ミアレシティ探偵事務所の主が、その主たるデスクではなく、ソファの上で雇い主(のはず)の男の膝に乗り、深く唇を貪られている。
夜遅く静かな事務所に響くのは、粘着質な水音だけだった。キョウヤはマチエールの顎を掴んで角度を変えさせると、まるでその内側のすべてを味わい尽くすかのように舌を深く執拗に絡ませた。
「ん……っ、ふ……ぅ……」
マチエールはもう抵抗などしなかった。あの日、自分の「探偵」としての尊厳(プライド)を引き裂かれ、代わりに「ペット」としての契約書を宝物のように抱きしめた彼女にとって、この行為は飼い主から与えられる当然のご褒美だった。
彼女の首にはキョウヤに繋がれた証である黒い革のチョーカーが肌に食い込むように巻かれている。頭には彼女の羞恥心と欲望の象徴である猫耳のカチューシャ。
キョウヤの唇がゆっくりと離れていく。二人の間には、唾液の銀色の糸が引いていた。マチエールの瞳は欲望と服従でとろりと蕩け、その呼吸は浅く熱っぽい。
「は……ぁ……きょ、や……」
「いい顔だ、マチエール」
キョウヤの手が彼女の背中をゆっくりと撫で下ろした。スーツでも恩人から貰ったコートでもない。キョウヤが買い与えた柔らかなブラウスと短いスカート。その布地の上から背骨のラインを一本一本確かめるように指が這う。
そしてその手は彼女の腰の位置で止まった。そこに装着されたフワフワとした黒い尻尾のアクセサリー。キョウヤはその付け根を指先でく、と押した。
「ひゃぅっ!?」
マチエールの体が猫のようにビクンと跳ねた。尻尾の付け根。そこはまるで本物の神経でも通っているかのように、彼女の性感帯へと変貌していた。
「……っ、だ、め……そこ……」
「ダメか?」
キョウヤは嘲笑うかのように今度はその尻尾の付け根ごと、彼女の丸い尻を手のひら全体で鷲掴みにした。スカートの薄い布地越しに柔らかくも引き締まった肉の感触が、キョウヤの手に吸い付く。
「あ……!んん……っ!」
キョウヤは返事も待たず、その尻を揉みしだいた。ねっとりと執拗に。まるで粘土細工でもするかのように、その形を確かめ蹂躙していく。マチエールはキョウヤの膝の上で、ただ喘ぎながら腰を震わせるしかなかった。
「……本当に」
キョウヤの手が今度はその尻からゆっくりと這い上がり、ブラウスの上から彼女の胸の膨らみを捕らえた。尻とは違う繊細な柔らかさ。それを確かめるように再びねっとりとした愛撫が始まる。
「ん……っ、ふ……ぁ……」
「……ペットみたいなプレイが、本当に好きだね、マチエールは」
その指摘は彼女の耳元で、甘い毒のように囁かれた。マチエールの体が羞恥と、そして図星を突かれた快感で再び大きく震えた。
「……っ」
否定できない。否定するどころか、その言葉によってさらに体の奥が疼くのを自覚してしまう。猫耳をつけさせられ尻尾をつけさせられ、首輪(チョーカー)で繋がれ、飼い主(キョウヤ)の膝の上でペットのように扱われる。
そのすべてがミアレNo.1探偵であった彼女の理性を破壊し、抗えない快感を与えていた。
「……だって……」
マチエールは涙目でキョウヤを見上げ喘ぎながら訴えた。
「……キョウヤが……あたしを、そうさせたんじゃ……ないですか……っ」
「ほう?」
キョウヤの口元が、満足げに歪んだ。
「私のせいにするんだ。……いいだろう。それもペットの役目だ」
キョウヤは、もう言葉は不要とばかりに彼女のブラウスのボタンに手をかけた。一つ、また一つとボタンが外され肌が露わになっていく。
そしてキョウヤは彼女をソファの上でうつ伏せになるように、その体勢を変えさせた。マチエールは訳が分からないままソファに顔を押し付ける形になる。
「きょ、や……? こ、れは……」
「マチエールが、一番好きな格好だろう?」
キョウヤは彼女の背後から、そのスカートを乱暴に捲り上げた。尻尾のアクセサリーが、露わになった下着の上で、所在なげに揺れている。この体勢。それはかつて彼女が、自ら「ニャア」と鳴いてみせた、四つん這いの姿勢。
「あ……」
マチエールはすべてを理解した。羞恥に顔が熱くなる。だが体は正直だった。キョウヤが背後から彼女の下着ごと、その割れ目に指を押し当ててきたからだ。
「んんんっ!」
キョウヤは彼女の下着を力ずくで引き下げると、その露わになった場所に躊躇なく自らのを押し当てた。
「―――っ!」
熱く硬い楔が、背後から彼女を貫いた。マチエールはソファに顔を埋めたまま声にならない悲鳴を上げた。キョウヤは、その猫耳が小刻みに震えるのを眺めながら容赦なく腰を突き動かし始めた。
「あっ……! ぁ……! んぐ……っ!」
事務所にマチエールの喘ぎ声と、肌がぶつかり合う生々しい音だけが響き渡る。マチエールは自分が今、どんな格好をさせられているのかを想像した。猫耳と尻尾をつけたままペットのように四つん這いにさせられ、背後から飼い主に犯されている。そのあまりにも背徳的な光景が彼女の脳を焼き切っていく。
「マチエール」
キョウヤが、喘ぐ彼女の耳元で囁く。
「ちゃんと鳴かないと、ダメだろう?」
「え……あ……っ、でも……! 今……!」
「私の、可愛いペットなんだから」
その命令は絶対だった。マチエールは突き上げられる衝撃に耐えながら、羞恥と快感でぐちゃぐちゃになった頭で、必死にその鳴き声を絞り出した。
「……ニャ……っ! ぁ……ん、ニャアア……ッ!」
その鳴き声を聞き届けキョウヤはさらに深く、その奥を抉るように腰を打ち付けた。マチエールの腰で黒い尻尾が激しく揺れていた。
ミアレシティ探偵事務所のソファがぎしり、と軋む音。それとは別にねっとりとした生々しい水音が、薄暗い室内に響いている。
「ん……っ、ニャア……! きょ、や……さま……っ」
ソファの上で四つん這いにさせられたマチエールが、背後からのキョウヤの突き上げに甲高い喘ぎを漏らした。首には黒いチョーカー、頭には猫耳、そして腰で揺れる黒い尻尾。その姿はもはやミアレNo.1探偵ではなく、完全に飼い慣らされたペットそのものだった。
タウニーは、その一部始終を部屋の隅に置かれた硬い椅子に座らされたまま、ただじっと見つめていた。その唇は悔しそうに固く結ばれ、瞳には隠しようのない恨めしさと、どうしようもないほどの羨望が浮かんでいる。
(……いいなぁ、マチエール……)
ぽつりと、心の中で本音が漏れた。数日前タウニーは再びやらかした。デウロを焚きつけ自分たちの倒錯的なプレイをわざと覗き見させたのだ。当然、それは即座にキョウヤにバレた。
『そんなに他人に見せびらかしたいなら、タウニーは、他の女が私に可愛がられるのを、ただ見て反省していなさい』
キョウヤは冷たく笑い、タウニーに罰を宣告した。
それから数日間。タウニーはこうしてキョウヤとマチエールのプレイを、ただ指一本触れることも許されず見せつけられるという地獄のお預けを食らっていた。
『オナニーはして良いぞ。我慢できなくなったら、私たちの前でやってみせろ』
そんな悪魔のような許可も出されていた。だがタウニーは頑としてそれをしなかった。キョウヤ本人にしてほしい。その一心で自分の体が疼くのを必死に耐え、この光景を見続けていた。
やがてマチエールの甲高い嬌声がひときわ大きく響き、その体がソファの上でがくがくと痙攣した。キョウヤの動きが止まり熱に浮かされた事務所に、しばしの静寂が訪れる。
「……ふぅ……っ、は……」
キョウヤはぐったりと蕩けきったマチエールをソファの端に優しく横たわらせ、その背中を労わるように撫でた。そして一連の流れを見届け、椅子の上で固唾を飲んでいたタウニーへとゆっくりと向き直った。
「タウニー、おいで」
その声にタウニーの肩がビクッと跳ねた。
「え……?…あたし……まだ、罰の、途中じゃ……」
恐る恐る、潤んだ瞳でキョウヤを見上げる。
「……もう、良いの?」
キョウヤはマチエールの背中を撫でていたその手で、タウニーを手招きしながら静かに告げた。
「反省の時間は終わった」
タウニーは弾かれたように事務所の壁に掛けられた時計を見上げた。カチリ、と。アナログ時計の長針が、12の数字をわずかに通り過ぎていた。
0時。日付が変わっている。数日間に及んだ地獄のような「お預け」の期間が、今、確かに終わったのだ。
「―――――っ!」
次の瞬間タウニーの顔が、それまでの恨めしさから一転、満面の喜びに輝いた。
「キョウヤ!」
数日間の地獄のお預けから解放されたタウニーは、喜びの叫びと共にキョウヤの胸に飛び込んだ。その勢いを待っていたかのように受け止めると、キョウヤはタウニーの体をそのままソファへと軽々と押し倒した。
「んむっ!?」
抗議する間もなく唇が塞がれる。罰が終わった後のご褒美。それはタウニーの脳が蕩けるほど甘く執拗だった。「は……っ、はぁ……! きょ、や……っ」
「反省の時間は終わりだ、タウニー。……だが」
キョウヤの指が彼女が最も弱い場所を知り尽くした手つきで、そのトップスの裾をゆっくりと捲り上げていく。肌が露わになり冷たい空気に晒された。
「『お仕置き』は、まだ終わっていない」
「ひ……っ!」
キョウヤの手のひらが、彼女のお腹に、ぴたりと吸い付いた。
「ん……ぅ……っ!」
タウニーの体が弓なりにしなる。ただ触れられただけ。それなのにあの鏡の前ではじかれ、弄ばれた記憶が瞬時に蘇り体の芯が熱を持って疼き出す。キョウヤは罰と称して、この数日間彼女の体を一切触れずに焦らし続けた。その飢餓感が、今、快感の感受性を極限まで高めていた。
指がへその周りをねっとりと這い、下腹部をゆっくりと圧迫するように撫で回す。
「あ……っ、ふ……! きょ、や……そこ、だめ……っ」
「ダメか?」
キョウヤは嘲笑うかのように、今度はもう片方の手で彼女の首筋を捕らえた。あの夜執拗に歯形を刻みつけた場所。そこを親指の腹で記憶を呼び起こすかのように、ぐりぐりと強く擦る。
「ひゃぅっ!?」
お腹と首。二つの弱点を同時に、的確に愛撫され、タウニーの思考は快感でショートした。
「ん……っ、んぐ……! ぁ……!」
「さて」
キョウヤは快感に喘ぐタウニーの耳元に、その熱い唇を寄せた。
「その可愛い口で、正直に答えてもらおうか」
キョウヤは彼女の耳たぶを甘く食みながら、尋問を再開した。
「……なんで、デウロにバラしたんだ?」
「―――っ!」
その甘く囁くような声色に、タウニーの背筋がぞくりと震えた。
「あ……あれは……っ、その……」
キョウヤの指が、彼女のお腹をピシッと軽くはじいた。
「あぅっ!?」
「正直に」
「わ、わかった! わかったから……!」
タウニーは涙目で、快感に喘ぎながら、ついに本音を白状した。
「……じ、自慢……したかった、の……っ」
「自慢?」
「だ、だって……! キョウヤが、あたしを、あんな……めちゃくちゃにしてるって……! キョウヤが、こんなに凄いんだって……! デウロに、見せびらかしたくて……っ!」
それは自分の飼い主の優秀さを誇る、ペットのような歪んだ自慢だった。キョウヤはそのあまりにも健気で倒錯した答えに心の底から満足して笑った。
「……ほう。私を自慢したかった、か。可愛いことを言う」
キョウヤは褒美として、彼女のへその窪みに、ぐ、と指をねじ込んだ。
「んんんっ!?」
「だがな、タウニー」
キョウヤは彼女の耳元で、さらに甘く脅しをかける。
「仮にデウロも、この『ゲーム』に参加したら…私がデウロを可愛がる時間も必要になる。……当然、タウニーへの時間は、今よりずっと減るが……それでも良いのか?」
「―――っ!」
その言葉にタウニーの顔から快感の色がサッと引いた。
「やだっ!」
彼女はキョウヤの胸を、小さな拳で叩いた。
「やだ! デウロまで、参加させたくない! キョウヤは、あたしだけの、もの……!」
その必死の独占欲。キョウヤがその反応を楽しんでいると、不意に、ソファの横から静かな声がかかった。
「……聞き捨てなりませんね。」
ソファの傍らには、いつの間にかぐったりと休んでいたはずのマチエールが、猫耳をつけたまま、冷徹な瞳でタウニーを見下ろしていた。
「……キョウヤ。タウニーが、早く終われば」
マチエールはそう言うと、タウニーがキョウヤに組み敷かれている、その隙間から自らの冷たい手を差し入れた。
「……次は、あたしの番ですよね?」
マチエールの指が、タウニーがキョウヤに愛撫されて感じている、そのお腹に、そっと触れた。
「ひゃっ!?」
タウニーが驚きに声を上げる。
「な、なによ! マチエール! さ、触らないで……!」
「タウニーのせいで、あたしの時間が減るのは迷惑です」
マチエールは感情を排した声でそう告げると、タウニーのお腹を、キョウヤとは違う、冷たく、しかし的確な手つきで撫で始めた。
「あ……っ、ん……! や、やめ……!」
「ダメなの?」
キョウヤが意地の悪い顔で笑った。そしてマチエールが撫でているお腹とは別の場所、タウニーの首筋に再び軽く歯を立てた。
「―――んぐぅっ!?」
キョウヤからの熱い刺激とマチエールからの冷たい刺激。二種類の異なる快感がタウニーの弱点を同時に襲う。
「きょ、キョウヤは……っ、いい、けど……! マチエールは、ダメ……っ!」
タウニーは意味の分からない抵抗をしながらも、二人の手から逃れることはできず、その体は正直にビクビクと痙攣していた。
「……タウニー」
マチエールが、タウニーのお腹を撫でながら淡々と告げた。
「言っておきますが、あたしは女性同士の趣味はありません」
「な……じゃあ、なんで……っ!」
「キョウヤに早く抱いていただくためです。そのため、あなたを終わらせるための『お手伝い』もします」
その言葉はタウニーにとっては、悪魔の宣告だった。キョウヤは絶対的な飼い主(悪魔)として、タウニーの体を支配する。マチエールは、その飼い主に早く抱かれるためだけにタウニーを弄ぶ、もう一人の冷徹な悪魔(共犯者)と化していた。
「あ……ぁ……っ」
タウニーは二種類の悪魔から同時に愛撫され、もう抵抗する言葉も浮かばなかった。ただその両方から与えられる、あまりにも強すぎる快感に、弄ばれ続けるしかなかった。
事務所の空気は二人の女の熱と、一人の男の支配欲によって、とっくの昔に飽和状態を超えていた。タウニーはソファに深く腰掛けるキョウヤの膝の上、その股の間に向かい合う形で座らされていた。キョウヤの腕が彼女の腰を掴んで離さない。
「ん……っ、ふ……」
すでにキョウヤの肉竿がタウニーの濡れそぼった入り口にあてがわれ、そのまま勢いよく侵入していた。一切の障害を感じさせない滑らかな挿入感と同時に広がるのは強烈な熱さ。キョウヤがゆっくりと腰を動かすたび、その硬い熱がタウニーの最も敏感な場所をぐり、と圧迫した。
「あ……っ、きょ、や……! そこ……っ」
「反省の後のご褒美だからな。……たっぷり味わえ」
キョウヤはそう言いながらも、その視線はタウニーの顔にはなかった。彼の顔はすぐ隣に音もなく座っていたマチエールへと向けられていた。マチエールは首にチョーカー、頭に猫耳という、もはや彼女の正装となった姿で、そのすべてを静かに待っていた。
キョウヤはタウニーの腰を掴んでいない方の手で、マチエールの顎をくいと持ち上げた。
「お待たせ、マチエール」
「……はい、キョウヤ」
そしてタウニーが目の前で見ているその状況で。キョウヤはマチエールの唇に自らの唇を深く重ね合わせた。
「―――――っ!」
タウニーの体が嫉妬と、そして下半身から突き上げられる快感で、ビクンと大きく跳ねた。キョウヤの腰の動きは止まらない。むしろマチエールとのキスを深めながらタウニーの体を固定するように、そのリズムを強めている。
「ん……んん……っ!」
「あ……っ、ぁ……!」
二人の女のまったく種類の違う喘ぎ声が、部屋に響く。タウニーは、自分を抱き枕のようにしながら他の女とキスをするキョウヤの姿にカッと頭に血が上った。
「……あたし、も……!」
タウニーはキョウヤの腰の動きに喘ぎながらも、そのキスに割り込もうと、キョウヤの顔へと自分の顔を必死に近づけた。
「キョウヤ! あたしにも…っ!」
だがその唇がキョウヤの唇に届く寸前。
「ひゃっ!?」
冷たい何かが、タウニーの無防備な腹部に、そっと触れた。マチエールだ。マチエールがキョウヤとキスを続けながら、その空いている方の手でタウニーのお腹を優しく愛撫し始めたのだ。
「な……っ! さわ、るな……!」
「……」
マチエールは何も答えない。ただその冷たい指先で、タウニーのへその周りをねっとりと撫で回し、キョウヤへの接近を物理的に、そして感覚的に妨害する。
「あ……っ、ん……! ひ、卑怯……! マチエール……!」
キョウヤの腰が、ぐり、と一番深いところを抉る。マチエールの指が、お腹の敏感な皮膚をぞわりと撫で上げる。そして目の前では、その二人が自分を無視してキスを続けている。
タウニーの頭は、もうパニックだった。
「ん……っ」
マチエールがゆっくりとキョウヤから唇を離し、唾液で濡れた艶めかしい唇で、タウニーを見下ろした。
「……早い者勝ちですよ、タウニー」
そしてその勝利宣言を裏付けるかのように、マチエールは再びキョウヤの唇を貪り始めた。
「あ……あ……っ!」
タウニーの目から、生理的な涙が滲む。悔しい。卑怯だ。ずるい。だが、キョウヤの腰の動きは、もう限界まで速度を上げていた。
「タウニー、お前はこっちだ」
キョウヤの低い声が響く。
「あ゛……! だめ、もう、いっ……! マチエールの、せいで……! キョウヤが……!」
下の快感。お腹の快感。そして目の前の光景。タウニーの理性を保つ糸が、ついに音を立ててプツリと切れた。
「んっ、ぁあああーーーーーっ!」
タウニーの背中がキョウヤの胸にぶつかるほど、大きく弓なりにしなった。キョウヤの膝の上でガクガクと小刻みに痙攣する。マチエールのお腹を撫でる手が止まり、キョウヤの腰の動きもぴたりと止まった。
「は……っ、は……っ、ぁ……」
タウニーは絶頂の余韻にぐったりとキョウヤの肩に顔をうずめ、荒い息を繰り返すことしかできなかった。
キョウヤとマチエールは、そんなタウニーの無様な、しかし淫靡な姿をまるで獲物を仕留めた共犯者のように静かに見下ろしていた。
事務所の時計の音だけが、やけに大きく響く。タウニーの反省は、こうしてより深く、新たな快感と屈辱によって、その体に刻み込まれることとなった。