調査員ギルベルタ、ロッシ タロⅡに生息する野生生物の交尾と繁殖について 作:二木ユキト
原作:アークナイツ:エンドフィールド
タグ:R-18 残酷な描写 異種姦 獣姦 孕ませ 出産 ギルベルタ ロッシ
その仔を産んでみたい……。
ギルベルタとロッシはともに、そんな妄想を抱いていました。
ついにそれが叶った美少女たちは、
カメラの前で妊娠の記録を残していきます。
Skebにてご依頼を受け、執筆した作品です。
お楽しみいただければ幸いです!
「はぁっ、あぁ……いやっ!」
少女の喘ぎが室内に響く。艶めいたその声には、切羽詰まったものが含まれていた。
といっても、ここは強姦の現場ではない。ベッドにいるのは少女がひとりだけだ。
「んっ、んんぅ……!」
枕に額を擦りつけ、小さな臀部は高く掲げられている。股の間には右手が差しこまれていた。背中が悩まし気にくねる度、狼の耳と尻尾がぴくりと跳ねた。
輝金の髪に赤ずきんを被せたループスの少女、ロッシ。彼女は己の世界に没頭しつづける。
「やだぁ……! はぁっ、あぁっ!」
自慰はクライマックスを迎えつつあった。膣口に咥えこませた指先にきゅぅっと圧力がかかる。小さな手を伝って、愛蜜がベッドにまで降りてきた。
締まった膣肉が細い指を強く食む。それは少女がオルガスムスに至った証拠だった。
(やっぱり、これが……一番きもちいい……)
ロッシを絶頂に導いた妄想。それはタロⅡに生息する獣に犯され、孕まされるシーンだった。
狼群のエリートとしての矜持も誇りも砕かれる、そんな未来……。その想像がなにより、少女を昂らせてくれる。
「はぁ、はぁ……ふぅ」
満足を得たロッシは、気だるげに視線をさまよわせる。目はなんとなく、自室の扉に向かっていた。そこでさっと血の気が引く。部屋のドアが薄く開いている。
飛びあがるようにして、そちらに突撃する。少女の危惧は正しく、そこには人影が立っていた。
「あ……」
ロッシの頬に、わずかばかりの安堵が浮く。緩く垂らしたツインテールに、優し気な澄橙の瞳。赤い付け袖と肢体を強調する黒衣が同性から見ても艶めかしい。
トランスポーターとして働く、ヴァルポの少女。ギルベルタだった。
自慰を目撃したのが、管理人ではなかったから。ロッシが安堵するのはそんな理由ばかりでない。
「あ、アンタまたアタシのオ……、覗いたわね!」
「ご、ごめんなさい!」
ロッシがギルベルタを相手にこの失態を犯すのは、これは二度目であった。自分が悪いのは充分に承知している。しかしなにか言わねば気が済まない。
「お詫びに……ギルベルタの最近のやつ、教えなさいよ!」
ギルベルタの妄想を開陳するように詰めよる。
照れかくしゆえの行動だったが……。人の好いギルベルタはロッシの言うとおり、己の最近のオカズを告白しはじめた。
「えっと……配達中に襲われて、服も破られちゃって。あちこちベロベロ舐められて……」
頬を赤らめながらもギルベルタは語りだす。もじもじとする度、ゆるいツインテールが小さく揺れた。
「すごい力で覆いかぶさられて、やめてって言っても、やめてくれなくて……」
「う、うん」
「それで、最後は……。お腹の中に、たくさん精子、出されちゃうの……」
思いの他、迫力がある。ロッシはごくりと唾を飲みくだす。満足を得たばかりの下腹が、きゅんと疼いたのがわかった。
そして改めて実感する。
(アタシたちのオカズって、本当に似てるのよね……)
彼女と自分は妄想を同じくしている。これを知ったのは、ほんの偶然からだった。
今日と同じく、ロッシはギルベルタにオナニーを目撃された。泣きだしそうになったのを気遣ったのか。ヴァルポの少女は己の妄想を教えてくれたのだ。
同好の士とわかって以来、他種族のふたりは友好かつ秘密の関係を続けている。
「そうだ、ロッシ! 管理人に提出するこれ、ついに出来たの!」
「?」
ギルベルタがここを訪れた理由。それは十数枚にまとめられた書類だった。
差しだされたそれにロッシは目を落とす。表紙には、「野生生物の生態調査について」なる文言が記されてあった。
◇
ギルベルタとロッシは緊張の面持ちで、管理人の前に立つ。
文明の守護者は黙したまま書類を読みおえた。そして顔をあげる。バイザー越しに、ふたりへ視線を送った。
「うん。生態調査はやらなくちゃいけないと思う。でも……」
管理人が言葉を濁す点。それは説明されなくてもわかる。ギルベルタもロッシも、すでに頬を火照らせていた。
「この、生殖にかかわるってところは……」
タロⅡに生息する野生生物の調査。もっともらしい言葉だ。しかしそれが指すのは、獣の繁殖活動を実地と生身で確かめる……というものだった。
「だ、大丈夫です!」
ロッシが真っ先に応じた。やる気に呼応するように、ふさふさの耳と尻尾が大きく揺れる。
「それはアタシと……」
「あたしが、やります」
ギルベルタも挙手をした。普段の彼女とは違い、口調も表情も硬くなっている。ゆったりしたツインテールに顔を埋めるが、そこに差す赤みは隠せない。
「…………」
方法に是非はあるだろう。しかし間違いなくこの調査には実益がある。そしてなにより、ふたりにとっては……趣味も満たせるのだ。
管理人はしばし沈黙していた。ややあってから口を開く。
「ふたりがいいのなら……。でも、危険なことはしないようにね」
「ありがとうございます!」
「管理人……ありがとう」
心配そうな様子は見せたももの、管理人は了承を与えた。
妄想を叶えるための第一歩は果たされた。ふたりはさらに計画を進めていくことになる。
◇
獣に犯され、孕み、その仔を産む。自分たちの浅ましい欲望にお墨付きをもらった。しかしこれはあくまで調査という名目なのだ。ならば義務も生じる。
帝江号の一室にて。ふたりはともに、一糸まとわぬ姿を晒していた。その前には大きなレンズを備えたカメラがある。
「ロ、ロッシーナ・ウルフパール・ルピーノ」
「ギルベルタ、です……」
ループスとヴァルポ。二種族の少女たちはともに名前を述べる。
これは決して、いかががわしいビデオを撮っているのではない。ふたりはこれからタロⅡの野生生物と交わり、その仔を妊娠する。
ならば孕む前の姿も記録しなくてはならないのだ。
「こ、これが、妊娠前の身体です……」
「…………」
ギルベルタが説明する。羞恥と興奮で口がうまく回っていない。
次に少女はカメラの前でゆっくりと回転した。前横後の三面を余すところなく撮影させる。
彼女はトランスポーターとして働いている。その肢体は見事だった。
張りだした胸乳は艶めかしいカーブを描く。それはくびれた腰につながっていた。タイトスカートでは隠しきれぬ豊尻に、すらりと伸びた腿に……。
メリハリに富んだ身体つきだ。牡の生殖本能を否が応でも掻きたてる。そんな肉置きをしている。
「あ、アタシも……よね。うぅ……」
対するループスの少女は、いかにも未成熟だった。
前から見ると手足は細く、横から見ると胸房も薄い。淫裂はぴったりと閉じて、一本のスジとしか窺えない。生殖から遠い肉体に見えた。
しかし輝金のロングヘアと同じ色をした瞳は、強い意思が宿っている。それをねじ伏せたいと思う牡も多いはずだ。彼女もまた、孕ませ甲斐のある少女といえた。
ふたりは己の身体の全てを晒している。胸乳の膨らみも、淫裂の薄桃色も。しかもこの映像はずっと保存され続けるのだ。
「こ、これくらいでいいでしょ?」
「うん……」
ギルベルタが頷く。ロッシはすぐさまカメラに向かい、停止ボタンを押した。ほっと一息つく。
羞恥を煽る工程は終わった。これからいよいよ、己の妄想が現実となる。すなわち、野生の獣と交歓を演じるのだ。
しかしロッシは知らなかった。自分たちにはまだ、しなければならぬことがある。
ギルベルタは部屋の隅に置いていた鞄から、なにかを取りだした。
「ロッシ。これを飲んで」
「……?」
手渡されたものは、ふたつの錠剤と水の入ったボトルだった。丸い薬からは微かに妙なにおいがする。しかしなんの変哲もないように見えた。
「これはなに?」
「は、排卵誘発剤……。とっても、強いやつ……」
頬を染めながら説明された。ロッシの尻尾もぴょこんと跳ねあがる。獣の仔を確実に孕む。そのためのものだった。
「…………」
ロッシの喉がごくりと鳴った。そして手の中の錠剤を改めて見つめた。
これを飲めば、かねてからの自分の欲求が叶うことになる。とても魅力的だ。しかしそうなるともう、取りかえしがつかない。
ここが最後の分岐点だと、本能的に理解していた。
「んんっ!」
狼少女は錠剤を口に入れると、水とともに一気に飲みこんだ。食道を通って胃の腑に落ちるところまでわかってしまう。
「ぷは……」
ギルベルタも同時に飲みくだしていた。それから熱い息を吐きだす。身体が火照っていることが見てとれた。
それは自分も同じだ。血流が早まり、下腹がどくんどくんと脈打っている……気がする。
「ねぇ……この薬、もう効いてるの?」
「そんなに早くないはずだけど……」
ギルベルタの言葉は正しかった。薬効が発揮されて卵巣が刺激されるまで、小一時間ほどかかる。
しかし異種妊娠の期待に浮かされた少女の下腹はともに、早くも湧きだしていた。
◇
孕むための準備を万端に整えたふたりは、谷地の外に出る。すでに危険な領域である。油断せずに進んでいると折よく、二頭の獣を発見できた。牙獣と斧甲獣だ。
少女たちは頷きあう。そして一気に距離を詰めた。
「!?」
獣たちからすれば、いきなり少女たちが目の前に現れたのだ。急襲と思って当然である。牙を剥き四肢を張り、彼奴らは警戒の態勢を見せる。
もちろんギルベルタにもロッシにも交戦の意思はない。
「グルルルゥ……!」
しかし相手は言葉の通じぬ野生のものだ。ゆえにふたりは行動で示すしかなかった。
「っ……」
赤いフードを落とし、タイトスカートを下ろす。美少女たちの真っ白な肌が露わになった。ふたりはなおも、その身を自ら丸裸にしていく。
急に現れた人間たちが目の前で脱衣をはじめる。臨戦態勢に入った獣も呆気に取られた様子だ。
(そ、外で裸になっちゃった……!)
柔らかな膨らみも、微かに色づく桜色も。ふたりはあますところなく晒した。ここは居住区の一室ではない。見渡す限りの野天である。ふたりを灼く羞恥は激しい。
いや、それ以前に。危険な野生生物に対し、あまりに無防備な姿だ。理性は危険を訴える。
しかし幸いなことに獣たちにも、彼女らの意図は伝わったようだ。
「ハッ、ハッ!」
牙獣の呼吸は荒くなり、斧甲獣は重頭を振りあげた。二頭は血走った瞳をふたつの裸体に向けてくる。
彼奴らはもちろん、相談などしないが……。どちらがどちらを孕ませるかは、自ずと決まったようだった。
◇
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ……」
全裸となったループスの少女は続いて、四つん這いになった。それだけではない。ふさふさとした尻尾を持ちあげ、背に寝かせる。
脚のつけ根にひっそりと咲く、未成熟な淫花が露わになった。牡に生殖器を見せつけ、その気にさせる。そんな意図があった。
「ハッ、ハッ……ヘッ!」
小柄な体躯に惹かれたのは牙獣だった。駆けよってきたにもかかわらず。淫洞に相対した途端、彼奴はもったいぶりだした。
ロッシの目は届かないが、気配でわかる。背後の牡は自分の陰唇をじっくりと鑑賞し……そこの匂いをしつこく嗅いでいる。
(このっ……値踏みする、みたいに……!)
誇り高いロッシはこの上ない恥辱に灼かれる。しかしこれこそが、彼女が求めていたものに他ならない。
興奮で頭がくらくらとする。心臓は壊れそうなほど拍動を強める。
べろんっ!
「ひぅっ!」
淫裂を大きく舐めあげられた。背筋だけでなく、尻尾の先端にまで震えが来る。
クンニリングスというには余りに荒い。それは愛の技法などではなく、捕食の前準備のようだった。
べろっ、べちょっ! べろろ……!
「はぁっ、はぁっ……!」
牙獣の唾液と、ロッシの愛液。ふたつは混ぜ、溶け、境がわからなくなった。
舐撫に曝された陰唇はひくひくと蠢く。胎内の桃色を控えめに覗かせていた。準備が整ったことは、獣の目にも明らかだった。
ずぶッ! ずずずずっ……!
「うぁっ……! あ、あぁッ!」
尻に前脚を置かれた。そう思った瞬間、膣腔を目いっぱいに押しひらかれる。
ぶづンッ!
「くっ……うぅ……!」
粘膜を引きさかれる、鈍い痛みが生じた。牙獣の牡性器に処女膜を破られたのだ。
狼群のエリートが、野良犬同然の存在に純潔を捧げる。その事実が胸に迫りくる。
「あ……あぁぁッ!」
瞬間、ロッシは絶頂に至っていた。少女の瑞々しい膣腔がきゅ~っと縮む。
内に備えたヒダが牡性器に巻きついた。自分を犯しているものの形も熱もよくわかる。
どくっ、どくっ、どくんっ……!
「えっ!? あ、はぁっ、あぁ……っ!」
異種がもたらす性悦に酔うロッシだが、それは牙獣も同じことだった。強い締まりと滴る愛蜜が満ちる牝孔。そこに思いきり、欲望の具現を吐きだす。
破瓜の痛みと種付けの熱さを、ループスの少女は同時に感じるのだった。
◇
「はぁっ、あぁ……!」
斧甲獣はその重躯をもって、ギルベルタを正面から押したおした。細身の少女の花貌には苦し気な色が浮く。
(う、うごけない……)
当然、全く動くことができない。獣にマウントを取られる。それがどういうことなのか。ギルベルタは身をもって知る。
なにもかも上位のものの意のままとなるのだ。
ぐぐっ! ぐぢっ!
「あぁッ!? あぁぁぁあっ!」
斧甲獣は己の体重を利用し、一気にペニスを突きこんだ。
極太の体躯を持つ獣は、その牡性器も重厚だった。破城鎚のような一撃が子宮口にまで到達する。
「あ……が……あぁ……っ」
ギルベルタの歯の根は合わず、桃唇からは呻きしか漏れなかった。
ヴァルポの少女はもちろん未通だった。何物も受けいれたことのない膣腔に準備もなく、太物を咥えこまされたのだ。
(い、いたい……いたいよぉっ……)
妄想の中ではただただ快楽だけがあった。しかし現実はそうもいかない。胎内を引きさかれた痛みと熱さが少女を苛んだ。
べろっ、べちょっ……。
「あ……あ……?」
ギルベルタの感覚は別のものに向かう。斧甲獣は少女の頬に舌を這わせだした。その様子はまるで……。少女の痛苦に寄り添うようにも見えた。
なま暖かな慰撫を受けて、花貌の強張りはほんの少し緩みだす。
「や、やさしいんだね……うぎぃッ!?」
獣は埋めたペニスを勢いよく抜く。少女の言葉は無残に四散した。膣ヒダを奥から順に薙ぎたおされ、ギルベルタの紅瞳から火花が飛びでる。
ぶちゅっ、ぐちゅっ、どちゅっ!
「あぁっ! はぁっ、あぁぁあ゛っ!」
そのまま重爆のピストン運動に移行した。
強靭な腰が上から叩きつけられる。体重と速度が容赦なくかけられた。粘膜や筋肉どころか、骨盤を砕かれてしまう。そんな危惧が少女の脳裏をかすめた。
「あぅッ! あッ! あ゛ッ!」
もしかしたら斧甲獣は最初から、ギルベルタを慮る意図などなかったのかもしれない。牡性器だけでなく、舌でも獲物を味わいたかった。そんな理由の方がしっくりくる。
ぶぢゅっ! どむんっ!
「はぁっ、あぁんッ!」
ふと抱いた直感が少女をますます昂らせた。言葉も交流もなく、ただただ生殖と快楽を追求する、獣の交尾。現実と妄想はぴたりと重なった。肢体も快楽を覚えだす。
「んむっ!? んんぅ……っ」
首筋や胸元を舐めまわすに足らず、斧甲獣の舌は美少女の唇も奪った。濃い獣臭が口腔になだれ込む。
それが最後のひと押しとなった。オルガスムスを迎えた内腔がきゅうきゅうと縮まる。その刺激が牡を射精に至らしめた。
どくっ! どくんっ! どくっ!
「ああぁっ! は、あぁっ、あぁぁ……ッ」
重厚の牡性器により、膣道は封鎖されている。放たれた濁液は全て子宮に流れこんだ。粘りを伴う熱さが下腹を浸食していく。その様がはっきりと脳裏に浮かんだ。
ヴァルポの美少女はその内も外も、獣の欲望を塗りこまれることとなった。
◇
ふたりが挑むのは野生生物の調査である。ゆえにカメラで記録も撮っているし……一日では終わらない。ギルベルタとロッシはまだ、野天での交尾に耽っていた。
「んあっ、あっ、あぁぁ……っ!」
小柄なループスの少女は今、地面を背負っている。上方から突きこまれる犬性器の動きに、ただただ翻弄されていた。
ごりゅりゅ!
「ひぁ……ッ! はっ、あぁっ!」
膣浅の腹側を、ピンポイントで強擦された。そこはクリトリスの真裏である。恥骨まで貫く性感が、ロッシを呆気なく絶頂に追いやる。
(これ……これぇ……)
牙獣のペニス。それは性交により昂ると、根元に瘤ができる。初めて膨らまされた時は目を白黒させたものだ。しかし膣口を封鎖され、擦りあげられる悦びに、ロッシはすっかり夢中になっている。
「好きっ……これ好きぃっ!」
少女は両膝を掬い、己の両脚と秘部を晒す。マウントを取った牙獣に容赦はない。膨れあがった異肉をもって、上から性粘膜を削っていく。
「はぁっ、あぁんっ! あぁっ!」
子宮口は鈴口で、膣腔は肉瘤で。それぞれ快刺激を与えられる。そしてロッシは何度目かわからぬ、絶頂と種付けを味わうのだった。
◇
「少し、待っててね……」
ギルベルタは斧甲獣に向かって頬を緩めた。美少女の笑みである。しかもその花貌には淫熱が焼きつき、薄っすらと紅が差している。
牡であるなら、野生生物さえ見惚れてしまう。そんな抗いがたい艶気が放たれていた。
両者の身体がふわりと浮きあがる。彼女のアーツだ。巨獣をひっくり返すと腹を晒させ、己はその上に陣取る。
野生の世界では致命的な体勢だが……。斧甲獣は黙って従う。この後に快楽が待っていると学んだからだ。
じゅちゅっ、ぶちゅっ、じゅちゅっ!
「はぁっ、あぁっ、はぁんっ!」
ギルベルタの淫唇が牡性器を咥えこむ。続いて、均整の取れた肢体が跳ねだした。形よい巨乳はリズミカルに上下し、結合部からは淫らな水音が鳴った。
もう何回、膣内射精を受けたかわからない。子宮に浸入りそこなった白濁液が掻きまわされ、粘泡となって溢れでた、
どくっ! どくんっ! どくっ!
「あぁ……っ、はぁぁぁッ!」
ギルベルタに騎乗され、斧甲獣は間もなく射精に至る。同時に少女も絶頂に押しあげられた。
体躯と同じく牡性器は力強い。精液を真上に噴きあげても充分な勢いがあった。ポルチオを貫かれ、子宮に胤がなだれ込む。
精液を搾られ、獣は満足するだろうか? まるで逆だった。
「きゃ……!」
法悦に酔うギルベルタはアーツを解除してしまう。その隙に斧甲獣はマウントを取りかえす。胎内で再びペニスが硬く尖った。
膣ヒダを薙ぎたおされ、子宮口を押しこまれ。ギルベルタは早くも、二度目の軽くオルガスムスへ至る。
(やっぱり……これ、好き……っ)
処女を奪われた体位でギルベルタは犯されだす。しかしそこにもう痛苦はない。種付けに逸る重爆のピストンから、獣悦のみを受け取れた。
身体は潰されているのに、精液を詰めこまれた子宮は水風船のように跳ねる。相反する快感を味わいながら、少女は交尾に溺れていく。
◇
種付けは数日間に及んだ。記録媒体の容量をいっぱいにした後、ギルベルタとロッシは谷地に帰還した。
昼夜を問わず交尾に耽っていたのだ。足腰が立つまで少し時間がかかった。
しかしその日数経過がちょうどよかった。今日ふたりは、帝江号の一室に集まっていた。
「そろそろ結果がわかるみたいだから」
ギルベルタが差しだしたのは、棒状の妊娠検査キットである。
使い方は簡単だ。先端に尿をかけるだけ。もしも妊娠していれば、判定窓に二本の腺が浮きでる。
ギルベルタは説明を終えると……。タイトスカートに手を差しこんだ。そしてショートパンツごと下着をおろす。
「ちょっ……!」
ロッシは慌てた。ふさふさの尻尾と狼耳がぴょこんと飛びあがる。
「こ、ここでやるの!?」
「えっ、うん。これも記録がいると思って……」
言われてみればそうかもしれない。野生生物の繁殖について調査する。そういう名目なのだ。
ならば妊娠が判明する場面も、カメラに収めて当然ではないか? ロッシもそんな考えに導かれた。
「わかった……」
自分も下着を下ろす。たったそれだけのことなのに、スカートの中がスースーとして落ち着かない。
そのままバケツの上で中腰になった。排尿しようとするが、どうもうまくいかなかった。
「うぅ……」
排泄行為はトイレでするもの。幼い頃の学習は常識の一部となっている。部屋の真ん中でバケツに向かって用を足すのは、どうしても躊躇してしまう。
そしてなにより、ここにいるのは己だけではない。ギルベルタと……全ての映像を記録しようとする、カメラがあるのだ。
ちょろ、ちょろ……。
「ん……んん……」
時ならぬ水音が聞こえた。思わずその方を見る。
頬を上気させ、瞳をわずかに潤ませながら。ヴァルポの少女は尿を垂らしていた。
もちろんその目的も忘れていない。ちょろちょろと湧く黄金の雫で判定キットの先を濡らす。
「!!」
水の音に誘われたのか。ロッシの小尻もぶるりと震えた。同時に尿意が押しよせる。それに身を任せた。
ちょろ、ちょろろ……。
「ふぅっ、うぅ……っ」
小水が滴りでると逆に、下腹に淫熱が溜まる。頬もまた火照っていった。バケツを叩く水音や、微かに鼻を突く臭い。それらもロッシを昂らせた。
(わ、わすれちゃダメ……)
羞恥の悦に浸っている場合ではない。少女はキットの採尿部に、己の排泄水を当てる。その手は細かく震えていたが、なんとか汚さずにチェックを終えることができた。
◇
間もなく、判定窓に結果が浮きだした。結果は言うまでもない。ふたりとも陽性だった。
(ほ、ほんとにデキちゃったんだ……)
ロッシは下腹部に手を当てる。どくんどくんと打つ脈は、もう己のものだけではない。胎児のものも混じっているのだ。
「えっと……。野生生物の赤ちゃん、できました」
ギルベルタはカメラに向かって語りかける。そして己の顔と、二本線が浮く検査キットをレンズの前に並べた。
視線で促してくる。自分もこれをしなければならない。
「あ、アタシも、です……」
ロッシも同じく、硬い口調と表情になってしまう。
もちろん、記録機器はなにも言わない。無機質で大きな瞳で見返してくるだけだ。それがかえって少女の心をさざめかせる。ロッシの胸はますます高鳴りだした。
「それじゃ、記録の続きを」
ギルベルタはさっそく、次の工程に進もうとする。ロッシはそれを留めた。
「その前に換気と……これの処分もしないと」
指さしたものは、黄金色の液体が溜まったバケツである。ヴァルポの少女はぽっと頬を赤らめると、頷いた。
◇
清掃を終えて、撮影環境を仕切りなおした。少女たちは早くも全裸となっている。
「これが、妊娠したばかりの身体です」
ギルベルタはカメラに向かって話す。
レンズの前で肌の全てを晒すのはこれで二回目。羞恥は少し抜けた様子だった。前、横、後ろの三面の裸体を手際よく記録する。
「まだあまり……というか、全然かわってないわね」
隣のロッシがつけ加える。その言葉どおりだった。ふたりの少女の体型は、以前の記録とほとんど相違がない。
ただ……。女体に目敏い者なら気がついただろう。牡性器を突きこまれた腹部は、わずかに柔らかく仕上げられている。少女たちが種付けを受けたことは、見る者が見れば明らかだった。
「それじゃあ次は、インタビューだね」
録画を一時停止して、ギルベルタはロッシに説明した。
あらかじめ用意していた質問に、カメラの前のふたりが回答する。そのシーンはあとで編集し、どんな質問かはテロップで表示する形にするという。
(……なんか、ヘンなビデオみたいかも……)
その絵面を思いうかべて、ロッシはこんなことを思った。
全裸の少女たちを並べて、性に関するインタビューを答えさせる。いかがわしい見世物のような仕上がりにならないだろうか。
「ロッシ。そろそろ」
「あっ……。うん」
想像は中断された。ギルベルタに促され、ロッシもレンズの前に立つ。
機械の瞳は無機質だ。だからこそ、言葉も逃さず捕らえるという性質が伝わってくる。口の中が乾いていることにロッシは気がついた。
ヴァルポの少女が先に唇を開いた。大きく深呼吸してから、最初の質問に答える
「あたしが妊娠したのは、斧甲獣の仔です」
「あ、アタシは、牙獣……」
ふたりはまず、己を孕ませた相手を発表する。
それは単なる言葉ではない。まだ生々しい記憶と密接に結びついていた。少女たちは知らず、内腿を擦りあわせる。
インタビューは次の項目に移る。好きな体位やプレイについて。
これはロッシが先に答えた。
「仰向けに寝転んで、正面から……。自分で膝を抱えて、広げるのが……好き……」
身体の反応はもはや隠しがたかった。朱色は花貌だけでなく、首筋とデコルテにまで及んでいる。レンズはしかと、内腿に引かれる愛液の跡をも捉えた。
狼群の誇り高きエリートが、野良犬を相手に胤汁を乞うた。そんな浅ましい行いが今、記録に残されてしまった。
ループスの少女は今更ながらそれを実感する。するとその身に、獣姦とは異なる淫熱が周りだす。
ロッシが火照った息を吐く隣で、ギルベルタが口を開く。彼女も悦焔に焙られたかのようだった。白肌は朱と汗で飾られている。
「大きな身体で抑えこまれて、お……オチンチンを上からどちゅ、どちゅってされるのが、あたしは好きです」
トランスポーターの少女は宙を自在に舞う。しかし交尾の際は不自由を強制されるのが好みのようだった。
桃唇から舌がちろりと覗く。蠱惑的な表情もまた、カメラに収められた。
赤裸々な告白は続く。続いて、ふたりを孕ませた牡性器について答えさせられる。
「っ! 牙獣のアレは……根元が膨らんで、おなかの、気持ちいいところをちょうど、ごりごり擦って……」
四足で駆けまわる野生生物。彼奴のペニスはイヌに似た特徴を備えていた。
初めての交接だったにもかかわらず。少女は亀頭球の味を知ってしまった。凹凸に欠けるペニスではもう満足できないかもしれない。
「斧甲獣のオチンチンは、とっても太くて大きくて……。おなかいっぱいになるくらいなんです」
ギルベルタの頬は上気している。
少女は己のアーツを駆使してまで、そのペニスを味わっていた。その時の興奮はいまだ残されている。映像を見た者にはそれがはっきりわかることだろう。
いよいよこれが最後の質問だ。少女たちは本当に、獣の仔を産む気なのか?
「う、産みます。絶対に」
「アタシも……牙獣の赤ちゃん、産む……」
ギルベルタもロッシも即答した。
これは契約の言葉ではない。後に変心して堕胎したとしても、咎める者は誰もいまい。
しかし少女たちの心には今、はっきりとした楔が打ちこまれた。獣の仔を己の胎で守り、育み、いずれ産みおとす。そんな異常な体験をすると自ら誓った。
「…………」
彼女らもそれをわかっているのだろう。宣言の後には重い沈黙が流れた。カメラはそんな場面も飽かず記録する。
ややあってからギルベルタが口を開いた。
「これから定期的に、あたしたちの身体を記録していきます。次は一か月後くらいかな?」
この言葉で、今回の撮影は幕を下ろすこととなる。
◇
少女たちが獣の仔を孕み、二か月が経った。
ループスとヴァルポの少女たちは再び、カメラの前で全裸を晒す。
「妊娠して二か月目の身体です」
言いながら再び、身体の三面をカメラに映す。
ふたりの身体には変化が訪れていた。横部からが特に顕著である。
ヘソから下がはっきりと膨らんでいる。もちろん肥満などではない。美少女たちの手足や首は依然、華奢なままだ。子宮で眠る胎児が、ナカから押しあげているのだ。
「…………」
変化がより目立つのは、小柄なロッシの方だった。
背丈も低く胸乳も薄い。幼気な雰囲気なのに腹部だけがぽっこりとしている。不自然きわまる体型だった。しかしそれこそが不可思議な淫靡さを生みだしていた。
「えっと……。アタシは、双仔を妊娠したみたい」
狼耳の少女は記録に注釈を入れる。
牙獣の生態なのか、はたまたループスと相性が良かったのか。ロッシの胎内には複数の赤仔が宿されていた。
「…………」
初産で、しかもことさらに小柄な身だ。にもかかわらず多頭の出産に挑まなければならない。
やや不安そうな表情も、カメラはしっかりと収めていた。
「あ、あたしは胸も大きくなりました」
続いてギルベルタがカメラに視線を合わす。そして己の胸乳を持ちあげた。
双房には確かに、重さと柔らかさが加えられていた。しかし若さのハリに支えられ、垂れることなどない。やや色味と肥厚を増した乳首をピンと掲げている。
「アタシは、変わってないのよね……」
ロッシは自分の胸乳をぺたぺたと触る。そして納得いかないような表情を浮かべた。ギルベルタは苦笑を浮かべるしかない。
腹部と乳房。妊娠による身体の変化が目立ってきた。それはますます大きくなっていく。
◇
少女たちが獣の仔を孕み、三か月が経った。
獣は人より成長が早い。もう間もなく臨月に至るようだ。その証は少女たちの身にも示されている。
「んしょっ……と」
ギルベルタもロッシも、身の軽さが特長だった。しかし今の少女たちはそれから遥かに遠い。はち切れるほど膨らんだ腹は重く、息を吐きだしながらでなければ満足に動けない。
小さな桜色だった胸尖もはっきりと変わっている。彩りは増し、円も大きくなった。産まれたばかりの赤仔でも問題なく視認できるだろう。
色づきは濃く、身体つきは重くなる。ふたりは不自由を強いられている。これも全て、仔獣どもに奉仕するためのものだ。少女たちに嫌悪はないのだろうか。
「アタシ……そんなにいやじゃないかも」
ロッシはぽつりと呟いた。ギルベルタの視線が向けられたと知り、彼女の顔はますます赤みを増す。
「お腹の中で動いてるのがわかると、なんだか……」
「あ、あたしも。トランスポーターのお仕事をお休みしてるのは残念だけど、赤ちゃんが動くと……」
「気持ちいい……」
ギルベルタは再びロッシに同意した。桃唇は開かなかったが、花貌は真っ赤だ。それがなによりの肯定だった。
子宮口に胎児の重さを感じると、目も眩むような悦楽が走りぬける。この撮影の時にも、ふたりが孕悦に見舞われたことははっきり記録に残っていた。
ぼて腹の陰に淫裂は隠れているが……。内腿に引かれる愛蜜の跡は、膝近くにまで達している。
胎児の存在にここまで悦びを覚える。ギルベルタもロッシも、母性が強い性質なのかもしれない。
それとも……愛着と快楽をもたらし、堕胎の可能性を下げる、そんな野生の生存戦略が働いている可能性もある。
とにもかくにも、ふたりはこのまま出産の時を待つしかない。
◇
間もなく、ふたりの月が満ちた。少女たちはこれから分娩に臨むことになる。
タロⅡに住まう野生生物の生態調査。その集大成ともいえる場面である。当然ここにも、記録媒体が持ちこまれていた。
「こ、これから、あたしたちは……。野生生物の赤ちゃんを、産みます……」
ギルベルタがカメラに向かって説明する。すでに何度も行ったというのに。彼女の声も表情も、これまでで最も硬い。
それも致し方のないことだった。分娩台に乗せられた彼女は両脚を大きく開いている。会陰すべてを晒していた。
「う、うぅ……」
もちろんロッシも同じ格好だ。双仔を宿した腹部はギルベルタのそれよりもさらに大きく、飛びだしている。
その重量が膣口にも影響を及ぼしていた。ぴっちりと閉じたはずの淫裂はわずかに開きく。尻孔だけでなく、桃色の性粘膜さえ見せつけていた。
(は、恥ずかしすぎる……!)
ふたりの心の声はしかとシンクロした。当然といえば当然の感想である。
しかしすぐに余計なことを考えられなくなった。ギルベルタもロッシも、産気の大波にさらわれたからだ。
◇
「はぁっ……! あぁっ!」
ギルベルタの狐耳がピンと立った。双房も揺らして悩乱を訴える。反らした首にはすでに淫熱が焼きついていた。
「う、うぅっ!」
これまでに感じたことのない重さが子宮口に食いこむ。体内最大の性感帯を内側から強圧され続けた。
もちろんそれは多大な悦に通じる。尿口が勝手に緩み、透明な液体を勢いよく噴きだした。
「はぁっ、はっ、あ゛ぁっ!」
記録のことを気にする余裕など、もちろんない。可憐な美少女はまるで獣のごとき嬌声をあげる。ツインテールがふわりと揺れて、玉の汗が飛び散った。肌の火照りさえもカメラは捉えていく。
(う、うまれる……うまれちゃうよぉ……!)
妊娠期間中、幾度も子宮を意識させられた。鋭敏に仕上げられたそこは、胎児の動きを細かく報せてくる。すでにポルチオを潜り、産道に降りたことがわかった。
「はぁっ、はぁぁっ……! あぁっ!」
我が仔はすでに父と似た特徴を備えていた。重厚な身体と硬骨の皮フが、膣腔をごりごりと擦りたてる。出口へ這いすすむごとに、快痺がギルベルタの感覚を支配する。
「!!」
トドメとばかりに、淫口が裂けんばかり押しひらかれた。クライマックスを迎えた痛苦が身体に灼きつく。
しかし……彼女の神経には、それよりも大きな悦感が刻みこまれた。
ぶぢゅぅうッ!
「はぁッ……、あぁぁあッ!」
粘った水音が下腹に響く。獣の仔は産声をあげない。母の脚の間でじっとうずくまるばかりだ。
まだ毛も生えそろわぬ、不格好な姿だ。しかしギルベルタの目は完全に蕩けていた。
「うまれた……あたしの、赤ちゃん……」
産悦は波紋に似ていた。下腹から生じたそれは胸房を揺らし、脳髄を揺蕩わせ、反射で戻ってまた子宮を酔わせる。
いつまでも終わらぬ異種出産の快楽に、ギルベルタの総身がぶるりと震えた。
「はぁ、はぁっ……」
そんな中にあっても、彼女は同士のことを思いだせた。
着床も臨月もふたりはほとんど同じペースで歩んできた。ゆえにロッシも、もう出産を終えたと思ったのだが……。
「ろ、ロッシ……!?」
「はぁっ、あぁっ、あはぁっ!」
ループスの少女はまだ喘いでいた。ロッシの小さな身体の中には、二頭の仔獣が宿っているからだ。
◇
(これ、ダメ……)
ギルベルタと同時に、ロッシも牙獣の仔を誕生させていた。しかし彼女の産苦はこれで終わらない。まだ弟が控えている。
ぐぐぐっ!
「あぁっ!!」
子宮口が再び開かれた。胎児を通したばかりのそこは非常に敏感だ。許容量以上の快感を叩きこまれ、ロッシの本能が警告を鳴らす。
これを経験してしまうともう、取りかえしがつかない。
「はぁっ、あぁっ、あぁぁぁ……」
しかし留めることもまた不可能だった。ロッシの膣腔に二匹目の牙獣が滑りおちる。そのままゆっくりと、少女の内腔を擦りたてていく。
膣ヒダにも淫血が巡っていた。胎児は愛蜜をまとって進む。その動きがそのまま快楽となった。
「あっ……、あぁぁぁーーーッ!!」
犬獣の頭部が小さな膣口を潜った時。産悦はピークを迎えた。艶叫とともにロッシはかつてない絶頂に達する。
獣の出産と至高の悦。そのふたつは少女の脳でしかと結びついてしまう。しかし今の彼女はそれがなにを意味するかわからない。ただ体も心も放りだし、産みおとしたばかりの双仔に視線を落とすのだった。
◇
出産を終えたふたりはすぐさま、分娩台から柔らかいベッドへ移された。母仔はともに寝具の中で身体を休めている。
(本当に産んじゃったんだ……)
最初はただの妄想に過ぎなかった。それが同士を得て、許可を得て……。ついに異種出産を現実のものにしてしまった。
しかしギルベルタの胸中に後悔は微塵もない。
「あ……」
腕の中に収めた斧甲獣の仔がぐずりだす。その理由は母になったばかりの少女でもわかった。
「ふふ……。おっぱいね」
仰臥の体勢で、病院衣の前を開く。瑞々しい美房がまろび出た。乳輪は微かに面積を増し、乳首も色づいている。産まれたばかりの目にもよく見えたようだ。嬰児は迷いなく吸いついた。
ちゅっ、ちゅうっ、ぢゅうっ……!
口を窄ませて白滋養を必死で啜る。ギルベルタはその様をじっと見つめていた。
長ずればこれも危険な生物になるのだろう。しかし少女の心は今、暖かなものに満たされている。
神々しいまでの母性に、不純ななにかが差しこんだ。
かりっ!
「んっ! は、あぁ……」
乳首を噛まれた。そしてさらに強くミルクを吸いたてられる。ギルベルタは痛みよりも悦感に襲われた。
漏らした吐息にははっきりと、艶めいたものが微かに含まれだす。
獣と交わり、その仔を孕み、産みおとす。そんな行いは少女の身体をすっかり変えていた。
上昇した感度により、ギルベルタは震えながら授乳する。そのすぐ隣、同じく新米ママのロッシも、仔獣たちに翻弄されていた。
「ちょ、ちょっと、あなたたち……!」
彼女もミルクを与えようとするが……。なかなかうまくいかない。彼女の仔は二匹いるのだ。兄弟たちは争って、母乳にありつこうとする。
「もうっ! これならいいでしょ?」
ロッシは左右の細腕にそれぞれ、仔どもたちを抱えた。そして仰向けに寝転ぶと、乳首の位置まで誘導してやる。
牙獣の兄弟は同時に乳首を食む。
ちゅっ、ちゅるっ、ぢゅうっ!
「はっ……! あぁっ!」
艶声がすぐに立ちのぼった。ループスの少女はふたつの胸房から啜悦を与えられているのだ。それも致し方ないことだった。
ふたりが産んだ仔どもは腹を満たすと眠りだした。少女たちの呼吸もようやく落ち着く。
己の妄想は確かに叶えられた。獣姦と異種出産は、頭で考えていた以上の快楽だった。
しかし同時に、欲望は底なしだということもわからされる。
「ねぇ……」
「うん」
ループスの少女の視線に、ヴァルポの少女はしっかり応じる。ふたりの間に言葉は必要ない。
タロⅡに住まう野生生物。それはまだまだ存在する。なれば生態調査は次回もあって当然だ。
次はどんな生物と交尾しようか。獣の仔を抱く彼女らは、早くも新たな産悦を夢想しはじめていた。