首都から遠く離れた山の中、見渡す限り木々に埋め尽くされた森の奥に位置するココは最強の一角と呼ばれる師匠の縄張り。
腕を振るえば山が消え、脚を踏み込めば地が揺れる。その眼に捉えられれば動くことなく四散五裂するとまで言われる生きる伝説。
そんな師匠の下で修行に励むこと早十五年。
今年でもう十八歳になる記念すべき年に俺は、遂に念願のあの魔法を作り出すことができた!
「ふっふっふっ……!」
これであの師匠の澄まし顔を崩してあんな事やこんな事をしてやれるぜ!
想像するだけで固くなるチンコを服の上から抑えつつ駆け足で家へと戻る。
夜空に輝く月に照らされた森は、これから見れる師匠の痴態を闇の中に包み隠してくれそうな気配を感じさせてくれた。
「ただいま戻りましたー!」
近くに首都があるわけでもない森の中に建っているにしては些か不思議なほど立派な館に入り、大声で帰還を伝えながら師匠が居るだろう部屋へと走る。
「失礼します!」
師匠の魔法で隅々まで綺麗にされた廊下を駆けて辿り着いた一番豪奢な扉を開くと、夜とは思えない明るさを放つ部屋の奥にて椅子に座り頬杖をついた師匠が本を読みながら待っていた。
「師匠!」
目の前までやって来て再度、大声で呼ぶと開いていた本からゆっくりと視線を上げた師匠が俺を視界に収める。
暗く鋭い紫色の瞳が一見冷たい雰囲気を感じさせるが十五年も一緒に過ごして来た俺には、今の師匠がどんな考えで俺を見ているかよく分かる。
ずばり腹が減っているのにこんな夜遅くまで出掛けて何をしていた、と怒っている眼だ。
そんな震えるような眼を向けて来ている師匠の薄く瑞々しい唇が開かれる。
「……誰かと思えば。妾の飯の支度もせずに夜遊びをしている親不孝なシャンではないか」
まるで脳に直接声を注ぎ込まれたかと錯覚するほどの美声で俺に文句を言ってくる。
戦う時は肉体派のくせに私生活は魔法で色々やってる師匠は、どうも料理だけは魔法で行うのが苦手らしく俺が出来るようになってからは完全に俺頼りになっていた。
あの長くて綺麗な漆黒の髪を魔法で上手く整えたり、ほぼ布そのものじゃねぇかみたいな服も上手く着たり出来てるのに、何故か料理だけできない。
拾って育ててもらった恩もあるから別に料理をすることに嫌な感情は一切ない……けど!
「すみません師匠! 今すぐに用意します!」
「そうか。……これは単なる興味程度の確認じゃが、妾のことが嫌いになって料理をしたくない訳ではないのじゃろ?」
気づけば近くに立っていた師匠に両頬を包まれて見つめられる。勿論、この距離まで近づくと師匠の巨乳も俺の胸に当たって形を変えつつ柔らかさを伝えてくる。
――――――料理は嫌じゃないけど! この距離感近すぎるスキンシップはやめてくれ!!
俺は! 健全な男の子なんだよ!
育ての親でもある師匠にこんな邪な気持ち抱きたくなかったけどさぁ! 龍人で長命種なせいで見た目ずっと二十代なままの師匠に、こんなベタベタされ続けたら師匠に興奮もしちゃうでしょうが!
「そんなこと絶対にありません。俺は、師匠のためなら喜んで料理しますよ!」
身長も伸びてきたものの師匠の方がまだやや高いため、少し見上げながら笑って伝える。
俺の返答を聞いた師匠の眼が不安から安堵に変わるのを感じる。
「ふふ。そうか、そうじゃの」
微笑んだ師匠が顔から手を離して椅子へと戻っていく。布越しに大きなお尻のラインが浮き出て自然と目が惹かれる。
そんな視線を向けられてるなんて知らないだろう師匠は先程と同じように腰掛けて頬杖をつくと、読んでいたページを開いたまま浮いていた本が手元へと向かう。
「では、待っておるぞ」
「はい!」
再度、扉を通って部屋を出るとすぐ近くの廊下の壁に体を預ける。
そのまま股間を抑えながら小さく呟く。
「エロすぎるぅ……!」
いや、は? おっぱい柔らかすぎだろ! お尻デカすぎだろ! 唇プルプルすぎだろ!
くそ! あの魔法が出来たせいで余計に師匠の体を意識して勃起しそうになる!
けど、今はこの興奮を鎮めていつも通りの流れを作っていくしかない。そうすれば師匠に対して使用できるチャンスもきっとくる。
「ふぅー。まずは晩御飯だな」
興奮と一緒に息を吐き出して落ち着いた後、厨房へと向かった。
◆
二人しか住んでいない館の食堂にて、向かい合わせで座った師匠との食事が終了しそのまま談笑へと移った。
まあ、ここまではいつも通りの流れだ。
「それで、夜遅くなった理由は何かあるのかの?」
腕を組みながら軽く聞いて来た師匠のおっぱいが、布越しにしっかりと存在を主張してくるのを必死に見ないよう視線を固定する。
見つめる先は師匠のいつも通り暗い眼。その眼が理由の内容によっては今後強硬手段を取るのも辞さない、といった事を伝えているようにも感じる。これは完全な俺の想像だけどね。
いや、たしか昔に俺が首都に一人で行こうと師匠に黙って出掛けて森で迷った時、見つけた師匠が思考盗聴の魔法を俺にかけるかどうか悩んでたことがあったな……。あの時は必死になって魔法を阻止したけど、今回も何か気に食わないことがあったら使われそうになるかもな。
ここは正直に言いつつ発動できそうなら行くか。
「実は新しい魔法を開発してたんです」
「ほう」
反応としては悪くないな。
このまま行ければいいけど。
「それで夢中になってたら遅くなったんですけど、どうにか完成させることができました!」
「……」
ジッと俺を見つめてくる師匠に対して思わず冷や汗が流れる。
ここでどんな魔法かバレてしまえばきっと使用することは叶わずに禁止命令が出されてしまうだろうことは確実。
どうか魔法の中身については聞かずに使わせてくれ……!
「どれ、食後の運動も兼ねて手合わせの中で見せてもらえるか?」
「っはい!」
セーフ!
なんとか魔法についての具体的説明は行わずに、師匠に対して使える方向に話が進んだ!
俺の修行の一環としての手合わせなら手も足も出ずにボコボコにされるけど、今からやるのは俺の魔法のお披露目のための手加減手合わせ。
なら、師匠に対して使うことも可能!
これは勝った!
「行くぞ」
そう言って師匠が指を鳴らすと、瞬時にいつも手合わせに使っている森の空き地へと移動する。
相変わらずの練度が高い魔法にさっきとは別の意味で冷や汗を流しながら構えをとる。
「食後の軽い運動じゃ。あまり気張りすぎるなよ」
「はい!」
返事と共に変わらず腕を組んだまま自然体で立っている師匠に向かって突撃する。
引き絞った右の拳を鳩尾を掬い上げるつもりで放つも、予備動作の全く見えなかった師匠の左手が添えられ外側に向かって流される。
「ッ!」
右手を無理やり引き戻しながら足を使って地面を蹴り上げその場で回転。師匠の右側頭部を狙って後ろ蹴りを放ちに行く。
それを顔の横に上げた右腕でガードされるが、止まった片足を軸に空中で回転すると師匠の頭上に向けて左足を打ち下ろしに行く。
が、それよりも速く師匠の右手が俺の止まっている右足を掴んで反対方向へと回転する力を加えて来た。
「うお!?」
師匠の頭に当たるはずだった左足が離れていき見えていた景色が回転する。
空中で何度回ったか分からないまま地面に落ちると、そのまま師匠から離れるように転がっていくのを腕の反動で飛び上がり立つことで防ぐ。
揺れる視界になんとか耐えながら師匠を見やれば再び腕を組んで俺を待つのみ。
いつもなら攻めてくる隙を何もしないでくれてる所に俺の魔法お披露目に対する手加減が伝わる。
けど、強え。
普段より手加減してても傷一つつけられないと分かる程の力量差をひしひしと感じる。
「ふぅー! しっ!」
息を吐き出すと共に駆け出して再度、拳を振るう。
今度は流すことなくしっかり受け止めた師匠に対して、打ち込んだ拳を引きながらもう片方を打ち込む。そうして両拳を使った連打へと移行していく。
周りの草花が打ち出す拳の風圧によって揺れる中、師匠は手合わせ開始から変わらず涼しい顔で立ち続ける。
「まだ魔法は使わんのか?」
純粋な疑問を口にするように静かに問いかけてきた師匠に対して、手加減していても全く歯が立たないことを再認識しながら口角をあげる。
こう聞いてくるってことは、魔法を放つ時に危険性がなければ一先ず様子見をしてくれる可能性が高い。
なら、今すぐに見せてあげますよ!
「はっ!」
連打の合間を縫うように右足を振り上げて防御に回されていた師匠の腕を蹴り上げると、その勢いを利用して空中で一回転をする。
そうして回転した先で微笑む師匠と眼が合うと同時、両手を右目の前で三角を作るように掲げて叫ぶ。
「“催眠”!」
◆
魔法の発動が成功した感覚と共に地面に膝をついて着地する。
先程までの戦闘音が嘘のように静かになった空き地の中、ゆっくりと立ち上がって師匠と見つめ合う。
綺麗な紫色の瞳が俺を見つめてくる。
「どうやら魔法の発動は上手くいったようじゃのう」
「はい」
どうやら師匠本人も感覚的に分かっているらしい。
なら既に魔法の内容についても予想できているだろうに怒ることもなく、拳による風圧ではない優しい夜風によって髪を靡かせながら静かに立っている。
「確認じゃが、命令はどんなものでも絶対なのか?」
「催眠中は常識が改変されて違和感を感じないようにしています」
落ち着いて魔法の仔細について質問してくる師匠は、微笑みを絶やすことなく穏やかな眼をしている。
こんな魔法を使われたのにやっぱり師匠は弟子に甘いなぁ。
「なるほどのう。なら例えば、夜は一緒に寝るよう命令されるとそれが常識になるわけじゃな?」
「そうですね。それに疑問を持つことはありません」
「そうかそうか。ふふ。随分と悪い魔法を作ったのう?」
何故か楽しそうな声色になった師匠へと俺は命令するために一歩近づき、顔の整っている師匠をジッと見つめる。
もしかしたら弟子である俺が自分に命令をするわけないと思っているのかもしれない。だからこそ催眠魔法をかけられた今も余裕そうな穏やかな顔をしているのかもしれない。
その信頼を裏切って俺は師匠のことを好き放題しようとしているのに。
そんなこととも露知らず、弟子が悪い魔法を作った理由を聞いてくる。
だから、教えてあげる。
「そりゃあ、師匠に好き勝手するためですよ」
答えに少しだけ驚いた表情を浮かべた師匠は、すぐにいつもの落ち着いた表情を浮かべる。
「そうか。なら、さっさと命令を済ませるとしようかのう」
「そうですね。師匠も待ち遠しいでしょうから」
「それはシャンの方じゃろ?」
いよいよこの時が来た。
最初の命令は、いつも目立っていた目の前の巨乳おっぱいだ。これを揉みしだかないことには次の命令には絶対に進めない。
それでおっぱいを揉んだ後に布の上からも分かるデカ尻を揉んで日頃の悶々とした気持ちを少しでも発散する。
よし、やるぞ。遂に師匠に命令するぞ。
「そりゃあ勿論――――――」
「妾にキスをしろ」
“いつものように”師匠の頬に手を添えると薄紅色の瑞々しい唇へと口元を持っていく。
「ん……っ♡ ちゅ……♡」
甘い声を漏らす師匠と優しいキスを交わした後、顔を離せば普段と変わらない様子で俺を見つめ返してくる。
まあ、“いつも”キスをしてるんだから慣れたものだよな。
「そうか。シャンは案外、優しいキスをするのじゃな。妾が大事だからか?」
「そりゃあそうですよ。俺にとって師匠は一番大事な人なんですから!」
「ふふ。そうかそうか」
何故か嬉しそうにする師匠を眺めていると指を鳴らされて場所が切り替わる。
先程までの月夜に照らされた空き地ではなく、明るく照らされた館の中……それも師匠の寝室へと移動していた。
俺が思わず移動先を確認するために周囲に視線をやった後、再度師匠へと目を向けると微笑みを浮かべて両腕を広げていた。
「ほれ。妾たちは恋人なのだから、もっと求めるようにキスをしておくれ」
「そうでしたね」
“俺と師匠は恋人なんだから”もっと師匠を求めるようなキスをしないとな。
片手を師匠の後頭部へ、もう片方を師匠の腰に回すと抱き締めるように優しく力を込めて引っ張り、師匠の唇に向けて顔を上げながらキスをする。
「んぅ……っ♡ ちゅ……♡ れろ……♡ んぁ……♡」
師匠の口の中へと舌を入れて慈しむように口内を舐め回す。
自分の中を動き回る俺の舌に対して、師匠も吸ったり甘噛みしたりと恋人らしく求めてくれる。
俺だけじゃなく師匠からも求めてくれるなんて、こんな良い人を恋人に持てて俺はなんて幸せなんだ。
「はん……♡ んん……♡ ちゅぅ……♡」
求め合うキスに飽きることなく互いの口内へと舌を入れては、相手の舌を貪るように味わい合う。
普段はどこか冷めたような雰囲気を見せる師匠も恋人の前では、こうして一人の女性として甘えてくれるのが俺も嬉しい。
「ん……♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅ♡」
唇を離すと互いの口を繋ぐように唾の糸ができているのも気にしないで啄むようなキスをする。
いつもやってるキスだけど飽きることのない作業に夢中になる。
「ちゅっ♡ シャン♡ シャン♡ シャン♡ ちゅう♡」
愛おしそうに名前を呼んでくれるのが嬉しくて抱きしめた腕にも自然と力が入る。
恋人として求められるのがとても嬉しい。
そのまましばらくキスを続けた後、満足した師匠が離れるのに合わせて俺も回していた手を戻す。
「ふふ。悪くないのう」
自分の唇に指を当てて優しく撫でる姿も美しい。
あんなに綺麗な人が俺の恋人だなんて未だに信じられない。こんなに幸せなことがあっていいのか?
「お主は元々、妾にどんなコトをするつもりだったのじゃ? 教えておくれ」
「はい。まず師匠のおっぱいを満足するまで揉んだ後、いつも目を惹く師匠のお尻も揉むつもりでした」
師匠が聞いてきたなら包み隠さず答えるべきなので正直に話すと、楽しそうに微笑んだ師匠が組んだ腕で豊満なおっぱいを持ち上げる。
「そんなに妾の体に興味があったのか?」
「はい。興味津々でした」
「それはなぜじゃ?」
「師匠のことが好きだからです」
「っ♡」
正直に答えただけなのに何故か嬉しそうに目を見開いた師匠が、俺の両肩を掴んで顔を近づけてくる。
「それは催眠関係なく本心かの?」
「はい。師匠のことは昔から大好きです」
「〜っ♡ 親愛ではなく?」
「親愛もありますが、師匠を一人の女性として好いています」
これまでに見たことがないほど口角を上げて嬉しそうにしている師匠を見ていると、俺も自然と嬉しくなってくる。
喜んでる理由は分からないけど、好きな恋人にはいつも喜んでてほしいからな。
「なら、いつも妾を見てどう思っているのじゃ?」
「綺麗で可愛らしくてエロくて強くて最高の師匠で育ての親で素敵な女性だと思っています」
「ふふふ♡ 妾と結婚したいとは思わぬのか?」
目を細めて笑った恋人の顔に見惚れながらも返事をする。
「思います。結婚して愛し合いたいです」
「っ愛いやつめ♡」
返事が気に入ったのか首に腕を回して抱きしめてくる師匠を俺も抱きしめ返す。
今の受け答えで何を確認したのか分からなかったが、恋人として師匠が喜んでくれたのなら良かった。
「お主が誕生日を迎えたらすぐに結婚するぞ♡ その時は、龍の誓いを持って永遠のものとしような♡」
「はい。俺も師匠と結婚したいです」
「シャン♡」
より強く抱きしめてくる師匠に俺も同じだけ抱きしめ返した。
お互いの温もりを感じた後、体を離した師匠が口を開く。
「一緒に寝る前に風呂に行くとするかの」
「わかりました。なら、いつも通り師匠が入った後に――――――」
「何を言っておる。いつも一緒に入っておるじゃろう」
被せるように言われた師匠の言葉で思い出す。
そうだった。“風呂はいつも一緒に入っていたんだ”。
「そうでした。……疲れが溜まっているのかもしれません」
「きっとそうじゃろう。妾が洗ってやるからの♡」
俺の間違いにも寛容で優しい師匠は、魔法で扉を開くと“いつも通り恋人繋ぎ”をして浴室に向かって歩き始める。
あんなに戦いは強いのに手のひらは女性らしい柔らかさで俺の手を包んでくれる。
思わず師匠を見ると向こうも俺を見ていたらしく眼が合う。
鋭く冷たい印象を与える師匠の眼もどことなく興奮しているように見える。
「なんじゃ?」
首を傾げて可愛らしく聞いてくる師匠に合わせて黒い髪が揺れる。
「いえ、いつものことなのに師匠と手を繋げるのが嬉しくて」
「嬉しいことを言ってくれるのう♡」
そう言った師匠の顔を見つめていると足に何かが巻きついてくる感覚がする。
思わず何事かと振り向いてみれば、師匠の布から飛び出て来た尻尾が俺の足に巻きついていた。
「師匠、尻尾が出てます」
普段は邪魔だからと体の中に入れている尻尾を出して絡みつけていることを指摘する。
「お主に少しでも触れる部位を増やしたくて出しただけじゃ♡ いつものことじゃろ?」
「そうでした。師匠は“いつも”尻尾でも触れてましたね」
いつものことなのに、わざわざ指摘することでもなかったな。
俺の足を舐め回すように動き回る尻尾を特に気にすることもなく歩き続ける。
そうして辿り着いた浴室で師匠と手を離した。
「それじゃあ――――――」
「いつも通り妾が服を脱がせるぞ」
「はい。“いつも”ありがとうございます」
「かまわぬ♡」
いつも一緒にお風呂に入る時は、師匠に服を脱がせてもらってるからなんだか申し訳ないなぁ。
俺の上着の裾に手をかけた師匠が上へと捲り上げて行き、はじめに上半身が裸になる。
「ほほう。随分と良い体になったのう♡」
「ありがとうございます! いつも師匠が鍛えてくれるおかげです!」
「そう言ってくれると嬉しいのう」
胸板に触れた師匠が優しい手つきで撫でていき、腹筋も軽く押しながら撫でるとズボンに下着ごと手をかける。
「それじゃあ、脱がすぞ?」
「はい! どうぞ!」
いつものことなのに何故か躊躇する様子が見られた師匠は、生唾を飲み込む音がした後、ゆっくりとズリ下げていった。
必然的にキスの時にはバキバキに勃起していたチンコが解放されたように飛び出し、顔を近づけていた師匠の頬を掠めていく。
「す、すみません!」
「……よいよい。近づきすぎた妾も悪いからのう」
謝罪してから少し間を置いて許してくれた師匠は、特に怒ることもなく俺の洋服を脱がせてくれた。
「では、先に入っておれ。妾も後からすぐに行くでのう」
「はい!」
言いつけ通り師匠を置いて先に入ると、魔法で磨かれた浴槽内に大量のお湯が並々と用意されている。
そのお湯を近くの風呂桶を使って浴びてからゆっくりと浴槽内に入っていく。
「ふぅ〜……」
全身がじんわりと温まって疲れが取れていく。
浴槽の壁に身を預けて天井を見上げるとそのまま目を閉じて体を休める。
「……気持ちよいか?」
気づかないうちに接近して来ていた師匠の声が上から聞こえてくる。
扉の開閉音も足音もしなかったのに、ここまでやってくるなんてさすが師匠だ。
「はい! とっても気持ちよ、い、です……」
返事と共に開かれた視界の先には、天井からの光を遮って俺に影を落とす二つの豊満なおっぱいが存在していた。
デカい。
恋人同士で毎日一緒にお風呂に入っているはずなのに、まるで初めて見たかのように視線がおっぱいに釘付けになってしまうほどに。
「どうした?」
「い、いえ……」
思わず視線を逸らしながら言葉を濁す。
師匠のおっぱいに夢中になったなんて恥ずかしくて言えるわけがない。
「……妾たちは恋人どうしなんじゃ。隠し事などせず全てを話せ」
「そうですよね。師匠のおっぱいがとても大きくて驚いていました」
恋人同士なんだから隠し事は良くないよな。
師匠を見て思ったことは、なんでも伝えるべきだ。
「そうか♡ ほれ。立ち上がって真正面から見ると良い」
「はい!」
腕を組んでおっぱいを持ち上げた師匠からの言葉に従い、湯船から出るとお互いに裸のまま向かい合う。
そうすると、さっきは影になっていてよく見えなかった師匠の体をハッキリと確認することができた。
下から押し上げられた豊満なおっぱいとその先端を薄く彩る桃色の乳輪。どうやら師匠は陥没乳首らしく乳輪の真ん中には一筋の線があった。
あの中に師匠の乳首が入ってるんだ……。
思わず生唾を飲みながら視線を下げると、いつも布で隠れていて分からないけどしっかりとくびれのある腰を通って肉付きのいい腰へと行き着く。
割れ目までは見えないものの股の間に普通なら生えているだろう毛が一切なく、無毛でツルツルのマンコがそこには存在した。
自然と落ち着いていたチンコがゆっくりと天を見上げるように勃起していく。
「ふふ♡ 感想は聞かずともよさそうじゃの」
どうやら師匠に勃起していく様子を眺められていたらしく、慌てて手で覆って隠す。
「す、すみません! お見苦しい姿を!」
「よい、隠すな。いつも通り曝け出すが良い」
「はい!」
手を後ろに回して師匠が見やすいように勃起したチンコを突き出す。
“いつもと同じ”ように師匠がしゃがみながら俺のチンコを至近距離でマジマジと見てくる。
「大きいのう……♡ 男とは、みんなコレくらいのサイズなのか?」
指を一本だけ当てて亀頭から根本へとスーッと撫でながら聞いてくる師匠に、チンコがピクピクと反応してしまうのを必死に我慢しながら答える。
「い、以前に……首都の大浴場で見た際は、俺のが一番大きかったように思いました」
「ほう♡」
正直な比較を伝えると嬉しそうに声を漏らした師匠が、亀頭から溢れ出た我慢汁を指に取ってそのまま俺のチンコに塗りつけてくる。
「この透明な汁は、なんじゃ?」
「興奮したチンコが早く射精したい時に出るものです」
「……お主は、今すぐ射精したいのか?」
上目遣いで見上げながら問いかけてくる師匠の可愛らしさと巨乳で出来上がった谷間のエロさに更に興奮しながらも質問に答える。
「したいです!」
「それはなぜじゃ?」
「師匠の体に興奮したからです!」
「そうかそうか♡」
俺の返答に嬉しそうにした師匠はチンコから指を離して立ち上がると、近くの床を見ながら指を振る。
すると、先程まで何もなかった浴室の床に柔らかなマットが現れて師匠がその上に座り込む。
「ほれ、来い」
マットの半分より端の方に正座で座った師匠が肉付きの良い太ももを優しく叩きながら呼び寄せる。
従わない理由が無いため指示通りマットへと近づく。
「いつも通り妾のおっぱいを吸いながらチンコを扱いてやるから横になれ」
「“今日も”よろしくお願いします」
いつもお世話になってるのに申し訳ないと思いつつ、師匠の柔らかな太ももに頭を置きながら横になる。
自然、俺の視界を埋め尽くす師匠のおっぱい。
「ほれ、自分で持って吸い始めるがよい♡」
「はい! ありがとうございます! ――――――はぷっ」
「ん♡」
師匠の陥没乳首を口に含んで一生懸命吸い始める。
触ると柔らかく安心させてくれるような師匠のおっぱいを揉みながら、先端の乳首が顔を出すように陥没に合わせて舌を這わせて中へと押し入れようとする。
「ん……っ♡ いいぞ♡」
陥没の中、舌先に当たる隠れた乳首の感触を見失わないよう限られた中で必死に刺激を与える。
最強と呼ばれる師匠の乳首がこんな恥ずかしがり屋で良いはずがない。
そんな思いで俺が師匠の乳首を吸いながら出そうと格闘していると、勃起したチンコに柔らかな手が触れる。
「んっ!」
「恋人である妾が優しく扱いてやるから、いつも通り我慢せずに射精するとよい♡」
我慢汁でヌルヌルになっているだろうチンコを柔らかい師匠の手が包み込んで上下に扱き出す。
ぬちゅっぬちゅっ、と卑猥な音を立てながら師匠による手コキが始まり、コレまでの隠れて行う硬い自分の手でするオナニーとは違う刺激がチンコに訪れる。
まるで包み込まれるかのような手コキは、おっぱいを吸っていることとも合わせてまるで幼い頃に帰ったかのような安心感を俺に与えてくれる。
「ん、ん……師匠……」
「ふふ、ん♡ よいぞ。存分に甘えるがよい♡」
愛情が感じられる師匠の声に従っておっぱいを吸い続ける。
乳輪を撫でるように舐めたり、陥没の筋に合わせて舌を動かしたり、いつも舐めているはずなのに初めて味わうような興奮と共に師匠に甘えながら乳首を刺激する。
すると、ゆっくりとだが陥没して隠れていた乳首がその姿を出して来た。
その隙を逃すことなくより一層吸い込みを強くする。
「んんっ♡ シャンは甘えん坊じゃのう♡」
俺のチンコを優しく扱きながら頭を撫でてくれる。
「慌てんでも好きなだけ吸って良いからの♡」
蕩けるような声と共にチンコを扱かれるという極上の体験をしながら師匠のおっぱいを吸う。
母乳が出たりするわけではないのに柔らかく口に含んでいるだけで興奮の昂りと愛情を感じる。
いつも落ち着いていて強くて慌てることのない憧れの師匠の乳首。それを舐めて吸っているということが普段の姿とのギャップで脳を麻痺させる。
「しこしこ♡ しこしこ♡」
声に合わせて上下に扱かれるチンコも気持ち良すぎる。
手合わせや挑戦者と戦う時には、触れるだけで消し炭になってしまうんじゃないかと思わせるほどの圧を与えてくるのに、今だけは俺のチンコに快楽を齎すために丁寧に握って扱いてくれる。
なんて、なんて幸せ者なんだ……。
「し、しひょお……」
「幸せそうな顔をしよって♡ そんなに妾の胸が好きか?」
師匠からの問いに乳首に吸い付きながら頷くことで肯定する。
「正直者は好きじゃぞ♡ ほれ♡」
少し強めに握り込まれたチンコの扱きの速度が上がる。
我慢汁が全体に広がり粘着質な音を奏でながら、俺が絶頂するために師匠が反応を見て力加減を調節してくる。最強の観察眼を持ってそんなことをされると、すぐさま射精感が迫り上がってくるのがわかる。
「師匠……っ! 待ってください、このままだとっ」
やばい、気持ち良すぎてすぐにでも射精してしまう!
もっと師匠とのイチャイチャを楽しんでいたいのに!
ああ、師匠の優しい微笑みが俺を見つめてくる!
「いつも通り我慢せず射精せよ♡」
「っはい! イキます!」
師匠からの言葉を聞いて思いっきり射精を行うと、これまで感じたことのない快楽と共に精子が飛び出してお腹だけでなく師匠の胸にまで行ったことが感覚的にわかる。
「おおっ♡」
そのままドクドクと精子が出ていくのを我慢することなく快楽に任せていると、チンコを握り込んでいた師匠の手も白く汚していく。
憧れの師匠の手を、俺の精子で汚すなんて……。ダメだと分かるのにやめられない……!
「あ、あ……」
「――――――ふふ♡ 気持ちよかったかの?♡」
涎が垂れることも気にせず射精の快感に酔いしれていた俺に、おっぱい越しに話しかけてきた師匠の声になんとか返事をする。
「は、はい。とても……」
「そうか♡ ん……っ♡ お主の精子は、随分と濃厚じゃのう♡」
「っ!?」
……今、なんて言った!?
師匠から聞こえて来た発言の内容に驚いてすぐに体を起こす。
ぶるん、と目の前にあったおっぱいにぶつかりながら師匠の顔を正面から見ると、俺のチンコを握っていた手を口元に持っていき軽く咥えているではないか!
「し、師匠! 汚いです!」
慌てて師匠の腕に手を伸ばしてやめさせようとするが一切微動だにせず、手についた俺の精子を舐めとるのをやめない。
むしろ楽しそうに俺を見やると色っぽい唇を舌で濡らす。
「なぜじゃ? 弟子の精子を味わうのも師匠の役割じゃろ?♡」
「……あれ? 確かに。そうでしたね。すみません師匠! 勘違いしてました!」
「よいよい♡ 弟子であり恋人でもあるお主は特別じゃ♡」
師匠としての役割を勘違いで邪魔してしまった俺を寛容に許してくれた。
なんて懐の広い人物なんだ。俺はこの人に拾われて弟子になれただけでなく、恋人にもなれてるだなんて!
「ありがとうございます!」
「んっ♡ ちゅる♡ 気にするな♡ ――――――ただ、妾もちと昂っておる。鎮めるのを手伝ってくれるな?♡」
「はい! 師匠のお手伝いは弟子の役目なので!」
手だけでなくおっぱいについた精子も綺麗に舐めとった師匠は、俺に先ほどの無礼について挽回の機会を与えようとしてくれた。
そんな師匠の気遣いを無碍にするわけには絶対に行かないため俺もすぐさま了承する。
「そうかそうか♡」
俺の返事に満足そうに笑った師匠は、マットの上に横になると足を開いてマンコを俺に向けて露わにする。
そして、それを両手の指で広げるとよく見えるようになった膣中から透明な液体が流れ出てきた。
「では、お主のモノを妾に挿入して満足させよ♡」
射精したばかりのチンコが再び固くなっていくのが分かる。
生唾を飲み込んで自分で握り込むと、ゆっくりとその先端を師匠のマンコへと触れされる。
「ん♡」
「い、良いんですね? 師匠」
思わず確認の言葉が出る。
けど、師匠はそれに対して余裕そうな笑みを浮かべて答える。
「不思議なことを聞くのう♡ いつもと同じじゃよ♡ 妾とお主で夫婦のように子作りセックスをして中出しするだけじゃ♡」
「そうでした! それでは“いつもの”子作りセックスをしましょう!」
何を戸惑っていたのか。
いつもと同じ師匠との子作りセックスをするだけなのに!
当てがった亀頭を膣内へと挿入していき、ゆっくりとマンコを味わうように奥へ奥へとチンコを入れていく。
「ん……っ♡ んぅ……♡」
甘い声を出してチンコを味わっている様子の師匠に愛おしさを感じながらチンコを突き進め、全体が入ると同時に全身に痺れるような快感が走る。
「ぉ……?」
な、んだこれ? さっきまでの師匠の手コキも凄い気持ちよかったけど、マンコの中はもっと凄い! 温かいヒダに包まれてチンコ全部が溶けるみたいに気持ちいい!
師匠のマンコってこんなに気持ちよかったのか!? いますぐ射精しそうなくらいだ!
思わず腰が抜けそうになるのを耐えつつ全身を震わせていると、師匠が微笑みながら俺に両手を伸ばしてくる。
「大きいのう♡ ふぅ……♡ 馴染むまで抱き合ってキスをしようかの♡」
小さく口を開いて舌を出してきた師匠の姿にマンコの中でチンコが固くなるのを感じつつ、誘われるように師匠の腕の中へと入って抱きしめる。
そして、ほんの少し出ていた真っ赤な舌を絡めとるように舌を這わせながらキスをする。
「んちゅ……っ♡ んぅ♡ シャン♡ はむっ♡ ちゅぅ♡ ん〜っ♡ ん……♡」
互いの唾液を混ぜ合わせるような濃厚なキスを求め合うように行う。
羽のように広がった師匠の髪の毛を上から押し付けて引っ張ってしまわないよう気をつけながら腕を回して抱きしめる。
「んんっ♡ ん♡ ちゅ♡ ちゅっ♡ んぅ♡」
いつの間にか腰に回されていた師匠の足がチンコを更に奥に入れようと力を入れてくる。
ただでさえ気持ちよすぎて動けなかったチンコが無理やり動かされてマンコの中を擦りながら進むと、膣内全体が奉仕するように刺激を与えて来てそれに堪えるのにも手一杯になる。
なのに、俺とのキスを楽しんでいる様子の師匠が口内を蹂躙してくるため、そちらの刺激でもイキそうになるのを耐えないといけない。
いつもやってる子作りセックスなのに刺激が強すぎる!
「――――――っぷは! し、師匠! 少しキスは休憩に……」
「ダメじゃ♡」
「んぐっ」
なんとか数センチ離した距離で見つめ合う師匠へと休憩を提案するが、すぐさま却下されてキスを再開される。
「ちゅぅぅぅ♡ んふぅ♡ れちゅ♡ んん♡ んっ♡」
舌を吸われ、唾液を吸われ、チンコをマンコで弄ばれ……脳が蕩けるのを我慢できようもなくひたすら師匠に味わい尽くされる。
ダメだ……。このままだと腰を動かすことなくイカされる……。
「ん〜っ♡ んっ♡ んちゅっ♡ んぅ♡」
「んん……ま、待ってください、師匠。このままだと、イッて、しまいますっ」
射精を我慢しながら再び唇を離して現状を伝える。
口元を涎でベトベトにしながらも微笑みを絶やさずいつもの冷静な顔をした師匠は、俺からの訴えを聞いても特に表情は変えない。
「そうなのか?♡ そんなに妾の中とキスは気持ちいいのかの?♡」
どうやら今度は会話をしてくれるらしい。
息を整えつつ時間を稼ぐためにも会話を続ける。
「はぁ……はぁ……。はいっ」
「それなら良かった♡ では、キスは我慢してやるから腰を振るとよい♡」
腰に回されていた足の拘束が外れて自由になる。
なんとかキスはやめてもらえたが、今動くとすぐにでもイッてしまいそうなことには変わりない。ここは腰振りも少し待ってもらおう。
「すみません、師匠。このまま腰を動かすと一振りで射精してしまいます……」
「何を気にすることがある。妾が見たいのは射精するお主の姿じゃ♡ ……しかし、そうじゃの」
少し考え込むように目を伏せた師匠の片手が俺から外れると、耳元で指を鳴らす音が聞こえた。
「これでしばらくは保つじゃろう♡ さあ、妾を孕ませるつもりで必死に腰を振る姿を見せよ♡」
師匠の言葉の通り先ほどまであった射精感が少しだけ落ち着いている。
これなら師匠との子作りセックスもなんとかなりそうだ!
「はい! 師匠を孕ませられるよう頑張ります!」
「うむ♡」
キスしていた距離から顔を離すと、師匠の細いくびれを掴みチンコをゆっくりと引き抜いていく。
まるでチンコを吸引するように吸い付いて離そうとしないマンコからなんとか亀頭付近まで引き抜くと、今度はそれを奥まで突くつもりで一気に挿入する!
「あん♡」
漏れ聞こえた師匠の甘い声にチンコを更に固くしながら引き抜いて、突く。引き抜いて、突く。
段々と動きがスムーズになり音も軽快に鳴っていく。
ぱちゅん♡ ぱちゅん♡ ぱちゅん♡
「んっ♡ あんっ♡ んん♡ ん♡ ん♡」
「はぁっ、はぁっ……。師匠、師匠……!」
俺の腰振りに合わせておっぱいを揺らしながら出す喘ぎ声に興奮が昂る。
しかし、その勢いのまま腰を振る速度を上げてしまうと絶対にすぐ射精してしまう……! ここはちょっとでも腰を振る時間を長くするために腰振りを抑えよう……。
「はぁ……、師匠、はぁ……」
ぱちゅん♡ ぱちゅん♡ ぱちゅ……ん♡
「あん♡ あ♡ ん……?♡」
止まることなく聞こえていた声に疑問符が生じたのがわかった。
たった少しの抵抗をするように腰振りへと与えた変化を、敏感に感じ取った様子の師匠がジッと俺の目を見つめてくる。
「……っ」
何を言っていいのか分からず俺が目を逸らしてしまいそうになる瞬間、楽しそうに細められた師匠の目に何故か引き寄せられた。
「誤魔化そうとするでない♡ どうやら妾の魔法を用いても早漏は治らなかったようじゃの♡」
「うぅ……。すみません師匠……」
情けない弟子の不甲斐ない姿を見せてしまったことについて謝罪する。
「よいよい♡ それだけ妾の身体を気に入ったのじゃろう?♡」
しかし、師匠はそれを笑って許してくれただけでなく俺の頬に手で触れて撫でてくれるではないか!
「それは……」
「違うのか?♡」
「違いません! 師匠の身体は、最高です!」
「そうか♡ なら、早く妾に見せてくれるかの♡」
両頬に手を添えられたまま引っ張られることで顔を近づけさせられる。
そして、声量を落とした囁きで告げられた。
「いつも通り♡ お主が情けなく射精する姿を♡」
言い切ると同時、キュッと引き締まったマンコの刺激が亀頭を発端として全身へと走り抜け、遂には脳へと至り快楽の波を訴えてくる。
腰を止めたまま師匠の声とマンコの締め付け。たったそれだけなのに――――――。
「ぁ、ぁあ……! うぁっあぁ、あ……!」
涎も鼻水も涙も何一つ堪えることができないまま垂れ流して快楽だけに没頭してしまう。
きっと人には見せられないような酷い顔をしていると分かっているのに、師匠のマンコに中出しするのをやめようと思えない。むしろ絶対にやめたくないとすら思ってしまう。
「ふふ♡ 可愛らしい顔じゃの♡」
師匠の顔に流れ出した体液が落ちているはずなのに、嫌な顔一つせずに笑ってくれている寛大さへと感謝しながら射精する快感を享受する。
―――そして、もう一滴も出ないと思えるほどの射精を行った俺は、全身から力が抜けてしまい倒れるように師匠の上へと体を預けた。
「まったく♡ 甘えん坊じゃのう♡」
困ったような声を出しながらも頭を撫でてくれる。
そんな師匠のおっぱいを枕代わりにしている俺は、明日死んでも良いと思えるほどの幸せ者だと確信できる。
「仕方がないのう♡ 良いか?♡ この後は、いつもと同じように一緒のベッドで抱き合いながら寝て、朝は妾と同じ時間に起き、昼は共に出かけ、夜は今日と同じように過ごすことを忘れるでないぞ?♡」
「ひょう、でひゅね……。“いつもとおなじ”ように寝まひょうね」
上手く舌が回らないのを自覚しながら頭を撫でられる安心感に身を任せて意識を手放した。
「シャンはずーーーーーーーーーーっと、妾のモノじゃぞ?♡」
◆
シャンは妾の子じゃ。
血は繋がっておらぬ。種族も違う。番もおらぬ。
じゃが、森に捨てられていたのを拾って育てたからには誰がなんと言おうと妾の子じゃ。
拾った当初は妾のことを避けて隠れるようにしていたくせに気づけば後ろを雛鳥のように付いてくる。
いつからか妾を『師匠』と呼んで尊敬の眼差しを向けてくるようになった。
強くするために痛めつけすぎた時にも恐れを抱くことなく笑って妾のための飯を用意する。
毒を盛らず、暗殺を計画せず、恐怖せず、最強の称号欲しさに妾を狙ってこない。
『俺はいつか師匠と同じ場所に立ちたいんです!』
ただ実直に妾の隣に立とうと努力する。
最強と呼ばれるようになって幾人の挑戦者が現れ、同格と呼ばれる者たちも増えるようになってきた。
しかし、シャンほど気を許して共に在れるような存在は他にいない。
『師匠に挑戦するなら、まずは俺を倒してからだ』
いつからか妾に挑戦する前にシャンを倒すのが条件になっていた。
それに文句はない。
時々、夜中に訪ねてきて勝負を仕掛けてくる夜行性の種族の者など睡眠を邪魔されて腹が立っていたのもあるからのう。
恐らくそれを見かねてシャンが請け負ってくれるようになったのじゃろうな。
シャンは強くなっておる。
挑戦者も殆どは奴に負けて帰っておるし、シャンも大きな怪我をしている様子はない。
されど負けないわけではない。
時折、シャンを倒して妾の元へ来る者もおる。
そやつらは決まってこういうのじゃ。
『龍の門番は予想以上の強さだった。自分が勝ったら称号と共にあの門番も貰い受ける』
勿論、妾が勝つ。
シャンは妾の弟子であり、子であり、宝じゃぞ。
誰に渡すものか。
『師匠!』
しかし、年々妾好みの良い男になってきているのも事実。
一人で首都まで行くこともあるのじゃからもしかしたら妾の知らない女を外に作っておるやもしれぬ。
――――――そんなことをしておったら絶対に許さぬがな。
……今のところ他の女の匂いは一切せぬ。
じゃが、妾のシャンに手を出す者が現れる前に早くなんとかせねばならんな。
結婚して番になるのが最も手っ取り早い手段ではあるのじゃが、シャンはまだ成人しておらぬから龍の誓いをできん。
そも恋人になってシャンと愛し合うことすらできておらぬのだ。
シャンの子を産む想像はいくらでもしておるのに、現実はまだまだ追いついておらぬのう……。
早う実現せぬものか。
『実は新しい魔法を開発してたんです!』
――――――ほう。面白い魔法じゃのう♡
誤字報告ありがとうございます。