目を覚ますと、わずかに開かれた窓から風が吹き込み、カーテンから差し込む朝日が揺らめいていた。
「ん、んんー」
十分な睡眠による心地の良い目覚め。
「はぁ」
気持ちの良い目覚めの感覚に吐息が漏れる。
開かれた窓の向こうからは、王都の朝を知らせる国鳥の可愛らしく囀る声がした。
耳を澄ませば、チュンチュンという、布団の暖かさも相まっていつまでも聞いていられるような声。
目を閉じて、しばしの間安らぐ小鳥の声を聞いていると――、
くちゅくちゅ、にちゃにちゃ。
何かを挟んで阻まれた、くぐもった水音が耳に入る。
それはベッドの左隣、ルームメイトが眠っているはずのベッドより漏れ出ていた。ルームメイトはベッドの上にて、布団の中に頭まで潜り込んでいる様子。見るに、彼女の掛け布団はまるで山のように盛り上がっていた。
その布団はモゾモゾと動いており、時折ビクリと震える。長年の経験から判別する淫猥な水音は、やはりそこから漏れ聞こえているようだ。
「んもうっ、キャリエスさんっ、朝から盛らないで頂けますか!」
せっかくのスッキリとした朝が現実に塗りつぶされてしまった。
すると、むわっ、とした雌の熱気と臭気が部屋中に解き放たれた。
「うっ」
「えへへ、おはよー、リアナちゃん」
「んぁぁ、おねぇさまぁ」
そこには全身汗だくで素肌を密着させる二人の雌の姿があった。
一人はルームメイトのキャリエスさんで、もう一人はたしか、一期生のリーエリさんだったか。
二人は上下になって、お互いに汗塗れで抱き合い、うねうねと肌をこすりつけあっている。相手の太ももに自らの局部を密着させ合い、前後に細かく揺り動かしていた。
「ねぇー、寒いよリアナちゃん、リーエリもそうでしょ?」
「あっ、ふっ、んぁっ、キャリエスさま、キャリエスお姉様、あっ、あぁっ」
「ほら、リーエリもこう言ってるよ」
「はぁ、もういいですわ」
なんだか怒るのも馬鹿らしくなって、
冷静になれば、キャリエスさんが学園生を部屋に連れ込むのはもう慣れっこであるわけですし。今更といえば今更ですわ。清々しい朝を台無しにされたのにはイラッときましたけれど。
キャリエスさんも、一昨年まではこうではなかったですのに。学園に入学しモテ期が到来してからは、まるで発情期のお猿さんのようになってしまって。
幼い日の貴方は一体どこに。
いえこれも、エロに狂っているこの世界のせいですわ。
・・・・・・・・
朝の食事と身支度を終え、金髪ロングのスタイル抜群巨乳超絶美人たる外面を完璧に整えたのち、
それから視線を室内に向けると、遠慮する相手がいなくなるためか掛け布団を放り出して身体を重ね合い淫らな水音を奏でている友人に声を掛ける。
「それでは
「あっ、うんっ、うんっ、わかってるっ、行く、イくから、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ! イ゛っ! イ゛っ! イ゛ぐ! イ゛っっっっぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っっ!」
「…………」
目撃した光景に思わずため息を漏らしそうになるも、
たとえ幼い頃からの友人兼ルームメイトの、野太い声を漏らす仰け反りガニ股潮吹きアクメを見せつけられても、動揺してはならないのだ。
そうして公爵家専用の特別フロアを歩き、前世の高級ホテルを思わせる吹き抜けのエントランスを上階から見下ろす。
階下には同じ学生寮で生活する多くの学園生が見える。彼女ら、彼らはみな生気に溢れ明るく、至って真面目に性に乱れていた。
「ほら、どう? 私の
「うっ、うう、ああ、おいしゅうございます、お嬢様」
「ああ! やっばぁ! ディルド洗い忘れてた! うげっ! くっさい! ばっちぃよ!」
「もう、昨日言ったでしょ! ほら、私の予備貸してあげるから、ケツ穴出しなさい」
「あ゛あ゛っ! イ゛ぐぅ! イ゛ぎま゛すぅ゛! イ゛ぐので皆ざん゛見でぐだざい゛ぃ゛! 全裸露出ガニ股チクニーで絶頂ぎめまずぅ゛! ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉ!」
「おお! 朝からなんて素晴らしい
「ふん、所詮は羞恥増幅に頼った未熟なチクニーですわね、乳首カリカリの焦らしとタイミングが甘っちょろいにも程がありますわ。ですけれど、その
魔法で強化された五感が、この世界では至ってありふれた光景を知覚する。知覚して、一瞬意識がふらっと遠くなり――かけるも、
「……さて、今日も気張って行きませんと」
少し震えてしまった声でそう言うと、
魔法学園へ入学するにあたり、
それだけの月日をこの都で過ごしたのだから、もやはこの朝の光景は慣れっこだ。そう思っている。そう思いたい。
大陸の半分を支配する巨大覇権国家であるメシルヴァ王国。その各地から魔法の素質がある若者を区別なく招集して教育を施す、国立王都中央魔法学園へ向かう朝。
そこには前世の感覚からしてみれば異国情緒溢れる美しい街並みの中で、淫猥極まる光景が広がっている。
暖色で統一されたレンガ造りの街路の脇では、魔女と
少し見上げて街路を挟む複数回建て学生寮のホテルを視界に収めれば、その窓の向こうには
街路を歩く複数人の学生たちからは、制服の下からディルドやローターが発するくぐもった振動音が漏れ伝わわってくる。悲しいことですけれど、ここに
そんな、例を挙げようとすれば枚挙にいとまがないほどエロで満ち溢れている朝の光景。
しかしそれはこの世界において、一般的、常識的、模範的な光景だ。
故に公爵家の令嬢として人々の規範となるべき
・・・・・・・・
王都の学園区、その中心に位置する国立王都中央魔法学園。そこは大陸の半分から多くの人を集めるだけあって、王城に匹敵する巨大建造物となっている。
学園の校内を歩き、
その内の一人には
「リアナ様! おはようございます! 今日もいい朝ですね!」
「ええ、そうですわね、おはようございます。シャロリアさん」
朝から元気な様子を見せるシャロリアさんの顔色は若干悪い。いつものようにオナニーでもしていたのだろう。彼女の
そうして、自室で挿入した極太ディルドをアナルから抜いて、講堂の全座席に共通で固定されている極太ディルドをアナルへと挿入し席につく。
貴族の義務として幼い頃からの教育で開発された
「んっ、ふぅ」
腸内を圧迫するディルドの感覚にズッシリとした重い快感を覚えながら、手荷物を整理し、
それから、講義が始まるまでのゆとりの時間。公爵家令嬢として仲良くさせてもらっている学友たちとお話をしながら、
ほんと、とんでもない世界に生まれ変わってしまいましたわ、と。
魔法学園の四期ある内の二期を公爵家令嬢として相応しい振る舞いで乗り切り、多少の自信と余裕を持ったことで、最近はまたそう思うことが多くなった。
このエロに狂った女尊の世界。
この世界は前世に比べて良いところは確かにあるけれど、それを考慮しても明らかに常識が狂っていると思わざるを得ない。
淫乱であるのが尊く素晴らしいこととされる一般常識。公然猥褻は称賛されるべき行為であり、国家が推奨する善行。快感を求めることこそが人の真にあるべき姿という一大宗教の教え。
そんな、前世の価値観からすれば頭ぶっ飛んでいるとしか思えない世界に、
前世は男として生きていた
なぜなら、この世界は女尊の世界だから。
この世界には魔法が存在し、その力が今日の文明を支えている。そのため魔法を使える存在が重用されてきたという歴史があった。
そしてこの世界において、こと魔法に関して女性は男性の上位互換だ。
女性は子宮に魔力を生み出し蓄えることができ、その魔力を用いて魔法を行使できる。
対して男性は睾丸から大量の魔力を生み出すことはできるが、それを蓄えることができず魔法を行使することができない。
故に魔法的観点では、男性は女性の予備の魔力タンクでしかなく、魔力を搾り取られるだけの存在となっていた。
魔法が文明の基盤となる世界で、優れた性別である女性は次第に尊ばれるようになり、男性はそんな女性を支えるようになっていったという歴史がこの世界にはある。
そんな世界に男として生まれてしまいましたら、と考えると非常に恐ろしい。
毎日前立腺を刺激され睾丸が空になるまで魔力の宿る精液を絞り尽くされ、女性の性的興奮を高めるためだけにマンコやアナルを有無を言わせずしゃぶらされ、それこそが男として相応しい姿であると教え込まされる人生。
優位な立場である女性としての今ですら一杯一杯であるのに、そんな立場であったのなら前世の価値観を引きずる
まぁ、この世界の文化はあくまで女尊であって、男性を貶めることはせず、対等ではないにしろ誠意を持った関係性であるから、最悪なことにはならないとは思いますけれども。
その点こそがこの世界の良いところですわね。
この世界はエロに狂っている。
けれども、狂っているからこそ、人々は憎しみを溢れさせない。
女尊の文化であるのにも関わらず、男性は貶められることはなく、主従としてある意味対等な関係を築いている。
人々は意見の違いから言い争うことはあっても、決して殺傷沙汰にまで至ることはなく、イかせ合い勝負や寝取り寝取られ寝取り返しに終着する。
エロに狂っているからこそ、人々は下半身で全てのモノを考えるようになっていた。
それが正しいことなのかは
まぁ、ですけれども。
「う゛っ、あ゛あ゛っ、いい゛っ、ですっ、ぎもぢい゛、ですっ」
「ああっ、その窒息で青ざめる表情、いつもながら素敵ですわ!」
派閥のグループで集まり朝の雑談をする中で、当たり前のように窒息間近まで首を絞められるシャロリアさん。そんな彼女の首を容赦なく両手で掴み上げ、愉悦の表情を浮かべながら自身の
他にも朝からガニ股スクワットアナニーをするボーイッシュ体育会系のサラさんに、座席に座り瞑想しながら静かに脳イキして潮を吹くルシアさん。
それから
そして、
「あ、リアナちゃん、おはよー! さっきぶり! みんなもおはよー!」
制服の上から大きな胸の先っぽをギュッとつねりながら、ケツ穴に挿入したアナルバイブを抽挿しつつやってきた幼馴染の姿を見て、前世の価値観を強打されると同時に、
やっぱりこの世界狂ってますわよ!