「リンちゃんはやってくれたよ?」 作:アキラゼミ
それと大事すぎるお知らせが後書きに。
「っ……アイツ、超人であるこの私の腹を蹴り飛ばすなんて……次に会ったらただじゃおきません……!」
「いやぁ〜無理でしょ。カヤ、非戦闘員じゃない。あの子はバリバリ戦える子だよ」
「うっ。……イタタッ!?消毒くらい、もっと優しくしてくれてもいいんじゃないですか!?」
「そりゃ沁みるって、消毒だもの」
「うう、どうして私がこんな目に……」
────あらすじ。防衛室長時代のカヤの部下の出身校の生徒が「不知火カヤのクーデターのせいでカヤ派だったその生徒まで連邦生徒会の中で不遇な目に遭っていて、今では連邦生徒会内での発言権も殆ど無いような状態だ」──と、カヤをボコッた。
曰く──こちらの学園の代表として連邦生徒会に行っているのに、その生徒や学園の努力すら水泡と帰したワケだから、これは私刑ではなく正当な報復である、と。
当然止めたがその生徒は「不知火カヤと仕事とかふざけるな」と怒って帰ってしまったので、仕事は私とカヤでやる事になってしまった。
多少恨んでいるのは認知していたが、まさか顔を会わせると同時に火が着く程に恨んでいるとまでは思わなかった。
「はぁ……青タンが酷いですねぇ」
「血も滲んでたよ。痛そう……」
「痛いですよ!?」
(銃弾の方が痛そうだけどなー……)
ロボを除く一般市民や生徒達は、銃弾や爆弾などものともしない。包丁で怪我をしたり、ネコによる引っ掻きがトラウマになる生徒も居る上に、ミネもメスで自分を切って医療器具の凄さを演説しようとしてくれたから、斬撃耐性があるワケじゃないのは確かだろう。
もし斬撃耐性があったらメスという医療器具すら生まれないだろうし。というかリスカもできない。
銃弾がかすめた際には切り傷なんかもできるようだから、キヴォトスの住民が有する耐性というのは
「物理攻撃」そのものではなく特に「衝撃」に分類できるものなんだろう。爆弾の事も含めて考えると熱耐性もそこそこありそうだ。
ただしプレナパテスと戦った時くらいの高度から落ちると、落下前に肺が凍って死ぬとはいえ落下の衝撃でも死に至るらしい事はカヨコ達から聞いた。
──しかし、こうしてカヤはただの蹴りで結構なダメージを受けている。そういえばトキもネルからかなりボコられていたハズだ。
つまりキヴォトスの住民が耐えられるのは「一定以上一定未満の衝撃」……なのかもしれない。まぁ、所謂「ダイラタンシー流体」に近いのかも。
銃弾を受けて気絶するのも、衝撃は吸収できないという事だろう。ダイラタンシー流体もそうだ。
「……成程、そーかもしれないなぁ……」
「痛い!
「あ、ごめん」
「ったく、消毒なんか不要なんですよ。どこがどう化膿すると言うんです?こんなにも綺麗なのに!」
「だってその服、昨日洗濯してないから着回しだし今朝エッチした時もシャワー浴びてないじゃない。飛び散ったアレコレも、ウェットティッシュとかで軽く拭いただけだし……」
「それギリギリまで私の身体を求める先生が悪いんですよ!?終いにはリン行政官へのお使いなんかも押し付けるし最悪ですよホントに!」
「……そうだったっけ?カヤがやたら甘々でベタベタしてくれたからだったと思うけど」
「違いますから!!!」
「あはは……。まぁ服は着回しなんだし、シャワーも浴びてないから、消毒くらいはしとこうね」
「あのですね。傷が化膿するのは汚いからですよ?ならば、この超人や超人の纏う衣服のどこが汚いと言うんです?完全無欠なのですよ?」
「はい、処置終わりっと」
「ぴぎゃっ!?」
青タンになった上に、軽く出血もしていた患部の処置を終え、ペチンと軽く叩いてみる。涙目になり声を跳ねさせるカヤは──いつもの方向とまた別の方向でちょっぴり可愛く見えてしまった。
「ッ……今日は大事をとって休もうか」
「その必要はありません。仕事を続けますよ」
「へぇ。やる気だね」
「別に……仕事をさっさと終わらせたいだけですよ。それに加えて、ここで休んでは明日の仕事が増えるだけですから」
「ご尤もだね」
◆
その晩────カヤがシャワーを浴びている中、私は寝室にて自分を慰めていた。というのも今朝のカヤの反応……呻き声や泣きそうな顔など、あの時の彼女の反応が脳裏に焼き付いて離れないからだ。
暴力的な性的嗜好は持ち合わせていない──私は自分をそう自己分析していた。が、どうやらそれは大きな間違いだったようで……。
「シャワー終わりましたよ」
「あ、うん。……ねぇカヤ、ちょっといい?」
「はいはい何です?」
「今日はその……いつもと違うエッチ、シたいな」
「はい?何を言うかと思えば……。まさか久しぶりの野外ですか?」
「ううん、室内で普通にデキる事だよ」
「いつもなら、もっと押しが強いと思いますけど。そんな言いにくいプレイなのですか?」
「まぁ……その……なんだろ、カヤにしか頼めない、そんな感じかな……」
「……!ほぅほぅ!先生がそこまで口に出しにくいと判断するとは余程の事ですね!超人たるこの私が、先生のその歪んだ欲望を受け止めてもいいですよ?彼女達にすら言えない、ドス黒く醜く歪んだ欲望♡ 言ってみてくださいよ、ほらほら♪」
「無理なら断ってくれていいからね。その──少し暴力的というか……殴る、的なの……ヤッてみたいと思ってしまって……その……はい……」
「……?先生はバカなんですか?」
「……だよね……そうなるよね」
「先生程度の暴力が、この私に通じるとでも?」
「……………………えっ?」
「あのですねぇ、銃弾すら耐える我々と、銃弾すら耐えられない先生とでは、肉体構造がそもそも根本から違うんですよ?そ〜んな軟弱な先生の言う暴力だなんて……私からすれば『
「…………」
そう来たか。
てっきり「そんなふざけた行為ヤラせるワケないでしょ?」という意味の「バカなんですか?」かと思った。だがよく言葉を紐解けば「通じるとでも?自惚れてる?」という、嘲りの意味だった。
「なら……いいんだね?」
「ええ、ええ!好きに殴ればいいですよ!どうせ、痛くも痒くもないと思いますけど♡」
「じゃあ……ベッドに寝て」
「正常位ですか?ふん、確かに殴りやすそうです。悪趣味だと軽蔑しますよ」
「……私も、悪趣味だと思うよ」
手を出す前から自己嫌悪に陥りつつある。全く、私の性癖はどこに向かっているんだろうか。しかし私のそんな
まだカヤは脱いでいる途中なのに────まるで初エッチを目前に控えた童貞のように、カウパーを垂らして発射の時を今か今かと首をもたげている。
「さっ、お好きにどーぞ♡」
「うん。じゃ、挿れるね……」
「んっ♡ 挿れてから殴るんです?随分とまぁ惨い事を考えるもので……ひぁっ♡」
まずは手マン後、普通に挿入。軽くピストンして互いに快楽に浸りつつ……ギュッと拳を握る。それを見てもカヤはフンスと鼻で笑う始末。
「大丈夫、顔は殴らないよ」
「余計なお気遣いどうもです、感謝はしませんよ」
「おっぱい殴ったら更に小さくなるかな?」
「は?」
「冗談。じゃ……」
「ま、どうせ無意味でしょうが────ッ!?」
腹部に拳を突き立てた瞬間、彼女の身体は反動で軽く浮き上がる。予想外の攻撃に、カヤは目を丸くさせて、腹部にめり込む拳と私の顔を交互に見る。
「え……ゲフッ……!?ぐっ……」
「……痛い?」
「い゙だ……っ、とゆ、より……くる、じッ……」
「横隔膜……って、大体この辺か」
「待っ……ぐふッ!?」
「!」
呻き声を溢れさせる上の口に反し、下の口は痛いくらいにギュチッ……と強く締め付けてくる。
目元では涙が光り、窓から入った月の光を集めて反射している。それを指の腹で拭い、ペロリと軽く一舐めする。少し塩っぱくて、塩分補給にいい。
「待って……え゙ぁ゙っ!ぐゲッ……グぇ!なんれっ……やめ、やめ゙でぐださっ……あ゙ぁっ!!」
「はっ、凄い締めるじゃんっ……!痕になったりは、しないよーにする、けどッ……!」
「ゲホッ!お゙ぇッ……」
今にも嘔吐しそうな声を漏らす。そんな彼女の、垂れた涙で濡れた頬を片手で鷲掴みしてやり、少し尖った唇にそっと唇を重ねる。
舌も滑り込ませてやり、ズズズッと口内の唾液を吸い上げる。当然カヤは苦しげに咳を漏らすが私にそんな事は一切関係ない。
「ぷは……っ」
「ゲホッ!ゲホッ、ゲホゲホッ、オ゙エェッ……」
「あ。……もー、終わったら掃除しなきゃだ、ね!」
「グえっ!!」
鳩尾を殴ると嘔吐すると同時に本格的に涙を流し始めた。
私の殴打が効くとは思わず反応が遅れた事が原因かもしれないが、抵抗がハナから薄く、口での抵抗くらいしか無いのは少し疑問ではあるが……。
「こんら、はじゅじゃ……ッ」
「痛い?カヤがOKしたんだもの、今日は殴るね」
「ッッ……うッ……お゙ぇッ…………ひっ、ひぐっ…………ひっく、うぅ……っ」
「あッ……イきそ……」
怯えたり、悪い意味での「反応」を見せる彼女はどこか懐かしさがある。カヤをシャーレに迎えた、あの頃のような……そう、あの頃のような感覚だ。
懐かしさすら覚えるその感覚に心を揺さぶられ、私は更に強く拳を握り、子宮があるであろう位置を殴りつけてやる。
ゴツゴツと、少し固めの感触がペニスに触れる。腹の上から拳でグリグリと押してやれば、呻き声と涙、更には尿まで漏らし始める。
「ぐぇッ……か、ハァッ……!?あ゙ッ……ア゙ッ……!」
苦しさの為か、舌を出し、口の端からは唾液まで垂らすように。大粒の涙を零し、普段の糸目すらも取り繕えなくなりこちらから頼むまでもなく横長の瞳孔を晒してくれる。
カヤのその瞳が好きな私は、それを見て射精感が更に高まってくる。
ばちゅッ、ばちゅッと愛液の飛沫を散らせる程に腰を打ち付け、その果てには、今朝できた青タンに手を添え押し潰すように押してやりながら、口内を舌で蹂躙しつつ……いつものように中出し。
「〜〜〜〜〜〜ッッ…………っ、う……ふぅ…………」
「ハァ……ッ、ハァッ……ゔっ……うぅ……」
つぽん、と間の抜けた音と一緒にペニスを抜き、溢れ出るザーメンをティッシュで軽く拭き取った。それをベッド近くのゴミ箱に放り、頭に昇っていた血が引いていくのを感じつつ、改めてカヤを見る。
「……」
殴られ変色した皮膚組織、乾いた涙の流れた跡。拭いた後で更に溢れたらしい、白濁の欲望の痕跡。上手く呼吸ができず、それでも必死に迅速に呼吸を整えようと健気に上下する、幼くて可愛い薄い胸。
蒸されたようなザーメン臭に重ねられた吐瀉物の臭い。
絶頂の寸前、私が強く押してみた青タンの部分を庇うように手で覆いながら、薄く目を開け──私を睨むカヤ。
「本っ当に最低です……あなたは……」
「……そうだね。今更ながら……つくづく思う」
「やめてと言ったはずなのに。まさか、嫌よ嫌よも好きのうち、とかいうバカみたいな考えですか……?だとしたら……ふっ。フツーに軽蔑ですかねぇ……。ふふふ……ッ……」
「……」
「どうして、先生なんかの弱々しい拳が効くのかは分かりませんが……やってる事はサイテーでしたよ、言うまでもないでしょうがね」
「……本当にね。私があの子のこと止めておいて……私がカヤを殴ってちゃ、ね。あの子を止めた意味が無いでしょう……何やってるんだろう、本当に……」
彼女が初めて幼児退行したあの時を超える、強い自己嫌悪やら後悔の念が腹の底から湧いてきて──トイレに向かうも間に合わず、私も胃袋の内容物を吐き戻してしまった。
あなたのサークルは 日曜日 東地区 “E” ブロック 14aに配置されています。
夏コミ、当選しました。
ただサークル主はブルアカの作品を書いてないので恐らく今回は
サークル側としては初参戦となります。
どうかよろしくお願い致します。
書き下ろしも用意する予定だから買ってってちょ。
印刷するのは
正直怖い、でも頑張る。
カヤがケガするに至った原因。第3部第41話。
https://syosetu.org/novel/330714/41.html