全てを抜き去る転生者 ~TS痴女のルサンチマンは過酷な栄光を掴み取る~ 作:信頼できる語り手
無口な従者にフェラチオ実況させてみた。人は彼女を実嬌姫と呼ぶ。(※呼びません)
薄暗い洞窟の隅に設置された安全地帯で、僕は光源を意識しながら微笑みを作る。
「うわっ、まだ何もしてないのにガチガチだね。もしかして、僕達の『噂』を聞いて期待してた? ねぇ、
野性的な雰囲気を纏った金髪の青年──雷雅の雄々しく勃起した陰茎に手を伸ばし、包皮の上からそっと優しく裏筋をなぞった。
ズボンを下ろした雷雅が照明との間に仁王立ちしているせいで、僕の顔に影がかかってしまっている。残念ながら、今回は『映像』としては微妙になりそうだ。
サービス精神に溢れた僕は全世界の男子諸君に内心で謝罪し、せめて音で楽しませる方向に発想を転換する。
「
「はい」
僕の背後に控えていた執事服の侍女──明亜が進み出ると、雷雅の陰茎が跳ねた。分かりやすいな。
「僕はこれから彼のおちんぽを抜いてあげようと思うんだけど、どう思う?」
「……
いつも通り無表情の明亜だが、瞳の奥に宿る怒りは隠せない。愛しいご主人様が男に跪いて奉仕する事が不快なのだろう。可愛い娘だ。
「じゃあ、明亜も協力してくれるかな?」
「協力、ですか……?」
「そう。前に雷雅君がダンジョンでセックスしてる映像を見たんだけど、彼ってば結構な遅漏みたいなんだよね。……ぁむ」
僕は笛を吹くように大きい陰茎に横からしゃぶりつく。雷雅の男根を挟んだ唇から雄の熱を感じ、暫く舌先で舐め回した。
「ちゅ、ちゅぷっ……。ぷはぁ……やっぱり口が疲れるね。おちんぽ無駄に太いし、顎が外れそう。まあ、こんな感じだから普通にやってたら時間がかかるわけだよ」
へらへらと軽く説明しながら、舌に絡んだ雷雅の陰毛を地面に吐き出す。ダンジョンには自動洗浄作用があるので、事後処理の手間がなくて楽だ。
「でも、君が耳元でエッチな言葉を囁いてあげたら直ぐに射精してくれるんじゃないかな? 彼、明亜の事が好きらしいし」
「っ! おい、氷頭……っ!」
ようやく雷雅が声を上げる。
「おや、喋れたのかい? てっきり、石化の呪いでもかかってるのかと思ったよ」
「……うるせぇよ。お前の下手な愛撫に言葉を失ってただけだ」
まあ、いかにも不器用系男子だもんね。多分、好きな娘に男性器を見られて緊張していたんだろう。
だけど、照れ隠しだとしても僕に無礼な態度を取らない方が良いよ。ほら、明亜が睨んでるから。
「……彼の情欲を煽れば良いのですね?」
明亜は苛立ち混じりの吐息を漏らすと、雷雅の後ろに回り込む。流石に前衛特化で鍛えているだけあって、動きが素早い。
「えっ……? う、ぁ……」
「雷雅様。貴方が意識を向けるべきは、お耳ではなくペニスです。感じてください」
有能な侍女の囁きによって更に膨らんだ陰茎に対して、今度は正面から立ち向かう事にした。僕は男性器の先端を舌で弄ぶ。
「今、誰もが憧れる女帝・氷頭様が貴方の鈴口を舐め、一生懸命に我慢汁を吸い出してくれているのですよ? これ以上の贅沢がありますか? はぁ、はぁ……」
僕の痴態を見て上擦った明亜の声が、雷雅の興奮を加速させた。射精前の大きな震えを察知した僕は、喉奥まで彼の陰茎を迎え入れて止めを刺す。
僕の時間は貴重なのだ。遅漏にダラダラと付き合っている暇はない。
「んぐっ……!」
「あっ、ああっ……!」
想像以上に男根が長くてえずきそうになったが、雷雅の情けない顔を確認して全ての溜飲が下がる。
最高だ。脅威となるライバルを叩き落とし、自分の方が上だと証明する優越感。
雷雅。僕の記録に追い付こうとした君が悪いんだよ。こうやって妨害しないと、怖くて仕方ないじゃないか。
僕は1位にならないといけないんだ。
──今度こそは。
誰かに嫉妬するだけの人生だった。
悲鳴と怒号に満ちた飛行機の中で、最期に考えていた内容は鮮明に覚えている。走馬灯というヤツだったのかもしれない。男性だった頃の僕が最期に思い浮かべた人生回顧。
……最初は良かった。体を鍛えても、絵を描いても、文を書いても、何を学んでも、一定の評価を得られる。自分は天才だと思った。
だが、年月が経過するにつれて、嫌でも気付いてしまう。
ずっと前から、何も変わっていない。1年経っても、2年経っても、5年経っても、僕の評価は『初心者にしては見どころがある』だ。
後から始めた後輩達は皆、僕の横を追い抜いていく。
僕の半分しか評価されていなかった後輩の絵は、いつの間にか有名な賞を獲っていた。読者が1人増えたと喜んでいた作家志望は、翌月には世間の話題を独占していた。
僕が何年かけても得られなかった評価を、彼らはあっという間に手に入れてしまう。
……自覚はしているよ。僻みだ。醜い嫉妬だ。そうだ、僕には足りなかった。
才能? 努力? 運? いや、違う。
何がなんでも頂点を目指す。出会った全員を踏み台にして成り上がる。今は負けていても、全てを抜き去る。
そんな必死さが、僕には足りなかった。何も満足できないまま、僕は1度目の死を迎えた。
さて、諸君。
とある無能の惨めな生涯が終わった。後ろから追い抜かれ続けるだけの詰まらない人生だった。だから。
──今度は僕が抜いてやる。
「敵が少ない道を選べたおかげで、想定よりも奥まで進めたね。思わぬラッキーだ」
「氷頭様の銃捌きと探索技能があってこそです。これでまた、あの無礼な男と差を付けられましたね」
「……僕が言えた義理じゃないけど、少しくらい優しくしてあげたら?」
「ご命令でしたら」
雷雅、ごめん。ここで命令を使うのは何か嫌だ。僕は明亜の後ろを歩きながら、金髪の彼を思考から切り捨てる。
しかしまあ、背後から見ると明亜の尻は凄い迫力だ。飾り気のない執事服が、押し込められた肉感を逆に強調している。なかなかエロい。
あ、ちなみに僕は高級感のある騎士衣装を着ているよ。勿論、こっちもボディラインが浮き出るデザイン。と言うより、僕達のスタイルが派手過ぎるだけかもしれないけど。
重要なのは、男装女子を売りにすると男女両方の人気が見込めるという点だ。
銀髪の騎士と黒髪の執事のペアは、僕の目論見通りにダンジョン外でも人気を博している。
ダンジョン内での行動は全世界に公開されているので、大手企業がスポンサーとして名乗りを上げるのも時間の問題だろう。
え、全世界に発信されるのに過激なエッチをして大丈夫なの!? と前世の常識が残っていた頃の僕は思っていたが、これが許されるのには深い事情がある。
この世界のダンジョン攻略は仕事であると同時に、探索を行う供献者と視聴者……双方の不満をガス抜きする為の娯楽なのだ。
ダンジョンでは窃盗・脅迫・詐欺・乱交・殺傷に至るまで、過激な行為の一切が禁止されない。映像記録の閲覧に年齢制限がかかるだけだ。
このルールが明文化されて以来、全ての悪徳はダンジョン内で発散が可能となり、ダンジョン外の治安は劇的に改善したという。
どうして、そんな無茶が通るのか。
「悩ましいね。ここまで来たら予定を変更して、ダンジョン踏破の戦利品を狙うのもアリかな?」
「軽く偵察してきましょうか? 最悪、私の『アバター』が死んでも情報さえ持ち帰れば……」
「……いや、やめておこう。アバターを捨て駒にすると、せっかく貯めた『マナ』が勿体ない。引き際が肝心だよ」
そう、ダンジョンの中に存在している供献者の体は僕達本人ではない。実際に探索しているのは指輪から召喚される化身、通称『アバター』だ。
供献者はアバターとあらゆる感覚を共有し、意思通りに動かせる。僕達は安全な場所からアバターを操り、たまに『供物』を捧げて探索を支援すれば良い。
ロールプレイングゲームのプレイヤーと操作キャラの関係、と言えば分かりやすいかな?
「明日提出の課題が終わってないんだ。今日はもう帰ろうか」
「近くに住んでいたら、私が手伝いに行けるのですが……」
「過保護だなぁ。駄目人間になりそうだ」
この会話から分かるように、僕達はアバターを送り込むだけなので、直接ダンジョンに行く必要すらないんだよね。
遠隔で隙間時間に参加できるのは、学生の身にはありがたい。流石に本格的な攻略は集中する為に自宅のベッドを使うけど。
まあ、そんな風に現地入りも求められず、アバターの外見も魂の形と離れ過ぎなければ自由にカスタム可能。となると、身バレの危険性はかなり低い。
僕が雷雅をフェラチオで抜いてやったように、ダンジョン内で表の倫理観では考えられない羽目の外し方をできるのはそういう理由だ。
ただ、勘違いして欲しくないのだが、僕が有望な男性供献者を性的に襲うのは単なる趣味ではない。ライバルへの妨害策として非常に効率的だからだ。
「彼はそろそろ回復したでしょうか?」
「雷雅君の話かい? もう少しかかるんじゃないかな。『体力』回復系の供物は持ってるだろうけど、こんなところでは使わないと思うし」
探索を繰り返す事でアバターの基礎能力値は上がっていくが、1つだけ変動しないものがある。それが、体力の減少速度だ。
ダンジョンで何か行動をする度に体力は徐々に減っていき、全能力値がマイナス補正を受ける。回復手段は限られており、探索失敗の原因でも上位に入る厄介なデバフだ。
そして、ここが大事なのだが……ダンジョンで射精をすると男性は体力が大きく減り、反対に精液を取り込んだ女性は体力が増える。
酷い理不尽に思えるものの、この世界の住人にとってはそれが常識だ。不平等だとダンジョンに文句を言う人はいない。
ここまで言えば察せるだろう。僕がライバルへの妨害に性的な悪戯を選んだ理由が。
それなら殺傷や窃盗の方が手っ取り早いのでは? という意見もあるだろうが、性交渉は余計な恨みを買う危険性が低いのが良い。
ダンジョンが無法地帯とは言っても、アバター同士で取り引きや共闘を行う機会は結構あるので、向上心の強い供献者ほどヘイトを向けられない立ち回りを意識する。
僕達も他の供献者から警戒されないように細心の注意を払っていた。僕の脅威になり得る成長を見せた男性をターゲットに、時々ブラフも混ぜておく。
ここぞという場面に絞って妨害の頻度をコントロールしつつ、あくまで『初心な男を揶揄って遊ぶのが好きな女性アバター』というキャラクターイメージを確立しているのだ。
「今日は充分『楽しんだ』し、あまり冒険せずに帰還しようか。貯まったマナで特殊銃弾も補充したいね」
アバターが無事に指輪へと生還すると、僕達は活躍に応じて加算されたポイント──マナを受け取る事ができる。
供献者はマナと引き換えに望みの供物を得る事ができるので、このシステムは僕達の生命線だ。
「畏まりました。──『エコーバック』」
明亜が帰還の供物を素早く使用する。最初は緊張のせいで無駄に手間取っていたものだが、随分と様になってきたね。
それで良い。彼女には様々な技能を学び、成長して貰いたいと思う。
明亜。僕の刃。君はもっと強くなって、超一流の供献者へと駆け上がってくれ。
──勿論、僕を越えない程度に、ね。
活躍を期待するトップランカー人気投票
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①世界1位『@』
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②中衛代表『オクシモロン』
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③後衛代表『ミスター・エチケット』
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④前衛代表『差分』
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⑤女性最強『フレネミー』