咲を手放す気はないが、私と一緒に3人でヤる分には、いいよ。入れてあげる。……美咲との夜を、何度でも経験させてあげる」
「う……ああ」
「もちろん、タダとは言わない。……もっとも、小学生相手に大それた要求はしないさ。スーパーの牛肉600gとかさ。ママもタダで泊まらせるのは負い目に感じるだろう、通るはず。……どうだい?」
今一度、ながるさんは顔をずい、と近づける。
……昨日は、怖かった。ながるさんが。そして、お姉ちゃんが遠くへ行っちゃったのが。
今も怖い。セックスが、怖い。
でも。……それでも、お姉ちゃんは。お姉ちゃんとした、あの時間は。今までの人生のいつよりも、甘くて、暖かくて、幸せで……。
…………。
ボクは……。
「毎週金曜日、来なさい。……楽しみが増えたよ」
◇◆◇
「……おや、起きていたのかい美咲」
「私、私……」
「……美咲?」
「なんて、ことをっ……!」
「…………」
「そうだな。……私たちは2人とも、とんでもないことをしてしまった」
「まずは、様子を見るしかないだろう……。重要なのは、ハルカちゃんの気持ち、今君のことをどう思っているかだ」
「1週間、いつも通り接してみて……彼女が傷ついているのであれば、償いとケアをする責任がある」
「特に……彼女が、何かを求めることがあるのなら、できうる限り応えよう」
「私も協力する。……きっと、元の仲良しに戻してみせるさ」
「私はまた来るよ。そうだな…………次の金曜日に。そこで決めよう……そこで、必要なことをヤろう」
◇◆◇
シャワーの蛇口が閉まる音がする。シャワーが落ちる音が止む。
「ふぅ。……ふ、ふふ」
笑い声が、風呂場に響く。
「いやぁ。まさかもう一人増えるとはねぇ。……ふふ、ははは」
髪の水気を払いながら、立ち上がる。
「やはり皆、心に穴があるんだねぇ。穴というか、隙間というか。それが埋まるのであれば、なり振り構わなくなる。想像以上に簡単で、びっくりする」
鏡を手で拭く。そのモデルと見紛うばかりの肉体が映される。
「心の穴を埋める手段が、カラダの穴に
だが、歪なモノが2つ。
股間にそり立つ1本の男根と、美形と呼ばれるものが醜くなるまで歪んだ、笑顔。
「ああ……金曜日が楽しみだっ…………!」
2ヶ月後。
「ん、んむ……ん」
柔らかい唇が、ボクのお股へと近づいていく。そして足の根元にキスをすると、美咲お姉ちゃんの顔はゆっくりと離れていった。彼女の小さな口からボクのおちんちんが吐き出されていく。
「あ、お姉ちゃ、あ……」
「ん、んむ? ……ふふ、ん……」
つい声を出したボクを見て、美咲お姉ちゃんはおちんちんの先を飴のようになめ回し始めた。
「あ、だめ、出ちゃ……あ、あっ……~~っ!」
おちんちんの先から出たものが、お姉ちゃんの口の中へと流れていく。
「んぐ……。ふふふ。どう、ハルカちゃん。気持ちよかった?」
「……う、うん」
「よかった。あ、赤くなっちゃって。かーわいい♪」
顔を背けていたけど、お姉ちゃんに抱き寄せられる。何にも隠されていないおっぱいが、頭の後ろと左ほっぺに当たる。どころか見えるところの半分くらいを肌色が隠した。
「……」
腕を、お姉ちゃんの腰の後ろに回す。
お母さんに抱きつくことは今でもある。友達とも昨日抱き合ったばかりだ。でも……お互い裸で、きつく締めず、しかしより肌をくっつけることは……。
「やれやれ、私を忘れて貰っては困るね」
声が聞こえた方を見る。ながるさんが、水の入ったペットボトルを机に置くところだった。もちろんその腰には、ボクよりずっと大きくて、きっと硬いおちんちんが上向きに伸びていた。
「じゃあ2人とも、こっち向いて」
ながるさんの「こっち向いて」は、顔を見ることじゃ、ない。
美咲お姉ちゃんはボクの頭を2回、ポンポンと優しく叩くと、ボクを離す。そして四つん這いになり、その大きくて綺麗なおしりを流留さんの方に向けた。
……ボクも同じように、する。
「フフ、どーちーらーにーしーよーうーかー、なっ」
「きゃっ」
お姉ちゃんが驚いて、でも嬉しそうに声を上げる。
「あ、んん。ああ! んっ、あん!」
肌と肌が打ち付けられる音が、音楽室に響く。
「いい声が出るじゃないか、ここで鳴らされたどの楽器よりも、いい音色じゃないか!?」
「あ、い、いじわる、んんっ!」
まくらに顔をうずめるお姉ちゃん。
でも、ながるさんがおちんちんをお姉ちゃんのチツに入れるたびにカラダがビクンビクンとはねるせいで、ときどき顔がまくらから離れる。
ボクとしてた時の優しそうな笑顔とは違う、心の底から嬉しそうな顔……。
「何、物欲しそうに、してるん、だい!?」
「んぁっ!?」
急に、ナカに硬くて細くて曲がっているものが入ってきた。ながるさんの指だ。
それはボクのチツのナカを這い回る。かき回す。
「あ、ああっ! やぁ、んっ! んああ!」
「なんだ、ズイブン感じてるじゃないか! こないだまで処女だったのに! いやらしくなっちゃってさぁ!」
大きな声で、ひどいことを言われている。お姉ちゃんを取った人に。
でもなんでだろう。言われるたびに、おなかの中がじんじんして、熱くなって……。
「ひあ! ぁ、あ! んあっ! あん! あん! あん!」
「ん! ん! んっ! あん! あんっ! ああ!」
時に重なって、時にずれて。まるで合唱のように、肌同士がぶつかる音と水音をバンソウに、ボク達は声にもならない歌声を上げ続ける。
「ああ! あああ! ながる、流留……! わた、そろそろ……」
「ふ、ああ、イキそうかい!? いいよ、私も丁度、
「あ、嬉しいっ。……来てっ」
なくるさんは指をボクのチツから抜いた。
そして美咲お姉ちゃんに覆い被さるように抱きつき、さらに腰を振る。美咲お姉ちゃんの抱きつく前よりもずっと高く、大きくなっていった。
「はぁ、は……美咲、
「ん、あ、ああっ! あぁ――――~~~っ!!!」
最後に腰を打ち付けた後、ながるさんはぎゅっ、と強く抱きついた。同時に、美咲お姉ちゃんが悲鳴を上げる。苦しそうに。喜ぶように。
「はあ、はぁ、はあっ。ながる、ながるっ……」
「ああ、美咲。とっても気持ちよかったよ……」
焦点が合っていない瞳のまま、涙を浮かべながら、嬉しそうな笑顔を作ったお姉ちゃん。そんな彼女に顔を近づけ、キスをするながるさん。数秒後顔を話して、美咲お姉ちゃんの長い髪を3度撫でる。
「ふふ、疲れたろう、少し休むといい。その間、ハルカの相手をしておくよ」
ながるさんがこっちを見た。
動けない。
動こうと思うこともできない。
「じゃあ、ハルカ。仰向けになって。分かる? あおむけ」
ボクはゆっくり頷いた後、ごろんと、背中をベッドにつけて寝転がる。
まるで、ワンチャンが、飼い主におなかを見せるように。
……ながるさんは、まだたっている自分のおちんちんを持ちながら、その先端をボクのお股へと近づけていく。
「あ……」
「どれ、膣の具合を見てやろう」
左手をボクの腰に添え、おちんちんをお股へ、チツへ……ボクのオンナノコの入り口へ、つける。
そして。
「ああっ!」
太いものが入ってくる。おなかの奥まで入ってくる。
深く入ってくるごとに、ボクのカラダも固くなって……足首がピン、と伸びる。
ながるさんは右手も腰へ持ってくる。今度はがっしりと掴んできた。そして彼女のおちんちんを何度も出し入れさせる。
何度も何度も、乱暴に入ってくる。
「ああ、ああっ! あ、あん、ああん!」
その度に、声が出てしまう。身体全体がじんじんする。頭を真っ白にされる。
「はは、いい締まりだ! 見込んだとおりだよ、君は!」
何を言ってるか、聞こえない。音が遠くなっていく。
どんどん、おなかの下の方にしか意識がいかなくなっていく。
だから、急に、目の前に美咲お姉ちゃんの顔が見えた時には、本当にびっくりした。
その顔は運動した後みたいに、赤くて、息も荒くて……とても、えっちで。
「はあ。はぁ。ふぅっ。……ん」
美咲お姉ちゃんは、息を整えた後、ボクの顔に手を添えて――ボクに顔を、唇を落とすように、キスをした。
「――――っっ!?」
「おっ」
「ん――。……ふふっ」
キスをやめ、顔を話した後、微笑む美咲お姉ちゃん。カラダの下側でながるさんに突かれながら、上側では……。
もう、何もわかんない。考えられない。まとまらない。ただ、頭の中からチリチリと音が聞こえるだけ。
「締まりがよりキツくなったよ。あいかわらず好きだねぇ、君のコト」
「んっ……嬉しい」
また、キスされた。
今度は、おっぱいまで揉まれながら。
「……あら? ハルカちゃん、おっぱいおっきくなった? 女の子としての、成長の証拠だねっ」
「そのようだな。最も、こっちは既にオンナのようだが。……ハルカ、そろそろ
ボクは、答えない。何もできない。なされるがまま、流されるまま、ただ身体を駆け巡る感覚に身をまかせることしかできない……。
ながるさんのおちんちんが、一番奥まで入ってくる。
そして、熱いものが、おへその下に吐き出された。
その熱さは徐々に身体全体に広がっていく、気がした。ボクの大事なものを、支えのようなものを、灼いてしまうように――。