SSSS級カノジョ宝多六花が「お、おちんぽ……どう、興奮する?」と恥じらいながら誘う誕生日 作:前野へーた
原作:SSSS.GRIDMAN
タグ:R-18 オリ主 宝多六花 イチャラブ 水着
水着:https://m.media-amazon.com/images/I/61iirCqraWL._AC_SL1000_.jpg
スマホの画面が、薄暗い部屋をぼんやりと照らしている。
六花は布団にくるまりながら、その光を見つめていた。画面の中では、知らない女の人が甘い声を上げている。
「んっ……あぁん……気持ちいい……♡」
恥ずかしい。こんな動画を見ているなんて、誰にも知られたくない。
でも、明日のためだ。
六花は、枕元に置いたメモ帳をちらりと見た。この一週間で書き留めてきた言葉たち。
『おちんぽ♡』
『おまんこ気持ちいい♡』
『もっとして、してしてしてっ♡』
──書いているだけで顔が熱くなるような単語が、几帳面な字で並んでいる。
明日は、19歳の誕生日。恋人のユウが、箱根旅行を計画してくれている。一泊二日。二人きり。つまり──そういうことだ。
六花は、枕元の紙袋に手を伸ばした。
中には、三日前に届いた下着が入っている。ネイビーのレース。フロントホックのブラと、サイドリボンのショーツ。おまけにガーターベルトまで。
生まれて初めて買った「勝負下着」というやつだ。
ネットで「彼氏が喜ぶ下着」と検索して、レビューを何十件も読んで、やっと決めた。店員さんに相談する勇気なんてなかったから、全部オンラインで。届いたとき、心臓が飛び出るかと思った。
六花は下着を袋から出して、自分の胸に当ててみる。鏡は見ない。見たら、恥ずかしくて死んでしまいそうだから。
──ユウ、喜んでくれるかな。
スマホの画面に視線を戻す。動画の女の人が、男の人のアレを手で握っていた。
「おちんぽ……すごい固い……♡」
六花は、その言い方を頭の中で反芻した。
おちんぽ。おちんぽ。
声に出して練習する勇気はない。でも、明日は言わなきゃいけないかもしれない。ユウの前で。ユウに向かって。
想像しただけで、身体の奥がじんと熱くなる。
六花は布団を頭までかぶって、深呼吸をした。
──明日は、素直になるって決めたんだから。
緊張と期待が入り混じって、なかなか眠れそうにない。六花は、明日のことを想像しながら、いつの間にか微睡みに落ちていった。
◆◆◆
12月5日、朝10時。
冬の空気は頬を刺すほど冷たいが、空は澄み切った青だ。絶好のデート日和、とユウは思う。
ツツジ台駅の改札前で、六花を待っている。吐く息が白い。手袋をしていても、指先がかじかんでくる。
時計を見ると、待ち合わせの3分前。六花はいつも時間ぴったりに来るタイプだから、そろそろだろう。
改札の向こうに、見慣れた黒髪が現れた。
六花だ。
ユウは、思わず息を呑んだ。
オフホワイトのタートルネックニットが、六花の華奢な身体を包んでいる。首元まで覆われているのに、なぜか色っぽく見えるのは、胸のラインがうっすら浮き出ているせいだろうか。その下には、ネイビーのプリーツスカートが揺れていて、歩くたびに太ももがちらちらと覗く。
そして、黒のニーハイソックス。
スカートの裾とソックスの間に、白い肌が帯のように見えている。いわゆる「絶対領域」というやつだ。
ユウの視線が、そこに吸い寄せられる。ほんの数センチの露出なのに、妙に目が離せない。あの隙間に指を滑り込ませたら、どんな感触がするだろう──。
六花が、改札を通り抜けてきた。長い黒髪が、冬の風にさらりと揺れる。髪の先が、ニットの胸元をかすめていく。
「おはよ、ユウ」
いつものクールな声。でも今日は、どこか柔らかい響きが混じっている気がする。
「おはよう」
ユウは、なんとか声を絞り出した。視線を六花の顔に戻そうとするが、さっき見てしまった太ももの残像が、頭から離れない。
「……その格好、すごくいい」
「ありがと」
六花が、ふわりと笑った。
口角が上がり、目尻が少し下がる。いつもの無表情とは全然違う、柔らかい笑顔だ。六花がこんな風に笑うのは珍しい。少なくとも、外ではあまり見せない顔だ。
──今日は、何か違う。
ユウがそう感じた瞬間、六花がすっと近づいてきた。
「ねえ、ユウ」
腕に、柔らかいものが触れる。六花が、ユウの腕に絡みついてきたのだ。ニットの上からでも分かる、胸の膨らみ。その柔らかさが、腕に押し付けられている。
「今日はね、私の誕生日だから」
六花の唇が、ユウの耳に近づく。吐息が、耳たぶをくすぐる。温かい。甘い匂いがする。シャンプーだろうか、それとも──六花自身の匂いだろうか。
「いっぱい、甘えるから」
囁くような声。普段の六花からは想像できないほど、甘い響き。
「覚悟して?」
その言葉と一緒に、六花の唇が耳に触れた。ほんの一瞬、キスするように。
ユウの心臓が、大きく跳ねた。
◆◆◆
新宿駅のホームで、箱根行きのロマンスカーを待つ。
六花は、ユウの腕を離さない。駅に着いてから、ずっと絡みついたままだ。普段の六花なら「人目があるから」と言って、手を繋ぐのも渋ることがあるのに。
周囲の視線を感じる。サラリーマン風の男性が、六花をちらちら見ている。女子高生のグループが、こちらを指差してひそひそ話している。
そりゃそうだ、とユウは思う。六花みたいな美人が、こんなに堂々と腕に絡みついているのだから。目立たないわけがない。
「六花、恥ずかしくないの?」
「何が?」
「人、見てるよ」
「見せつけてるの」
六花が、平然と答える。
「え?」
「だって、ユウは私の彼氏でしょ。自慢したいじゃん」
その言葉に、ユウの胸が熱くなる。六花の口から「私の彼氏」という言葉を聞くのは、付き合い始めた頃以来かもしれない。
ロマンスカーが入線してきた。流線型の車体が、ホームに滑り込んでくる。
二人で乗り込み、予約していた座席に座る。窓際に六花、通路側にユウ。
座った瞬間、六花がユウの肩に頭を預けてきた。黒髪が、ユウの頬をくすぐる。甘い匂いが、鼻をくすぐる。
「……六花?」
「いいでしょ。誕生日だもん」
六花の声が、甘えるような響きを帯びている。普段のクールな六花とは、まるで別人だ。
列車が動き出す。窓の外を、新宿のビル群が流れていく。
六花の手が、ユウの手を探ってきた。指と指が絡み合う。六花の指は細くて、冷たい。でも、しっかりと握り返してくれている。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「私のこと、好き?」
急な質問に、ユウは少し驚く。六花は普段、こういうことを聞いてくるタイプじゃない。
「……好きだよ。急にどうしたの」
「聞きたかっただけ」
六花が、顔を上げる。青みがかった瞳が、ユウを見つめている。その瞳に、窓から差し込む光が反射して、きらきらと輝いていた。
「私もね」
六花の声が、小さくなる。
「ユウのこと、大好き」
心臓が、また跳ねた。六花の口から「大好き」という言葉を聞くのは、一体いつ以来だろう。
「だから」
六花が、ユウの手を握る力を強めた。
「今日は、たくさん……一緒にいたい」
その言葉の奥に、何か別の意味が込められている気がした。
◆◆◆
列車が、トンネルに入った。
窓の外が、真っ暗になる。車内の照明だけが、ぼんやりと二人を照らしている。
「ユウ」
六花の声が、いつもより低い。
振り向こうとした瞬間──唇を塞がれた。
六花が、キスをしてきた。暗闘の中で、六花の唇がユウの唇に押し当てられている。柔らかい。温かい。かすかに、リップクリームの甘い味がする。
「ん」
六花の吐息が、ユウの口の中に入ってくる。唇が離れない。むしろ、もっと深く押し付けてくる。
六花の舌が、ユウの唇をなぞり始めた。ぬるり、と湿った感触。
──舌……?
驚いている間に、六花の舌がユウの口の中に侵入してきた。舌先が、ユウの舌に触れる。
「んっ……ちゅ」
六花の舌が、ユウの舌に絡みつく。ゆっくりと、確かめるように。唾液が混ざり合う、ぬるぬるとした感触。
「ちゅぷ……れろ……ん」
六花が、小さく声を漏らしている。キスしながら、甘い声が口の中で響く。
ユウの手が、自然と六花の腰に回る。ニットの上から、細い腰を抱く。六花の身体が、少し震えた気がした。
六花の手が、ユウの首に回ってくる。引き寄せられるように、キスが深くなる。
「れろ……ちゅる……んんっ……♡」
トンネルを抜けた。車内が、急に明るくなる。
慌てて、唇を離した。
六花の顔が、すぐ目の前にある。頬が真っ赤に染まり、唇が濡れて光っている。目が潤んでいて、焦点が少しぼやけている。
「……ふふ」
六花が、恥ずかしそうに笑った。唇の端から、細い糸が伸びている。
「暗かったから……つい」
「つい、って」
「だめだった?」
上目遣いで聞いてくる。こんな顔をされたら、だめなんて言えるわけがない。
「……だめじゃない」
「よかった」
六花が、またユウの肩に頭を預けてきた。
「続きは、後でね」
耳元で囁かれる。その声に、ユウの身体が反応していた。下半身が、じんわりと熱くなっている。
──やばい。
まだ、箱根にも着いていないのに。
◆◆◆
箱根カリエンテに到着したのは、13時過ぎだった。
水着で入れる温泉エリアがある、有名なテーマパークだ。今日はここで遊んでから、旅館に向かう予定になっている。
更衣室で水着に着替え、ユウは六花を待っていた。自分はもう準備万端。あとは六花が出てくるのを待つだけだ。
更衣室のドアが開き、六花が出てきた。
ユウは、言葉を失った。
水色のビキニだ。トップスにはフラミンゴのイラストがプリントされていて、肩紐がクロスになってデコルテを美しく見せている。ボトムは濃い青色で、両サイドがリボンで結ばれている。
布地は、必要最小限しかない。六花の身体が、ほぼ露わになっていた。
ユウの視線が、六花の身体を這っていく。遠慮なく、舐めるように。
まず、胸。ビキニのトップスに収まっているが、上部から膨らみがはみ出している。フラミンゴのイラストが、胸の曲線に沿って歪んでいる。押さえつけられた柔らかさが、布地の下で主張している。
次に、腹部。へその下まで露出していて、くびれのラインが美しい。腹筋がうっすら見える程度の、健康的な引き締まり具合だ。
そして──下半身。
ユウの視線が、そこに釘付けになった。
ヒップが、大きい。ビキニのボトムから、白い肉がたっぷりとはみ出している。サイドの紐が、柔らかい肉に食い込んでいる。歩くたびに、その肉がぷるぷると揺れる。
太ももも、太い。でも、だらしない太さじゃない。むちっとした、張りのある太さ。内腿から膝にかけてのラインが、緩やかなカーブを描いている。
六花の身体を見るのは、初めてじゃない。でも、こんなに露出した姿を見るのは初めてだ。普段は服で隠れている部分が、今は全部見えている。
「……どう?」
六花が、不安そうに聞いてきた。両手を胸の前で組んで、身体を少し縮こませている。
「最高」
ユウは、正直に答えた。
「エロすぎる」
「えっ」
六花の顔が、一瞬で真っ赤になった。耳まで染まっている。
「そんな……直接言わないでよ」
「でも、本当のことだから」
ユウは、六花の腰に手を回した。水着越しに、肌の温度が伝わってくる。滑らかで、温かい。
「今日は、いっぱい見せて」
「……うん」
六花が、恥ずかしそうに頷いた。でも、嫌がってはいない。むしろ──嬉しそうにも見える。
「見ていいよ。今日は……いっぱい見て」
六花が、上目遣いでユウを見つめた。
その目は、何かを期待しているように見えた。
◆◆◆
温水プールエリアは、家族連れやカップルで賑わっていた。12月だというのに、屋内は温かく、湯気が立ち込めている。
六花と並んで歩く。六花の腕が、ユウの腕に絡みついている。水着姿のまま、密着して歩いている。
──視線を感じる。
男性客が、すれ違いざまに振り返っている。六花を見ている。
正確には──六花の下半身を。
あのヒップ。ビキニからはみ出した白い肉。歩くたびに揺れる、たっぷりとした曲線。
あの太もも。内腿の柔らかそうな肉。付け根に近づくにつれて太くなる、むちむちとしたライン。
男たちの視線が、そこに吸い寄せられている。舐めるように、貪るように。
──見るなよ。
ユウの中に、熱い感情が湧き上がってくる。独占欲。嫉妬。
俺の彼女だぞ。お前らには見せない。
ユウは、六花の腰を引き寄せた。より強く、より近く。
「ユウ……?」
六花が、不思議そうな顔をする。
「……見られてるから」
「見られてる?」
「六花のこと。他の男が」
六花が、きょとんとした顔をした。周囲を見回す。確かに、何人かの男性が視線を逸らした。
「あ……ほんとだ」
六花は、特に動揺した様子もなく呟いた。それから、ユウの顔を見上げる。
「……嫉妬してる?」
「してる」
正直に答えた。隠す理由がない。
六花の口元が、緩んだ。嬉しそうに、笑っている。
「ふふ。嬉しいな」
「嬉しいって」
「だって、ユウが私のこと、そんなに大事にしてくれてるってことでしょ?」
六花が、ユウの腕に頬を寄せた。柔らかい。温かい。水着越しに、胸の膨らみが腕に押し付けられている。
「私、ユウのだから。安心して」
その言葉が、ユウの胸に染み込んでいく。
俺のもの。六花は、俺のものだ。
他の奴らには、絶対に渡さない。
「……うん」
ユウは、六花の腰を抱く手に、力を込めた。
◆◆◆
プールエリアの端に、人気のない通路があった。トイレに続く通路だ。照明が薄暗く、人通りが少ない。
六花が、急に立ち止まった。
「ユウ」
振り返る。六花が、壁にもたれている。
水着姿の六花が、薄暗い通路の中に立っている。白い肌が、仄かな照明に浮かび上がっている。濡れた髪が、肩に張り付いている。鎖骨のラインを、水滴が伝っていく。
「キス、していい?」
答える前に、六花が近づいてきた。
唇が、重なった。
「ん」
さっきよりも、積極的なキスだ。六花の唇が、ユウの唇に吸い付いてくる。柔らかい。甘い。リップクリームの香りと、六花自身の匂いが混ざり合っている。
六花の舌が、ユウの唇を割って入ってきた。
「んちゅ……れろ」
舌と舌が、絡み合う。ぬるぬると、唾液が混ざり合う。六花の唾液は、少し甘い味がする。
「ちゅぷ……ん……んん……♡」
六花の吐息が、ユウの口の中で響く。甘い声。キスしながら、こんな声を出すなんて。
ユウの手が、六花の腰に回る。水着越しに、肌の滑らかさが伝わってくる。汗ばんでいる。温かい。
六花の手が、ユウの首に回ってくる。深く、深く、キスを求めてくる。
「れろ……ちゅる……んっ……♡」
ユウの手が、無意識に動いていた。腰から下へ。ヒップへ。
六花のお尻に、手が触れた。
「ん……っ」
六花が、小さく声を漏らした。でも、離れない。むしろ、身体を押し付けてくる。
たっぷりとした肉が、手のひらに収まりきらない。柔らかい。弾力がある。指を沈めると、肉が押し返してくる。
「んん……ユウ」
六花が、キスの合間に名前を呼んだ。甘い声。蕩けるような声。
足音が聞こえた。
慌てて、唇を離す。手も、六花のお尻から離す。
誰かが、通路の向こうから歩いてくる。
六花の顔が、目の前にある。頬は真っ赤で、唇は濡れて光っている。目が潤んでいて、焦点がぼやけている。髪が乱れて、肩にかかっている。
見惚れるほど、色っぽい顔をしていた。
「……っ」
六花が、慌てて髪を直す。顔を背けて、壁に向かう。
足音の主──中年の男性が、通り過ぎていく。ちらりと、六花の背中を見た気がした。
男性がいなくなってから、六花が振り返った。
「……続き、後でね」
息を整えながら、六花が言った。
「二人きりになったら……もっと」
その言葉に、ユウの身体が反応していた。水着の中で、硬くなり始めている。
六花の視線が、ユウの下半身に落ちた。
「……ふふ」
悪戯っぽく、笑っている。
「もう元気になってる」
「六花のせいだろ」
「私のせい?」
六花が、一歩近づいてきた。指先が、ユウの腹筋に触れる。するりと、下に滑っていく。
「嬉しいな。私のせいで、こうなってるの」
指先が、水着の縁で止まった。
「早く……二人きりになりたいね」
ユウは、大きく息を吸った。
──このまま貸切風呂まで、もつだろうか。
◆◆◆
誕生日プラン専用の、貸切ワイン風呂。
扉を開けると、赤ワインの香りが鼻をくすぐった。薄暗い照明の中に、紅い湯船が浮かび上がっている。本物のワインが注がれた、贅沢な湯だ。
「すごい……本当にワインのお風呂だ」
六花が、感嘆の声を上げた。湯船に近づいて、そっと手を入れている。
「温かい……いい香り」
水着姿の六花が、しゃがみ込んでいる。その姿勢だと、ヒップのラインがより強調される。ビキニの布地が、肉に食い込んでいるのが見える。
ユウは、その光景を目に焼き付けた。
二人で、湯船に入った。
赤ワインの湯が、身体を包み込んでいく。温かい。ブドウの甘い香りが、鼻腔を満たす。
テーブルには、シャンパンとグラスが用意されていた。小さなバースデーケーキも。ロウソクが、ゆらゆらと揺れている。
「六花、19歳おめでとう」
グラスを掲げる。
「……ありがとう」
六花が、嬉しそうに笑った。普段は滅多に見せない、柔らかい笑顔だ。
グラスが触れ合う音。乾杯。シャンパンを一口含む。泡が、舌の上で弾ける。
六花が、ユウに近づいてくる。湯の中で、ゆっくりと。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「膝、座っていい?」
「え──」
答える前に、六花がユウの膝に座った。背中を預けてくる。
柔らかい。重い。でも、心地いい重さ。
六花の背中が、ユウの胸に当たっている。髪の匂いが、鼻をくすぐる。シャンプーの香り。それから、汗の匂い。女の子の匂い。
そして──六花のお尻が、ユウの太ももに乗っている。たっぷりとした肉が、ずっしりと圧し掛かってくる。水着越しに、その柔らかさが伝わってくる。
「重くない……?」
「全然」
「嘘。……でも、いい」
六花が、ユウの胸に頭を預けた。黒髪が、ユウの肩に広がっていく。
「こうしてると……安心する」
二人きりの空間。誰も見ていない。誰にも邪魔されない。
赤ワインの湯が、二人の身体を包んでいる。薄暗い照明が、六花の白い肌を染めている。
「ねえ、ユウ」
「ん」
「あのね……今日のために、ちょっと勉強してきたの」
「勉強?」
六花の身体が、少し強張った気がした。
「ユウを……喜ばせる方法」
心臓が、大きく跳ねた。
「どういう」
「だから」
六花の手が、湯の中で動いた。ユウの腹筋に触れる。指先が、ゆっくりと下へ降りていく。
腹筋をなぞり、へその下をかすめ、恥骨の上を滑り──。
六花の手が、ユウの水着の中に入った。
「っ──」
指が、ユウのモノに触れた。
最初は、おそるおそる。指先だけで、つつくように。
やがて、手のひら全体で包み込んできた。
「……固い」
六花の声が、震えていた。緊張しているのが、伝わってくる。
「こんなに……なってたんだ」
小さな手が、ユウのモノを握っている。湯の中で、ぬるりと滑る。六花の指が、形を確かめるように動いている。根本から先端まで。先端から根本まで。
「六花」
「これ……おちんぽ、って言ったら……嬉しい?」
六花が、恥ずかしそうに言った。耳まで真っ赤になっている。
「……どこで覚えてきたの」
「AVで」
「AVって」
「だって……ユウに喜んでほしくて」
六花の指が、ユウのモノを握り直した。少し力を込めて。
「この一週間……毎晩、見てたの……こういうとき、どうすればいいか」
六花の声が、途切れがちになる。恥ずかしさと、緊張と、それから──別の何かが混じっている。
「こうすると……気持ちいいんでしょ……?」
六花の手が、ゆっくりと上下に動き始めた。
ぬちゃ、と音がした。湯と、先走りが混ざった音。
「っ」
気持ちいい。六花の手は小さくて、柔らかくて。でも、しっかりと握ってくれている。
六花の指が、ユウのモノを丁寧に扱っていく。竿を握り、根本から先端まで滑らせ、また戻す。その動きが、だんだん滑らかになっていく。
「合ってる……? やり方」
「合ってる……すごく、いい」
「よかった……♡」
六花が、嬉しそうに声を漏らした。
手の動きが、少しずつ速くなる。ぬちゃ、ぬちゃ、と音が響く。湯の中で、六花の手がユウのモノをしごいている。
「ここ……敏感なんでしょ」
六花の親指が、先端を撫でた。くるり、と円を描くように。
「っ、六花」
「AVで見たの……ここを触ると、気持ちいいって」
先端を、執拗に刺激してくる。親指の腹で撫で、指先でつつき、手のひらで包み込む。
ぬちゃ、ぬちゅ、ぐちゅ──。
音が、下品になっていく。先走りが、どんどん溢れ出しているせいだ。
「やば……すごい、出てきてる」
六花が、息を荒げながら言った。目が、とろんと蕩けている。
「ユウの……おちんぽ……びくびくしてる」
おちんぽ。六花の口から、その言葉が出るたびに、興奮が増していく。
「こんなになるんだ……私の手で」
六花の手が、さらに速くなる。しごく。撫でる。握る。先端を刺激する。
ぬちゅ、ぬちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ──。
「六花……もう」
「いいよ。出して」
六花が、耳元で囁いた。甘い声。蕩けるような声。
「私の手で……気持ちよくなって」
「っ──」
限界だった。
「六花──!」
ユウは、六花の手の中で果てた。
びゅるっ、びゅるっ、と熱いものが溢れ出す。六花の手を汚していく。
「あ」
六花が、小さく声を上げた。驚いたような、でも嬉しそうな声。
「すごい……こんなに……出るんだ」
六花の手が、まだユウのモノを握っている。脈打つたびに、精液が溢れ出る。
「熱い……どろどろしてる」
六花が、自分の手を見つめている。白濁が、指の間からこぼれ落ちていく。ワインの湯に、白い筋が溶けていく。
「はぁ……はぁ」
ユウは、荒い呼吸を繰り返した。六花の背中が、自分の胸に当たっている。心臓の音が、六花に伝わっているだろう。
「ユウ……気持ちよかった……?」
六花が、首を傾けて聞いてきた。頬を赤く染めて、不安そうな顔で。
「最高だった」
「ほんと……?」
「ほんと」
六花の顔が、ぱっと明るくなった。
「私……初めてだったから……上手くできたか、分かんなくて」
「上手かった。すごく」
六花が、手についた白濁を湯に流し始める。指の間に残った精液を、丁寧に洗い落としていく。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「私の手……どうだった?」
六花が、真剣な目でユウを見つめていた。
「もっと、こうしたほうがよかったとか……ある?」
「……え?」
「だって……次はもっと上手くなりたいから」
次。六花は、次のことを考えている。
「先っぽ触るの……気持ちよかった?」
「……すごく」
「じゃあ、次はもっと、そこ重点的にする」
六花が、メモでも取るように頷いている。
「あと……手の速さは? もっと速いほうがいい?」
「途中から速くなったの、よかった」
「じゃあ、最初はゆっくりで、だんだん速くする」
六花が、ユウの身体に寄り添ってきた。湯の中で、肌と肌が触れ合う。
「でも」
六花の唇が、ユウの耳に近づく。
「次は、私も気持ちよくなりたいな」
耳元で、囁かれた。甘い吐息が、耳をくすぐる。
「旅館で……教えて? 私を気持ちよくする方法」
ユウの身体が、また熱くなり始めていた。
「……うん」
「約束ね」
六花が、ユウの頬にキスをした。
「続きは……旅館で」
◆◆◆
貸切風呂を出た二人は、箱根カリエンテを後にした。
次の目的地は、今夜泊まる旅館だ。箱根テンリュウ。全室に露天風呂がついた高級旅館として知られている。
送迎バスに揺られること20分。山道を登っていくと、木々の間から趣のある建物が姿を現した。瓦屋根が、夕日を反射して輝いている。
「すごい」
六花が、窓ガラスに顔を近づけている。目を輝かせて、まるで子供のように。
「こんな立派な旅館、初めて」
「誕生日だから、奮発した」
「ユウ……ありがとう」
六花が、ユウの手を握ってきた。指を絡めて、ぎゅっと力を込めて。その手は、少し汗ばんでいる。緊張しているのだろうか。それとも──期待で、身体が火照っているのだろうか。
チェックインを済ませ、仲居さんに案内されて部屋へ向かう。予約したのは「月華」という名の客室だ。
仲居さんが襖を開けた瞬間、六花が小さく息を呑む音が聞こえた。
和洋室だった。12畳の和室に、ツインベッドが置かれた洋室が続いている。床の間には季節の花が活けられ、窓の外には箱根の山々が夕焼けに染まっている。
そして──部屋の奥に、露天風呂が見える。
「わあ」
六花が、小走りで露天風呂に駆け寄っていく。縁側に膝をついて、湯船を覗き込んでいる。
インフィニティ露天風呂だ。湯船の縁が山々の稜線と繋がって見えるデザインで、まるで空の中に浮かんでいるかのような錯覚を覚える。湯気が、オレンジ色の空に向かって立ち上っている。
「すごい……こんなの、初めて見た」
仲居さんが去った後、六花が振り返った。頬が上気して、目がきらきらと輝いている。
「ユウ、一緒に入ろう」
「え、今?」
「うん。せっかくだし」
六花が、浴衣の帯に手をかけた。
「……見ててもいいよ」
その言葉に、ユウの心臓が跳ねた。
──断れるわけがない。
◆◆◆
露天風呂に、二人で浸かっている。
夕暮れ時だった。オレンジ色の光が山々を染め、空が少しずつ紫色に変わり始めている。空気は冷たいが、湯は熱い。その対比が心地よく、身体の芯からほぐれていくような感覚がある。
六花が、ユウの隣に座っている。肩を寄せ合って、二人で景色を眺めている。
裸だ。二人とも、何も身に着けていない。
湯船の中で、六花の身体がゆらゆらと揺れている。白い肌が湯に濡れて、夕日を反射して光っている。首筋から鎖骨にかけて、水滴がゆっくりと流れ落ちていく。
ユウの視線が、自然と六花の身体を追っていく。
肩のライン。なめらかな曲線を描いて、腕へと続いている。
鎖骨。くっきりと浮き出て、その下に柔らかな膨らみの始まりが見える。
そして──胸。湯船から半分ほど出ていて、ふくらみが湯気の中でゆらゆらと揺れている。先端が、ぷくりと立っている。寒さのせいだろうか。それとも──。
「見てる」
六花が、くすりと笑った。視線を外さないまま、ユウの顔を横目で見ている。
「え」
「ユウ、私の胸見てる」
「……見てた」
否定しても無駄だ。完全にバレている。
「いいよ。見て」
六花が、少し身体を起こした。胸が、湯から出る。濡れた肌が、夕日に染まってオレンジ色に光っている。水滴が、胸の膨らみを伝って、先端から滴り落ちていく。
「今日は……いっぱい見ていいって、言ったでしょ」
六花の胸が、目の前にある。形のいい膨らみ。ピンク色の先端が、ぷっくりと立っている。
ユウは、遠慮なく見た。舐めるように、貪るように。
「触っても……いい?」
「うん。……どうやって触るか、教えて?」
「教える?」
「私ね……自分で触るのは慣れてるの。でも、ユウに触られるのは違うでしょ? どうされると気持ちいいか……知りたいな」
六花の目が、真剣だった。探求者の目。
ユウの手が、六花の胸に伸びていく。
触れた。
「ん……っ」
六花が、小さく息を漏らした。
柔らかい。温かい。手のひらに、六花の胸が収まっている。指を沈めると、弾力のある肉が押し返してくる。湯で温まった肌は、絹のように滑らかだ。
「ん……ユウの手、大きい……全部包まれてる感じ」
「気持ちいい?」
「気持ちいい……自分で触るより、全然……ドキドキする」
ユウの指が、形を確かめるように動いていく。膨らみの輪郭をなぞり、下から持ち上げ、全体を揉みしだく。
「あ……揉まれてる……おっぱい、揉まれてる……♡」
六花が、恥ずかしそうに呟いた。でも、嫌がってはいない。むしろ、自分の身体の反応を確かめるように、目を閉じている。
ユウの指が、先端に近づいていく。
「ここ……触っていい?」
「うん……ていうか、早く触って」
六花が、焦れたように言った。
「自分でするとき、いつもここから始めるの……乳首、触られるの好き」
その告白に、ユウの指が先端をつまんだ。
「ひゃっ……! あっ……♡」
六花が、身体を震わせた。声が、さっきより甘い。
「力加減……どのくらいがいい?」
「もうちょっと……強くていい……あっ、そう……そのくらい……♡」
ユウの指が、先端を転がすように刺激していく。つまんで、引っ張って、ぐりぐりと押しつぶして。
「あっ、んっ、あぁっ……♡ やば……ユウに触られると……自分でするより、ずっと」
六花の声が、どんどん甘くなっていく。目がとろんとして、口が半開きになっている。
「ねぇ……反対も……♡」
「反対?」
「反対のおっぱいも……触って……片方だけ、寂しい……♡」
ユウは、両手で六花の胸を揉み始めた。左右同時に、先端を刺激していく。
「あぁっ……♡ 両方……両方気持ちいい……♡」
六花の身体が、小刻みに震えている。呼吸が荒くなって、胸が上下している。
「ユウ……お願い」
「何?」
「舐めて……おっぱい、舐めてほしい」
その言葉に、ユウの口が六花の胸に降りていく。
舌で、先端を舐めた。
「はぁっ……! んんっ……♡」
六花が、背中を反らせた。ユウの頭を、両手で抱え込んでくる。
「そこ……舌で……れろれろして……♡」
ユウは、舐め続けた。舌先で転がす。唇で吸い込む。軽く歯を立てる。
「あっ、んっ、あぁん……♡ やば……すき……おっぱい舐められるの、すき……♡」
六花の声が、甘く蕩けていく。
「ユウ……下も」
「下?」
「おま〇こも……触ってほしい……もう、すごい濡れてると思う」
ユウの手が、六花の身体を降りていく。腹筋をなぞり、へそをくすぐり、恥骨の上を滑り──。
湯の中で、六花の秘所に触れた。
熱い。湯よりも熱い。そして──ぬるぬると、指が滑る。
「……すごい濡れてる」
「言ったでしょ……♡ さっきから……ずっと、疼いてたの」
六花の腰が、ユウの指を求めるように動いている。
「ねぇ……どこ触ってるか、分かる?」
「え?」
「私ね……AVで勉強したの。女の子の身体のこと」
六花が、ユウの手を自分の手で導いた。
「ここが……クリトリス。一番敏感なところ」
六花の指が、ユウの指を特定の場所に押し当てる。小さな膨らみ。
「ここを……くるくるって……してほしい」
ユウの指が、言われた通りに動き始めた。
「あっ……♡ そう……そこ……♡」
六花の声が、一段高くなった。腰が、小刻みに震えている。
「もうちょっと……速く……あっ、そう……そのくらい……♡」
六花が、快感をコントロールするように指示を出している。自分の身体を、よく分かっている。
「ユウ……指……中に入れて」
「いいの?」
「うん……空っぽで寂しいの……おま〇こ、何か入れてほしい」
ユウの指が、六花の中に滑り込んでいく。
「んんっ……! 入ってくる……ユウの指……♡」
熱い。きつい。六花の中が、ユウの指を締め付けている。
「動かして……ゆっくりでいいから」
ユウの指が、六花の中で動き始めた。出し入れしながら、壁を擦るように。
「あっ、あっ、あっ……♡ ユウの指……おま〇こに入ってる……♡」
六花の声が、リズミカルに響く。ユウが動くたびに、甘い声が漏れる。
「ねぇ……ユウ」
「ん?」
「もう……入れてほしい」
六花の目が、潤んでいた。
「指じゃなくて……ユウの……おちんぽ」
その言葉に、ユウの身体が熱くなった。
「……部屋、行こう」
「うん……♡」
二人は、露天風呂から上がった。
◆◆◆
浴衣を羽織って、夕食を待つ。
食事は部屋出しだった。仲居さんが次々と料理を運んでくる。前菜、お造り、焼き物、煮物、揚げ物──どれも美しく盛り付けられた懐石料理だ。
六花は紺色の浴衣を着ていた。帯は赤。髪は、うなじで緩くまとめている。襟元から、白い肌がちらちらと覗いている。
「六花、浴衣似合うね」
「……ありがと」
六花の頬が、ほんのり赤くなった。照れているのか、それともさっきの余韻がまだ残っているのか。
夕食を食べながら、二人で話をする。大学のこと、来年の予定のこと。でも、会話の端々に、別の空気が混じっている。
六花が料理を口に運ぶたびに、ユウはその唇を見てしまう。さっき、あの唇にキスをした。舌を絡めた。もっと、したい。
食事が終わり、仲居さんが食器を下げていった。
「ごゆっくりどうぞ」
襖が閉まる。二人きりになった。
「ユウ」
六花が、立ち上がった。
「見せたいものがあるの」
「見せたいもの?」
「うん。ちょっと待ってて」
六花が、洋室のほうに消えていく。荷物からポーチを取り出して、バスルームに入っていった。
ユウは、和室で待っている。心臓が、どくどくと脈打っている。
──見せたいもの、って何だろう。
5分ほど経っただろうか。バスルームのドアが開く音がした。
「ユウ」
六花の声が、いつもより低い。甘い響きが混じっている。
「こっち、見て」
ユウは、洋室のほうを振り向いた。
六花が、立っていた。
──は。
息が、止まった。
六花は、下着姿だった。
ネイビーのレース。透け感のある、繊細な布地が白い肌を覆っている。ブラジャーは、ハーフカップ。胸の膨らみが、布地から溢れそうになっている。フロントホックのデザインで、谷間の中央にリボンがついている。
ショーツも、同じネイビーのレース。サイドがリボンで結ばれていて、解けば簡単に外れそうだ。透けた布地の奥に、うっすらと肌色が見えている。
そして──ガーターベルト。腰から太ももにかけて、黒い紐が四本伸びている。その先に、黒いストッキングが留められている。太ももの柔らかい肉に、紐が食い込んでいる。
六花が、こんな格好をしている。ユウのために。
「……どう?」
六花が、恥ずかしそうに聞いた。頬が真っ赤で、目が泳いでいる。でも、逃げない。ユウの反応を、じっと待っている。
「誕生日の……プレゼント。私だよ」
声が震えている。恥ずかしさで、今にも逃げ出しそうな顔をしている。でも、足は動かない。
「六花」
ユウは、立ち上がった。六花に近づいていく。
「すごく……綺麗」
「ほんと……?」
「ほんと。エロすぎる」
「えっちな下着……初めて買ったの。ネットで、何日も悩んで」
六花が、自分の身体を見下ろした。
「ガーターベルト、AVでよく見るから……ユウも好きかなって」
「好き。すごく好き」
ユウの手が、六花の腰に触れた。レースの布地越しに、肌の温かさが伝わってくる。
「このまま……してもいい?」
「え?」
「下着、脱がさないで……このままがいい」
六花の目が、きらりと光った。
「……分かった。じゃあ、ストッキングもつけたまま?」
「うん」
「ふふ……えっちだね、ユウ」
六花が、悪戯っぽく笑った。
「ねえ、ユウ」
六花が、ユウの胸に手を置いた。そのまま、するすると下へ降ろしていく。
「さっき……私だけ気持ちよくなったから」
六花の手が、ユウの浴衣の帯に触れた。するりと、解いていく。
「今度は……ユウも」
浴衣がはだけた。六花の手が、ユウの下着に触れる。
「わ……もうこんなに固くなってる……♡」
六花が、嬉しそうに笑った。
「私のせい?」
「六花のせい」
「よかった……♡」
六花の手が、ユウの下着の中に入ってきた。
「ね……ベッドに行こ?」
◆◆◆
ベッドに、六花を横たえた。
ネイビーのレース下着。ガーターベルト。黒いストッキング。六花が、そんな格好で白いシーツの上に寝そべっている。
黒髪が、枕の上に広がっている。青い瞳が、ユウを見上げている。唇が、微かに開いている。
「……恥ずかしい」
六花が、両手で顔を覆おうとした。でも、途中で止まる。
「……ううん、見てて」
「いいの?」
「うん。ユウに見られたくて……この下着、選んだんだから」
六花が、自分から脚を開いた。ガーターベルトの紐が、太ももの内側で揺れている。ショーツの布地が、秘所に貼りついているのが見える。濡れているのだろう。中央が、湿って透けている。
ユウは、六花の上に覆いかぶさった。
「キスしていい?」
「うん……して」
唇が重なった。舌が絡む。六花の口の中が、甘い。
「ちゅ……んん……れろ……♡」
キスをしながら、ユウの手が動いていく。六花の胸へ。
ブラジャーのフロントホックを、カチリと外した。
「あ……♡」
レースの布地が左右に分かれて、六花の胸が露わになる。柔らかい膨らみが、重力で少し形を変えている。ピンク色の先端が、すでに固く立っている。
ユウの指が、先端をつまんだ。
「んっ……♡ あっ……♡」
六花が、キスの合間に声を漏らす。さっき露天風呂で覚えた「好きな強さ」で、ユウは刺激を与えていく。
「ユウ……上手くなった……♡」
「さっき教えてもらったから」
「ん……私の好み、覚えてくれた?」
「覚えた。もうちょっと強め。ぐりぐりするやつ」
「あっ……♡ そう……そのくらい……好き……♡」
ユウの口が、六花の胸に降りていく。舌で先端を舐め、唇で吸い込む。
「はぁっ……♡ ユウ……舌……すき……♡」
六花の手が、ユウの頭を抱え込んできた。もっと強く、もっと深く求めるように。
ユウの手が、六花の身体を降りていく。腹筋をなぞり、へそを撫で、ショーツの縁に触れる。
「ここ……触っていい?」
「うん……もう、すごいことになってると思う……♡」
ユウの指が、レースの上から六花の秘所に触れた。
濡れている。布地が、ぐっしょりと湿っている。中央部分は透けていて、ピンク色の肉が見えている。
「すごい濡れてる」
「だって……ずっと、こうなること考えてたから……♡」
ユウの指が、レースの上から秘所を撫でた。クリトリスがある場所を、くるくると刺激する。
「あっ……♡ そこ……♡ 分かってきたね、ユウ……♡」
「さっき教えてもらったから」
「ん……じゃあ、次のステップね……♡」
六花が、ショーツのサイドリボンに手をかけた。するりと解くと、布地がするりと外れる。
六花の秘所が、露わになった。
薄い茂み。その下の、ピンク色の割れ目。濡れて、ぬらぬらと光っている。
「ねえ、ユウ」
六花が、自分の秘所を指で開いた。
「ここ……見える?」
ピンク色の粘膜が、ぬるぬると光っている。奥のほうに、小さな穴が見える。
「ここに……ユウのおちんぽ、入れてほしい……♡」
「六花」
「あ、でもその前に」
六花が、枕元に置いてあったポーチを手に取った。中から、小さな箱を取り出す。
コンドームだった。
「持ってきたの……ユウのサイズ、分からなかったから……いくつか」
六花が、恥ずかしそうに箱を開けた。
「Lサイズでいい? それとも」
「Lでいい」
「よかった……♡」
六花が、コンドームの袋を破った。
「ねえ……私がつけていい?」
「え?」
「AVで見たの……女の子がつけてあげるやつ……やってみたかった……♡」
六花が、ユウのモノに手を伸ばした。片手で竿を握り、もう片方の手でコンドームを先端に当てる。
「んー……こうかな」
ゴムを先端にかぶせ、ゆっくりと根本まで下ろしていく。六花の指が、ユウのモノを丁寧に扱っている。
「できた……♡」
六花が、満足そうに笑った。
「ゴムつけるの、初めてだった……上手くできた?」
「上手くできた」
「よかった……♡ 次はもっと、スムーズにできるようにする」
六花が、ベッドに仰向けになった。脚を開いて、ユウを招き入れる体勢を取る。
ガーターベルトとストッキングは、つけたままだ。黒い布地が、白い肌に食い込んでいる。
「入れて……♡」
「……いくよ」
ユウの先端が、六花の入り口に触れた。
熱い。濡れている。ゴム越しでも、その熱が伝わってくる。
ゆっくりと、押し込んでいく。
「あっ……入って……くる……♡」
六花が、目を閉じた。でも、眉間に皺は寄っていない。気持ちよさそうな、うっとりとした表情。
「ん……おっきい……♡ お風呂で指入れてもらったけど……全然違う……♡」
奥へ、奥へ。六花の中に、ユウのモノが沈んでいく。
「あぁ……奥まで……来てる……♡」
根本まで、入った。
「ユウ……つながった……♡」
六花が、目を開けた。潤んだ瞳が、ユウを見上げている。
「おちんぽが……おま〇この中に入ってる……♡」
六花が、自分の状態を言葉にしている。AVで勉強した語彙を、実践で使っている。
「動いて……いい?」
「うん……動いて……♡」
ユウは、腰を引いた。そして、また押し込む。
「あっ……♡」
六花が、声を上げた。
ゆっくりと、動き始める。引いて、押す。引いて、押す。
「あっ、んっ、あっ……♡」
六花の声が、リズミカルに響く。ユウが動くたびに、甘い声が漏れる。
「気持ちいい……♡ ユウのおちんぽ……気持ちいい……♡」
「どこが気持ちいい?」
「中……擦られてるところ……♡ あと……入ってくるとき……おま〇こ広がる感じ……♡」
六花が、自分の快感を言葉にしている。どこが気持ちいいか、どう感じているか。ユウに伝えようとしている。
「もうちょっと……速くして……♡」
「こう?」
ユウが、腰の動きを速めた。
「あっ、あっ、あっ……♡ そう……そのくらい……♡」
六花の声が、高くなっていく。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「私の声……えっちに聞こえてる……?」
「すごくえっち」
「よかった……♡ もっと出していい?」
「出して。六花の声、聞きたい」
その言葉に、六花の声が変わった。
「あぁん……♡ んんっ……♡ おちんぽ気持ちいい……♡」
意識的に、甘い声を出している。ユウを喜ばせるために。
「こういう声……すき……?」
「すき。もっと聞きたい」
「あぁん……♡ ユウのおちんぽ……おま〇こにずぶずぶ入ってるぅ……♡」
六花が、淫語を連ねていく。AVで学んだ言葉を、恥ずかしそうに、でも一生懸命に。
「奥……突いて……♡ もっと奥……♡」
ユウは、奥を狙って突き上げた。
「ひゃあっ……! そこっ……♡ そこすごいっ……♡」
六花の身体が、大きく跳ねた。腰が浮き上がる。
「子宮……当たってる……♡ ユウのおちんぽ、子宮にコンコンしてる……♡」
「ここ、気持ちいい?」
「気持ちいい……! やばい……♡ ここ、自分じゃ届かないところ……♡」
ユウは、その場所を繰り返し突いた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ──。
肉と肉がぶつかる音。六花の身体が、揺れる。胸が、波打つ。ガーターベルトの紐が、太ももで踊っている。
「あっ、あっ、あっ、あっ……♡ やばっ……やばいっ……♡」
六花の声が、どんどん高くなっていく。甘い声から、切羽詰まった声へ。
「ユウっ……なんか……来るっ……♡」
「イきそう?」
「うん……♡ イきそう……♡ おま〇こ、イっちゃいそう……♡」
六花の内腿が、ユウの腰を挟み込んでくる。ストッキングの滑らかな感触が、肌に擦れる。
「ユウも……一緒に……♡」
「分かった」
ユウは、腰の動きをさらに速めた。奥を、繰り返し突く。
「あっ、あっ、あっ──♡」
六花の声が、途切れがちになっていく。
「イクっ……♡ イっちゃう……♡」
「いいよ、イって」
「ユウも……一緒にっ……♡」
六花の身体が、弓なりに反った。
「イクッ……! イクイクイクッ……♡♡」
中が、ぎゅうっと締まった。脈打つように、収縮している。ユウのモノを、絞り上げるように。
「っ──!」
ユウも、限界だった。
「六花……出る……!」
「出してっ……♡ いっぱい……♡」
ユウは、六花の奥で果てた。
ゴムの中に、熱いものが溢れ出ていく。びゅるっ、びゅるっ、と脈打つたびに、快感が全身を駆け抜ける。
「あっ……♡ ユウ……出してる……♡」
六花が、恍惚とした声で呟いた。
「びくびくしてる……おちんぽ、おま〇この中でびくびくしてる……♡」
二人とも、荒い呼吸を繰り返している。汗ばんだ肌が、触れ合っている。
「はぁ……はぁ」
「ん……♡」
ユウは、六花にキスをした。長い、長いキス。余韻を味わうような、ゆっくりとしたキス。
「……すごかった」
「うん……♡ すごかった……♡」
六花が、ユウの胸に頬を寄せた。まだ繋がったまま。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「今の……どうだった?」
「最高だった」
「私の声は……? えっちに聞こえてた……?」
「すごくえっちだった。興奮した」
六花が、嬉しそうに笑った。
「よかった……♡ AVで練習した甲斐あった……♡」
「練習?」
「うん。一人で、声の出し方、練習してたの……恥ずかしいけど」
六花が、顔を赤くしながら続ける。
「『あぁん』とか『イク』とか……言ってみて、録音して、聞いて……えっちに聞こえるか、確認してた」
「そこまでしてたの?」
「だって……ユウに喜んでほしかったから……♡」
その言葉に、ユウの胸が熱くなった。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「次は……私が上に乗ってみたい」
「もう……?」
「だって……まだ足りない……♡」
六花の瞳が、潤んでいる。期待に満ちている。
「騎乗位……練習したいの。AVで見たやり方、試してみたくて」
六花が、ユウの上に跨る準備を始めていた。
夜は、まだ始まったばかりだった。
◆◆◆
六花が、ユウの胸に頬を寄せている。
二人とも裸のまま、ベッドに横たわっていた。シーツがくしゃくしゃに乱れて、二人の体液と汗で湿っている。汗ばんだ肌と肌が、ぴったりと触れ合っている。
「はぁ……♡」
六花が、満足そうな吐息を漏らした。身体がまだ、余韻でときどき震えている。
さっき抜いたばかりのユウのモノは、まだ半分くらい硬さを保っている。六花の太ももに触れていて、その感触を確かめるように、六花が時々腰を動かしている。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「さっきの……振り返っていい?」
六花が、身体を起こした。ベッドの上に座って、ユウを見下ろしている。裸のまま。胸が、目の前で揺れている。乳首がまだ立っていて、さっきまで舐められていた痕跡を残している。
「PDCAでしょ。ちゃんとやらないと」
真剣な目をしている。さっきまであんなに乱れていたのに、今は探求者の顔だ。
「まず……私の声、どうだった?」
「すごく良かった。興奮した」
「具体的には?」
「えっちな言葉言ってくれたとき。『おちんぽ気持ちいい』とか……」
六花の頬が、赤くなった。自分が言った言葉を改めて聞かされると、恥ずかしいらしい。
「あと、イクって言ってくれたときも」
「『イク』って言うと……ユウ、興奮するんだ」
六花が、メモでも取るように頷いている。
「じゃあ、次はもっといっぱい言う。……あ、でも」
六花が、少し考え込んだ。
「ずっと同じ声だと、飽きちゃうかな。AVだと、色んな声の出し方してたし……」
「色んな声?」
「うん。最初は甘えた感じで……だんだん激しくなって……最後は叫ぶみたいな」
六花が、自分の喉に手を当てた。
「練習したんだ、実は。一人で」
「練習?」
「録音して、聞いて……えっちに聞こえるか、確認して。恥ずかしかったけど」
その告白に、ユウの胸が熱くなった。
「次は……もっとバリエーション出してみる。ユウが一番興奮する声、探したいから」
六花が、にっこりと笑った。
「私のほうは……乳首舐められながら突かれるの、やばかった」
「二か所同時のやつ?」
「うん。頭おかしくなりそうだった。……ねえ、ユウ」
六花が、ユウの手を取った。自分の胸に当てさせる。
「二か所同時が気持ちいいなら……三か所同時は、もっと気持ちいいのかな」
「三か所?」
「おっぱいと……ここと……」
六花が、ユウの手を自分の股間に導いた。
「ここも……同時に」
ユウの指が、六花のクリトリスに触れた。
「ひゃっ……♡」
六花が、小さく身体を震わせた。まだ敏感になっているらしい。
「乳首と……ここと……おちんぽで突かれるの……同時にやったら……どうなるんだろ……♡」
六花の目が、期待に輝いている。
「試してみたい……♡」
「……やってみる?」
「うん……♡ でも、その前に」
六花の視線が、ユウの下半身に落ちた。
「ユウ……まだ元気ないね」
確かに、さっきより萎えてきている。一度出したばかりだから、当然だ。
「私が起こしてあげる……♡」
六花が、ベッドの上を移動した。ユウの脚の間に、身体を滑り込ませていく。
「AVで見たの……こうやって……起こすやつ……♡」
六花の顔が、ユウの股間に近づいていく。
◆◆◆
六花の鼻先が、ユウのモノに触れた。
すん、と匂いを嗅いでいる。
「ん……♡ ユウの匂い……♡ さっきのえっちの匂いもする……♡」
六花が、うっとりとした声で呟いた。
「おちんぽの匂い……すき……♡」
六花の舌が、先端に触れた。ちろ、と舐める。
「ん……♡」
六花が、小さく声を漏らした。味を確かめるように、もう一度舐める。
「しょっぱい……♡ ユウの味……♡」
六花の舌が、先端を丹念に舐め回していく。裏側の窪み。カリの縁。尿道口。ひとつひとつ、確かめるように。
「れろ……れろれろ……♡」
六花が、舐めながら声を出している。わざとらしいくらい、甘い声で。
「ここ……敏感なんでしょ……♡ ここ舐めると……おちんぽ、びくびくする……♡」
確かに、六花の舌に刺激されて、硬さを取り戻し始めている。
「ふふ……♡ 起きてきた……♡」
六花が、嬉しそうに笑った。
竿の部分に、舌を這わせていく。下から上へ、ゆっくりと。根本から先端まで、一直線に舐め上げる。
「んー……♡ おっきくなってきた……♡ 私の舌で……おっきくなってる……♡」
六花が、自分のしていることを言葉にしている。実況するように。
「おちんぽ……♡ 口に入れていい……?」
「いいよ」
六花が、先端に唇を当てた。ぱくっと、口の中に咥え込む。
「んっ……んむ……♡」
温かい。濡れている。六花の口の中が、ユウのモノを包み込んでいる。舌が、口の中で蠢いている。
「ん……じゅる……♡」
六花が、頭をゆっくりと下げていく。もっと深く、もっと奥まで。
「んんっ……♡」
半分くらい入ったところで、止まった。
「ん……おっきい……♡ 奥まで入らない……♡」
六花が、口を離して言った。唾液が、糸を引いている。
「でも……練習する……♡ いつか、全部入るようになりたい……♡」
六花が、また咥え直した。今度は、頭を上下に動かし始める。
「じゅるっ……ちゅぱっ……ん……♡」
唾液が絡む音。下品な音。六花の唇が、ユウのモノを出し入れしている。
「ちゅぷっ……じゅるるっ……んんっ……♡」
六花の動きが、だんだん速くなっていく。頭を上下させるたびに、唾液が溢れてくる。顎から首筋へ、とろりと垂れていく。
「ん……♡ ユウのおちんぽ……口の中でびくびくしてる……♡」
六花が、口を離して言った。唾液まみれの顔で、上目遣いにユウを見ている。
「気持ちいい……? 私のお口……気持ちいい……?」
「すごく気持ちいい……」
「よかった……♡ もっとしてあげる……♡」
六花が、また咥え直した。今度は、舌を使いながら。
「れろっ……じゅるっ……ちゅるるっ……♡」
舌が、口の中でユウのモノに巻きついている。先端を舐め、カリを舐め、竿を舐め。
「んんっ……♡ ちゅぷっ……じゅるじゅるっ……♡」
六花の顔が、快感で歪んでいる。フェラしながら、自分も興奮しているらしい。
「ユウ……♡ おちんぽ……すごい固くなってきた……♡」
六花が、口を離して言った。唾液が、糸を引いている。ユウのモノは、完全に硬くなっている。
「もう……入れても大丈夫……♡」
六花が、身体を起こした。ユウの上に跨る準備をしている。
「ゴム……新しいの、つけるね」
六花が、枕元からコンドームを取った。袋を破って、ユウのモノに被せていく。さっきより、ずっと手つきがスムーズだ。
「できた……♡」
六花が、ユウの腰の上に跨った。
黒髪が、肩から胸にかけて流れ落ちている。胸が、目の前で揺れている。腰のくびれ。その下の、豊かなヒップ。
そして──六花の秘所が、ユウのモノのすぐ上にある。濡れて、ぬらぬらと光っている。さっきのフェラで、自分も濡れてしまったらしい。
「ねえ、ユウ……♡」
六花が、甘い声で囁いた。誘うような、からかうような。
「見てていいよ……? おま〇こに……おちんぽが吸い込まれるとこ……♡」
六花が、ユウのモノを手で掴んだ。自分の入り口に、先端を当てていく。
「入れる……ね……♡」
ゆっくりと、腰を下ろしていく。
「んっ……♡ 入って……くる……♡」
ユウのモノが、六花の中に沈んでいく。上から、ゆっくりと。
「あぁ……♡ おっきい……♡ さっきと……角度が違う……奥に当たる場所が……違う……♡」
根本まで、入った。
六花が、目を閉じている。快感を味わうように、じっとしている。
「ユウ……♡ おちんぽ……おま〇この一番奥まで届いてる……♡」
◆◆◆
六花が、腰を動かし始めた。
ゆっくりと、上下に。
「あっ……♡ ん……♡」
六花の声が、リズミカルに響く。腰を上げるたびに、ユウのモノが抜けていく。腰を下ろすたびに、また奥まで入っていく。
「気持ちいい……♡ 自分で動くと……どこに当たるか、コントロールできる……♡」
六花が、快感を分析しながら動いている。どの角度が気持ちいいか。どの深さが気持ちいいか。探っている。
「ここ……♡ ここに当てると……やばい……♡」
六花が、腰の角度を変えた。特定の場所に、ユウのモノが当たるように。
「あっ、あっ、あっ……♡ 子宮……♡ 子宮に当たってる……♡」
六花が、自分で子宮口を責めている。腰を前後に揺すって、奥を擦るように。
「ねえ、ユウ……♡」
六花が、悪戯っぽい声で言った。いじわるな響き。
「ほら……見て……♡」
六花が、わざとゆっくり腰を上げた。ユウのモノが、ずるりと抜けていく。
「おちんぽ……おま〇この中から……出てくる……♡」
先端だけが、六花の入り口に残っている。ピンク色の粘膜が、ユウのモノに絡みついているのが見える。
「そして……また……♡」
六花が、腰を落とした。ずぷっ、と音を立てて。
「んあぁっ……♡ 入った……♡ 奥まで……♡」
「六花……えっち……」
「ふふ……♡ えっちでしょ……? ユウを興奮させたくて……♡」
六花が、腰の動きを速めた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ──。
六花のヒップが、ユウの腰にぶつかる音。たっぷりとした肉が、衝撃で波打っている。
「あっ、あっ、あっ……♡ やば……♡ 気持ちいい……♡」
六花の声が、甘くなっていく。
「ユウのおちんぽ……♡ 私のおま〇こ……かき回してる……♡」
六花が、淫語を連ねていく。
「おま〇この中……♡ ぐちゅぐちゅになってる……♡ ユウのおちんぽで……♡」
「六花……」
「ねえ……♡ もっと触って……♡」
六花が、ユウの手を取った。自分の胸に当てさせる。
「おっぱいも……さわって……♡」
ユウの手が、六花の胸を揉み始めた。腰を動かしながら、胸を揉まれて。
「あぁん……♡ 気持ちいい……♡ おっぱいと……おま〇こと……♡」
二か所同時の刺激。六花の声が、一段高くなった。
「やば……♡ 二か所……二か所同時……♡」
六花の動きが、乱れ始めた。気持ちよすぎて、リズムが保てなくなっている。
「でも……♡」
六花が、ユウのもう片方の手を取った。自分の股間へ導いていく。
「もう一か所……♡ ここも……♡」
六花が、ユウの指を自分のクリトリスに当てさせた。
「触って……♡ 三か所……同時に……♡」
ユウの指が、六花のクリトリスを刺激し始めた。
「ひゃあっ……! ♡♡」
六花の身体が、びくんと跳ねた。
「やばっ……! やばいやばいやばい……! ♡」
六花の声が、急激に高くなった。もう声を作る余裕がない。
乳首を揉まれて。クリトリスを触られて。おま〇この中をかき回されて。
三か所同時。
「あっ、あっ、あっ、あっ……! ♡」
六花の動きが、完全に乱れた。腰が、ガクガクと震えている。
「むり……! むりむり……! 三か所……処理できな……っ♡」
六花の目が、とろんと蕩けている。快感で、頭が真っ白になっているらしい。
「ユウ……! やばい……! もう……!」
「イきそう?」
「イきそ……っ♡ もうイっちゃ……っ♡」
六花の内腿が、ユウの腰を締め付けてくる。中も、ぎゅうぎゅうと締まっている。
「あっ、あっ、あっ──♡」
六花の声が、途切れがちになっていく。
「イクッ……! イっちゃう……! 三か所同時で……イっちゃう……! ♡」
六花の身体が、弓なりに反った。
「イクゥッ……! ♡♡」
中が、ものすごい力で締まった。脈打つように、収縮している。
「あっ……あっ……あっ……♡♡」
六花が、ユウの上で痙攣している。目が焦点を失って、口から涎が垂れている。
「はぁっ……はぁっ……♡」
六花が、ユウの胸に倒れ込んできた。まだ繋がったまま。中が、余韻でひくひくと脈打っている。
「やば……♡ 今の……やばかった……♡」
六花が、掠れた声で言った。
「三か所同時……♡ 頭……真っ白になった……♡」
「気持ちよかった?」
「気持ちよかった……♡ 今までで……一番……♡」
六花が、ユウの胸に頬を寄せている。汗だくの身体が、震えている。
「でも……♡」
六花が、顔を上げた。
「私だけイっちゃったから……♡ ユウも……イかせてあげなきゃ……♡」
「六花、疲れてない?」
「疲れてる……♡ でも、まだやりたい……♡」
六花が、にっこりと笑った。
「ユウ……♡ 今度は……めちゃくちゃにして……?」
◆◆◆
体位を変えた。
六花が下、ユウが上。正常位。
六花の脚が、ユウの腰に絡みついている。柔らかい太ももが、ユウの腰を挟んでいる。
「ユウ……♡」
六花が、甘えるような声で言った。媚びるような響き。
「さっきの三か所……♡ また……やって……? ♡」
「いいよ」
「お願い……♡ おっぱいと……ここと……おちんぽで……♡」
六花が、自分の身体を撫でながら言った。
「私を……めちゃくちゃにして……♡」
ユウは、腰を動かし始めた。同時に、片手で六花の乳首を刺激し、もう片手でクリトリスを触る。
「ひゃあっ……! ♡♡」
六花が、いきなり高い声を上げた。
「やっ……! また……! 三か所……! ♡」
さっきイったばかりで、身体が敏感になっている。ちょっとした刺激でも、過剰に反応してしまう。
「あっ、あっ、あっ……! ♡ やばっ……! さっきより……敏感になってる……! ♡」
ユウは、腰の動きを速めた。同時に、乳首とクリトリスへの刺激も強める。
「んっ、あっ、あぁっ……! ♡♡」
六花の声が、どんどん高くなっていく。もう声を抑える余裕がない。
「ユウっ……! やばっ……! 頭……! 頭おかしくなるっ……! ♡」
六花の身体が、激しく揺れている。胸が波打っている。
「乳首と……クリと……おま〇こ……全部……! 全部気持ちいい……! ♡」
六花が、淫語を叫んでいる。恥ずかしがる余裕もない。
「おちんぽで……おま〇こ……めちゃくちゃにされてる……! ♡」
ユウは、奥を狙って突き上げた。同時に、乳首をぎゅっとつねり、クリトリスを強く押す。
「ひゃあああっ……! ♡♡♡」
六花が、背中を大きく反らせた。
「そこっ……! 全部同時……! 全部同時にやばいっ……! ♡」
六花の声が、悲鳴に変わっていく。
「あっあっあっあっ……! やばっやばっやばっ……!」
もう言葉になっていない。動物のような、本能的な声。
「ユウッ……! またっ……! また来るっ……!」
「いいよ、イって」
「でもっ……! さっき……イったばっかり……!」
「何回でもイっていいよ」
「あっあっあっあっ──!」
六花の身体が、痙攣し始めた。
「イクッ……! イクイクイクッ……! またイっちゃう……! ♡」
中が、ぎゅうぎゅうと締まる。脈打つように、収縮している。
でも、ユウは止まらなかった。イっている最中の六花を、さらに責め続ける。
「やっ……! やめっ……! イってるのにっ……! ♡」
「まだ止めない」
「んあああっ……! ♡♡♡」
六花が、絶叫した。イっている最中に、さらに三か所を責められて。
「やばっ……! 止まらないっ……! イきっぱなしっ……! ♡」
六花の目が、完全に焦点を失っている。口から涎が垂れて、身体が痙攣し続けている。
「ユウユウユウッ……! やばいやばいやばいっ……!」
六花が、ユウの名前を連呼している。もう何も考えられないらしい。
「俺も……もうすぐ……」
「出してっ……! 中にっ……! いっぱいっ……!」
ユウは、三か所への刺激を最大にしながら、腰を激しく動かした。
ぱんっぱんっぱんっぱんっ──!
肉と肉がぶつかる音が、部屋に響き渡る。
「あっあっあっあっ──!」
六花の声が、途切れなく続いている。
「イクッ……! またイクッ……! イクイクイクイクッ……! ♡♡」
六花の身体が、弓なりに反った。中が、今までで一番強く締まった。
「っ──!」
ユウも、限界だった。
「出る……!」
「出してぇぇっ……! ♡♡♡」
ユウは、六花の奥で果てた。
ゴムの中に、熱いものが溢れ出していく。びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ──。脈打つたびに、快感が全身を駆け抜ける。
「あぁぁぁっ……♡♡」
六花が、恍惚とした声を上げた。
「熱い……♡ ユウの……いっぱい出てる……♡」
二人とも、荒い呼吸を繰り返している。汗だくの身体が、重なり合っている。
「はぁ……はぁ……」
「ん……♡ はぁ……♡」
しばらく、そのまま動けなかった。
◆◆◆
どれくらい時間が経っただろう。
六花が、ユウの胸に頬を寄せている。裸のまま、汗ばんだ肌を重ね合わせて。
「……すごかった」
六花が、掠れた声で呟いた。
「今日……何回イった……?」
「分かんない……途中から、数えられなくなった……」
「私も……♡ ずっとイきっぱなしだった気がする……♡」
六花が、くすくすと笑った。でも、身体はまだ震えている。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「さっきの……振り返ってもいい?」
「まだやるの、PDCA」
「やるよ。大事だもん」
六花が、身体を起こそうとした。でも、力が入らないらしく、すぐにユウの胸に倒れ込んだ。
「……寝たままでいいか」
六花が、ユウの胸に頬を寄せたまま、振り返りを始めた。
「まず、三か所同時。やばかった」
「どこが一番気持ちよかった?」
「全部……♡ でも、三か所同時だと……処理しきれなくなって……頭真っ白になる……♡」
六花が、うっとりとした声で言った。
「あれ……もっとやってほしい……♡」
「分かった」
「あと……声」
六花が、少し考え込んだ。
「途中から……声作る余裕なくなっちゃった」
「素の声でいいよ。あっちのほうが興奮した」
「本当……?」
「本当。『やばっやばっ』って連呼してるの、すごくえっちだった」
六花の頬が、赤くなった。
「恥ずかしい……♡ でも、ユウが喜ぶなら……もっと素で叫ぶ……♡」
六花が、ユウの胸に顔を埋めた。
「ユウ専用の私に……なりたいから」
「六花……」
「ユウの好みに合わせて、どんどん変わっていくの。声も、身体も、イき方も」
六花が、にっこりと笑った。
「世界で一番、ユウを気持ちよくできる女の子になる。それが、目標」
「俺も……六花専用になりたい」
「じゃあ……お互い、専用になろうね」
六花が、ユウにキスをした。
長い、長いキス。とろけるような、余韻を味わうキス。
「ん……ちゅ……♡」
唇を離すと、六花が甘えるような目でユウを見上げた。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「まだ……夜は長いよ……?」
六花の瞳が、怪しく輝いている。
「もう一回……してもいい……? ♡」
ユウは、六花を抱き寄せた。
夜は、まだまだ続いていく。
◆◆◆
窓の外が、うっすらと白み始めている。
ユウは、天井を見つめていた。眠れない。眠りたくない、というほうが正確かもしれない。
隣で、六花が眠っている。
裸のまま、ユウの胸に抱きついて。腕を回し、脚を絡めて。まるでユウから離れまいとするかのように、しがみついている。
六花の寝顔を、ユウは見つめていた。
黒髪が、枕の上に広がっている。長い睫毛が、頬に影を落としている。唇が、微かに開いている。規則正しい寝息が、ユウの胸に当たっている。
──綺麗だな。
何度見ても、そう思う。
六花は、綺麗だ。寝顔も、起きている顔も。笑っている顔も、恥ずかしがっている顔も。そして──快感に歪んでいる顔も。
今夜、六花のいろんな顔を見た。
恥ずかしそうに下着を見せてくれた顔。
初めてのフェラに挑戦する、真剣な顔。
快感に蕩けて、目がとろんとした顔。
イく瞬間に、背中を反らせて叫んだ顔。
そして今、安心しきって眠っている顔。
全部、ユウだけが見た顔だ。他の誰にも見せない顔。ユウだけの、六花。
「ん……」
六花が、寝言を漏らした。ユウにしがみつく力が、少し強くなる。
「ユウ……」
夢の中でも、ユウの名前を呼んでいる。
──こんなに幸せでいいのかな。
ユウは、六花の髪を撫でた。さらりとした黒髪が、指の間を滑り抜けていく。
六花が、気持ちよさそうに目を細めた。眠ったまま。
高校時代、六花は「高嶺の花」だった。
クールで、美人で、誰にも靡かない。男子の間では「無理ゲー」と呼ばれていた。告白しても無駄、話しかけても塩対応。そんな噂ばかりが飛び交っていた。
でも、ユウは知っていた。
六花が、本当は恋に夢見る女の子だということを。
「その曲、面白い?」
たった一言話しかけた、それが始まりだった。
六花は驚いたような顔をして、それから──ほんの少し、口角を上げた。
「……まあまあ」
その「まあまあ」が、六花なりの精一杯の返事だったのだと、後になって知った。
それから、少しずつ距離が縮まっていった。一緒に昼食を食べるようになり、放課後に話すようになり、休日に会うようになり──。
告白したのは、高校三年の冬だった。
「付き合ってほしい」
六花は、長い沈黙の後、こう言った。
「……よろしくお願いします」
たったそれだけ。でも、六花の顔は真っ赤だった。
あれから、一年半。
今、六花はユウの腕の中で眠っている。
裸で。抱きついて。ユウの名前を呼びながら。
「六花」
ユウは、小さく名前を呼んだ。
六花は起きない。安らかな寝顔のまま、ユウにしがみついている。
「好きだよ」
聞こえていないのは分かっている。でも、言いたかった。
「大好きだ」
六花の額に、そっとキスをした。
六花が、んっ、と小さく声を漏らした。でも、起きない。
──このまま、朝まで見ていたい。
ユウは、六花を抱きしめたまま、夜明けを待った。
◆◆◆
意識が、ゆっくりと浮上してくる。
まだ眠い。身体が重い。昨夜、何回したんだっけ──。
でも、何かが気持ちいい。
「ん……」
ユウは、薄目を開けた。
六花が、いた。
ユウの身体に覆いかぶさるようにして、何かをしている。
「あ、起きた」
六花が、にっこりと笑った。
「おはよう、ユウ」
「おはよう……何して……」
「んー……♡」
六花が、ユウの耳に顔を近づけた。
「お返し……♡」
温かい吐息が、耳にかかった。そして──舌が、耳たぶを舐めた。
「っ……!」
ぴりっとした快感が、背筋を駆け上がっていく。
「昨夜ね……♡ 三か所同時、すごく気持ちよかったから……♡」
六花の舌が、耳の穴を舐めている。ちろ、ちろ、と。
「ユウにも……三か所同時、してあげたくて……♡」
「三か所……?」
「うん……♡」
六花の手が、ユウの胸に触れた。
「ここと……」
指先が、ユウの乳首をつまんだ。
「ここと……」
もう片方の手が、ユウの股間に伸びていく。
「ここ……♡」
六花の手が、ユウのモノを握った。
朝だからか、すでに半分くらい硬くなっている。六花の手に包まれて、さらに硬さを増していく。
「ふふ……♡ もう元気になってる……♡」
六花が、嬉しそうに笑った。
「じゃあ……始めるね……♡」
六花の舌が、ユウの耳を舐め始めた。
「れろ……ちゅ……♡」
耳たぶを舐める。耳の穴に舌先を入れる。耳の裏側をなぞる。
「ん……んちゅ……♡」
同時に、六花の指がユウの乳首を刺激している。くりくりと転がしたり、ぎゅっとつねったり。
「あっ……」
ユウが、思わず声を漏らした。
「ふふ……♡ ユウも声出るんだ……♡」
六花が、耳元で囁いた。
「もっと聞かせて……♡」
六花の手が、ユウのモノをしごき始めた。
昨夜、貸切風呂でやったときより、ずっと上手くなっている。力加減も、スピードも、リズムも。
「昨夜ね……♡ どうやったらユウが気持ちよくなるか……♡ 研究してたの……♡」
六花が、耳を舐めながら言った。
「先っぽ……ここが敏感なんでしょ……♡」
六花の親指が、先端を撫でた。くるりと円を描くように。
「っ……!」
「ふふ……♡ びくってした……♡」
六花の手が、巧みに動いていく。竿をしごきながら、先端を刺激する。
同時に、耳を舐めて、乳首をつねって。
三か所同時。
「やば……」
ユウが、思わず呟いた。
「やばい……? ♡ 気持ちいい……? ♡」
「気持ちいい……」
「よかった……♡」
六花が、嬉しそうに笑った。
「もっと気持ちよくしてあげる……♡」
六花の舌が、耳の中に入ってきた。ちゅる、ちゅる、と音を立てて。
「んちゅ……じゅる……♡」
下品な音。でも、それが気持ちいい。耳から、快感が脳に直接届くような感覚。
「ユウの耳……敏感だね……♡」
「六花のせい……」
「私のせい……? ♡ 嬉しい……♡」
六花の手が、ユウのモノをさらに速くしごき始めた。
ぬちゃ、ぬちゃ、と音が響く。先走りが溢れ出して、六花の手を濡らしている。
「すごい……♡ いっぱい出てきてる……♡」
六花が、手のひらで先端を包み込んだ。ぐちゅぐちゅと、先走りを塗り広げる。
「気持ちいい……? ♡ 私の手……気持ちいい……? ♡」
「気持ちいい……すごく……」
「ふふ……♡ 昨夜より上手くなった……? ♡」
「なった……」
「PDCA……効果あるね……♡」
六花が、耳元でくすくすと笑った。
「でも……まだまだ……もっと上手くなりたい……♡」
六花の手が、さらに巧みに動いていく。竿を握って、上下にしごいて、先端を刺激して。
同時に、耳を舐めて、乳首をつねって。
三か所同時の攻撃。
「やば……もう……」
「もう……? ♡ イきそう……? ♡」
「イきそう……」
「いいよ……♡ イって……♡ 私の手で……気持ちよくなって……♡」
六花の手が、速くなった。
「イって……♡ ユウ……♡ いっぱい出して……♡」
ぬちゅ、ぬちゅ、ぐちゅ──。
「っ──!」
ユウは、六花の手の中で果てた。
「あ……♡ 出てる……♡」
びゅるっ、びゅるっ、と熱いものが溢れ出す。六花の手を、白く汚していく。
「いっぱい……♡ すごいいっぱい出てる……♡」
六花が、嬉しそうに見つめている。
「はぁ……はぁ……」
ユウは、荒い呼吸を繰り返した。朝から、こんなに気持ちよくさせられるなんて。
「ふふ……♡」
六花が、手についた精液を見つめている。
「朝ごはん前に……いっぱい出ちゃったね……♡」
六花が、その手を舌で舐めた。
「ん……♡ ユウの味……♡」
「六花……」
「しょっぱい……♡ でも、嫌いじゃない……♡」
六花が、指についた精液を丁寧に舐め取っていく。
「ちゅ……れろ……♡ ん……♡」
その光景に、ユウの胸が熱くなった。
「六花、こっち来て」
「え……? んっ」
ユウは、六花を引き寄せて、キスをした。
「んっ……ちゅ……♡」
長い、長いキス。朝日の中で、二人は唇を重ね合う。
「ん……ちゅぷ……れろ……♡」
舌と舌が絡み合う。六花の口の中に、かすかにユウ自身の味がする。
「ぷはっ……♡」
唇を離すと、六花が幸せそうに笑った。
「おはよう、ユウ」
「おはよう、六花」
「昨夜……楽しかった……♡」
「俺も」
「また……したいな……♡」
「いつでも」
六花が、ユウの胸に頬を寄せた。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「昨夜の……総括、していい?」
「総括?」
「うん。PDCAの最終振り返り」
六花が、真剣な顔になった。さっきまで色っぽい顔をしていたのに、今は探求者の顔だ。
「良かったこと。一つ、貸切風呂での手。二つ、言葉責め。三つ、騎乗位。四つ、三か所同時責め」
六花が、指折り数えている。
「特に三か所同時……あれ、やばかった。頭おかしくなるかと思った」
「俺もさっき、頭おかしくなりそうだった」
「ふふ……♡ お返し、成功……♡」
六花が、嬉しそうに笑った。
「改善点は……」
六花が、少し考え込んだ。
「私の体力。騎乗位の途中で疲れちゃった」
「俺は、もっと六花を気持ちよくさせたい」
「十分気持ちよかったよ……♡ でも、次はもっと……♡」
六花が、ユウの目を見つめた。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「私……ユウ専用の身体に、なりたい」
「専用?」
「うん。ユウが一番気持ちいいって思う身体。ユウが一番興奮する声。ユウが一番好きなやり方」
六花が、ユウの頬に手を当てた。
「全部、ユウに合わせて変わっていく。それが、私の目標」
「六花……」
「だから……いっぱい練習させて?」
六花が、にっこりと笑った。
「毎週でも、毎日でも。ユウが望むなら」
「毎日は……さすがに……」
「冗談……♡ でも、週一くらいは……していい?」
「いいよ。いつでも」
六花の顔が、ぱっと明るくなった。
「約束ね」
六花が、ユウにキスをした。軽い、約束のキス。
「じゃあ……そろそろ、朝ごはんにしようか」
「うん」
「その前に……シャワー浴びよう? 一緒に」
六花の目が、悪戯っぽく輝いた。
「シャワーの中で……もう一回、していい……? ♡」
ユウは、苦笑した。
この調子だと、チェックアウトまでに何回するんだろう。
でも、嫌じゃなかった。むしろ──。
「いいよ」
ユウは、六花の手を取って、バスルームに向かった。
◆◆◆
午後のロマンスカーは、空いていた。
六花が、ユウの肩に頭を預けている。窓の外を、箱根の山々が流れていく。
「楽しかったね」
六花が、ぽつりと言った。
「うん」
「また……来たいな」
「来よう」
「来月?」
「来月でも、来週でも」
六花が、くすくすと笑った。
「来週は……さすがにお金ないでしょ」
「バイト増やす」
「ふふ……♡ 無理しないで」
六花が、ユウの手を握った。指を絡めて、ぎゅっと。
「でも……旅行じゃなくてもいいから」
「どういうこと?」
「ユウの部屋でも……私の部屋でも……どこでも」
六花が、上目遣いでユウを見た。
「一緒にいられれば……それだけで、幸せだから」
その言葉に、ユウの胸が熱くなった。
「……俺も」
「本当?」
「本当」
六花が、嬉しそうに笑った。
「じゃあ……来週、ユウの部屋に行っていい?」
「いいよ」
「泊まっていい?」
「いいよ」
「……えっちしていい?」
「……していいよ」
六花が、ユウの肩に顔を埋めた。
「ふふ……♡ 楽しみ……♡」
列車が、トンネルに入った。車内が暗くなる。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「目、閉じて」
言われるままに、目を閉じた。
唇に、柔らかいものが触れた。六花の唇だ。
「ちゅ……♡」
軽いキス。でも、甘い余韻が残る。
トンネルを抜けた。車内が明るくなる。
六花が、恥ずかしそうに笑っていた。
「……昨日の再現」
「覚えてたんだ」
「忘れるわけないでしょ……♡」
六花が、また肩に頭を預けてきた。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「私ね……」
六花が、小さな声で言った。
「今まで、恋愛とか……よく分からなかった」
「そうなの?」
「うん。みんなが騒いでるの見て、何が楽しいんだろうって思ってた」
六花が、ユウの手を握る力を強めた。
「でも、ユウと付き合って……分かった」
「何が?」
「好きな人と一緒にいるって……こんなに幸せなんだって」
六花が、顔を上げた。青い瞳が、ユウを見つめている。
「ユウと出会えて……よかった」
「俺も」
「ユウと付き合えて……よかった」
「俺も」
「ユウと……えっちできて……よかった」
「……俺も」
六花が、くすくすと笑った。
「最後のは、照れてる」
「照れてないよ」
「照れてる照れてる」
六花が、ユウの頬をつついた。
「かわいい」
「かわいくない」
「かわいいよ」
六花が、ユウの頬にキスをした。
「ユウは、かわいい」
「……六花のほうがかわいい」
「ふふ……♡ ありがと」
列車が、新宿駅に近づいていく。旅が、終わろうとしている。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「これからも……よろしくね」
六花が、真剣な目でユウを見つめた。
「私……もっともっと、ユウのことを知りたい。ユウの好きなこと、嫌いなこと、気持ちいいこと、気持ちよくないこと」
「俺も、六花のことをもっと知りたい」
「じゃあ……これからも、一緒にPDCA回そうね」
六花が、にっこりと笑った。
「ユウ専用の私と、六花専用のユウ。最高のカップルになろう」
「なろう」
ユウは、六花の手を握り返した。
列車が、新宿駅に到着する。ドアが開いて、乗客が降りていく。
六花が、立ち上がった。
「帰ろっか」
「うん」
二人は、手を繋いで列車を降りた。
駅のホームに立って、六花がユウを見上げた。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「来週……楽しみにしてるね」
六花が、悪戯っぽく笑った。
「今日より……もっとすごいこと……しようね……♡」
その言葉に、ユウは思わず苦笑した。
──この子は、どこまで貪欲なんだろう。
でも、それが六花だ。ユウが好きになった、六花らしさだ。
「……ああ、楽しみにしてる」
「約束ね」
六花が、ユウの腕に抱きついた。
「じゃあ……また来週」
「また来週」
二人は、駅の改札を抜けていく。
夕日が、二人の影を長く伸ばしていた。
これが、19歳の誕生日の物語。
そして──二人の、新しい始まりの物語。
【完】
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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