のじゃロリおキツネ様との甘々中出しセックスライフ~ご主人様呼びさせた瞬間、尻尾まで濡れ散らかすとろとろ狐♡~ 作:路亜
オリジナル:現代/恋愛
タグ:R-18 銀髪 ロリババア 貧乳 中出しおねだり ♡喘ぎ イチャイチャ イチャラブ 純愛 狐娘 世話焼き 甘えん坊 和風 現代 着物 ラブラブ
そのまま彼女のお世話になるが、夜は食事が終わるなり、イチャラブ濃厚前戯を始め貧乳狐をとろとろまんこ狐に変えて、中出しおねだりまでさせてしまう。
ご主人様と主人公を呼ぶだけで、甘イキしまくる弱々まんこにたっぷり中出しをして蕩けた顔でイチャラブキスする甘々話。
※pixiv、ノクターンにも掲載しております。
※自サークルにて出した同人音声をモデルとして小説化した作品となります。
カァー……カァー……カァー……。
カラスの声が聞こえてくる。
都市部ではもはや見ることもない、木造の和式の家。
その縁側に、夕暮れの中、独りの青年が腰をかけていた。
彼が着るモノも、これまた時代錯誤とばかりの藍色の無地の着物を着ていて、ここだけ見ればとても令和となった現代の光景とは思えぬものであった。
「今日でもう、二週間かぁ……。会社、どうなったのかなぁ」
ぼんやりと空を見つめていた男が、さして気にした様子もなく言葉を紡ぐ。
”ココ”に迷いこんだ最初の一週間は、随分と焦りもしたものだが、二週間も過ぎれば男の心に諦観と共に、焦りも失せていた。
第一、現代の命綱といえるスマホすら、もはや電源切れでウンともスンとも言わなくなってしまっているのだ。もはや彼に取れる手がないのが実情というものだろう。
こうなってくると、仕事に疲れ離れたくて、気晴らしになればとやったこともない山の散策などに来た身としては、もはやなるようになれという心境に至っているのである。
「まぁ気にしても仕方ないかなぁ。今俺に出来ることなんて大してないもんなぁ……それに」
――何より。
「おーい、ごしゅ……んんっ! あー……トシ坊やぁい! そろそろ夕餉が出来るゆえ、こっちに来てくれぬかのぅ?」
トシと呼ばれた男が、背後からかけられたチリンと、風鈴が鳴るかのような軽やか声に振り返る。
そこにいたのは、割烹着を着て穏やかな笑みを浮かべた――銀色の髪の美しい少女。
瞳は、先ほどまで見ていた夕暮れの光が霞むかのように濃く、艶やかに金の目を。
背丈に関しては決して大きくはなく、トシの胸に顔が当たるかどうかといったサイズであろうか。
「あぁ……ナコさん、すみません。今日もご厄介になります。……本当に、ずっとご迷惑ばかりかけてしまって申し訳ないですが」
「んー? ハハ、気にするでないわ! ”ココ”に来た時から言っておるが、ワシも話し相手に長いこと飢えておったからのぅ。トシ坊が来てくれたのはワシにとって有難い位じゃて」
申し訳なさそうに頭を下げるトシに、銀髪の少女――ナコはくすくすと笑う。
そして髪の毛と同じ色の頭の上に生えた大きな耳をぴこぴこと動かした。
彼女の耳は感情をよく表すようで、その動きは言葉が偽りではなく、本心から喜んでいるのを表すものであるのを、トシはこの短い付き合いの中でも理解していた。
そう耳。先の尖った、ふさふさと毛の生えた、頭の”上”に生えた大きな狐耳。
およそ人間にはあるはずのない部位。機嫌よく揺れるそれは銀髪の少女が人間ではないことを如実に表していた。
作り物ではないと示すように動く様子は、嫌でも彼女が人間ではないということを実感される。
つまる所、妖怪、アヤカシ、化け狐、――その類の存在。
現代にはいない、空想だけのはずの存在が、トシの前でコロコロと笑みを浮かべているのだ。
「しかし、お主もワシに慣れたのぅ? 最初の頃は、ワシの耳や尾を見るたびに目を剥いて驚いておったというのに、すっかり当たり前の顔をするようになって」
「そう言わないで下さいよ……。だって、誰だって驚くじゃないですか? ここに遭難するまで、外じゃナコさんみたいな存在に遭うことなんてなかったんですから。いきなり狐耳と尻尾生やした人に森の中で出会ったら、そりゃ腰を抜かしますよ……」
くすくすと、ナコは楽しそうに笑う。
その声音に楽し気にからかう色が混ざっているのに気付き、恥ずかしそうにトシは顔をほんのり赤くし顔を反らす。
「ふふ、そうじゃの? そうじゃったそうじゃった。どうにもワシは、この領域――迷い家になったここに籠り過ぎて、外に疎くなってしまっておったからのぅ。妖、神仏の類の気配を感じぬようにはなったとは思っておったが……まさか全く居なくなっておったとは思わなんだのよ」
ふさり、と。
これもまた背中に隠れていた銀色の尾を揺らし、ナコが答える。
トシの言葉に何処か遠くを見るように……懐かしむように、その言葉は紡がれていた。
「……まぁでも! 二週間もお世話になってたらそりゃ慣れますし、今更変な目で見る気はないですから! 所で、もう夕ご飯なんですよね? 廊下で立ち話も何ですし、早く部屋に入りませんか?」
遠い目をするナコの様子に、何やら胸の内にモヤモヤとした気持ちが湧きトシは彼女の気分を換えさせようと、あえて大きく言葉を吐き出す。
「ん……? お……おぉ! そうじゃった! それでトシ坊を呼んだんじゃったの! ……いかんいかん、無駄に年ばかり重ねるとすぐ物思いに耽ってしまうのぅ。うむ、あとは汁が煮えれば出来上がりじゃから先に座って」
物思いから意識を戻され、ナコはハタと気付いた様子で、恥ずかしそうな顔で苦笑を浮かべる。
その顔を誤魔化すためか、トシを部屋へと早々に招いてしまおうとした所で。
こと、ことこと――ごぽ。
「んぉ? ……ぅや!? いかんっ! あぁもう、長話し過ぎたわ!?」
台所から、リズム良く鳴って噴き上がる蒸気の音に、水気が膨らみ溢れた音混ざる。
明らかに吹きこぼれの音にナコは慌てて振り返ると、トタトタと小さな足で小走りに鍋に向かって駆け出す。
背中を見せたことで、
その上で踊る、彼女の背中まである光を跳ね躍らせる銀の髪と尾の動きが、見事までに向きに揺れ動いていたために、彼は思わずそれに見惚れていた、が。
「くやぁーーーー!? あぁあぁ、汚れが鍋にこびり付いてしもうた! くぅー……こんな失敗何年振りじゃ……うぅ、情けない」
どうやら料理は無事だったようだが、拭きこぼした失敗にナコの尻尾がぷるぷると震え、耳がビクンと跳ね、首がカクンと落ちる様を見て、くすりと笑みを浮かべる。
そして、まだ「ぅー……」と、鍋の前で唸り続ける彼女をよそに、言われていたように先に席に着くことにした。
(きっと、目を伏せて、しょんぼりしながら料理持ってくるんだろうなぁ……。ハハ、ナコさんの料理ならちょっとの失敗くらい気にならないくらい美味いのに)
この二週間で知った彼女の人柄……
料理が来たら、些細な失敗など気にしないといった様子で食べてみせようと思いながら彼は彼女を待つ。
――実際、彼女が作ってくれる料理は心休まる味で……毎食、楽しみにしているのは間違いないのだから。
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かしゃん。
夕食も終わり、食器を置く音が和室に響く。
もっとも、調理場に関しては土間になっており、このご時世でも薪を使っての調理しか出来ない辺り、色々と時代を考えさせる作りをしているのだが。
「ふー……ご馳走様でした、ナコさん。今日も美味しかったです」
「うむ、うむ。たーんと食べておったの。お粗末様じゃ、トシ坊」
満足気に吐息を吐くトシの姿に、ナコは嬉しそうに目を細める。
「すみませんね、いつもご馳走になっちゃって……本当は自分も何か持ってこれたらいいんですけど」
「なに、何もせんでも良いと言うたのはワシじゃから気にせんでおくれ。それになんやかやと薪割などしてくれて助けてくれておるじゃろう? ふふ、お主が割ってくれた薪のお陰で今日の米の焚き具合は格別良いものじゃったよ?」
世話になってばかりだと、恐縮するトシに、ナコは耳を揺らし楽しそうにケラケラと笑う。
いつの間にか現れたのか、先ほどまでなかった日本酒の瓶を彼女は掴んでおり掴んでおり、おちょこを出しては手酌で酒を嗜んでいた。
「んっ、んっ、んっ……ぷぅ、ふー♪ 良いのぅ……人の子等の創作への工夫というものは実に良い。昔ならば下りモノでもここまでの質を持つものはなかったというのに、最近では安価でもかように楽しめる味のモノが出ておる。まったく、創意への情熱とそれをこれほど短時間に編み出す様子には感服するばかりじゃ」
注いだ分を一口で飲み干し、ほう……っと、熱く吐息を吐きだす狐の少女。
いや、ここまで来ては言い逃れのしようもなく、老女……
小柄で、穏やかで、ちょこちょこ、ふわふわと動く銀色の尾や耳は愛らしく、言葉使いを除けばとてもそうは見えないが、長い時を生きた狐であるのは疑いようがなかった。
「ほれ、トシ坊。お主も一献、飲まぬか? この年寄りに付き合ってくれるならば、嬉しい限りなのじゃが」
「うーん……お世話になっているナコさんにそう言われちゃ断れませんね。それじゃあ、一杯だけ」
「んっ♪ うむうむ、良い子じゃ良い子じゃ♪ ふふ、お主は実に良き
とくん……とぷ、とぷ、とぷ。
傾けた誘いにトシが乗り、自分の椀を彼女の方に差し出すとナコの顔がパァっと明るく輝いた。
耳も尾も、ご機嫌だとばかりに今日一番のふさふさ、ゆらゆらと左右に触れる様子を見せている。
そのまま彼の椀に酒を注ぐと、自分の杯にも注ぎなおし、お互いに杯を近づけた。
「では、乾杯じゃ♪ 今日も一日、お主がここにいてくれたことに」
「ハハ……では、俺は今日もナコさんとお世話になれたことに」
『乾杯!』
こんっと、杯を一度軽く合わせてから、一息に酒を呷る一人と一匹。
酒は、ナコが言う通り確かに現代の技術で作られたモノらしく、トシの口にも飲みづらさといったモノを感じさせずスルスルと入りこんでくる。
特別極上の品という訳ではないのだろうが、軽い飲み口のほんのりとした甘さが香る酒の味は、食後のなんとも言えぬまったりと落ち着いた時間に合っていると、そう感じられた。
――何故、現代の酒がここにあるのだろうかという疑問から目を逸らすならば、それは本当に穏やかで、心安らぐひと時であった。
実のところ、トシはこの環境に多くの疑問を抱いてはいた。
やったこともない山の散策に出て遭難し、このナコという人の姿を取る狐に助けられ、電気などが使えぬ不便はあれど、不自由なく過ごさせて貰っている。
けれど、彼女は畑を持ち耕すといった様子もないのに、毎日の食材を一体どこから持ってきているのか。
何よりこうした現代の工業品である品が何故あるのか。
彼女が”迷い家”と呼ぶ、この廃寺と離れとなる古風な和風建築の建物以外は森しかない空間の中にいるだけでは、決して用意出来ぬはずの品々であるはずなのだ。
疑問は、ある。けれど……。
「ん? どうかしたかの? ふふ、もう一杯飲むか、トシ坊?」
手酌のままもう何度か飲んでいたのか、ほんのりと頬を赤くしたナコが上機嫌でやってきて、トシの横に座り肩をもたれさせるように酒を傾ける。
上気した頬、口元は甘く緩み、金色の目はほんのりと潤みを帯びている。
しなだれかかり、彼の肩へと落ちる銀の髪の感触は、さらさらと衣服ごしにも分かる柔らかさを感じさせ、微かに震える耳は彼の喉元をくすぐるように掠めていく。
身体の右半身、全てで彼女の存在と熱を感じて、トシの胸に、どきりとした刺激を走る。
彼の目にはその様子が心底、自分と一緒にいられるのを喜んでいるようにしか見えなかった。
それ故に、疑問をぶつけてしまえばこの時間が消えてしまうのではないかという不安を抱かせるには十分なものになっていて……何も、聞くことが出来ないでいるのだ。
「……酒、そこまで強くないんですってば。ナコさんも良く知ってるでしょ? 飲み過ぎるとすぐ眠っちゃうんですって」
「ん、そうか……そうじゃったな。最初の頃に、飲ませ過ぎてお主はすぐ目を回したんじゃったか。……ふふ、でろんでろんになって、わしの膝に縋りついて甘えるお主が見れたから、あれはあれでワシは嫌いではなかったがのぅ♪」
不安から、最初の週に起こしてしまった
トシとしてはさっさと忘れて欲しい記憶の一つなのだが、ナコにはそれも楽しい思い出であったのか、からかうという風でもなく楽しそうにくすくすと笑みを浮かべる。
「あぁもう、弱みばっか増えていくなぁ……勘弁してください、本当!」
「ふふ、可愛いトシ坊の姿じゃ。悪いとは思うが早々と忘れるのも難しいのじゃよ、すまんのぅ」
楽し気に笑みを浮かべたままのナコに、情けない顔を向けるトシ。
だが、その様子すら愛おしいのかナコはより一層嬉しそうに笑みを強くするばかり。
まさに
――ここ数日、彼がこの生活に慣れてきてからは毎晩のように繰り返しているやり取りであった。
彼女……この銀髪の狐は、人懐っこいのか。それとも人恋しくでもあるのか。
こうして時間があればたびたび、トシとの触れ合いを求め、スキンシップを図ることも多かった。
特に、夕食後のこの時間は一番ゆっくり出来る時間であるためか、彼の様子が落ち着いてからは毎夜こうして、過剰なまでの触れ合いを求めてきていた。
それは今宵もまた同じであり……。
「の……トシ坊?」
ふいに、とろんと蕩けるように甘い、媚びるかのような雌の声が、トシの耳に触れた。
「……なんです、ナコさん?」
自分にもたれかかったままのナコを、ゆっくりと見下ろすトシ。
ナコもまた、いつの間にやらおちょこを机へと起き、潤んだ瞳を彼の顔に向けていた。
……2人の視線が重なり、お互いの気持ちを探るように、しばし無言の時間が流れた。
「意地悪、じゃのぅ……。ワシが、この時間に……お主に、こうして甘えてしまうことなど、もう分かっておるじゃろうに」
「さて、何のことでしょう。俺はナコさんに弱味ばかり作ってしまう、ダメな人間ですから……ナコさんから甘えられるなんて、そんなことある訳ないですし」
「う、ぬぅ……。酷い
もどかしそうに、もぞもぞと体を動かすナコ。
喪服のような和服の首元。彼女のうなじの辺りから
それは彼女の体臭なのか、それとも酒が混じったことによる匂いによるものなのか。
もう数度嗅いだことがあるもののトシであるものの、いまだにどちらか分からずにいた。
ただ、一つ分かっていること。
それはこの香りがする時の彼女は、”一番の甘えたがり”になっている時であるということ……それだけであった。
「の、ぉ……トシ坊? ……今宵も、良い、かの? 夜は冷えて、ワシのような年寄りには堪えるのじゃ。じゃから……の?」
ぐり、ぐり、と。
首筋から香る匂いを擦りつけマーキングするかのように、彼女がトシの胸元、首筋に頭を、耳を擦りつける。
自然と、彼の鼻に広がる、優しくも甘い香りが、更に濃くなっていく。
擦っていく内に、段々とナコの帯もズレて緩んだようで、中に着ていた
はだけて見えるようになってしまった彼女の白い肌が、酒か、興奮のためか……薄く朱色を帯びているのが、トシの目にはっきりと映った。
「今からはワシの弱音を、弱味を晒す番ということで良いから。……お主と閨を共にして……寒さと、寂しさを、しのがせて……貰える、かの?」
ほう、と。
ナコから吐かれた吐息が、顔を合わせていたために熱を帯びてトシへと届く。
鼻孔に広がる匂い。
甘い。吐息すら、ただ……ひたすらに、蕩けるように、甘い。
初めてという訳でもないのに、トシの喉が興奮でごくりと震えた。
これからの行為への期待で、自然と股の部分が盛り上がり、着物を押しのけようと下半身がピンと張りだすのが自分でも良く分かった。
自分の身体の様子に、いつも通りだなと、まだ何処か冷静さを残した頭の片隅で思いつつ、彼はナコへと顔を屈め、脳を蕩かす甘い香りの源泉に唇を近づけた。
「んっ……む、んぅ……ちゅぅっ♡」
唇を触れ合わせ、まだ酒が残ったお互いの舌を絡ませ合う。
にちゃり、くちゅり、酒によって熱く、甘くなった唾液がお互いの口の間を行き交い、糸を引いては地面へと垂れていく。
「んちゅ、んっ……は、ぁー……♡ とし、坊ぉ……♡」
既に熱病にでもかかったかのように、潤みを増した瞳で期待を込め、男を見つめ続けるナコ。
トシはその瞳に頷きを一つ返し、彼女の耳へとお互いの唾液でぬらりと光る口を寄せる。
「えぇ、分かりました。今日も……ナコさんの弱味、たっぷり、見せてもらいますね?」
「んんぅぅっ♡ くぅ……こ、ぉぉ……んんぅっ♡」
男に告げられた言葉に、銀狐はぶるりと期待に全身を震わせた。
そして、また一つ媚びるように、恋焦がれるように――甘い鳴き声を、上げるのであった。
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しゅる、しゅる……と。
黒い布を抑えていた帯が解かれ、地面に落ちていく。
「んっ……♪」
自分の身体の締め付けが緩み、心地よさそうに目を細めたナコは、自分の帯を解く男の胸に、また甘えるように頭を擦りつけた。
ふぁさり、と。
彼女を抑えていた黒い着物が、帯と解かれ地に伏す。
すでに襦袢の胸もとはずり落ち、匂い立つかのような薄桃の肌を晒されている。
残されたその場にいるのは、発情し色香を放つまさに一匹の雌だけが残されていた。
「くぉ……ん♡ ふふ、トシ坊に、剥かれてしもうた……♡」
見下ろすトシの目から見れば、下着代わりの襦袢はもはや碌に役目を果たしているとは言えなかった。
はだけた布の隙間からは、彼女の控えめな、けれど張りがある胸の姿が惜し気もなく晒されている。
ほんのりと肌が赤みを帯びているとはいえ、それよりも尚赤い、ツンと張り出し、何かを期待するかのように硬く、ふるふると震える乳首まで全てが丸見えになっていた。
「もう、そんなに乳首を硬くしてるんですか? まだ口を吸いあっただけですよ、ナコさん?」
「んんぅっ! 意地悪を言うでない……。期待を膨らませるような真似をして、ワシを昂らせておるのはお主ではないか。そのせいで、このようになっておるというのに……っ」
切なげに身を震わせる銀狐の痴態を、トシがからかうように彼女の耳へ囁く。
耳をくすぐる言葉に、彼女はむず痒そうにしながらも顔を朱に染め、不服そうに唇を尖らせる。
甘え半分に悪いのは誰だと問い詰める目線が上を向けば、それを受け止めた男の口に苦笑が宿る。
「はは、意地悪したい訳じゃないんですけどね? 甘えてくる時のナコさん、普段よりずっと可愛らしくなっちゃいますから。……つい、もっと可愛い所見たくなっちゃうんですよね」
「むぅ……お主ぃ。最初の時なぞはもっと素直というか、ずっとワシのことを気にかけてシておった癖に……むぅぅぅっ!」
日中は役に立てず、世話になる一方なのだ。
そのこともあり、こうして雄として彼女に求められる機会がくると、役に立つ……ではないが。
より深く彼女から求められたいと、心を暴き、自分に向ける思いをより深くさせたいと、つい気持ちが動いてしまうのだ。
トシは、内心に抱いているそんな思いを表には出さず、お預けをされて不満そうな狐の顔に唇を寄せた。
――あまり焦らし過ぎて、本当に拗ねられてしまっては堪らない。もっとも、彼女のそんな姿は今まで一度も見たことはないのだが……。
「あっ……んっ♪ ちゅ……む、んぅ、ちゅっ、んんっ♡」
「じゅる、ちゅぅ……ちゅる、ちゅぶっ、……ぷはっ! ……ふふ、お嫌いですか? こうして、からかわれるの?」
「んんぅ♡ ……イヤ、とは……言うて、おらんじゃろ? んっ、もっと……口を、吸ってくれる、かの?」
「はいはい、構いませんよ。ナコさん、もう少し顔を上に向けてもらっていいですか?」
「んっ♡ 分かった、のじゃ♡ ん、ぅ……ほれ、これで、良い……かの?」
「はい、ありがとうございます。んっ……」
じゅるじゅる、と。
喉を限界まで曝け出すかのように首を上げるナコの唇に、男の口が吸い付き、落ちる。
触れ合ればどちらともなく舌を差し出し、絡み合い、二人の口の間で赤桃色のヒルが絡むがごとく、ピチャピチャといやらしい音が部屋に響いた。
「じゅる、ちゅう……ナコさん。胸、いいですか?」
「ん……ちゅっ♡」
男の問いかけに、絡まる舌から漏れた液を口の端から垂らしながら、女は相手の下唇を軽く吸い付き肯定を示す。
僅かにみじろぎをすれば、肩から下着代わりにとなっていた襦袢が腰の帯までずり落ちていき、見え隠れしていた彼女の胸が露わとなる。
「は……ぁ♡ どう、じゃ……? んっ、じゅる、ちゅぅ……。お主の、望む光景は、ちゅぅっ……見えた、かの?」
啄むように、下唇に吸いついては、ちゅぱっという音と共に口を放し、蕩けた瞳のまま遊ぶように問いかける、童の顔に女の色を載せた老狐。
「えぇ、勿論……すごく、いい光景ですよ。ほら、登り易そうな丘の上に美味しそうな果実まで成ってて!」
「んぅ、くぉ……ぅううんっ♡ こ、れぇ♡ 指、で……人の胸を、登山する奴が、あるか……うつけ、ものぉ♡」
自身の唇を玩具にされたお返しとばかりに、トシは銀狐の胸に指を這わせた。
人差し指を一歩、中指でもう一歩。
鎖骨から下り、しっとりと柔らかな曲線の上を指で一歩一歩、わざと歩みを遅くして、彼女を焦らすように指を進める。
「ふ……ぅ、ん。こ、れぇ……♡ 人の、胸で……遊ぶ、で、ない……わぁ♡」
「先に、唇で遊んできたのはナコさんでしょう? お返しです。……それに、ほら、少しずつ先っぽに向かっていくと、ナコさんの匂いが段々濃くなってくるの分かりますよ? ひょっとして、興奮してます?」
「くぉっ!? し、知らぬ……っ! そ、そんなこと、ワシは知らぬ……知らぬぞっ♡」
「そうですか、じゃあこんなことしても興奮なんかしません、よね?」
きゅっ、と。
動かしていた指を一気に進め、ナコの先端。
薄桃色に火照った先にある、赤い果実のような乳首を指で挟み、トシは軽く力を込める。
「うくっ!? くぉ、くぅぅ……こ、ぉぉぅんんんっっ♡♡」
途端、甘い、
見れば、襦袢の裾からはみ出ていた銀色の尾が毛まで逆立たせて、布をめくり上げピンと天を仰いでいる。
その様に、嗜虐的な悪戯心の湧いてくるトシが、また一つ胸の先を抓り弄り回すと、その度に水濡れの風鈴が「あっ♡ くぅっ♡ ふ、ぅん
…っ♡」と、耳を楽しませる音色を奏でていく。
「ナコさん、どうかしたんですか? さっきから、すごい可愛い声出しちゃってますけど? んっ、ちゅっ、ちゅぅっ……ぷはっ! ハハ♪ キスしてる時以外、ずっと鈴みたいに、リン、リンって鳴き声出ちゃってませんか?」
「ぅうんっ♡ くぉ、ぅ、ちゅぅっ、んんぅっ♡ は、ぁ……ぅぅっ♡ そ、そんなぁ、こと……ない、わ……ぃ。ワシ、んんんぅぅっ♡ む、胸を弄られるだけで……こ、こんなに淫れるような、狐では、ない……わぁ♡ あ、むぅっ♡ ちゅぅ、じゅる、くぉおぅっ、んんぅぅっ、じゅるぅっ♡」
「そうですか……じゃあ、こんなことしても。長い年月を生きた狐さんは、当然平気ですよ、ねっ!」
散々と、耳に心地よく、男の股間に悪い声を上げているというのに。
この甘えたがりの狐は、自分が軽く弄られるだけで、すぐに恋しくて欲しがる身体だと認めたくないらしい。
先ほどから、吸う口の速度に追いつかぬほどの唾液が、てらてらと、口より幾つもの筋を垂らし、耳は喘ぎ声があがるごとに、きゅ、きゅっと内側に反るように動いて、男に貴方の手で蕩かされていますと教えているというのに、である。
ならば、もう容赦はする必要はないなと。
トシは人差し指を、軽く抓っている内にすっかりと硬くなった、赤い尖りの上に乗せた。
そして、容赦なく力を込め、乳首を柔らかな胸の内に押し込むようにしながら、捏ねくりまわす。
「ふくっ!? くぉ、んくっ、ひぅ、あ、こ……ら♡ と、し……ぼ……んんぅぁっ♡ くり、くり、する……で、なぁぁ♡ やぁ、やめ……ちくびでぇ、あそぶでな……あそ、あそばない……くぁぅぉおおんっっ♡♡」
指先で感じるグミのような柔らかくも弾力のある感触が彼の指を楽しませる。
押し、引き、或いは延ばしてみせれば、彼の胸の位置から、甲高く甘い獣の声が、間断なく上がり続ける。
いつの間にやら息も荒くなり、すっかりと身体の火照りが全身に回り始めているのだろう。
うなじより感じた白檀のような甘い香りが、いまやむせ返りそうなまでに部屋に満ち。
それがよりいっそう、男の理性を狂わせるように酔わせていた。
「気持ち、いいですかナコさん? こんな風にされて、甘えて……嬉しくなってるって、認めてくれます? ねぇ、ナコさん?」
「ふわ、ぁ、くぁ、んぅっ、あっ、あっ、くぁぁぅんっっ♡ わ、わか……ったぁ♡ み、みと……みとめぇっ♡ きもちよく、なって、るってぇ、みと、めぇる、からぁ♡ くぁぅぅっっ♡」
ハァハァと、トシの胸を湿らせるかのように、湿度のある息を吐き出し、甘い風鈴を響かせるナコの様子に、トシは満足そうな笑みを浮かべた。
「ふふっ。は……むっ! んっ、ナコさんの耳って……柔らかいし、滑らかだし、唇で感触を楽しむだけでも、すごい心地いいですよね」
「くぁ、ふぅっ♡ み、みぃ……っ♡ やめぇ……みみもぉ、よわい、ん、じゃぁ♡ しって、おるだ、ろう……にぃっ♡ くぁ、こぉぅ……んんんっっ♡」
そして、だからこそ……いや、これ以上があると分かっているからこそ。
彼女の銀色の耳を甘く噛み、ビロードのような滑らかな毛並みの感触を口の中で楽しみながら、耳の中へと、彼女への願い事を囁いた。
「ね、ナコさん。……今夜も、呼んでくれますか? ナコが言いたくて、言えない……でもは言って欲しい、俺への呼び方」
「ふくっ!? くや……ぅ、あぅ……それ、はぁ。だ、ダメじゃって……うぅ。そ、そりゃ、最初にそう呼んでしまったのはワシじゃけど。ワシ……これでも、神使の身じゃし。もう長いこと、お仕えしておる方の気配を感じてはおらぬけど、でも……くやぅっ!?」
モゴモゴと、急に言葉を濁し気まずそうにし始めた、美しい銀色の毛を持つ、長い時を生きているはずの狐。
けれど口とは裏腹に、何かを期待するように、チラチラと”呼び方”を変えてくれと頼んだ男の口元に、彼女の目線が上がっては下がりを繰り返す。
(甘えたがりで、初めてでもないのに……。どうしてこう、妙な所で時々頑なになっちゃうのかなぁ? まぁ、そこも可愛らしいけれど)
明らかに期待が混ざりながら、それでも確かな言葉に出来ない愛らしく、哀れな狐。
だからこそトシは、その耳をもう一度、ぱくりっと。
今度は、口の中までしっかりと加えて、毛先の一つ一つまで舌で愛撫するように舐めながら、彼女に再び囁きをかける。
「はむっ、じゅる……れろ、ぴちゃ……くちゅ、れろぉー……ちゅっ、ちゅっ。ん、ナコさん……いいでしょう? 俺、今日も……ナコさんに、トシ坊じゃなくて、あっちで呼んで欲しいなぁ? んっ、はむっ。れろぉー……ちゅぅぅっ!」
「ふっ、く……ひゃっ♡ ぁっ、あっ……くやぁぁ、あ、あぁあっ、み、みぃ。だめじゃって、いうて……おる、の、にぃ♡ ひぅ、ひんっ♡ ち、乳首もぉ、こね、こねながらぁ……み、みぃ……なめ、くぁあああああっっ♡♡ ふぁ、くぅ、だめ、だめじゃってぇ♡ あたまぁ、ふわ、ふわ……して、しまう、じゃろぉ♡ ひんっ、ひぅ……く、ぁぁぁぁぁっっ♡♡」
神の使いにまでなったことのある古狐は、耳を舌で
そして、溢れた液が顔が光りそうなほどにまでトロトロになった顔で、ついに男が望んでいた言葉を形にさせられる。
「わ、か……ったぁ♡ よぶぅ、よぶからぁ♡ ……ご、しゅ……ごしゅじ、ん……さ…………まぁ」
「ちゅぅ、れろっ……なぁに、ナコさん? よく聞こえなかった。ちゅっ、ちゅぅー……れろっ。もっと、ハッキリ、もう一回……ね?」
「くぁぅっ!? あぅぅ、いじわるぅ……いじわるじゃぁ……っ。うぅ……ごしゅ、じん……さ、ま……」
「……ナコさん? はっきり聞こえるまで、ずっと耳舐めるよ? それとも、もっと奥から舐めて欲しいってことかな……じゃあ舌を伸ばして思いっきり奥から」
「ご主人様ぁっ!! それは、もう足腰立たなくなるのじゃっ! か、勘弁しておくれぇっ!?」
流石に堪らぬと言葉を吐き出したナコは、顔を真っ赤にしながら、荒い息のままにぷるぷると身を震わせた。
中々言い出せなかった言葉をついに言った彼女は、何処か後悔するように……けれど、それ以上に恍惚とした色を顔に滲ませる。
とはいえ、二人の言葉をそのまま受け取るのであれば、とうの昔に”ご主人様”と呼ぶ機会は何度となくあったはずなのだが。
それでもここまで呼ばないようにしようとするのは、神の仕い。
神使の狐であったプライド故なのか? それとも捨てられぬ寄り辺であったためか……
或いは……単にこの流れすら、彼らなりのプレイの一環であるのかもしれない。
「ハハ! やっと呼んでくれましたね、ナコさん! ……へへ、そう呼んで貰えるの毎回嬉しいんですよね。んっ、ちゅっ!」
「くぉん……うぅ、弾みで言うてしもうてから、毎回呼ばせようとしおって……これでも、神に仕えたモノとしては少し複雑なんじゃぞ? って、んくぅっ♡ だから、耳をぉ……口をつけるで、なぃっ♡」
舐められすぎて、すっかり水濡れとばかりにしっとりとした銀の耳をひょこひょことしながら、顔を赤くしつつ憮然とした様子をしてみせるナコ。
「ご主人様のせいで、耳がべとべとじゃ……。もう! 口吸いを所望したはずなのに、どうして口より耳の方がべっとりしておるんじゃ?」
「ハハ、すみません! でも、ナコさんが悪いんですよ? あんな可愛い声出して、胸のもたれて甘えられたら、誰だって弄らずにいられませんよ」
「ぅー……そんなもんかのぅ。ワシは……お主しか、ご主人様しか、交尾の相手を知らぬから……分からぬが。……雄というのは、皆そうなのか?」
トシの性癖が混じった結果であり、一般的といわれる範疇なのかと言うと少々言葉に迷う所があるが、トシはこれを口にせず、笑顔でスルーをした。
代わりに。
「くゃぅっ!? お主っ……ご、ご主人様っ! いきなり何を……」
既に乱れに乱れ、引っ掛けているだけのようになっている銀狐の身体。
その下半身を隠す、襦袢の裾より男は手を差し込んだ。
ちゅぶり、と。
汁気を貯えた、指に絡みながらもさらりとした感触の液体が、ツルツルとした柔らく絹のようだ肌の間に――溜まっていた。
「ふ、くぁ……ぅ♡ ごしゅ、じんさま……さ、流石に、唐突すぎ、ではない、かの?」
ぶるりと、狐の身が震える。
既に、”雌”として、すっかりと出来上がっている身体は、その身の内より焦がれるような熱にジリジリと焼かれていたのであろう。
批判をするような口調とは相反し、その目は、確かに続きを望み、求める”女”の目をしていた。
「ご主人様と、呼んで貰えたからね。これ以上焦らすのは、可哀想だと思ってさ。主人らしく……面倒は見てあげなきゃ、ね?」
ナコの顔を見ながら、優しさを込めるように目を細めて、男は言葉を返す。
くちゅり、ぐちゅりと。その間にも、奥から新たな水気を吐き出す、布に隠された秘裂に出来た湖を、何度も何度も、指で撫でるとも、ひっかくともつかぬ力でなぞり続ける。
「あっ、あっ、あっ……くぁっ♡ くぅ、くぅ、くぁぅ……んんぅぅっ♡ うくぅ、ごしゅ、じん……さ……まぁ♡」
はぁはぁと、もはや何度数えたかも分からぬ熱い吐息が、トシの胸の上に吹きかけられる。
トシは、胸を弄っていた手をナコの背中へと回し、軽く抱くように力を込めながら、彼女の顔を正面から見つめる。
「ナコさん……いいよね?」
「く……ぅっ♡ こぉ……ん♡ ……ご主人様の、お望みのままに、通りに♡」
許可を……いや、命令されることが嬉しいといった様子で、永き時を生きた狐が、喜びの声をあげる。
彼の手に逆らわぬよう、抱かれるままに腕に合わせてゆっくりと背中を地面へ横たえ……襦袢を、緩めて外す。
「どうぞ……召し上がって、下さいなのじゃ♡ ワシは……ナコはぁ……ご主人様に触れられて喜ぶ、メス狐……なのです、じゃぁ♡」
もはや何も隠さぬ、淫裂の池より蜜を流し続けていた狐は。
揉まれ、捏ねられ、弄られ火照った胸も。
ねだり、甘えて、お互いの唾液によって、ぬらりと染まった淫靡な顔も。
それらを何一つ隠すことなく、主人と認めた男に向かって、自分を食べてくれと、身体を開いてみせ、嬉しくて堪らないという甘えた鳴き声を上げるのであった。
「くぅおーー………んんっ♡♡」
=======
くぱぁ……と。
聞こえぬはずの水の糸引く音が部屋に響いた気がした。
トシの――雄の、自ら主人と呼ぶ男の視線を受けながら銀の狐は腕を動かす。
火照る、薄桃の肌。
とろとろと垂れた、熱い蜜のあふれ出る場所。
銀狐は、そのクレバスの縁に、自ら指を沿え、ゆっくりと力を込める。
じゅくり……くちゅりと、鮮やかな肉の華が開くのに合わせ、中から熱い蜜がこぼれるようにまた溢れた。
「んく、くぅお……ぅ……んんぅっ♡ ごしゅ、じん……さまぁ♡ ここぉ、ナコの……
幼い容姿の、年を重ねた狐が言葉を紡ぐ。
蕩けきり、甘え、もはや雌として、女として。
雄を求めることしか考えていない、情欲にまみれた言葉を、紡ぐ。
にちゃ……くちゃり……、と。
言葉と共に、指によってくぱくぱと空気を吸うような音を立て、閉じては開く女の場所が、堪らなくトシにはいやらしく見えた。
「挿れてぇ……挿れてくださいませ、ごしゅじんさまぁ♡ なこぉ、もう、我慢ならないのです♡ ごしゅじんさまの
床に寝転がり、自ら秘部を弄り、銀の尾をふりふりと……いやらしく垂れる液で濡らしながら、幼き老狐は媚びるように男の肉棒を乞い求める。
トシの喉が、ごくりと音を立て、鳴った。
もう数度、肌を重ねた関係ではあるもの、何度見ても”ご主人様”と自身を呼ばせるようにしてからのナコの反応は、淫靡の一言に尽きた。
年経た狐であるということなど忘れたかのように。
ただただ男として、雄として、自分を求める雌の様は、彼の見飽きることなく欲望を滾らせる。
「あぁいいよ……ナコさん。そこまでねだられちゃしょうがない、ご主人様のお情けを……マラを、ナコさんの膣に、ぶち込んでやるよっ!」
「くぁっ♡ くぉぉぉおおおんんんっっ♡♡」
肉棒を挿入されるという宣言を聞くだけで、ナコは一瞬ビクリを身を震わせ、淫裂のヒダの奥より、とろりと更なる液を吐き出した。
おそらくは、肉棒が入ってくるというその想像と期待。
ただそれだけで軽く、イったのであろう。
「っっっっ!!」
あまりに淫らな、淫蕩なまでの少女の姿をした狐の姿に、もはやたまらぬとトシは腰帯を解き放ち、一気に下半身を露出させる。
肌に残る布の感触すら煩わしく、露出させた勢いそのままに、着物を後ろに放り、そのまま全てを脱ぎ捨てる。
媚びねだる、いやらしい雌狐の色香を前にして、彼のモノはすっかりと勃ちきり、溢れた先走りでぬらりと亀頭は光を放っていた。
「こんなに濡らして、一人で勝手にイったんですか? まったく、どうしてそんなにいやらしいのかなぁ……ナコさんはっ!」
「くぁっ、くぅぅぅっ♡ も、申し訳……申し訳ないのじゃ♡ こらえ性のない狐で、ごめんなさいなのじゃ……くぁあぅぅっ♡」
そのままトシは、ナコに覆いかぶさるように身を重ねる。
彼女の床を濡らすほどの、蜜液まみれの膣花に、亀頭を擦りつけると、お互いから溢れた液が触れ合い、くちゅ、ぐちゅと鈍くも耳に残る水音が音を立てた。
「いい、挿れるよ? このまま、奥まで……っ! 今日も、抜いてなんてあげないからねっ!」
「んっ、ふぁい……はぃっ♡
「あぁ、まったく……ほんと、スケベな狐だよ、ナコさん……はっ!!」
「んゃっ……くっ。……んんんんんぅっぅぅぅぅぅぅうううううっっ♡♡♡♡」
ぢゅぶっ、ぢゅぶんっ、ずっ、ずぶっ、ぢゅぷるっ!
鈍く、重く、まるで沼でも掻き分けるかのような大きな音を立てて、トシの肉棒がナコの膣を掻き分け、押し入る。
「くぁっ♡ あっ♡ くぅ♡ くぁぉぅ♡♡」
ただ一突き。
それだけで、押し込まれた肉棒によって膣の形が変わるだけで、もはや堪らぬと狐が喉の奥より本気の甘き喘ぎを漏らす。
膣の中も勿論。指で開いていない時は、童女のモノかのようにピタリと閉じる様子であった淫裂の線は、肉棒が入りこんだ瞬間に、待ち焦がれたとばかりに粘度のある蜜が詰まった壺かのように姿を変えた。
そんな粘液まみれ蜜の壺が、膣の奥まで入りこんできた亀頭の先を、そのカリ首を、カリ首の裏を、押し引きに合わせ内に備えたヒダを絡ませ、少しでも吸いつき、身体から離れないでくれとばかりに絡みついてくるのだ。
「うくっ、お……ぬっ……くぅっ! ナコ、さ……っ」
「くぁぅ♡♡ ごしゅ、じんさまの、マラぁ♡♡ わか、るぅ。わかるぅ……ナコ、わかるぅっ♡♡ ほとぉ、ナコのホトぉ♡♡ ごしゅじんさまのぉ、ぎゅぅぎゅぅ、いっぱい形、感じようとしてるぅっ♡♡ くぁぅ、くぉぅぅぅ、くぉおおおぅぅんっっ♡♡♡♡」
男にとって、極上の快楽。
男のモノ……肉棒から、精液を啜るためだけに存在する肉の蜜壺。
そう呼んで、おかしくないモノに対し腰を振りながら、トシは必死に歯を食いしばった。
挿入し、僅か数度腰を動かしただけでこれほどの快楽があるのだ。気を抜けば、その瞬間に精を吐き出してしまうのが嫌でも分かった。
対し、ナコの方は容赦が……いや、遠慮がないという方が正しいのだろうか。
自分の中に入りこんできた、愛しい相手のモノの存在を感じるだけで心地よく、幸せだと、蕩けきった顔と、蕩かし尽くす膣を以て男を迎える。
トシは気付いていないが、一度ピストンを受けるごとにナコの肉棒にヒダを絡みつかせる膣は、ピクピクと痙攣を繰り返しており、既に何度も甘イキをしている。
既に肉棒に触れているだけでイっているといっても過言ではない淫肉。
今の彼女自身のようなその穴は、イくたびによりいっそうキツく、激しく、精を求めて締め付け、吸いついていく。
これは挿入前よりたっぷりと焦らされ、彼女の寂しさを覚えていた内面を屈服させられ、甘える気持ちを全面に出すように促されてしまった結果であった。
もはや、いつイってくれても構わないと。子宮の奥に子種を注いで貰っても構わないと、淫(みだ)れる狐はそう思っていた。
男に……彼に、自分の中で気持ちよくなって貰えているというだけで、ナコはただただ幸せの絶頂の中にいた。
「ナコさ……っ。ほん、と……くっ! なんで、こんな……いつも、エグい、膣してんの……さっ!!」
「くぁっ♡ ふぅー♡ ふぅー♡ ごしゅ、じん、さまぁ……がぁ♡ いつでも、吐精をして、くれてぇ♡ 良い、ように……じゃよぉ♡♡」
「っっ!! くそ、声だけで……イきそうになること、言わないで……よっ!! 必死に、我慢……してるのにっ!」
「あ、はぁぁっ♡ きもちぃ、よく……なってくれてるん、じゃなぁ? ふぅぅぅっ♡♡ うれ、し……♡♡ ワシ、はぁ……もう、ずっと♡ ほとぉ、雌の……しきゅうぅ♡ ビクビク、して、る、からぁ……はぁー♡♡ 下のぉ口、ごくごくするじゅんびぃ……ばん、たん……なんじゃよぉ?」
トシは、膣より感じる快楽に抗うために歯を噛み、目を閉じ、ただひたすら腰を動かすことだけに集中していた。
粘りつき、絡み、ヒダ一つ一つがくすぐるように肉棒に絡みついてくるこの淫花の中では、もはやそうしなくては一瞬も我慢出来ない状況にあったのだ。
「くぅん、こぉぉんっ♡ だからぁ……ごしゅ、じん、さまぁっ♡ ごしゅじん、さまぁっ♡♡ こだねぇ♡ いっぱ♡ いっぱいぃ♡」
そんな中、向き合い背中に手を回し合っていた相手……浅ましいとすら思えてしまうほどの淫らさと、湿度を以て子種を欲していた狐の顔が動き、男の耳へと口が寄る。
膣をくねらせ、腰をひねり、男のモノを決して離さぬようにしながら、近づいたその口から吐息が、漏れた。
『だしてぇ、ごしゅじんさまぁっ♡ ワシのぉ……ナコのぉ♡ こどもをぉ、ごしゅじんさまの子をさずかるところぉ……ごしゅじんさまのこだねでぇ♡ どろどろ、ぐちゅぐちゅ、はくだく、たっぷりぃ……注いで……あふれさせて……ください、ませぇっ♡♡ く、ぉぉ……んんんんぅぅっっ♡♡♡♡』
熱く、煮えたぎられた蒸気かと思うような湿度と温度を持った吐息が、男の耳に――脳に。
言葉と共に注ぎ込まれた。
「っっっっっっっ!!!! ナコ……っ!! 出すぞっっ!!」
「くぁぅっ♡♡ はぁぃ……ごしゅじん、さまぁあああ♡♡♡♡」
どっく、と。
彼は心臓がいつの間にか、自分の股間に移っていたのかと思うほどの衝撃を受けた。
ぐちゅ、ぶちゅっ、と音を立てながら、銀の狐の膣の中で、肉棒が跳ね上がり、鼓動がそこで産まれているかのように、彼女のヒダを巻き込みながら暴れたためだ。
「うくぉっ♡♡ くぉ、くぅ、くぉぁ♡♡♡♡」
ナコは、跳ね上げに合わせ、短い悲鳴のような喘ぎを何度も上げた。
そしてその直後。
びゅ、るぅぅううううううっっっっっ、どくっ!! びびゅるる、びゅぅぅうううっっ!!
膣肉を巻き込み、跳ねあがりながら肉棒は、溜まりに溜まった男の情欲を女の中に注ぎ込んだ。
絡み付き、引き延ばされ、広がった肉ヒダの一つ一つに入りこむかのように、白濁の精液……彼の子種が淫膣を焼き焦がし染め抜くかのように、熱く、熱く、ぶちまけられていく。
「んくぅぅううううううううううううっっっっ♡♡♡♡ はっ…………ぁ゛あ゛ぁ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛く゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッッ♡♡♡」
腹の奥に、焼けるような熱がどんどんと溜まっていくのを感じ、童女の姿をした銀の狐は、身を反らしながら幸せの絶叫を上げた。
全身にかいていた汗が、ぴしゃりと宙を舞い。
すでにしっとりと重くなっているはずの銀の髪が、それに合わせてキラキラと月明かりの中に、微かな輝きを散らしていく。
「くぁ、ぉ……ぅ……ぉ……ぉぉ、ぅ」
「くひゅぅー……♡♡ は、ひ……ひぅぅぅぅ♡♡ ぁ゛ー……く、ぁ゛ーーーー……♡♡♡♡」
最後の一滴まで注ぎ込もうと、腰を動かす男に合わせ、雌の膣は応えようと男のモノを最後まで締め付け、吸い上げる。
狐のすっかりと下りきった子宮口は亀頭の先端に吸いつき、じゅるっ、ぢゅぷっ、と聞こえぬはずの音さえ二人に感じさせるほど、注がれる精液を決して逃すまいとしていた。
「っっ……くっ! ふっ……はぁぁーー……っ」
ようやくトシが落ち着きを取り戻したのは、淫肉の中に精を吐き出してからしばらく時間が経った後であった。
腰の後ろから、股間の先まで、そこに溜まっていたナニかがすっかりと抜けたような感覚を覚える。
やっと脱力ができたといった様子で、まだ幸せそうに口を開けたまま、小さく喘ぎを繰り返す狐に気をつけ、その横へと体を横たえる。
「あ゛-……はぁ゛-……ぁ゛ー……くぁぅ……くぉ゛ぅ゛……んんんぅっ♡♡」
ナコは、自分の横にトシが崩れるように体を寄せてきたのを感じ、幸福の中にいると分かるだらしない顔のまま、その肩に頬を当て、擦りつけた。
たっぷりとかいた汗を刷り込むように行うその行為は、見様によっては、獣が自分のモノへと行うマーキングのように見えなくもなかった。
「ごしゅじん、さまぁ♡ ナコのぉ、ここぉ……いま、すっごい、いっぱいじゃ、よぉ? えへ……へへぇ♡ ごしゅじんさまのぉ、白くて、とろとろ子種でぇ……まん、ぷく……じゃぁ♡♡」
「……はは、満足なら、俺もうれしいですよ。すごい……気持ちよかった、ですし……ね」
年上としての貫禄がすっかりと抜け落ちてしまっている、世話になっているはずの古狐の姿に苦笑しながらトシが答えた。
そして、心地よい疲労感。
マーキングのような、子供が甘えるような、身体をこすり付けてくるこそばゆい感触。
彼はそれ感じながら、まだ挿入されたままになっている半勃ちの肉棒をコツンと、彼女の精液まみれの子宮へと押し付けた。
「くぁっ♡ きゅぅ♡ くぉぉぅ♡ ごしゅじん、さまぁ……?」
先ほどまでに比べれば緩い響いた快感。
けれどイったまま、きゅうきゅうといまだに肉棒に吸いつき、痙攣している
とろんとした目をしたまま、それでも不思議そうに、自分の中に精を吐き出した男の顔を見やる。
「……もうちょっと、いいですかね? ナコさんの
照れ交じりの苦い笑いを浮かべつつ、自分を見てきた狐に向かって、肌を重ね合った男が囁いた。
そしてたっぷり出したばかりだというのに、もう新しい精子が溜まり始めたのだと証明するかのように。
浅く、緩やかにであるが、先ほど荒々しくピストンを繰り返した少女のような見た目の癖に、いやらしく娼婦のように肉棒をねだり吸いついてくる、肉と蜜の林の中を刺激する。
「くっ、お゛っ♡ ぉぅ、くふぅっ♡ はぅ゛ぅ゛……ごしゅじんさま、はぁ……
擦られるたび、大きくイって、やっと大人しくなってきていた自分の秘部が、また奥からとろりと蜜を作り出し始めたのをナコは感じていた。
徐々にまた硬くなりつつある、男の肉棒。
膣を掻きだすようなその動きと、新しく溢れ始めた蜜によって、ナコの中で合わさっていた白濁の混合液が、どろりっと淫裂と肉棒の間からこぼれて、床を汚していく。
「……勿論、じゃ、よぉ♡ ごしゅじんさまがぁ、ナコを望んでくださるなら……ナコは、それに……どこまでも応えさせてもらうのじゃぁ♡♡」
そして、当然のように、銀の狐は返事を返した。
男の新たな欲望を迎え入れる準備は既に整っていると、少女の顔に、性に溺れる淫らか女の色を乗せて。
自分を求められることが、何より嬉しくてたまらぬのだと、無言の言葉をその表情で語りながら。
「さぁ、ごしゅじんさまぁ♡ 今宵もぉ……もっと、ナコをぉ……召し上がって下さいませ、じゃぁ♡♡ こぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉぉ…………ん゛っっ♡♡♡♡」
=======
虫の音が鳴る程に夜が更けた頃。
暗くなった部屋の中で、もぞりと一つの影が体を動かした。
「ん……む、ぅぅん……くぁ……ぅ、ふぁぁぁっ……」
夕食を終え、そのまま勢いで肌を重ね合い、睦み合った二人。
全身にべっとりと、自分のモノとも男のモノともつかぬ、お互いの体液をこびりつかせたナコが、ゆっくりと上半身を起こしたのだ。
「ん、ゃ……。ぬぅ、今宵も……完全にヤラかしてしもうた、のぅ」
まだ少しぼんやりとする頭のまま、自分の身体を永きを生きた狐は見下ろす。
体液まみれのその姿は、どう見ても年経た者の姿には見えず……完全に色に惚けた、雌の姿にしか見えなかった。
「はぁぁぁぁ……外も、すっかり深けてしまっておるし。えぇぃ、月明かりでは見難いくてかなわぬっ。ぬっ……ふっ!」
肌や毛の上にべっとりと絡み付いているモノの感触に、鬱陶しさと……僅かな愛おしさを覚えながらも、ナコは部屋の四隅に素早く視線を走らせた。
「ふっ!」と、呼吸を一息吐き出すと、隅に設置されていた行灯に蒼い炎が、ぼうっと宿り、部屋を照らしだす。
既に神仕として扱っていた力も薄れている古狐がいまだに使える術の一つ。
「んむ、これで良しっと! ふぉぅっ!? ……飯を食うて、すぐにまぐわい始めてしもうたせいで食器すら片付けておらなかったのかっ!? ワシ……これでも長生きじゃよな? こんな、こんなに色惚けすること、あるかのぅ……」
青白い光によって照らされた部屋で改めて周りを見渡せば、男女の交わった体液や、ぐちゃぐちゃに乱れた衣服。
何より片付けすらすんでいない、机の上の夕食の残りなどが目に入り、ナコは思わず頭を抱えてへたり込んだ。
「ぁ゛ー……いかんとは思うておるんじゃぁ゛ぁ゛……。じゃけど、ご主人様呼びをさせてもらうと……ワシの中で、何とも言えぬ気持ちがこう……おぉぅ、おぉ゛ぉ゛ぅ゛……っ」
感情を抑えられず、自ら誘いをかけて男に自分を貪ってもらう、色に狂った自身の有り様。
ナコはあれだけやらかしている割には、自覚はあるらしく、顔を手で覆い、小さくうめき声を漏らす。
「もっとこう、迷い込んでしまったごしゅ……トシ坊を! 優しく支えて、ちゃんと人の世に帰してやらんとは思うておるんじゃ……おるんじゃけど、なぁ」
銀色の耳がぺたりと倒れる様子から、頭を抱える狐は本気で苦悩をしているらしい。
その苦悩の中には、古き時代よりの生き残りとしての人に関わるモノの在り様。
そうした思いや、矜持のようなモノが関わっているのかもしれない。
けれど。
「ん……ぅ、ナコ……さ……んんっ」
ナコの声に反応したのか、いまだに彼女の
「んっ? 起こしてしまったかのう、トシ坊? ……寝言か。ふふ、まぁアレだけ子種を吐いたのだからな、朝まではぐっすりじゃろうて」
床一面に小さな水たまりでも作るかのように広がった白濁の液による染み。
何より、流石に最早大きくなる様子もないが、しぼんでも
「
今日、何度トシに精を吐き出して貰ったのかを指折り数える少女の姿をした狐。
体位を変え、前から後ろからと膣の中に注がれたのが四回。
掃除と称して、自分から男のモノを口に咥え、亀頭からカリ首、裏筋までと、射精するまでたっぷりと時間をかけて舌で
何をどう考えても、ヤりすぎであった。
相手を保護し、助けようとしているモノの起こす行動では決してありえない回数であった。
望まれたからという建前抜きにしても、確実に本人……本狐が楽しんでいるとしか思えなかった。
「……でも、トシ坊も気持ち良さそうじゃったし。イヤではなさそうじゃし……の?」
自分でも、どうかなぁ……、という思いが湧いてくるのに目を逸らしながら銀の狐は、愛し合った男を言い訳のダシに使った。
「まぁ、けれど……うむ。そう、じゃの……いつまでもこのままは、よくはない……のぅ」
けれど、そうやってみても目を逸らせぬ一つの事実が彼女の中にあった。
絶対に言わねばならぬと思いながら、こうして……求められる日々があまりに嬉しく、愛おしく……言い出せずにいる言葉。
「……出そうと思えば、何時でも出してやれる、などと。今更……あぁ、どんな顔をして言えば良いものか」
顔を伏せ、項垂れるナコ。
そう、彼女は古い時代より生きた狐であり、神の使いになったことがある存在である。
零落し、自分の住んでいた場所が゛
トシが違和感を覚えていた品々は、彼女がこの力で外に出て、こっそりと持ってきているがためであった。
「最初は……偶然、本当に偶然迷い込んだお主が落ち着いたら、すぐに人里へと帰してやるつもりじゃった。これは偽りなき本心じゃ……今でも、今でもそう……思う気持ちがなくなった訳ではない」
自分の心に言い訳をするように、独り言を呟きながら、神使ですらあった狐は身を寄せるようにして眠る愛しい男の頭を撫でた。
汗と体液によって、少しゴワついたような髪の感触が掌に返ってくる。
古狐……ナコには、そんな感触すら愛おしく思えて、口元のほころびが更に広がる。
「あぁけれど……落ち着かせるつもりで、お主の頭を胸に抱いてやった時。縋りつき、ワシを求めてくれるお主を知ってしまった時……ワシは、多分何かを間違えてしもうたんじゃろうなぁ」
ざわり、ざわりと……硬い髪の毛の感触を忘れぬよう記憶するかのように、ナコは彼の頭をゆっくり撫で続ける。
「ワシは……人の世の移り変わりに、焦がれてしまった変わり者じゃ。自ら交わることはなかったが、短い間にあまりにもはやく姿を変え続ける人の営みに、ワシは目を奪われ……それを眺め続けることを楽しんで、何もせん日々を生きてしもうた」
するり、と。
決して起こさぬよう、静かに、優しく。
ナコは撫でる手をそのままに、トシの頭に向かって体をズラし動かした。
身体が動いたことで、膣に入っていた彼のモノが抜け、二人が交わった名残りがぢゅぷりと、軽い音を立て地面に垂れた。
「そのせいで、いつの間にかのう。……気付けば神使としての役割は解任され、神や妖怪変化の類どもどこぞへなりと失せてしまっておって。ワシは……独り、現世に取り残されておったんじゃ」
寄せた身体の膝の部分に、彼の頭を乗せようとして……交わりの名残が付いているのに気付く。
どうしたものかと暫し辺りを見渡して。自身の着ていた襦袢の早々に脱いだ部分が汚れていないことに気付きそれで膝を拭う。
改めて男の頭を膝へと乗せると、狐は再び頭を撫で、寂しさと、愛おしさの混ざった顔で、独り言葉を続けた。
「じゃが、これも世に産まれた人で無きモノの定めの一つじゃろうと。残されたこの領域で、弱っていく力と共に最後まで人の世を眺め消える……それで良い。それで良いと思って……思って、おったんじゃよ?」
ふいに、彼女の手が止まる。
自分でも、まだ整理のつかぬ気持ちが渦巻いているのか。
その顔は、今にも泣きだしそうな……迷子の子供のような顔をしていた。
「だというのに、お主が……お主が……ワシを、求めて……存在を、認めてくれる……ものじゃからっ! ワシは……ワシは、嬉しくて……たまらなく……たまらなく、嬉しくて……。なんでぇ、そんなに求めてくるんじゃよお……うつけものぉっ!」
俯き、垂れた銀の髪の間から、ぐすり……と。
一筋、何の汚れもない雫が垂れて、落ちて、消える。
「もうお主も十分癒えておる以上、帰してやりたいんじゃ……。なのに、まだ一晩、もう一晩と……お主を引き留めて、帰りたいとお主が言いだすのを恐れるワシがおる……」
唇を引き締め、決して。
決して……これ以上、雫など垂らすまいと、狐は独り唇を噛んだ。
「ご主人様、などと……ワシを求めてくれていると言葉にされれば、尚の事じゃ……っ! 求められるほど、愛おしく感じてしまうワシに……あぁうぅっ。……最初に言わせたのは、ワシじゃけど! 分かっておる……分かって、おるけどぉ! ……くぉぉぅん! うつけぇ、ものぉっ……」
相反する気持ちが、彼女の心を千々に千切れさせようとしているかのようであった。
遠くから見守り続けると決めた相手だからこそ、離れなければならないという気持ち。
独り……長く独りでい続けてしまったがために、自分を認め、求め、愛してくれる存在を手放したくない、離れたくないという思い。
そのどちらもは同時に存在し、そしてそのどちらもが彼女の中で反発を続けていた。
答えは未だ乱れる心の内にあり、姿を見せてくれる様子はなかった。
「いつかは、帰して……帰してやらねばならぬ。分かっておる、そうせねばならぬ……けれど、じゃけど……あぁ、あぁ……」
膝の上、銀の狐の語る言葉を知らず眠る愛しい男へと、彼女は顔を寄せる。
「どうか、もう少しだけ……もう、少しの間だけ。……ワシの迷いに、付き合うておくれ? この日々を、もう少しだけ送らせておくれ……?」
狐は、静かな吐息を漏らす男の唇に、そっと自分の唇を重ねた。
起こさぬよう、まぐわった時に交わした激しく舌を絡ませるモノとは違う、重ねるだけの静かな口づけを。
「ん、ちゅ……。この日々を、もう少しだけ。……お願いじゃ、ご主人様。……くぉぉぉぉぉんっ」
そして、彼が――トシが決して目を覚まさぬように、小さな声でナコは鳴いた。
愛おしいと、狂おしいと、手放したくないと、手放さねばならぬと……その思い全てを込めて、二人しかいない空間に、狐はただ一匹……鳴き声をあげるのであった。
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