触木望(さわきのぞむ)は、この秋に転校してきた清楚な黒髪の美少女の清園(せいその)ひまりを一目見て、「彼女に触れたい」という欲求に取りつかれる。
放課後、帰りの電車内で触木は偶然、うたた寝をしている清園を見つけて驚愕する。彼女の下着、黒のレースがはっきりと露出していたからだ。。
ーー触りたいーー清園ひまりに触りたい。
逡巡する触木は、欲求に負け、そっと彼女の下着に手を伸ばした。
(ヤバい!!)
「ーーえ…?!」
触木望は清園ひまりとバッチリと目が合った。



※ノクターンノベルズ、pixivでも同様の小説を投稿してます。

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第1話

 触木(さわき)望(のぞむ)はとある欲求に苛(さいな)まれていた。

 外の暗闇と対照的にくっきりと明るい車内を、触木は足早に横切り、彼は二号車へ逃げ込もうとしていた。

 しかし、目の端に捉(とら)えた、とある光景に青年はピタリと足を止め、つい首を捻ってその光景を追ってしまう。

 驚愕で見開かれた彼の瞳には、とある黒髪の少女が映っていた。

 触木が逃げ出したかった理由も、足を止めた訳も、全てはこの少女が原因だった。

 

―――触りたい!

 

 目の前のいる少女の名前は清園(せいその)ひまり。

 彼女の腰も届く黒髪がふわり、ふわりと揺らめき、清楚な雰囲気を周囲に漂わせる美少女である。

 瞳を瞑(つぶ)った彼女は座席に腰掛け、恐ろしく整った顔立ちをコクン、コクンと前後に揺らして船を漕(こ)いでいた。

 しかし、触木が足を止めた理由は、彼女のウトウトとする様を眺(なが)めるためではない。

 もっと衝撃的なものが彼の視線の先に広がっている。

 

―――触りたい!

 

 清園の紺色の制服のスカートがベロンと捲(めく)れ上がり、ありありと黒の布地が露出していた。

 触木はその下着を見て、グッと眉を顰(ひそ)めた。

 黒のレースのパンティー。

 学校指定の制服をきっちりとルール通りに着こなす清楚な少女には、その下着はあまりに派手で挑発的なデザインであり、不釣り合いな印象を受けた。

 

―――触りたい! 触りたい!

 

 触木はふと我に返り、周囲をキョロキョロと確認する。

 あまりにまじまじと黒髪の少女のスカートの中を眺(なが)めていて、青年は周りに自分が不審な人物だと思われてないか気にしだす。

 しかし、周りに人など居なかった。現在、車内には触木と清園の二人しか乗り合わせていなかったのである。

 その事実を知って、彼は逡巡(しゅんじゅん)する。

 

―――触りたい! 触りたい! 触りたい!

 

 額に汗を垂らす触木は黒のパンティーに手を伸ばすか否(いな)かを迷う。

 もちろん、伸ばしていいはずがない。理性では分かっている。しかし、清園の挑発的な黒のレースを覗くたび、先ほどから胸の内で渦巻いていた「触りたい」という欲求が昂(たかぶ)り、抑えが効かなくなっていく。

 触木は魔が差したとしか言いようがない決断を下す。

 

―――触りたい!触りたい!触りたい!触りたい!触りたい!

 

 触木は魔が差したとしか言いようがない決断を下す。

 

―――触りたい!触りたい!触りたい!触りたい!触りたい!触りたい!

 

 青年はそっと、うたた寝をしている黒髪の少女へ近づく。

 触木はゴクリと生唾を飲み込む。

 そして、緊張で震える手をそっと清園の下着、黒のレースへと伸ばした。

 

◇ ◇ ◇

 

「初めまして、清園(せいその)ひまりです。」

 

 転校生の第一声で、ガヤガヤと煩(うるさ)かった教室はシーンと静まり返る。

 耳を塞ぐようにして机に突っ伏していた触木も、教室に違和感を覚え、そっと顔を上げた。

 そして、壇上に立つ転校生を一目見て、周囲のクラスメートと同じように、大きく瞳を見開いた。

 

(こんなに可愛い人って、二次元以外にもいるんだ…!)

 

 それが、触木(さわき)望(のぞむ)が清園(せいその)ひまりへの抱いた第一印象であった。

 

「家庭の諸事情により、この時期に転校となりました。分からないことだらけで、至らない点も多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。」

 

 透通(すきとお)った声で挨拶する黒髪の美少女。彼女の容姿は芸能人も目でないくらい、ゾッとするほど整っていた。

 テラテラと艶めく黒髪は腰まで届き、凛とした佇(たたず)まいと相まって、清楚な雰囲気が周囲に漂(ただよ)う。

 顔は一目で端麗(たんれい)と分かる小顔で、猫の目のようにクリっとした大きな瞳が印象的な美人である。

 さらに目を引くのは豊かな胸元で、紺の冬服をググっと押し上げ、赤のスカーフがちょこんと乗るほど巨大なたわわの持ち主であった。

 魅惑的(みわくてき)な恵体を持ちながら、気品溢(あふ)れる仕草の清楚なお嬢様。それが清園ひまりの容姿から抱く印象であった。

 

――――触りたい!!

 

 一目彼女を見た時から、触木は喉を詰まらせたような苦しさに襲われていた。

 甘い恋情(れんじょう)がビリビリと身体を走り、とある欲求が胸の内で膨らむ。

 

――――触りたい…!! 触りたい…!!

 

 はぁと熱い吐息が口から漏れ、青年の止まっていた呼吸が荒く再開される。彼は胸元の第二ボタンをギュッと握りしめ、自分の状態に眉間に皺を寄せて戸惑っていた。

 

―――触りたい! 触りたい! 触りたい!

 

 可憐な清園を瞳で追いかけるうちに触木の胸の内に、「彼女に触れたい」という欲求がどんどん積もり、胸の中でジンジンと渦巻く。

 まるで発作のようなにそれは触木を蝕(むしば)み、苦しめるが、触木は清楚な黒髪の少女から目を離せない。

 

――――触りたい! 触りたい! 触りたい! 触りたい!

 

 少女のあの顔に、あの髪に、あの胸に、手に、腹に、脚に、実際に触れて少女を感じたい。そう欲求が胸に渦巻くたびに、手の平にビリビリと痺れ、異様な熱が身体中をジクジクと巡っていた。

 

「じゃぁ…清園は一番窓際の手前の席に座ってくれ。」

「はい…。」

 

 触木が謎の発作に冷や汗を垂らし戸惑っている中、教室は転校生という非日常を加え、いつもの日常へ収束していく。

 

「それじゃぁ…ホームルーム始めるぞ」

 

―――触りたい! 触りたい! 触りたい!! 触りたい!! 触りたい!!

 

 触木の発作はしばらく収まらなかった。

 

◇ ◇ ◇

 

 プシュウと音を立てて、電車の扉が開く。オレンジの西日に眩しそうに目を細めた触木は、トボトボと電車の中に入っていく。

 放課後。帰宅部かつボッチな彼が、この時間帯に電車に揺られているのは、単にアルバイトが理由である。

 貧乏ではないが決して裕福とも言えない普通の家庭育ちの触木は、趣味の押し活のための資金を自分で稼ぐ必要があった。だから、時給が良いという理由だけで力仕事を選び、体力のない青年はどんよりと疲弊していた。

 スマホを弄(いじ)る気力もなく、触木はなんとなく車内の一番奥の座席に視線を送った。

 

「‥‥っ!!」

 

 青年は思わず息を飲み、何度も瞼(まぶた)を瞬(しばた)かせ、その座席を見つめる。

 そこには艶めく黒髪の少女、例の転校生、清園ひまり座っていた。

 

(やっぱり…清園さんだ!)

 

 片思いの相手を見つけてテンションを上げる触木だが、決して彼女に話しかけるなんてことはしない。理由は簡単、彼女と触木の関係性がただクラスメートでしかないからである。

 清園が触木の学校に転校してきて約一週間。彼女はその美貌と品のある立ち居振る舞いから、すぐさまクラスの中心となった。

 誰も友達もいない空気のような存在感の触木と、清園は住む世界が違った。

 小心者の彼に出来ると言えば、精々彼女のことを遠目からチラチラと盗み見ることだけであった。

 

(清園さん…とても綺麗だ)

 

 やっぱり今回も遠目から清園を眺(なが)めるだけの触木。偶然に彼女と同じ車両に乗り合わせたことを、彼は心の底から喜んでいた。

 青年が熱っぽい視線を彼女へずっと送っていると、たまたま清園がこちらに視線を流し、ばっちりと触木と清園は目を合わせた。

 

(やべぇ…!)

 

 慌てて視線をそらそうとする触木であるが、あまりに整った彼女の顔立ちに、ついつい見惚(みと)れてしまった。

 

(ああ…なんてかわいいんだ。)

 

 大きな瞳、均等の取れた細い眉、潤(うる)む唇、そして、揺蕩(たゆた)う黒髪。青年の理想の女性を具現化したかのような清園の顔立ちに、彼は甘い恋情(れんじょう)を胸に疼(うず)かせる。

 触木が夢中で彼女の顔を眺(なが)めていると、何の間違いか清園がニコッと唇を吊(つ)り上げ、青年へ微笑んだ。

 触木の顔がカァーッと熱で火照り、一気に上がった脈拍が上がる。

 

(いま、清園さんが僕に…微笑んだよな?)

 

『まもなく、〇〇駅に停車いたします。お降りの際は足元にご注意ください。次は〇〇駅…』

 

 触木がドキドキと恋心を膨(ふく)らませていると、スッと立ち上がった清園は開いたドアから電車を降りていった。

 青年は思わず彼女の後姿を瞳に収める。

 長い黒髪がオレンジの西日をテラテラと弾(はじ)き、溢(あふ)れる彼女の清楚さに神秘的な雰囲気が加わる。

 まるでドラマのワンシーンのような彼女の姿に、触木は特別な何かが始まった予感を覚えた。

 

◇ ◇ ◇

 

 それから何度か触木はバイト帰りの電車で、清園の姿を見かける。

 彼女が座る位置は毎回固定で、一号車の一番奥の座席である。毎日その電車を利用するせる触木とは違い、清園は不定期でその電車を利用しているようだ。

 

(居た…!)

 

 今日はついている日だった。

 電車に乗った触木が例の席を覗くと、黒髪の清楚な少女が座っていた。

 触木はあの日と同じようにジッと彼女を眺(なが)め続ける。すると、電車を降りる直前になると清園がチラッとこちらを覗き、ニコッと青年に向けて微笑む。

 

(可愛い…!! 清園さん、今日も僕に笑ってくれた!)

 

 あの日から、同じ電車に乗り合わせるたび、清園は必ず青年へ微笑む。

 学校では相変わらず、触木は清園と一度も真面(まとも)に話したことなどが無い。傍から見れば触木と清園の関係性など無いに等しいものなのだが、触木はこの電車での一連が特別な意味を持つと信じて疑わなかった。

 胸が絶えず苦しく、寝ても覚めても清園の笑顔が頭から離れない。

 

(よし…!)

 

 疼(うず)く恋心に急(せ)かされて、小心者の彼は、ほぼ成功する望みがない清園への告白を一大決心する。

 

◇ ◇ ◇

 

「えっと…すみません…あなたのお名前って何でしたっけ?」

 

 清園は笑顔を無理矢理に顔面に貼り付けたような表情を浮かべていた。

 それを受けて、触木の顔は人生で一番引き攣(つ)った。

 学校の校舎裏に清園を呼び出し、青年は声を上擦(うわず)らせながら「好きです、付き合ってください」と想いを伝えた。

 彼女の返答、その第一声が、先ほどの言葉である。

 

(あっ!僕…清園さんに名前すら覚えて貰ってなかったんだ……。)

 

 青年が感じていた特別は、ただの勘違いだった。

 電車での一幕。あれは清園からすると、クラスで見かけた顔が自分を見ていたので、なんとなく愛想よく微笑んでいただけらしい。

 羞恥と絶望が胸を締め付け、息も出来ない触木。そんな青年に清園は無情にも止めを刺す。

 

「ごめんさない、私は貴方と付き合えません‥‥だって、あなたのこと知りもしないし…見た目もタイプじゃないので」

 

 眉を寄せ、ニッコリと微笑む黒髪の美少女。

 奇(く)しくも男が痛い幻想を抱いてしまった彼女の甘い微笑みで、触木の恋心と男のプライドはズタズタに打ち砕かれる。

 その日から、触木は学校で噂の勘違い野郎となった。

 

「ねぇ…あの人だよ」

「え?!あんな冴えない感じの人が…?」

 

 彼が廊下を歩くと、女子たちがクスクスと笑いながら、触木の噂を話のタネにする。

 うんざりとした思いを抱えながらも、身から出た錆に彼は唇を噛みしめるしかない。

 元々楽しい学校生活を送っていたわけではないが、少なくてもの学校中の人間から奇異の目に晒(さら)されることはなかった。

 触木にとって学校は、そこに居るだけで息苦しく、ストレスが募る地獄のような場所へと変わった。

 

◇ ◇ ◇

 

 その日はバイトが長引いた。

 ぼんやりとした照明がチカチカと点滅し、駅のホームにどんよりとした触木が、一人で佇(たたず)んでいる。

 ガタンゴトンと音を響かせ暗闇の中から電車が現れ、ブシュウっと開いたドアに、不幸続きの青年はため息を吐きながら乗り込む。

 

(でも、この時間なら清園さんと一緒になることはないだろう)

 

 触木の唯一の救いは、告白して振られた彼女と、同じ電車に乗り合わせないことだけだった。

 同じ電車でも時間帯が異なると全く違う景色のように感じる。あたりが真っ暗なのと、いつもより車内に人が少ないのが原因だろうか。

 

(この時間帯って…こんなに空いてんだな)

 

 触木は物珍しさでキョロキョロとあたりを見回す。すると、彼の目の端に艶めく黒髪が飛び込んできた。

 

(―――清園さん?)

 

 ドキリと胸を跳ねさせ、フラれてもなお、気になる彼女の名前が触木の頭を過(よぎ)る。

 一号車の一番奥の席。居ないと高を括(くく)っていた清園ひまりがそこに座っていた。

 数瞬、彼女に目を奪われる触木であったが、ブワっと嫌な汗が額に流れ、彼はすぐさま彼女から視線を離す。彼女にフられた気まずさを思い出したからである。

 

(なんで…清園さんがこの時間に居るんだ…?)

 

 居心地が悪くなった触木は、違う車両へ向かうことを考える。しかし、この車両は一号車、違う車両へ向かうには清園の座っている席の前を通るしかない。

 彼女に気が付かれたくない一心の触木は、二号車に行くことを躊躇する。このまま彼女に気が付かなかったフリをしてやり過ごそうと考えるが、ふと青年は周りの視線を気にしだす。

 

(待て、僕が清園さんと同じ車両に乗り合わせているのを学校の誰かに見られたら、清園さんのストーカーとか言われないだろうか?)

 

 考えすぎと思える青年の疑念だが、散々奇異の目に晒(さら)された彼は疑心暗鬼に陥っていた。

 「気持ち悪いストーカー野郎」や「フラれたくせにまだ清園さんに未練あるのかな」と、学校中で噂されている最悪の光景が触木の脳裏にありありと思い浮かび、疑念が不安にどんどん変わっていく。

 このまま清園と同じ空間に居続けるのは危ないと触木は考え直し、グッと眉間に皺を寄せて、二号車へ向けて足早に歩み始める。

 

(クソ…ただ清園さんの前を横切るだけなのに変な緊張する…!)

 

 ドキドキと胸が脈打ち、出来るだけ彼女にバレないように顔を伏せながら、触木は彼女の前を通過する。

 その時、ゆらゆらと揺蕩(たゆた)う黒髪が触木の視界に入り、反射的に彼女の方へ首をよじってしまった。

 当然、青年の視界に清楚な雰囲気の美少女が映り込む。

 

「なっ!!」

 

 息を飲む触木。彼の瞳に飛び込んできたのは、バックリと捲(めく)れ上がった紺色のスカートだった。

 青年は思わず清園の前で完全に足を止め、顔を上げて彼女の全貌を確かめる。

 捲(めく)れ上がったスカートから、清園の真っ白で肉感的な太ももと、その奥にある黒のパンティーがはっきりと晒(さら)されていた。

 

(なんて、恰好をしてるんだ…っ!?)

 

 触木は異常な事態に目を見開きながら、チラと清園の顔を確かめると、彼女は瞳を瞑(つぶ)ってスースーと寝息を立てていた。

 うつらうつらと小顔を揺らして船を漕(こ)ぐ清園。起きる気配もなく、当然、自分の下着が露出していることに彼女は全く気が付かない。

 彼女が眠っていることに確認して、ホッと緊張感が解(ほど)けた触木は、自然と彼女の下着に視線を吸い寄せられた。

 

(意外と派手なパンツを履いてるんだ…清園さん…!)

 

 青年が眺(なが)める清園の下着は、清楚な雰囲気の彼女のイメージとかけ離れた、扇情的(せんじょうてき)で派手なデザインをしていた。

 所謂(いわゆる)、黒のレースと呼ばれるパンティーだ。

 布と布が撚り合わさる隙間から、ところどころ清園の肌が透けて見え、男を誘惑するような際どいエッチなデザインが施されていた。

 

(興奮してきた…ヤバい…!)

 

 ゴクリと生唾を飲み込む触木は、自身の下半身に血流が溜まっていく感覚を覚える。

 清楚な彼女と不釣り合いな黒のレースに、触木は強いギャップを感じ、異様な興奮が青年の身体を巡り始める。

 そして、例の発作が触木を蝕(むしば)み始める。

 

――――触りたい!!触りたい!!触りたい!!

 

 熱く火照る身体に同調するように、初めて清園を見たあの時と同じ欲求が青年を苛(さいな)む。

 呼吸は荒くなり、ジワリと頬に汗が滲(にじ)む。強まる欲求に悶えながらも、触木は決して清園の黒のレースからジッと視線を外さない

 

(あのエッチなパンツは…どんな触り心地なんだろう…?)

 

 ジクジクと右手を疼(うず)かせ、欲求に理性を溶かされ始めた時。

 

『まもなく、〇〇駅に停車いたします。お降りの際は足元にご注意ください。次は〇〇駅…』

 

 電車のアナウンスで、触木はふと我に返った。

 未だに息苦しさを感じるが、青年はそれよりも周囲の様子をキョロキョロと確認する。

 傍から見れば触木は、黒髪の美少女の前でズボンにテントを張る不審な男子学生そのものだ。

 

(あれ?…もしかして…!)

 

 周囲をぐるりと見渡した触木はとある事実に気が付く。

 誰かにお膳立てされたかのように、車内の中には触木と清園の二人しか居なかった。

 ドクンと音がして、再び欲求が疼(うず)き出す。

 

――――触りたい!!触りたい!!触りたい!!触りたい!!

 

 渦巻く欲望に促(うなが)され、触木は一歩、二歩、清園へジリジリと近づく。

 甘い香りが鼻を突(つ)き、青年は眠る清園の目の前に佇(たたず)む。

 

(待て…僕! 一体何をする気だ? そんなことしたらダメだろ…!)

 

 触木の理性は必死に「触りたい」という欲求と戦うが、胸に渦巻く欲望は清園の扇情的(せんじょうてき)な下着を眺(なが)めるほど、どんどん肥大化していく。

 

――――触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!

 

 触木は清園を真黒な瞳で見下(みお)ろす。

 スースーと寝息を立てる清園は恐ろしいほど綺麗で、肉感的な太ももと黒のレースは言葉にならないほど魅惑的だった。

 口元を歪(いびつ)に吊(つ)り上げた触木は、魔が差したとしか言いようがない決断を下す。

 

――――触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!

 

 ゆっくり音を立てないように、しゃがみ込んだ触木。

 彼は真黒な瞳を大きく見開き、情動で疼(うず)く右手を、そっと、そーと伸ばした。清園ひまりの紺色の捲(めく)れ上がったスカートのその中、清楚な彼女に不釣り合いな黒のレースへと手を伸ばす。

 

(ああ、触ってる…!! 清園さんのパンティーに、触ってる!)

 

 じんわり温かい清園の体温と、サラサラとしたショーツの触感が指に走る。

 触木は頭が沸騰しそうなくらいの興奮を覚えながら、清園の顔をそっと覗く。幸(さいわ)い彼女はまだ夢の中である。

 ここで止めるか、もっと触るか、触木は彼女の下着にそっと指を置きながら逡巡(しゅんじゅん)する。

 

――――触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!

 

 渦巻く欲望に取りつかれた青年にブレーキなどなかった。

 触木はそのまま清園の下着の上をゆっくりと撫でる。すると布一枚下のプニ♡プニ♡とした大陰唇の感触が手に伝わる。

 

(マンコ!! マンコの感触!!)

 

 グツグツと煮えたぎる興奮の熱が触木の身体中を巡る。欲情を隠せない股間はピンとテント張り、熱が溜まり続ける頭は朦朧としてグラグラと目眩が起こる。

 そんな冷静さを欠いた状態で清園のパンツを撫で続けたのが良くなかった。

 ツンっと指を青年が思うより強く、彼女の秘部へと押し当ててしまった。

 

「んっ♡」

 

 清園の艶めかしい声が響き、彼女は身体をよじった。

 ビクっと肩を吊(つ)り上げた触木は慌てて彼女から手を引き、すぐさま清園の顔へと視線を送る。すると、瞼(まぶた)を瞬(しばた)かせ、瞳を大きく見開いた清園とバッチリと目が合った。

 

「…え?」

 

 清園から、戸惑った声が漏れる。

 

(バレた!逃げないと!!)

 

 その思考が瞬時に脳裏を過った触木は、泡を食ったようにその場に立ち上がり、猛然と車内の扉の前に走り出す。

 

『――――〇〇駅に到着いたします。降りる方は、ドアにご注意ください。』

 

 奇跡的にタイミングよく開いた扉から、電車の外へ飛び出た触木。普段、彼が降車するホームではないが、青年は迷わず改札口へと向かう。

 

「え?ちょっと…! あの!」

 

 清園の戸惑った声が触木の背中から聞こえる。しかし彼は振り向かず、そのまま全力疾走する。

 はぁはぁと息を切らせながら、触木は自分のしてしまったことの重大さを自覚しだす。

 

(なんてことをしたんだ…僕は、清園さんを痴漢してしまった!)

 

 青年は罪の意識に苛(さいな)まれながら、どんどんと不安が膨らんでいく。

 このまま逃げても、被害者(清園)が加害者(触木)の素性をしているのだから、何の意味もない。むしろ触木の置かれる状況を自ら悪くするような行為なのだが、青年はその場から逃げずにはいられなかった。

 

(ああ…今度は、痴漢魔って呼ばれるのか…!)

 

 学校中から痛い男子呼ばわりされている触木は、世界中の人から後ろ指を指される痴漢魔(犯罪者)となってしまった。

 深い絶望感が触木に絡まり、息が続かなくなった彼は遂に足を止める。

 荒い呼吸を繰り返しながら、触木は自身の右手に気を取られる。

 

(なんだ…右手が熱い…!!)

 

 疼(うず)く手の中には、清園のふに♡ふに♡とした感触が残っていた。

 その鮮明の残る感触の生々しさと、扇情的(せんじょうてき)な黒のレースを思い出し、彼の股間はビクンと反応する。

 途切れる荒い息に、性的な興奮が混じり始める。

 触木は十七年の人生で最も強い不安に蝕まれながらも、最も強い興奮に身体を熱くしていた。

 

◇ ◇ ◇

 

 翌日、触木は何事もなく学校で過ごしていた。

 自宅に警察が来ることも、痴漢と学校中から指をさされることもなかった。

 

(何がどうなってるんだ…!)

 

 いつも通りの学校生活に、触木は強い不安と不気味さを感じていた。

 憶測の域をでないが、被害者(清園)が昨日のことを誰にも話していないのだろう。

 

(でも、どうして…?)

 

 グッと眉間に皺を寄せる触木は、清園の真意が分からず、モヤモヤとした不安だが募(つの)り続ける。

 

◇ ◇ ◇

 

 昼休み。触木は教室を飛びした。昨夜同様、青年は同じクラスにいる清園から逃げ出したのだ。

 勢いよく教室を飛び出した彼だが、どこか決まった逃走先があるわけではなかった。

 どこか安心できる場所を求めて、触木はキョロキョロと落ち着かない様子で校舎を彷徨っていた。

 ふと廊下を曲がった時に、揺蕩(たゆた)う黒髪が視界に入って、青年はビクリと肩を跳ねさせる。

 

(なんで…こんなとこに…! いつもは教室でクラスメートとご飯を食べてるだろう!)

 

 強い不安に駆(か)られた触木は内心で彼女へ逆ギレをするが、清園ひまりはスタスタとこちらへ向かって歩いて来る。

 触木は踵を返して彼女から逃げようと考えたが、それより先に清園の視線が青年の姿を捉(とら)えた。

 触木がブワっと冷や汗を流す反面、清園は青年を見つけてニコッと微笑みかけた。

 

(ああ! 終わった!)

 

 つい数日前まではあの笑顔に恋情(れんじょう)を疼(うず)かせていたが、今はどんよりと重たい絶望感が触木の心を覆(おお)う。

 逃げる気力も失った触木は、顔を青くしたままその場で足を止める。

 タン、タン、とこちらに近づく清園の足音が妙に生々しく耳に響く。触木はバクバクと心臓を脈打たせながら、その足跡に耳をすましていた。

 そして、足音は触木の真横で止まる。

 

「昨日と同じ時間に、同じ電車で待ってますね?」

 

 隣の触木にしか聞こえない声量で、清園はボソリと一方的に約束を取り付ける。

 触木が彼女の言葉に何も言わないでいると、クスと意味深な笑みを溢(こぼ)した清園は一言付け加えて念を押す。

 

「昨日のこと。誰にも言われたくなかったら、ちゃんと来て下さいね。」

 

 それだけ言うと、清園はツカツカと触木の隣から去って行く。

 足音が十分に遠のいてから、青年はクルリと去っていく彼女の後姿を眺(なが)める。

 彼女の背中で黒髪がゆらゆらと揺れ、遠目でも彼女の清楚さが際立っていた。

 

(何されんだ…僕…!)

 

 乾いた唇を震わし、不安はさらに膨らむ。

 清園が青年の痴漢行為を条件に話を持ち掛けてきた以上、触木は彼女の指示に従わなければならない。

 青年は黒髪の少女に逃げるという選択肢を奪われた。

 

◇ ◇ ◇

 

 プシュウと音を立てて、約束の電車の扉が開く。

 辺りはすでに真っ暗で、やっぱり、ぼんやりとした照明が触木だけを照らす。

 強張(こわば)る顔で一つ大きな息を吐(は)くと、触木はその電車に乗り込んだ。

 

(多分…いつもの席だよな…?)

 

 清園がいつも使う席に触木が向かう。当然、そこには黒髪をたなびかせる美少女がいたのだが、触木は思わぬものを見て、怪訝(けげん)そうに眉を顰(ひそ)めた。

 

「ねぇ…いいでしょうマ(・)リ(・)エ(・)ちゃん…!ちょっとだけ!」

「ダメです…!約束と違いますから!」

 

 清園と見知らぬサラリーマンが何か言い合いをしていた。

 そのサラリーマンは、でっぶりとした腹を携(たずさ)えた中年オヤジといった容姿だが、一目で上等だとわかるスーツを着ていた。

 

(え?ナンパ?一体どうゆう状況だ?)

 

 触木は困惑した顔で、とりあえず二人の様子を窺(うかが)う。

 

「マ(・)リ(・)エ(・)ちゃん…!いいでしょ?ね?」

「きゃっ!…ちょっと!」

 

 突然、オヤジが清園の尻を制服の上から撫で始めた。

 むにゅり♡むにゅり♡と彼女の大きく突き出た桃尻にオヤジの丸々とした太い指が食い込むのを触木は目撃する。

 それを目にした瞬間、思考など挟む余地なく、青年は叫んでいた

 

「痴漢だぁ!!痴漢!!」

 

 青年の大声が車内に反響する。数少ない周囲の人間が、中年オヤジに視線を集めて、ザワザワとし始める。

 

「ち、違う…!!私はそんなこと!!」

 

 周囲の訝(いぶか)しげな視線に、オヤジは狼狽(うろた)えたように大声を上げて痴漢を否定する。

 

『まもなく、〇〇駅に停車いたします。お降りの際は……』

 

 触木は横目で電車が止まるのを確認しながら、オヤジが周囲の目を気にして怯んだ隙に、バッと勢いよく清園へと近づく。

 

「来て…!」

「え…?」

 

 必死の形相の触木は彼女へ短く言うが、ポカンとした顔の清園はそれだけでは動かたなかった。慌てた青年は彼女の手をギュッと握って、黒髪の少女を電車の外へ連れだす。

 

「おい…!マ(・)リ(・)エ(・)…!!」

 

 中年オヤジの声が車内から聞こえたが、次の瞬間には電車の扉が閉まり、オヤジの声は遮(さえぎ)られた。

 電車はそのまま発車され、ガタンゴトンというけたたましい音が駅のホームに佇(たたず)む二人から遠のいていく。

 触木がホッとため息を吐いて胸を撫でおろした時、黒髪の少女が青年の腕を強引に振り払った。

 

「え?!」

 

 ビクッと肩を震わした触木は、思わず隣の清園へと振り向いた。

 

「――…いつまで手を握っているつもりですか…?!」

 

 そこには眉間に皺を寄せ、不機嫌そうな声色で此方(こちら)をギロリと睨む黒髪の少女が居た。

 お淑やかな彼女の目を吊(つ)り上げた顔に、触木は呆気に取られながら、呟(つぶや)くような声量でボソリと謝った。

 

「…ごめん」

 

 触木の謝罪が勘に触ったのか、清園は青年へ怒気を多分に含んだ声を出す。

 

「っていうか…あなた、勝手になにしてるんですか?!」

 

 まるで自分を糾弾するような清園の言葉に、青年は首を傾(かし)げる。

 確かに、昨日彼女を痴漢している男が、今日になって痴漢オヤジから彼女を助け出しても、お礼を言われることはないだろう。

 しかし、それを踏まえてもなお、清園の怒り様は異様だった。

 

「ああもう!! なに余計なことをして…話をややこしくしてるんですか?! これじゃもう、あの人と連絡は取れないでしょう!」

 

(この感じ…清園さん…もしかして痴漢から助けた行為自体に怒ってる?)

 

 彼女の怒りの原因は、触木が痴漢オヤジから彼女を引き離したことに結びついている様子だ。

 痴漢から逃げ出して損する理由が彼女にあるのだろうか。普通はないだろうと、触木はますます意味が分からなくなる。

 青年が困惑を隠せずにアタフタしていると、清園は声を荒げて触木に文句をぶつけ始める。

 

「あなたのせいで…あのパ(・)パ(・)と完全に切れちゃったじゃないですか?…確かに今日は変な値切りをして、ウザかったんですけど…。」

 

 激昂する少女が何やら不穏なことを言い出し、青年は眉を顰(ひそ)める。

 

「パ(・)パ(・)…?」

「そうです! さっきの気持ち悪いおじ様は、私の一番のパ(・)パ(・)だったのに…!あなた…どう責任を取る気ですか!!」

 

 触木が妙に引っ掛かった単語を復唱すると、清園は顔を真っ赤にして怒鳴りながら、「パパ」という言葉を肯定した。

 あのでっぷりと太ったオヤジが清園の父親ということはないだろう。あまり容姿が似てないし、何より父親なら清園の尻をあんなに揉みしだくはずがない。

 ならば、考えられるパ(・)パ(・)は一つだけ。

 触木の頬に嫌な汗が伝う。

 

「清園さん、その、パ(・)パ(・)ってのは…?」

「そんなの、決まってます! パ(・)パ(・)っていうのはっ!!―――」

 

 彼女が啖呵を切ろうとする直前、目の端に困惑した青年の顔を捉(とら)える。

 彼の眉を寄せた顔を見ると、ますます怒りが増幅するような気分になる清園であるが、ふと彼がなぜそのような顔をしているか疑問に思った。

 

「―――――ああ、そういう事…?」

 

 黒髪の少女の怒りが急速に萎んでいき、清園は低い声で何かを納得してみせる。

 触木は、唐突に静まり返った黒髪の少女に瞳を瞬(しばた)かせ、何事かと彼女の顔を覗く。

 清園はわざとらしく咳払いを一つして、先ほどのパ(・)パ(・)の愚痴を言い出す。

 

「私が電車でからまれていたあのパ(・)パ(・)は、私を値切ってきたんですよ!ホ別で5万円でいいか?――って。私、最低価格で10万って散々言ってきたのに…ちょっと私が優しくしたら勘違いしちゃんですかね…?男の人ってそういう生き物なんでしょうか…?」

 

 さきほどまでの荒々しかった声はどこにもなく、いつもの透通(すきとお)った声色で、清園はニッコリと可憐な微笑みを浮かべる。

 しかし、その内容は彼女の口から飛び出したと思えないほど卑猥で、汗を滲ませる青年は異常な喉の渇きを覚えていた。

 

(待って…! 今の話を整理したら…それは…!)

 

 触木は信じられないものを見る目で清園を眺(なが)め、頭に過(よぎ)った結論を言葉に変える。

 

「それって…援助交際‥‥?」

 

 触木の言葉に、清園は端正な細眉をグッと寄せて、青年の言葉を訂正する。

 

「そんな人聞きの悪い言い方しないでください。パ(・)パ(・)活(・)といってくださいね、パ(・)パ(・)活(・)!――まぁ…私の場合は…パパとエッチなこともしてるので…援交と実質、変わりないんですけどね…?♡」

 

 彼女の口から真実を聞いて、触木は彼女の言葉を素直に受け取れなかった。

 いや、信じたくなかったのだ。恋情(れんじょう)を疼(うず)かせた、清楚で気品高い彼女がパ(・)パ(・)活(・)などしているはずがないと思い込みたかった。

 しかし、無情にも黒髪の美少女は青年の幻想を断ち切る。

 

「私、裏でパパ活をしてお金を稼いでいるんですよね…♡」

 

 妙に色っぽい笑顔で清楚な美少女は堂々と暴露した。

 

「清園さんが、パパ活…?」

 

 ポツリと呟いた触木。

 彼女の暴露が本当だとするならば、確かにそれで説明が付く要素を清園ひまりはたくさん持っていた。

 不定期に乗り合わせる帰りの電車の時間、清楚な彼女には不釣り合いな派手な下着、そして今日のオヤジが清園を呼ぶときに言っていたマ(・)リ(・)エ(・)という偽名。

 パパ活をしているのなら、全部、説明がついてしまう。

 

(本当に…清園さんはパパ活をしてるのか…?)

 

 徐々に清園本人が言ったことに真実味が出て来て、触木は胸が苦しくなる。

 未だに恋心が残る想い人が、先ほどの中年オヤジのような奴といかがわしいことをしていたと思うと、触木は胸が張り裂けそうだった。

 触木は顔を青くしながら、清園へ一番の疑問をぶつける。

 

「どうして…そんなことを? お金に困ってるの?」

 

 動機。清楚な気品高い彼女がパパ活などする理由など、触木には金以外に思いつかなかった。

 触木の質問を受けて、清園は辟易(へきえき)とした顔を青年へ晒(さら)す。

 

「――ああ、またそれですか?」

 

 やる気のないダウナーな声を漏らす清園に触木は驚きながらも、面倒くさそうに話し始めた清園へ耳を傾ける。

 

「私って一見すると、清楚でお嬢様っぽい雰囲気じゃないですか?…だからなのか私がパパ活をしてるってバレると、みんな私の存在しない事情とか考えだすんですよね‥‥。」

 

 口元をニヒルに歪(ゆが)ませ、清園には似合わさないあくどい笑顔を浮かべる。

 彼女はチラリと青年の視線が自分に向かっていることを確認すると、指で輪っかを作り、口元で手をフリ♡フリ♡揺らしながら、んべー♡とわざと舌を伸ばす。

 男の性欲を煽るような下品な疑似フェラポーズをしながら、清園は媚びるような甘い声を出した。

 

「私、学校では清楚で通ってますけど、本当はお金大好き♡セックス大好き♡おチンチンだーい好きな…♡ 誰とでもおマンコする…♡ ビッチで~す!♡ ふふふ♡ どちらかと言えば、いつもの清楚な私が贋物(にせもの)で、本当の私がこっち…♡ なんですよ…?♡」

 

 清園の弾(はず)んだ蠱惑的(こわく)な声色に青年はそれが真実であるとありありと分からされた。

 触木が恋情(れんじょう)を疼(うず)かせた清園の清楚なイメージが壊れて、新たに淫靡(いんび)なイメージに書き換(かわ)わっていく。

 清園ひまり。表では清楚で気品溢(あふ)れる学校の人気者。しかし、裏ではパパ活で財布を潤(うるお)しながら、男に跨(またが)り、自分の性欲を満たして愉悦するビッチ。

 そう、彼女の正体は清楚ビッチだった。

 触木は無邪気に信じていたものが揺るぎ、ふらふらと酩酊感(めいていかん)を覚える。

 

「残念でしたね?私は貴方の考えるような清楚なお嬢様じゃなくて…ふふふ♡」

 

 清園は青年の様子に、クスクスと揶揄(からか)うような笑みを溢(こぼ)した。

 

「――ていうか…さ、さ、触木くん? 私のパパ活や|太客パ(・)パ(・)のこともそうですけど…そもそもどうして私に呼ばれたのか覚えていますか?」

 

 清園の言葉に、触木は不安に心臓を掴(つか)まれる。

 衝撃的な真実(清園の正体)に触木自身も頭からすっかり抜け落ちていたが、彼が彼女に呼ばれた理由、それは間違いなく彼女に昨日の痴漢行為について問い詰められるためである。

 バクバクと心臓が脈打ちながら、触木は冷徹な表情を浮かべる清園の顔を覗いた。

 

「本当は…お金で解決しようと思ったんですよね?犯罪者になりたくなかったら、私に大金を貢いでくださいって…。示談金ってやつですね…♪――でも、話が変わりました。あなたが変な正義感を発揮して、私の一番の|金づるパ(・)パ(・)との縁を切ったからです。…ふーん…困りましたね…あなたの処遇、どうしましょうか?」

 

 清園は弾(はず)んだ声色で青年に話しかけるが、先ほどから表情がニコっとした笑顔のまま固定され、ピクリとも動かない。

 触木は未だに彼女が怒っていることに勘づき、居心地の悪さに肩を吊(つ)り上げる。

 腕を組み、顎に手を当て、大事な太客を失った損失分をどうやって取り返すか考える清園。彼女は「そういえば」と、目の前の青年と遅い時間の電車で顔を合わせていたことを思い出す。

 

「触木くん…この時間までバイトを?…へぇー、そう。

――そのバイトの時給は?

――それ、何に使っているの?

――今、いくら持っているの?財布の中身も貯金も答えて?」

 

 質問攻めにされる触木は、素直に清園へ答えていく。ここで嘘を言ってバレたらきっと取り返しのつかないことになると直感したからだ。

 そして、清園は目ざとく、触木がそこらの高校生よりも支払い能力があることを把握する。

 

「え?今そんなに持ってるんですか…?―――成る程?…推しに課金するつもりだったと?…ふーん…。」

 

 触木への事情聴取を終えた清園。

 何かあくどいことを思いついたのか、彼女は口元をニンマリと吊(つ)り上げた。

 戦々恐々と顔を強張(こわば)らせる触木へと振り向いた清園は、考え出した処罰を青年に言い渡す。

 

「ねぇ…触木くん♡ 君、私のパ(・)パ(・)になってみる気ない?」

「……え?」

 

 触木は彼女に突飛(とっぴ)な処罰を言い渡され、困惑で動きを止める。

 青年の反応が面白かったのか、清園は口元を手で覆ってクスクスと笑みを溢(こぼ)す。

 彼女はひとしきり笑い終えると、オロオロとまごつく青年に、分かりやすく提案の続きを話し始める。

 

「触木くんにパ(・)パ(・)になってもらいたいと言いましたが、私が提案しているのは、触木くんと私の協定関係です。私のパパ活(弱点)をあなたに知られた以上、口封じする必要があり、あなたも痴漢行為(昨日の一件)を私にバラされたくない。まぁ、お互いに秘密をバラされないようにしたいじゃないですか…?」

 

 清園の言葉に触木はますます眉間に皺を寄せる。

 彼女も学校にパパ活がバレるのは凄いリスクである。普通に一発で退学もの事案だろう。偶然にも彼女の秘密を知った触木を、清園が口止めしたいのは理解できる。

 しかし、秘密の保持と青年をパパにする話が全く繋がらない。

 

「ふふふ…それとパパ活は何の関係があるんだ‥‥って顔してますね?♡」

「———えっ! ああ…、うん…。」

 

 清園に内心を言い当てられ、触木は思わず上擦った声が出た。

 

「相手の秘密を保持するのにメリットが絡まない協定なんて怖すぎますよ…♡だって簡単に裏切るかもしれないじゃないですか…?私がパパ活がバレてもいいから、触木くんの痴漢行為言っちゃお…♡――って思ったら、終わりでしょう…その協定って?」

 

 清園の冷静な一言に、触木はハッとする。

 互いが互いの秘密を持っているだけでは、相手が捨て身になった時に、自分の秘密を守り切れない。

 触木が彼女の思慮深さに感心していると、清園が甘ったるい声で「だ・か・ら」と、話を続ける

 

「二人とも徳のある協定を結びましょう。あなたは私にエッチなことをしてもらって嬉しい。私は貴方でパパの損失分のお金をまかなえてうれしい。そして、この協定が続く間は、二人の弱みを決して誰にも口外しない。―――どうです…?とっても魅力的な協定じゃないですか?」

 

 清園の提案に、触木は興奮を煽られ、顔に熱が集まっていくのを感じる。

 

(つ、つまり…僕は、清園さんとエッチなことを出来る…ってことか?)

 

 つい先ほどまであった不安はドクドクと巡る血流に押し流され、触木は大きく開いた瞳で清園を眺(なが)める。

 制服を押し上げる胸、すらりと伸びる白い脚、先ほどオヤジに揉まれていた柔らかな尻。彼女の魅力的な恵体にエッチなことが出来ると思うと、ドクドクと獣欲が溢(あふ)れ、触木の思考を麻痺させる。

 そして、高まる獣欲に煽られるかたちで、例の発作も触木を蝕み始める。

 

――――触りたい!! 触りたい!! 触りたい!!

 

 呼吸を荒げる青年を見て、清園は後もう一押しと、瞳を色っぽく細めた。

 

「触木くん…どうぞご覧ください…!」

 

 彼女は艶めいた声で触木に声をかけると、スッと制服のスカートの袖をたくし上げ、青年へと扇情的(せんじょうてき)なパンティーを晒(さら)す。

 青年の瞳に、赤色のTバックが飛び込む。

 

――――触りたい!!! 触りたい!!! 触りたい!!!

 

 瞳を血走らせながら清園の下着へ視線を送る触木。すでに甘く勃起している彼の心中など決まりきっていた。

 しかし、一つだけ触木の頭にとある疑問が引っ掛かっていた。

 青年はそれを確かめずにはいられず、乾いた唇を震わせながら彼女へ質問する。

 

「その…パパ活ってことは、僕と清園さんがエッチなことをするんだよね…?僕なんかでいいの…?清園さんは一度、僕のことをフってるよね?」

 

 触木の質問に、清園は意外そうな表情を見せる。

 彼が疑問は、タイプじゃない男とエッチな行為をするのは嫌じゃないかという、なんとも童貞らしい心配だった。

 黒髪の少女は見開いた目を、弓なりに細め、クスクスと笑みを溢(こぼ)し始めた。

 

「ふふふ…なんですか?その心配。ふふ、あははは…♡――――言ったじゃないですか…?♡ 私お金を払えば、私は誰とでもエッチするビッチだって…♡ 触木くんがキチンとお金を私に払って、誠意を見せてくれれば、一度振った男でも、私に無断で身体を弄(まさぐ)った触った痴漢魔でも…エッチなことさせてあげますよ…♡」

 

 艶めく笑顔で触木を見つめながら、清園は色気が漂う声色で青年の疑問を払う。

 そして、熱っぽい瞳で自分を見つめる触木に、黒髪の美少女は甘い言葉で誘惑する。

 

「あなたのバイト代…全部…♡ 私に課金して見せんか…?♡…いっぱい気持ちよくさせてあげますよ…?♡ ふふふ…♡」

 

 触木はゴクリと唾を飲み込み、清楚とはかけ離れた濃厚な色香を放つ黒髪の美少女へ、思わず頷いてしまった。

 

◇ ◇ ◇

 

「はい、どうぞ…♡ たくさん見てくださいね…♡」

 

 色っぽい声が響くと、触木の目の前に赤のTバックが現れる。

 二人は駅の多目的トイレへ訪れていた。目的はもちろん、清園とパパ活を行うためである。

 意外と清潔で広々とした室内、その隅にぽつんと設置されてあるトイレに、清園は蓋を閉じたまま腰掛ける。

 室内と言っても外気と殆(ほとん)ど変わらないツンと冷たい空気に、清園の太ももの白い肌を粟立(あわだて)てながら、М字に足を開き、バザっとスカートの袖を捲(めく)り上げ、近くで跪(ひざまず)く青年へ中の下着を晒(さら)す。

 触木は息を荒げ、まじまじと遠慮なく、黒髪の美少女の挑発的なパンティーを眺(なが)める。

 

(エロっ!! なんて、エロい形をしてるんだ…!)

 

 彼女のパンティーは赤い極小の布が、申しわけ程度に秘部を隠してあるだけのものだった。

 豪奢(ごうしゃ)な刺繍が施された布地が、マンコの割れ目だけを隠すように縦に走り、真っ白な腿裏(ももうら)と丸みを帯びた桃尻がくっきりと青年の瞳に映る。

 あまりに妖艶なその下着を清楚な雰囲気を醸(かも)し出す清園が身に着けているギャップに、触木は性欲を煽られ、自身の制服に大きなテントを張る。

 彼がゴクリと生唾を飲み込むと、胸に痞(つか)えるような息苦しさを覚えた。

 

――――触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!触りたい!!!

 

 例の発作に唆(そそのか)され、昨日同様、触木は挑発的で妖艶なTバックへそっと手を伸ばす。

 彼の右手が赤のTバックへ吸い込まれるように引き寄せられる中、突然に劈(つんざ)くような声が触木の上から飛んできた。

 

「こら!! 何、触ろうとしてるんですか…?!!」

 

 刃物のような鋭い声に、真黒の瞳だった少年はふと我に返り、声のした方へ視線を向ける。

 そこには黒髪の美少女の厳(いか)めしい顔があった。

 清園は細眉をギュッと結び、ギロリと触木を睨みながら、詰め寄るような口調で、今回のパパ活のルールを復唱した。

 

「言いましたよね?今日は触ったらダメだって…!今日あなたに許してあげるのは―――“見抜(みぬ)き”までです…!絶対に私の身体、触らないでくださいよ!!」

 

 清園の指摘に、青年は「ごめんと」謝罪の言葉を口にしながら、冷や汗が伝う顔をコクリと頷かせた。

 触木は多目的トイレへ向かう道中のことを思い返す。

 

◇ ◇ ◇

 

「お金を払ったのに…触ったらだめの?」

 

 それが “見抜(みぬ)き”を提案した直後の触木の反応だった。

 思ったことがそのまま口に出た正直な青年の発言に、清園はにこやかに微笑むが、その笑顔には異様な迫力をあった。

 触木は「しまった」と思ったが、謝罪を言う前に清園の冷たい声が飛んでくる。

 

「触木くん、今日あなたが支払った二万円。その金額で普段の私はパ(・)パ(・)活(・)してないですからね?この“見抜(みぬ)き”もこれからの安全に協定が履行(りこう)されるための特別な対応なんですから…さっきの元パパと同じようなことは、二度と言わないでくださいねっ!」

「…す、すみませんでした!」

 

 黒髪の少女は不機嫌そうに語尾を強め、冴えない青年はすぐさま誤った。

 ふぅと一息ついた清園は、触木の顔を上目遣(うわめづか)いで覗き込み。「そ・れ・に」と話を続ける。

 

「あなた、昨日私に痴漢してるの忘れないでくださいね…! 最低でも示談金分以上は私に貢いでもらわないと困りますよ…?――――私とエッチがしたいなら、頑張ってバイトで稼いで、私に課金…♡してくださいね~~♪」

 

 片目を瞑(つむ)り、可愛らしく微笑む清園に、青年はキュン♡と胸を疼(うず)かせる。

 彼女が清楚ビッチだと知って、確かにショックを受けた触木であったが、積み上がった恋情(れんじょう)がすぐに消えて無くなるわけではない。むしろ清園との歪(いびつ)ながらも関係性を構築できて、彼の恋心は最高に燃え上がっていた。

 

(そう考えれば…僕はラッキーかもな…)

 

 良くも悪くも想い人と協定関係になれた。

 本当は高値の花とそれにあこがれ続ける男子生徒のまま終わる関係だった。いや、昨日一件でさらにひどい被害者と加害者の関係となった。

 それが今や、彼女とエッチなことが出来る関係性にまで発展したのだ。触木は自分の幸運へ個々の底から感謝する。

 そんなことを青年が思っていると、二人は駅の多目的トイレに着いた。

 

「はい、それじゃ初めてのパ(・)パ(・)活(・)を楽しみましょうか?」

 

 清園の普段と違う色っぽい笑みに、触木は期待を疼(うず)かせながら多目的トイレに足を踏み入れる。

 

◇ ◇ ◇

 

「ほら、早くしないとパンティーしまっちゃいますよ…♡? どうしたんですか…? “見抜(みぬ)き”なんですから、おチンチン出して、自分でシコシコしないと…♡」

 

 クスクスと色っぽく微笑む清園から急(せ)かされ、触木は慌てて自分のベルトに手を掛ける。

 秋めく外気はひんやりとしており、興奮で蒸れていたズボンの中との差を感じ、彼の背筋にゾクゾクと寒気が走る。

 

「あ、あれ?!」

 

 すでに大きく屹立(きつりつ)しているチンポが、ボクサーパンツに引っ掛かり、触木は勃起チンポを露出させるのに手間取る。

 

「どうしたんですか…?早くしてください…♡」

 

 濃厚な色気を漂(ただよ)わす黒髪の彼女にさらに促(うなが)され、青年は強引に憤(いきどお)る肉棒をボロンと迫(せ)り出した。

 

「え?」

 

 清園のたじろいだ声が短く漏れる。

 筋張った血管、張ったカリ首、ズル向けの亀頭。そしてあまりに太く長い竿。

 触木のイチモツは、清楚ビッチのパパ活女子である清園でも、初めて見る大きさの巨根チンポだった。

 

(いやいや…デカすぎるでしょう…何このおチンチン?! 普通に赤ちゃんの腕くらいあるんですけど…!!)

 

 驚愕を隠せない清園は、麗しい瞳を丸くして、触木の巨根へと視線を注ぐ。

 

(あんなの挿入されたら…どうなってしまうんでしょう)

 

 黒髪の少女は口元を引き攣(つ)らせながらも、好奇心から異常なデカさのチンポを挿入したことを考え、ゴクリと生唾を飲み込んだ。

 清園がチンポへ熱っぽい視線を送る中、触木は性欲を我慢しきれず、ゴシゴシ、シコシコと、自分で巨根を慰め始めた。

 

――――シコシコシコシコ! ゴシゴシゴシゴシ!!

 

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

 

 触木は熱い吐息を零(こぼ)しながら、勢いよくチンポに右手を走らせる。

 微かに漂う清園の甘い女性の香りと、目の前の挑発的なTバック、そして、М字に開脚した真っ白な脚とたわむ桃尻。

 青年の興奮を煽り立てる要素はいくつも揃(そろ)っており、触木は間違いなく、人生で一番気持ちいいオナニーをしていた。

 巨根の上をシュコ♡シュコ♡と右手が滑る様を、清園は物欲しげな瞳で覗いていた。

 すると、彼女は唐突に顔を苦々しく顰(しか)める。

 

(何この匂い…?! 臭っ! 臭すぎです…! え?これおチンチンの臭いですか…?)

 

 触木の自慰のせいで、巨根の獣臭が多目的トイレ中に漂(だたよ)い、清園の鼻腔(びくう)にもツンッとした濃厚な雄の香りが届く。

 

(鼻がねじ曲がりそうです…!ちゃんと洗ってるんですかね?…触木くん…!ああ…ホントに今日は“見抜(みぬ)き”だけにして正解でした! んんっ♡ ほんと臭い…!♡ オスの欲望が剥き出しの香り!♡ ああ、臭ぁ…♡)

 

 清園は内心で文句を並べながらも、チラ♡チラ♡と巨根を覗き、スン♡スン♡と鼻を鳴らして男根の香りを堪能していた。

 うっとり細めた釣り目気味の大きな瞳に、触木の必死の形相が映る。

 顔を真っ赤にしながら自慰に夢中になる青年に、清園はつい潤(うる)む唇をニタリ♡と吊(つ)り上げ、弾(はず)んだ声で触木へ話しかける。

 

「気持ちいいですか…?私の下着を見ておチンチンを扱(しご)くのは?♡」

「最高に、気持ちいい!」

 

 従順な触木の態度に、黒髪の美少女は艶めく笑みを深める。

 

(やっぱりちょろいですね…触木くん♡ おじ様方はお金持ちですが、すぐに、あれして欲しい、これして欲しい、煩いですからね…。その点、触木くんのような冴えない男子は御(ぎょ)しやすくていいです♡ たっぷり、貴方で楽に稼がせてもらいますよ…♡触木くん…♡)

 

 清楚ビッチが腹黒い笑みを浮かべるが、赤いTバックに夢中の彼はそんなことに一切気が付かない。

 触木は彼女の妖美な肢体(したい)に熱中し、シコシコと“見抜(みぬ)き“に没頭するほど、発作の兆候が強まり、胸に痞(つか)える息苦しさがどんどん増していた。

 

――――触りたい!!触りたい!!触りたい!!触りたい!!

 

 性欲の高ぶりと比例して彼の欲求は強まり、それを誤魔化すように、巨根を這(は)う右手の速度を上げる。

 彼に向けて股を開く黒髪の美少女も、青年の異様な雰囲気に気が付いていた。

 上気した頬にダラダラと玉の汗を流し、ゴシゴシ、ガシガシと激しくチンポを扱(しご)く触木の様子に、それをただ見守るだけの清園も少しずつ変な気分に急(せ)き立てられていく。

 

(この人…ただの“見抜(みぬ)き”で凄い興奮しますね…?…何だか、触木くんだけ気持ちよさそうで、ちょっとズルいですね…。)

 

 依然として鼻に纏(まと)わりつく雄臭さも相まって、黒髪の少女もじっとりと汗を滲(にじ)ませる。気が付けば、粟立(あわ)っていた真っ白な腿裏(ももうら)も、身体が火照ったことで、朱色に色づき始めていた。

 

「‥‥はぁぁ♡」

 

 静かに熱い吐息を零(こぼ)した清園。

 彼女の顔色は先ほどよりも赤く艶めき、悩まし気に眉が寄り、より色気が滲(にじ)む相貌(そうぼう)をしていた。

 そして、黒髪の少女の色めく変化は、触木が熱心に視線を注ぐ、Tバックにも現れる。

 

(あれ…?!!)

 

 青年は彼女の異変に気が付き、眉を顰(ひそ)めた。

 

「濡れてる…?!!」

「——え?」

 

 ボソリと呟(つぶや)いた青年の声に、清園はすぐさま反応し、驚いた声を漏らした。

 チラリと覗いた触木は瞳を瞬(しばた)かせながら、開脚した股間を眺(なが)めており、清園もそれに倣うように自分のTバックを確認した。

 割れ目を縦に覆う赤い布地、その下部。ちょうど膣穴あたりの部分がじんわりと湿り気を帯びていて、赤色がさらに滲(にじ)んだ赤へと変色していた。

 

(嘘…ホントに濡れてる…!)

 

 清楚ビッチで経験豊富な彼女も予想だにしえない事態に陥り、その相貌(そうぼう)に戸惑いが浮かぶ。

 

(いやいや…こんな冴えない男子のオナニ―を見て、発情するほど私は純真な女子じゃないですよ…!確かに、おチンチンはおっきいし、凄い雄臭い匂いがしますけど…)

 

 清園の頭に先ほどの中年オヤジの顔が過(よぎ)った。

 

(そう、これは、さっきのパパ(おじ様)がキチンと私とエッチなかったからです…!急に今日は三万しかないとか言い出すから…途中で切り上げてきたせいで…たまたまムラムラが残ってただけです…!…うん…絶対そうです!)

 

 内心で強がってみせる清園であるが、並べ立てた言い訳が上滑りする感覚に、妙な羞恥心が沸(わ)き起こる。

 彼女にも異様なサイズの巨根と、触木の激しい興奮に急(せ)き立てられた自覚はあった。

 濡れたTバックへ視線を注いでいた触木がチラリと彼女の顔を覗くと、頬から耳まで真っ赤に火照らせた、黒髪の少女のいじらしい顔があった。

 

(清園さん…照れてる!! やっぱり清園さんも興奮してるんだ!!)

 

 清園ひまりが性的興奮を覚えているという事実に獣欲を高める触木は、瞳を真黒にして、荒い呼吸を繰り返し始める。

 そして、今まで一番の強い欲求が青年を蝕む。

 

―――触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!

 

 渦巻く欲望に苛(さいな)まれる触木は、その瞳に清園の魅惑的な恵体を次々に収めていく。

 触りたい、彼女の扇情的(せんじょうてき)な赤のTバックを。

 触りたい、捲(めく)れたスカートから伸びる真っ白で肉感的な太ももを。

 触りたい、呼吸するたびに、プル♡プル♡たわむ、制服を押し上げる巨乳を。

 触りたい、恐ろしく整い、透通(すきとお)った印象を与える清園ひまりの美少女然とした相貌(そうぼう)を。

 

―――触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!触りたいッ!!!

 

(ダメだ!もう我慢できない!!)

 

 疼(うず)く欲求に猛烈に急(せ)き立てられた触木は、ジクジクと病(や)む右手を、М字に開かれた清楚ビッチの股へ衝動的に手を伸ばした。

 そして青年の右手に、火照った肌の生温かい感触と、ぶに♡ぶに♡とした彼女のマンコの感触が伝わる。

 

「あっ…♡‥‥ああん♡」

 

 多目的トイレに黒髪の少女の甘い声が反響する。

 清園は唐突に下半身に走ったビリ♡ビリ♡と甘い刺激に驚きながらも、眉をキュッ♡と寄せた。

 黒髪の少女はトイレの上で広げた足をモジ♡モジ♡と震わせ、青年から与えられるジク♡ジク♡と疼(うず)く快感に、うっとりと蕩けた顔つきを覗かせる。

 「もっと♡」と強い刺激を求める彼女は、ググっと自ら腰を青年の手に押し付けようとした時、ふと我に返った。

 

(いやいや、そうじゃないでしょう…私!!なに甘い声を出して、よがっているんですか?!)

 

 冷静になった彼女は、キッっと青年を睨みつける。

 触木は清園が提示したパパ活のルールを破った。これは明確な協定違反である。

 彼女がするべきことは一つ、触木への糾弾である。決して、青年に甘い快感を強請(ねだ)ることではない。

 

「ちょっと…触木くん! あなた、何してるんですか?!」

 

 清園は青年の手から逃げるように腰をよじりながら、触木へと怒気を帯びた声を出す。

 しかし、青年には大した効果はなく、彼の手は遠ざかる腰にピタリと追従し、くっ付いたように赤いTバックから離れない。

 

「ちょっ! 触るなって言ってるでしょう?!!」

「‥‥。」

 

 不機嫌そうに眉間を寄せた少女が、個室に反響するほどの大声を張り上げて触木に怒りを表すが、彼はピクリとも反応しなかった。

 先ほどまの青年であればビクッと肩を吊(つ)り上げて大仰な反応してもおかしくない場面であるが、触木は不気味に微笑みながら清園の下着へ手を這(は)わせるのに夢中といった様子である。

 

(触木くん…なんか様子が…!)

 

 黒髪の少女の顔に急に不安が浮かび上がり、彼女は慌てて、腰をジタバタと激しく捻って藻掻(もが)いてみせる。

 だが、暴れる清園を触木は男の膂力(りょりょく)で強引に彼女をトイレの上に押させ付け、青年は欲求のままに、彼女の下着へ手を沿(そ)わせる。

 

(こいつ! このまま私をここで犯す気ですか?! さっきの心の中でチョロいと言ったのを前言撤回します!!)

 

 危機的状況に顔を険しくする黒髪の美少女は、触木を軽蔑するような目で睨み、金切り声を轟かせた。

 

「離してください!! 何しているんですか…あなた!? これは協定違反です! 私…あれほど触るなって言いましたよね…?! 駅員さんにレイプしたって言いつけますよ!!」

 

 触木を非難する清園の刺々しい声が室内に反響する。

 しかし、真黒な瞳の青年は全くひるんだ様子もなく、黙々と彼女の下着に手を這(は)わし続ける。

 叫んでも、暴れても、青年は全く愛撫をやめない。むしろ先に根を上げたのは清園の方だった。

 

「もう、やめてください!♡…?今日は“見抜(みぬ)き”だけって約束だったでしょ!…――あっ♡? んんっ!♡♡ ちょっと♡♡ そんな乱暴にぃ♡♡ おマンコ触ったら‥‥ダメ!♡♡ あっ♡ んんっ!♡ あああっ!♡♡♡」

 

 厳(いか)めしかった声は、どんどん甘い嬌声(きょうせい)に変化していく。

 清園は約束を破った青年をギロリと睨みながらも、ガシガシと割れ目を刺激するだけの下手な愛撫に、頬を赤く上気させてしまう。

 黒髪の少女も、自分自身の身体の変化に戸惑っていた。

 

(どうしたの?…思うように…体に力は入らない…!!)

 

「んっ!♡ ンっ!♡ んっん!♡ んっ! あああっ!!♡♡ くっ!」

 

 室内にくぐもった甘い声が反響する。

 黒髪を揺らめかしながら、彼女は潤んだ唇を一文字に結び、嬌声(きょうせい)が漏れ出るのを必死に堪(こら)える。

 それが、身体の自由を男の膂力(りょりょく)とジク♡ジク♡と疼く快感で奪われた清園ができる、精いっぱいの抵抗だった。

 その後も懸命に抵抗を続ける清園であったが、とある瞬間、彼女の頭に青年への違和感が過(よぎ)る。

 

(あれ…この人?もしかして…?!)

 

 その瞬間、清園は触木への警戒心を解いて完全に無抵抗となる。

 理由は単純、触木に危険性がないと判断したからである。

 清園は快感で歪(ゆが)む瞳で、チラリと彼女の股間に必死で指を這(は)わせる触木を覗いた、

 

(この人、ずっと下着の上からマンコを撫でているだけです。それ以上のことをしてきません…。————なんというか…童貞臭いです…。)

 

 触木の目的は彼女のTバックに触れることだった。

 そう、触(・)れ(・)て(・)さ(・)え(・)す(・)れ(・)ば(・)、それで満足らしい。

 

(それが目的なら最初からそうだって言ってくださいよ!犯されるかと思ったじゃないですか…!?)

 

 彼の真意を察し、清園は不機嫌そうに眉を吊(つ)り上げる。

 一先ず、触木に強姦されることはないと察し、黒髪の少女はなんだか拍子抜けした気分に陥(おちい)る。

 黒髪の少女は高まった触木への警戒心を一つ緩め、我慢していた嬌声(きょうせい)を熱い吐息と共に溢(こぼ)し始める。

 

「あっ!♡ んんんっ!♡♡ あっ!♡ んんんっ!♡♡♡ あっあっ!♡♡ はぁ!♡ んっ!♡ あっ!♡ んっんっ!♡♡」

 

(……私、相当ムラムラしてたんですね…やばぁ…気持ちいい♡♡)

 

 清園が触木へ差し出すように、再び股を開脚したとこで、手がTバックの上を存分に這(は)いまわる。

 膣穴を下着の上からゾリ♡ゾリ♡指腹でつつき、膨らむ肉芽をぐに♡ぐに♡押しつぶす、くちゅ♡くちゅ♡割れ目全体を何度も指が往復する。

 快感を求めて疼(うず)くマンコはダラ♡ダラ♡と愛液を流し、赤いTバックはクチュ♡クチュ♡に湿り、殆(ほとん)ど下着の意味を成していなかった。

 

(ああ…もう! 完全にスイッチは言っちゃいましたよ…♡ どうするんですか…?コレ…?ああ…凄いムラムラする…!♡)

 

「ああっ♡ んんっ♡ あっ♡あっ♡あっ♡ んっ♡ んんっ♡♡ んんっ?♡」

 

 甘い嬌声(きょうせい)を響かせる彼女の相貌(そうぼう)は、先ほどまでの緊張した面持ちから、快感を求める蕩けたメスの顔つきへと豹変した。

 そして、チラリと青年の股間で雄々しく勃起する巨根チンポへ視線を飛ばす。

 

(本当は、今日させてあげるつもりはなかったんですど…もっと強い刺激が欲しいし…♡ムラムラ♡が収まらないし…♡ 本当に、本当の、特別対応をしてあげますねよ…♡ 触木くん…!♡♡)

 

 欲求不満の焦(じ)れたマンコをヒク♡ヒク♡と疼(うず)かせながら、清園は瞳を弓なりに蕩けさせ、蠱惑的(こわくてき)な笑みを溢(こぼ)した。

 

「触木くん…♡ 手…どけてぇ♡ ください…!!♡」

 

 清園の艶めく声色で優しく呼び止められて、触木はピタリと動きを止めた。

 渦巻く欲求が果たされ、発作が徐々に落ち着き始めた結果、青年は清園の声で正気へと戻る。

 

(あっ…また僕…!!)

 

 グッチョリ♡と湿ったTバックから、触木はバッと手を引いた。

 協定違反をはっきりと認識した彼は恐る恐る清園の顔を覗くが、意外にも彼女はニッコリと蠱惑的(こわくてき)な微笑みを浮かべていた。

 

「ちょっとそこ…退(の)いてくださいね…♡」

 

 清園の一言に青年はピクリと肩を震わせ、飛びのくように後ろに下がった。

 触木は彼女に糾弾されると怯える中、清園は彼が立ち退いてできたスペースに立ち上がり、紺色のスカートの中に手を入れた。

 青年は黒髪の少女の行動に眉を寄せていると、清園は何の躊躇(ためら)いもなく、スカートの中の下着だけをスルスルと脱ぎ始めた。

 

「え?!…清園さん何を…?」

 

 突然の美少女のストリップに、触木が瞳を瞬(しばた)かせながら質問すると、清園は潤(うる)んだ唇でニッコリと弧(こ)を描き、弾(はず)んだ声で青年に答えた。

 

「何って…あなたのせいでグチョ♡グチョ♡になった下着を、脱いだんですよ…?♡」

 

 彼女は脱ぎ終えたグッチョリ♡と湿ったTバックを、ポイとその辺に捨て置くと、トイレへと座りなおす。

 そして、スカートの裾で秘部を隠しながら、再びМ字に足を開脚させた。

 触木がゴクリと生唾を飲み込みながら、そのスカートへ視線を注いでいると、彼女は悪戯な笑顔を弾(はじ)けさせながら、そのゆっくりとスカートを捲(めく)り上げた。

 

「は~~~いっ♡♡ 御開帳~~~♡♡!!」

 

 青年の瞳に清園ひまりのマンコがドンと飛び込んでくる。

 こんもりと盛り上がった膨(ふく)らみに、縦にピンクの割れ目が走る。左右に短い襞(ひだ)が飛び出し、恥丘には薄く陰毛が生え揃(そろ)う。

 割れ目の下の方にある膣穴は、ヒク♡ヒク♡と蠢(うごめ)き、ダラ♡ダラ♡と愛液がケツ穴の方まで溢(あふ)れていた。

 触木が初めて目撃する女性の生のマンコに、息を荒くして興奮を高めていると、ツンっとした香りが鼻を刺し、青年は顔を顰(しか)めた。

 

(なんだ…この匂い! もしかして…清園さんのマンコの香り…?)

 

 むわぁり♡と濃厚なメスの香りが多目的トイレに広がる。

 触木は初めて嗅ぐ女の秘部の香りに、思わずスンスンと鼻を何度も鳴らす。

 決していい香りとは言えないその香りだが、嗅げば嗅ぐほど腹の奥の獣欲がグツグツと沸(わ)き立ち、股間が痛いくらいに張り詰める。

 触木が欲情した顔で、清園のマンコに見惚(みと)れていると、彼女は瞳を瞬(しばた)かせながら、思いがけないといった様子で青年へ話しかける。

 

「意外ですね…♡触木くんは…私がおマンコを差し出すような格好をすれば…すぐに飛びつく、お猿さんだと思ったんですが…意外と冷静なんですね?♡」

 

 にんまりと微笑みなら皮肉を言う清園に、つい先ほどまで協定違反していた青年は何も言い返せない。

 

(そうだな…僕、協定違反したのに…なんで清園さんのマンコを眺(なが)めているんだ?!)

 

 清園は協定違反をした青年を糾弾するわけでなく、むしろご褒美とも思える行動をとっている。

 彼女のチグハグな行動に、触木は震える声でその真意を問う。

 

「どうして、そのマ、マンコを僕に…?僕、協定を破ったよね…?」

 

 これまた意外そうに瞳を丸くした清園は、すぐさま「今更か」とでもいうような大きなため息を溢(こぼ)す。

 

「協定うんぬんの話をよくあなたからできますね…?触木くん…?」

 

 突き放すような彼女の態度に青年はビクと肩を震わせた。

 そこには清園の厳(いか)めしい相貌(そうぼう)があったが、すぐさま彼女の表情はほどけ、口元をニコと吊(つ)り上る。

 そして、青年へ揶揄(から)うような声色を飛ばした。

 

「私に許して欲しい?」

「え?」

 

 触木は唐突な彼女の質問に思わず聞き返してしまう。

 

「許して欲しくないんですか? 私と今後もパパ活する関係でいたい?」

「それはもちろん、清園さんが許してくれるなら…そうしたい…!」

 

 上擦った声にのって響く青年の回答に、満足げに清園は微笑み、触木に協定(ルール)の改変を申し出た。

 

「ふふふ、分かりました…♡ ならこうしましょう!―――ねぇ、触木くん…♡あなたの、その凶悪なおチンチンで私のおマンコをイかせられたら…今回の協定違反はなかったことにしてあげます…♡」

「―――え?」

 

 清園の言葉に触木は目を大きく見開く。

 

(え…待ってつまりそれって…!)

 

 触木が動揺を隠せずにあたふたする中、清園は彼に向けて話し続ける。

 

「私…元々、結構性欲が強いんですよね…♡ まぁそれが理由でパパ活始めたんですけど。―――その強い性欲が、あなたの下手糞な愛撫のせいで…ちょっとスイッチが入っちゃいまして…♡ 今すっごいムラ♡ムラ♡して堪らないんですよね…♡♡ とってもエッチしたい気分です…♡―――だ・か・ら、今回は特別の特別対応です…♡」

 

 触木の獣欲の染まった瞳の前、清園は自分の両手でマン肉をグイっ♡と掻き分け、押し広げて見せる。

 

――――くぱぁ♡♡♡

 

「―――だから…あなたの巨根おチンチン…♡ 《ここ》に入れる許可を出してあげます…♡♡――私のマンコで童貞卒業したくありませんか? 触木くん…?♡」

 

 男を欲情させるコツを知り尽くしている、清楚でビッチな彼女の誘惑。

 当然、冴えない男子の触木には効果覿面(てきめん)で、下半身がジクジクと疼(うず)き、巨根を一段と張り詰めさせせる。

 

「ほら、なにボーとしているんですか? 早くそのおっきくしてるおチンチン…マンコ(ここ)に入れて…パコ♡パコ♡ってしてくださいよ…♡ こんなにラッキーなことないですよ…?私がたまたま不完全燃焼でムラついてたから、触木くんは、童貞捨てられるんですからね…♡」

 

 緩慢な動きをする触木に、清園は腰をフリ♡フリ♡とよじって、青年を急(せ)かす。

 触木の瞳の中で魅惑的に揺れる清園の鼠径部。その中央では膣穴がヒク♡ヒク♡と疼(うず)き、黒髪の少女も逸(はや)る気持ちを抑えられない様子である。

 

「ホントに…いいの…清園さん! そのゴムとか…僕持ってないし…!」

 

 膨らむ期待感を隠しきれない触木であるが、彼は戸惑いながら清園へ最後の確認をする。

 青年の紳士的な態度を受けて、黒髪の少女は胡乱(うろん)な視線を向ける。

 触木の今更な態度に清園は言いたいことが山ほどあったが、彼女はグッと言葉を飲み込んだ。

 

「大丈夫です、きちんと避妊薬は飲んでいるので…生で挿入(い)れさせてあげます…!♡ だから…早く…♡ おチンチンを挿入(い)れてください…♡ あなたのせいで…キュン♡キュン♡ってお腹、疼(うず)いて仕方がないんですよ…?!」

 

 ジク♡ジク♡と焦(じ)れる欲求を、恵体をよじって誤魔化す清園の妖艶な姿に、触木は誘(いざな)われ、じりじりと距離を詰める。

 そして、股間で憤(いきどお)らせた巨根を、濡れそぼった蜜壺へゆっくり近づける。

 

「ほら、ここです…♡ ふふ、分かりますか…?♡」

 

 トイレの上でМ字に股を開く黒髪の少女は、くぱぁ♡と陰唇を掻(か)き分け、膣穴を青年に向けて露出させる。

 触木は興奮で呼吸を荒げながら、トロ♡トロ♡の膣穴に狙いを定めて、ヌチャリ♡と彼女に導かれた蜜穴に亀頭をあてがう。

 

「――んっ…?♡」

「くっ…!」

 

 清園は巨根の熱さを感じて短い嬌声(きょうせい)を漏らし、触木はむち♡むち♡とした襞(ひだ)の感触に呻き声を漏らした。

 熱い吐息を零(こぼ)す清園は、巨根への期待感にニマ♡ニマ♡と口元を歪(ゆが)めながら、触木へと丁寧に指示を出す。

 

「そのまま…ゆっくり腰を前に押し込んでください…♡ 絶対にゆっくりですよ…♡あなたのは特別おっきいおチンチンなんですから…一気に膣内(なか)に入りませんからね…♡」

 

 少女の艶めく声に、熱を帯びた顔をコクリと縦に振った青年。

 清園に言われるがまま、触木は痛いくらい張り詰めている肉棒の切っ先をマンコへ押し付ける。

 

「おっ?♡ んんっ♡♡ そう、ゆっくり…♡ ゆっくりですよ…?♡」

 

 ヒク♡ヒク♡と疼(うず)く膣穴に亀頭の切っ先がむにゅり♡とめり込み、清園はグッと眉を色っぽく結び、再度青年へ注意を飛ばす。

 しかし、青年は清園の声など聞いている余裕などない。

 ほか♡ほか♡の膣内の感触がチンポから腰へと広がり、ジクジクと疼(うず)く快感の予感に男は獣欲を堪えきれなかった。

 突然、触木がバッと清園の恵体に覆いかぶさる体勢になり、血走った目で彼女を覗く。

 

「ちょっ! ダメ‥ですよ? 一気に入れちゃ…! 触木くん?」

 

 嫌な予感に清園の頬にタラリと汗が流れる。彼女は上擦った声で、青年を宥(なだ)めようとするが、もう遅かった。

 

―――――にゅる♡ にゅぷぷぷぷぷぷぷ♡ ずっずずずずずずず!♡♡

 

 触木は一気に腰を焦(じ)れた蜜穴へと突き落とし、巨根を清楚ビッチのマンコへと挿入した。

 

「んんんんんっ?!!♡♡♡」

 

 多目的トイレの個室にいっぱいに黒髪の少女の嬌声(きょうせい)が反響する。

 メリ♡メリ♡、ぎち♡ぎち♡と一気に巨根に膣内を押し広げられ、痺れるような快感がジリ♡ジリ♡とマンコに走る。

 艶めく黒髪がユラユラと揺れ、彼女の震える唇から甘い嬌声(きょうせい)が勝手に漏れ出る。

 

(なにこれ!♡♡ このおチンチン…! 反則じゃないですか…?!! 入れただけでこんなに気持ちいいっ…?♡♡)

 

 見開かれた瞳に、ニッと奥歯を噛みしめる口元。清園は快感に苛(さいな)まれる女の相貌(そうぼう)を晒(さら)す。

 清園が目を白黒させ、ヒク♡ヒク♡と色っぽく腰を跳ねさせる様に、触木は強く性感を昂(たかぶ)らせる。

 熱に浮かされる青年は、自分と彼女の結合部をチラチラと何度も覗き、清園ひまりのマンコにチンポが入り込んでいるのを確認していた。

 

(マンコ!清園さんのマンコ! 僕のチンポが入ってる!!)

 

 想い人に挿入できた充足感と彼女の生々しいマンコの感触に触木は感嘆の声を漏らす。

 

「ああ‥気持ちいい…!」

 

 巨根をジュボ♡ジュボ♡と飲み込む膣、ぬちゃ♡ぬちゃ♡と這(は)いずる肉襞、敏感な亀頭へちゅぶ♡ちゅぶ♡と吸い付く柔らかな子宮口。

 ただ挿入しただけで押し寄せる快感の波に、触木は思わずギュっと全身を力ませる。

 

「あっ!♡…んっ?♡」

 

 清園は膣内でビク♡ビク♡と暴れる巨根の感触に、熱い吐息を漏らした。

 子宮は膣内が巨根で埋まった時から、快感を期待してきゅん♡きゅん♡と跳ねるように疼(うず)いて仕方がない。

 妖美に唇を吊(つ)り上げた清園は、澄んだ声を艶めかせて触木におねだりをする。

 

「ねぇ…♡ 動いてくれないんですか…?♡」

 

 期待感を張り詰めさせた黒髪の少女の甘い猫なで声に、触木はヒクヒクと巨根を疼(うず)かせ、獣欲に染まった瞳で彼女を見下ろした。

 

「清園さん…動かします!」

「――はい…♡♡ 頑張って腰、動かしてくださいね…?♡ 私をイかせられなかったら、協定違反になちゃいますからね?♡」

 

 黒髪の少女に煽られた青年は、覚束(おぼつか)ない腰つきで、パン、パンと抽挿(ちゅうそう)を始める。

 

―――タン♡ タン♡ タン♡ ジュブ♡ ジュブ♡ タン♡ タン♡

 

 擦れるチンポとマンコのいやらしい水音が、多目的トイレに反響する。そして――

 

「お゛お゛?!♡ お゛お゛!?♡ ん゛っ!♡ あ゛あ゛っ!!♡ お゛ほう!!♡ ん゛ん゛ん゛っ?!♡ あ゛あ゛っ!!♡―――」

 

 清園の澄んだ声が快感で淀み、濁った嬌声(きょうせい)が個室に響く。

 経験豊富な清楚ビッチは恵体を忙しなくよじり、童貞のピストンに余裕なく悶えていた。

 上向く瞳に、吊(つ)り上がる眉、そして激しいピストンに揺蕩(たゆた)う黒髪。

 彼女の額にはじんわりと汗が滲み、強烈に迸(ほとばし)る快感に耐えるように、ギリッと奥歯を噛みしめていた。

 

「―――ヤバイっ!?♡♡ この゛おチン゛チン゛!!♡♡ ホントに゛やばい!!♡♡ お゛ほうっ!♡ お゛お゛!?♡♡ あ゛あ゛っ!!♡♡」

 

 息絶え絶えの清園は、無理矢理に声を張り上げて触木の巨根の異常性を訴える。

 みち♡みち♡と膣内常に圧迫する巨根は、清園の弱点ばかりを刺激しながら抽挿(ちゅうそう)される。

 青年が当てているというより、チンポがデカすぎて彼女の弱点に勝手に当たる。

 現に、エラが張ったカリ首がずりゅ♡ずりゅ♡とGスポットを抉《ほじ》り、ビリッ♡ビリッ♡とした神経を撫でるような強烈な刺激が走る。

 

(やばっ♡♡ 子宮が降りる…!拙い下手糞なピストンのくせに…!)

 

 童貞の覚束(おぼつか)ない腰つきに、経験豊富なはずビッチマンコは簡単に根を上げる。

 降りた子宮口を亀頭でどちゅ♡どちゅ♡と耕されるたびに、清園は首を仰け反らせ、制服を纏(まと)った巨乳をばるん♡ばるん♡と扇情的(せんじょうてき)に跳ねさせる。

 

「お゛お゛お゛お゛お゛お゛?!♡♡ ホントに゛ぃ♡♡ すご♡ 何で…あな゛たみたいな冴えない人が…こん゛なチンポを…お゛ぉお゛ぉおお゛?!♡♡ んっ♡ やばい、やばぃ、やばい゛ぃ!♡♡ 気持ち良すぎる!! なにこ゛れ!!」

 

 性感を高める清園は身体を火照らせ、鼻に残る甘い香りを迸(ほとばし)らせながら、どんどん青年の巨根にぎゅっ♡ぎゅっ♡と絡みついていく。

 一度、二度、三度と腰打ち付けるたびに、清楚ビッチの膣内は青年の巨根を搾(しぼ)る最適な形へとうねり、触木は思わず声を零(こぼ)す。

 

(こんなに気持ちいいんだぁ! すごい…!女の人のマンコって。 清園さんのマンコって!)

 

 膣穴の入口は巨根の根元をきゅっ♡と締め付け、ストロークするたびに心地よい刺激で竿の根元を扱(しご)く。

 奥はカリ首とギュッウ♡と締めつけ過敏なところに絡みつき、子宮口はむちゅ♡むちゅ♡と亀頭を甘やかすように吸い付く。

 清園のマンコは男を狂わすほどの名器であり、触木も熱い快感に夢中になっていた。

 

(もっとこの気持ちいいマンコを味わい尽くしたい!!)

 

 本能のままに動く青年の腰つきは徐々に真面(まもも)なものに変化し、彼女の快感に蝕(むしば)まれるマンコを、リズミカルに攻め立てていく。

 

―――――パンッ!♡♡ パンッ♡♡ パンっ♡! パんっ!♡ パン!!♡♡♡

 

「お゛お゛お゛?!♡ ん゛ん゛ん゛?!♡ ―――やばいっ!! もうっ!♡ イきそうっ!! あ゛!♡ ん゛っ!♡ もう、イ゛っちゃい゛そう゛ですっ!♡♡♡」

 

 突然、余裕のない声で清園が絶頂に達(たっ)しそうだと訴えてきた。

 

「え?」

 

 清園のあまりにも早すぎる限界に、触木は瞳を瞬(しばた)かせて驚く。

 チラリと視線を彼女の顔を覗くと、普段の凛々しく清楚な顔つきとは全く異なる、快感に酔う下品なメスの相貌(そうぼう)があった。

 目元は弓なりに蕩けて殆(ほとん)ど白目を剥き、端正な細眉はハの字に歪(ゆが)み、んべー♡と品なく舌が口から飛び出す。

 余裕のない黒髪の彼女の様子に、触木は思わず腰の抽挿(ちゅうそう)をピタリと止めてしまう。

 

「もうっ!!♡♡ はぁあ♡はぁは♡…なんで止めちゃうのォ…♡? もう少しでイけたのに…!!♡♡♡ ほらぁ♡ 動かして♡♡ 触木くんの素敵でカッコイイおチンチン…♡♡ パンパンって動かしてぇ…!!♡♡」

 

 絶頂間近の最高に気持ちよかったピストンを止められ、清園は瞳をテラテラと揺らして、腰を止めた青年にクレームを入れる。

 甘ったるい声でマンコを耕すように急(せ)かされる青年であるが、未だに清園の様子に戸惑っている彼は、快感を切望する清楚ビッチの思う通りに動かない。

 疼くマンコのジクジクと走る期待感に清園は耐えきれず、両手、両足をバッと伸ばし、青年の身体に絡みつかせて抱きついた。

 

(柔らか…?!良い匂い…?!)

 

 必然的に青年の体躯(たいく)は清園の恵体に沈み込み、触木は黒髪の少女の柔らかさと甘い香りに全身が包まれる。

 ピッタリ♡と隙間なく密着した恵体の感触に、青年は戸惑いながらも情欲を昂(たかぶ)らせる。

 さらに、清園はその情欲を煽るように、熱い吐息と共に青年の耳元で、ボソリと蠱惑的(こわく)なおねだりをする。

 

「‥‥はぁ♡…動いて…♡♡ そして…おチンチンで…♡ 私をイかせて…♡♡ お願い…触木くん♡♡」

 

 吐息を含んだ囁き声に興奮が溢(あふ)れた青年は、疼く恋情(れんじょう)と昂(たかぶ)る獣欲のままに、焦(じ)れたマンコへ抽挿(ちゅうそう)を再開させる。

 

―――― どちゅん!♡ どちゅん!♡ ばちゅんッ!♡ ばちゅんッ!♡ 

 

「お゛おっ!? おチンチン…♡♡ きたっあああっ!!♡♡♡ 触木く゛ん…♡ ずごい゛ぃ♡ あな゛たのおチン゛チン゛♡♡ すごい素敵き゛ぃ…♡♡ ん゛っ! お゛お゛? あ゛‥! おほ゛ぉお!♡♡ お゛ほ゛っ??♡」

 

 喉の奥から響くオホ声が青年の耳元で響き、清園は先ほどと同じように快感に蕩けた下品な顔つきになる。

 触木が腰を打ち付けるたびに黒髪の少女の身体はヒク♡ヒク♡とたわみ、ギュッ♡ギュッ♡と青年へ魅惑的な恵体が押し付けられる。

 彼女の肉体はのぼせるほど熱く、青年はたおやかな恵体にしなだれかかりながら、パン♡パン♡と必死に腰を打ち付けた。

 

「あ゛あっ!♡♡ ダメ?!♡♡ ん゛ん゛っ!♡♡ お゛お゛ぉ?♡♡ イく…?!♡♡ イ゛っちゃいそう…?!♡♡ お゛お゛お゛っ?!♡♡♡」

 

 清園の獣欲に濡れた声が響き、グチュル♡グチュル♡と急速に膣内が蠢(うごめ)き出す。

 触木はジクジクと快感が巨根に伝って顔を顰(しか)めるも、貪欲に彼女のマンコへの抽挿(ちゅうそう)をやめない。むしろ、腰つきはどんどん激しく、巧みになっていく。

 

――――ドチュンッ♡♡♡!!! ドチュンッ♡♡!!!! バチュッン♡♡♡!!! バチュッン♡♡♡!!! パァンッ♡♡!! パァンッ♡♡!!パァンッ♡♡!!

 

 激しく膣穴を出入りする巨根チンポに、ついに清楚ビッチのマンコは限界を迎える。

 

「お゛お゛お゛っ?!!♡♡ イ゛グイ゛グ!!♡♡♡ やばぁ!♡♡ ん゛っ!♡♡ い゛ぐぅ!!♡ あ゛あ゛?♡♡ ん゛ん゛っ!―――おほぅ!!んんんん!!!おおおおおお!!!♡♡♡♡♡ 」

 

 清園の濁ったイキ声が個室に反響した。

 多目的トイレにはムワっと男女の濃厚な淫臭が漂い、室内はじんわりと熱気を帯びていた。

 トイレの上で股を開く制服姿に身を包んだ黒髪の美少女に、冴えない男子が覆いかぶさり、一つの生き物のようにヒク♡ヒク♡と身体を弾ませていた。

 先ほどまで無遠慮に打ち付けられていた青年の腰は止まっており、触木は熱っぽい顔でそっと清園の顔を覗いた。

 

 あんぐりと開いた口からはぁ♡はぁ♡と熱い吐息を零(こぼ)し、艶めく黒髪は乱れていた。頬は上気し、滲んだ汗が伝い、快感で弓なりに歪(ゆが)む瞳は涙でキラキラと光っていた。

 腰や腹もビク♡ビク♡と跳ねたり、よじったりで、絶頂の余韻に黒髪の少女下品なアクメ顔を晒(さら)し、扇情的(せんじょうてき)に身悶えていた。

 

(綺麗だ…清園さん。)

 

 触木はそんな彼女に恋情(れんじょう)を疼(うず)かせる。

 確かに、青年が好きなった清園ひまりは清楚で可憐なお嬢様だった。しかし、もはやそんなことどうでもいい。

 目の前で下品に快感へ心酔する清園ひまりのムンムンとした色っぽさに、触木は絡みつく恋の昂(たかぶ)りを感じ、ついつい彼女へと熱を帯びた視線を注いでしまう。

 荒い息を整える清園は朦朧とする意識の中、自分に見惚(みと)れる触木に弾んだ声で話しかける。

 

「…………はぁ………ンぁ……ふふ…!!♡……はぁ…♡ 童貞くんにイかれて…しまいました…! 約束通り…! 今回のことは水に流して…はぁ♡…上げますよ?♡♡ 触木くん…?♡」

 

 絶頂した女性特有のまったりとした色気を纏(まと)い、黒髪の美少女は艶めく微笑みを青年に覗かせる。

 

(可愛い! ああ! ホントに可愛いな!! そんな笑顔を向けられたら…――触りたくなっちゃうよ…!!)

 

 ビリと青年の右手がジクジクと疼(うず)く。

 触木は黒髪の美少女の漂う色気にあてられ、収まっていた例の発作が顔を出す。

 

―――…触りたい! 触りたいっ!! 清園さんの顔にっ! 身体にっ! 彼女の全部にっ!! 清園ひまりに僕の手でベタベタと触りたい!!

 

 真っ暗な瞳を獣欲で血走らせた触木は、絡まっていた彼女の肢体をほどき、繋がったまま体を起こす。

 青年はトイレの上に寝そべるような体勢の清園に視線を落とし、熱っぽい顔でゆっくりと呼吸を整える黒髪の少女へと迷わず手を伸ばす。

 

「んっ?…触木くん?♡ ちょっと…!?何ですか!?…急に…? ちょっ♡ あんっ♡ もうっ…!♡♡」

 

 突然、触木の両手が清園の恵体を弄(まさぐ)り始める。

 清園は彼の何の脈絡もない行動に瞳を瞬(しばた)かせ、困ったように細眉を顰(ひそ)めた。

 

「どうしたんですか…?♡♡ あっ♡ んんっ♡ もう、触木くん!……触木くん…? おーい! あんっ♡ んっ♡―――もう、また私のお話を聞かないモードに入ったんですね…?あっ…!♡ んんっ?♡」

 

 彼女の恵体を這(は)う男の手の感触にピク♡ピク♡と身体を跳ねさせながら、清園は呆れたように微笑む。こうなっては、青年はもう彼女の言うことを聞きはしない。

 黒髪の少女はじっとりと汗ばむ身体を差し出すようにして、甘く刺激的な嬌声(きょうせい)を、唇を震わせて漏らし始めた。

 

(なんて気持ちいいんだ…!! この体は!)

 

 渦巻く欲求に操られる触木は、彼女の恵体を堪能する。

 制服を押し上げる豊かな胸はタプ♡タプ♡と指が食い込み、たおやかな弾力が手の平に広がる。

 

「ちょっ♡ お胸は…別料金ですよ?!♡ あっ♡♡ んっ♡」

 

 露出した太ももは絹のように滑(なめ)らかで、汗が滲んだ素肌が撫でる手にむっちゅり♡と吸い付く。

 

「太もも…はっ♡! あんっ♡! んっ!♡ くすぐったいですよっ♡♡!」

 

 腕は細く、しなやかな手触り。腹には無駄な脂肪はなく、それでも女性らしい柔らかさが手に残る感触だった。

 

「ああもう…! 触った分…きちんとお金は要求しますからね…?♡♡」

 

 そして、触木の両手は清園の端正な小顔へと伸びる。

 

「えっ…?♡ お顔もですか?! いやぁ、そんなベタベタ触ったら、メイクが崩れてしまうじゃないですか?…ああん、もう…!♡」

 

 不快感を露わにする彼女の顔を、暗い瞳の触木は何の遠慮もなくベタ♡ベタ♡と触る。

 艶めく唇を指でむにゅり♡と捲(めく)り、突き出た彼女の舌がれろ♡れろ♡と男の手の平をなぞる。

 目尻に溜めた涙が指に伝い、はぁ♡はぁ♡と荒い呼吸が手の平を擽(くすぐ)る

 歪(いびつ)な笑みを浮かべる触木は渦巻く欲求が満たされ、彼女の膣内に埋まる巨根チンポを一際(ひときわ)膨らませる。

 

「おチンチン、膨らんでる…!?―――えっ? もしかしてこのまま動かすんですか…?ちょっと待って?! まだ…余韻が…ぁあ゛!!♡♡♡――――――お゛ほぅ?!♡ お゛お゛お゛?♡ あ゛あ゛♡♡、おチン゛ポ…きた゛ぁ?♡♡ お゛っ♡ ん゛ん゛っ♡ あ゛あ゛っ♡♡!!」

 

 どちゅん♡どちゅん♡と過敏になった蜜壺に張り詰めた巨根が激しく出入りする。

 青年の手の中にある清園の小顔がじっとりと火照り、絶頂後のまったりとした色気が滲んでいた彼女の表情が、下品で妖美なアヘ顔へ変わっていく。

 黒髪の少女の歪(ゆが)んだ相貌(そうぼう)にベタ♡ベタ♡手を這(は)わせながら、触木は昂(たかぶ)った獣欲をぶつけるように、蜜穴に巨根を抽挿(ちゅうそう)する。

 

「あ゛あ゛っ!♡♡ ん゛ん゛っ!!♡♡ 凄い♡♡ おチンチン♡♡ 興奮してる?!♡♡♡ そんなに!♡ 私に触るのが、そんなに好きなの…?!♡♡――――なら、たくさん、触らせてあげますよ…?!♡♡♡」

「――――え?!」

 

 清園の唐突な申し出に青年は瞳を丸めて、手を這(は)わせる清園の小顔を覗き込んだ。

 彼女は黒髪を乱し、瞳を妖しく輝かせて、ニッコリと青年へ艶めく笑みを溢していた。

 

「触木くんは…私の要望を叶えて、お゛お゛ぉ? 童貞くんなのに私をイかせてくれましたし…ん゛ん゛ん゛っ!♡♡‥‥今日は、特別、トツベツ、大サービスです!! あ゛っ!♡♡ 私も、あなたの性癖を満たしてあげます…♡お゛っ? お゛お゛お゛!――――ほら、いっぱい、私を触って…?!♡♡♡」

 

 青年の腰つきに濁った嬌声(きょうせい)を溢(こぼ)しながら、清園は男の指の隙間から妖美に吊(つ)り上げた口元を覗かせて、触木の性癖に寄り添った提案をする。

 ググっと目を見開いた触木は、彼女の言葉に歓喜で胸を膨(ふく)らまし、グルグルと渦巻く欲求を清園にぶつける。

 

(清園さん…ッ!! 清園さん…ッ!! 清園さん…ッ!!)

 

 清園の蠱惑的(こわく)な相貌(そうぼう)を両手でなぞるうちに、どんどん恋情(れんじょう)と肉欲が胸から溢(あふ)れ、青年はパチュンっ♡♡パチュンっ♡♡と激しく腰を打ち付けるだけでは満足できなくなる。

 青年は渦巻くほの暗い欲求を清園へと勢いよく吐露する。

 

「ずっと、君に触りたかった! 初めて見た時からずっと!! ずっと君の身体を触ることだけを考えていた! 君がグチョグチョになるまで触って!…触って!…触って!!…僕だけのものにしたかった!!」

 

 触木の狂気に満ちた愛の告白に、快感に浮された少女は瞳を熱く蕩けさせた。

 子宮はキュン♡キュン♡と疼き、身体がじっとりと火照っていく。

 清園は自分の胸中に甘い気持ちが募っていくのが分かり、困ったように眉間に皺を寄せる。

 

(私、どうしちゃったんでしょうか? 最低最悪の愛の言葉を言われたのに…なぜか、凄い喜んでいます…?♡♡――――ああ、これもそれも全部、触木くんの巨根チンポが気持ち良すぎるから…!♡♡――…私の身体も頭をおかしくなっちゃてる…?!!♡♡♡)

 

 青年の言葉を受けて清園のマンコは妖艶に蠢(うごめ)き出す。

 ムチュ♡ムチュ♡と吸い上げるように膣はピッタリと巨根に貼り付き、グチョ♡グチョ♡と愛液塗れの肉襞が青年の過敏なカリ首を刺激する。

 触木はチンポから全身に伝う熱くジクジクとした快感に、追わずうめき声をあげた。

 

「くっ! ああっ!!」

 

 あれだけ熱心に触っていた彼女の顔からも手をパッと離してしまい、再び清園へ体重をかけるように覆いかぶさった。

 青年の行動に黒髪の少女は意外そうな顔をみせるが、恵体に彼の熱を感じて、彼女は腕と脚を先ほどと同じように触木の身体に絡みつかせる。

 体位が少し変わっても、巨根はパチュン♡パチュン♡と変わらずに蜜壺へと打ち込まれていた。

 清園は膣内で触木のチンポがヒクヒクと細やかに跳ね上がるのを感じて、ニタリ♡と口元を歪(ゆが)ませた。

 

(チンポが跳ねてる…♡♡ そういえば…触木くんはまだ一回も射精してませんでしたね…?♡ ふふふ、そうだ…!♡)

 

 清園はニマニマと吊(つ)り上がる唇を、そっとの触木の耳元へ寄せて、ボソリと男へ甘言を一つ囁いた。

 

「膣内(なか)に…射精(だ)していいですよ?…♡♡」

「―――え?」

 

 驚く声を上げた触木は、腰を打ち付けながら、横目で清園の顔を覗く。

 そこには汗を滲ませた清園が強烈な快感に顔を染め上げながらも、聖母のような優しい微笑みを浮かべていた。

 

「聞こえなかったんですか? お゛お゛お゛? ん゛ん゛ん゛? 膣内(なか)に…♡♡ 私のおマンコの膣内(なか)に…!!♡♡ ん゛ん゛っ♡♡ 触木くんのおチンチン♡♡ びゅびゅびゅ~~♡♡って射精していいですよっていたんです…♡♡ お゛お゛お゛お゛っ?!」

 

 視界いっぱいに映る清園ひまりが、自分に膣出(なかだ)しをせがんできた。

 触木は想い人から膣内射精の許しを得たのである。男としてこれ以上の喜びなどない。

 触木の興奮は限界を超え、荒れ狂う獣欲で瞳を血走らせる。

 これ以上はない本気の腰つきで、容赦なく黒髪の少女の濡れそぼったマンコへと種付けピストンを敢行(かんこう)する。

 

――――ズチュ!!♡♡♡ズチュ!!♡♡♡ タンっ!♡♡タンっ!♡♡♡タンっ!♡♡♡ ジュブッ!!♡♡♡ジュブッ!!♡♡♡

 

「お゛お゛お゛ぉおぉお゛お゛っ?!!♡♡♡♡ すごぉいぃい゛い゛い゛!!♡♡♡ ん゛ん゛ほぉ♡♡…あ゛っ!?♡♡ ん゛ン゛ん゛んっ゛?!!♡♡ あぇっ♡ へっ♡♡♡ お゛ほ゛うぅぅう゛う゛う゛♡♡♡!!!!」

 

 多目的トイレにマンコとチンポが激しく擦れる水音が響き。清園の下品な嬌声(きょうせい)が反響する。

 ズゾゾゾゾ♡とカリ首が肉襞を抉(えぐ)りながら抜き出て、ずちゅん♡と膣の浅い位置から子宮口目掛けて巨根が一気に叩きつけれる。

 その度に清園の瞳は瞬(しばた)き、口から深く濁った声が漏れ出る。

 強烈な快感に彼女は瞳をひん剥き、あられもない相貌(そうぼう)を晒(さら)して喘ぐが、青年に止まるという選択しない。

 触木は、何度も何度もそれの反復を繰り返し、黒髪の少女の性感を一気に高めていく。

 

(ううう!!♡♡♡ 気持ちいい!!♡♡♡ 何コレ?!!♡♡♡ この巨根の本気ピストン…!! ホントにやばいぃ♡♡!! あああ?!!♡♡♡ また、イきそうになってる?!! ヤバ…すぐイっちゃいそう‥‥!!♡♡♡)

 

 髪を乱し、歯を食いしり、トロトロの顔で本気ピストンに打ちのめされる清園。

 彼女は急速に上り詰める快感に、フラフラとした酩酊感(めいていかん)を覚え、より覆いかぶさる青年へギュッ♡と腕と脚を絡ませて抱き着いた。

 熱く火照った彼女の体温が触木の身体にじんわりと広がり、青年の射精感もどんどん最高潮へと登っていく。

 

(ああ…ヤバい…イキそう!)

 

 グツグツと煮えたぎるような強い射精感を覚え、触木は思わず顔を顰(しか)める。

 散々、清楚ビッチの極上のマンコで、じゅぼ♡じゅぼ♡磨かれた巨根は、いよいよ差し迫った射精感にピーン♡と張り詰める。

 

「おおお?♡♡ おっ!♡♡ おお?♡♡――――おチンチン…?!! ピク♡ピク♡いってる?!♡♡♡んんっ!♡♡ ああ!♡♡…もう出ちゃいそう?――――いいよっ!♡♡ 触木くんの精子…!♡♡ 私のマンコに注いで欲しいですぅ!!♡♡—————ああ?♡ んんんっ!!♡♡♡ 私もイキそう!! やばぁい!!♡♡♡ おおおお?!♡♡♡♡ イぐっ!イぐっ!イっぐぅぅうううううう!!!???♡♡♡♡♡」

 

 先に絶頂したのは、清園だった。

 長い黒髪をユサユサと振り乱し、首を大きく後ろへ反らせ、汗が宙に迸(ほとばし)った。

 舌は大きく突き出ており、先ほどとは比ではない艶めいたイキ声を個室に反響させる。

 そして、ギュム♡ギュム♡と膣内を不規則に蠢動(しゅんどう)させ、マンコに受け入れた爆発寸前の巨根を射精へ導くように、ぐにゅ♡ぐにゅ♡と淫らにうねる。

 

(マンコ気持ちいい!! 清園さんの膣内(なか)…気持ちいい!!)

 

 肉棒をせり上がる熱い感覚に顔を顰(しか)めながら、触木はチラリと横目で清園のアクメ顔を覗いた。

 白目を剥いた瞳、んべー♡と突き突き出た舌、真っ赤に火照る頬に乱れた黒髪に引っ付く。

 清楚さの欠片もない下品な顔つきなのだが、青年にはどの表情の彼女よりも美しく映る。

 そして、触木は例の発作を引き起こす。

 

―――触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!触りたいッ!!!!

 

 欲求が疼(うず)く右手をバッと伸ばし、ベタベタと彼女の相貌(そうぼう)の感触を確かめながら、触木は子宮口に亀頭をグッと押し付け、盛大に欲求と獣欲を弾けさせる。

 

「で、射精(で)る!!」

 

――――ドビュウウウウウ!!♡♡ ドビュビュビュビュ!!!♡♡♡ ビュルルルルルルルルル!!!♡♡♡

 

 自分でも驚くほど飛び出る精液に驚きながらも、触木は熱い吐息をうっとりと溢(こぼ)して、清園の子宮へ精子を注いでいく。

 

「……はぁ!♡……うっん!♡……ンっ?!♡………はぁあ?♡‥……あっ♡……」

 

 黒髪の少女はガク♡ガク♡と身体を跳ねさせながら、熱い粘液が膣内に満たされる感覚に、チカチカと視界が明滅(めいめつ)する。

 じんわり滲んだ汗、火照る肌、自慢の黒髪は乱れ、瞳は焦点が合ってない。唇が薄っすら開き、熱い吐息が喉に擦れる音だけが響く。

 恍惚顔を晒(さら)し、絶頂の余韻に入り浸る清園はどことなく幸せそうな顔をしていた。

 

◇ ◇ ◇

 

「……んっ♡……あっ!♡」

 

 蜜壺に甘い刺激を感じて、清園がつい声を漏らす。

 触木が、ぬちょり♡と音を立てて、芯のなくなったチンポを膣穴から抜き出した。

 巨根が抜き出た膣穴はパックリッと開き、ダク♡ダク♡と白濁液が溢(こぼ)れ出る。伝う白い粘液は、彼女のケツ穴の横をトロ♡トロ♡と流れ、蓋が閉じたトイレに真っ白な水溜まりを作る。

 彼女は未だに絶頂の余韻に苛(さいな)まれているのか、時折、腰をビクン♡ビクン♡と跳ねさせ、獣のような唸り声を響かせる。

 

「…………ん゛っ♡…………はぁ♡……………お゛ほぅ♡…………ん゛っ!………」

 

(綺麗だ…!)

 

 清楚で気品あふれるお嬢様とはかけ離れた、ビッチで妖艶な清園ひまりの恵体をいつまでも触木は眺(なが)める。

 

―――――触りたい!!―――――触りたい!!

 

 そして、快感に呑まれた清楚ビッチな少女の恍惚顔に、触木はゆっくりと手を伸ばした。

 

◇ ◇ ◇

 

 夕暮れ時、駅の構内で電車を待つ触木は寒そうに身体をよじっていた。

 すると、ガタンゴトンと音を轟かせながら電車がホームに到着して、そのドアをプシュウと開く。

 一号車に乗り込んだ彼は、チラリと一番奥の座席に視線を送る。

 

(今日は清園さんいなんだ…。)

 

 なんだか寂しさを引きずりながらも、手持ち無沙汰の触木はコートのポケットにあるスマホへ手を伸ばす。

 

―――――その瞬間だった。

 

「今日の下着の色は何だと思いますか?」

 

 澄んだ声が熱い吐息をたっぷりと含み、触木の耳元でむわぁ♡と響いた。

 青年はビクッと肩を震わせ、落としそうになるスマホを必死で捕まえる。

 何とかスマホを落とさずにすみ、ほっと一息吐くと、クスクスとした笑い声が触木の耳に届き、彼はその方向へ視線を飛ばした。

 

「お疲れ様です。私の為に精が出ますね…バイト♡」

 

 そこに居たのは、唇をにこやかに吊(つ)り上げる、清園ひまりだった。

 彼女の登場に青年は冷たかった心が、じんわりと温度が上がるのを感じた。

 しかし、青年は清園の口から「バイト」の単語を聞いて、すぐさま困ったように眉を顰(ひそ)める。

 

「清園さん…まだ、お金の準備、できてないよ。今日、学校でも言ったでしょう?」

 

 触木は弱弱しい声で彼女に言った。

 あの日から触木と清園の協定関係は続いている。勢い任せに清園に膣内に注いだ結果、無慈悲にその分もパパ活の料金として取りたてられた。

 その結果、触木はバイトをもう一つ増やし、必死で金の工面をしている最中であった。

 青年の説明を受け、清園はそんなことは知っていると言わんばかりの態度で話を続ける。

 

「あなたにお金がないことなど分かっています。今日の用事はそんなことではありません。」

 

 彼女はそう言いきると、車内に人気がないことチラチラと確認する。

 清園の行動に、触木は首を傾けていると、青年と視線を合わせ、意味ありげに微笑んだ彼女は、スッと紺色のスカートの裾に手を伸ばした。

 

「さっきのクイズの答え合わせです。―――今日は青色でした…♡」

 

 ベロンとスカートをたくし上げた清園は、妖艶に微笑みながら、触木にパンティーを見せつける。

 思わず、触木は彼女の下着に視線を奪われる。

 ゴクリと生唾を飲み込みながら、青年はやっぱり清楚な見た目の彼女には不釣り合いな下着へ、熱を帯びた視線を注ぐ。

 

(今日は青のテカテカした生地のパンツだ)

 

 今日は光沢感のある青地の紐パン。当然の如く布面積は小さく、サイドは蝶結びで結び留められていた。

 青年と清園の股に熱っぽい視線を送っていると、彼女はさらに青年の獣欲を煽るように澄んだ声を響かせる。

 

「どうです、興奮しますか?」

 

 当然の如く、獣欲を煽られた触木は例の発作が発動する。

 

――――触りたい!

 

 触木が欲求に苛(さいな)まれて、荒い呼吸を繰り返すようになると、清園は嬉しそうに目を弓なりにしてとある提案をする。

 

「このあと…時間ありますよね?」

 

 彼女の蠱惑的(こわくてき)な笑顔に、思わずうんと頷きそうになるが、触木は苦笑いを返すしかなかった。彼には先立つものが無かったのである。

 

「いや、だから…お金が‥‥!」

「もーう…♡本当に鈍い人ですね…触木くんは?」

 

 ムッとあざとく眉間を寄せた清園は、鈍感な青年の対応に不満を漏らす。

 わざとらしく唇を尖らせながら、彼女は触木に上目遣いで媚びるように言葉を投げかける。

 

「今日はパパ活とか関係なく…エッチしたいって…言ってるんです。―――ああ、恥ずかしい…♡ 男の子なら女の子の機微は察してください…!♡♡」

「…え?」

 

 触木は無自覚化だが、清園は巨根チンポ虜となっていた。

 しばらく間が触木とエッチが出来ないと、子宮が彼の巨根を求めてキュン♡キュン♡疼(うず)いて仕方が無くなるのだ。

 しかし、金欠気味の触木とパパ活としてエッチするには後一か月は掛かるだろう、清園の焦(じ)れる子宮はそんな悠長なこと言っていられなかった。

 だから、触木をパパ活の協定とは関係のない、エッチのお誘いすることにした。

 

(私、|お仕事パ(・)パ(・)活(・)とプライベートは分けるタイプなので…♡)

 

 だが、青年は彼女のお誘いに瞠目するばかりで、ピンと来てない様子である。

 それも当然、触木に清園の複雑怪奇な心づもりを察しろというのは無理がある。

 

(仕方ありません…最後の手段です!)

 

 清園は清楚な黒髪を揺らめかしながら、妖艶な笑みを浮かべて、エッチなパンティーを晒(さら)したまま、触木にだけ通用する殺し文句を言う。

 

「私に‥‥触りたくないの…?♡」

 

――――触りたい!!触りたい!!触りたい!!

 

 清楚ビッチの言葉に煽られ、渦巻く欲望のまま、触木は右手を清園ひまりのスカートの中、光沢感のある青の紐パンへ手を伸ばした。


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総合評価:762/評価:8.67/短編:1話/更新日時:2025年10月12日(日) 03:04 小説情報


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