冴えないボクが、エッチで気持ちよくなることに興味津々な六花と水着でイチャコラする誕生日旅行の話

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 スマホの画面が、薄暗い部屋をぼんやりと照らしている。

 六花は布団にくるまりながら、その光を見つめていた。画面の中では、知らない女の人が甘い声を上げている。

 

「んっ……あぁん……気持ちいい……♡」

 

 恥ずかしい。こんな動画を見ているなんて、誰にも知られたくない。

 でも、明日のためだ。

 

 六花は、枕元に置いたメモ帳をちらりと見た。この一週間で書き留めてきた言葉たち。

 

『おちんぽ♡』

『おまんこ気持ちいい♡』

『もっとして、してしてしてっ♡』

 

 ──書いているだけで顔が熱くなるような単語が、几帳面な字で並んでいる。

 

 明日は、19歳の誕生日。恋人のユウが、箱根旅行を計画してくれている。一泊二日。二人きり。つまり──そういうことだ。

 

 六花は、枕元の紙袋に手を伸ばした。

 中には、三日前に届いた下着が入っている。ネイビーのレース。フロントホックのブラと、サイドリボンのショーツ。おまけにガーターベルトまで。

 生まれて初めて買った「勝負下着」というやつだ。

 

 ネットで「彼氏が喜ぶ下着」と検索して、レビューを何十件も読んで、やっと決めた。店員さんに相談する勇気なんてなかったから、全部オンラインで。届いたとき、心臓が飛び出るかと思った。

 

 六花は下着を袋から出して、自分の胸に当ててみる。鏡は見ない。見たら、恥ずかしくて死んでしまいそうだから。

 

 

 ──ユウ、喜んでくれるかな。

 

 スマホの画面に視線を戻す。動画の女の人が、男の人のアレを手で握っていた。

 

「おちんぽ……すごい固い……♡」

 

 六花は、その言い方を頭の中で反芻した。

 

 おちんぽ。おちんぽ。

 

 声に出して練習する勇気はない。でも、明日は言わなきゃいけないかもしれない。ユウの前で。ユウに向かって。

 想像しただけで、身体の奥がじんと熱くなる。

 六花は布団を頭までかぶって、深呼吸をした。

 

 ──明日は、素直になるって決めたんだから。

 緊張と期待が入り混じって、なかなか眠れそうにない。六花は、明日のことを想像しながら、いつの間にか微睡みに落ちていった。

 

 ◆◆◆

 

 12月5日、朝10時。

 冬の空気は頬を刺すほど冷たいが、空は澄み切った青だ。絶好のデート日和、とユウは思う。

 ツツジ台駅の改札前で、六花を待っている。吐く息が白い。手袋をしていても、指先がかじかんでくる。

 時計を見ると、待ち合わせの3分前。六花はいつも時間ぴったりに来るタイプだから、そろそろだろう。

 改札の向こうに、見慣れた黒髪が現れた。

 六花だ。

 

 ユウは、思わず息を呑んだ。

 オフホワイトのタートルネックニットが、六花の華奢な身体を包んでいる。首元まで覆われているのに、なぜか色っぽく見えるのは、胸のラインがうっすら浮き出ているせいだろうか。その下には、ネイビーのプリーツスカートが揺れていて、歩くたびに太ももがちらちらと覗く。

 

 そして、黒のニーハイソックス。

 スカートの裾とソックスの間に、白い肌が帯のように見えている。いわゆる「絶対領域」というやつだ。

 ユウの視線が、そこに吸い寄せられる。ほんの数センチの露出なのに、妙に目が離せない。あの隙間に指を滑り込ませたら、どんな感触がするだろう──。

 

 六花が、改札を通り抜けてきた。長い黒髪が、冬の風にさらりと揺れる。髪の先が、ニットの胸元をかすめていく。

 

「おはよ、ユウ」

 

 いつものクールな声。でも今日は、どこか柔らかい響きが混じっている気がする。

 

「おはよう」

 

 ユウは、なんとか声を絞り出した。視線を六花の顔に戻そうとするが、さっき見てしまった太ももの残像が、頭から離れない。

 

「……その格好、すごくいい」

「ありがと」

 

 六花が、ふわりと笑った。

 口角が上がり、目尻が少し下がる。いつもの無表情とは全然違う、柔らかい笑顔だ。六花がこんな風に笑うのは珍しい。少なくとも、外ではあまり見せない顔だ。

 

 ──今日は、何か違う。

 ユウがそう感じた瞬間、六花がすっと近づいてきた。

 

「ねえ、ユウ」

 

 腕に、柔らかいものが触れる。六花が、ユウの腕に絡みついてきたのだ。ニットの上からでも分かる、胸の膨らみ。その柔らかさが、腕に押し付けられている。

 

「今日はね、私の誕生日だから」

 

 六花の唇が、ユウの耳に近づく。吐息が、耳たぶをくすぐる。温かい。甘い匂いがする。シャンプーだろうか、それとも──六花自身の匂いだろうか。

 

「いっぱい、甘えるから」

 

 囁くような声。普段の六花からは想像できないほど、甘い響き。

 

「覚悟して?」

 

 その言葉と一緒に、六花の唇が耳に触れた。ほんの一瞬、キスするように。

 ユウの心臓が、大きく跳ねた。

 

 ◆◆◆

 

 新宿駅のホームで、箱根行きのロマンスカーを待つ。

 六花は、ユウの腕を離さない。駅に着いてから、ずっと絡みついたままだ。普段の六花なら「人目があるから」と言って、手を繋ぐのも渋ることがあるのに。

 周囲の視線を感じる。サラリーマン風の男性が、六花をちらちら見ている。女子高生のグループが、こちらを指差してひそひそ話している。

 そりゃそうだ、とユウは思う。六花みたいな美人が、こんなに堂々と腕に絡みついているのだから。目立たないわけがない。

 

「六花、恥ずかしくないの?」

「何が?」

「人、見てるよ」

「見せつけてるの」

 

 六花が、平然と答える。

 

「え?」

「だって、ユウは私の彼氏でしょ。自慢したいじゃん」

 

 その言葉に、ユウの胸が熱くなる。六花の口から「私の彼氏」という言葉を聞くのは、付き合い始めた頃以来かもしれない。

 ロマンスカーが入線してきた。流線型の車体が、ホームに滑り込んでくる。

 二人で乗り込み、予約していた座席に座る。窓際に六花、通路側にユウ。

 座った瞬間、六花がユウの肩に頭を預けてきた。黒髪が、ユウの頬をくすぐる。甘い匂いが、鼻をくすぐる。

 

「……六花?」

「いいでしょ。誕生日だもん」

 

 六花の声が、甘えるような響きを帯びている。普段のクールな六花とは、まるで別人だ。

 列車が動き出す。窓の外を、新宿のビル群が流れていく。

 六花の手が、ユウの手を探ってきた。指と指が絡み合う。六花の指は細くて、冷たい。でも、しっかりと握り返してくれている。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「私のこと、好き?」

 

 急な質問に、ユウは少し驚く。六花は普段、こういうことを聞いてくるタイプじゃない。

 

「……好きだよ。急にどうしたの」

「聞きたかっただけ」

 

 六花が、顔を上げる。青みがかった瞳が、ユウを見つめている。その瞳に、窓から差し込む光が反射して、きらきらと輝いていた。

 

「私もね」

 

 六花の声が、小さくなる。

 

「ユウのこと、大好き」

 

 心臓が、また跳ねた。六花の口から「大好き」という言葉を聞くのは、一体いつ以来だろう。

 

「だから」

 

 六花が、ユウの手を握る力を強めた。

 

「今日は、たくさん……一緒にいたい」

 

 その言葉の奥に、何か別の意味が込められている気がした。

 

 ◆◆◆

 

 列車が、トンネルに入った。

 窓の外が、真っ暗になる。車内の照明だけが、ぼんやりと二人を照らしている。

 

「ユウ」

 

 六花の声が、いつもより低い。

 振り向こうとした瞬間──唇を塞がれた。

 六花が、キスをしてきた。暗闘の中で、六花の唇がユウの唇に押し当てられている。柔らかい。温かい。かすかに、リップクリームの甘い味がする。

 

「ん」

 

 六花の吐息が、ユウの口の中に入ってくる。唇が離れない。むしろ、もっと深く押し付けてくる。

 六花の舌が、ユウの唇をなぞり始めた。ぬるり、と湿った感触。

 

 ──舌……? 

 驚いている間に、六花の舌がユウの口の中に侵入してきた。舌先が、ユウの舌に触れる。

 

「んっ……ちゅ」

 

 六花の舌が、ユウの舌に絡みつく。ゆっくりと、確かめるように。唾液が混ざり合う、ぬるぬるとした感触。

 

「ちゅぷ……れろ……ん」

 

 六花が、小さく声を漏らしている。キスしながら、甘い声が口の中で響く。

 ユウの手が、自然と六花の腰に回る。ニットの上から、細い腰を抱く。六花の身体が、少し震えた気がした。

 六花の手が、ユウの首に回ってくる。引き寄せられるように、キスが深くなる。

 

「れろ……ちゅる……んんっ……♡」

 

 トンネルを抜けた。車内が、急に明るくなる。

 慌てて、唇を離した。

 六花の顔が、すぐ目の前にある。頬が真っ赤に染まり、唇が濡れて光っている。目が潤んでいて、焦点が少しぼやけている。

 

「……ふふ」

 

 六花が、恥ずかしそうに笑った。唇の端から、細い糸が伸びている。

 

「暗かったから……つい」

「つい、って」

「だめだった?」

 

 上目遣いで聞いてくる。こんな顔をされたら、だめなんて言えるわけがない。

 

「……だめじゃない」

「よかった」

 

 六花が、またユウの肩に頭を預けてきた。

 

「続きは、後でね」

 

 耳元で囁かれる。その声に、ユウの身体が反応していた。下半身が、じんわりと熱くなっている。

 

 ──やばい。

 まだ、箱根にも着いていないのに。

 

 ◆◆◆

 

 箱根カリエンテに到着したのは、13時過ぎだった。

 水着で入れる温泉エリアがある、有名なテーマパークだ。今日はここで遊んでから、旅館に向かう予定になっている。

 更衣室で水着に着替え、ユウは六花を待っていた。自分はもう準備万端。あとは六花が出てくるのを待つだけだ。

 

 更衣室のドアが開き、六花が出てきた。

 ユウは、言葉を失った。

 

 水色のビキニだ。トップスにはフラミンゴのイラストがプリントされていて、肩紐がクロスになってデコルテを美しく見せている。ボトムは濃い青色で、両サイドがリボンで結ばれている。

 布地は、必要最小限しかない。六花の身体が、ほぼ露わになっていた。

 

 ユウの視線が、六花の身体を這っていく。遠慮なく、舐めるように。

 まず、胸。ビキニのトップスに収まっているが、上部から膨らみがはみ出している。フラミンゴのイラストが、胸の曲線に沿って歪んでいる。押さえつけられた柔らかさが、布地の下で主張している。

 

 次に、腹部。へその下まで露出していて、くびれのラインが美しい。腹筋がうっすら見える程度の、健康的な引き締まり具合だ。

 

 そして──下半身。

 ユウの視線が、そこに釘付けになった。

 ヒップが、大きい。ビキニのボトムから、白い肉がたっぷりとはみ出している。サイドの紐が、柔らかい肉に食い込んでいる。歩くたびに、その肉がぷるぷると揺れる。

 

 太ももも、太い。でも、だらしない太さじゃない。むちっとした、張りのある太さ。内腿から膝にかけてのラインが、緩やかなカーブを描いている。

 

 六花の身体を見るのは、初めてじゃない。でも、こんなに露出した姿を見るのは初めてだ。普段は服で隠れている部分が、今は全部見えている。

 

「……どう?」

 

 六花が、不安そうに聞いてきた。両手を胸の前で組んで、身体を少し縮こませている。

 

「最高」

 

 ユウは、正直に答えた。

 

「エロすぎる」

「えっ」

 

 六花の顔が、一瞬で真っ赤になった。耳まで染まっている。

 

「そんな……直接言わないでよ」

「でも、本当のことだから」

 

 ユウは、六花の腰に手を回した。水着越しに、肌の温度が伝わってくる。滑らかで、温かい。

 

「今日は、いっぱい見せて」

「……うん」

 

 六花が、恥ずかしそうに頷いた。でも、嫌がってはいない。むしろ──嬉しそうにも見える。

 

「見ていいよ。今日は……いっぱい見て」

 

 六花が、上目遣いでユウを見つめた。

 その目は、何かを期待しているように見えた。

 

 ◆◆◆

 

 温水プールエリアは、家族連れやカップルで賑わっていた。12月だというのに、屋内は温かく、湯気が立ち込めている。

 六花と並んで歩く。六花の腕が、ユウの腕に絡みついている。水着姿のまま、密着して歩いている。

 

 ──視線を感じる。

 男性客が、すれ違いざまに振り返っている。六花を見ている。

 正確には──六花の下半身を。

 あのヒップ。ビキニからはみ出した白い肉。歩くたびに揺れる、たっぷりとした曲線。

 あの太もも。内腿の柔らかそうな肉。付け根に近づくにつれて太くなる、むちむちとしたライン。

 男たちの視線が、そこに吸い寄せられている。舐めるように、貪るように。

 

 

 ──見るなよ。

 ユウの中に、熱い感情が湧き上がってくる。独占欲。嫉妬。

 俺の彼女だぞ。お前らには見せない。

 ユウは、六花の腰を引き寄せた。より強く、より近く。

 

「ユウ……?」

 

 六花が、不思議そうな顔をする。

 

「……見られてるから」

「見られてる?」

「六花のこと。他の男が」

 

 六花が、きょとんとした顔をした。周囲を見回す。確かに、何人かの男性が視線を逸らした。

 

「あ……ほんとだ」

 

 六花は、特に動揺した様子もなく呟いた。それから、ユウの顔を見上げる。

 

「……嫉妬してる?」

「してる」

 

 正直に答えた。隠す理由がない。

 六花の口元が、緩んだ。嬉しそうに、笑っている。

 

「ふふ。嬉しいな」

「嬉しいって」

「だって、ユウが私のこと、そんなに大事にしてくれてるってことでしょ?」

 

 六花が、ユウの腕に頬を寄せた。柔らかい。温かい。水着越しに、胸の膨らみが腕に押し付けられている。

 

「私、ユウのだから。安心して」

 

 その言葉が、ユウの胸に染み込んでいく。

 俺のもの。六花は、俺のものだ。

 他の奴らには、絶対に渡さない。

 

「……うん」

 

 ユウは、六花の腰を抱く手に、力を込めた。

 

 ◆◆◆

 

 プールエリアの端に、人気のない通路があった。トイレに続く通路だ。照明が薄暗く、人通りが少ない。

 六花が、急に立ち止まった。

 

「ユウ」

 

 振り返る。六花が、壁にもたれている。

 水着姿の六花が、薄暗い通路の中に立っている。白い肌が、仄かな照明に浮かび上がっている。濡れた髪が、肩に張り付いている。鎖骨のラインを、水滴が伝っていく。

 

「キス、していい?」

 

 答える前に、六花が近づいてきた。

 唇が、重なった。

 

「ん」

 

 さっきよりも、積極的なキスだ。六花の唇が、ユウの唇に吸い付いてくる。柔らかい。甘い。リップクリームの香りと、六花自身の匂いが混ざり合っている。

 六花の舌が、ユウの唇を割って入ってきた。

 

「んちゅ……れろ」

 

 舌と舌が、絡み合う。ぬるぬると、唾液が混ざり合う。六花の唾液は、少し甘い味がする。

 

「ちゅぷ……ん……んん……♡」

 

 六花の吐息が、ユウの口の中で響く。甘い声。キスしながら、こんな声を出すなんて。

 ユウの手が、六花の腰に回る。水着越しに、肌の滑らかさが伝わってくる。汗ばんでいる。温かい。

 六花の手が、ユウの首に回ってくる。深く、深く、キスを求めてくる。

 

「れろ……ちゅる……んっ……♡」

 

 ユウの手が、無意識に動いていた。腰から下へ。ヒップへ。

 六花のお尻に、手が触れた。

 

「ん……っ」

 

 六花が、小さく声を漏らした。でも、離れない。むしろ、身体を押し付けてくる。

 たっぷりとした肉が、手のひらに収まりきらない。柔らかい。弾力がある。指を沈めると、肉が押し返してくる。

 

「んん……ユウ」

 

 六花が、キスの合間に名前を呼んだ。甘い声。蕩けるような声。

 足音が聞こえた。

 慌てて、唇を離す。手も、六花のお尻から離す。

 誰かが、通路の向こうから歩いてくる。

 六花の顔が、目の前にある。頬は真っ赤で、唇は濡れて光っている。目が潤んでいて、焦点がぼやけている。髪が乱れて、肩にかかっている。

 見惚れるほど、色っぽい顔をしていた。

 

「……っ」

 

 六花が、慌てて髪を直す。顔を背けて、壁に向かう。

 足音の主──中年の男性が、通り過ぎていく。ちらりと、六花の背中を見た気がした。

 男性がいなくなってから、六花が振り返った。

 

「……続き、後でね」

 

 息を整えながら、六花が言った。

 

「二人きりになったら……もっと」

 

 その言葉に、ユウの身体が反応していた。水着の中で、硬くなり始めている。

 六花の視線が、ユウの下半身に落ちた。

 

「……ふふ」

 

 悪戯っぽく、笑っている。

 

「もう元気になってる」

「六花のせいだろ」

「私のせい?」

 

 六花が、一歩近づいてきた。指先が、ユウの腹筋に触れる。するりと、下に滑っていく。

 

「嬉しいな。私のせいで、こうなってるの」

 

 指先が、水着の縁で止まった。

 

「早く……二人きりになりたいね」

 

 ユウは、大きく息を吸った。

 

 

 ──このまま貸切風呂まで、もつだろうか。

 

 ◆◆◆

 

 誕生日プラン専用の、貸切ワイン風呂。

 扉を開けると、赤ワインの香りが鼻をくすぐった。薄暗い照明の中に、紅い湯船が浮かび上がっている。本物のワインが注がれた、贅沢な湯だ。

 

「すごい……本当にワインのお風呂だ」

 

 六花が、感嘆の声を上げた。湯船に近づいて、そっと手を入れている。

 

「温かい……いい香り」

 

 水着姿の六花が、しゃがみ込んでいる。その姿勢だと、ヒップのラインがより強調される。ビキニの布地が、肉に食い込んでいるのが見える。

 ユウは、その光景を目に焼き付けた。

 二人で、湯船に入った。

 赤ワインの湯が、身体を包み込んでいく。温かい。ブドウの甘い香りが、鼻腔を満たす。

 テーブルには、シャンパンとグラスが用意されていた。小さなバースデーケーキも。ロウソクが、ゆらゆらと揺れている。

 

「六花、19歳おめでとう」

 

 グラスを掲げる。

 

「……ありがとう」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。普段は滅多に見せない、柔らかい笑顔だ。

 グラスが触れ合う音。乾杯。シャンパンを一口含む。泡が、舌の上で弾ける。

 六花が、ユウに近づいてくる。湯の中で、ゆっくりと。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「膝、座っていい?」

「え──」

 

 答える前に、六花がユウの膝に座った。背中を預けてくる。

 柔らかい。重い。でも、心地いい重さ。

 六花の背中が、ユウの胸に当たっている。髪の匂いが、鼻をくすぐる。シャンプーの香り。それから、汗の匂い。女の子の匂い。

 そして──六花のお尻が、ユウの太ももに乗っている。たっぷりとした肉が、ずっしりと圧し掛かってくる。水着越しに、その柔らかさが伝わってくる。

 

「重くない……?」

「全然」

「嘘。……でも、いい」

 

 六花が、ユウの胸に頭を預けた。黒髪が、ユウの肩に広がっていく。

 

「こうしてると……安心する」

 

 二人きりの空間。誰も見ていない。誰にも邪魔されない。

 赤ワインの湯が、二人の身体を包んでいる。薄暗い照明が、六花の白い肌を染めている。

 

「ねえ、ユウ」

「ん」

「あのね……今日のために、ちょっと勉強してきたの」

「勉強?」

 

 六花の身体が、少し強張った気がした。

 

「ユウを……喜ばせる方法」

 

 心臓が、大きく跳ねた。

 

「どういう」

「だから」

 

 六花の手が、湯の中で動いた。ユウの腹筋に触れる。指先が、ゆっくりと下へ降りていく。

 腹筋をなぞり、へその下をかすめ、恥骨の上を滑り──。

 六花の手が、ユウの水着の中に入った。

 

「っ──」

 

 指が、ユウのモノに触れた。

 最初は、おそるおそる。指先だけで、つつくように。

 やがて、手のひら全体で包み込んできた。

 

「……固い」

 

 六花の声が、震えていた。緊張しているのが、伝わってくる。

 

「こんなに……なってたんだ」

 

 小さな手が、ユウのモノを握っている。湯の中で、ぬるりと滑る。六花の指が、形を確かめるように動いている。根本から先端まで。先端から根本まで。

 

「六花」

「これ……おちんぽ、って言ったら……嬉しい?」

 

 六花が、恥ずかしそうに言った。耳まで真っ赤になっている。

 

「……どこで覚えてきたの」

「AVで」

「AVって」

「だって……ユウに喜んでほしくて」

 

 六花の指が、ユウのモノを握り直した。少し力を込めて。

 

「この一週間……毎晩、見てたの……こういうとき、どうすればいいか」

 

 六花の声が、途切れがちになる。恥ずかしさと、緊張と、それから──別の何かが混じっている。

 

「こうすると……気持ちいいんでしょ……?」

 

 六花の手が、ゆっくりと上下に動き始めた。

 ぬちゃ、と音がした。湯と、先走りが混ざった音。

 

「っ」

 

 気持ちいい。六花の手は小さくて、柔らかくて。でも、しっかりと握ってくれている。

 六花の指が、ユウのモノを丁寧に扱っていく。竿を握り、根本から先端まで滑らせ、また戻す。その動きが、だんだん滑らかになっていく。

 

「合ってる……? やり方」

「合ってる……すごく、いい」

「よかった……♡」

 

 六花が、嬉しそうに声を漏らした。

 手の動きが、少しずつ速くなる。ぬちゃ、ぬちゃ、と音が響く。湯の中で、六花の手がユウのモノをしごいている。

 

「ここ……敏感なんでしょ」

 

 六花の親指が、先端を撫でた。くるり、と円を描くように。

 

「っ、六花」

「AVで見たの……ここを触ると、気持ちいいって」

 

 先端を、執拗に刺激してくる。親指の腹で撫で、指先でつつき、手のひらで包み込む。

 ぬちゃ、ぬちゅ、ぐちゅ──。

 音が、下品になっていく。先走りが、どんどん溢れ出しているせいだ。

 

「やば……すごい、出てきてる」

 

 六花が、息を荒げながら言った。目が、とろんと蕩けている。

 

「ユウの……おちんぽ……びくびくしてる」

 

 おちんぽ。六花の口から、その言葉が出るたびに、興奮が増していく。

 

「こんなになるんだ……私の手で」

 

 六花の手が、さらに速くなる。しごく。撫でる。握る。先端を刺激する。

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ──。

 

「六花……もう」

「いいよ。出して」

 

 六花が、耳元で囁いた。甘い声。蕩けるような声。

 

「私の手で……気持ちよくなって」

「っ──」

 

 限界だった。

 

「六花──!」

 

 ユウは、六花の手の中で果てた。

 びゅるっ、びゅるっ、と熱いものが溢れ出す。六花の手を汚していく。

 

「あ」

 

 六花が、小さく声を上げた。驚いたような、でも嬉しそうな声。

 

「すごい……こんなに……出るんだ」

 

 六花の手が、まだユウのモノを握っている。脈打つたびに、精液が溢れ出る。

 

「熱い……どろどろしてる」

 

 六花が、自分の手を見つめている。白濁が、指の間からこぼれ落ちていく。ワインの湯に、白い筋が溶けていく。

 

「はぁ……はぁ」

 

 ユウは、荒い呼吸を繰り返した。六花の背中が、自分の胸に当たっている。心臓の音が、六花に伝わっているだろう。

 

「ユウ……気持ちよかった……?」

 

 六花が、首を傾けて聞いてきた。頬を赤く染めて、不安そうな顔で。

 

「最高だった」

「ほんと……?」

「ほんと」

 

 六花の顔が、ぱっと明るくなった。

 

「私……初めてだったから……上手くできたか、分かんなくて」

「上手かった。すごく」

 

 六花が、手についた白濁を湯に流し始める。指の間に残った精液を、丁寧に洗い落としていく。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「私の手……どうだった?」

 

 六花が、真剣な目でユウを見つめていた。

 

「もっと、こうしたほうがよかったとか……ある?」

「……え?」

「だって……次はもっと上手くなりたいから」

 

 次。六花は、次のことを考えている。

 

「先っぽ触るの……気持ちよかった?」

「……すごく」

「じゃあ、次はもっと、そこ重点的にする」

 

 六花が、メモでも取るように頷いている。

 

「あと……手の速さは? もっと速いほうがいい?」

「途中から速くなったの、よかった」

「じゃあ、最初はゆっくりで、だんだん速くする」

 

 六花が、ユウの身体に寄り添ってきた。湯の中で、肌と肌が触れ合う。

 

「でも」

 

 六花の唇が、ユウの耳に近づく。

 

「次は、私も気持ちよくなりたいな」

 

 耳元で、囁かれた。甘い吐息が、耳をくすぐる。

 

「旅館で……教えて? 私を気持ちよくする方法」

 

 ユウの身体が、また熱くなり始めていた。

 

「……うん」

「約束ね」

 

 六花が、ユウの頬にキスをした。

 

「続きは……旅館で」

 

 ◆◆◆

 

 貸切風呂を出た二人は、箱根カリエンテを後にした。

 次の目的地は、今夜泊まる旅館だ。箱根テンリュウ。全室に露天風呂がついた高級旅館として知られている。

 送迎バスに揺られること20分。山道を登っていくと、木々の間から趣のある建物が姿を現した。瓦屋根が、夕日を反射して輝いている。

 

「すごい」

 

 六花が、窓ガラスに顔を近づけている。目を輝かせて、まるで子供のように。

 

「こんな立派な旅館、初めて」

「誕生日だから、奮発した」

「ユウ……ありがとう」

 

 六花が、ユウの手を握ってきた。指を絡めて、ぎゅっと力を込めて。その手は、少し汗ばんでいる。緊張しているのだろうか。それとも──期待で、身体が火照っているのだろうか。

 チェックインを済ませ、仲居さんに案内されて部屋へ向かう。予約したのは「月華」という名の客室だ。

 仲居さんが襖を開けた瞬間、六花が小さく息を呑む音が聞こえた。

 和洋室だった。12畳の和室に、ツインベッドが置かれた洋室が続いている。床の間には季節の花が活けられ、窓の外には箱根の山々が夕焼けに染まっている。

 そして──部屋の奥に、露天風呂が見える。

 

「わあ」

 

 六花が、小走りで露天風呂に駆け寄っていく。縁側に膝をついて、湯船を覗き込んでいる。

 インフィニティ露天風呂だ。湯船の縁が山々の稜線と繋がって見えるデザインで、まるで空の中に浮かんでいるかのような錯覚を覚える。湯気が、オレンジ色の空に向かって立ち上っている。

 

「すごい……こんなの、初めて見た」

 

 仲居さんが去った後、六花が振り返った。頬が上気して、目がきらきらと輝いている。

 

「ユウ、一緒に入ろう」

「え、今?」

「うん。せっかくだし」

 

 六花が、浴衣の帯に手をかけた。

 

「……見ててもいいよ」

 

 その言葉に、ユウの心臓が跳ねた。

 

 ──断れるわけがない。

 

 ◆◆◆

 

 露天風呂に、二人で浸かっている。

 夕暮れ時だった。オレンジ色の光が山々を染め、空が少しずつ紫色に変わり始めている。空気は冷たいが、湯は熱い。その対比が心地よく、身体の芯からほぐれていくような感覚がある。

 六花が、ユウの隣に座っている。肩を寄せ合って、二人で景色を眺めている。

 裸だ。二人とも、何も身に着けていない。

 湯船の中で、六花の身体がゆらゆらと揺れている。白い肌が湯に濡れて、夕日を反射して光っている。首筋から鎖骨にかけて、水滴がゆっくりと流れ落ちていく。

 ユウの視線が、自然と六花の身体を追っていく。

 肩のライン。なめらかな曲線を描いて、腕へと続いている。

 鎖骨。くっきりと浮き出て、その下に柔らかな膨らみの始まりが見える。

 そして──胸。湯船から半分ほど出ていて、ふくらみが湯気の中でゆらゆらと揺れている。先端が、ぷくりと立っている。寒さのせいだろうか。それとも──。

 

「見てる」

 

 六花が、くすりと笑った。視線を外さないまま、ユウの顔を横目で見ている。

 

「え」

「ユウ、私の胸見てる」

「……見てた」

 

 否定しても無駄だ。完全にバレている。

 

「いいよ。見て」

 

 六花が、少し身体を起こした。胸が、湯から出る。濡れた肌が、夕日に染まってオレンジ色に光っている。水滴が、胸の膨らみを伝って、先端から滴り落ちていく。

 

「今日は……いっぱい見ていいって、言ったでしょ」

 

 六花の胸が、目の前にある。形のいい膨らみ。ピンク色の先端が、ぷっくりと立っている。

 ユウは、遠慮なく見た。舐めるように、貪るように。

 

「触っても……いい?」

「うん。……どうやって触るか、教えて?」

「教える?」

「私ね……自分で触るのは慣れてるの。でも、ユウに触られるのは違うでしょ? どうされると気持ちいいか……知りたいな」

 

 六花の目が、真剣だった。探求者の目。

 ユウの手が、六花の胸に伸びていく。

 触れた。

 

「ん……っ」

 

 六花が、小さく息を漏らした。

 柔らかい。温かい。手のひらに、六花の胸が収まっている。指を沈めると、弾力のある肉が押し返してくる。湯で温まった肌は、絹のように滑らかだ。

 

「ん……ユウの手、大きい……全部包まれてる感じ」

「気持ちいい?」

「気持ちいい……自分で触るより、全然……ドキドキする」

 

 ユウの指が、形を確かめるように動いていく。膨らみの輪郭をなぞり、下から持ち上げ、全体を揉みしだく。

 

「あ……揉まれてる……おっぱい、揉まれてる……♡」

 

 六花が、恥ずかしそうに呟いた。でも、嫌がってはいない。むしろ、自分の身体の反応を確かめるように、目を閉じている。

 ユウの指が、先端に近づいていく。

 

「ここ……触っていい?」

「うん……ていうか、早く触って」

 

 六花が、焦れたように言った。

 

「自分でするとき、いつもここから始めるの……乳首、触られるの好き」

 

 その告白に、ユウの指が先端をつまんだ。

 

「ひゃっ……! あっ……♡」

 

 六花が、身体を震わせた。声が、さっきより甘い。

 

「力加減……どのくらいがいい?」

「もうちょっと……強くていい……あっ、そう……そのくらい……♡」

 

 ユウの指が、先端を転がすように刺激していく。つまんで、引っ張って、ぐりぐりと押しつぶして。

 

「あっ、んっ、あぁっ……♡ やば……ユウに触られると……自分でするより、ずっと」

 

 六花の声が、どんどん甘くなっていく。目がとろんとして、口が半開きになっている。

 

「ねぇ……反対も……♡」

「反対?」

「反対のおっぱいも……触って……片方だけ、寂しい……♡」

 

 ユウは、両手で六花の胸を揉み始めた。左右同時に、先端を刺激していく。

 

「あぁっ……♡ 両方……両方気持ちいい……♡」

 

 六花の身体が、小刻みに震えている。呼吸が荒くなって、胸が上下している。

 

「ユウ……お願い」

「何?」

「舐めて……おっぱい、舐めてほしい」

 

 その言葉に、ユウの口が六花の胸に降りていく。

 舌で、先端を舐めた。

 

「はぁっ……! んんっ……♡」

 

 六花が、背中を反らせた。ユウの頭を、両手で抱え込んでくる。

 

「そこ……舌で……れろれろして……♡」

 

 ユウは、舐め続けた。舌先で転がす。唇で吸い込む。軽く歯を立てる。

 

「あっ、んっ、あぁん……♡ やば……すき……おっぱい舐められるの、すき……♡」

 

 六花の声が、甘く蕩けていく。

 

「ユウ……下も」

「下?」

「おま〇こも……触ってほしい……もう、すごい濡れてると思う」

 

 ユウの手が、六花の身体を降りていく。腹筋をなぞり、へそをくすぐり、恥骨の上を滑り──。

 湯の中で、六花の秘所に触れた。

 熱い。湯よりも熱い。そして──ぬるぬると、指が滑る。

 

「……すごい濡れてる」

「言ったでしょ……♡ さっきから……ずっと、疼いてたの」

 

 六花の腰が、ユウの指を求めるように動いている。

 

「ねぇ……どこ触ってるか、分かる?」

「え?」

「私ね……AVで勉強したの。女の子の身体のこと」

 

 六花が、ユウの手を自分の手で導いた。

 

「ここが……クリトリス。一番敏感なところ」

 

 六花の指が、ユウの指を特定の場所に押し当てる。小さな膨らみ。

 

「ここを……くるくるって……してほしい」

 

 ユウの指が、言われた通りに動き始めた。

 

「あっ……♡ そう……そこ……♡」

 

 六花の声が、一段高くなった。腰が、小刻みに震えている。

 

「もうちょっと……速く……あっ、そう……そのくらい……♡」

 

 六花が、快感をコントロールするように指示を出している。自分の身体を、よく分かっている。

 

「ユウ……指……中に入れて」

「いいの?」

「うん……空っぽで寂しいの……おま〇こ、何か入れてほしい」

 

 ユウの指が、六花の中に滑り込んでいく。

 

「んんっ……! 入ってくる……ユウの指……♡」

 

 熱い。きつい。六花の中が、ユウの指を締め付けている。

 

「動かして……ゆっくりでいいから」

 

 ユウの指が、六花の中で動き始めた。出し入れしながら、壁を擦るように。

 

「あっ、あっ、あっ……♡ ユウの指……おま〇こに入ってる……♡」

 

 六花の声が、リズミカルに響く。ユウが動くたびに、甘い声が漏れる。

 

「ねぇ……ユウ」

「ん?」

「もう……入れてほしい」

 

 六花の目が、潤んでいた。

 

「指じゃなくて……ユウの……おちんぽ」

 

 その言葉に、ユウの身体が熱くなった。

 

「……部屋、行こう」

「うん……♡」

 

 二人は、露天風呂から上がった。

 

 ◆◆◆

 

 浴衣を羽織って、夕食を待つ。

 食事は部屋出しだった。仲居さんが次々と料理を運んでくる。前菜、お造り、焼き物、煮物、揚げ物──どれも美しく盛り付けられた懐石料理だ。

 六花は紺色の浴衣を着ていた。帯は赤。髪は、うなじで緩くまとめている。襟元から、白い肌がちらちらと覗いている。

 

「六花、浴衣似合うね」

「……ありがと」

 

 六花の頬が、ほんのり赤くなった。照れているのか、それともさっきの余韻がまだ残っているのか。

 夕食を食べながら、二人で話をする。大学のこと、来年の予定のこと。でも、会話の端々に、別の空気が混じっている。

 六花が料理を口に運ぶたびに、ユウはその唇を見てしまう。さっき、あの唇にキスをした。舌を絡めた。もっと、したい。

 食事が終わり、仲居さんが食器を下げていった。

 

「ごゆっくりどうぞ」

 

 襖が閉まる。二人きりになった。

 

「ユウ」

 

 六花が、立ち上がった。

 

「見せたいものがあるの」

「見せたいもの?」

「うん。ちょっと待ってて」

 

 六花が、洋室のほうに消えていく。荷物からポーチを取り出して、バスルームに入っていった。

 ユウは、和室で待っている。心臓が、どくどくと脈打っている。

 

 ──見せたいもの、って何だろう。

 5分ほど経っただろうか。バスルームのドアが開く音がした。

 

「ユウ」

 

 六花の声が、いつもより低い。甘い響きが混じっている。

 

「こっち、見て」

 

 ユウは、洋室のほうを振り向いた。

 六花が、立っていた。

 

 ──は。

 息が、止まった。

 六花は、下着姿だった。

 ネイビーのレース。透け感のある、繊細な布地が白い肌を覆っている。ブラジャーは、ハーフカップ。胸の膨らみが、布地から溢れそうになっている。フロントホックのデザインで、谷間の中央にリボンがついている。

 ショーツも、同じネイビーのレース。サイドがリボンで結ばれていて、解けば簡単に外れそうだ。透けた布地の奥に、うっすらと肌色が見えている。

 そして──ガーターベルト。腰から太ももにかけて、黒い紐が四本伸びている。その先に、黒いストッキングが留められている。太ももの柔らかい肉に、紐が食い込んでいる。

 六花が、こんな格好をしている。ユウのために。

 

「……どう?」

 

 六花が、恥ずかしそうに聞いた。頬が真っ赤で、目が泳いでいる。でも、逃げない。ユウの反応を、じっと待っている。

 

「誕生日の……プレゼント。私だよ」

 

 声が震えている。恥ずかしさで、今にも逃げ出しそうな顔をしている。でも、足は動かない。

 

「六花」

 

 ユウは、立ち上がった。六花に近づいていく。

 

「すごく……綺麗」

「ほんと……?」

「ほんと。エロすぎる」

「えっちな下着……初めて買ったの。ネットで、何日も悩んで」

 

 六花が、自分の身体を見下ろした。

 

「ガーターベルト、AVでよく見るから……ユウも好きかなって」

「好き。すごく好き」

 

 ユウの手が、六花の腰に触れた。レースの布地越しに、肌の温かさが伝わってくる。

 

「このまま……してもいい?」

「え?」

「下着、脱がさないで……このままがいい」

 

 六花の目が、きらりと光った。

 

「……分かった。じゃあ、ストッキングもつけたまま?」

「うん」

「ふふ……えっちだね、ユウ」

 

 六花が、悪戯っぽく笑った。

 

「ねえ、ユウ」

 

 六花が、ユウの胸に手を置いた。そのまま、するすると下へ降ろしていく。

 

「さっき……私だけ気持ちよくなったから」

 

 六花の手が、ユウの浴衣の帯に触れた。するりと、解いていく。

 

「今度は……ユウも」

 

 浴衣がはだけた。六花の手が、ユウの下着に触れる。

 

「わ……もうこんなに固くなってる……♡」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 

「私のせい?」

「六花のせい」

「よかった……♡」

 

 六花の手が、ユウの下着の中に入ってきた。

 

「ね……ベッドに行こ?」

 

 

 ◆◆◆

 

 ベッドに、六花を横たえた。

 ネイビーのレース下着。ガーターベルト。黒いストッキング。六花が、そんな格好で白いシーツの上に寝そべっている。

 黒髪が、枕の上に広がっている。青い瞳が、ユウを見上げている。唇が、微かに開いている。

 

「……恥ずかしい」

 

 六花が、両手で顔を覆おうとした。でも、途中で止まる。

 

「……ううん、見てて」

「いいの?」

「うん。ユウに見られたくて……この下着、選んだんだから」

 

 六花が、自分から脚を開いた。ガーターベルトの紐が、太ももの内側で揺れている。ショーツの布地が、秘所に貼りついているのが見える。濡れているのだろう。中央が、湿って透けている。

 ユウは、六花の上に覆いかぶさった。

 

「キスしていい?」

「うん……して」

 

 唇が重なった。舌が絡む。六花の口の中が、甘い。

 

「ちゅ……んん……れろ……♡」

 

 キスをしながら、ユウの手が動いていく。六花の胸へ。

 ブラジャーのフロントホックを、カチリと外した。

 

「あ……♡」

 

 レースの布地が左右に分かれて、六花の胸が露わになる。柔らかい膨らみが、重力で少し形を変えている。ピンク色の先端が、すでに固く立っている。

 ユウの指が、先端をつまんだ。

 

「んっ……♡ あっ……♡」

 

 六花が、キスの合間に声を漏らす。さっき露天風呂で覚えた「好きな強さ」で、ユウは刺激を与えていく。

 

「ユウ……上手くなった……♡」

「さっき教えてもらったから」

「ん……私の好み、覚えてくれた?」

「覚えた。もうちょっと強め。ぐりぐりするやつ」

「あっ……♡ そう……そのくらい……好き……♡」

 

 ユウの口が、六花の胸に降りていく。舌で先端を舐め、唇で吸い込む。

 

「はぁっ……♡ ユウ……舌……すき……♡」

 

 六花の手が、ユウの頭を抱え込んできた。もっと強く、もっと深く求めるように。

 ユウの手が、六花の身体を降りていく。腹筋をなぞり、へそを撫で、ショーツの縁に触れる。

 

「ここ……触っていい?」

「うん……もう、すごいことになってると思う……♡」

 

 ユウの指が、レースの上から六花の秘所に触れた。

 濡れている。布地が、ぐっしょりと湿っている。中央部分は透けていて、ピンク色の肉が見えている。

 

「すごい濡れてる」

「だって……ずっと、こうなること考えてたから……♡」

 

 ユウの指が、レースの上から秘所を撫でた。クリトリスがある場所を、くるくると刺激する。

 

「あっ……♡ そこ……♡ 分かってきたね、ユウ……♡」

「さっき教えてもらったから」

「ん……じゃあ、次のステップね……♡」

 

 六花が、ショーツのサイドリボンに手をかけた。するりと解くと、布地がするりと外れる。

 六花の秘所が、露わになった。

 薄い茂み。その下の、ピンク色の割れ目。濡れて、ぬらぬらと光っている。

 

「ねえ、ユウ」

 

 六花が、自分の秘所を指で開いた。

 

「ここ……見える?」

 

 ピンク色の粘膜が、ぬるぬると光っている。奥のほうに、小さな穴が見える。

 

「ここに……ユウのおちんぽ、入れてほしい……♡」

「六花」

「あ、でもその前に」

 

 六花が、枕元に置いてあったポーチを手に取った。中から、小さな箱を取り出す。

 コンドームだった。

 

「持ってきたの……ユウのサイズ、分からなかったから……いくつか」

 

 六花が、恥ずかしそうに箱を開けた。

 

「Lサイズでいい? それとも」

「Lでいい」

「よかった……♡」

 

 六花が、コンドームの袋を破った。

 

「ねえ……私がつけていい?」

「え?」

「AVで見たの……女の子がつけてあげるやつ……やってみたかった……♡」

 

 六花が、ユウのモノに手を伸ばした。片手で竿を握り、もう片方の手でコンドームを先端に当てる。

 

「んー……こうかな」

 

 ゴムを先端にかぶせ、ゆっくりと根本まで下ろしていく。六花の指が、ユウのモノを丁寧に扱っている。

 

「できた……♡」

 

 六花が、満足そうに笑った。

 

「ゴムつけるの、初めてだった……上手くできた?」

「上手くできた」

「よかった……♡ 次はもっと、スムーズにできるようにする」

 

 六花が、ベッドに仰向けになった。脚を開いて、ユウを招き入れる体勢を取る。

 ガーターベルトとストッキングは、つけたままだ。黒い布地が、白い肌に食い込んでいる。

 

「入れて……♡」

「……いくよ」

 

 ユウの先端が、六花の入り口に触れた。

 熱い。濡れている。ゴム越しでも、その熱が伝わってくる。

 ゆっくりと、押し込んでいく。

 

「あっ……入って……くる……♡」

 

 六花が、目を閉じた。でも、眉間に皺は寄っていない。気持ちよさそうな、うっとりとした表情。

 

「ん……おっきい……♡ お風呂で指入れてもらったけど……全然違う……♡」

 

 奥へ、奥へ。六花の中に、ユウのモノが沈んでいく。

 

「あぁ……奥まで……来てる……♡」

 

 根本まで、入った。

 

「ユウ……つながった……♡」

 

 六花が、目を開けた。潤んだ瞳が、ユウを見上げている。

 

「おちんぽが……おま〇この中に入ってる……♡」

 

 六花が、自分の状態を言葉にしている。AVで勉強した語彙を、実践で使っている。

 

「動いて……いい?」

「うん……動いて……♡」

 

 ユウは、腰を引いた。そして、また押し込む。

 

「あっ……♡」

 

 六花が、声を上げた。

 ゆっくりと、動き始める。引いて、押す。引いて、押す。

 

「あっ、んっ、あっ……♡」

 

 六花の声が、リズミカルに響く。ユウが動くたびに、甘い声が漏れる。

 

「気持ちいい……♡ ユウのおちんぽ……気持ちいい……♡」

「どこが気持ちいい?」

「中……擦られてるところ……♡ あと……入ってくるとき……おま〇こ広がる感じ……♡」

 

 六花が、自分の快感を言葉にしている。どこが気持ちいいか、どう感じているか。ユウに伝えようとしている。

 

「もうちょっと……速くして……♡」

「こう?」

 

 ユウが、腰の動きを速めた。

 

「あっ、あっ、あっ……♡ そう……そのくらい……♡」

 

 六花の声が、高くなっていく。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「私の声……えっちに聞こえてる……?」

「すごくえっち」

「よかった……♡ もっと出していい?」

「出して。六花の声、聞きたい」

 

 その言葉に、六花の声が変わった。

 

「あぁん……♡ んんっ……♡ おちんぽ気持ちいい……♡」

 

 意識的に、甘い声を出している。ユウを喜ばせるために。

 

「こういう声……すき……?」

「すき。もっと聞きたい」

「あぁん……♡ ユウのおちんぽ……おま〇こにずぶずぶ入ってるぅ……♡」

 

 六花が、淫語を連ねていく。AVで学んだ言葉を、恥ずかしそうに、でも一生懸命に。

 

「奥……突いて……♡ もっと奥……♡」

 

 ユウは、奥を狙って突き上げた。

 

「ひゃあっ……! そこっ……♡ そこすごいっ……♡」

 

 六花の身体が、大きく跳ねた。腰が浮き上がる。

 

「子宮……当たってる……♡ ユウのおちんぽ、子宮にコンコンしてる……♡」

「ここ、気持ちいい?」

「気持ちいい……! やばい……♡ ここ、自分じゃ届かないところ……♡」

 

 ユウは、その場所を繰り返し突いた。

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ──。

 肉と肉がぶつかる音。六花の身体が、揺れる。胸が、波打つ。ガーターベルトの紐が、太ももで踊っている。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ……♡ やばっ……やばいっ……♡」

 

 六花の声が、どんどん高くなっていく。甘い声から、切羽詰まった声へ。

 

「ユウっ……なんか……来るっ……♡」

「イきそう?」

「うん……♡ イきそう……♡ おま〇こ、イっちゃいそう……♡」

 

 六花の内腿が、ユウの腰を挟み込んでくる。ストッキングの滑らかな感触が、肌に擦れる。

 

「ユウも……一緒に……♡」

「分かった」

 

 ユウは、腰の動きをさらに速めた。奥を、繰り返し突く。

 

「あっ、あっ、あっ──♡」

 

 六花の声が、途切れがちになっていく。

 

「イクっ……♡ イっちゃう……♡」

「いいよ、イって」

「ユウも……一緒にっ……♡」

 

 六花の身体が、弓なりに反った。

 

「イクッ……! イクイクイクッ……♡♡」

 

 中が、ぎゅうっと締まった。脈打つように、収縮している。ユウのモノを、絞り上げるように。

 

「っ──!」

 

 ユウも、限界だった。

 

「六花……出る……!」

「出してっ……♡ いっぱい……♡」

 

 ユウは、六花の奥で果てた。

 ゴムの中に、熱いものが溢れ出ていく。びゅるっ、びゅるっ、と脈打つたびに、快感が全身を駆け抜ける。

 

「あっ……♡ ユウ……出してる……♡」

 

 六花が、恍惚とした声で呟いた。

 

「びくびくしてる……おちんぽ、おま〇この中でびくびくしてる……♡」

 

 二人とも、荒い呼吸を繰り返している。汗ばんだ肌が、触れ合っている。

 

「はぁ……はぁ」

「ん……♡」

 

 ユウは、六花にキスをした。長い、長いキス。余韻を味わうような、ゆっくりとしたキス。

 

「……すごかった」

「うん……♡ すごかった……♡」

 

 六花が、ユウの胸に頬を寄せた。まだ繋がったまま。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「今の……どうだった?」

「最高だった」

「私の声は……? えっちに聞こえてた……?」

「すごくえっちだった。興奮した」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 

「よかった……♡ AVで練習した甲斐あった……♡」

「練習?」

「うん。一人で、声の出し方、練習してたの……恥ずかしいけど」

 

 六花が、顔を赤くしながら続ける。

 

「『あぁん』とか『イク』とか……言ってみて、録音して、聞いて……えっちに聞こえるか、確認してた」

「そこまでしてたの?」

「だって……ユウに喜んでほしかったから……♡」

 

 その言葉に、ユウの胸が熱くなった。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「次は……私が上に乗ってみたい」

「もう……?」

「だって……まだ足りない……♡」

 

 六花の瞳が、潤んでいる。期待に満ちている。

 

「騎乗位……練習したいの。AVで見たやり方、試してみたくて」

 

 六花が、ユウの上に跨る準備を始めていた。

 夜は、まだ始まったばかりだった。

 

 ◆◆◆

 

 六花が、ユウの胸に頬を寄せている。

 二人とも裸のまま、ベッドに横たわっていた。シーツがくしゃくしゃに乱れて、二人の体液と汗で湿っている。汗ばんだ肌と肌が、ぴったりと触れ合っている。

 

「はぁ……♡」

 

 六花が、満足そうな吐息を漏らした。身体がまだ、余韻でときどき震えている。

 さっき抜いたばかりのユウのモノは、まだ半分くらい硬さを保っている。六花の太ももに触れていて、その感触を確かめるように、六花が時々腰を動かしている。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「さっきの……振り返っていい?」

 

 六花が、身体を起こした。ベッドの上に座って、ユウを見下ろしている。裸のまま。胸が、目の前で揺れている。乳首がまだ立っていて、さっきまで舐められていた痕跡を残している。

 

「PDCAでしょ。ちゃんとやらないと」

 

 真剣な目をしている。さっきまであんなに乱れていたのに、今は探求者の顔だ。

 

「まず……私の声、どうだった?」

「すごく良かった。興奮した」

「具体的には?」

「えっちな言葉言ってくれたとき。『おちんぽ気持ちいい』とか……」

 

 六花の頬が、赤くなった。自分が言った言葉を改めて聞かされると、恥ずかしいらしい。

 

「あと、イクって言ってくれたときも」

「『イク』って言うと……ユウ、興奮するんだ」

 

 六花が、メモでも取るように頷いている。

 

「じゃあ、次はもっといっぱい言う。……あ、でも」

 

 六花が、少し考え込んだ。

 

「ずっと同じ声だと、飽きちゃうかな。AVだと、色んな声の出し方してたし……」

「色んな声?」

「うん。最初は甘えた感じで……だんだん激しくなって……最後は叫ぶみたいな」

 

 六花が、自分の喉に手を当てた。

 

「練習したんだ、実は。一人で」

「練習?」

「録音して、聞いて……えっちに聞こえるか、確認して。恥ずかしかったけど」

 

 その告白に、ユウの胸が熱くなった。

 

「次は……もっとバリエーション出してみる。ユウが一番興奮する声、探したいから」

 

 六花が、にっこりと笑った。

 

「私のほうは……乳首舐められながら突かれるの、やばかった」

「二か所同時のやつ?」

「うん。頭おかしくなりそうだった。……ねえ、ユウ」

 

 六花が、ユウの手を取った。自分の胸に当てさせる。

 

「二か所同時が気持ちいいなら……三か所同時は、もっと気持ちいいのかな」

「三か所?」

「おっぱいと……ここと……」

 

 六花が、ユウの手を自分の股間に導いた。

 

「ここも……同時に」

 

 ユウの指が、六花のクリトリスに触れた。

 

「ひゃっ……♡」

 

 六花が、小さく身体を震わせた。まだ敏感になっているらしい。

 

「乳首と……ここと……おちんぽで突かれるの……同時にやったら……どうなるんだろ……♡」

 

 六花の目が、期待に輝いている。

 

「試してみたい……♡」

「……やってみる?」

「うん……♡ でも、その前に」

 

 六花の視線が、ユウの下半身に落ちた。

 

「ユウ……まだ元気ないね」

 

 確かに、さっきより萎えてきている。一度出したばかりだから、当然だ。

 

「私が起こしてあげる……♡」

 

 六花が、ベッドの上を移動した。ユウの脚の間に、身体を滑り込ませていく。

 

「AVで見たの……こうやって……起こすやつ……♡」

 

 六花の顔が、ユウの股間に近づいていく。

 

 ◆◆◆

 

 六花の鼻先が、ユウのモノに触れた。

 すん、と匂いを嗅いでいる。

 

「ん……♡ ユウの匂い……♡ さっきのえっちの匂いもする……♡」

 

 六花が、うっとりとした声で呟いた。

 

「おちんぽの匂い……すき……♡」

 

 六花の舌が、先端に触れた。ちろ、と舐める。

 

「ん……♡」

 

 六花が、小さく声を漏らした。味を確かめるように、もう一度舐める。

 

「しょっぱい……♡ ユウの味……♡」

 

 六花の舌が、先端を丹念に舐め回していく。裏側の窪み。カリの縁。尿道口。ひとつひとつ、確かめるように。

 

「れろ……れろれろ……♡」

 

 六花が、舐めながら声を出している。わざとらしいくらい、甘い声で。

 

「ここ……敏感なんでしょ……♡ ここ舐めると……おちんぽ、びくびくする……♡」

 

 確かに、六花の舌に刺激されて、硬さを取り戻し始めている。

 

「ふふ……♡ 起きてきた……♡」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 竿の部分に、舌を這わせていく。下から上へ、ゆっくりと。根本から先端まで、一直線に舐め上げる。

 

「んー……♡ おっきくなってきた……♡ 私の舌で……おっきくなってる……♡」

 

 六花が、自分のしていることを言葉にしている。実況するように。

 

「おちんぽ……♡ 口に入れていい……?」

「いいよ」

 

 六花が、先端に唇を当てた。ぱくっと、口の中に咥え込む。

 

「んっ……んむ……♡」

 

 温かい。濡れている。六花の口の中が、ユウのモノを包み込んでいる。舌が、口の中で蠢いている。

 

「ん……じゅる……♡」

 

 六花が、頭をゆっくりと下げていく。もっと深く、もっと奥まで。

 

「んんっ……♡」

 

 半分くらい入ったところで、止まった。

 

「ん……おっきい……♡ 奥まで入らない……♡」

 

 六花が、口を離して言った。唾液が、糸を引いている。

 

「でも……練習する……♡ いつか、全部入るようになりたい……♡」

 

 六花が、また咥え直した。今度は、頭を上下に動かし始める。

 

「じゅるっ……ちゅぱっ……ん……♡」

 

 唾液が絡む音。下品な音。六花の唇が、ユウのモノを出し入れしている。

 

「ちゅぷっ……じゅるるっ……んんっ……♡」

 

 六花の動きが、だんだん速くなっていく。頭を上下させるたびに、唾液が溢れてくる。顎から首筋へ、とろりと垂れていく。

 

「ん……♡ ユウのおちんぽ……口の中でびくびくしてる……♡」

 

 六花が、口を離して言った。唾液まみれの顔で、上目遣いにユウを見ている。

 

「気持ちいい……? 私のお口……気持ちいい……?」

「すごく気持ちいい……」

「よかった……♡ もっとしてあげる……♡」

 

 六花が、また咥え直した。今度は、舌を使いながら。

 

「れろっ……じゅるっ……ちゅるるっ……♡」

 

 舌が、口の中でユウのモノに巻きついている。先端を舐め、カリを舐め、竿を舐め。

 

「んんっ……♡ ちゅぷっ……じゅるじゅるっ……♡」

 

 六花の顔が、快感で歪んでいる。フェラしながら、自分も興奮しているらしい。

 

「ユウ……♡ おちんぽ……すごい固くなってきた……♡」

 

 六花が、口を離して言った。唾液が、糸を引いている。ユウのモノは、完全に硬くなっている。

 

「もう……入れても大丈夫……♡」

 

 六花が、身体を起こした。ユウの上に跨る準備をしている。

 

「ゴム……新しいの、つけるね」

 

 六花が、枕元からコンドームを取った。袋を破って、ユウのモノに被せていく。さっきより、ずっと手つきがスムーズだ。

 

「できた……♡」

 

 六花が、ユウの腰の上に跨った。

 黒髪が、肩から胸にかけて流れ落ちている。胸が、目の前で揺れている。腰のくびれ。その下の、豊かなヒップ。

 そして──六花の秘所が、ユウのモノのすぐ上にある。濡れて、ぬらぬらと光っている。さっきのフェラで、自分も濡れてしまったらしい。

 

「ねえ、ユウ……♡」

 

 六花が、甘い声で囁いた。誘うような、からかうような。

 

「見てていいよ……? おま〇こに……おちんぽが吸い込まれるとこ……♡」

 

 六花が、ユウのモノを手で掴んだ。自分の入り口に、先端を当てていく。

 

「入れる……ね……♡」

 

 ゆっくりと、腰を下ろしていく。

 

「んっ……♡ 入って……くる……♡」

 

 ユウのモノが、六花の中に沈んでいく。上から、ゆっくりと。

 

「あぁ……♡ おっきい……♡ さっきと……角度が違う……奥に当たる場所が……違う……♡」

 

 根本まで、入った。

 六花が、目を閉じている。快感を味わうように、じっとしている。

 

「ユウ……♡ おちんぽ……おま〇この一番奥まで届いてる……♡」

 

 

 ◆◆◆

 

 六花が、腰を動かし始めた。

 ゆっくりと、上下に。

 

「あっ……♡ ん……♡」

 

 六花の声が、リズミカルに響く。腰を上げるたびに、ユウのモノが抜けていく。腰を下ろすたびに、また奥まで入っていく。

 

「気持ちいい……♡ 自分で動くと……どこに当たるか、コントロールできる……♡」

 

 六花が、快感を分析しながら動いている。どの角度が気持ちいいか。どの深さが気持ちいいか。探っている。

 

「ここ……♡ ここに当てると……やばい……♡」

 

 六花が、腰の角度を変えた。特定の場所に、ユウのモノが当たるように。

 

「あっ、あっ、あっ……♡ 子宮……♡ 子宮に当たってる……♡」

 

 六花が、自分で子宮口を責めている。腰を前後に揺すって、奥を擦るように。

 

「ねえ、ユウ……♡」

 

 六花が、悪戯っぽい声で言った。いじわるな響き。

 

「ほら……見て……♡」

 

 六花が、わざとゆっくり腰を上げた。ユウのモノが、ずるりと抜けていく。

 

「おちんぽ……おま〇この中から……出てくる……♡」

 

 先端だけが、六花の入り口に残っている。ピンク色の粘膜が、ユウのモノに絡みついているのが見える。

 

「そして……また……♡」

 

 六花が、腰を落とした。ずぷっ、と音を立てて。

 

「んあぁっ……♡ 入った……♡ 奥まで……♡」

「六花……えっち……」

「ふふ……♡ えっちでしょ……? ユウを興奮させたくて……♡」

 

 六花が、腰の動きを速めた。

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ──。

 六花のヒップが、ユウの腰にぶつかる音。たっぷりとした肉が、衝撃で波打っている。

 

「あっ、あっ、あっ……♡ やば……♡ 気持ちいい……♡」

 

 六花の声が、甘くなっていく。

 

「ユウのおちんぽ……♡ 私のおま〇こ……かき回してる……♡」

 

 六花が、淫語を連ねていく。

 

「おま〇この中……♡ ぐちゅぐちゅになってる……♡ ユウのおちんぽで……♡」

「六花……」

「ねえ……♡ もっと触って……♡」

 

 六花が、ユウの手を取った。自分の胸に当てさせる。

 

「おっぱいも……さわって……♡」

 

 ユウの手が、六花の胸を揉み始めた。腰を動かしながら、胸を揉まれて。

 

「あぁん……♡ 気持ちいい……♡ おっぱいと……おま〇こと……♡」

 

 二か所同時の刺激。六花の声が、一段高くなった。

 

「やば……♡ 二か所……二か所同時……♡」

 

 六花の動きが、乱れ始めた。気持ちよすぎて、リズムが保てなくなっている。

 

「でも……♡」

 

 六花が、ユウのもう片方の手を取った。自分の股間へ導いていく。

 

「もう一か所……♡ ここも……♡」

 

 六花が、ユウの指を自分のクリトリスに当てさせた。

 

「触って……♡ 三か所……同時に……♡」

 

 ユウの指が、六花のクリトリスを刺激し始めた。

 

「ひゃあっ……! ♡♡」

 

 六花の身体が、びくんと跳ねた。

 

「やばっ……! やばいやばいやばい……! ♡」

 

 六花の声が、急激に高くなった。もう声を作る余裕がない。

 乳首を揉まれて。クリトリスを触られて。おま〇この中をかき回されて。

 三か所同時。

 

「あっ、あっ、あっ、あっ……! ♡」

 

 六花の動きが、完全に乱れた。腰が、ガクガクと震えている。

 

「むり……! むりむり……! 三か所……処理できな……っ♡」

 

 六花の目が、とろんと蕩けている。快感で、頭が真っ白になっているらしい。

 

「ユウ……! やばい……! もう……!」

「イきそう?」

「イきそ……っ♡ もうイっちゃ……っ♡」

 

 六花の内腿が、ユウの腰を締め付けてくる。中も、ぎゅうぎゅうと締まっている。

 

「あっ、あっ、あっ──♡」

 

 六花の声が、途切れがちになっていく。

 

「イクッ……! イっちゃう……! 三か所同時で……イっちゃう……! ♡」

 

 六花の身体が、弓なりに反った。

 

「イクゥッ……! ♡♡」

 

 中が、ものすごい力で締まった。脈打つように、収縮している。

 

「あっ……あっ……あっ……♡♡」

 

 六花が、ユウの上で痙攣している。目が焦点を失って、口から涎が垂れている。

 

「はぁっ……はぁっ……♡」

 

 六花が、ユウの胸に倒れ込んできた。まだ繋がったまま。中が、余韻でひくひくと脈打っている。

 

「やば……♡ 今の……やばかった……♡」

 

 六花が、掠れた声で言った。

 

「三か所同時……♡ 頭……真っ白になった……♡」

「気持ちよかった?」

「気持ちよかった……♡ 今までで……一番……♡」

 

 六花が、ユウの胸に頬を寄せている。汗だくの身体が、震えている。

 

「でも……♡」

 

 六花が、顔を上げた。

 

「私だけイっちゃったから……♡ ユウも……イかせてあげなきゃ……♡」

「六花、疲れてない?」

「疲れてる……♡ でも、まだやりたい……♡」

 

 六花が、にっこりと笑った。

 

「ユウ……♡ 今度は……めちゃくちゃにして……?」

 

 

 ◆◆◆

 

 体位を変えた。

 六花が下、ユウが上。正常位。

 六花の脚が、ユウの腰に絡みついている。柔らかい太ももが、ユウの腰を挟んでいる。

 

「ユウ……♡」

 

 六花が、甘えるような声で言った。媚びるような響き。

 

「さっきの三か所……♡ また……やって……? ♡」

「いいよ」

「お願い……♡ おっぱいと……ここと……おちんぽで……♡」

 

 六花が、自分の身体を撫でながら言った。

 

「私を……めちゃくちゃにして……♡」

 

 ユウは、腰を動かし始めた。同時に、片手で六花の乳首を刺激し、もう片手でクリトリスを触る。

 

「ひゃあっ……! ♡♡」

 

 六花が、いきなり高い声を上げた。

 

「やっ……! また……! 三か所……! ♡」

 

 さっきイったばかりで、身体が敏感になっている。ちょっとした刺激でも、過剰に反応してしまう。

 

「あっ、あっ、あっ……! ♡ やばっ……! さっきより……敏感になってる……! ♡」

 

 ユウは、腰の動きを速めた。同時に、乳首とクリトリスへの刺激も強める。

 

「んっ、あっ、あぁっ……! ♡♡」

 

 六花の声が、どんどん高くなっていく。もう声を抑える余裕がない。

 

「ユウっ……! やばっ……! 頭……! 頭おかしくなるっ……! ♡」

 

 六花の身体が、激しく揺れている。胸が波打っている。

 

「乳首と……クリと……おま〇こ……全部……! 全部気持ちいい……! ♡」

 

 六花が、淫語を叫んでいる。恥ずかしがる余裕もない。

 

「おちんぽで……おま〇こ……めちゃくちゃにされてる……! ♡」

 

 ユウは、奥を狙って突き上げた。同時に、乳首をぎゅっとつねり、クリトリスを強く押す。

 

「ひゃあああっ……! ♡♡♡」

 

 六花が、背中を大きく反らせた。

 

「そこっ……! 全部同時……! 全部同時にやばいっ……! ♡」

 

 六花の声が、悲鳴に変わっていく。

 

「あっあっあっあっ……! やばっやばっやばっ……!」

 

 もう言葉になっていない。動物のような、本能的な声。

 

「ユウッ……! またっ……! また来るっ……!」

「いいよ、イって」

「でもっ……! さっき……イったばっかり……!」

「何回でもイっていいよ」

「あっあっあっあっ──!」

 

 六花の身体が、痙攣し始めた。

 

「イクッ……! イクイクイクッ……! またイっちゃう……! ♡」

 

 中が、ぎゅうぎゅうと締まる。脈打つように、収縮している。

 でも、ユウは止まらなかった。イっている最中の六花を、さらに責め続ける。

 

「やっ……! やめっ……! イってるのにっ……! ♡」

「まだ止めない」

「んあああっ……! ♡♡♡」

 

 六花が、絶叫した。イっている最中に、さらに三か所を責められて。

 

「やばっ……! 止まらないっ……! イきっぱなしっ……! ♡」

 

 六花の目が、完全に焦点を失っている。口から涎が垂れて、身体が痙攣し続けている。

 

「ユウユウユウッ……! やばいやばいやばいっ……!」

 

 六花が、ユウの名前を連呼している。もう何も考えられないらしい。

 

「俺も……もうすぐ……」

「出してっ……! 中にっ……! いっぱいっ……!」

 

 ユウは、三か所への刺激を最大にしながら、腰を激しく動かした。

 ぱんっぱんっぱんっぱんっ──! 

 肉と肉がぶつかる音が、部屋に響き渡る。

 

「あっあっあっあっ──!」

 

 六花の声が、途切れなく続いている。

 

「イクッ……! またイクッ……! イクイクイクイクッ……! ♡♡」

 

 六花の身体が、弓なりに反った。中が、今までで一番強く締まった。

 

「っ──!」

 

 ユウも、限界だった。

 

「出る……!」

「出してぇぇっ……! ♡♡♡」

 

 ユウは、六花の奥で果てた。

 ゴムの中に、熱いものが溢れ出していく。びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ──。脈打つたびに、快感が全身を駆け抜ける。

 

「あぁぁぁっ……♡♡」

 

 六花が、恍惚とした声を上げた。

 

「熱い……♡ ユウの……いっぱい出てる……♡」

 

 二人とも、荒い呼吸を繰り返している。汗だくの身体が、重なり合っている。

 

「はぁ……はぁ……」

「ん……♡ はぁ……♡」

 

 しばらく、そのまま動けなかった。

 

 ◆◆◆

 

 どれくらい時間が経っただろう。

 六花が、ユウの胸に頬を寄せている。裸のまま、汗ばんだ肌を重ね合わせて。

 

「……すごかった」

 

 六花が、掠れた声で呟いた。

 

「今日……何回イった……?」

「分かんない……途中から、数えられなくなった……」

「私も……♡ ずっとイきっぱなしだった気がする……♡」

 

 六花が、くすくすと笑った。でも、身体はまだ震えている。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「さっきの……振り返ってもいい?」

「まだやるの、PDCA」

「やるよ。大事だもん」

 

 六花が、身体を起こそうとした。でも、力が入らないらしく、すぐにユウの胸に倒れ込んだ。

 

「……寝たままでいいか」

 

 六花が、ユウの胸に頬を寄せたまま、振り返りを始めた。

 

「まず、三か所同時。やばかった」

「どこが一番気持ちよかった?」

「全部……♡ でも、三か所同時だと……処理しきれなくなって……頭真っ白になる……♡」

 

 六花が、うっとりとした声で言った。

 

「あれ……もっとやってほしい……♡」

「分かった」

「あと……声」

 

 六花が、少し考え込んだ。

 

「途中から……声作る余裕なくなっちゃった」

「素の声でいいよ。あっちのほうが興奮した」

「本当……?」

「本当。『やばっやばっ』って連呼してるの、すごくえっちだった」

 

 六花の頬が、赤くなった。

 

「恥ずかしい……♡ でも、ユウが喜ぶなら……もっと素で叫ぶ……♡」

 

 六花が、ユウの胸に顔を埋めた。

 

「ユウ専用の私に……なりたいから」

「六花……」

「ユウの好みに合わせて、どんどん変わっていくの。声も、身体も、イき方も」

 

 六花が、にっこりと笑った。

 

「世界で一番、ユウを気持ちよくできる女の子になる。それが、目標」

「俺も……六花専用になりたい」

「じゃあ……お互い、専用になろうね」

 

 六花が、ユウにキスをした。

 長い、長いキス。とろけるような、余韻を味わうキス。

 

「ん……ちゅ……♡」

 

 唇を離すと、六花が甘えるような目でユウを見上げた。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「まだ……夜は長いよ……?」

 

 六花の瞳が、怪しく輝いている。

 

「もう一回……してもいい……? ♡」

 

 ユウは、六花を抱き寄せた。

 夜は、まだまだ続いていく。

 

 ◆◆◆

 

 窓の外が、うっすらと白み始めている。

 ユウは、天井を見つめていた。眠れない。眠りたくない、というほうが正確かもしれない。

 隣で、六花が眠っている。

 裸のまま、ユウの胸に抱きついて。腕を回し、脚を絡めて。まるでユウから離れまいとするかのように、しがみついている。

 六花の寝顔を、ユウは見つめていた。

 黒髪が、枕の上に広がっている。長い睫毛が、頬に影を落としている。唇が、微かに開いている。規則正しい寝息が、ユウの胸に当たっている。

 

 ──綺麗だな。

 何度見ても、そう思う。

 六花は、綺麗だ。寝顔も、起きている顔も。笑っている顔も、恥ずかしがっている顔も。そして──快感に歪んでいる顔も。

 今夜、六花のいろんな顔を見た。

 恥ずかしそうに下着を見せてくれた顔。

 初めてのフェラに挑戦する、真剣な顔。

 快感に蕩けて、目がとろんとした顔。

 イく瞬間に、背中を反らせて叫んだ顔。

 そして今、安心しきって眠っている顔。

 全部、ユウだけが見た顔だ。他の誰にも見せない顔。ユウだけの、六花。

 

「ん……」

 

 六花が、寝言を漏らした。ユウにしがみつく力が、少し強くなる。

 

「ユウ……」

 

 夢の中でも、ユウの名前を呼んでいる。

 

 ──こんなに幸せでいいのかな。

 ユウは、六花の髪を撫でた。さらりとした黒髪が、指の間を滑り抜けていく。

 六花が、気持ちよさそうに目を細めた。眠ったまま。

 高校時代、六花は「高嶺の花」だった。

 クールで、美人で、誰にも靡かない。男子の間では「無理ゲー」と呼ばれていた。告白しても無駄、話しかけても塩対応。そんな噂ばかりが飛び交っていた。

 でも、ユウは知っていた。

 六花が、本当は恋に夢見る女の子だということを。

 

「その曲、面白い?」

 

 たった一言話しかけた、それが始まりだった。

 六花は驚いたような顔をして、それから──ほんの少し、口角を上げた。

 

「……まあまあ」

 

 その「まあまあ」が、六花なりの精一杯の返事だったのだと、後になって知った。

 それから、少しずつ距離が縮まっていった。一緒に昼食を食べるようになり、放課後に話すようになり、休日に会うようになり──。

 告白したのは、高校三年の冬だった。

 

「付き合ってほしい」

 

 六花は、長い沈黙の後、こう言った。

 

「……よろしくお願いします」

 

 たったそれだけ。でも、六花の顔は真っ赤だった。

 あれから、一年半。

 今、六花はユウの腕の中で眠っている。

 裸で。抱きついて。ユウの名前を呼びながら。

 

「六花」

 

 ユウは、小さく名前を呼んだ。

 六花は起きない。安らかな寝顔のまま、ユウにしがみついている。

 

「好きだよ」

 

 聞こえていないのは分かっている。でも、言いたかった。

 

「大好きだ」

 

 六花の額に、そっとキスをした。

 六花が、んっ、と小さく声を漏らした。でも、起きない。

 

 ──このまま、朝まで見ていたい。

 ユウは、六花を抱きしめたまま、夜明けを待った。

 

 ◆◆◆

 

 意識が、ゆっくりと浮上してくる。

 まだ眠い。身体が重い。昨夜、何回したんだっけ──。

 でも、何かが気持ちいい。

 

「ん……」

 

 ユウは、薄目を開けた。

 六花が、いた。

 ユウの身体に覆いかぶさるようにして、何かをしている。

 

「あ、起きた」

 

 六花が、にっこりと笑った。

 

「おはよう、ユウ」

「おはよう……何して……」

「んー……♡」

 

 六花が、ユウの耳に顔を近づけた。

 

「お返し……♡」

 

 温かい吐息が、耳にかかった。そして──舌が、耳たぶを舐めた。

 

「っ……!」

 

 ぴりっとした快感が、背筋を駆け上がっていく。

 

「昨夜ね……♡ 三か所同時、すごく気持ちよかったから……♡」

 

 六花の舌が、耳の穴を舐めている。ちろ、ちろ、と。

 

「ユウにも……三か所同時、してあげたくて……♡」

「三か所……?」

「うん……♡」

 

 六花の手が、ユウの胸に触れた。

 

「ここと……」

 

 指先が、ユウの乳首をつまんだ。

 

「ここと……」

 

 もう片方の手が、ユウの股間に伸びていく。

 

「ここ……♡」

 

 六花の手が、ユウのモノを握った。

 朝だからか、すでに半分くらい硬くなっている。六花の手に包まれて、さらに硬さを増していく。

 

「ふふ……♡ もう元気になってる……♡」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 

「じゃあ……始めるね……♡」

 

 六花の舌が、ユウの耳を舐め始めた。

 

「れろ……ちゅ……♡」

 

 耳たぶを舐める。耳の穴に舌先を入れる。耳の裏側をなぞる。

 

「ん……んちゅ……♡」

 

 同時に、六花の指がユウの乳首を刺激している。くりくりと転がしたり、ぎゅっとつねったり。

 

「あっ……」

 

 ユウが、思わず声を漏らした。

 

「ふふ……♡ ユウも声出るんだ……♡」

 

 六花が、耳元で囁いた。

 

「もっと聞かせて……♡」

 

 六花の手が、ユウのモノをしごき始めた。

 昨夜、貸切風呂でやったときより、ずっと上手くなっている。力加減も、スピードも、リズムも。

 

「昨夜ね……♡ どうやったらユウが気持ちよくなるか……♡ 研究してたの……♡」

 

 六花が、耳を舐めながら言った。

 

「先っぽ……ここが敏感なんでしょ……♡」

 

 六花の親指が、先端を撫でた。くるりと円を描くように。

 

「っ……!」

「ふふ……♡ びくってした……♡」

 

 六花の手が、巧みに動いていく。竿をしごきながら、先端を刺激する。

 同時に、耳を舐めて、乳首をつねって。

 三か所同時。

 

「やば……」

 

 ユウが、思わず呟いた。

 

「やばい……? ♡ 気持ちいい……? ♡」

「気持ちいい……」

「よかった……♡」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 

「もっと気持ちよくしてあげる……♡」

 

 六花の舌が、耳の中に入ってきた。ちゅる、ちゅる、と音を立てて。

 

「んちゅ……じゅる……♡」

 

 下品な音。でも、それが気持ちいい。耳から、快感が脳に直接届くような感覚。

 

「ユウの耳……敏感だね……♡」

「六花のせい……」

「私のせい……? ♡ 嬉しい……♡」

 

 六花の手が、ユウのモノをさらに速くしごき始めた。

 ぬちゃ、ぬちゃ、と音が響く。先走りが溢れ出して、六花の手を濡らしている。

 

「すごい……♡ いっぱい出てきてる……♡」

 

 六花が、手のひらで先端を包み込んだ。ぐちゅぐちゅと、先走りを塗り広げる。

 

「気持ちいい……? ♡ 私の手……気持ちいい……? ♡」

「気持ちいい……すごく……」

「ふふ……♡ 昨夜より上手くなった……? ♡」

「なった……」

「PDCA……効果あるね……♡」

 

 六花が、耳元でくすくすと笑った。

 

「でも……まだまだ……もっと上手くなりたい……♡」

 

 六花の手が、さらに巧みに動いていく。竿を握って、上下にしごいて、先端を刺激して。

 同時に、耳を舐めて、乳首をつねって。

 三か所同時の攻撃。

 

「やば……もう……」

「もう……? ♡ イきそう……? ♡」

「イきそう……」

「いいよ……♡ イって……♡ 私の手で……気持ちよくなって……♡」

 

 六花の手が、速くなった。

 

「イって……♡ ユウ……♡ いっぱい出して……♡」

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぐちゅ──。

 

「っ──!」

 

 ユウは、六花の手の中で果てた。

 

「あ……♡ 出てる……♡」

 

 びゅるっ、びゅるっ、と熱いものが溢れ出す。六花の手を、白く汚していく。

 

「いっぱい……♡ すごいいっぱい出てる……♡」

 

 六花が、嬉しそうに見つめている。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 ユウは、荒い呼吸を繰り返した。朝から、こんなに気持ちよくさせられるなんて。

 

「ふふ……♡」

 

 六花が、手についた精液を見つめている。

 

「朝ごはん前に……いっぱい出ちゃったね……♡」

 

 六花が、その手を舌で舐めた。

 

「ん……♡ ユウの味……♡」

「六花……」

「しょっぱい……♡ でも、嫌いじゃない……♡」

 

 六花が、指についた精液を丁寧に舐め取っていく。

 

「ちゅ……れろ……♡ ん……♡」

 

 その光景に、ユウの胸が熱くなった。

 

「六花、こっち来て」

「え……? んっ」

 

 ユウは、六花を引き寄せて、キスをした。

 

「んっ……ちゅ……♡」

 

 長い、長いキス。朝日の中で、二人は唇を重ね合う。

 

「ん……ちゅぷ……れろ……♡」

 

 舌と舌が絡み合う。六花の口の中に、かすかにユウ自身の味がする。

 

「ぷはっ……♡」

 

 唇を離すと、六花が幸せそうに笑った。

 

「おはよう、ユウ」

「おはよう、六花」

「昨夜……楽しかった……♡」

「俺も」

「また……したいな……♡」

「いつでも」

 

 六花が、ユウの胸に頬を寄せた。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「昨夜の……総括、していい?」

「総括?」

「うん。PDCAの最終振り返り」

 

 六花が、真剣な顔になった。さっきまで色っぽい顔をしていたのに、今は探求者の顔だ。

 

「良かったこと。一つ、貸切風呂での手。二つ、言葉責め。三つ、騎乗位。四つ、三か所同時責め」

 

 六花が、指折り数えている。

 

「特に三か所同時……あれ、やばかった。頭おかしくなるかと思った」

「俺もさっき、頭おかしくなりそうだった」

「ふふ……♡ お返し、成功……♡」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 

「改善点は……」

 

 六花が、少し考え込んだ。

 

「私の体力。騎乗位の途中で疲れちゃった」

「俺は、もっと六花を気持ちよくさせたい」

「十分気持ちよかったよ……♡ でも、次はもっと……♡」

 

 六花が、ユウの目を見つめた。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「私……ユウ専用の身体に、なりたい」

「専用?」

「うん。ユウが一番気持ちいいって思う身体。ユウが一番興奮する声。ユウが一番好きなやり方」

 

 六花が、ユウの頬に手を当てた。

 

「全部、ユウに合わせて変わっていく。それが、私の目標」

「六花……」

「だから……いっぱい練習させて?」

 

 六花が、にっこりと笑った。

 

「毎週でも、毎日でも。ユウが望むなら」

「毎日は……さすがに……」

「冗談……♡ でも、週一くらいは……していい?」

「いいよ。いつでも」

 

 六花の顔が、ぱっと明るくなった。

 

「約束ね」

 

 六花が、ユウにキスをした。軽い、約束のキス。

 

「じゃあ……そろそろ、朝ごはんにしようか」

「うん」

「その前に……シャワー浴びよう? 一緒に」

 

 六花の目が、悪戯っぽく輝いた。

 

「シャワーの中で……もう一回、していい……? ♡」

 

 ユウは、苦笑した。

 この調子だと、チェックアウトまでに何回するんだろう。

 でも、嫌じゃなかった。むしろ──。

 

「いいよ」

 

 ユウは、六花の手を取って、バスルームに向かった。

 

 ◆◆◆

 

 午後のロマンスカーは、空いていた。

 六花が、ユウの肩に頭を預けている。窓の外を、箱根の山々が流れていく。

 

「楽しかったね」

 

 六花が、ぽつりと言った。

 

「うん」

「また……来たいな」

「来よう」

「来月?」

「来月でも、来週でも」

 

 六花が、くすくすと笑った。

 

「来週は……さすがにお金ないでしょ」

「バイト増やす」

「ふふ……♡ 無理しないで」

 

 六花が、ユウの手を握った。指を絡めて、ぎゅっと。

 

「でも……旅行じゃなくてもいいから」

「どういうこと?」

「ユウの部屋でも……私の部屋でも……どこでも」

 

 六花が、上目遣いでユウを見た。

 

「一緒にいられれば……それだけで、幸せだから」

 

 その言葉に、ユウの胸が熱くなった。

 

「……俺も」

「本当?」

「本当」

 

 六花が、嬉しそうに笑った。

 

「じゃあ……来週、ユウの部屋に行っていい?」

「いいよ」

「泊まっていい?」

「いいよ」

「……えっちしていい?」

「……していいよ」

 

 六花が、ユウの肩に顔を埋めた。

 

「ふふ……♡ 楽しみ……♡」

 

 列車が、トンネルに入った。車内が暗くなる。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「目、閉じて」

 

 言われるままに、目を閉じた。

 唇に、柔らかいものが触れた。六花の唇だ。

 

「ちゅ……♡」

 

 軽いキス。でも、甘い余韻が残る。

 トンネルを抜けた。車内が明るくなる。

 六花が、恥ずかしそうに笑っていた。

 

「……昨日の再現」

「覚えてたんだ」

「忘れるわけないでしょ……♡」

 

 六花が、また肩に頭を預けてきた。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「私ね……」

 

 六花が、小さな声で言った。

 

「今まで、恋愛とか……よく分からなかった」

「そうなの?」

「うん。みんなが騒いでるの見て、何が楽しいんだろうって思ってた」

 

 六花が、ユウの手を握る力を強めた。

 

「でも、ユウと付き合って……分かった」

「何が?」

「好きな人と一緒にいるって……こんなに幸せなんだって」

 

 六花が、顔を上げた。青い瞳が、ユウを見つめている。

 

「ユウと出会えて……よかった」

「俺も」

「ユウと付き合えて……よかった」

「俺も」

「ユウと……えっちできて……よかった」

「……俺も」

 

 六花が、くすくすと笑った。

 

「最後のは、照れてる」

「照れてないよ」

「照れてる照れてる」

 

 六花が、ユウの頬をつついた。

 

「かわいい」

「かわいくない」

「かわいいよ」

 

 六花が、ユウの頬にキスをした。

 

「ユウは、かわいい」

「……六花のほうがかわいい」

「ふふ……♡ ありがと」

 

 列車が、新宿駅に近づいていく。旅が、終わろうとしている。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「これからも……よろしくね」

 

 六花が、真剣な目でユウを見つめた。

 

「私……もっともっと、ユウのことを知りたい。ユウの好きなこと、嫌いなこと、気持ちいいこと、気持ちよくないこと」

「俺も、六花のことをもっと知りたい」

「じゃあ……これからも、一緒にPDCA回そうね」

 

 六花が、にっこりと笑った。

 

「ユウ専用の私と、六花専用のユウ。最高のカップルになろう」

「なろう」

 

 ユウは、六花の手を握り返した。

 列車が、新宿駅に到着する。ドアが開いて、乗客が降りていく。

 六花が、立ち上がった。

 

「帰ろっか」

「うん」

 

 二人は、手を繋いで列車を降りた。

 駅のホームに立って、六花がユウを見上げた。

 

「ねえ、ユウ」

「ん?」

「来週……楽しみにしてるね」

 

 六花が、悪戯っぽく笑った。

 

「今日より……もっとすごいこと……しようね……♡」

 

 その言葉に、ユウは思わず苦笑した。

 

 ──この子は、どこまで貪欲なんだろう。

 でも、それが六花だ。ユウが好きになった、六花らしさだ。

 

「……ああ、楽しみにしてる」

「約束ね」

 

 六花が、ユウの腕に抱きついた。

 

「じゃあ……また来週」

「また来週」

 

 二人は、駅の改札を抜けていく。

 夕日が、二人の影を長く伸ばしていた。

 これが、19歳の誕生日の物語。

 そして──二人の、新しい始まりの物語。

 

【完】




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【冴えないボクをSSSS級ギャル3人が愛しすぎる夜 ~朝帰りまで続く 3on1 ハーレム】もよろしくね
 https://syosetu.org/novel/373893/

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