【質問】男にしか扱えない精霊術を鍛える学園と聞いて入学したのですが、俺以外は全員女ってどういう事ですかねー!? ~【学園からの回答】見なかった事にしてください! 何でもしますから!(全裸土下座)~ 作:信頼できる語り手
学校案内に書いてあった事は全部フィクションなのかよ! 騙された! でも、激エロお姉さんに囲まれた学園生活を送れそうだからレビューは最高評価です!!
伝統ある霊脈学園の学園長──ポラリス・ローズクォーツの全裸土下座は見事なものだった。
「うちの体で良ければ、好きに使うてよろしおす。せやから、どうか学生達を……」
とりあえず、桃髪が綺麗な学園長の頭の上に足を置いてみる。おお、ちょっと王様気分。いや、彼女の立場を考えたら、王様でもこんな不敬は許されないだろう。
「あぁ、ん……」
潜在的なマゾ気質でもあったのか、学園長が色っぽい吐息を漏らす。高貴な女性を踏み躙る征服感、堪らんね。
「土足で失礼っと。あー、靴は『精霊術』で清潔に保ってるから、髪の汚れは気にしなくて大丈夫だぜー。便利だろ? アンタ達が使えない精霊術は」
「……嫌味な言い方やねぇ」
「精霊術を鍛える為に入った学園に、本物の霊能者が1人もいなかったんだぜ? 嫌味も言いたくなるってもんだろ? なー」
高貴な血を引く男性にしか発現しない『精霊術』の才能を磨くための学舎、カウンターフィト霊脈学園。
この学園を卒業できたエリートだけが、王国から高位貴族として認められる。
ま、嘘なんだけどな、初見さん。
「我がナニナニ家は霊能者を輩出したので、正統な血を引いてます、ってかー?」
学園長の横に回り込むと、重力で垂れ下がった巨乳と上を向いた巨尻が良く見えた。絶景、絶景。
「国を象徴する霊脈学園が中身のない箔付け装置に成り下がってるなんて、国民が真実を知ったらどう思うだろうなー」
「いっ……! は、ぁん……っ!」
靴の先を空きスペースに差し込んで、乳首をコリコリ弄ってやる。そこまでしても、学園長は綺麗な土下座の姿勢を崩さない。
「カウンターフィト王国の象徴である『霊能者』の血が途絶えている事を隠し、女に発現する『霊媒』体質で代用してたわけだ。よく悪知恵を働かせたもんだぜー」
精霊を使役する『霊能者』は男限定の才能だが、霊を無差別に自分の身に降ろす『霊媒』体質は逆に女にしか発現しない。
霊を扱わない一般国民にとっては、超常現象の見分けなど付かないだろう。適当な女に男装でもさせれば、あっという間に疑似『霊能者』が完成する。
「……馬鹿がよ」
そりゃ、卒業率も低いわけだ。幾ら平和な時代で力を使う機会が限られていても、そんなやり方してたら『壊れる』に決まってる。
この学園にいる女共は、国の面子を守る為の生け贄だ。卒業生である学園長も含めて、使い捨ての消耗品でしかない。
「何となく話が見えてきたなー。学園長、俺の入学を『見逃した』のはアンタだろ?」
「堪忍してなぁ……うちの権限ではアレが精一杯なんよ。学生達に申し訳ないわぁ」
「大胆な女は嫌いじゃないぜ、俺はー」
「ふふ、おおきになぁ」
俺が頭を上げさせると、学園長は裸のまま立ち上がり、深々と頭を下げた。
「最後の霊能者『メノウ・ルースケース』。あんさんに霊脈学園の希望を託しますぅ」
この学園にクラス分けはない。卒業に必須の単位さえ取得すれば、授業を受けるも受けないも自由だ。
とは言え、貴族出身者が多い学園なので、空き時間にも勉強したり茶会を開いたりと、自分磨きに余念がない。
ちなみに、この学園の制服は全て男子制服なので、必然的に全員が男装女子となる。
卒業後の彼女達は霊能者……つまり男のフリをして生きていく運命であり、その際は絶対に女とバレないようなガチ男装をするはずだが、学生の内はそこまで厳しくなさそうだ。
女子っぽく振る舞っているし、胸を潰したりもしていない。
「そういや、今まで式典の映像で見てきた高位貴族も全員女なのかー。マジで分からんかったぜ。普通に中性的なイケメンだと思ってたし……。メイクさん、頑張り過ぎだろ」
そんな事を呟きながら、初授業をサボった俺は簡単な精霊術を行使し、学園全体に視覚と聴覚を広げてみた。
両手の指で四角形を作り、窓のように覗き込む。ふむふむ。敷地が広いから見応えがあるな。
『……ローズクォーツ学園長が……』
『……儀式の祭壇が改装されて……』
段々と知覚範囲を縮小し、最も強い気配が集まっている場所に注意を絞り込む。
「……男性が入学したと聞いたが、どういう事だ? 僕達にも納得できるように説明しろ、ルビー」
中央校舎にある会議室の中に意識を飛ばすと、険しい顔で腕組みする白髪の姫カットちゃんが目に入った。
学園長から与えられた情報と照らし合わせると、おそらく学園序列3位の『フェクダ・ダイヤモンド』か。
「どうもこうも、カウンターフィト霊脈学園は『精霊術』を学ぶ為の学園じゃろ。霊能者を門前払いしては本末転倒とは思わぬか?」
赤髪をアップスタイルに纏めたチビッ子が、足をブラブラ揺らしながら肩を竦める。
序列1位『ドゥーベ・ルビー』。
ガキのような体型だが、別に飛び級とかそういうアレじゃないらしい。単純に発育が悪いだけだ。もしかすると、無理な降霊の代償かもな。
「下らん建前を持ち出して煙に巻くのはよせ。そもそも、その男が本物の霊能者である事をどうやって証明する?」
「そりゃ、おめぇ、アタイら全員に勝てちまうくらい凄ぇ強けりゃ本物で良いだろぃ」
ツインテールの黒髪女子──序列4位『メグレズ・オニキス』が男前に笑う。
性格もシャツの胸元も開けっ広げで大変素晴らしい。こういう楽に付き合っていけそうなタイプは大切だよな。
「て言うか、霊能者って本当に強いのかな? 伝説に尾ひれが付いてるだけで、意外と私達の方が強いかもしれないよ?」
「少なくとも、他国への牽制として効果を発揮している以上、客観的に見て侮れない存在ではあります」
黄色のロングヘアが序列6位『ミザール・シトリン』、緑色のポニーテールが序列7位『ベネトナシュ・エメラルド』と。
「あたしも色々言いたい事はあるけど……まずは男って部分を警戒しなさいよ、貴女達! これだから、温室育ちは! ねぇ、メラク? って、こら! 椅子の上に立たないの!!」
紫の髪で片目を隠しているメカクレ娘──序列5位『アリオト・アメシスト』の大声を受けても、微動だにせず天井に手を伸ばす女子が1人。
「……見られてる。少し警戒」
序列2位『メラク・サファイア』。
青いボブカットの彼女と、精霊越しに目が合った。あ、ヤベ。
「ほう? 手の早い男じゃな」
ドゥーベの赤い髪が爆ぜるように脈打ち、その身に精霊の力が宿る。
「儂が挨拶に行く。大枠の予算配分が決まったら、今日は解散して良いぞ」
窓の縁に足を掛けたドゥーベはそう言い残すと、弾丸のように勢いよく空を飛んだ。
「捕まえてごらーん、ってな」
俺は地面に深く足を沈み込ませ、トランポリンのように跳躍する。屋上にふわりと着地し、再び跳ねて校舎裏へ。
「しっかし、話が違うぜ、学園長」
俺は思わず苦笑した。
「──1人、桁違いに『ヤバい』のが紛れ込んでるだろうが」
第3回ヒロイン人気投票(殿堂入り除外)
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①赤:ドゥーベ・ルビー
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③白:フェクダ・ダイヤモンド
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④黒:メグレズ・オニキス
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⑤紫:アリオト・アメシスト
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⑥黄:ミザール・シトリン
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⑦緑:ベネトナシュ・エメラルド
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◎灰:スピカ・ゴッシェナイト