※ノクターンノベルズさんにも投稿しています。
私の幼馴染で、親友でもあるハナは、かなり控えめに言って、とても可愛い。
どこが可愛いって、まず、少し低めな140cm前半の身長。
私の身長が160cmと少しだから、私とハナとの身長の差は大体、20cm。
だから、隣同士で一緒に歩けば、ハナの目線は必然的に、上目遣い。
まるで甘えるようにこちらを窺うその上目遣いの視線に、私のハートは一日に何度も射貫かれている。
もちろんだけれど、可愛いのは身長だけのことじゃない。
ハナのお気に入りの髪型である、毛先を軽く内巻きにしたボブカットの、ころころとしたまぁるいシルエット。
どこかぽやぽやとした少し眠たげな瞳に、小ぶりなお鼻。
ふわふわと柔らかそうな頬に、つやり、と血色の良い、これまたふにふにと柔らかそうな唇。
それぞれのパーツも素敵だけれど、その配置も神がかっていて。
だからつまり、身も蓋もない良い方をしてしまえば、顔が、とても良い。
そんな可愛いお顔で惜しみないサービスを振りまくかのように、私とお話をしてる時はいつも、ふにゃり、とした笑顔を浮かべていて。
その笑顔に誘われるようについ頭を撫でてみれば、髪が乱れるのを気にもせずに、嬉しそうに擦り寄ってくる。
その様子は本当に、もう何度繰り返しになっているか分からないけれど、本当に可愛らしい。
けれども恐るべきことに、彼女の可愛らしさは、まだまだとどまることを知ってくれない。
身長も、お顔も可愛ければ、もちろん、その体型も。
可愛らしい低めの身長と見合わないような、たっぷりとしたお胸。
それは、あまり体の線を出すような形の縫製をされていないスクールブラウスの上からでも、でっか、となるくらいと言えば、ご理解いただけるだろうか。
さらには、太っているというワケじゃないけれど、全体的に丸みのある、むっちりとした体つき。
じゃれ合うように抱き付いて、抱き付かれて、その度に全身で感じるその身体の柔らかさに、私は何度も昇天しそうになっている。
残念ながら本人は、自分の体形の事が少し気になるのかダイエットに悩んでいたりもして、申し訳ないけれど、そんな所もちょっと可愛らしい。
さらには、距離を詰めた時にふわりと香る、果実のような、ミルクのような、微かに甘い体臭。
特に、首筋というか、髪に隠れるうなじの辺りの匂いは、体温で暖められて籠もっているせいなのか、何と言ったら良いか、かなり深くて。
だからつい、スキンシップでハグをする時には、身長差を無くすためにもたれかかって、ふざけているだけですよ、といった表情で体重を掛けて。
そうして、ハナのうなじに顔を埋めるようにして深呼吸すると、多分、万病に効く気がして。
きっと私が健康優良児なのは、そういう経緯があるからだろうと思う。
そんな可愛い親友の一方で、私はと言えば、どうだろうか。
ハナと違って、少し身長が高めなところは、まあ、良いと思う。
なんというか、小さいのと大きいので、バランスが取れているというか、良い感じの対比になっているとでも言うか。
けれど、釣り気味の目に、笑顔も苦手とくれば、その身長と相まって威圧感がマシマシで。
そんな私が選ぶ髪型は、少しロングめのウルフカット。
髪型を相談した時にハナが、これが一番似合うだなんて、そんな事を言ってくるものだから、選択の余地なんて何処にも無かったわけだけど。
ともあれ、出来上がってみれば髪型の所為でまた少し威圧感が増した気もするけれど、ハナは私のことを、クールっぽくてかっこいい、だとか、狼のお耳が似合いそうだなんて評価してくれているから、個人的にはあと10年でも20年でも、戦えるような気がしている。
ただ、そうやって見てくれはそれなりだとしても、私とハナとの間でつり合いが取れているかと言えば、決してそうではないのだと思う。
だって、外見はいくらでも取り繕うことができたとしても、内面とやらはそう簡単に変えることができないのが常であって。
ここで告白するならば、私の内面は、ドロドロに濁りきって、汚れきっている。
だって、恋愛的に大好きな親友のハナに、告白のできない程度に臆病で。
その癖、人気のあるハナが誰かに取られるのが怖くて、束縛するように独占して。
そうして、ハナの知らないところで、ハナのどうしようもない事情につけ込んで、ハナの寄せる信頼を踏みにじりながら、自分の欲望を満たしてしまう程度に卑怯な奴で。
さらには、罪悪感を感じながらも、それを何度も繰り返すような、どうしようもできないクズで。
それを自覚しておきながら、ハナの隣に居るのは、永遠に私でなくてはならないと確信しているような、救いようのない人間なのだから。
────
1学期の終わりを告げる終業式の日。
長々とした校長先生のお話を聞く為だけに朝から集まった私達は、これまた長いホームルームで、夏休みの注意やら、沢山の宿題やらを受け取って。
そうしてようやく解散となった帰り道、私はハナと並んで、7人掛けの電車の椅子に座っていた。
電車が発進して5分もすれば、ハナは、私の方に緩く体重を掛けながら、かくん、こくん、と舟をこぎはじめて。
どうやらそろそろ、眠気がピークに差し掛かってきてしまっているらしい。
「ハナ、大丈夫?」
「んぅ、ぅ……、あ、ぃ……じょぶぅ……。」
念のため一言声をかけてみれば、ふわふわ、とした夢見心地の声で応答してくる。
本人も頑張って耐えようとしているみたいだけれど、誰がどう見てももう、眠気に対して強がっているだけというのが丸分かりで。
だから私は、優しく彼女の肩を揺すって、なんとかその覚醒を促そうとして。
「んぅ、すぅ……。」
「あ、ダメだこれ。起こすね。」
「い゛、あっ……!」
私の呼びかけにも反応がなくなって、呼吸も静かに、規則正しくなって。
それはもう、長い付き合いの私だからこそわかる、限界の合図。
今は電車の中だから、寝入ってしまわないように起こさないといけない。
そうしなければ、終点までこのままだし、それどころか、終点の駅でさえ、彼女が起きるまで待たないといけないわけで。
それを防ぐために、隣に私が居ると言っても過言ではない。
だから、私と彼女の間での事前の取り決め通り、私は、彼女の足の間に、そろり、と手を伸ばして。
そうして、そのスカートで隠れた内腿のお肉を、人差し指の第2関節と親指の腹とで挟み込んで、ぎゅぅ、と強めに抓ってあげる。
そうすれば彼女は、その痛みに、びくん、と身体を跳ねさせて。
さらには、堪える様に悲鳴を飲み込んで、僅かに目尻に涙まで浮かべて。
今なら、キュートアグレッションをしたいと思ってしまう人々の気持ちも、良く分かる気がする。
「う、うぅ……。れおちゃん、私、寝てた……?」
「結構頑張ってたと思うよ?」
「ごめん……。」
「いいよ。」
「ん、ありがと……。えへへ……。」
「あと、駅5つ、がんばろ?」
「うん。」
どうやらこの世には、大好きな彼女の内腿をつねるだけで、謝られて、感謝もされて、さらには可愛い笑顔も見れる、そんな簡単なお仕事があるらしい。
残念ながら、定員は一名で、他の誰かに譲る気なんて、さらさら、無いのだけれど。
「ハナ?」
「ん、ぅー……。 まだ、だいじょう、ぶ……。」
そんな事を考えていれば、私の左肩にはまた、とすん、と心地よい重さが乗ってくる。
ちらりとそちらを見れば、彼女が再び、私の方によりかかって、体重を預けていて。
私の声に反応する様子を見るに、再度忍び寄ってきた睡魔に、必死に抵抗をしているらしい。
こんな状況からも分かる通り、実はハナには少しだけ、ハンデがある。
それは、人よりちょっと眠くなりやすいことと、一度寝入って10分もしてしまったら最後、最低でも4時間くらいは何をしたって起きないこと。
この子の両親に話を聞いた限りでは、小さい頃に巻き込まれた事故で強く頭を打ってしまった、その後遺症らしい。
とはいえこの子のその症状は、普通の生活を送れないような、そこまで深刻な症状じゃない。
眠くなりやすいと言っても、静かな環境で物事に集中していれば、大丈夫。
例えば、学校の授業中だとか、自室での勉強中だとかで、しっかりと集中しているなら、そこまで眠くなったりはしないらしい。
大変なのは、その集中が乱れてしまうようなタイミング。
雑音にあふれていて、視覚だとか嗅覚だとかをいっぺんに刺激されるような環境だと、集中ができなくて途端に眠くなってしまうのだとか。
例えば、学校で言えば授業の合間に毎度ざわつく休み時間だとか、今の様子を見ればわかる通り、登下校中のこの瞬間だとか。
だから、そういう時に私は、うとうととする彼女にしつこいくらいに声をかけて、私の声に集中させて、その意識を繋ぎ止めて。
私の声が届かないほどに睡魔に飲み込まれていたら、身体に触れて、時には、ちょっと嫌だけれど、痛みを与えて起こしてあげて。
小学生の頃からの付き合いの間で、私の役割がそういう所に落ち着いたのは、当然の帰結なんだと思う。
なんだか、ハナのご両親からも、よろしく、って改めてお願いされているし。
「んぅ……、あの、れおちゃん……?」
「うん? なぁに?」
「あの……、なんで、そこ、ずっと撫でてるの……?」
そうやって、彼女が睡魔にかどわかされてしまわないようにしていれば、やがて聞こえてくるのは、何だかこちらを咎めるような声。
何かと思えば、先ほど彼女の内腿をつねった後の、私の右手の所在についてだった。
確かに、右手に触れるものが、何かむにむにと柔らかくて、しっとり、すべすべで心地よくて、ついつい、無意識に撫でまわしてしまっていた。
極上の手触りであるそれがまさか、ハナの太腿だったなんて……、夢にも思わなかったナァ。
「その……、痛いの飛んでけって……?」
「もう……。なんか、手付き、えっちだぁ?」
「えぇ……? き、気のせいだって。」
「ほんとぉ? ふ、ふふ……♥」
私の苦し紛れの言い訳は、まあ、なんとか、ハナに受け入れてもらえたらしい。
まぁ、何だかエッチ、だなんて、不名誉な感想もいただいてしまったわけだけれど。
ともあれ、私の無意識に支配された右手さんのファインプレーによって、私はどうやらしっかりと、彼女の気を惹くことが出来たようだった。
このおかしな状況に、くすくす、と含み笑いをしながら、楽しそうに、じ、とこちらを見上げていて。
かと思えば、のし、と遠慮なくこちらに体重を寄せて、私の右腕を抱き込みながら、ぐりぐり、と頭を擦りつけて来て。
彼女のそんな楽しそうな様子を見る限り、先ほどより声も眼も、ぱっちりとしている。
どうやら、色々な情報にあふれたこの電車の中で、ハナはこちらを見失わずに、しっかりと私に集中してくれているらしい。
これ以上、ハナのことを抓らなくて良さそうな状況に、私はほっとしながら、少し残念に思う気持ちを振り払うのだった。
────
小学生からの付き合いである私達は、住んでいる所も、ご近所さん同士。
お互いの家は大体、徒歩で5分ほど離れた距離で、ならば当然、降りる駅も同じ。
揃って電車を降りた私達は、隣同士に連れ立って改札を抜けて。
そうして、電車の中とは一変して、家に向かう道を黙々と歩いている。
集中が乱れてしまうと眠気に襲われてしまうハナにとって、辺りを見ながら、会話をしながら、ぼんやりと歩くような行為は、結構な危険行為で。
だから私は今、電車の中とは逆に、ハナになるべく話しかけない。
隣を歩くハナの方も、先ほどから自分のつま先をじっと見つめながら、無言で歩いている。
ハナは、真剣な表情で足元を見つめて、十字路に差し掛かれば顔を上げて、信号や左右をしっかりと確かめて。
隣を歩く私は、集中のし過ぎで若干の視野狭窄に陥っているハナのために、不意に自転車が飛び出してきたりしないかどうかを心配する、そんな役割分担。
お互いに真面目にやっていることだから、二人の間に会話はないわけだけれど、でも、私としては、こういう静かな時間もなんだか幸せを感じられて、結構好き、なのだけど。
「ね、ハナ。」
「えっ? なに?」
「うち、寄っていくでしょ?」
「あ、うん。やったぁ。」
気付けば私は、幾度目かの十字路で足を止めたハナに話しかけていた。
きっと、そのせいで集中が乱れてしまったのだろう。
彼女は、びくり、と肩を震わせて、弾かれるようにこちらを見て。
それでも、私のお誘いの内容を理解した途端に、にっこりと微笑んで、こくり、と頷いてくれる。
私の家と彼女の家との位置関係は、最寄りの駅からおおよそ一直線上。
駅からは私の家の方が近いから、こうして早く帰るときには大体、私の家に寄っていくのが習慣になっていて。
だからきっと何も言わずとも、彼女はいつものように私の家に寄っていたのだろう。
けれど、でも、それが分かっていても、私はそれを確かめずにはいられなかった。
臆病者な私はきっと、約束が欲しかったのだと思う。
「それと、お昼にパン、買っていこうよ。」
「あ、うん。メロンパン食べたいなぁ。」
「クリームが入った方?」
「うん!」
私は、気付きかけてしまったそれから目を背けて、先ほどから焼きたてのパンの良い匂いをさせている方向を、そっと指差してみる。
その先に見えるのは、小さい頃からずっとある、赤い屋根のパン屋さん。
こちらもご近所さんだから、もうお互いに通い慣れていて、味も舌に馴染んでいるのだけれど、それが良いっていうのも、あると思う。
私は、今度はパン屋さんの方に視線を集中させ始めてしまったハナの様子が可愛らしくて、思わずじっと、その横顔を見つめてしまっていた。
────
「ただいまぁ。」
「お邪魔しまぁす。」
「うっわ、ハナ、暑い!」
「うん。外より、あっつい!」
玄関を開け放てば、カンカンの日差しにしっかりと加熱された空気が、私達をお出迎えする。
私達は、むわり、と私達を押し出そうとするその熱気に逆らうように玄関に押し入って。
わぁわぁ、と文句を言いながら、押し合いへし合い階段を上って、私の部屋に駆け込んでいく。
そのまま学校鞄を部屋の隅に転がした私達は、揃ってエアコンの吹き出し口の下に陣取って。
兎にも角にも、リモコンを拾ってスイッチオン。
「んぁー、しみるぅ……。」
「ひんやりぃ……。」
半日の間、壁越しの夏の日差しに暖められた部屋が冷えるまでは、しばらくかかる。
だから私達は、間に合わせにと、エアコンから噴き出してくる冷たい風を直接享受して。
そうして身体の火照りが収まってくれば、次に欲しくなるのは、渇きをいやすための冷たい飲み物。
わたしがそう感じているのだから、ハナだって、きっとそう。
「ハナ、何か飲むでしょ? 取ってくるね。」
「あ、待って。私も一緒に行って良い?」
「いいけど、冷蔵庫漁るだけだから、面白くないよ?」
「えっと……、多分、れおちゃんのお部屋に居たら、安心して寝ちゃうから……。」
返ってきたその言葉に、どきりとする。
「安心、するの?」
「うん。えっと、匂いとか……。」
「えっ!? 匂う……?」
正直、一応乙女と言える年齢の自分としては、匂いなどと言われると、ちょっと気になって。
思わず片腕を上げて、すんすん、とはしたなく鼻を鳴らしてしまう。
とりあえず、変な匂いはしないと思うけれど、いや、多少の汗の匂いは、仕方ないと思うけれど。
でも、だけど、自分の匂いって、分からないって言うし……。
「あ、えと、そうじゃなくてっ、あの、変な意味じゃなくてっ。」
「その、なんかだ落ち着くって言うか、えっと……。」
「……好きな、匂いで。」
「そ、そっか……。」
曰く、小さい頃からの付き合いだし、気兼ねも無いからリラックスしてしまうだとか。
そもそも、臭いとかじゃなくていい匂いがして、それに汗の匂いも嫌いじゃないとか。
そんな言い訳じみた内容をぽつぽつと呟く彼女を前に、私の方は気もそぞろ。
だって、その情報を見つけたのは、ゴシップに塗れたファッション誌だったか、怪しげなニュースサイトだったか、忘れてしまったけれど。
だけど、そこには確かに、好みの体臭がする相手とは、遺伝子レベルで相性が良いだなんて、書いてあって。
だから、ハナのそんな感想は、つまり、曲解してしまえば、告白に近い内容で、良いんだよね?
そうだと、いいな。
「ん、あ……、えっと、キッチン、行こ……?」
「う、あっ……。うん……。」
普段よりも随分と察しの良い脳みそに、勝手に熱くなる頬に、定まらない視線。
始まってしまうのは、ハナが赤くなっては、私が赤くなって、お互いに言葉に詰まる、悪循環。
そうして、お互いに、お互いの様子を窺い合って、果たしてどれくらいが過ぎただろうか。
やっと私が口に出来たのは、当初の予定通り、キッチンへ飲み物を取りに行くということだけだった。
────
「あ、ふ……。」
「眠い?」
「ちょっと、だけ……。」
それから、良く冷えた飲み物を首尾よくゲットした私達は、ようやく涼しく整い始めたお部屋で、買ってきた美味しいパンを楽しんで。
楽しくおしゃべりに興じながら、夏休みに何処に遊びに行こうかなんて、計画を立てて。
たまたま、ふ、と会話が途切れた途端に聞こえてくるのは、ハナの可愛らしい欠伸の音。
ちらり、とそちらを見れば、彼女の瞳は、とろん、と蕩けていて。
どうやら少し、集中が乱れてきてしまったらしい。
「無理しないで、少し、お昼寝してく?」
「うぅん……。それなら、家に帰ってから寝る……。」
私がそんな提案をしてみれば、ハナは迷うように、私と、私のベッドとの間で、視線を行ったり来たり。
無理をしなくていいのに、とも思うけれど、まぁ、ハナが渋る気持ちも、少し分かる。
だって彼女は、一度眠り姫になってしまうと、その間に何をされても、最低4時間は起きられなくて。
だから、もしもここで眠ってしまえば、次に彼女が目を覚ますのは、すっかり夕方になった時間。
その間に仲の良い友人を放ってしまうより、自分の家で眠った方が気兼ねしないというのは、何となく理解ができるのだけど。
「正直に言っちゃうと。」
「うん?」
「ハナ、今の時間、お家に誰もいないでしょ?」
「え、そうだけど……。」
「ちょっとだけ、一人で寝かせるのって、不安なんだよね。」
「そ、そんなに子供じゃないし……。」
「ホント? 玄関で寝ない?」
「う、ちょっと、自信ないかも……。」
問題は、ハナの両親が、うちと同じで共働きだということ。
お昼を少し過ぎたばかりの今の時間、当然ながら、ハナの家には誰もいない。
私の経験からすると、ハナは家に帰った安心感で、玄関の鍵もかけずにその場で眠ってしまいそうな気もしていて。
そんな懸念をぶつけてみれば、ハナは少しだけ目を泳がせて。
案の定、私の言葉を否定しきれないようだった。
「ほら、うちでお昼寝していきなよ。」
「でも、れおちゃん、つまらなくない……?」
「私、ハナの寝顔を見てるのも、結構好きなんだよね。」
「え、えっ……?」
「だから、お昼寝してくれた方が、嬉しいかも。」
「も、もう……っ。」
実を言えば、ハナのことが心配な他に、理由はもう一つ、あるのだけれど。
その理由だけは、絶対に、ハナにバレてしまう訳には、いかない。
だから、こっそりと深呼吸をして、どくり、どくり、と跳ねあがり始めた鼓動を抑えて、私は彼女に、お昼寝をお勧めして。
そうしていればどうやら彼女は、私の言葉に根負けしたようで、終いには、こくり、と頷いてくれる。
「それじゃ、ベッド、使っていいよ。」
「うん……。あ、でも、汗とか……。」
「いいから。」
「うん……。」
そうして、私に促されるままに、ハナは根負けをしたようにベッドに上がり込んで。
私は、ベッドに横になった彼女に、クーラーで体が冷えすぎないように、薄い夏掛けをふわりと被せてあげる。
そうすればハナは、しっかりと、お鼻が隠れてしまうくらいに布団にすっぽりと納まって。
さらには、まるで何かを堪能でもするかのように、目を閉じながら、すぅ、と鼻から思い切り、深呼吸。
その様子に、さきほど、好きな匂いがするなんて言われたあのセリフが、ぐるぐると頭の中を巡って、少しだけ恥ずかしくなってしまう。
「ねぇ、れおちゃん……。」
「ん? なぁに?」
「なんで、こんなに優しくしてくれるの……?」
ハナの見せる可愛い様子に、和むやら恥ずかしいやら、そんな気持ちを抱いていれば、彼女は、何となく深刻なトーンでぽつり、と小さく呟いて。
そうして、何かを恐れるような視線を、私の方に向けてくる。
どうやら彼女は少しだけ、私に対して負い目だとか引け目だとか、そういう物を感じているらしい。
まぁ、確かに、ハナからしてみれば、そうなんだろう。
軽々しく気持ちが分かるだなんて言う気はないけれど、もしも逆の立場なら、私だって、気に病んでいただろうと思う。
「うぅん……。理由って、要る?」
「だって、私、一緒に居ても、何もできないよ……?」
「そんなこと、ないよ?」
「でも、すぐ寝ちゃうし……。」
「一緒にお勉強だってできるし、映画も見れるし……、色々できるよね。」
「けど……。」
ハナは、自分と一緒に居ても何もできないなんて思っているようだけど、それは違う。
ハナが眠くなってしまうのは、ひとつの物ごとに、集中ができなくなってしまったタイミング。
だから、じっと何かを注視して物語を追ったりだとかするのはむしろ得意な方。
もちろん、その最中に感想を求められたりしてしまうと、途端に集中が乱れてしまうのだけれど。
まあ、でも、最近はそうやって、一緒に出来ることを探すのが、私の密かな楽しみのひとつになっていたりする。
そうして、それに……。
「それに、ハナの寝顔、可愛いし。」
「も、もう……っ。」
可愛くて愛らしいハナのあずかり知らない、彼女が眠った後のもうひとつの、お楽しみ。
私は、それを楽しみにしてしまっている自分が表に出てしまわないように、必死に表情を取り繕って。
そうしながら、そっと、そのさらりとした髪を梳くように、ハナの頭を撫でてやる。
そうすれば、ハナは、そのくすぐったさにむずがるように笑いながら、けれど、安心するようにその全身から力を抜いて。
そうして、湧き上がって来る眠気に負け始めたのか、その眼を、とろり、とさせて。
「れおちゃん……。だい、す、き……。すぅ……。」
「う゛……。」
私の耳に届くのは、意識の消えかけたハナの、これまた掻き消えてしまいそうな、その声。
さすがに私も、それを聞き逃してしまうほどに、鈍感なつもりはない。
そう、ハナは、その、自惚れだとかでなければ、私のことが、好き。
それも、友人同士の好きではなくて、愛とか恋とか、そういう好き。
だってハナのその好意は、彼女のいつもの行動にも、しっとりと滲み出ていて。
共通の友人にも、それこそハナの両親にもバレバレで、隠せていると思っているのは、ハナばかり。
「ハナ……、私も好き……。」
「んぅ……。」
私は、とろり、と溶けかけたハナの意識に紛れ込ませるように、ぽつり、と口の中だけで小さく呟く。
きっともう、眠気に抗えなくなりつつあるハナの耳には、私の呟きは届いていないに違いない。
臆病者な私は、ハナの気持ちを知りながら、応えることが出来ていない。
もちろん、ハナのことが嫌いだとか、そういう事じゃない。
私だって、もう、小学校の高学年になったくらいからずっと、ハナのことが大好きで。
今までに何度も、ハナに告白をしようと考えたことだって、当然ある。
「ハナ……。」
私の目の前で、すぅ、すぅ、と無防備に眠る、可愛いハナ。
私の部屋で、私の匂いが安心すると言って、私の事を心から信用して、何も疑うことなく眠りについた、可愛い可愛い、私のハナ。
私は、そんなハナの髪を梳くように頭を撫でて、指の背で頬を擽って。
そうしていながら、私の心臓は、どぐり、どぐり、と異様なほどに高鳴っていく。
さらには、ハナが起きていれば隠すのが難しい程に、息を荒くして。
すやすや、と穏やかに寝息を立てるハナを前に、何度も生唾を飲み込んで。
あぁ、私はなんて、臆病で、小心者で、そうして、とてつもなく、卑怯なんだろうか。
「まだ、まだ……、もうちょっと我慢しろ、私……。」
興奮に震えてしまう手を押さえつけながら、私は自制するように小さく呟いて。
一度深呼吸をしてから、まるで狙っていた獲物を前にした肉食獣かのように、じっとりとハナを見つめてしまう。
ハナは、確かに、一度眠りこんでしまえば、4時間は何をしたって本当に起きない。
けれど寝付いたばかりのこの瞬間だけは、比較的に眠りが浅い傾向にある。
だから学校とかの時は、このタイミングに身体を揺すったり、ダメなら抓ったりして痛みを与えて起こすのだけれど、今は、見守るだけ。
3分、5分、そして10分。
スマホのタイマー機能で時間を測りながら過ごすこの時間は、これから自分がすることに興奮しきってしまっている私としては、一番に耐えがたい、お預けの時間。
「ハナ?」
「ん、すぅ……。」
「ハナ、起きてたら、返事して?」
「ん、ぁ……、むぅ……。」
そうして、10分程が過ぎたところで、まずは声掛け。
声を顰めることも無く、いつも隣で話しかけている時と同じトーンで話しかけて。
そうして、反応がない事を確かめたら、次のステップへ。
私は、夏掛けの下に隠れているハナの手を握って。
程よく脱力しているその腕を持ちあげて、ハナの顔の上に差し掛かるまで、動かしていく。
そのまま手を離せば、ハナの手は、ぺち、と音を立てて顔の上に落ちて。
それを見届けた私は、念のために同じ動作をもう一度、繰り返す。
この動作は、アームドロップテストだなんて、言うらしい。
もしも、落とした腕が顔を避けるような動きをした場合には、寝たふりをしている可能性が高いとか。
だから、つまり、どうやらハナは、きちんと眠りに落ちて、意識を失っているようだった。
「よし……。」
だからもうハナは、本当に何をしても、あと数時間は夢の中。
それを確認した私は、まず、ハナのカバンを漁って、彼女のスマホを引きずりだす。
画面をオンにすれば、ロック解除の暗証番号を求められるけれど、私は、その番号が私とハナの誕生日を繋げた8桁になっているのを、知っている。
私は、何度も入力した事のあるその番号を、慣れた手つきで入力して。
そうして私は、ハナのプライバシーを、侵害していく。
「これは、ハナが変なことに巻き込まれてないか、確認するためだから……。」
思わず、ぽそぽそ、と呟いてしまうのは、言い訳がましい独り言。
そう、私は、ハナが心配なだけ。
そう思いこめば、じくじく、と胸の内に広がる罪悪感も、少しだけ、薄れていくような気がする。
そうして現実から目を背けながら、私がまず確かめるのは、みんなが良く使っている、あの緑のアイコンのメッセージアプリ。
アプリを開いた後は、最近やり取りされたトークを、ひとつずつ覗いていく。
もちろんそのほとんどは、ハナの交友関係の中での、何気ないやり取り。
ドラマや漫画の感想だったりとか、宿題のことだとか、ちょっとした冗談だとか。
そういう健全なやり取りを見届ける度に、私は思わず安心して、ほっと溜息をついていく。
「なにこれ……。」
けれど、そんな私の安堵の気持ちも、いくつかのトークを見届けるうちに、少し、曇ってしまう。
そのトークのお相手は、同じクラスの、ちょっと調子に乗った感じの、男子。
前からハナに絡んでいて、少し気にくわないと思っていたけれど、案の定。
ハナの事情を知っているのに、執拗に、今度一緒に帰ろうとか、二人でカラオケに行こうとか、挙句の果てには、寝ちゃっても大丈夫だとか、あわよくば、という魂胆が明け透けで。
一方でハナの方はちゃんと、私と一緒に帰るから、と断っているようで一安心。
兎にも角にも、私は改めて、この男子を要注意リストに加えておく。
もう、絶対にハナを近づけさせない。
「ハナ、ねぇ、ハナ。ほら、危ないんだから、気を付けないとだめだよ?」
「んぅ……。」
アプリを閉じた私は、そろり、とハナに近づきながら、そうして、聞こえるはずのない注意喚起。
けれど、私の声を聞いたはずのハナは、こちらの気も知らずに、寝息を立てるばかりで。
やっぱり、ハナは無防備だから、私がしっかりと気を付けなくてはならないのだと思う。
そんな決意も新たに、私はハナの可愛い寝顔を、じ、と見つめる。
見つめている先で、ぴくり、と動く整った眉。
閉じた瞼を飾り付ける、長いまつ毛。
ぷるぷるで、つやつやで、鮮やかな、僅かに綻んだ閉じ切らない唇。
もうそろそろ、本当に、我慢できない。
「そうだ、写真……。」
そうやって、ハナの穏やかな寝顔をしばらく見つめてから、私は、大事な事を忘れていたことを思い出す。
ぽつり、と呟いた私が次に手に取るのは、自分のスマホ。
それを手に取った私は、ためらうことも無くスマホのカメラを起動して。
そうして、レンズをハナに向けて、その無防備な姿を何度も、写真に収めていく。
そうやって、10枚、20枚とハナの寝顔を収めたところで私は、満足したようにため息をつく。
私のスマホの中には、ハナの寝顔のデータが、大量という一言では足りないほどに、記録されている。
きっと、ハナの寝顔をこんなに沢山写真に収めているのは、世界をいくら探しても、私くらい。
そんな事をを思ってしまえば、ぱしゃり、とシャッターを切る音を響かせるたびに、ぞくぞく、と甘い興奮にも似た優越感が背筋に走ってしまうのを、止められない。
「ねぇ、ハナ、早く起きないと、大変なことになっちゃうよ……?」
けれどやっぱり、写真を撮っているだけじゃぁ、ハナが全然足りない。
ひとしきり写真を収めた後、私はハナの寝顔を見つめながら、ゆっくり、本当にゆっくり、距離を詰めていく。
目の前で、好きな女の子が無防備に眠っていて。
さらに、本当に何をしても起きないだなんて。
そんな状況に陥ったら、何をしてしまいたいかなんて、もう、決まっている。
最初は50cmくらいあったお互いの唇の距離は、今ではもう、10cm以内。
それほどに近づいても、私の動きは、止まらない。
だから、数秒が過ぎるごとに、あと8cm、5cm、3cmと距離が詰まって。
「ん……♥」
最初は、掠める程度に。
お互いの唇をただ触れさせて、するり、と滑らせるように擦りつける。
たったそれだけのことなのに、私の胸の中には天にも昇るような心地よさが溢れてしまう。
「ん、んっ……♥ ちぅ……♥♥」
もちろん、唇をただ触れさせた程度で、私のあふれんばかりの想いが満たされるはずもない。
私は、ふにふにと柔らかい感触を愉しむように、唇をしばらく擦り合わせて。
それからおもむろに、はぷり、とその唇に食み付いて、ちぅ、とリップ音を響かせる。
もちろん、貪欲な私が、たった一度のキスで済ませられるはずもない。
私は、んちゅ♥、ちぅ♥、とリップ音を奏でながら、ハナの唇に食み付くように、キスをする。
とっくに済ませたファーストキスも、その直後に済ませたセカンドキスも。
今日のキスも、これからのキスも、ハナのキスは、全部私のモノだ。
「ん、ちゅ……♥♥ れりゅ……♥ れぅ……♥♥♥」
心行くまでキスを堪能した後は、緩く閉じた唇の間にれる、と舌を捻じ込んで。
そうして、その合わせをこじ開けるように舌を滑らせて、ハナの味を楽しんでいく。
ハナの大好きな、クリーム入りメロンパンの微かな甘い味。
そんなハナの味をもっと味わいたくなった私は、その舌をたっぷりと唾液で湿らせて。
再び、れりゅぅ……♥、とハナの唇の裏を味わうように、舌をこじ入れて。
「ん、ぢぅ、ぢゅりゅ……♥♥ れるぅ……♥♥」
「ぁ……、んぁ……。」
ぢゅる、ぢう……、と静かな部屋に音を響かせながら、ハナの唇を味わっていく。
こうやってハナとキスをする時間は、本当に幸せだけれど、けれども少しだけ、不満もある。
ハナがふかぁく眠っているから、好き放題にキスできるわけだけれど、けれどそれを裏返せば、決して、ハナから私の唇に吸い付いてきたりは、してくれないという訳で。
本当は、ハナがしっかり起きている時に、舌を絡めて求め合うキスを、してみたい。
一度だけ舌を捻じ込んだこともあるけれど、その直後に思い切り、噛まれたし。
「うぅ……。ハナ、すき、すき、すき……。」
「ん、うぅ……。」
そんな不満を抱えた私は、まるで鬱憤を晴らすかのように、普段は言えない好きを繰り返して。
そうして、すやすやと眠るハナに圧し掛かって、密着して、抱きしめて。
そんな事をしていれば、ハナは少し寝苦しく感じたのか、もぞり、と私の腕の中で身じろぎをする。
その瞬間に感じるのは、なんというか、生命力とでもいうか。
私の腕の中で、大好きな人が眠っているという、その実感。
あぁ、そのなんと尊いことか。
「ハナ、ハナ……♥♥ ん、すぅぅ……♥♥」
私は、もっとハナを全身で感じたくて、今度は彼女の首筋に埋めるように顔を押し当てて。
そうして、すぅぅ、と深呼吸。
その途端に、胸の奥までいっぱいに感じる、微かに甘いようなハナの匂い。
私は、ドキドキと胸を高鳴らせながら、すぅ、すぅ、と深呼吸をして。
ぽわぽわ、と頭の奥が痺れるような幸せを感じながら、ほぅ、と溜息をついて。
「ハナ、えっと……、脱がすね……?♥♥」
ハナの匂いで頭の芯までやられてしまった私の理性は、最早どこかへ飛んで行ってしまっていた。
私は、制服姿のまま眠るハナの腰に跨ったまま、彼女の首元に手を伸ばして。
まずは、ぱつり、とスクールリボンのホックを外してしまう。
私はそのまま、ブラウスのボタンを、首元から、ぷつり、ぷつり、ひとつずつ外して。
ブラウスの裾を、少し乱暴に、スカートから引きずり出して。
すっかりとボタンを全部外した後は、ごくり、と生唾を飲み込みながら、はらり、と左右に広げてしまって。
「ぅぁ……、何回見ても……、でッ、か……♥♥」
そうすれば、薄青色のブラに包まれた大きなお山が二つ、こんにちは。
きちんと体に合ったサイズのブラカップは、彼女のお胸のお肉をしっかりと、寄せて、上げて、詰め込んで。
私の目に、絶景と言うべき、ふかぁい谷間を見せつけてくれている。
そんなものが目の前にあれば、当然、見ているだけで我慢できるはずもない。
私は、ぴん、と伸ばした人差し指を、そろり、とその谷間に近づけて。
一瞬のためらいの後、にゅぐ、とそこへ捻じ込んでいく。
「う、ぁ、すご……。」
そうして指先に感じたのは、先ほどまで服と布団に包まれて籠もっていたのか、人肌よりも少し熱いくらいの体温。
それと、少し汗をかいているのか、しっとりとした肌の感触。
それに何より、周りから一気に締め付けられるような、乳圧とも言える圧力だった。
改めて見れば、ハナのお胸は、体に合ったブラだとはいえ、お胸のお肉がぎゅぅぎゅぅに詰め込まれているようにも見えて。
「何と言うか、圧巻……。」
私は、ハナの谷間から指を抜いて、そのお胸を、ブラのカップをなぞる様に、そろり、と撫でる。
そうしながら、左右のカップの間にまで指を這わせていけば、指先に触れる、硬い留め具の感触。
そう、ハナの今日のブラは、フロントホック。
ハナが意識を落としてしまった時に脱がせやすい、だからつまり、まさに今日のような時におあつらえ向きのチョイスだった。
「う、ぉ……♥」
留め具に両手の指を添えて、ぱきり、と折る様に曲げてから、溝に沿って上下に外して。
その瞬間に、留め具を摘まむ指先にかかる、どっしりとした重み。
この重みが、ハナの肩に圧し掛かっていると思うと、なんだか、それも尊いというか。
今日一日、この小さな留め具がこの重みを受け止めていたのだと考えると、良く分からない敬意のようなものまで、湧き出してくる。
ともあれ、そのまま両手を左右に広げていけば、カップに収まっていたお胸も、まるで、だぷん、と音を立てるかのように窮屈さから解放されて。
その様子に、妙なうめき声を上げてしまうのも、仕方ないと思う。
「ん、すぅ……♥♥ はぁ……♥ 良い匂い……♥♥♥」
とにかくまずは、この状況を楽しもう。
そう思った私は、いつもしているように、そのお胸の間に、もふ、と顔を埋めて。
そうして、両手で左右からおっぱいを頬に寄せながら、すひ、すひ、とハナの匂いを堪能する。
この体勢なら、ハナのふわふわおっぱいの感触を頬で楽しみながら、ハナの甘い匂いを堪能できる。
だから、ここ最近の、私のお気に入り。
「ちゅ、ちゅぅ……♥♥ れる……♥♥」
けれど、いつまでも匂いだけを堪能しているだけで、私の中の欲望が満たされるはずもなく。
気が付けば私は、谷底にキスをして、さらには、れるり、と尖らせた舌先を滑らせてしまっていた。
私達は、学校からの帰り道、夏の暑さをたっぷりと堪能して。
そうしてハナは、その後、シャワーも浴びずに、私の布団にベッドイン。
だからなのか、谷底を滑らせた舌に感じたのは、肌の塩気だった。
ハナの肌のこんな味を知っているのは、やっぱり、私だけ。
そんな優越感に突き動かされてしまった私は、もう一度深呼吸をするように、ハナの甘い匂いを胸の奥でたっぷりと堪能して。
そうして、まるで、甘いものと塩っぽいものを交互に堪能するように、れるり、と舌を谷底に這わせて。
「ん、ふふ……♥♥ ハナのここも、可愛い……♥ んぁ、む……、ちぅ、ちぅぅ……♥♥♥」
ハナの匂いと、ハナの味を楽しんだ私が次に目を付けたのは、そのお山のてっぺんにある、つん、と飛び出た、桜色のぽっち。
私は、んぁ、とお口を開けて、乳首の周りの乳輪ごと、はぷり、と食み付いて。
ちぅ、ちぅ、と吸い付きながら、れるり、と乳首の輪郭をなぞる様に、舌を這わせていく。
ハナの乳首は、部屋を冷やすために強めにかけたクーラーで涼しくなった室温に誘われるように、微かに芯が通っていて。
舌を這わせるたびに、こりこり、と反発するようなその感触が、心地よい。
私は、ちぅ、ちぅ、とそこに吸い付く度に、乳輪に食み付いていた唇をすぼめて行って。
終いには、はみはみ、と唇で乳首を挟んで圧迫しながら、ちろちろ、とその先ばかりを舌で掠めるように擽って。
「ん、んぅ……。 っ、ん……っ♥」
そうやってしつこくハナの乳首を苛めていれば、穏やかだった寝息にも、少しだけ変化が訪れる。
すぅ、すぅ、と穏やかだったハナの寝息には、少しずつ、むずがるような微かな呻きが交じって来て。
そうして、さらには、唇に挟み込んだその乳首も、微かに膨れて、硬さも増して。
明らかにハナが、私の手、いや、口の愛撫に、反応している。
私はそれが嬉しくて、つい、ぢぅ、ぢぅぅ、とハナの乳首を熱心に、舐ってしまう。
そうしてやれば、ハナは、面白いように、びくり、びく、と小さく体を震わせて。
ハナが、寝ながら、身体を弄られて、感じてしまうエッチな子だというのも、私だけが知っている事。
「っぱ……♥ はぁ、こっちも、しようね?♥」
「ん、んぅ、ふぅ……。 ん、うっ……。」
私は、放置されて寂しそうにしているもう片方の乳首にも、ぁむ、と食み付いて。
ぢぅ、ぢぅ、と吸いながら、先ほどまでふやかしていたもう一方を、指でつまみ上げる。
指先で緩く圧し挟み込めば、むち、と硬い芯の通った感触が返ってきて。
私が初めて、ハナが眠っている時におっぱいを弄んだときは、こんなに乳首を硬くしていなかったと思う。
まぁ、土壇場で日和った私が相当に、おそるおそる、触れていたからかもしれないけれど。
もしも、本当にもしもだけれど、ハナが寝ている内に繰り返してきたこれが、ハナの身体を敏感にするトレーニングになってしまっているとしたら。
私はそんな妄想を、ふるふる、と軽く頭を振って散らしていく。
なにそれ、すっごく、興奮する。
「ん、ふぅ……♥♥ ぢぅ、れぅ……♥♥」
「ん、ぁ、は……。ぅ、んぅ……。」
その興奮の熱に浮かされるまま、ハナへの私の愛撫は、続いていく。
ちゅぱ、ちゅぅ、と音を立てながら乳首を吸って。
指では、ぎゅぅ、と乳首を緩く圧し潰して、そりそり、と指の腹で乳首の先を擦って。
そうすれば、ハナはどんな夢を見ているのか、微かに艶めかしい吐息を漏らして。
好きな子のそんな声を聞かされてしまえば、私の興奮はもう、恐ろしい程に昂ってしまう。
「んう……♥ こんなの、我慢できるわけないじゃん……。」
私の興奮に誘われるように、ゆっくりと張りつめていく、それ。
不自然に押し込められた下着の中で、大きさも、硬さも、増していって。
何だか釣っぱるような不愉快さに、落ち着かない腰の位置を何度もずらして、直そうとするけれど、それは、解放しろと喚くばかりで。
耐え切れなくなった私は、スカートに手を入れて、ずるり、と下着を脱ぎ捨てる。
「おっぱいに挟んだら……、気持ちよさそう……♥」
私のお口からは、欲望が思わず、ぽろり、と漏れてしまう。
そんな私の言葉に同意するように、私のそれは、スカートの生地を跳ね上げて。
まるでハナに襲い掛かろうとするように、屹立して、威嚇してしまう。
それは、おちんちんだとか、おちんぽだとか、いろんな呼び方の有る、つまりは男性器。
そんな物が、生物学的には女性である私の股間に鎮座しているのには、理由がある。
私は、突発性隣接的雌雄同体症候群、なんてそんな名前の病気を発症していて。
難しい事を省けば、男の子が女性化して、女の子は何故か両性になる、そういう病気。
つまり、私は、最近は割とポピュラーになりつつある、ふたなり、なんて言われる両性の存在で。
だから、私の股座には、ハナのためだけのおちんちんが付いている。
「ハナが、誘うのが、いけないんだから……。」
もはや私には、自分の欲望を制御できる自信なんて、ほとんどないらしい。
その証拠に私の口から漏れたのは、事実無根なハナへの文句だった。
ぐつぐつ、と興奮の熱で煮え始めた私の脳みそは、正常な判断を失いつつあって。
だから、ぽろり、と私の口から零れた言葉は、この状況を、意識のないハナの所為にしてしまっていた。
けれど、それは、そうだと思う。
ハナったら、こんなに魅力的なおっぱいを持っているくせに、妙にユルイというか。
肩がこる、なんて言いながら、学校では机の上に何気なくおっぱいを載せて、ほっとした顔をしているし。
少し背が低いから、高い所の物を取るために軽々しくジャンプして、だぷん、だぷん、と揺らしているし。
私に頻繁に仕掛けてくるスキンシップでは、何の気なしに抱き付いてはこのご立派を、むにむに、と押し付けてくるし。
やっぱり、ハナが、魅力的なおっぱいを、無防備に見せつけて来るのが、いけない。
わたしはそうして、自分の欲望をハナの魅力のせいにして、少しでも罪悪感を薄れさせて。
そうして次に手に取っていたのは、枕元の棚に隠している、ローションだった。
「ハナ、ちょっと、冷たいかも……♥」
「っ、……っ、ん、ううぅ……、」
私は、手に取ったローションの蓋を躊躇いも無く外すと、その先をハナの両方のお胸の間に向けて両手で握りこんで。
ぶびび、と空気交じりの音を立てながら、ぬたぁ、としたその液体を垂らしていく。
人肌よりは温度の低いそれがハナの肌に触れた途端、彼女の眉が、ぴくり、と動いて。
ほんの少し不快そうに眉が寄せられて、でも、それだけ。
以前の、それこそ、眠っているハナに悪戯を始めた小学生の頃なら、彼女のそんな反応にも、いちいち、びくり、と怯えていたのだろうけれど。
今ではもう、慣れたもの。
眠っている時のハナのことを、ハナよりも良く知る今となれば、この程度で動じることもない。
ハナが眠っている時に気を付けなければいけないのは、お互いの親フラだけだというのを、良く知っている。
「うわ、ハナ、これちょっと、エロ過ぎだよ……?♥」
「ぅ、ぅ……。んぅ。」
谷間の底にたっぷりとローションを落とした後は、ハナのお胸を両方から、むっちりと中央に寄せて。
そうして、お胸の間に塗り広げるように、ゆっくりと捏ねるように、左右交互に上下に動かして。
そうすれば、ローションがお胸のお肉で練られる、にゅち、にゅち、という音がお部屋に響く。
私は、目の前でつきたてのお餅のように形を変えるハナのおっぱいを、ふすふす、と鼻息も荒く見つめて。
頃合いを見極めたところでおっぱいを左右に広げてみれば、ぬぱぁ、とローションの幕が張って、やがて太い糸になって。
重力に負けて、ぷつり、とローションの糸が切れたところで、私はやっと、呼吸を再開する。
どうやら、見つめるあまりに呼吸まで、忘れてしまっていたらしい。
ともあれ、これで、準備は万端。
ローションはもう、ハナの体温でねっとりと暖まっているはずだし、それに何より、私のおちんちんはもう、痛いくらいに張りつめている。
「ハナ、挿れるね……♥」
ハナの腰に跨っていた私は、ハナのおっぱいを射程にとらえるため、いそいそ、と膝立ちでお胸の方ににじり寄って。
そうして、お胸を左右から再び寄せて、みっちりと詰まった谷間の前に、痛いほどに張りつめたおちんちんを、のっしりと添える。
みっちりとした谷間からは、とぷ、と押し出されたローションが、まるで蜜か何かのように私を誘っていて。
そんなのを前にすればもう、ここまでの準備の間にお預けを喰らっていた私が、我慢できるはずもない。
「ん、ぉ……?♥ ほぉ……、おぉ♥♥」
「う、んぅ……。」
私は、おちんちんの先を、ぬちぬち、と谷間の入り口に擦りつけて。
亀頭の先に、押し出されてあふれたローションを塗り付けて、滑りを良くして。
そうしてから、みっちりと詰まったおっぱいの谷間に向けて腰を押し出して、お肉を掻きわけるように突き立てていく。
その瞬間、私のおちんちんには、みっちりと詰まったお肉の圧迫感が、むちむち、と伝わってきて。
私は思わず、ため息交じりの呻き声を漏らしてしまう。
この、パイズリというヤツは、めちゃくちゃに気持ち良いかと言えば、そうでもない。
だって、おっぱいの谷間には膣肉のようなひだもないから、当然、複雑な摩擦は得られなくて。
けれどその代わり、ハナの包容力を示すかのように、おちんちんを、むち、と包んでくれる圧迫感。
そうして、じんわりと伝わってくる、心地よいハナの体温から感じる安心感。
まるで、私が、赤ちゃんに戻ったかのようにも思えてしまう、なんというか母性みたいなものも
たっぷりと押し付けられて。
「んぅ、すごぃ……♥♥ ハナ、ママの才能、絶対あるよ……♥♥」
「んぅ、すぅ……、はふ……、んぅ……。」
ハナは、こうまでされても、すやすや、と穏やかな寝息を立てながら眠っていて。
その表情は、例えるならば、清らかな聖女のよう。
そうして、母性たっぷり優しいママの才能まで見せつけて、そのくせ。
そのおっぱいの頂にある乳首は、先ほどまでの愛撫の余韻で、ぷっくりと充血したまま。
ハナが見せるその様子が持つ情報量は、私の脳みその許容量を簡単に超えてしまって。
私の性癖が、何度音を立てて壊れたかなんて、分からない。
「ハナ、いつか本当に、ママにしてあげるからね……?♥♥」
これだけでも、私の目がグルグルとしてしまう程に、性癖にあふれているのに。
さらに、この乳首から母乳まで滲んでいたら、どうなってしまうのだろう。
そんな事を考えてしまった私の口からは、どろり、と欲望に薄汚れた本心が溢れてしまう。
ハナを、ママにしてあげる。
そうする為に必要なのは、生物学的には当然、私が射精すること。
納得する理屈を導き出した私は、そこが妊娠する器官でないことを薄々理解しながら、おっぱいに腰を打ち付け始めて。
「んぉ、ほぉ……♥♥ んぅ、うっ♥♥ パイズリ、きもちぃ……♥♥」
「ん、うっ……。 ふ、んぐ……、ぅ、ぅう……。」
「あ、ごめ、ごめん、ハナ……♥ お、んぅ、でも、きもちぃから、我慢して……♥♥♥」
にゅち、にゅちゅ、と音を立てながら、ハナのお胸の谷間を、私のおちんちんが何度も、往復する。
そうしていればやがて、ぞくぞく、と腰に溜まる快感が弾けそうになって。
きっと、もうちょっとで、射精してしまう。
何度も射精をしてきた経験からそれを悟れば、その瞬間が到来するのが急に、惜しくなる。
まだ、この、まったりとした快感を貪っていたい。
そう思った私は無意識に、腰を振るのに疲れたと自分を納得させて、休憩するようにのっしりと、ハナの身体にお尻を載せて。
そうして、休んでいる間も、緩やかな快感を求めてハナのお胸を捏ねて、谷間に沈んでいる私のおちんちんを揉んで。
そうしていれば、ハナの苦しそうな小さな呻きが聞こえてくる。
確かに、眠っている間に、鳩尾の辺りに乗られて、ゆっくりと体重を掛けられたら、それは、寝苦しいだろう。
ハナはきっと、私のことが大好きなハナはきっと、私の為なら色々と、我慢してくれる。
快感に支配されて負けてしまっている私は、そんな自分勝手な事を考えて。
ハナのお腹に跨りながら、満足するまで、こねこね、とおっぱいを捏ねておちんちんを刺激して。
ようやく満たされたところで腰を浮かせて、再び、へこへこ、と腰を振って、おっぱいのお肉でおちんちんを擦って。
「ううぅ、ごめん、ごめんね、ハナ……。いつかちゃんと、エッチ、しようね……?♥」
そうして、謝りながら見下ろす視線の先には、何も知らずに、すやすやと穏やかな、ハナの寝顔。
ハナにとって信頼できる私の家で、安心できる私の傍で、何にも心配していないとでも言いたげな様子で。
それこそ、誰にも侵されたことなんてないと信じ切っている清楚な姿。
そんなハナを私は、寄せられる信頼を全然部裏切って、汚している。
その背徳感を、私は、うすっぺらい謝罪で薄めて、薄めて。
謝ったから大丈夫だなんて、ぐずぐずに蕩けた倫理観で正当化して。
イケナイことだと分かり切っているのに、ハナの身体を揺するほどに必死に腰を振って、おちんちんを擦り続けて。
「んぉ、おッ……♥♥ い、く、い゛くっ……♥♥♥」
そんな意思の薄弱な私が、込み上げてくる射精感に、我慢の利くはずもない。
絶頂寸前の私のおちんちんの先、亀頭が、一気に敏感になって。
痛みとでも勘違いしてしまいそうなほどの快感に、思わず腰が引けてしまう。
そうしておちんちんを引いた先は、たっぷりとした乳肉に包まれる、おっぱいの中。
左右から支えるように寄せているせいで、むっちりとした、心地よい乳圧に包まれて。
その心地よさにため息が漏れた瞬間、私は絶頂を迎えてしまう。
「う、ふぅ、んん゛ぅぅっっ♥♥♥♥」
「ん、んぅ……。」
最近の研究によると、ふたなりの人は、なんというか、すごく、繁殖力が優秀らしい。
その証拠に、私のおちんちんは、ぐびゅ♥、びゅぐっ♥、とハナの胸の間に精液を吐き出して。
けれど、私の射精の勢いはまだ、衰える様子を見せていない。
私は、もう一度、ぐびゅり♥、とおちんちんが滾って吐精したところで、そのぬめりを味わうように、にゅるり、と思い切り腰を突き出して。
そうすれば、私のおちんちんの先は、ハナの胸の谷間を潜り抜けて、その向こうまで突き出してしまう。
そうして、竿全体で感じる、自分の精液の熱さと、ぬめりと、乳圧に負けるように、おちんちんが、びゅぐり♥♥、びゅぐっ♥♥、と喜んで。
その度に、びゅーっ♥、びゅーっ♥♥、とハナの顔目掛けて、精液の塊が降り注いで。
ハナの可愛いお顔の、鼻筋を、唇を、頬を、おでこまで、言い訳のできないほどに汚していく。
「は、ぁ……♥ きもち、よかったぁ……♥♥」
そうして、おちんちんの中に残った精液まですっかりと絞り切った私は、ほぅ、と溜息をついて。
そうして、自分の精液でぎとぎとに汚れたおちんちんを、ハナのおっぱいで拭いながら、ゆったりと腰を引く。
射精直後の敏感なおちんちんが擦れる感触に、びくり、と震えながら見下ろせば、そこには、あどけないお顔をたっぷりの精液でデコレーションされながらも、未だに眠り姫のままなハナ。
汚れたハナを、つまりは自分の成果をなんとなく観察していれば、昏々と眠るその表情は、なんだか、思い違いかもしれないけれど、安心しているようにも見えて。
ハナの体温で揮発したのか、部屋の中には、私の精液の匂いが、むわり、と充満している。
もしかして、ハナの安心する私の匂いには、その、精液の匂いも含まれて、要るのだろうか。
そんな、悶々とした妄想に囚われていていれば、私の視線の先のハナは、唇に付いた精液が気になったのか、むにゅむにゅ、と唇を動かして。
無意識なのにも関わらず、唇にたっぷりと載った精液を、れるり、と舌でこそいで。
「う、ぉ……♥♥ ハナ、そんなの舐めちゃ、ダメだって……♥」
「ん、んむ……。んぅぅ……。」
ハナは一体、どんな夢を見ているのだろうか。
私に、精液で体を汚されて、あまつさえ、その精液を口にして。
まさか、何か美味しいものでも食べるような夢を、見ているのだろうか。
そんな事を思いながら、じ、とハナを見つめていれば、むにむに、と何かを味わうように動いていた顎の動きが、ふと止まって。
まさか、なんて思っている内に、何かを飲み込む様に、こくり、と喉が動く。
私は、瞬きを忘れたかのようにその様子をじ、と見つめて。
そうして、ぎし、と響いたベッドの軋む音に、弾かれたように我に返る。
「あ、あ……。さすがに、綺麗にしなきゃ……。」
そうして改めて、私は自らが作り出した惨状を認識する。
仰向けで眠るハナのお胸の間に、たっぷりと吐き出した精液。
それどころか私は、ハナの可愛いお顔にまで、精液を無遠慮に飛ばしてしまっていて。
首筋に、顎に、唇に、鼻筋に、おでことさらには、髪にまで少し。
唇にこびりついた精液は、ハナに綺麗にされてしまったけれど、それ以外は手つかずのまま。
こういうのは、区切りがついたところでお片付けしないと、後が面倒になるだけだというのは、何度もこれを繰り返している私には、周知の事実。
私は、香りやら何やらでバレてしまわないように、わざわざハナとお揃いで使っているボディシートを手に取って、そうして、証拠隠滅を図るのだった。
────
「よし、綺麗になった、かな……。」
お胸の谷間に、お顔に、髪。
ボディシートで拭えるところは全部、綺麗になったはず。
私は、拭い取った精液で汚れたボディシートをビニル袋にまとめながら、お手入れの出来栄えを確認する。
「それじゃぁ、次は……♥」
私の視線は、ぬらり、と粘つくように、ハナの身体を舐めていく。
お顔から首筋に、首筋から豊かなお胸に、そうして、さらに、下の方。
少しだけ、むち、とした臍回りに、制服のスカートに包まれている、骨盤の形に張り出した腰。
私は、脇腹から腰までを、そっと、撫で下ろして。
そのままお膝まで手を滑らせて、その裏に手を差し込んだところでやっと、ぴたり、と体の動きが止まる。
「スカート、どうしよ……。」
ふと思うのは、そんなこと。
その答えを得るために、私はすやすやと眠るハナの事をもう一度、上から下まで観察していく。
唇を緩めてすやすやと眠る可愛い寝顔からゆっくりと視線をずらして行けば、ブラウスの袖に腕を通したまま、前をはだけてお胸を丸出しにしていて。
さらに下に視線をずらせば、チェック柄の制服スカートが主張してくる。
その様子は、まるで女子高生というブランド力を、前面に押し出しているかのよう。
だから、当たり前だけれど、ハナは、まだ学生で。
そうして、ハナ自身も知らない間に、こうして、私に身体を弄ばれていて。
そんな状況は、罪悪感と、優越感と、何だか良く分からないぐちゃぐちゃとしたものが交じり合ったような、そんな興奮を呼び起こしてくる。
つまり、抗えない興奮に息を荒くした私の結論は、まぁ、大方の予想通りなのではないだろうか。
「うん……。スカート、そのままにしよ……♥」
ぽつり、と呟いた私は、ハナの膝の裏に手を差し込んだまま、ゆっくりと腕に力を入れて。
そうして、彼女の両足をまとめて右肩に乗せるようにして、持ち上げていく。
人の足というヤツは、体重の3割くらいの重さがあるらしくて。
それを、床から垂直になるほどの位置まで持ち上げるのは、結構大変。
こういう時は、ハナより少しばかり体格が良くて、良かったと思う。
「よい、しょ……っと♥」
私は、小さく掛け声を漏らしながら、ぐ、と力を込めてハナの腰が浮くほどに、右腕で抱えた足を持ち上げて。
そのまま左手をスカートの中に入れて、さらにはハナのお尻の下に捻じ込んでいく。
そうして、ハナの下着のウエストの所に指をかけて、後は一息に引き下ろして。
そのまま足先まで持っていってしまえば、もう、準備完了。
「ふふ、ハナ、可愛くてえっち……♥♥」
私は、ハナの左右の膝裏をしっかりと両手でそれぞれ掴んで。
左右に開くようにしながら、お布団まで下ろしていく。
そうすればハナの足は、まるでアルファベットのMの字のような格好になる。
そんな、まるでお股を私に見せつけるような恰好なのに、短くし過ぎていないスカートが、しっかりと肝心なところを隠す、素晴らしいアクセントになっていて。
自らの慧眼を、自慢したくなるほどだった。
「そうだ、ハナ。写真、撮っておこうね……♥」
「んぅ……。」
「大丈夫、絶対誰にも、見せないから……♥」
こんなに可愛くてエッチな姿を、この場限りにしてしまうのは、とっても惜しい。
そう思った私は、いそいそと自分のスマホを取り出して、カメラを起動する。
さらには、まるで抗議するかのように寝息を立てたハナに、誰にも見せないなんて言い訳をして。
そうして、かしゃり、かしゃり、とシャッターの音を立てていく。
私は、ハナにこうしていたずらをする時は、必ず写真を残すようにしている。
ハナに悪戯できないときに見返してオナニーするための、本当に誰にも見せられない、犯罪記録。
「おまんこも、撮るね……?♥♥」
全身を撮った後は、寝顔に、お胸に、とアップで撮って。
そうして、精液塗れにしたハナを撮るのを忘れていたことを思い出す。
そのことを軽く後悔しながら、今度はスカートを捲って、露わになったおまんこも、接写でぱしゃり。
もちろん、ただ写すだけじゃない。
大陰唇を指で押さえて、左右にしっかりと拡げながら、ぱしゃり。
おまんこの上に親指を添えて、包皮に隠れがちなクリトリスをしっかりと剥き出して、ぱしゃり。
私は、ハナの魅力を余すところなく残すために、そうやって何度もシャッターを切って。
「あれ……?」
そうして、レンズ越しにハナの身体を確かめている内に、ふと感じてしまう、違和感。
気のせいかとも思ったけれど、私はその違和感の正体を確かめるために、スマホの画面をスワイプし始める。
そうして画面に表示するのは、数か月前に悪戯した時に撮った、ハナの写真。
私は、画面に表示された写真と、目の前のハナの身体を何度も見比べて。
その小さな違和感の正体に気付いてしまう。
「やっぱり、ハナ、乳首も、クリトリスも、少し大きくなってるよ♥」
私は、気付いてしまったそれに思わず、にやにやとしてしまいながら、ハナに聞こえるはずのない指摘をする。
それは、まさに、私がハナに沢山イタズラをしてきた成果というか。
私がハナに刻んでしまった爪痕というか。
ともかく、私の胸の中には、ハナのえっちな身体を自分が育てたという達成感のようなものでいっぱいだった。
「ん、ふ……♥ じゃあ、今日も、気持ち良くなろうね、ハナ♥」
私は、ひとしきり撮影をしたスマホを脇に置いて、それから、ハナの身体に手を伸ばしていく。
まずは、その、むっちりとした太腿から。
足を左右に広げているせいですっかりと晒されている内腿を、爪の先を滑らせるようにそわそわと擽って。
そうすれば、ハナはこそばゆいのか、ぴくり、と太ももを震わせてくれる。
そうやって、眠っていても反応を返してくれるハナが、可愛くてたまらない。
「ハナ、かわいー……♥」
「ん、ぅ……、っ。」
爪の先で内腿を擽った後は、そっと、手のひらを押し当てて。
そのまま、しっとりとした肌を、すり、すり、と撫でていく。
私の手は、ゆっくり、ゆっくりと、ハナの内腿を這い上がって。
やがて、ハナの両足の間の、おまんこの近くまでたどり着いて。
「ハナ、すごいえっち……♥」
「っ、っ……。」
私は、ハナの、ぷっくりぷにぷにの大陰唇に指を沈ませるように、にぱ、と左右に広げてしまう。
そうすれば、鮮やかな薄桃色の小陰唇のひだや、その奥までが露わになる。
ハナのおまんこは、敏感なところに触れられていることへの反射なのか、ひく、ひく、と時折蠢いている。
その様子はまるで、私という蟲を誘う、食虫植物が如く。
私は吸い寄せられるように、そこに、顔を近づけて。
「それじゃぁ、いただきまぁす……♥」
ハナのおまんこはまだ、全然、濡れていない。
それなのに無遠慮に弄ってしまったりしてしまえば、きっと、傷つけてしまう。
そう判断した私は、たっぷりと唾液を載せた舌を、べろり、と思い切り突き出して。
そうして、はぁ、と熱い息を吐きかけながら、ハナのおまんこに近づいて。
「んれぇ……♥ れる、れりゅ……♥♥ ん、れぅ……♥♥♥」
「……っ、んっ、ふ……。」
両手で拡げた割れ目に、べたり、と舌の腹を押し付けて。
そうして、舌のざらつきを擦りつけるように、ぞろり、と舐め上げる。
下に感じるハナの味は、仄かな塩味と、微かな苦みと、僅かな酸味。
私は、ハナの味を感じながら、膣穴の少し下から、割れ目の上のクリトリスまで、唾液を擦り付けるように舌を擦りつけて。
その後は、一度舌を戻して、再び唾液をたっぷりと載せて。
二度、三度、とハナのおまんこを舐めていく。
「ん、ちゅぅ……♥♥ んぁむ……♥♥ れりゅぅ……♥♥」
「ふ、ん、ん……っ、ふぅ……っ。」
そうして何度も唾液をまぶしつけて行けば、私の舌の滑りも、徐々に良くなっていく。
小陰唇のひだの内側を、尖らせた舌先でぞりぞりと擦って。
膣穴の入り口を、舌先でくるくるとなぞって。
舌が疲れれば、ふわふわの大陰唇に、まるで食み付くようにキスをして。
硬くした舌を、膣穴に浅く捻じ込んで、ほじほじ、と拡げて。
「んふ……♥ れぅ……♥ ちゅ、ぢゅ、ぢぅ……♥♥」
「ん、ぁ……っ、ふ、ふぅ……っ。」
もちろん、クリトリスへの愛撫だって、忘れない。
私は、クリトリスと、それを守る包皮との間に舌先をねじ入れて。
ぞりゅ、とざらついた舌でほじり出すように、ハナのクリトリスを剥き出してあげる。
その後は、クリトリスをぴったりと覆うように唇を押し付けて。
ちぅ、ちぅ、ちぅ、と優しく吸い上げて。
そうやってハナのクリトリスをしつこく刺激してやれば、唇に触れるその大きさが、ぷくり、と一回り膨れてきて。
それはつまり、丁度良い大きさに、より吸いやすくなるということで。
「ん、ぢゅ、ぢぅ、れる、れぇ……♥♥」
「っ、っ……。ん、んっ、ぁ……。」
ハナが特別なのかどうかは、他の人と比べた事なんてないから分からないけれど。
こうして、女の子の弱点を優しく優しく丁寧に苛めてあげると、眠っているはずなのに、息を詰まらせて、もぞもぞと身体をくゆらせて。
つまりは明らかに、快感に対する反射を返してくる。
もしかすると、強い刺激から逃げようとする、そんな反応なのかもしれない。
けれどそれは、ハナのことが大好きなわたしにとっては、逆効果。
ハナがそうやって可愛い反応を見せてくれるのが嬉しい私は余計に、彼女への愛撫に熱を込めて。
クリトリスに食み付いた唇に力を込めて、ふにふに、と弄んで。
左右に滑らせるように唇で摩擦して、磨いて。
ぢぅ、と音を立てて吸いながら、クリトリスの先っぽばかりを、ちろちろ、と舌先で擽って。
「っぱ……♥ ねぇ、ハナ、濡れてきてるよぉ?♥」
私は、ハナに聞こえるはずがない事を分かっていながら、ちゅぱ、とわざと大きく音を立てて、クリトリスに吸い付いていた口を離す。
そうして、彼女のおまんこを、じ、と見つめて観察すれば、ひく、ひく、と蠢く膣穴から、とぷり、と透明な蜜が溢れていて。
その様子に私は思わず、にんまり、と笑みを浮かべてしまう。
私は、揶揄い交じりに囁きながら、その蜜に誘われるように指を伸ばして。
ぴとり、と膣穴を指の腹で塞ぐように触れてみれば、人の体液特有の、ぬるり、とぬめる感触。
そのまま私は、ひた、ひた、膣穴を指の腹で叩くようにタップを繰り返して。
そうすれば、にち、にち、という音とともに、指とハナのおまんこの間に、トロリとした粘液の橋が架かって。
「ハナ、早く起きないと、もっと酷いこと、されちゃうよ……?♥」
「んん……、っ、っ……、んふ、ふっ……。」
眠り姫になったハナが、何をしたって起きないことは、よぉく、知っている。
なのに、私はハナに選択を迫る様に、起きなければ酷いことするだなんて、脅しをかけて。
そうして、ハナの目が覚めないことを確認して、ほっと安心してしまう。
だって、それなら、イタズラがエスカレートするのだって、起きないハナも少し、悪いわけで。
なんなら、ハナが起きないのは、しても良いよだなんて、同意があるとも、取れるわけで。
だってそれすれば、起きなかったハナが悪いだなんて、責任を転嫁することが出来てしまうわけで。
そうやって予防線を張ろうとする自分の性根に、つくづく自らが見下げ果てた卑怯者だと実感してしまう。
けれど、それと同時に沸き起こる、ぞくぞく、ぞわぞわ、とした興奮。
これ程までに背徳的な興奮を、一度でも味わってしまったら、誰だって、もう戻れない。
「ハナの中、熱くて、とろとろ……♥♥」
「ん、う゛……。」
気が付けば私は、ずくり、とハナの膣穴に、上向けた中指を根元まで捻じ込んでいた。
ハナの膣肉は、私の中指を全部、ねっとりと包み込んで。
そうして、私の勝手な錯覚ではあるのだけれど、どこか嬉しそうに収縮して、私の指を緩く締め付けてくる。
私は、甘えるような締め付けを無視するように、にゅぷ、にゅぐ、と中指を
動かして、ハナの可愛い膣穴を、ほじくり始める。
にゅくにゅく、とハナの膣穴をほじりながら、時折、手首を左右に回して、指先が違う所に当たるように工夫して。
奥までこじ入れたところで指先を招くように動かして、柔らかい膣肉を掻いてやって。
そうして、ハナの膣穴の、お腹側の天井にある、少しざらついたような、ぷっくりと膨れた場所。
Gスポットだなんてもてはやされるそこを、むちむち、とほぐす様に優しくマッサージして。
そうしてやれば、ハナは、本当に寝ているのかが疑わしい程に、途切れ途切れに呻き声を上げながら、腰をくゆらして反応してくれる。
「ハナ、気持ちいい?♥」
「ん、う、う……っ。は、う゛……っ。」
「分かんないから、もっとするね?♥」
「ん、う、んぅう゛ぅう゛ぅっっ……!」
私は楽しくなって、ハナの、その、Gスポットとやらを圧し込むように指先に力を込めて、ぞりぞり、と擦ってやる。
そうすればハナは、ほとんど腰を浮かしそうなほどに強張らせて、うめき声を上げて。
多分、本当に多分だけれど、今、ハナはイってるんだと思う。
私は、この推定絶頂がより長く続きますようにと願いながら、よしよし、とそこを指の先で撫で続けて。
ようやく、くたり、とハナの力が抜けたところで、にゅぷ、と指を引き抜いてしまう。
ハナの反応を見る限りでは、彼女は眠りながらも、感じている。
一度、起きた後に真っ赤になったハナが、何食わぬ顔でいた私に、すっごいエッチな夢を見た、なんて言っていたから、彼女の症状であるこの昏睡は、どちらかというと脳だけが起きているレム睡眠に近いのかもしれない。
そんな事を考えながらハナのおまんこを見下ろしてみれば、絶頂の余韻なのか、その膣穴が誘うように、ひくひく、と蠢いていて。
だから、やめて、とも何にも言わない、ハナが悪い。
「もっと、気持ち良くなろうね、ハナ♥ んぁむ……♥♥」
「は、あ゛っ……! ん、う、うぅ……っっ!」
「ん、ちゅ、れる……♥♥ ん、ふふ……♥ かわいー……♥♥ あむ、ぢぅぅ……♥♥」
「っ、っっ……! う、う゛、ううぅ……っ!」
私は、その、ひくひく、とヒクついている膣穴に再び、指を捻じ込んでいく。
それも、今度は中指だけじゃなくて、揃えた薬指も、一緒に。
締め付けてくるせいで狭い膣穴を抉じ拡げるように、私は手首を左右に捻って。
そうして、私の狙いは、ハナの膣穴だけじゃない。
それは、私が指を捻じ込んでいる膣穴の少し上で、すっかりと油断をしている、クリトリス。
性的快感にぷっくりと膨れたせいで、自らを守ってくれるはずの包皮から、すっかりとその身を覗かせていて。
だから私は遠慮なく、もう片手の親指でその上を押し上げるように、残りの包皮からしっかりと剥き出して。
先ほどまでのように、はむり、と吸い付いて、たっぷりの唾液をまぶした舌で磨いて。
唇で挟んで、転がして、吸い付いて。
もしかするとハナは、先ほどまでの愛撫の余韻で、余程敏感になっていたのかもしれない。
その証拠に、ハナは小さく呻きながら、腰を浮かせるほどに身体を強張らせて。
おそらく、再び、絶頂を迎えていて。
そんなハナが可愛くて可愛くて、仕方がない。
「ハナ、いーっぱい、イっていいからね♥ れりゅ、れぅ……♥♥」
「ん゛、ぅ゛……、う、うう゛ぅぅぅん゛んぅっっ!」
ハナの膣穴は、私の指を二本とも、みっちりと咥えこんで、締め付けて。
だから私は、その締め付けに抵抗するように、半ば無理矢理に、ぐちぐち、と抽挿を繰り返す。
何度も同じところばかりを刺激しないように、指を動かす度に角度を変えて。
さらには、指を膣中で曲げて、柔らかい膣肉を、掻きほぐす様に指先を立てて。
そうしながらお口では、れりれり、と丁寧に丁寧に、クリトリスを舌で優しく磨いて。
時折、むちゅ、とクリトリスを覆うように、その周りに唇を押し当てて。
そこを強調してやる様に、ちゅむ、ぢゅぅ、と強く吸い付いて、刺激して。
そうして熱心に愛撫してやれば、ハナは面白いように、腰を跳ねさせて、何度も絶頂を迎えて。
「んぅっっ! う、う゛っ、ん、お゛っ……!」
「んぁ、うわっ! え、ハナっ……?」
そうしてハナのことを丁寧に愛撫して、一体何分が過ぎたことだろうか。
きっと、5分だとか10分だとか、そんな短い間ではないのは、間違いない。
びくびく、と気持ちよさそうに震えるハナが可愛くて、時間なんて簡単に忘れてしまう。
ともかく、異変が起きたのはそうして、たっぷりとハナを可愛がっていた最中のことだった。
何度も絶頂を繰り返した後、ハナの膣肉は、ひと際強く私の指を締め付けて。
そうしてその直後に感じたのは、クリに吸い付いている私の顎に、喉に、そうして胸に、ぱちゃぱちゃ、とかかる生温かい感触。
驚いて口を離せば、今度はハナの膣穴をいじめる私の右腕の、その前腕を、その生温かいものが、たぱたぱ、と濡らして。
何事かと思えば、ハナの膣肉が痙攣しながら、ぶし、ぶしゅ、と透明なしぶきを噴かせていて。
どうやらハナはとうとう、眠っている間にイき潮をまき散らすという高等な技を、覚えてしまったらしい。
あっけに取られながら見下ろせば、ベッドのシーツはすっかりとべしゃべしゃに湿っていて。
そうして、未だに制服を纏っていた私のブラウスも、ハナのイき潮ですっかりと、濡れてしまっている。
「もう、ハナぁ……?♥ お漏らしするときは、言わないといけないよね……?♥」
「ん、う゛っ、う゛、あ゛っ……。」
なんにしても、いきなり潮噴きは、酷い。
素直にそう思った私は、びく、びく、と余韻に体を震わせながら呻くハナを咎めるように文句を言ってみるけれど。
でも、私のその口調は、嬉しさから少し上擦ってしまっていた。
だって、ハナは、今まで沢山イタズラしてきたけれど、こうしてイき潮を噴いてしまうことは、一度も無くて。
だからこれは、今日までの開発の積み重ねの、明確な成果。
それを前にすれば、達成感に気持ちが昂ってしまうのも、仕方がない。
今すぐにでも誰かに、ハナったら寝てる間にイき潮が噴けるくらい、敏感になったんですよ、なんて報告してしまいたいくらい。
けれどそれは、怒られるだけ、だろうか。
「んふ、ふふ……♥♥」
「んぅ……、すぅ……。」
ともあれ今日はハナの、イき潮記念日。
いそいそと自分のスマホを拾い上げた私は、すやすやと眠るハナの、イき潮直後であられもない姿を、かしゃかしゃ、と写真に収めていく。
お淑やかに瞳を閉じた、けれど絶頂の興奮に頬を紅潮させた、あでやかな表情。
ブラウスをはだけたまま、だぷん、と迫力のある、お胸の様子。
自らの噴いたイき潮で、べしょべしょに濡れた、刺激に真っ赤に充血した、おまんこ。
それぞれのパーツをズームするのは勿論、少し引いて、上半身と下半身でそれぞれ写してみたり、もちろん、全身も。
ハナの写真を撮るときは当然、一番の高画質になる設定にしているから、スマホの容量不足が最近の、悩みどころ。
そんな私の悩みと、良い写真が撮れた満足感と、込み上げてくる私の興奮の限界とのバランスが釣り合ったところで、私はスマホを背後に置いて。
「ハナ、そろそろ……、良い、よね……?♥」
「すぅ……、すぅ……。」
正直言って、もう、我慢できない。
私は、興奮のあまりに渇いた喉を誤魔化すように、こくり、と喉を鳴らして。
ハナの足の間に、ハナのイき潮で湿って冷たいシーツの上に、膝立ちで、よじよじ、とにじり寄っていく。
そうすれで嫌でも意識してしまうのは、自分の足の間にある、おちんちんのこと。
ハナに悪戯をしている間中、ずっとガチガチに硬くなっているそれは、今も、私のスカートを破ろうとするような勢いで上向いて、スカートの生地でテントを作っていて。
そうして意識してしまうと、ぞりぞり、としたスカートの硬い生地が先に擦れる感触が、気持ちいい。
「うわ……♥」
私は、そんなおちんちんを自由にしてやる様に、はらり、とスカートを捲り上げる。
そうして目に入ったおちんちんの惨状は、思わず自分でも引いてしまう程だった。
まず目に入るのは、その先っぽ、亀頭の部分。
色は赤黒く、形は丸く、これでもかという程にパンパンに張り詰めて。
その先の、鈴口は、ひくひく、と戦慄きながら、だらだら、と涎のように先走りを垂れ流している。
先っぽの丸さから連なるカリは、矢じりの返しのように張り出して、竿との間に1cm近い段差を作っている。
段差の先の竿は、ぼこぼこ、と血管を浮かせながらその亀頭を捧げ持つように上向きに支えて。
根本から先までの長さは、一度試しに計った時は大体、22cm。
個人的な印象では、なかなかに立派な、巨根だと思う。
ハナの140cm前半という身長と比べたら、おおよそ、ななぶんのいち。
私は今から、ハナに、これを捻じ込むのだ。
「ハナ、ごめんね? 今日も、れいぷ、するね……♥」
「んぅ、ううぅ……。」
そうやって改めて口にしてみれば、自らのこの行為が犯罪なのだと、あらためて実感してしまう。
意識のない相手に、性行為を強要する、明らかな不同意性交。
初めのうちこそ、そのことを正しく理解して、おっかなびっくりだった私はもう、何年の間も繰り返されたこの行為にすっかりと、慣れてしまっている。
だから、私の口から漏れ出る小さな謝罪の声はもう、形ばかり。
さらには、最初の内こそきちんとコンドームを使っていたけれど、眠っている間に生理が来て、シーツを何度も汚しているハナにピルを勧めてからはずっと、生えっちしかしていない。
私は、最早それすらも興奮のスパイスに感じながら、おちんちんを握って、その先端をハナのおまんこに向けて、狙いを着けていく。
ひく、ひく、と蠢くハナの膣穴の入り口に、おちんちんの先を、むっちりと押し付けて、後は、腰を突き出すだけ。
「は、あっ♥♥ ふ、んふ、っ♥♥ お゛ッ……♥♥♥」
「っ、っ……! ん゛、う゛、う゛ッ……!」
ゆっくりと腰を押し出せば、ハナの膣穴の入り口を、亀頭の先が、みちり、と押し拡げる、きつい感触。
私は、そんな、ハナの抵抗のような感触を愉しみながら、容赦なく、けれどゆっくり、腰を進めていく。
ちらり、と見下ろしてみれば、ハナの膣穴は必死に、私のおちんちんで一番太い、張り出したカリのところを飲み込もうとしていて。
その努力が実ったのか、ようやく、くぽり、と膣口の括約筋が、段差の先のカリ首に、はまり込む。
散々に弄ばれて、潮を噴くほどにイかされて。
そんな準備をたっぷりとさせられたハナのおまんこはもう、すっかりトロトロに濡れていて、ローション要らず。
ハナの膣肉は、大きな侵略者を拒む様に、ぎゅぅ、と締め付けて、道を狭めているけれど。
たっぷりと溢れるほどの蜜の所為で、その抵抗もむなしく、私のおちんちんを咥え込んでいってしまう。
「ん、ん♥♥♥ んぅ……?♥」
けれど、そうやって竿の半分くらいを捻じ込んだところで、おちんちんの先に感じる、何かの抵抗のような壁。
私は、その正体を探る様にしばらく、ねちねち、と腰を小刻みに揺すって、おちんちんの先に当たるそれを小突き回す。
それはなんというか、ぷりぷり、と弾力的な、ぷっくりとした感触。
私はしばらくそれを小突き回して、捏ねまわして、やっとその正体に思い至る。
多分、私のおちんちんの先にぷにぷにと当たるそれは、子宮口。
どうやら、繰り返された性的絶頂のあまり、本能的に子種が欲しくなった子宮が、降りてきてしまっているらしい。
「奥まで、入れるからね?♥♥」
「う゛っ、ん゛ぅ、う゛、うう゛ぅっっ!」
そうと分かれば、遠慮はいらない。
だって、私もおちんちんを根元まで、捻じ込みたいし。
そんな想いに憑りつかれた私は、ハナの両足を持ち上げるように、まんぐり返し、なんて言われる格好にさせて。
そうして、上から、しっかりと体重を掛けるように、どすり、と腰を打ち下ろす。
当然、一度では根元まで捻じ込めないから、ハナに理解らせるかのように、何度も、何度も。
そうすればやがて、ぴったりと隙間なくくっついてしまう、お互いの腰と腰。
私のおちんちんの先には、奥の壁をぐりぐりと圧し潰すような、そんな感触が伝わってくる。
私はそのまま、ぐりぐり、と腰を回して、おちんちんの先に当たって逃げ回る、ぷにぷにの子宮口を、よしよし、と刺激して。
そうして、おちんちんの根元までがみっちりと粘膜に包まれるその安心感のような感覚に、ほぅ、と溜息をついてしまう。
「ハナ、動くね……♥ ん、ぉ、おッ……♥♥♥」
「う゛っ、ん゛っ、う゛、お゛ッ……!」
けれど、その安心感だけでは、残念なことに私の欲望は、満たされない。
だから私は、もっと気持ち良くなる準備のために、持ち上げるように腰を引いて、ずるぅ、とおちんちんを引き抜いていく。
そうすれば、しっかりと張り出したカリが、ぞりぞり、と膣肉のひだを引っ掻いて。
それに巻き込まれたハナの本気汁が、どぽり、と膣穴とおちんちんの隙間からあふれ出す。
私は、カリ首の段差に、くっぽりと膣口の括約筋が引っかかるまでしっかりと腰を引いて。
そこから再び、どちゅり、と思い切り、腰を突き出していく。
私のおちんちんを追い出して、すぐに元の狭さに戻ろうとする膣穴をこじ開けて。
再び浅くなりつつあった膣奥を思い切り突き上げて。
ぐりぐり、と腰を回して、奥の子宮を揺さぶって、子宮口をぷりぷりと捏ねて。
そこまでが、1セット。
それを何度も繰り返してやれば、奥を突き上げられるたびに、ハナは重い呻き声を漏らして。
それがまるで、ハナが起きて喘いでいるかのようで、ぞわぞわ、と興奮が背筋に走ってしまう。
「ハナ、ハナっ♥♥♥ ん、んぅっ♥♥ おっっ♥♥」
「う、あ゛、う゛っっ……! んぅ、ん゛、ううぅっ……!」
私だって、思春期の真っ盛り。
好きな人、つまりはハナと、エッチする妄想なんて、何度もしている。
ハナはきっと、私に奉仕してくれている間は、持ち前の集中でしっかりと覚醒したまま、夢中になって責めてきて。
けれど、いざ自分が愛撫されるとなると、何に集中していいか分からずに、とろん、と眠気に襲われるに違いない。
きっと、可愛くて優しいハナは、エッチの時に眠りそうだったら、絶対に起こしてと懇願するはずで。
だから妄想の中の私は、ハナが眠りそうになるたびに、内腿を抓って、頬を張って、そうやって痛みで無理矢理に覚醒させて。
「う、んんぅっっ♥♥ ハナ、もう、イきそう……♥♥」
「んぁ、は、あッ……! うう、んぅ、うっ……!」
そんな妄想に憑りつかれながら、私は必死に腰を何度も打ち下ろす。
結局のところ、ハナの身体がこの快感に悦んでいるのは、間違いない。
だって、私が腰を振る度に、ハナの膣肉は嬉しそうに、わたしのおちんちんを締め付けて。
そうして、先ほどまで指でほじくっていた時のように、びくびく、と身体を震わせて、推定絶頂を繰り返している。
さらには時折、私の下腹に、生温かい飛沫が飛んでいて。
どうやらすっかりと膣イきに目覚めたハナは、私のおちんちんでも潮を噴けるように成長しているようだった。
そんな健気なハナの様子を目の当たりにしてしまえば、ハナのことが大好きな私は、もう、我慢の限界を突き付けられるばかり。
「イく、イくっ♥♥♥ んぉ、おっ♥♥♥ ううぅぅぅぅ……っっ♥♥」
限界を迎えた私は、最後に思い切り腰を打ち下ろして。
そうして、ぐりぐり、と腰を捻りながら、その時を待ち受ける。
お腹の奥が蕩けてしまうような、鋭くて甘い射精感。
腰の奥から、おちんちんの根元に溜まって、こみ上げて。
それに我慢できずに、思わず腹筋を凹ませた途端に、ぐびゅ♥、と塊のような何かが、おちんちんの中を駆け上がって。
そこからはもう、堰を切ったかのような勢いだった。
おちんちんがハナの中で、跳ねて、滾る度に、ぶびゅっ♥、びゅる♥、びゅーーっ♥♥、と勢いよく精液が迸って。
ハナの膣奥を、取り返しがつかないほどに、満たして、汚していく。
ぶびゅ、びゅぐ、とおちんちんの中を精液が走る度に、ばちばち、と静電気のように脳みそに走る、麻薬のように中毒的な快感。
意識のない相手に、不同意性交を強要した後の、気持ちいい
わたしは、その、犯罪でしかない行為の快感を余すところなく楽しんで。
その余韻までも味わってからようやく、ずるり、と腰を引いて、おちんちんを引き抜いて。
「ハナ……♥ 気持ち良かった……?♥♥」
「ん、ぁ……。 はぁ、う……。 すぅ……。」
私は、未だにハナに圧し掛かったまま、ハナの様子をじっとりと、見下ろしてみる。
ハナも、私のレイプですっかりと気持ち良くなっていたのは、間違いない。
その証拠に、すっかりと紅くなった頬を隠すことも無く、その呼吸を上擦らせていて。
けれど私の行為が落ち着いたからか、様子を見ている内に、その上擦っていた呼吸も、ゆっくりと収まっていく。
ちらり、と時計を見れば、時刻はまだ、15時半。
ハナが眠りについたのが14時くらいだから、4時間は絶対に起きないハナは、18時までは、夢の中。
後片付けに30分くらいかかると計算しても、まだ2時間は、楽しめる。
「ハナ、まだ、するよね……?♥」
「んぅ……。」
私は、返事が来ることなんて無いのを理解しながら、ハナに問いかける。
私はハナが大好きで、だから、ハナが嫌がることなんて、絶対にしたくない。
だから、ハナが嫌だと言わない限りは、この行為を続けたって、何も問題はない。
私だって、こんなに狂った考え方は、何処かがおかしいというのは、理解している。
けれど、好きな相手を前にしてしまえば、私の理性なんて、風前の灯火どころか、ずっと掻き消えていて。
むしろ、お互いに好き合ってることをハナが知らないだけで、実際に好き合ってるのだから、ギリギリのところでセーフなのではないだろうか。
私はそうやって、脳みそをあらぬ方向にぐるぐると回転させながら、再びハナの膣穴におちんちんを、ぐっぽりと捻じ込んでしまうのだった。
────
「ハナ、ハナ。そろそろ起きれる?」
ハナに密着するように圧し掛かって、ハナの唇に食み付きながら、
ハナをうつ伏せに転がして、寝バックの恰好で圧し潰しながら、
ひたすら射精を我慢して、めちゃくちゃに腰を振って、何度もハメ潮を噴かせてみたり。
私はそうやって、制限時間のギリギリまで、ハナの身体を愉しんで。
その後に広がる惨状を大慌てで片づけて証拠を隠滅した後、私はそっと、すやすやと眠るハナの肩を揺すってあげる。
時刻は今、18時を過ぎたところ。
ハナは、入眠直後から4時間の、何をされても起きられない異常な眠りが過ぎた今、通常の睡眠に移行しているはずで。
だからそうして声をかけながら身体を揺すれば、やがて、うっすらと瞳を開く。
眠り姫をやめたハナはその視線を、部屋の天井と、私の顔とで行ったり来たりさせて。
そうしてまるで、ぽん、と爆発するように顔を赤くして、夏掛けの布団でその可愛いお顔を隠してしまう。
「うぅーっっ!」
「ハナ? どうしたの?」
「あぁーっっ!」
「ハナ? ちょっと!?」
そうして、そのまま、じたじた、と両足を交互にはね上げて、まるで子供のように暴れ始める。
私は、今までに見せた事のないそのハナの奇行に、びくり、と肩を震わせて。
思わず叫ぶように、ハナの名前を呼んで、肩を揺すって。
そうすれば、ハナはやがて、じたじた、と暴れさせていた両足を落ち着かせて。
しばらくしてようやく、真っ赤になった可愛いお顔を、お布団から覗かせてくれる。
「れおちゃん、ごめん……。」
「うん……。ハナ、どうしたの?」
「えっと……、引かない?」
「引かないって。」
「あの、ね? すっごい、エッチな夢を、見ちゃったの。」
「そ、そっか……。」
それから、何がハナをそうしたのかを、ぽつぽつ、とお話してくれる。
どうやらハナは、私のお布団でお昼寝をした時に、エッチな夢を見たのが恥ずかしかったらしい。
やっぱり、ハナが眠っている時にしている私のイタズラのこと、ハナは無意識で覚えていて。
それはハナの脳においては、夢だと処理されているらしい。
そのことに安堵する一方、けれどそれがもしも、現実のことだとバレてしまったら。
そんな事を考えてしまえば、私の背中を、冷や汗が伝ってしまう。
「……れおちゃんと、エッチする夢だった。」
「え……。」
「ほら、れおちゃん、引いた!」
「え、ちょっとまって、引いてないって!」
「うわぁぁ、もうお終い、言うんじゃなかった!」
そうして私は、さらに続いたハナのセリフに、思わず絶句してしまう。
ハナったらもしかして、思ったより、憶えてるんじゃないだろうか。
もしかして、バレる?
そう思ってしまった私は、言葉を選ぶように、はくはく、と喘いで。
けれどハナは、何も言えない私の様子を見て、誤解をしてしまったらしい。
ハナは、泣きそうな程に表情を歪ませて、再び、すぽん、と布団をかぶって。
じたばた、と両足を暴れさせて。
この状況が、ちょっとまずいのは、分かる。
もしかして、こんな些細なことがきっかけで、関係が疎遠になってしまったり、するのかもしれない。
そんなのは、本当に、嫌だ。
だから、私はこの状況をひっくり返せるような一手を探して、頭の中をぐるぐると回転させて。
「わ、私、ハナとならエッチできるから!」
「っ……? え……? ほんと?」
「あ、あぁあ……。ああぁあぁ、もう!ホント!」
「そっか、そっかぁ……。えへへ……♥」
結局のところ、お互いの間に横たわる雰囲気とか、初めて見たハナのイヤイヤとか、そういう物に私はすっかり、混乱してしまっていたらしい。
大混乱の極致に至った私は、思わずとんでもないセリフを吐いて。
ハナは、私のそのセリフを認識した途端に、ぴたり、とその動きを止める。
さらには、念押しのようにも聞こえるハナのセリフを、少し自棄になりながら認めてしまえば、すっかりと私に甘える時のいつもの笑顔を浮かべたハナが、ぴょこん、と布団から顔を覗かせる。
別にこれは、お互いに告白だと認識してはいないだろうけれど、でも、確かに、お互いの関係が少し、進んだのだと思う。
私は、すっかり大人しくなって私に甘えるように擦り寄ってくるハナの頭を撫でてやって。
さすがにそろそろ逃れられない、と告白の算段に頭を悩ませ始めるのだった。
ふたなりものが増えますように……!