※この作品はR-18です。

TSして親友と結ばれそうだったのにキモおじさんに寝取られた   作:運命は、英語でいうとディスティニー

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完全に夏の暑さに脳を焼かれておりました。遅くなり申し訳ございません。


酷暑と性愛とシーグラス

 

 

 ──3日目。

 

 思えば、俺(あたし)は昔から人に甘えるのが苦手だった。

 両親は共働きで幼い妹が一人だった俺(あたし)は、お兄ちゃんとしてちゃんとしなきゃだめだよ、といつも言われて育った。

 

 そういう経験からか、学生の頃も周りから頼られることが多くて、生徒会長なんてのもやったりしていた。

 面倒くさくても、それで誰かの役に立てるならそれでいいと思っていた。

 そして、一度引き受けた仕事は、責任をもって最後までやり遂げたいと思っていた。

 

 恋人ができても、年下か同い年が多くて、お互いに支えあうというよりは、こちらが常に大人であり続け、甘えてもらえるような包容力のある人間であろうとしてきた。

 

 愚痴や弱音を吐かない人間でありたいと、ずっと一人で頑張ろうとしてきた。

 

 相手に対する依存心が芽生えるのが怖かった。

 でも、きっと心の何処かでは、ずっと誰かに甘えたい、頼りたいと叫んでいた。

 

 ───だから。

 だから、内田は特別だった。

 

 昔から優柔不断で、冴えないやつだったけど。

 けど、あいつのくれる言葉は、いつも俺(あたし)が”欲しかった”ものだった。

 

 俺を頼れ。

 いつでも、力になる。

 一人で頑張るな。

 そばにいる。

 

 俺(あたし)が女になってからも、それが変わることはなかった。

 ずっとそばにいてくれて、突然女になって混乱する俺(あたし)の、力になってくれた。

 もしかしたら───うん、男の頃から恋愛感情を持っていたんじゃないかと思うくらいには、内田のことを信頼していた。

 

 初めてできた、心の拠り所───親友だった。

 

 女になって関係が変わっても、ずっと一緒にいられたらいいなと思っていた。

 口調も、格好も、仕草も、心も、全部変えた───女として。

 内田と一緒にいたいと。

 

 それなのに──。

 

 

 ふとまどろみながら外を見やると、道路脇に生えた草花が朝露をまとって、朝日を跳ね返した光でシーグラスのようにきらきらときらめいていた。

 その美しさとは対照的に、あたしの心はどんよりと暗い。

 

 昨日はまるで──本(・)当(・)の(・)恋(・)人(・)のように、藤田と一日を過ごしてしまった。

 

 無理やりそうさせられたんじゃなくて、むしろ……そう、自分からそう望んだみたいに、藤田と手を繋ぎ、寄り添いあうようにして一緒に眠った。

 

 数日前の自分が見たら、目玉をひっくり返すような光景だろう。

 なんでこんなキモデブおじさんと、気持ちよさそうに一緒に寝てんの?あたし。

 

 飲みかけの温い水が入ったグラスをもてあそびながら、隣でアホ面して眠る藤田を睨みつける。

 いやいやいや──

 昨日はお酒も入っていたし。まったく、一ミリも正気じゃなかったんです。

 

 元男のあたしが、異性として恋人になりたいと思った男は、唯一人、内田だけで。

 

 他の男に恋愛感情を持つなんて、たとえ天地がひっくり返ってもありえないことだ。

 それも──よりにもよってこんな身の毛もよだつ男に。

 

 ない。

 それだけは、絶対絶対にないです。

 

 今後のスローガンを決めよう。

 例え一度や二度手籠めにされたとしても、『絶対にもうこいつにはもうなびかない。』

 

 ケンタッキーおじさんも言っていた。

 諦めたらダメなんだと。

 後三日を耐えきって、スッキリした顔で、抜群にお洒落して可愛いあたしで、内田に会いに行くんだ。

 

 決意を新たにしたところで、グゴグゴと口を開けていびきをかく実に忌々しい顔を見ていると、いっそハンマーで頭をカチ割ってやろうかという気持ちになってくる。

 

 いや、それはやりすぎだとしても、何か一矢報いる報復(イタズラ)はないか。

 

 例えば、額に油性マジックで『肉』と書いて、紅白帽を縦に被せて、へのつっぱりのいらない人そっくりにしてやるとか────

 

「いや、それにしてはちょっと肥えすぎだよね、こいつ」

 

 つい悪戯心で鼻を摘まんでやると、眉間にシワを寄せ、ふがふがと苦しそうな顔をする。

 指を離すと、すぐまた気持ちよさそうな顔をして眠る。

 ふふ、豚そっくり。なんか楽しくなってきました。

 

 こいつへの報復心(イラつき)はまだまだ冷めやらないが──しかし今日は月曜日である。

 もう仕事に行かなければならない。

 その間は、藤田と話さずに済むことに安堵し、胸をなでおろす。

 

 とりあえず目玉焼きとトーストを焼いて、朝食を食べる。

 シャワーを浴びて髪を乾かし、化粧水と乳液を塗って、着替える。

 軽く化粧をする。

 いつもの仕事のルーティン。

 ふと、鏡で自分を見る。

 

 あ──首に付けられたキスマーク、まだ残ってる。

 これは隠さないと、職場でいらぬ誤解を招くかもしれない。

 

 全く本当に、余計なことをしてくれたものだ。

 やはり、もう少しお灸を据えるべきだと、あたしの魂(ゴースト)が囁いている。

 

 スマホを手に取って、検索する。

 「キスマーク 隠し方」……

 ほー、なるほど、ファンデーションとコンシーラー使えばいいんだ……。

 

 ───と。

 いつの間にか起きてきた藤田が、おはようと言いながらタバコをふかして話しかけてくる。

 あの、普通に、臭いです。 

 

「おはよう、結月ちゃん。今日は仕事に行くのかい?」

「……おはよ。うちでタバコ吸うのやめてって言ってんでしょ。そういうあんたは仕事に行かないわけ?」

「この五日間はしっかり夏季休暇をとってるんだ。うちはどこぞの会社と違ってブラック企業じゃあないからね。ところで結月ちゃんは仕事に行く格好もすっかり女の子なんだねえ。とっても似合ってて可愛いよ」

 

 今日は夏らしく、白のシャツとネイビーのフレアスカート。

 

 スカートははじめ股がスースーする感じがなかなか慣れなかったが、涼しいし楽だし最近はよく履いている。

 もしかしたら内田に可愛いって言ってもらえるかも、という思惑もあったのだが。

 

「あっそ。可愛いとかあんたに言われたって嬉しくないです」

「そうなのかい? その割に顔が赤くなってるけどねえ」

「───ばかじゃないの? あたし、もう出るから。あんたも外出るなら鍵閉めてってよね」

 

 ……今日も日差しのきつい日のようだ。

 挨拶もそこそこに、さっさと家を出ようとする。

 

「あ、そうだ。仕事に行くならこれ着けてってよ」

「えっ? こ、これって……」

 

 ────。

 

 な、なな、なななな…………!

 

 藤田が取り出したのは───ローションとディルドー。

 

 ディルドーは二本。

 あたしのおへそに届きそうなほど長くて、イボイボがびっしりとついて、凶悪なほど反りあがっている。

 二本のディルドーは、腰に巻き付けられるようにベルトで連結されていて、挿入している間、ディルドーが抜けないように固定されるつくりになっている。

 

 今まで見たことがないわけではないけれど。

 これから仕事に行こうというモードに入っているあたしにとって、その実に淫靡な形状は、余計に非現実的なものに見えた。

 

 いや、それよりも。

 こいつ、コレを、あたしに……?

 

「ば、ばっかじゃないの? なんでこんなもん着けなきゃなんないの!」

「君は僕の恋人。そういう契約だろ? それに、仕事中僕のことを忘れられたら嫌だからねえ。もちろん、やってくれるよね?」

 

 何を言ってるの、この人。契約? それとこれが、どう関係してこうなるんですか。

 意味のわからない理屈の宣う藤田に、青筋がビキリと浮足立った。

 

「──ふざけないで。昨日は、別に、何にもしなかったくせに…っ!」

「それは、それさ。今日はじっくりと調教してあげるから、安心してね。あぁ、すべすべの足だねえ」

 

 怒りに任せて振り抜いた渾身の右ボディは、あっさりと躱される。

 そのまま右手をつかまれて、あたしのスカートの中に手を入れ、太ももを撫でる。

 必死に身を捩って抵抗したが、案の定力で敵うわけもなく、ショーツを掴んで一気に引き下ろされる。

 ちょ、せっかく、着替えたのに……!

 

「いやっ、ちょっと! んんっ……!」

 

 そのまま壁に押し付けられて、キスされる。

 寝起きの上に、タバコでひどい臭いを放つ口で、唇ごと吸い付かれている。

 

 くさすぎでしょ───まじしんでほしい。

 あたしの唇が汚らわしく貪られていく。

 

「ちょっ、やだっ! ぁっ──…♡ちゅる……ふっ、ン……ちゅ……」

 

 キスしながら、はっ、はっ、と犬のように熱い吐息を吐いて発情している藤田。

 舌を入れられて、股間をまさぐられる。

 

 ああ───もう、気づかれた。

 

 ぬちゃ、と水音を立てて。

 あたしの秘所を触った藤田の指が、銀色の糸を引いていることを。

 

 そう。キスをしただけで、あたしの割れ目は濡れていたのだ。

 ───本当に、さいあくだ。

 

 2本の太い指が一気に膣穴に割り込んできて、ぐちゅぐちゅと掻き回される。

 指を内側に曲げて、膣壁をごりごりと擦られる。

 

 (や、ばい……クリの裏側、指でごしごしされるのっ……きもち、いい……)

 

「ぁっ……──あっ……っ……♡」

 

 無遠慮に中を蹂躙する指の動きに、ふつふつとした粒のような快感が、集まり、上り詰めていく。

 強い酒に酔ったみたいに頭がじんじんして、何も考えられなくなる。

 女の快楽を…求めてしまっている。

 

 もう会社に行かなきゃいけないのに。

 遅刻しちゃうのに。

 ──拒むことができない。

 

 くるりと壁に手をついて、お尻を藤田に向けさせられる。

 藤田のごつごつした太い指が、あたしの肛門を割り広げ、優しく穴をなぞった。

 

「シミ一つない、真っ白で綺麗なお尻だ……全部僕のものにしてあげるからね……」

「え? やだやだやだっ! そ、そこはだめだってっ! きたないからっ!……ぁっ…」

「アナルはちゃんとしないと、傷ついたら大変だからね。違和感はあるかもしれないけど、我慢して」

 

 え、え、え?

 冗談、でしょ?

 そこは出す穴であって、入れる穴じゃ───!

 

 藤田のローションでぬるぬるの指が、お尻の穴に少しずつ入っていく。

 強烈な違和感。

 痛いような、苦しいような異物感。

 ぎゅぅっと強く締まった穴に、指が徐々に侵入していく。

 

「ぐっっ……はぅ……っ」

 

 一本目の指が全て挿入されて、熱い吐息が零れる。

 内蔵を直接いじられているような不思議な感覚が、下腹部に広がる。

 やばい、これ、だんだん──。

 

 出ていくはずの器官が──受け入れるための器官に開発させられてる。

 

 一本目の指が慣れてきたら、二本目の指が。

 二本目の指が慣れてきたら、三本目の指が。

 次々に、穴に入ってくる。

 

「っ……───あっ♡……ぉっ……ふ、ぅっ……ん♡」

 

 少しずつ──少しずつ、異物感が快感へと変わっていくのが分かる。

 

 中で指を開いたり擦ったりされて、ローションがぐちゅぐちゅと音を立てている。

 ぞわぞわ、くすぐったいような。

 じくじくとした快感が、穴から腰にかけて駆け巡る。

 

 全てディルドーを受け入れるために。

 まずい、まずいまずい。このままだと……。

 

 藤田は、散々あたしのお尻を弄んだ後、ディルドーにローションをたっぷりかけた。

 

「ふっー…♡ ふっー…♡ そ、それっ…ほんとに挿入(い)れる、の?」 

「もちろんだよ。これは調(・)教(・)なんだから」

 

 ずちゅっっ!!

 

「お゛っ♡ ぐ、あああ゙ああぁぁっ!!♡」

 

 二本のディルドーが、一気に奥まで突っ込まれた。

 

 膣壁と腸壁が同時に擦られて、痛いのと頭が真っ白になるほど気持ちいいのがごちゃ混ぜになる。

 意識が遠のくほどの、女の絶頂。

 

 い、イッちゃった……あたし。

 

 ディルドーはぴったりとはまり込んで、膣ヒダと腸壁に絡まってキュウキュウと締め付ける。

 先端が子宮の奥にグッと当たって、持ち上げられている。

 

 男の絶頂なんかよりも、ずっときもちいい。

 きもちいい、きもち、いい。

 きもちよすぎて───。

 

「お゛お゛っ!♡ あーっ♡ あーっ♡ わ゛か゛んな゛いっ…やだぁ、これぇっ!♡」

 

 ディルドーを突っ込まれたまま、連結されたベルトを腰に巻き付けられた。

 ガッチリと固定され、もう簡単には外すことができそうにない。

 

「じゃ、このままお仕事いってらっしゃい」

「えっ、えっ! ぁっ……♡ んんっ……あ、歩くだけでっ…擦れて、ぁ、やば、いのにっ……!」

 

 ショーツを履かされる。

 衣服を整え、さあ頑張ってね、とお尻を撫でる藤田。

 

 ほんとに、しね。

 ───まじで殺す。

 一歩足を進めるたび、ぐちゅぐちゅという音が身体中に響いて、頭の先まで快感が迸る。

 

 異物感が強調される。

 愛液なのかローションなのか分からない液体が、太ももまで垂れてきていた。

 

(こ、こんなのがずっとなんて──ぜったい、むりっ……!)

 

 でも、でも、こんなことでめげるわけにはいかない。

 こいつには屈しないと、誓ったんだから。

 

 頭に怒れるホワイトヘアードデビルを思い浮かべる。

 不屈の闘志をもって、あたしは歩き出した。

 

 

 

 ***

 数時間後。

 

 結局、ディルドーはずっと着けっぱなし。

 顔がずっと火照っていたので、職場で何度もバレそうになった。

 

 ベルトのせいで満足にトイレにも行けない。

 仕事中なのに、立ったり座ったりするたびに、耐えきれず何度もイッた。

 

 脂汗と愛液が止まらず、デスクの椅子までびっしょりだった。

 内田と遭遇して、ぽんと肩に手を置かれた時は、驚いた衝撃でディルドーが膣の奥にごちゅんっとぶつかって、羞恥心やら快感やらで意識が飛びそうなほどイッた。

 

 ──ああ、恥ずかしすぎて、もう死んでしまいたい。

 白髪鬼(先生)はボールのように丸まって転がって行ってしまった。

 

 帰ったら、藤田に往復ビンタを千発ほどお見舞いしないと気がすまない。

 

 ただでさえ仕事で疲れてるというのに、藤田のおかげでいつもの50倍は疲れてしまった。

 何十回もイッて足がガタガタで、何度も地面にへたり込みそうになりながら、なんとか家に帰宅する。

 

 ショーツもスカートも色んな汁が漏れてぐちゃぐちゃになってる。

 

 気持ち悪い。

 早く着替えたいです。

 くそ、ふざけやがってあの野郎。

 

 ガチャリと勢いよく玄関のドアを開けた。

 

「帰ったよ。まじで疲れた。あんた、まじでぶっ殺してやるから──っ!?」

「おお~おかえり~! よく一人で歩いて帰れたねえ」

 

 バタバタと藤田が玄関まで迎えに来たと思ったら、言うが早いか、藤田はあたしの腰に手を回して、キスをする。

 ディルドーが挿入されたまま、腰に回った手に力が入ることでぐ、ちゅりとまた奥に突き刺さった。

 

「……──っ!? ……ちゅぅっ…んっ、ふやぁぁっ!!」

 

 もう今日一日で何度味わったか分からない快感が、また電撃のようにあたしの全身に駆け巡る。

 

 約半日以上も挿入(い)れっぱなしだったから、お尻も腟内もすっかり蕩けて、とんでもなく敏感になっている。

 

「……ちゅ、ふぁ……んんっ……ぷはっ…ふ、ふざけんなっ、はやくこれぬいてよっ」

「ふふふ、さすがにずっとこれを着けっぱなしはしんどかったみたいだねえ」

 

 するするとショーツを脱がされる。

 

 濡れた愛液やローションを染み込んだ布地が、重みをもってぼとりと床に落ちた。

 ディルドーをぱっくり咥えこんだ割れ目をじっとりと撫でられる。

 そこは未だしっかりとぬめり気を帯びていて、撫でられた刺激でさえビクンと反応してしまう。

 

 途端にお腹が苦しくなって、胸が痛くなる。

 どうしてこんなことばっかり、されなくちゃいけないの?

 なんで、あたしが、こんな辛い思いばっかり──

 

 仕事疲れと半日以上に渡るディルドーによる残酷な凌辱が、じわじわとあたしの心を限界に近づけていた。

 こらえられず、またあたしは泣いてしまう。

 女になって不安定になってるのか、前はこんなにすぐ涙が出るなんてなかったのに。

 

「ぅ──……もっ…やだぁ……ぐすっ…おねがいします…んっ……ぬいて、くださぃ……」

「………」

 

 藤田は何も言わない。

 代わりにあたしの身体を強く抱きしめた。

 

「……仕方ないなあ。もう少しいじめるつもりだったけど、好きな人にそんな風に泣かれたら、その通りにしちゃうじゃないか。」

「ぅ、す、すきって……いうなぁっ。………んっ…」

 

 かちゃ──と。

 腰のベルトが外された。

 その刺激だけでも、連結されたディルドーがぐちゅりと中で動いて、気持ちいい。

 

 そして───藤田の手によって、ずるり、と二本のディルドーがゆっくりと引き抜かれた。

 

「んっ───ぐ、ぁぁあ!♡♡」

 

 湯気が立ってるのかと思うほどじっとりと熱を持ったソレは、あたしの愛液でたっぷり湿っていて。

 引き抜かれて、ぽっかりと穴が空いた割れ目と、銀色の糸を引いていた。

 

「はっ♡……───っはぁーっ♡……っはぁーっ♡」

 

 半日以上あたしの中にいたディルドーが、なくなって。

 

 ───切ない、寂しい。

 もっと、欲しい。

 

 たくさん、犯してほしい……と。

 子宮が、訴えかけてるようで。

 

 それを、自覚した途端。

 今まで必死に保っていた理性が、ぷっつりと糸が切れたみたいに。

 むしろカチン、とスイッチが入ってしまったみたいに。

 

 気づけば、あたしは自ら、藤田と唇を重ねていた。

 

 藤田が家に来てから、もう何度もした、深いキスを。

 舌と舌を絡め合って、お互いの唾液を交換して、唇を吸って。

 

 藤田も抱きしめながら、あたしのお尻を、胸を揉んでいる。

 

 手を藤田の首に回して、身体をぎゅっと密着させる。

 割れ目を、腰を捩って、藤田の股間に───押し付ける。

 ほしい、ほしいとアピールする。

 

「ふ…ぁっ──……ちゅぅ……♡……っ……ちゅ、ぢゅる……♡」

 

 はじめは男とするキスが、すごくすごくイヤだったはず────

 もう、そんなのとっくになくなって、ただ本能のままに、女の快楽を求めていた。

 キスするの、すき。……きもちいい。

 

 ドキドキしている。

 藤田に、匂いに、瞳に、身体に。

 男くさい汗のにおいで、頭がクラクラする。

 辛くて苦しいと思っていた心が、じんわりとした性欲に解けていく。

 全ての元凶なのに。わかってるのに。

 

 好きだと言われて、男に抱きすくめられて、何の抵抗もできないこの状況に。

 胸が高鳴ってしまう。

 

 藤田は抱きしめる手を緩めて、じゃあ、と。

 

「夕飯、食べようか」

「っ──……え?………っは……んっ……」

「仕事で疲れたろう?用意してあるんだ。今日はシチューを作ってみた。それとも、最後までしてほしかったかな?」

 

 目を細めて、憎たらしい顔を浮かべる藤田。

 

 

 ───……なんで?

 ここまできて、しないの?

 

 頭の中に困惑が広がる。

 

 どうして───?

 でも、それを問い詰めることはできない。

 

 それは、あたし自ら、藤田と「したい」と認めることになる。

 もう今更───という気持ちもある。

 

 それでも、急にブレーキをかけられて、ぷっつりと切れた理性の糸が、結びなおされていた。

 

 別に。しないのならしない方が、いいに決まってるし……。

 ムラムラと疼いて仕方がない身体を、必死にごまかす。

 

「ふーっ……ふーっ……♡ 別に……さっさと用意してよ……っ」

 

 

 ……シチューは思っていたよりもずっと美味しかった。

 こいつの意外な長所を発見してしまったようで腹が立つ。

 

 今日もまた、一緒のベッドで眠ることになる。

 そこで、気づいてしまった。

 こいつと同じ布団で寝るということは───自分で性欲を発散できないってことじゃん。

 

「ああっ───もう!イライラする……っ」

 

 結局、悶々としながら眠りにつく。

 じめじめし始めた暑さが、なかなか寝付かさせてくれなかった。

 

 

 

 ──4日目。

 

 

──side.藤田

 

 昨日は相当暑かったために、結月はなかなか眠れなかったようだった。

 

 それに加えて、なかなか手を出そうとしない僕に、相当やきもきしているのだろう。

 散々顔を上気させて、とろんとメスらしく腰を振って欲しがるアピールまでして、ちんぽを期待する結月の顔といったら。

 

 それがわかっていながら、極めて冷酷に、受け流してやったら。

 

 心底残念そうな───切ない顔をしていた。

 実に嗜虐心がそそられる。

 

 

 

 目を覚ますと、なにやら隣でもぞもぞとしているようなので、いきなり後ろから抱きしめてやる。

 

「あ、あんたっ──おきて──!? んんっ……──!♡」

 

 寝起きでドブのような口臭を放っているだろうが、構わず結月の首をこちらに向けて、薄いピンク色の唇を貪る。

 

 Tシャツの下に手を入れ、ナマ乳を揉みしだく。

 オナニーでもしていたのだろうか、ピンクの小ぶりな乳首が、すでにビンビンに立っていた。

 

 汗をかいて、真っ白で絹のような肌は、しっとりしていて指先に張り付くようだ。

 

「んっ……───っ……ぁ、ぁ、ちゅぷ♡…あんっ……♡」

 

 あまりの僕の口の臭さと、乳首を弾かれる快感に、結月は眉間にしわを寄せる。

 全く意に介さず、舌で口内を蹂躙する。

 

 布団の中で、正面から力強く抱きしめて、ディープキスしながらぐいっと寝巻のズボンを脱がせてやる。形のいいプリッとしたケツを撫で、まんこに指先を這わせる。

 

 ───変態め。

 

 すっかりぐしょぐしょまんこのようだ。

 

「相変わらずキス、好きなんだね。……もっと舌絡めろ」

「……は、ばか? は……ちゅ…んっ……♡…あんたがいつも無理やりしてるだけでしょ……?」

 

 言いながらも、キリっとした美人顔を蕩けさせて、目をハートマークにしている結月。

 言葉は素直じゃないくせに、その実、頭の中は真っピンクのスケベな女である。

 

 布団の中で服と下着を完全に脱がせる。

 体温が布団でこもって、お互いの汗が混ざり合っていく。

 いい気分だ。美女の出した汁と混ざり合う感覚。僕のような、肥えた醜い男が。

 

「……ねえ、しない、の?」

「え? 結月ちゃんは、僕とセックスしたかったの?」

「───っ!そんなわけないっ!」

「結月ちゃんからおねだりしてくれたら、してもいいかなあ」

「…………そんなの、するわけないでしょ」

 

 ご期待に沿えず申し訳ない限りだが、今日も一日ひたすらに前戯だけをするつもりだ。

 仕事中は、勿論アナルとまんこに二本挿しディルドー。

 家に帰ってきてからも、ちんぽだけは挿れず、せいぜい膣穴を浅く掘る程度だ。

 

 僕も着ていた服を脱ぎ、朝からお互い裸になって。

 結月の脇の下から手を入れて、全身の脂を擦りつけるように密着する。

 結月も興奮してるんだろう。その長いすべすべの肢体を、僕の丸太のような足や身体に絡ませる。

 

 ビンビンに勃起したちんぽを、白く細いお腹にゴリゴリと当ててやる。

 濃いカウパー汁で、綺麗なお腹をどろどろにする。

 

「おっ♡……はーっ♡…はーっ♡…ちゅ、ちゅっ……♡」

 

 結月の整った口を、陶器のように白く細長い首を、赤くなった耳を舐めまわす。

 ついでに、血管が浮き出るほど白く綺麗なおっぱいと、乳首の周りを強く吸い上げて、痣のように濃いキスマークをたくさんつけてやる。

 

「あんた、これ、隠すの大変、なんだから…!♡ やめてよね…♡」

 

 そんなに犬のように発情しながら言われても何の説得力もないし、こんなところを隠す必要が果たしてあるのだろうか。

 

 ちょっとイラッとさせられたお返しに、クリとまんこを指でぐちゃぐちゃと擦り付ける。

 もう限界といわんばかりの顔で僕を見つめる結月。

 

「あっ♡……っ…ぁ……はぁーっ♡……はぁーっ♡」

 

 初日以降、僕は一度として結月を犯していない。

 

 はじめ、彼女は戸惑ったはず。

 何を企んでいるのかと。

 でも、セックスしなくて済むなら、それはそれでいいと思ったはに違いない。

 

 しかし、ディルドー挿入とねちっこい前戯によって、澱のように溜まった性欲を押さえきれず、表面化させる。

 

「それじゃ、また口でしてもらおうかな」

「っ……───!うん……っ!♡」

 

 初めてキスと手マン以上の性行為の要求に、顔を綻ばせ、喜色満面の結月。かわいい。

 油断すると、サキュバスのようにこちらが魅了されてしまいそうだ。

 

 ずるずると布団の中で僕の股下に移動する結月。

 うきうきと僕のちんぽを細い指で触れる。

 

 ───もう、男の頃の抵抗感とかないのかな。この子には。

 それほど、女の快感というものに、溺れてしまったというわけか。

 

 ぐっぽ、ぐっぽ、ぐっぽ。

 

 初めにしてもらったときとは、比べ物にならないほど情熱的なフェラ。

 れろれろとカリを舐めまわし、美しい端正な顔をひょっとこのようにすぼめて、ちんぽを喉奥まで咥えている。

 僕の大きなちんぽが苦しいのか、眉間にシワを寄せながらも必死に咥える。

 こんな美女の、薄く、ピンク色の唇が、僕の赤黒い勃起ちんぽを咥えているという事実。

 それだけで十分に興奮してしまう。

 

「んっ…♡んっ…♡……ぢゅるっ…くちゅ…れろぉ……」

「フェラ、上手になったね。えらいよ」

 

 素直に褒めてやり、頭を撫でる。

 結月はこうして頭を撫でられるのが好きだ。

 

 いつも優しく撫でてやると、うっとりと目を細めて、恍惚とした表情をするのだ。

 よく見ると、くちゅくちゅと自分のおまんこをいじっている。

 

 よほど性欲が溜まっていると見える。

 

 続けて、じゅぽじゅぽと激しく水音を立てながら、ちんぽを手コキしてくれる。

 

「もう、イキそうだ。飲んで!」

「んっ!♡……んんっー!♡」

 

 思い切り喉奥に向けて射精した。

 僕もなんだかんだ二日間も精子を出していなかったから、かなりの量が結月の口の中に放出される。

 

「ほら、口の中見せて」

「んっ……」

 

 べえ、と舌を出すようにして、口の中を見せる。

 真っ白な最高に濃い精子が、結月のピンクで小さな舌と美しい歯を満たしている。

 

「じゃあ飲んでいいよ。ちゃんと味わってね」

 

 ぐちゅぐちゅと舌で転がして味わいながら、僕の精液を飲む結月。

 フェラは一度しかさせてないのに、随分手慣れたものだ。

 僕の陰毛と飲みきれなかった精液が口元にくっついていて、実に淫靡だ。

 

「おかげで、すっきりしたよ。ありがとう結月ちゃん。そろそろ仕事の準備をしたらどうかな?」

「っ────……!」

「どうかしたかな? 準備しないと、間に合わないだろう?」

 

 また、絶望に顔を歪ませている。

 フェラさせたからってセックスまでするとは一言も言っていないのに。

 

 ───僕が家の中など様々な視点から十分にチェックした結果、明日から結月は排卵日のはずだ。

 それを本人がどれほど自覚しているかはわからないが。

 

 初日の強引な中出しレイプ、ディルドーによる凌辱、前戯だけの焦らし。

 

 警戒している心は、ゆっくりと時間をかけて溶かし、身体は女として性的に調教する。

 結月はすっかり女として発情しきっている。

 

 今日もとことん焦らす。

 明日だ。

 

 明日、こいつを完全にメス堕ちさせ、確実に妊娠させてやる。

 

 二度と内田のことなど考えられないくらい、排卵日性交して、乱れ喘がせてやる。

 

 僕の性欲も精子も、まだまだパンパンに溜まっている。

 最高に濃い僕の精子を、たっぷりと結月のまんこに種付けしてやろう。

 

 そして彼女は、完全に僕の女(もの)になるのだ。

 

 

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