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「いい、よ。しよ……?」
僕なんかでいいのか、そんな気持ちがないとは言わない。でも、それ以上にチヒロのことが好きだ。愛している。心から、チヒロが欲しい。……誤魔化せない。もう、自分に嘘はつけない。
「チハヤ……っ」
腕を広げ、迎え入れるように。けれど恥ずかしそうに、目線を逸らすチヒロを抱き寄せて、耳元に愛と欲望を吹き込む。
「止まれない、からな?」
僕はもう、抑えのきかない欲望をぐつぐつと沸騰させたひとりの男でしかなかった。僕が最も忌避したはずの、それでしか。
「んっ……チハヤじゃなきゃ、嫌。止めないで……っ」
「……そんな男殺しなセリフ、どこで覚えてきたんだよ」
優しく顎を寄せ、口元に軽く指を置き、キスしたい、と伝える。ちぅ、と置かれた指が吸われる感触。それを許しと考えて、僕はチヒロに唇を重ねる。
「んぅ……っ、すき、好きなの……チハヤ」
「っ、チヒロ……僕だって、好きだ。愛しているんだ、ずっと」
幾度言葉にしたって足りないような恋と愛を、それでも言葉に変えて、僕らは足りない距離を掻き抱く。抱き合った今、もうこれ以上近くにはいけないのに。
互いの名前が好きの代名詞になるくらい、互いに好意を、愛を、欲を曝け出す。
「ねぇ……告白してくれた時より、ずっと深いの、しよ?」
「……っ!」
言葉で返答するよりも先に、唇を重ね直した。彼女の望みを叶えるべく。
「んっ、ちゅ……ぁむっ」
「は……ちぅっ、くぅ……んむっ」
舌先が絡まり、僕らにとって初めての悦楽が互いを絡め取る。
荒くなる呼吸と真っ赤な顔。互いに互いを『知りたい』のだ。もっと深く、もっと繋がってみたい。
「ぷぁ……すきっ、チハヤぁ……」
「んっ……ごめん、もう一度」
「あ……っ、んむっ」
僕からチヒロへ、二度目のディープキスが仕掛けられると、チヒロは喜んで応えてくれる。ゆっくりと震えるチヒロの身体は、寒さに震える訳でも、恐怖に震える訳でもない。
「ねぇ……っ、チハヤ……?」
その目には、確かな懇願があった。ベッドに上がった女の子としての、男の子への願い事。
「いいから……好きにしていいから、早くっ……♡」
制服の胸元。同年代の中では滅多に見ない豊満な山脈の存在を、僅かにチラつかせて見せるチヒロ。堪え性のない僕はそれに手を伸ばし。
「あぁ。優しく、するから……触る、よ?」
彼女が好きにしていいと言った、柔らかな双丘を優しく持ち上げるように触れる。
「あ……♡」
微かにチヒロが声を漏らし、僕はその声に心震わせる。もっと聞かせて欲しい。僕の知らない君を、知りたい。そんな欲望を、チヒロにぶつけていく。
「あぅ……っ、く、それ、せつないっ……♡」
双丘の頂、そのまわりをゆっくりと愛撫し。
「あぁっ……♡それ、それ……っ」
頂点に向けてゆっくり近付かせ。
「あ♡はっ♡っ、ひっ♡」
頂点を指でつまみ、弄び。
チヒロの体がその度に跳ねる。欲望を一身に受け止める悦びを、僕はチヒロへ教示する快楽として体に刻み込んでいく。
悦楽に喘ぐ君の姿が、こんなに綺麗なものなんて知らなかった。……あぁ、もっと知りたい。知りたいで自分が溢れる。
指を一度止めると、彼女は酷く落ち着かない様子で、なお僕を求めようとしていた。
「あ……チ、ハヤ……?」
「脱がせても、いいかな」
「……ふふ。いいよ……好きにしていいって言ったし」
すでにはだけた制服からチヒロを取り出していくと、チヒロは恥じらいに頬を染めながらも僕の制服の第二ボタンに手をかける。
「チヒロ?」
「……チハヤも。いいでしょ?」
その言葉に否はない。彼女にされるがまま、制服から袖を抜き、ズボンだって脱いで、畳む暇も惜しくて枕元のスペースにまとめて放る。
そうして互いに裸身を晒す状況になって、恥ずかしげなチヒロはそれでも悪戯を思いついたような顔をして、上に乗る僕に手をのばす。
「そうだ、少し驚かせるかも」
「あ、っく……チヒロ?」
優しくチヒロは僕の胸板にだって当然ついている頂点を両手を使って弄ぶ。
「ふふ、お返し……だよ」
チヒロの指が僕の胸板を探り、乳首を優しく弄っていく。
「あ……ふふ、これ、なぁに?」
そうして愛撫を繰り返すうちに、チヒロがそれを見つけたのは必然だった。優しく笑う彼女は、僕を押し返す。
「チハヤ……ごめん、触るね?」
「……っ、そこは!」
チヒロの手が優しく僕の下半身へと伸びた。
屹立した僕の生殖器はすでに臨戦態勢に入っていたが、それを優しく撫でさするようにチヒロは手を動かす。
「大きく……私で、こんなに……」
「チヒロ……ごめん、頼む」
「はぁっ……わかっちゃった、チハヤ。こう、でしょ」
優しく彼女の手がモノに絡みつき、人差し指と親指でリングを作り、擦り上げる。
脳を焼く甘やかな快楽が僕に流れ込み、息が漏れる。
「ふふ……気持ちいいんだね、チハヤ……いいよ、もーっと気持ちよくなって……」
チヒロの手が僕のモノを扱きあげる。力加減が分からないうちは優しく。そして、僕の反応を見て学び取ったのか大胆に動くようになっていく。
「気持ちいい? 気持ちいいよね……ね、何して欲しい?」
「なに、って……!」
「今、色んなところ空いてるし……どこ使って、してあげようかな、って」
チヒロはそう言いながら、自分の胸を片手で持ち上げるようにしてみせる。
「この、邪魔だと思ってたこれでしてあげてもいいし……」
それから、胸を持ち上げる手を口元へ持って行って、舌をちらりと見せる。
「……ここ、もね。マニアックな性癖があるなら教えて欲しいけど……ふふ、胸と口、ビクって反応した」
「しないわけないだろう……男の前でそんな誘惑しちゃってさ」
「で、どっちがいいの?」
返しは即答。男なら当然、決まっている。
「両方じゃダメなの?」
「ふふ、欲張りだね……いいよ、したげる」
両取りは基本だ、チヒロを求めた時点で僕はありえないほど欲張ってる。今更もうひとつ欲張るくらいなんだって話もあるし、躊躇っちゃ勿体ない。
「じゃあ……まあ、一旦口から。ちょっとコレを濡らしてあげた方が……スムーズに行くかなって」
「あぁ、そうかも……頼むよ」
「んっ。じゃあ……はぁ、んむっ」
口に早速呑み込まれた僕のモノ。暖かい口内で、舌が僕のモノをゆっくり舐めとっていく。
「ちゅぷ、ん、むっ……
「気持ちいいけど咥えたまま話さないで……ヤバいから」
「ぷぁっ。ふふ、そうだね……♡」
濡らしのために元はしていたこと、口での奉仕を軽く済ませたチヒロはそのまま胸元に僕のモノを引き寄せる。
「それじゃ、するね? ……パイズリってやつ、してあげられる日が来ると思ってなかったなぁ。練習とかしたかったんだけど」
「……甲斐甲斐しいなチヒロは」
「どうせするなら気持ちよくなって欲しいだけだよ……じゃ、動かすから」
たぷ、たぷと、胸元に吸い込まれた僕のモノがチヒロの豊満な双丘から奉仕を受け取り始める。柔らかくしっとりとしたチヒロの肌感が心地よくそして気持ちいい。
「ちょっと……動かしにくい? んー……ちょっとだけ足そっかな」
そうチヒロが言うなり、チヒロは口を軽く動かしてから舌先を垂らした。
「んぇ……♡」
唾液が胸元に落ちる。チヒロの双丘と僕のモノの間の摩擦が減り、スムーズに動かせるようになると、チヒロは満足気に頷いて僕に奉仕を再開した。
「どう? 私にはよく分からない趣味ではあるんだけど……気に入って貰えたかな」
「っ……すごいよ。視覚的な満足度が、すごい」
「チハヤの語彙力が死んでる……そんなに?」
どのくらいあるかとかは考えたこともなかったが、ミレニアムで1、2を争う巨乳の持ち主なのかもしれないチヒロの、胸による奉仕。インパクトはもうこれ以上なく凄まじかった。
何せ、ギリギリ僕のモノの先端が見え隠れする、というレベルの大きさのものに包まれているわけで、それが豪快に動けば男としては感動もするというものだ。
「まあ、気持ちいいならよかった。胸が大きくても邪魔なだけかと思ってたけど」
「こればっかりは、ね……くっ」
「いいよ、我慢しないで?」
チヒロが僕の呻きを聞き取り、スピードを上げるが、しかし。
「ごめん、チヒロ?」
「リクエストかな、なぁに?」
「……その、初めて出すなら、という気持ちが無いわけじゃないんだ」
その言葉でおよそはチヒロに伝わったらしい。チヒロと繋がった時に出すものは出したい。それは何となく、僕の中にあった観念だった。
「……ふふ、そういうこと? もう、仕方ないな」
「ごめん。とはいえ、ね?」
「うん。言われたら、私もそうされたいなって思っちゃった」
チヒロの胸元を枕元に適当に置いていたタオルで拭ってしまう。パイズリも嫌いじゃないというか、男に嫌いな奴がいるのかは定かじゃないが、やはり僕は君の反応を知りたくて仕方ない。
「んっ……♡」
抱きしめ、ベッドに押し倒し、また先のように胸を楽しみながら、ゆっくりと愛撫していく。
「これ、好き……そこカリカリするの……♡」
チヒロの言葉が段々蕩け、素直になっていく過程を見届けるのはやはりたまらない。
片手で乳首をカリカリとしながらも、お腹に手を伸ばす。ふにふに、と感触を楽しんでいると、喘ぎながらもチヒロが抗議の声を出す。
「やぁ……♡無駄に肉ついてるでしょ、あんま触らないでよ……♡」
「このくらいがいいんだよ、細すぎると不安になる……逆に、もっと肉乗っててもいいんだよ?」
「ムチムチしてるのがいい、ってこと? わかりやすいなぁ……っ♡」
チヒロの言葉への無言の返しとしてもう何度かふにふにとしてやってから、抱きしめる。どうやらチヒロはこのハグからのキスが相当に癖になっているようで。
「んぅっ♡んーっ……♡ちゅ、はむっ……♡」
こうしてやると、僕とチヒロの息が混ぜ合わさるようなディープキスに自然と発展する。……チヒロは、意外と甘えんぼなところも可愛らしい。
唇を離すと、チヒロは少し気まずそうだった。
「あ、そういえば……ごめん、口でしてあげたのに」
「大丈夫。……もっと、しようか」
「ん……ありがと、チハヤ。大好き」
気遣いをしてくれるし、さらっとそういうことを言えるチヒロのことが僕は大好きだ、と伝える代わりにもう一度抱き寄せる。多分伝わるだろ、キスを続ければ。そう思って、チヒロと再度キスをしながら片手で彼女の身体をまさぐり続けていると。
「ん……チハヤ、あの、さ」
「どうした?」
「その……し、下……」
チヒロから、おねだり。それを待っていたんだと僕の心が跳ねた。
「下が、なに?」
「もう、い、意地悪っ……触って、ねっ? ね……♡」
太ももを擦り合わせるような動き。それが堪えられないチヒロの、欲望の発露なのが伝わってくる。
「分かった。……優しくするけど、少しでも嫌だったり痛かったりしたら言えよ」
「ん……ありがと、でも大丈夫」
下腹へ手を伸ばすと、じっとりとした水音が部屋にかすかに流れた。
「あ、うぅ……♡」
「めちゃくちゃ濡れてる……ちょっと焦らしすぎた? ごめん」
「……いいよ、優しくしてくれるなら許す」
くちゅり、ぐちゅ、と。恐らく下着をつけていればもう無意味になっていて然るべき、秘部が湛える泉の音。
音が立つように、聞こえるように、秘部を優しく刺激する。
「あ、あっ♡あ、やっ……♡それっ♡それぇ……♡わざわざっ、聞こえるようにしないでっ♡ほんとにっ、チハヤはぁ……っ♡」
「悪いな。恥じらうチヒロも可愛くて、つい」
「つい、で済まさないでよっ♡うぁっ♡いい……っ♡」
指の腹で浅瀬をゆっくりと持ち上げるようにしてやると、悦楽に満ちたチヒロの嬌声が耳に届く。ぐちゅ、にちゅっ、と響く愛液の音と、チヒロの普段の低めな声からは想像もつかない少し高い喘ぎが混ざる。
「ねぇっ♡チハヤっ、チハヤぁっ♡もう、もういいからっ♡」
「なにがさ……こんなに気持ちよさそうなのに」
「私もっ♡いっ……イくなら、チハヤのっ♡チハヤのそれが最初がいいっ♡」
チヒロの上気し潤んだ瞳が僕に向く。チヒロの懇願は、僕に届いた。
「うん。じゃあ……そろそろ、いいか」
「うんっ……♡もう、待てないよ、私……♡」
優しく足をきちんと開かせる。チヒロが恥じらいを隠せないように、それでも待ちきれないように、身体を小さく震わせて。
「早くっ♡早くっ♡きてっ♡欲しいっ、チハヤ……♡」
「チヒロ……っ、待ってくれ、すぐ用意を……」
「ん、くっ……♡ゴム、いらないから……いらないよね、しよ? ねっ? 早くっ……♡」
抱き寄せて離してくれないチヒロは、僕をどうしても早く受け入れたいようで。だから、僕もそれに応えることにした。
「んっ、あぁっ♡き、たぁ……っ♡」
「痛むと思うから……顔、あげて」
「ふぇ……あ♡ちゅ、はむっ♡んーっ♡」
舌までしっかりと絡めながら、奥まで優しくゆっくりと貫く。熱く、きっちりと締め付けてきながらも、とろとろとして気持ちいい感覚。必死にそれを耐えながら、チヒロに声をかけた。
「……大丈夫、入ったよ」
「んっ……いたく、ないよ。チハヤが優しくしてくれたおかげ……ありがと」
「異物感はするだろ?」
「うん。……少しだけ、慣らしは必要かも」
ならば、もう少しキスしていてもいいということだろうとキスを続行する。僕とチヒロが舌を絡める度、チヒロのナカがうねり、僕のモノを絡めていく感覚がして、果てしなく気持ちいい。
それは、チヒロも同じようだった。恐らくは、チヒロもうねらせる度に僕のモノが自身の性感帯に当たるのだろう。
「んんっ……♡チハヤぁっ、どうしよ……私、入れてから、動いてないのにっ……初めてなのにっ♡」
「僕だって初めてだけど……こんな、こんなすごいものなのか? おかしいだろ、どう考えたって……っ」
「体の相性、抜群なのかもね……ふぅっ♡もう、動いても平気だから……動いて?」
言葉に応え、行動を開始。僕はゆっくり、ゆっくりチヒロのナカからモノを限界まで引き抜き、優しく、同じスピードで入れる。
超低速ピストンだが、それでもぞりぞりとチヒロのナカは抉られるし、僕のモノもきゅうきゅうと締めつけられ、とろりとしたナカに絞られそうになる。
「あー……っ♡はぁあぁ……っ♡きもち、いい……♡」
「違和感もなさそう、だね? ……僕はもう我慢できないから、少しだけ早くするよ」
「いいよ、して……?」
チヒロからの許可も得たし、と僕はチヒロの腰を掴んだ。
「あ……♡」
微かに望む声に応え、腰を掴んで、思いっきり奥まで叩きつけ、引き抜き、また叩きつける。
「あっ♡くっ♡いっ♡き、急にっ♡はっ♡激しっ……♡」
「ごめんっ……チヒロ、好きっ、好き……!」
「あぁっ♡わ、私もっ♡すきっ♡だい、すきっ♡すきなのっ♡」
ひたすらに愛を謳う。もう止められない、心のままに打ち付ける。愛してる、好き、一生離れないでいて欲しい、このままでもいい、この時間が永久に続いて欲しい。そんな情欲を、ひたすらに死んだ語彙力で「好き」の2文字に変換して、腰を振る。
「んぁっ♡やぁ♡やぁっ♡イっ♡イきたくっ♡ないっ……♡まだ、まだぁっ♡いっしょにぃ……っ♡」
「分かってるっ、僕だってもう……!」
「あ……♡ならっ、我慢だめっ♡私の中に、ちょうだいっ♡」
チヒロからのおねだりは、さらに過激度を上げて。
「ね、ねっ♡はやくっ、ちょうだいっ♡はやくっ、はやくっ……♡わたしのっ、ナカにぃ……♡」
「あぁ、もうっ! 可愛すぎ、エロすぎっ! ……出るよ、もう!」
「うんっ♡」
足が絡みつく。僕の腰に、逃がさんとばかり。出すならナカで、という明瞭な意思表示に、僕のボルテージも上がる。
「ここまできて……ナカじゃないとか、ゆるさないっ♡」
「んなの当たり前でしょ……!」
「っ♡そういうとこすきだよ♡あっ♡はぁ♡もう♡もーむりっ♡」
チヒロの身体が甘く跳ね、僕の脳に駆け上る感覚が走り。そして、トドメはチヒロが耳元に送り込んだ言葉たちだった。
「イって……♡だせっ♡だぁせっ♡びゅーって♡」
「くっ、どこでそんなの覚えっ!」
「いぁぁぁ♡っく、イッく♡んぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
その言葉に耐えきれず、僕はチヒロと同時に絶頂の階段をかけ登り、そしてナカへ大量に放出した。
「あ♡あっ♡はぁっ♡イッく♡またっ♡イッ……♡」
「チヒロ、好きだよ……好き」
「私も……すき……♡はぁ……あ……ふぅっ……♡」
ナカでどくどくと脈打つ感覚。チヒロはそれを二度目の絶頂を以て受け止め、目を細めて喜びながら受け入れた。
「あっ♡はぁ……ぁ♡しあわせぇっ……♡」
ピストンの勢いでズレた眼鏡を直したチヒロは、呼吸を整えてから言葉を続ける。
「……すご、かったぁ……これで、初めてを交換しちゃった、ってわけだね」
「最後のどこで覚えてきたの……?」
「コタマから送られてきた、男の人はこういうのに弱いってファイルの中に2時間くらいの……その、えっちしてる声の入った音声ファイルがあってね……まさか使うことになるとは思わなかったけど」
それ、たぶん誤送信なんじゃないかと思うんだが……まあ、いいだろう。意図した結果かどうかにかかわらず、僕には効果覿面だったわけだし。
「ふふ……えいっ」
そうやって考え込んでいた隙をついて、チヒロがそっと僕を押す。体勢が反転し、僕がチヒロの下になった。
「もう1回、とか。ダメ、かな? まだ、すっごく硬いし……♡」
「……僕も僕自身の堪え性のなさに驚いている。もしよかったら、付き合ってくれ」
「うん……いっぱい、しよ? 次は私の番……だから……♡」
そういうなり、チヒロは僕の上に体を伸ばし、腰を使って打ち付けた。
「あぅっ♡……きもちいぃ、これ……♡好きなところ、えぐれて……♡」
「チヒロ、もしかしてちょっとハマった?」
「……まあ、その……うん。幸せすぎて、ちょっと……ね♡」
二度目三度目とチヒロが腰を打ち付け、その度にチヒロは腰と身体を震わせて悦ぶ。
「やば……♡なんか、リミッターが外れてるみたいで……どうやっても、どこを擦っても……♡きもちよくて、イッく……っ♡」
「うぁ……ずっとイッてるから締め付けがすごいなっ……!」
「ごめんっ……♡でも、気持ちいーでしょっ♡」
追加でもう一度腰を持ち上げ、また振り下ろし、そして同じように達する。チヒロが一度腰を振る度、一度達するサイクルが繰り返される。
「あぅ……はぁっ♡どうしよっ♡気持ちよすぎて……♡いっぱい腰振ってっ♡気持ちよくしてあげたいのに……♡」
「チヒロ、ちょっといい?」
「ぇ……? あっ!?」
身体を抱きしめ、そして上体を起こす。そのまま足を組んでやれば……そう、対面座位の姿勢になるわけだ。
「あ……この体勢、すき、かも」
「これなら互いに動けるし、しながらキスもできるよ」
「……ふふっ、嬉しいな……んっ♡ちゅ……ぷぁ♡」
チヒロがまた腰を振る。
「んっきゅっ……♡」
また達する。本当にリミッターが外れて、感じっぱなしになってしまったチヒロの身体を思いっきり抱きしめる。
「あぅ……あっ♡いい匂いっ……抱きしめられるだけ、でぇっ♡」
「嘘だろ……?」
「甘イキってやつ、かなぁ……♡余韻と合わせて、脳が甘いのでイってる……♡おかしくなっちゃった、私……♡」
チヒロから力が抜ける。より深くモノが入り込んで、小さくチヒロの体が震えた。
「あは……♡もう、動けなくなっちゃった……♡いっぱいイったから、かな……♡」
「じゃあ……ターンは終わりってことでいいんだな」
「んっ……♡動けない、からね……♡好きにしなよ……♡」
言質はとったので、僕はチヒロの身体を揺するように動かし始めた。
「んっひぃっ……♡ゆさゆさ、するのぉ♡きもちいぃっ……♡」
「もうなんでも気持ちよくなるのに?」
「なぁ……っ、違うっ……私、はぁっ……♡」
チヒロは動かない体に力を入れ、両掌で僕の両頬を包み。
「チハヤ、だけ……♡チハヤじゃないと、むりっ……♡」
そして甘やかなキス。舌を絡めないそれは久々のように感じる、まだ何十分と経ったわけじゃないだろうに。
「……ぷは。心配してないよそんなこと。僕の与えるものならなんでも良くなっちゃう君は心配だけど」
「チハヤが、そうしたんだよ……♡ちゃんと、責任はとってもらうつもりだからね?」
「もちろんだ。ずっと、こうしていられるように努力する」
うん、とチヒロはその言葉に頷いて。
「なら……いっぱい、して。私と混ざって……チハヤが、この世界にいなきゃいけない理由……作ろうよ♡」
とてつもない誘惑を、僕に解き放ったのだった。
「あっ♡あっ♡あっ、ひっ♡やぁっ♡イッ♡くぅぅぅっ♡」
「んな事言われたらさぁっ! 僕だってさぁ!!」
「はひっ♡いっあ♡イッたからぁっ♡」
肉と肉のぶつかる音が響く。優しくしていたかったのに。チヒロが僕の理性を完全に断ち切るものだから、もう我慢なんか出来るわけないだろう!
「きもちいいっ♡ふぁ♡ほんとっ♡これヤバっ♡あぁっ♡」
「これでもっ! 抑えてたんだよ……!? 好きって気持ちも! 君にぶつけるべき思いの量もっ!!」
「やぁぁっ♡イッ……♡また、またぁっ♡ふぁぁぁぁっ♡」
イッても腰を止めない。我慢などしない。欲のまま犯す。
「出すからね……っ!!」
「んっ♡ぁあぁ……♡あったかい……♡ふぇっ、あっ、待って、待ってチハヤぁっ!?」
力の抜けた彼女に挿入したまま、寝かして、上から覆い被さる。
「あ……この、体勢……もしかして、我慢できなくなっちゃった?」
「覚悟、しなよ。もう優しくなんかできない」
「……うんっ、好きにしていいから……♡」
寝バックの体勢。うつ伏せになったチヒロの、顔の横に来ている手を上から押さえつけ、チヒロの耳元に好き、と囁きを送り込む。そのまま、抽挿をまた始めてしまえば。
「んぃいっ♡やぁ♡あっ♡んっ♡」
「すき、すきっ、好きだよ……っ!」
「んっ♡これっ♡ふかっ♡深いっ♡すごっ♡すごい声出るからぁっ♡優しくっ……♡」
声一つで嫌いになるとでも思われているのだろうか? それとも……聞いて欲しいからもっと強くというおねだりなのか?
まあいい。どうせ、強くするだけだから。
「んぎゅっ♡あ゛っ♡おっ♡いぁぁっ♡つぶれてるっ♡潰され♡ぅうーっ♡やめっ♡やらっ♡こんなこえぇっ♡きかせたくなっ♡」
「かわいすぎ、エロすぎ……っ! チヒロからこんな声聞けるなんてな……もっと聞かせてよ、ね?」
「おっ♡きゅっ♡やぁ♡きかせるの♡やっ♡あ゛っ♡」
聞きなれた声のラインよりやや高い程度の、低い声による喘ぎが混ざり出す。俗に言う、オホ声ってやつか? ……めちゃくちゃ、クるものがある。なんだ、未知の部分がいっぱいあるじゃないか。もっと、もっと知りたい。教えてくれ……チヒロ……!
そんな願いを込めながら、強く強く腰を打ち付ける。
「イッ♡ぐぅ♡おっ♡あ゛ーっ♡やだっ♡やだやだやだっ♡こんなっ♡こんなぁっ♡」
「正直になりなよっ! 上から抑え込まれて、奥までされるのもまあまあ好きでしょチヒロ……っ!」
「んっぐぅっ♡んっ♡すきだけどっ♡おっ♡ふっぐぅ♡」
また登ってきた、絶頂が近づく気配。ならば、一気に。どちゅ、という湿り気のする音と、ぱんっ、という肉のぶつかる音の混成が、部屋に存分に響く中で、僕は。
「一番深いところでイッちゃいなよ……!」
「むり♡むりっ♡おかしくなってるのに♡まだ……♡んぁっ♡あ゛っ♡」
深く、深く。突き続ける。
「もう、むりっ……♡あ゛ぁぁぁっ♡♡」
「……出るよっ!」
「ひっぐぅっ♡イッぐぅあぁぁ……っ♡」
解き放った奔流がチヒロのナカを蹂躙する。
「……っは♡はぁっ♡やっとっ……」
「悪いな、まだだ」
三度。抜かずにチヒロと致してなお、僕のモノは臨戦態勢にある。それを確認したチヒロは、口角を少しだけ上げた。
「っ……♡あ、あはは……っ♡いいよ、最後まで付き合ってあげる……♡」
乾いた笑い……のフリだ。チヒロの瞳は、笑みは、蕩けきって僕を心から求めている。
時間を見る。……まだ一時間そこらしか経ってない。
決めた、今日の予定は……各務と堕ちる。