7つの異聞帯を切除し、人理を取り戻す戦いの最中。
人類最後のマスターである藤丸立香は、これまでの特異点や異聞帯の戦いの中で心を壊しそうになるほどの過酷な戦いを乗り越えてきた。
…いや、筈だった。
特異点と異聞帯での出来事はマスターである藤丸の心に重くのしかかり、それが彼の価値観を大きく狂わせ変えていっていた。
特に大きかったのは第5異聞帯オリュンポスでのアフロディーテの精神操作、そして第6異聞帯アヴァロン・ル・フェでの失意の庭。
幻想とは言え信じていた者、信頼していた仲間達に裏切られ、罵声を浴びせられ、捨てられる…
真実ではないとしてもその経験は藤丸の心に大きな「癖」を刻み込んでいた…



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pixivにも投稿しています!
ルーン魔術ってホンマに便利やなあ~


第1話

次の異聞帯の攻略の準備を進めている最中、マスターである藤丸は日々トレーニングや休息、勉学を行っていたが

それでもどうしても手隙の時間ができてしまったため、管制室にいるゴルドルフやダ・ヴィンチ、シオンらに許可を取り

既に攻略した特異点や異聞帯に向かい、召喚したサーヴァントの宝具やスキルを確認する為の戦闘能力の把握や、サーヴァントの強化の為の素材、QPの調達を行っていた。

攻略した特異点での素材調達は、初めの方こそ念のため複数のサーヴァントを伴って特異点へレイシフトしていたが

特異点内に出てくるエネミーの特徴については全て把握した為、カルデアの魔力や電力の削減の為に連れていくサーヴァントは

一基だけ共にレイシフトし、もし不測の事態が起こればその場で影のサーヴァントを召喚する…という方法で行っていた。

 

管制室から許可を取り、マイルームへ向かう途中の廊下を歩いていると目の前から歩いてくる一人の人影が目に入る。

スラっとして細く、均等の取れたスタイルに意志の強そうな眼と美しい顔立ち。

艶の入った長くサラサラとした黒髪をたなびかせ、細い体を包むダークパープルの衣装…

ランサークラスのサーヴァントで、このカルデアにて初めて召喚された最上級サーヴァント。

影の国の女王スカサハだった。

彼女も目の前から藤丸が来ているのに気づいているようで、軽く手を挙げて

 

「マスター、今回も素材集めやQPの調達に行くのだろう?ならばいつものようにわしが同行しよう。」

 

「うん、ありがとう師匠。いつもごめんね。こんな雑用みたいな役目頼んじゃって。」

 

「ははは!確かにこの影の国の女王、スカサハに雑用を依頼してくる男は古今東西マスターだけかもしれぬな!だが…それでこそマスターの器量をしれるというもの。遠慮などするな。」

 

スカサハからの申し出に藤丸は申し訳なさそうにお礼を言うが、彼女はそんなことは気にするなっと言わんばかりに藤丸の顎に手を当て顔を覗きこむ。

彼女の赤く、大きい双眸でじっと見つめられると美しい顔立ちと相まって思わず藤丸は目を逸らしてしまう。

スカサハもそんな藤丸の反応が面白いのか、視線を逸らした先に移動して目を合わせる…そんな年上の彼女が年下の彼氏を揶揄うみたいな遊びをしばらくしていたが、人の気配を感じ取ると。

 

「それより調達に行くのならばいつものように準備が必要だろう。生憎わしも今は暇なのでな。マスターの準備を手伝おう。」

 

「うん、ありがとう師匠。それじゃあよろしくね。…いつものように。」

 

「…ああ、いつものように…な。」

 

含みのある言い方をする藤丸とスカサハ。

その言葉を聞いただけでは当事者の二人以外、言葉の意味を汲み取れるものはいないだろう。

現に藤丸はスカサハと共にマイルームへ向かう途中…どこか興奮したように顔を赤らめ、少し前かがみ気味に歩いており

逆にスカサハは藤丸の言葉に返す際に、少し面倒…と言わんばかりに長い髪をかき上げて軽いため息を吐いていた。

その日のマスターのマイルームのドアからは、仲睦まじい男女の声が聞こえたという…

 

以前はオルレアンやセプテム、下総、バビロニア等連れていくサーヴァントや回収できる素材によって場所を変えていたが、ここしばらくはずっとスカサハと素材集めの為に周回している藤丸。

今回訪れたのはかつての新宿特異点。

ジェームズ・モリアーティと魔人バアルが手を組み、「幻影魔人同盟」を名乗って星を破壊しようとしていた特異点。

その跡地とも言える場所で聖杯を回収した事によって特異点は解消され、安全な場所となった筈だったが…

 

「おうおう、そこの兄ちゃん姉ちゃん!ここは俺たちの縄張りだぜ!何勝手に入ってんだぁ!?」

 

「ちゃんと許可はとったのか!?俺らは何も聞いちゃいねえぜぇ!!」

 

藤丸とスカサハは新宿特異点で最もエネミーの数が多い場所を訪れていた。

その理由は至極単純で、敵の数が多いところの方が素材やQPのドロップ率が良く効率が良い為だった。

 

「ふむ、毎度毎度この場所に来ると皆同じような事を言うものだ。不思議なものだな。」

 

スカサハは目の前にいるチンピラ男の大群の前に立つと、愛槍であるゲイ・ボルグを具現させる。

 

「ひゃははははは!この人数相手に一人でやろうってのか!?」

 

「兄貴!さっさとこの女やっちゃいましょう!」

 

チンピラ男たちはスカサハが槍を構えたのを見て、自分たちもそれぞれの得物を持ってスカサハを取り囲む。

 

何も知らない者が見れば多勢に無勢。チンピラ達が持っている得物を含めれば

金品などを差し出し、土下座して泣いて許しを請う場面だろう。

相手がサーヴァントで、彼女でなければ

 

「力を示せ!このスカサハに!!」

 

スカサハが一閃の黒い影となると、一人…また一人とチンピラ達が葬られていく。

槍で斬られ、貫かれ、串刺しにされ、殺された者は自分がなぜ死んだかもわからないであろう程の速さ。

ものの数秒の内に10人以上のチンピラの死体の山ができ

 

「ひ、ひぃぃぃ…」

 

かろうじて初撃から外れた者達はスカサハの強さと速さに恐怖し、逃げ出してしまう者もいた。

彼女の強さを知っている者や、この惨状を見た者ならばその選択を責めるものはいないだろう。

 

「ば、馬鹿野郎!相手は一人でしかも女だ!び、びびることはねえ!やっちまえ!」

 

恐怖を振り払い死体の山を築いていくスカサハに襲い掛かるチンピラ達。

彼女はそんな襲い来る彼らを

 

「ふむ、恐怖に打ち勝ち反撃に転じるその勇気は称賛に値する。だが…」

 

スキル「魔境の智慧」を発動し、襲いくるチンピラ達の得物の軌道、出所を見極めて一つ一つ避ける。

そしてスキル「原初のルーン」を発動し、切れ味の増した槍を振るえば…

 

「勝算も無くただ闇雲に突っ込んでくる事は勇気ではなく、ただの無謀そのものだ。」

 

襲い掛かってきたチンピラ達は瞬く間にただの肉塊となり果てた。

あっという間に半数近くが脱落したチンピラ達。

スカサハに勝てない…っと理解した者もおり、その時ただ偶然…藤丸と目が合うと邪悪な笑みを浮かべて。

 

「ま、まずはお前から片づけてやらああああああ!!」

 

藤丸の存在に気付いたチンピラ達は狙いをスカサハから藤丸に切り替える。

それぞれが得物を持ちながら藤丸に飛び掛かる様に襲いかかると…

 

「ガンド!!」

 

藤丸が右手の人差し指を打つ相手の方に向けて、ピストルの形を作ると着ている礼装から魔力が発せられて

黒い弾丸となって、襲いかかってくるチンピラ男達に直撃する。

 

「ガ………ッ!」

 

ガンドが当たったチンピラ男達は、体が痺れて動けなくなりその場で固まる。

そして動けなくなったチンピラ達は…

 

「いぎゃ…」「ひ…」「ぎあああああああ!!」

 

背後からスカサハの槍でそれぞれ刺され、両断されて絶命する。

 

「無事か、マスター。…うむ、やはりな。ただただ儀礼的に聞いただけだ。さて…」

 

藤丸の安全と怪我が無い事を確認したスカサハは、彼を守る様に彼の前に立って再び槍を構えて。

 

「さあ、わしを楽しませてみよ!!」

 

 

 

「師匠、お疲れ様!」

 

戦い始めて僅か数分後…

藤丸とスカサハを取り囲んでいたチンピラ達は全滅していた。

ここが特異点の中の為か絶命した者は消滅し、逃げ出した者もいた。

その為最初にいたチンピラ達の9割はこの場から消えていた。

 

「うぅ…」「い、痛てえよぉ…」

 

残りの1割のチンピラ達も命が助かっただけで、怪我を負い上手く動けない者が多かった。

先ほどまでのいきり立った目つきや態度はどこへやら…

藤丸とスカサハがチラッと彼らに視線を向けるとそれだけで

 

「ひ、ひぃ…っ!!」「ば、化物…っ!!」

 

チンピラ達は怪我もどこへやら…皆一目散に逃げだしてしまった。

 

「こんなか弱い少女を化物呼ばわりとは失礼な輩どもよ…む?」

 

蜘蛛の子のように散って逃げていくチンピラ男達だが、その中で一人残った男がいた。

そのチンピラ男はスカサハの槍で足を貫かれた為、立ち上がる事も出来ずに火事場のバカ力で逃げる事も出来なかった。

藤丸はそのチンピラ男に近づき、スカサハもチンピラ男が何かをした時に藤丸を守れるように彼の横を歩き近づくと

 

「ひ、ひぃ…い、嫌だ…やめてくれ!頼む…し、死にたくない…!!」

 

チンピラ男はかけているサングラスの奥に隠している目から大粒の涙を流し始め、膝も恐怖の為か痛みの為か…ガクガクと震える。

それだけでなく

 

「あ…」

 

殺されると思う恐怖からか…チンピラ男はがくがくと膝を震わせながら履いているズボンの股間部に大きな染みができていく。

 

「あ~…漏らしちゃった。」

 

「全く恐怖で失禁するとは。情けないことこの上ないな。」

 

目の前で命乞いしながら失禁する男に、呆れたように額に手を当てて頭を振るスカサハ。

そして持っている槍を目の前のチンピラ男に向けて構えると

 

「そろそろ終わらせようか、マスターこいつも始末していいだろうか?」

 

スカサハが目の前のチンピラ男も槍で消滅させようと近づけば、チンピラ男は首を横に振りながら後ろに後ずさる。

そして彼の首に槍の穂先を向けて、一気に貫こうと突き刺さる

 

「師匠!待って!!」

 

…ことは無かった。

チンピラ男の喉に突き刺さる直前に槍は止まり、スカサハは藤丸を怪訝そうに振り向いて。

 

「なぜ止める、マスター。こいつは敵だ。しかもマスターを害そうとしたな。ここで始末しておかないと後々面倒なことになるかもだぞ。」

 

藤丸が止めた為、槍で貫くことは寸止めしたが未だチンピラ男の首に槍の切っ先を向けたままのスカサハは、いつでもこの男の命を奪えるぞ…っと言っているようなもの。

チンピラ男もそれがわかっているのか涙を流しながら、首を左右に振って命乞いしている。

藤丸はそんな二人の様子を見て…心の奥底で言いようの無い、表現しがたい何らかの感情の炎が燃え盛り始めたのがわかる。

そして藤丸はチンピラ男に近づくと、着ている礼装を回復系の礼装に切り替えてチンピラ男の怪我を治癒する。

しばらくして…

 

「ふう…これでよし。怪我はどうですか、歩けますか?」

 

「あ…歩ける…立てる…でもなんで…?」

 

チンピラ男は怪我を治癒されると、立ち上がって歩けることを確認するが何故治療したのか…怪訝な表情を浮かべる。

その疑問はご最もで藤丸の意図に気づいたスカサハは

 

「はあ…」

 

ため息を吐いて呆れたように頭に手を当て頭を振る。

 

「すいません、突然怪我を直されて戸惑ったと思いますがあなたにちょっとお願いがありまして…俺の師匠である彼女、スカサハをあなたに貸出しますので抱いてもらえないですか?」

 

藤丸からの突然の申し出に何が何だかわからないとばかりに混乱するチンピラ男。

チンピラ男は藤丸とスカサハを交互に見ると

 

「…え、抱く?俺が?この女を?」

 

少しの間チンピラ男が藤丸の言った言葉を整理して考えていると、少しづつ彼の中で藤丸の言葉の意味がわかってくる。

スカサハの事を顔から身体…足の先までじっと眺めていると、スカサハからのにらみつける様な鋭い視線を向けられて

 

「ひ…っ!む、無理無理!俺にこんな女が手に負えるわけがねえ!こ、殺されちまうよ…!!」

 

スカサハの視線にビビッているのか、チンピラ男は泣きそうな表情で頭を左右に振る。

藤丸はそんなスカサハを諫めつつもチンピラ男の顔を覗き込むと…

 

「信じられないかもしれないけど、大丈夫です。実はこういった事はいろんな人にお願いしていて、今回が初めてではないんです。もし受けて頂けるなら後日報酬もお支払いいたします。」

 

実は藤丸とスカサハにとってこの寝取らせプレイの遊びは初めてではなく、それこそこれまでの素材集めの為に訪れた解消済みの特異点で何度も行っていた。

現地のNPCの村人や町人、エネミーである山賊や盗賊、果ては人外のオークや海魔、ゴブリン、ラフム等…

様々な相手に寝取らせプレイを行って来ていた。

それはマスターである藤丸が特異点や異聞帯で、様々な出会いや別れ、精神攻撃などを受けた結果開花した性癖であり

カルデアで一番初めに召喚され、いくつもの特異点や異聞帯を共に攻略したスカサハは藤丸と最も絆を結んだサーヴァントであり、

絆レベルももちろん一番高く、そして彼の性癖に一番忠実に付き合ってくれるサーヴァントだった。

 

「はあ、全く…相変わらず理解に苦しむ性癖だな、マスター。だが…マスターが望むのであればその願いを叶えるのがサーヴァントというもの。どんなに理解に苦しむ性癖だろうと、わしは受け入れてやろう。」

 

そう言ったスカサハはマスターの隣から、いまだ座ったままのチンピラ男の隣に立つとチンピラ男を怜悧な視線で見下ろし…

 

「先に言っておくがわしはマスターの呼び声に応じ、召喚されたサーヴァントだ。マスターの為に貴様にしばらくわしの身を預けるが…もし少しでもわしの機嫌を損ねるような真似をすれば、この槍が貴様の心臓を貫くだろう。そのことは忘れぬように。」

 

あまりに迫力のあるスカサハの物言いに、チンピラ男は顔を青くして涙目になりながら頷いていた。

 

 

「それじゃあ師匠、俺は一回カルデアに戻るよ。数日したら戻ってくると思うから、そしたら…ね。」

 

「そうか、わかった。いつものように戻ったらどんなことをしたか、されたかの報告だろう。まったく…我がマスターながら随分業が深い性癖だ。わしが納めていた影の国でもいなかったぞ、そんな特殊性癖は。」

 

スカサハは呆れたような表情を浮かべながらも藤丸の頭をポンポンっと軽く叩く。

もちろん痛みは無く、スカサハの様子も年下の弟を見ているような慈しむような眼で見つめてくる。

いつもの事とはいえ他の人の目がある時に窘められるのは恥ずかしいのでやめて欲しいのが本音だが、それを言うと彼女は拗ねてしまい最悪カルデアに戻った後、地獄みたいな訓練に付き合わされるのでこの場は黙っておく。

 

そして藤丸はポケットから掌サイズの石を出して魔力を籠めると、石の中心に緑色の紋章が浮かび上がる。

その石はスカサハが彼の為に用意した転移のルーン魔術が刻んである石。

マスターである藤丸の身を案じ、彼が危機に陥った時に使うために用意したものだが、彼はその石を今のような寝取らせプレイをしている時に使っていた。

藤丸のような魔力の素養が無い者でも僅かな魔力を石に込めれば空間を「跳び」、着地点として設置している石の場所へ「着地」できるというもの。

つまりルーンを刻んだ石から石へワープできるというもの。

藤丸はこれを2つもらっており、一つを自分が肌身離さず持っておりもう一つを自分のマイルームに置いている。

こうすることで藤丸はいつでもマイルームに帰還することができるが、一つ欠点があるのが藤丸が転移のルーン魔術を使うには魔力量が少なすぎるということ。

 

石に込められるスカサハの魔力量にも限界が有り、このままでは使用できずお蔵入りになるか…っと諦めかけたが

その問題はスカサハが近くにいる時に、彼女が魔力の充填をサポートするという方法をとる事で解決した。

ゆえにこの石による転移はスカサハが近くいる…という条件付きの元、使用できる事となった。

さらにこのルーン魔術による転移は石→石だけでなく、ルーンを刻んだ張本人。つまりスカサハ自身も石の代わりにポイントとして設置できる。

つまり石→石だけでなく、スカサハ→石や石→スカサハに飛ぶこともでき

その場合仮に藤丸が空間を跳ぶ場所にスカサハがいなくとも、着地点をスカサハに設定しておけばスカサハの魔力を使用して転移ができるということだ。

ただしそれはスカサハが転移のルーンが使用できるほど魔力に余裕がある時だけだが。

 

紋章が浮かぶとスカサハからも魔力が石に注がれていき、紋章がどんどん輝きを増して光は藤丸を包む。

強くなっていく光は段々と藤丸の視界を埋めていき、最後にスカサハに視線を向けると彼女はいつものように微笑む。

藤丸もまた彼女の微笑みに返すように、自らも笑みを浮かべて視界が光一色で埋め尽くされ転移され

光が消えればそこには藤丸の姿はなく、後の場にはスカサハと何が起こったのか分からないっとその場に呆然と座っているチンピラ男の二人だけが残った。

 

 

藤丸が素材調達からマイルームに戻って3週間後、彼は管制室からマイルームへの長い廊下を息を切らせながら走っていた。

 

「ふう、まいったまいった。まさか素材調達から戻ってすぐにトンチキな特異点が発生するなんて。まあそんなに難しい特異点じゃないから、師匠の手を借りずに済んだからよかったけど…でも、約束の日を大分過ぎちゃったのはまずかったかな…」

 

スタッフやサーヴァントにぶつからないように最大限に安全に配慮しつつ、急いでマイルームへ向かう藤丸。

 

「うーん…やっぱり師匠には怒られるよな。どんな罰が待ってるんだろ…いつもの地獄のトレーニング×待たせた日…とか?」

 

「ま、そしたらそれはしょうがない。ちゃんと師匠からの罰を受けて、それからたっぷりと楽しませてもらおう!3週間だから…きっとたくさん報告してくれることがあるだろうし!」

 

彼の顔にはスカサハとの約束を破った罰を受けるという緊張と、その後に訪れる興奮を煽る時間が来るという

言いようのない、なんとも複雑な表情をしていた。

 

マイルームに到着した藤丸は急いでデスクの引き出しに入れている石を取り出す。

そして石に自身の魔力を注ぎ込み、着地点のポイントをスカサハに設定する。

現在スカサハは別の空間にいるため、スカサハ自身の魔力が使用されるのには少しラグがある。

この方法でスカサハの場所へ転移する時は、もしスカサハが現地で不測の事態が起こって魔力が使えない状況だったらどうしよう…っと考えるが藤丸の体を光が包み始めると、その考えも杞憂だったことがわかり安堵の息を吐く。

そして数秒後、藤丸はマイルームから再び新宿特異点へ転移する。

 

思わず目を瞑ってしまう眩い光に包まれ、光の気配が無くなると藤丸は目を開ける。

そこは3週間前にスカサハと別れた場所とは全く違う…路地裏と思しき場所だった。

 

「あれ?最後に師匠と別れたのはこの場所だったっけ?」

 

いつも寝取らせプレイをする時は、マイルームへ転移した場所で待ち合わせるというルールで行っていた。

しかし藤丸が辺りをキョロキョロと見回すが、今いる場所は明らかに転移した場所とは違う薄暗く狭い路地裏。

 

「…まあ、約束の日から大分過ぎちゃったからな~。師匠も待ちぼうけは嫌だろうからどこかで修行とかでもしているのかも。」

 

藤丸は自分を納得させると、スカサハを探すために歩き始める。胸の中に一縷の不安を抱えて。

 

着地点をスカサハに設定し、特異点の中に転移成功したという事は少なくともスカサハ自身は無事。

さらに転移の際に到着できる場所は、必ず着地点と設定したポイントの付近に到着する筈なので

少なくとも今自分がいる場所の近くに彼女はいる。そう確信して藤丸は歩き始める。

だからと言って油断はできない。

 

今の自分は護衛のサーヴァントもいない一人の状態。

いざとなったら簡易召喚で戦うという手段もあるが、もし気配遮断できるエネミーがいて自分が気づく前に闇討ちされたら…

いつもよりも前後左右、上下の警戒を密にして少しづつ…人の気配を感じたら物陰に隠れて…

エネミーと思しき存在と遭遇しないように慎重に歩いていると、路地裏を出て大通りに出た。

 

「な、なんだこれ…こんな場所、この特異点にあったっけ…?」

 

藤丸の目の前に広がる景色はかつての新宿特異点にあった抗争や闘争、争いが強く残る半ば廃墟のような国道の大通り…

ではなく、煌びやかなネオンが通りを彩り多くの人が行き交う繁華街のような場所だった。

 

崩壊した建物や店が立ち並び、隙を見せればコロラトゥーラやチンピラ、雀蜂が襲いかかってくるという

油断も隙もならない荒廃した街だった筈の新宿特異点が、今や見る影もない様相になっていた。

日本育ちの藤丸にとってはこっちの町並みの方が、彼が知る新宿のイメージだがそれでも

あまりの町の変貌ぶりに戸惑いを隠せなかった。

 

「と、とにかく師匠を探そう…この近くにいるはず…」

 

藤丸は意を決して大通りに出て歩き出すと、スカサハを探し始める。

大通りを行き交う人々は、これまで同じ特異点にいたチンピラややくざなどももちろんいるが

その他にも学生のような若者、サラリーマンのような成人など人間しかおらず

コロラトゥーラや雀蜂のようなエネミーは一体もいなかった。

戦闘が起こった様子も、起きる様子もなく平和な町…かと思ったが

大通りに面して立ち並ぶ店のラインナップは居酒屋やバー、パチンコ等で

こういった店の経験が無い藤丸には、聊か刺激が強い場所だった。

 

「ねえ、お兄さん。よかったら私と気持ちいいことしない?」

 

「え?」

 

大通りの雰囲気に気圧されたのか、いつの間にか道の隅の方を歩いていた藤丸。

そんな彼に同年代か、もしくは少し年上か…刺激的な格好をした女性が声をかけてきた。

臍が見えるぐらい短いTシャツに、これまた下着が見えそうなぐらい短いスカート。

ピアスやブレスレット、ブランド物のバッグといかにも男を釣るという目的の格好で

藤丸もこれまであまり接したことが無いタイプの女性だった。

カルデアでも誘惑したり、刺激が強い恰好の女性英霊は何人もいるが

この落ち着かない場所のせいなのか、彼女たちとはまた違った異質な雰囲気があった。

 

「い、いえ。ちょっと人探ししているので…」

 

「な~んだ、先約がいるのか。じゃあまた今度ね~」

 

藤丸が断ると女性はあっけらかんと返事を返し、もう興味をなくしたのか持っているスマホを弄り始める。

急いでこの場を離れようとするが…

 

「あ、あの!今ある女性を探しているんですが…長い黒髪で赤い目をした女性を知りませんか?」

 

「あ~…あの人ね。さっきあっちの通りにいたよ。何、あんたもあの人目当てなわけ。ったく、今日もどんだけ儲けるつもりなのよ!」

 

「?あ、ありがとうございます!」

 

スカサハの事を尋ねると、女性はあからさまに不機嫌になりスマホを再び弄り始める。

藤丸は逃げるようにその場を離れることにしたが、女性の言葉を思い返して胸に詰まる物を感じながら

女性が示してくれた方へ足早に向かう。

 

 

「えっと…このあたりかな?」

 

あれから2,3人の他の人にもスカサハの事を聞いた。

皆場所を知っているようで、同じ場所を教えてくれたので迷うこともなかったが

それ以上に気になったのは…

 

「ああ、俺もさっきお世話になったよ。」

 

「今日はついてたな~。あんま順番待ちしなかったからなぁ。」

 

「後ろが詰まってるからって、終わったらさっさと変えられちゃったよ。もうちょっと楽しみたかったのに…」

 

などなど何やら意味深な事を言っていた。

言葉の意味することを考えると、一つのある事が思い浮かぶが…いやいや、それはない。だって…あの師匠だよ?

っと、心の中で否定する。あの師匠がそんな事をするわけがない、誰よりも美しく孤高で厳しい師匠が…

 

心の中で予想が外れていて欲しい、っと思い

意を決して教えられた路地裏に入っていく。

藤丸がこの特異点に到着した時と、同じぐらい狭い路地裏の通りをゆっくりと歩いていくと

奥の方から声がする。その声は女性…藤丸はいきなり心臓が掴まれたような感覚に、思わず足を止めるが

意を決して再び足を進める。

歩くたびに大きくなる声、そして何かがぶつかり合っているかのような音。

角を曲がって藤丸の目に映ったのは…

 

「お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡しゅご♡チンポしゅごおおおおお♡♡♡オマンコ抉ってる♡チンポでオマンコの奥、子宮まで抉られてる♡♡♡このチンポ最高すぎる♡♡♡チンポに犯されるのたまらん♡♡♡女王マゾマンコが、強強どSおチンポ様に降参してしまう♡♡♡」

 

「おら!おら!おら!もっとマンコ締めろ!使い古されたあばずれババアマンコが!!いろんな男とやりまくってオマンコ緩々じゃねえか!こっちは金払ってんだから、気合入れて奉仕しやがれ!!」

 

バチン!バチン!バチン!!

 

「ひ!?ひぎ♡!!や、やめろ♡やめてくれ♡♡♡立ちバックで突かれながらのスパンキングは、だ、だめだ♡♡♡お、オマンコ締める♡締めるから♡♡♡やりまくりユルユルババアマンコをしっかりと締めるから許してくれ♡ハメながらのスパンキングは、か、勘弁してくれ♡♡♡」

 

「ならちゃんとオマンコ締めろ!全然ユルユルのままじゃねえか!!そんなんじゃザーメンくれてやらねえぞ!!このまま一生俺のチンポをハメたまま生きるか!?俺はそれでも構わねえぞ!!」

 

「わ、わかった♡頑張る♡頑張るから♡ザーメンをわしのオマンコの中にぶちまけてくれ♡♡♡特濃孕ませザー汁でわしのオマンコも子宮も、どろどろに汚してくれ♡♡♡…ん♡ん♡ん♡ど、どうだ?オマンコギュウギュウと締め付けてるぞ♡チンポ気持ちいいか♡」

 

「おう!少しはマシになったじゃねえか!でもまだまだだ!!もっと締め付けろ!!こんなもんじゃザーメンは恵んでやらねえぞ!!」

 

ムギュ♡ギュウウウ♡

 

「いぎ♡!?や、やめろ♡おっぱいはそんなに強く揉むな♡そんなに強く握って揉まれてしまったら♡おかしくなる♡♡わしの頭がおかしくなってしまう♡♡♡おっぱい掴み揉みながらのピストン♡最高♡♡♡もっと激しく、使い古しのババアマンコを犯してくれ♡♡♡」

 

「っ!!おお!いいじゃねえか!俺のチンポをギュウッと締め付けてきたぜ!!どうやらこのおっぱいが弱いらしいな!それじゃあこの虐められたがりのスケベなおっぱいをもっと虐めてやるよ!!」

 

「っぁ…♡や、やめてくれ♡おっぱいはそんなに伸びない…♡ち、ちぎれる♡ちぎれてしまう♡んひ~~~~~~♡♡♡ち、乳首もそんなに引っ張るな…♡ギヒ…♡オマンコもギュウっと♡チンポを締め付けてしまう♡あ…あああ♡イク♡おっぱい犯されながらのピストンで♡凄まじいのがくる♡♡♡」

 

「いいぜ、イッちまえよ!虐められて感じる変態マゾババアめ!マンコの中にたっぷりとザーメンぶちまけてやるからよ!浅ましい娼婦が!俺のチンポに降参しな!」

 

「わかった♡降参する♡降参するから…♡わしの負け♡わしはチンポに負けた浅ましい負け犬だ♡熱いザーメンをわしのオマンコに、子宮にドプドプ注いでくれ♡イグ♡イグ♡イグイグイグ♡♡♡~~~~~~~♡♡♡」

 

「っ!!で、出る…!!っ~~~~~~!!」

 

 

 

 

「っ!!はあ…!はあ…!はあ…!」

 

藤丸は思わず角に身を隠す。

自分が見た物が現実かどうか…どうにも信じられない。

今見たのは本当に師匠?よく似た別人って事も…

でもあの長い黒髪、引き締まった身体を包むダークパープルのケルトスーツ…どう見てもスカサハ師匠本人。

頭ではあれが師匠本人であることがわかっているけど、心が拒否する。

なんで師匠があんな男に犯されて喜んでいるのか、あんな喘ぎ声を上げているのか、なんでそんな女になってしまったのか…

様々な疑問が浮かんでは、頭の中を駆け巡るが自分の頭では答えが出ない。

…っとなれば、本人に聞くしかない。

藤丸は意を決して再び角から顔を出して師匠と思しき女性の様子を伺うと…

 

「ほらよ、今回のお代だ。なあ…やっぱりあんな小物野郎は捨てて俺の女になっちまえよ。お前みたいな上等な女はあんな野郎にはもったいねえって。俺ならもっとお前を幸せにしてやれるぜ。」

 

「ああ、ありがとう♡ありがたい申し出だが、わし自身があ奴に尽くしてやりたいと思っているのでな。まあ惚れたと言うかわしを物にした弱みだな♡」

 

「…っち、あんな野郎のどこがいいんだか。ま、俺はいいけどよ。それじゃあな。また次もオマンコ使わせてもらうからよ。」

 

「ああ、是非わしのオマンコを使いに来てくれ♡わしの機嫌が良ければサービスしてやるかもしれるがな♡」

 

男が路地の奥へ消えていくと、女性の方はその男を見送って男から受け取った金銭を何やら魔術でも使ったのか金銭は光に包まれると消える。

あれは見たことがある。ルーン魔術の一種…やはり彼女は…

 

「し、師匠!」

 

「…ん?新しいお客か?すまんがそろそろ時間なのでな。今日は店じまいだからまた明日にでも…」

 

「お、俺!俺だよ!師匠のマスターの藤丸立香だよ!師匠を迎えに来たんだよ!」

 

藤丸が目の前の女性に、カルデアにマスターであることを名乗ると

目の前の女性は思わず目を見開き

 

「…マスター…か?………ああ、随分と久しぶりだ。変わりはないか?」

 

「え?ああ…俺は大丈夫だけど…師匠は大丈夫?今…随分と酷いことをさせられていたみだいだけど…」

 

目の前の女性が探していたスカサハ師匠である事がわかると、藤丸はようやく彼女に会えて喜びたい気持ちと

先ほど目の前で行われていたこと…それを問い詰めたい気持ちの二つの気持ちが心の中でせめぎ合う。

 

「なるほど、先ほどのを見ていたわけか。だが…マスターには関係が無い事だ。先ほどのはわしがわしであるために必要な事。そして、好きだからしていることだ。」

 

スカサハの回答に藤丸は違和感を感じる。

カルデアにいた頃は厳しいながらももっと親身に、そして導くような彼女だったが…

今はなんだかよそよそしい…随分あっていない久しぶりに会った知人のようなぎこちなさがあった。

 

「関係ないって…俺は師匠のマスターだよ!師匠の事は誰よりも俺が知っていなきゃいけないんだから!と、とりあえずカルデアに戻ろうよ!この特異点…今までと様子が違うみたいだから。」

 

藤丸はスカサハを無理やりにでもカルデアに連れ帰ろうとするが

彼女はそんな藤丸が無理やり掴んだスカサハの手を振り払う。

 

「すまぬな、マスター。わしはカルデアに戻れぬ。人理を取り戻す戦い…なるほど、確かにそれは大切な事だろう。だがわしはここで人理を取り戻す戦いよりもさらに大切な物を見つけた…それだけの事だ。」

 

「な…い、意味がわからないよ師匠!人理を取り戻す戦いよりも大切な事なんてあるの!?」

 

「当然だ、今のわしは人理を取り戻す戦いよりも、マスターよりも大切な…守るもの。家族ができたからな。知っているか?家族を守るためには身を粉にして働かなくてはならないのだぞ。」

 

スカサハは踵を返すと、藤丸に背を向けて顔を半分だけ藤丸の方へ向けて。

 

「よかったら来るがいい、マスター。わしの旦那様を紹介してやろう。」

 

 

 

 

路地裏を歩き出したスカサハについていく藤丸。

いつも特異点を調査する時にスカサハが同行する時は、藤丸と歩調を合わせて周囲を警戒しながら歩いてくれていたが

今はそんな気遣いなどは感じられないような早いペースで歩く。

 

「心配するなマスター。もし強盗や絡んでくる者がいたらいつものようにわしが返り討ちにする。最も今のわしを襲うような輩などいるわけがないがな。」

 

「え?そ、それはどういう意味…?って、ちょっと待ってよ師匠!」

 

藤丸は駆け足でスカサハの前に立つと両手を広げて通せんぼをする。

スカサハも思わず足をその場に止めて。

 

「ちょっとは話を聞いてよ。いろいろと話したいこととか有るんだしさ!」

 

「…わかった。だがそれは歩きながらでもいいか?わしも急ぐ身でな。何しろそろそろ旦那様が家に帰ってくる時間だ。手料理を作っておかねばならない。」

 

「だ、だから!その旦那様って何!?それに手料理って師匠が!?イノシシや川魚を串に刺して丸焼きにしただけの物なんて、手料理とは言わないよ?」

 

「マスターいくら何でも言葉が過ぎるぞ。まあ気持ちはわかる。このわし…三度の飯より戦いが好きなわしがよもや普通の女のように手料理をするなんて…っと。だが、紛れも無い普通の手料理だ。ちなみに今日はチキン南蛮とサラダなどを振る舞うつもりだ。何しろ旦那は食生活も私生活もだらしがないからな。長生きしてもらわねば困る。」

 

「う…嘘…あの師匠が普通の手料理を…そ、それにさっきから話に出てくる旦那様っていうのは…?」

 

「ふむ、マスターはどうやらわからない事だらけのようだな。よし、わかった。それではわしの家に着くまでいろいろと説明しよう。そうすればいろいろとわかるかもしれぬしな。」

 

そういうとスカサハと藤丸は共に歩き始める。

 

「まずは…この特異点でマスターがいつものねとらせぷれいとか言うもので、わしを貸し出したあの小物のチンピラ男がいただろう。腰を抜かし、失禁しながらも生き残ったあのチンピラ男だ。あやつがわしの旦那だ。」

 

「え!?あの見るからに小物なチンピラが!?な、なんであんな奴なんかに!?師匠にはもったいないよ!!」

 

「ふふふ、わしも最初はそう思った。なぜわしがこんな小物風情のチンピラなぞに靡いてしまったのか…っと。だが、あやつもなかなか見どころがあるやつでな。マスターからあやつに貸し出されて一緒に生活しているうちに…な。どうやらこの戦いに生き、死ぬ事が本望と思っていたスカサハにも母性本能や庇護欲、奉仕といったものもあったらしい。」

 

「そ、そうなんだ…じゃ、じゃあさっきのは…?さっき師匠とその…エッチしてたのはあいつじゃないよね?全然別人って感じの人だったけど。」

 

「あやつは客だ。わしの身体を抱き、好きにしていい変わりに報酬を得る…しょうふ?といったか。それでわしは生計を立てている。」

 

「しょうふ…しょうふって、娼婦!?師匠体を売ってるの!?な、なんでそんなことを!?」

 

「それが一番手っ取り早く、効率がいいのでな。何しろ胸を揉ませて、性器に挿入させ、中で射精させる。これだけで対価を得ることができるのだからな。サービスで大げさに喘ぎ声を上げれば相手も喜ぶしな。ふふふ…どうやらわしにはこういう素質もあったらしいな。」

 

スカサハは一度止まると、魔力を編んで光が全身を包む、光が徐々に収まると彼女の姿…霊衣が変化する。

 

「どうだ?この姿。中々この町の男どもには評判が良くてな。この姿をしているとひっきりなしに指名が入ってくるぞ。」

 

スカサハは先ほどの姿…ダークパープルのケルトスーツ姿から外見の服装自体は変わっていない。

しかし両胸や股間、尻の部分が大きく切り開かれて露わになった姿になっておりまるで痴女のようだった。

さらに下腹部にはハートの形を模した紋章のようなものが刻まれており、それが一層卑猥さを際立たせる。

 

「ど、どうって…すごい…魅力的だなって思うけど…でもそれ以上に、なんかとてもいやらしくってはしたないって!そんな恰好やめた方がいいよ!」

 

「安心しろ、この格好をしているのは仕事中だけだ。普段はいつもの姿をしている。まあ逆に言えばこの格好をしているとき、わしはいつでもセックス、レイプもOKということだ。知っているか?わしのこの町での人気。この町一番の淫女とか言われているらしい。まあ、その通り名はどうかと思うが…一番という響きはいいものだな。」

 

スカサハが霊衣をなんの加工もされていない元の物に戻す。

両胸や股間部の穴は塞がったが、下腹部に刻まれている紋章はそのままで。

 

「あ、それは消えないんだね。」

 

「ああ、これはわしの霊核自身に刻んだルーンによる紋章。それが肌に出てきたものだからな。もう消すことはできん。まあこれはわしと旦那との婚姻の証みたいなものだ。」

 

再び二人が歩き出すと、路地裏を出て大通りに出る。

先ほどまでの薄暗い路地裏とはうって変わって、相変わらず煌びやかなネオンが通りを照らしていて老若男女問わず様々な人たちで行き交っている。

 

「それにしても…新宿特異点にこんな場所あったっけ?数週間前までは以前の新宿特異点のような…荒れ果てた感じだったけど。」

 

「数週間?ああ…なるほど、そういう事か。だいたいわかった。」

 

スカサハは何やら一人で納得したように数回頷くと

 

「マスター、心して聞いてほしい。これはわしの推測だが…恐らくこことカルデアでは時間の流れが違うようだ。マスターの時間感覚ではあの日…わしを貸し出した日から、まだ数週間しか経っていないのだろう?だがわしはすでにこの特異点内で3年の月日を過ごしている。」

 

「な、なんだって!?そうか…それでこの特異点はこんな変貌を…そ、それじゃあ師匠はこの特異点に3年も一人で…?」

 

「最初はそうだったな。マスターがわしを貸し出して約3日後…わしは待ち合わせ場所で待っていたが、マスターが来る事はなかった。どうしたものかと考えたが…まだわしに未練があったあやつが来てな。かしだしぷれいを延長したいっと。最初はわしもふざけるなと思い、あやつを消滅直前ぐらいまで痛めつけてやったが…そうとうわしの身体を気にったようでな。結局折れることはなかった。わしとしてもマスターが来ない以上、どこかで魔力補給をしなくてはならないと思っていたのでな。やむを得ずあやつと仮契約を結んだ。魔力補給の為にな。」

 

「そ、そうだったんだ。ごめん師匠…俺、特異点がカルデアと時間感覚が違うなんて知らなかったから…で、でも!こうして師匠を迎えに来れたんだからあいつとの仮契約も必要ないよね!?俺がいれば魔力の補充もできるし。」

 

「はあ…なんど言えばわかる?わしはあやつを旦那として選んだと言っているだろう?いわば結婚というやつよな。今はあやつとの契約を破棄するつもりはない。それにだ…今のわしの立場はこれなのだぞ?」

 

そういってスカサハは指をパチン!っと鳴らすと何も無い空間から金色に輝く物体を出現させて手に持つ。

それは眩い光を放つ黄金の盃で…

 

「!!せ、聖杯!!ま、まさか…それはこの特異点の!?」

 

「残念ながら少し違う。聖杯ではあるが…これは特異点を乱す聖杯ではない。これはわしの魔力を高濃度にため込んで産んだもの。言うならわしとあやつの子供だな。」

 

「し、師匠が産んだ!?せ、聖杯を!?な、なんで!?どういう事!?」

 

「さあ、詳しい事はわしにもわからん。だが…あやつとわしの身体はどうにも相性が良いらしくてな。仮契約を結ぶ前はそうは思わなかったが、仮契約を結んだあとに身体を交えた所…魔力の補給量が上がってな。いつしか魔力にだいぶ余裕ができるようになった。それからだな、聖杯が産まれたのは。まあわしの予想ではわしの余剰魔力がそのまま聖杯の形をとって生み出された…っと考えているがな。」

 

スカサハは出現させた聖杯をしまって。

 

「だから安心していいぞマスター、この聖杯は特異点に悪影響を及ぼすような聖杯ではない。人類史への影響はないと言ってもいいだろう。なにせただの高濃度の魔力の塊だからな。わしをこの特異点で現界させ続ける為の…ただの魔力リソースといってもいい。」

 

「っというわけだ。わしも今やこの特異点では旦那に尽くす、甲斐甲斐しい妻…っというやつか。ふふふ、笑ってくれていいぞ。あの戦いに生きた影の国の女王がいっぱしの女のような生活をしているのだからな。」

 

「べつに笑いはしないけど…それよりも衝撃的な事が多すぎて、どこから突っ込めばいいかわからないよ!えっと…つまり、この町は3年間経ったからこういう風に変貌した…ってことでいいの?」

 

「ああ、そういうことだな。まあその辺りはわしも少し手を貸してやったがな。以前は荒れ果てた町だったのでな、わしが影の国を支配していた時の知恵、経験を使いさらにわしが使うルーン、そしてこの高密度の魔力の塊の聖杯を使えばさもこの通り!享楽的で楽しい町ができたというわけだ!」

 

「いやいや、誇って言うことじゃないし!ってことは結局その聖杯のせいじゃん!やっぱりこんなのはおかしいよ、師匠!カルデアに帰ろう!もし断ったとしても、無理やりにでも連れ帰るからね!」

 

「…ふう、何度いってもわからぬやつよの。わしは既に旦那と子(聖杯)がいる身と言っているだろう。まあ無駄だと思うが、無理やりにでもやってみるがいい。言っておくが貴様が使っているルーンの石はわしの魔力を使う物だ。わしが魔力供給の手助けをしなければ、その石は機能しないぞ。カルデアとも通信はとれまい。何せここは時間の流れが違う特異点なのだからな。違う時間軸との通信をする手段などカルデアにはないのだからな。」

 

そこまで言われ藤丸は思わず口を噤む。

スカサハの言う通り生身の人間である自分と、最上級サーヴァントであるスカサハとでは根本的な力が違う。力づくなんてできるわけがない。

カルデアとの通信も繋がらない事が多いので、そんなに気にしていなかったが確かに繋がらない。

もとより素材採取の為の活動中にカルデアと通信することはなかった。

それに時間の感覚、軸が違うということでカルデアでの3週間がこっちでの3年間ならば…こっちにきてまだ数時間。

向こうではまだ数秒ぐらいしか経っていないだろう。

これでは向こうからもよっぽどのことが無い限り、通信は来ないかもしれない…

 

「マスター、そう落ち込むな。何も取って食おうというわけでもない。わしはわしの目的があるのでな。それが済めばマスターをちゃんとカルデアに返してやろう。だから…しばし大人しくしていることだ。」

 

藤丸は思わず青い顔をしていたようで、スカサハに声をかけられてはっと我に返る。

彼女の顔はこれまでカルデアで見たいつもの、年上の彼女が年下の彼氏を落ち着かせるような顔だが

今の藤丸にはかつての彼女とは、別の生き物を見ているような不快さがあった。

 

 

 

 

スカサハの後に続いて歩いていると、いつの間にか人通りが少なくなっていた。

よくよく周りを見れば、先ほどまでの大通りとは様子が違い

煌びやかなネオンが無くなり、代わりに少し薄暗い通りとなっていた。

周囲の店の様子も様変わりしており、居酒屋やカラオケ、パチンコ店などの遊び場が無くなっている代わりに風俗店やラブホテルが立ち並んでいた。

 

「先ほどまでの騒がしい場所は旦那の趣味でな、わしはいまいちあのような世俗的な遊びは好かん。その意味ではこっちの通りの雰囲気方がまだわしの好みに…む?」

 

スカサハが通りの説明をしていると、二人に気づいたのか男たちが周囲を取り囲んでくる。

男達の風貌は先日のチンピラ達と似通っていて

 

(あのチンピラ達…?もしかして奴らの仲間…?)

 

藤丸は礼装を起動して戦闘準備に入ろうとするが、スカサハが手を上げて藤丸を制する。

 

「よう、スカサハァ。久しぶりじゃねえかぁ。また俺を楽しませに来てくれたのかぁ~?」

 

「そうだったらよかったのだが、生憎わしの家に行くのにこっちの道が近いのでな。ついでに通っているだけだ…残念ながら今は業務時間外だ。」

 

男がスカサハの胸を揉もうと手を伸ばしてくるが、彼女はその手を軽く払う。

男はちっと舌打ちをすると、藤丸を睨んでそのままどこかへ消えていき…

 

「よう、スカサハちゃ~ん。今回新しいクスリを仕入れたんだけど…どう?試してみない?今なら一本サービスしちゃうよ?」

 

「ほう、それは興味深い。どれ…見せてもらおうか。ふむふむ…なるほど。ではちょっと試してみよう。」

 

スカサハはそういうと、売人らしき男から注射器を受け取ると自らの腕に…手慣れたように刺す。

 

「ちょ…し、師匠!何してんの!?」

 

「あ~大丈夫。大丈夫よお兄さん。スカサハちゃんはこの手のクスリは慣れっこだから。それにサーヴァントにこんなクスリ、すぐに回復しちゃうわよ。」

 

心配そうに見ている藤丸だが、スカサハは特に顔色を変えることなく注射器の中身の液体を自らに注入していくと目を閉じて…

 

「ん…♡ああ、なるほど…♡これはこの前のより良いものだな…♡よし、売人。これを買おう。ざっと一月分くれるか。キャッシュで払おう。」

 

「きゃ♡スカサハちゃんったら太っ腹♡そう言ってくれると思って、ちゃ~んと一月分用意しておいたわよ♡お得意様だからお値段もサービスして…1000万QPね♡」

 

「1000万QPだな、ほら。丁度だ。」

 

「まいどあり~♡」

 

スカサハは宣言通りキャッシュで1000万QPを支払い、重厚そうなアタッシュケースを受け取る。

売人の男は満足そうに、先ほどの男と同じように夜の闇に消えて行く。

 

「おい、スカサハ!あいつがまたうちの店で暴れて台を壊しやがったぞ!弁償してもらおうか!」

 

「はあ、あやつはまた…まったく学習能力がないのか。すまん、店長。わしが代わりに謝罪しよう。申し訳ない。…っで、弁償は幾らになる?」

 

「これが請求書だ!期日までにちゃんと払っておけよ!!」

 

「…ふむ、今回は結構値が高いな。了承した。まあこれぐらいなら何とかなるだろう。」

 

「おい!奴がうちの店で金を借りたんだがまだ返してねえぞ!どうなってやがる!」

 

「それは申し訳ない、私が代わりに払っておこう。幾らだ?」

 

スカサハは男に出された紙を見ると、納得したように頷いてサインをする。

そんな調子で何人もの男に…明らかにガラの悪い男たちの集団に寄って集られて…

 

「ふう、ようやく終わったか。では行こうかマスター。」

 

「ね、ねえ…師匠大丈夫なの?なんかお金の問題ばかりじゃん。それにいかにも悪そうな人たちばかりだったよ。」

 

「なに、マスターが気にすることではない。わしが好きでしている事なのでな。」

 

「いやいや…好きでしているってだけで払える金額じゃないでしょ…1000万QPだよ?カルデアならともかく、個人で簡単に用意できる金額じゃないって。どうやってそんなに大金稼いでるのさ?」

 

「マスターも見ただろう。娼婦の真似事だ。他にも色々して稼いでいるぞ。風俗、愛人、えーぶい、そーぷ…何しろ旦那が金遣い粗くてな。稼いで稼いで貢いでもすぐに使い切ってしまう…まったく、もっとまともな金銭感覚を持ってほしいものだ。」

 

「か、体を売って稼いでるってこと!?あいつは何も言ってこないの!?大切な奥さんが体を売ってるって言うのに!!」

 

「ああ、むしろ率先して「体でも売って稼いで来いよw」なんて宣っていたぞ。まったく最初会ったときなどわしが睨みつけるだけで失禁して悲鳴を上げていたのに、今では中々どうして…男らしくなったというか、大胆になったものだ。」

 

「そ、そんなのおかしい…そんなのおかしいよ…師匠もあいつも…なんならこの町がおかしいよ…」

 

「わかってもらえたか?では行くぞ、マスター。」

 

 

 

 

「着いたぞマスター、ここが私の家だ。」

 

風俗店やラブホテルが立ち並ぶ薄暗い通りを抜けると、そこにあったのは幾つもの高層マンションが立ち並ぶエリア。

階数や敷地の広さ、外装の豪華さと言い明らかに都内の一等地ともいえるような高級マンション群。

その中でも一際高く、広く豪華な外装の…明らかに一番高級と言えるマンションをスカサハは示す。

「す、すごいマンションだね。こんなマンション見たことが無いよ…」

 

「そうだろう?このマンションはわしの旦那が住みたいと言っていたからな。まあさすがにわしも驚く値がしたが…なんとか購入して買い与えた物だ。」

 

「…え!?こ、このマンションも師匠があいつの為に買ったの!?」

 

「ああ、そうだ。値段が値段だからな。わしも気に入っている。かつての影の国の城の玉座に次ぐぐらいには気に入っているぞ。さあ、入るがいい。」

 

スカサハはそう言うと手慣れた様子で正面入り口を入り、オートロックを解除し、エレベーターに乗り込む。

その間通った入り口やエントランスも広く、内装も豪華で藤丸もあまりの豪華さに思わずきょろきょろと見回してしまう程だった。

エレベーターはそのまま昇っていって…最上階にまで到達する。

ドアが開くと、床にはレッドカーペットが敷かれていてさらにフロアにある住宅用にドアは一つだけ。っということは…

 

「ま、まさかこのでかいマンションの最上階のワンフロア、全部師匠とあいつの家…ってこと!?」

 

「ああ、そうだ。下の階はワンフロアに幾つか部屋があるようだが…この最上階はわしと旦那部屋だけだ。ふふふ…どうだ?すごいだろう。」

 

「いや…確かにすごいけど…っは~…」

 

スカサハが鍵を出すと家のドアを開けて藤丸ともども中に入る。

室内の電気を点けると室内の豪華な装飾の…部屋が照らされる。

そこには豪華な家具や食器、装飾などが多数有り、マンションの外装の豪華さだけでなく内装も豪華だった。

 

「うわ~…すっごい豪華。こんな家具とか見た事も無いよ。」

 

「この家の家具も家財も全てわしが買った物だ。いいセンスだろう?わしの旦那はよくわからない物や明らかに要らない物とかを欲しがるのでな。さすがにそんな物は許容できないのでな…わしのセンスで選んだものだ。」

 

「…さすがにもう驚かないよ。でも…師匠どれだけ体を売ったのさ?このマンションにしても家具にしても、借金の返済とか…こんなんじゃ幾らお金があっても足りないよ。師匠はもう少し自分の体を労わった方が良いよ。」

 

「ご忠告痛み入るが…これはわしが好きでやっていることだ。もはや趣味と言ってもいいかもな。とにかくあやつの為に尽くしてやりたいと思ってしまうのでな。わしが稼いで稼いで、旦那が不自由なく過ごせるようにしてやろうと思う。」

 

ここまでの幾つもの問答を経て、藤丸もさすがにスカサハがいかにあのチンピラ男に手籠めにされているか十分に理解していた。

彼女がこんなに自分の身をすり減らしてまで、尽くすのか…外見はただのチンピラでしかないのに実は内面は彼女を惹き付ける何かがあるのだろうか…

藤丸はあのチンピラ男にも内心興味が出始めていた。

 

「マスターはそこで座って休んでいてれ。せっかくだからわしがマスターの分も食事を用意しよう。もはやすっかりと手慣れたものだからな。すぐに用意できるだろう。」

 

「あ…そう?じゃあお言葉に甘えようかな…」

 

藤丸はスカサハに促され、高級そうな革製のソファに腰掛けると目の前の自分の背よりも大きい

巨大サイズのテレビを点けると、適当にチャンネルを回す。

時間も時間だけにバラエティ番組なんかが多いが、一向に頭の中に内容が入って来ない。

意識は台所に立つスカサハの方に向いてしまう。

 

(…あの師匠が、主婦みたいなことしてる…)

 

ここまでの事も含めて、実は今見ているのは夢なんじゃないか?

藤丸は半ば夢だと疑いながらもキッチンで料理をするスカサハに意識を向ける。

後姿の彼女は手慣れた様子で包丁で肉を切ったり、鍋で煮たりと…手際よく調理を進めていく。

ボーっとスカサハの調理姿を眺めていると…

 

「マスター、わしの調理姿に見惚れるのはわかるが。その辺りにしてくれ。できたぞ。」

 

「え?…ああ、ごめんごめん…」

 

ぼーっとしていた藤丸の頭を小突くスカサハ。

彼女の手には美味しそうな湯気を立てながら料理がおぼんに乗せられていた。

っとその時…

 

「うーっす、ただいま旦那様が帰って来たぞー。」

 

玄関の方からドアが開けられる音がした後に、声がする。

そしてリビングの扉が開けられると、入って来たのはあの時…スカサハを貸し出したあの小物のチンピラ男で。

 

「ああ、お帰り。夕飯をちょうど作り終えたところだが食べるか?」

 

「あ?あー、今日はいらね。パチンコで勝って連れと焼肉食ってきた所だからよw酒もたらふく飲んできた所だぜw」

 

「む…そうか。それじゃあこれは明日の朝食にでもしようか。」

 

スカサハはオボンを持って立ち上がると、台所に行き作った料理にラップをかけて冷蔵庫にしまう。

チンピラ男はスカサハの様子を心配することも無く、ソファに腰掛けるとテレビをつけて

 

「お~い、スカサハ。ビールもってこい。」

 

「ああ、少し待っていてくれ。」

 

チンピラ男はスカサハに命令して、彼女もそれに疑問や怒りを感じることなくただ当たり前のように命令に従う。

缶ビールと簡単なつまみを彼の前のテーブルに置くと、彼は特に礼を言う事も無く缶ビールを開けてテレビを見始める。

そんな二人の様子はいかにも当たり前のようで、これが日常茶飯事のようだが…

 

「あ、あの!ちょっとすいません!」

 

いてもたってもいられなくなった藤丸がチンピラ男に声を荒げる。

チンピラ男は不機嫌そうに藤丸の方を向いて

 

「あ?お前誰?」

 

「お、俺はスカサハのマスターだ!あんたにスカサハを貸し出した…カルデアのマスターだよ!」

 

「スカサハを俺に貸出した…?………ああ、あの時のあいつか。そういや俺お前に礼を言いたかったんだよw3年前のあの日…俺にスカサハをくれてありがとうよwこんな顔も体もいい飯炊きオナホをくれるなんて、お前は聖人かもしれねえなw」

 

チンピラ男は言葉上では藤丸に礼を述べているように思えるが…

その内容は明らかに礼ではなく、明らかに藤丸を…そしてスカサハを馬鹿にしている内容だった。

現に彼の表情は感謝をしている相手へのそれではなく、明らかに見下して下に見ている…侮蔑している表情、態度だった。

藤丸は自分への嘲笑や侮蔑は聞き流そうと思っていたが、自分が尊敬し大切にしている最高のサーヴァントであるスカサハが馬鹿にされていることに怒りを感じて

 

「俺の事はどう言ってもらっても良いけど…師匠への言葉は取り消してください!師匠がどう思うか考えた事はないんですか!?」

 

「あ?師匠?お前こいつの事そんな風に思ってんのwこのマゾ豚がどう思ってんのかなんてお前の方こそ知らねえんじゃねえの?なら本人に聞いてみるか?おい、スカサハ!」

 

チンピラ男が呼びつけると、それまで特にリアクションの無かったスカサハがチンピラ男の近くに寄る。

そして偉そうな体勢でソファに座っているチンピラ男に跪くと

 

「旦那様、これが本日の稼ぎだ…申し訳ない。本日は実入りが悪くこれが精いっぱいだった…」

 

スカサハがチンピラ男に渡したのはQPの塊

優に数百万は下らない量だが

 

「…っち、こんなもんかよ。しけてやがんな。まあ今日はパチンコで勝ったから許してやるよ。ほら、頭出せ。」

 

チンピラ男が命じるとスカサハは言う通りに正座し、土下座して頭を差し出す。

するとチンピラ男はスカサハの頭を踏みつけて足でぐりぐりと撫でまわして

 

「うぐ…♡あ、ありがとう…ございます♡あ、明日は…ちゃんと稼いでくるから…♡」

 

「ああ、そうしろよwお前が稼いでこなきゃ俺の遊び代が無くなるんだからよwそうしたら最悪…お前を売ってその金で生きていくしかねえなw」

 

「っ…そ、それだけは勘弁してくれ…!!わ、わしにできる事ならなんでもして金を稼いでくる!なんなら金持ちを襲い、殺してでも金目の物を手に入れて見せよう!だからわしを…売ったりしないでくれぇ!!」

 

「なら…ちゃんと稼いでくれよw今はいいけどあまりにも稼ぎが悪いと、売らざるを得ないからなw俺としてもお前みたいな便利でエロくて、都合の良い肉便器を売りたくはないからなw俺にそんなことをさせないでくれよw」

 

「…ああ、わかった。明日こそはしっかりと稼いできて見せよう!それで…旦那様。いよいよ今日はあの日だが…どうだろうか?」

 

「ん?…ああ、そうか。今日は「あの日」だったなwいいぜ、是非ともそうしようwww」

 

スカサハの言葉にチンピラ男はにやりと…下劣な笑みを浮かべる。

そしてスカサハも意味ありげな笑みを浮かべる。

 

「…?」

 

藤丸はなんだか嫌な予感を感じる。

しかしその予感の具体的な内容まではわからないが、とにかくここにいてはまずい…っと感じる。

踵を返して部屋から出ようとして…

 

「すまぬな、許してくれ。マスター♡」

 

いつの間にか藤丸の背後に回ったスカサハ。

首筋を軽く指でトンっと突くと藤丸は気を失いその場に倒れた。

 

 

 

 

「う…こ、ここは…?」

 

気絶から目を覚ました藤丸は目を開く。

何があったのか…周囲の状況の把握と、前後の経緯を思い出そうとするが

頭の中は霧がかかったかのように重く、どうにもはっきりと思い出せない。

手を頭に当てようと思ったところで自身の異変に気付く。

 

「な、なんだ…これ!?」

 

藤丸は自分の手が動かせない事に気づく。

何故なら背中で手首を縛られているのか、そのせいで動かせない。

それだけでなく、いつの間にか服は脱がされていて全裸になっていた。

どうにかして拘束から抜けようと四苦八苦していると

 

「ん…♡ぷは♡気づいたかマスター?」

 

「ようやくお目覚めかよw随分長いこと眠ってたなw」

 

聞こえた声に藤丸が顔を上げると、大きなベッドとその上にいる男女が目に映る。

一人は長い黒髪に赤い目の女性…藤丸の最愛のサーヴァントであるスカサハだった。

そしてもう一人の男は…あのチンピラ男だった。

チンピラ男はベッドの上で仰向けで寝転がっており、スカサハはそんなチンピラ男の肉棒を口に咥えて首を前後に動かしている。

 

「あ~気持ち♡飯炊きオナホにチンポしゃぶらせんのたまんね~♡」

 

「んぶ…♡ん♡ん♡ん♡ん♡」

 

何がなんだかわからない…っと言った様子の藤丸だったが

徐々に現状を把握する。

 

「そうだ…俺、確か師匠に気絶させられて…っ!!お、おい!師匠に何してるんだ!」

 

「あ?何してるんだって…オナホに俺のチンポしゃぶらせてんだよw気持ちいいぜ~♡俺が好きなしゃぶり方をしっかりと教えこんだからなw」

 

「ジュプ…♡ん♡ん♡ん…♡レロレロレロ…♡」

 

「師匠も…なんでそんな男のアレをしゃぶってるんだよ!」

 

「んぶ…♡ん…♡ん…♡っぷは♡そんなもの決まっているだろう♡愛しの旦那様のモノだ♡妻のわしが咥えてご奉仕するのは当然ではないか♡」

 

スカサハはいったん肉棒から口を離すと舌で亀頭、鈴口と順に舐めていく。

舌の動きは滑らかに繊細に…丹念にチンピラ男に肉棒に快感を与えていく。

 

「あ~♡それやばw相変わらずチンポしゃぶるの上手いなw昨日よりも上手くなってるじゃねえかw毎日毎日いろんな男とやってるから上達も早いわけかw」

 

「ああ…♡いろんな男と毎日毎日しているからな♡だが…愛しているのはこの旦那様のチンポだけだ♡」

 

スカサハはチンピラ男の肉棒に頬ずりをしながら藤丸に視線を向ける。

挑発的に目を細め、まるで藤丸に見せつける様に…

 

「見えるか?マスター。これがわしのご主人様のチンポだ♡このスカサハを堕とし、篭絡し、モノにした…な♡うむ♡いつ見ても惚れ惚れするほど立派なチンポだ♡」

 

スカサハの顔よりも長く、握っている彼女の手よりも太い肉棒。

相当使い込まれているのか黒ずんでいて、硬さと力強さを象徴するように血管が浮かんでいる。

 

「ふ…♡こうして見ると、差が一目瞭然だな♡旦那様のはチンポ♡マスターのは…チンチンだな♡」

 

スカサハに言われて藤丸は思わず自分の股間に視線を向ける。

彼も肉棒が勃起しているが、そのサイズは明らかにチンピラ男よりも短く細い。

 

「さて♡マスターにも私と旦那様のセックス…いや、交尾を見せようか♡マスターもこういうのが見たくてわしを旦那様に貸出したのだしな♡」

 

「そ、それは…っ!」

 

藤丸は違う!っと否定したい気持ちだったが、実際彼女が言っていることは正論。

今までは報告で話を聞いたり動画を撮影してもらい、見せてもらうだけだったが

実際に目の前で見せてもらうのは初めて…

その期待と自分が望んだ形ではない…という歪な思いがせめぎ合うが

 

「み、見せて…師匠とあいつのセックス…」

 

「ああ、わかった♡それでは…わしと旦那様のセックスを見せてやろう♡」

 

スカサハがベッドの上で藤丸に向けて足を広げて座る。

その背後にチンピラ男が座って、彼女も彼にもたれかかる。

 

「せっかくだからいいものも見せてやるよwおら、スカサハ!足を広げろ!」

 

スカサハの背後のチンピラ男が彼女の太ももを掴む。

彼女はM字開脚になると膣口がくぱあ♡っと開いて

中からドロリとして白濁液が流れ落ちる。

 

「実はよ、お前が気絶している間もスカサハとやりまくってたのよw5回だったか?スカサハはイキまくってたから回数も曖昧だけどなw」

 

「ああ、たぶんそれぐらいだな♡旦那様のチンポが気持ちよすぎるのが悪いのだからな♡あれほど責められ、イキ狂わせられれば数も数えられん♡」

 

チンピラ男がスカサハの秘所に肉棒を擦り付ける。

どろりと流れる白濁液と、チンピラ男の肉棒の先端から漏れ出る先走りが混じり合い

潤滑油となって滑りを良くしていて…

 

「なあ、旦那様♡早く入れてくれないか?マスターも見たがっていることだしな…♡」

 

「へへwんなこと言って本当はスカサハがチンポ突っ込まれてえだけだろ?ならマスター君にも見せてやれよwいつもどんなふうにおねだりしてるのかをよw」

 

「う…♡ま、まさか…マスターの目の前で見せるのか♡それはさすがに憚られるが…♡」

 

「もう何百人の男に見せてんじゃねえかwいまさらかまととぶってんなよwおら、さっさとやれよwあまり待たせすぎると俺のチンポも萎えちまうぜw」

 

まるで愛し合う恋人同士の様にスカサハとチンピラ男は手を繋ぎ、至近距離で見つめ合いながら話している。

肉棒を膣口に擦りつけながら行っており、会話の最中も彼女の体は数回ビクンっと肩を跳ねさせる。

スカサハが一瞬藤丸の方に視線を向けると、妖艶に微笑んで…

 

「では…よく見ていろマスター♡………い゛れでぇ♡!!わしのオマンコの、ぶっとくて硬い孕ませチンポをぶちこんでえ♡♡♡!!何千人もの雄のチンポを突っ込まれた、使い古されたヤリマンマゾババアのオマンコに、ぶち込んで欲しいのお♡♡♡!!お願い…お願いしまずぅぅぅぅ♡♡♡!!!」

 

「ひゃははははwww相変わらず無様でだせえおねだりだぜwチンポ突っ込まれたくてここまで欲しがるババアは見たことがねえよwそれじゃあオマンコの中にぶち込んでやるからよ…おらよっと♡」

 

膣口に擦りつけていた勃起した肉棒の動きを止めると、そのまま入口に宛がう。

チンピラ男が腰をぐいっと突き上げると、そのままスカサハの膣内に入り込んでいって…

 

「お゛、ほぉぉぉぉぉぉ♡♡♡ぎ、ぎだぁぁぁぁぁ♡♡♡ぢ、ぢんぼぎだぁぁぁぁぁ♡♡♡愛しのぢんぼ様が…ぎだぁぁぁぁぁ♡♡♡わしの…わしのおマンゴ、ゴリゴリに削って奥までぐるぅぅぅぅぅぅ♡♡♡…あ、イグ♡入れられただけでイっじゃう…♡♡♡ん゛、ヒィィィィィィィ♡♡♡」

 

チンピラ男の肉棒がスカサハの膣の奥深くまで入っただけで、スカサハは激しい絶頂に襲われる。

彼の胸の中で上半身を仰け反らせて、胸を突き出して聞くに堪えない喘ぎ声を出しながらまるで痙攣するかのように体を震わせている。

 

「へへへwこいつはいっつもこんな調子なんだぜwチンポ入れるだけで簡単にイキやがるwほら、見ろよこの馬鹿面w普段は澄ました顔なのにこんなブサイクなアヘ顔でイキやがるんだぜw」

 

チンピラ男がスカサハの頭を掴んで彼女の表情を藤丸に見せる。

いつもの凛とした涼し気な表情でもなく、先ほどの様な藤丸を誘う妖艶な表情でもなく…

白目を剥き涎を口から垂らし、舌を出している…

そんなだらしがない表情になっていた。

 

「し、師匠…そんな顔もするんだね…」

 

「いやあ゛…みにゃいでぐれぇ…マ、マシュター…」

 

スカサハもさすがに今の醜態のような表情をマスターに見せるのは抵抗があるようだが

背後にいるチンピラ男はそんな事関係ないとばかりにそのまま突き上げ、ピストンを始める。

 

「おら、こっちのことシカトしてんじゃねえぞwお前ばっかりイってないで俺にも奉仕しやがれw」

 

「ん゛ほ、ぉぉぉぉぉぉぉぉ♡♡♡い、いぎなり激しすぎィィィィィィィ♡♡♡お、オマンコ串刺しにされでる♡♡♡旦那様のゲイ・ボルクが…わしのオマンコを穿ってるぅぅぅぅぅぅ♡♡♡子宮まで抉ってぐるぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

ベッドのスプリングを利用して下からスカサハの膣を突き上げていくチンピラ男。

彼の激しい腰遣いと相まって、強烈な突き上げとなり

彼女の体は彼の体の上で激しく跳ね上げられる。

 

「お゛♡おっほ♡ぉぉぉぉぉぉぉぉ♡♡♡だ、旦那しゃま♡激ししゅぎましゅ♡♡♡だ、ダメになる…♡わしのオマンコ、ダメになっちゃうぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

「もうだめになってんだろ、てめえのオマンコはw入れてちょっと突くだけで簡単にイクようになってるじゃねえかwwwほら、これがいいんだろ?」

 

「あ゛♡ダメ♡またイグ…♡またオマンコイッじゃう♡イグの止まんない…♡♡♡ごのままじゃ…チンポ入れてたら♡ずっとイキっばなしの…変態の牝豚になっじゃうぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

チンピラ男が下からスカサハを一突きする毎に、彼女は絶頂しているようで

その度に彼の肉棒をギュウっと締め付けてくる。

彼女と彼の結合部からは夥しい量の愛液が漏れ出ていて、すでにベッドのシーツはビショビショに濡れていた。

 

「へへ、これも弱いんだったなwほれ、こいつはどうだ?」

 

チンピラ男がスカサハを下から突き上げながら

彼女の両胸を揉みしだく。

ギュウ…っと潰すように強く揉みしだいていくと

 

「ひぎイイイイイイイイ♡♡♡ピ、ピストンしながらのおっぱい攻撃♡こ、こんにゃのたえりゃれない♡♡♡おっぱいギュウギュウ乳絞り♡♡♡母乳まき散らしながらイッじゃう゛♡♡♡イ、ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

再び迎えたスカサハの絶頂と共に、彼女の乳頭から放たれる白い噴水。

チンピラ男との結合部から漏れ出る愛液と共に、母乳も噴水の様に勢いよく放たれて

藤丸のにシャワーのように降りかかる。

 

「あ~あwおいスカサハ。大事な大事なマスター君にお前の母乳がかかっちまってるぜwいいのかよ、大事なマスター君を汚しちゃってよw…ん?」

 

「あ゛♡ぁぁぁぁぁぁ…♡♡♡お゛♡お゛♡お゛…ぉぉぉ…♡♡♡」

 

「あーあ、もう壊れちまったw最近壊れるのどんどん早くなりすぎだろw」

 

スカサハは最早表情はアヘ顔のまま戻らず…

半ば気を失いかけているのか、喘ぎ声も断続的に単一な反応しか示せなくなっていた。

チンピラ男はそんなスカサハをラストスパートとばかりに激しくピストンで責め立てていけば

 

「あー、出る♡俺も出るぞ♡おい、見ているかマスター君♡もう何度もしているけどよ♡お前の大切な大切なスカサハに種付けしてやるからよ♡ちゃ~んと見ておけ♡」

 

スカサハの感じようや乱れっぷりに相当ショックを受けたのか、それとも夢中になっていたのか…

途中から声も出せずに夢中になって二人の行為を見守っていた藤丸。

股間部の肉棒もちょっと触られるだけで射精しそうになるほど張りつめていて、我慢汁が漏れて床を汚している。

チンピラ男の声にハッとするが、それでもうまく返す言葉が見つからず…

彼女が彼に中出しされ、種付けされる瞬間を…見逃さないとばかりに固唾をのんで凝視する。

 

「あー出るw出るwほれ、出すぞwふ___ん♡♡♡」

 

「お゛♡来た♡射精きた♡淫乱マゾババアのマンコに、濃厚おチンポ汁の種付け来た♡♡♡イグ♡イッぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

ビュルルルルル…♡

っと激しい音が聞こえてきそうなチンピラ男の射精。

仰け反りながら絶頂し、膣と子宮内に白濁液を放たれて受け止めていく。

 

「お゛…♡♡♡お゛ぉぉぉぉぉ…♡ま、まだ…イグ…♡と、とまりゃない…♡ザーメンでイグの…最高♡♡♡」

 

チンピラ男の射精は長く、大量で…

それこそ数十秒に渡って射精を続けていた。

スカサハの絶頂も射精に合わせて、放たれるたびに迎えていて…

結局彼女の絶頂が終わるまで数分かかった。

 

「ふう…♡あー、出た出た♡よ…っと♡」

 

「んへぇ…♡♡♡」

 

射精が終わったチンピラ男は満足したとばかりにスカサハの膣内から肉棒を引き抜く。

肉棒を膣内から抜かれたスカサハは、気の抜けたような声を出し

動かなくなった人形のように、そのまま力なくチンピラ男にもたれかかる。

肩を上下させながら呼吸をし続けていると…

 

「♡♡♡!!あ…♡っぐ…♡♡♡!!」

 

「お?来たかw」

 

スカサハが突如目を見開き、苦しそうに苦悶の声を上げる。

チンピラ男も何が来たのかわかっているようで

スカサハの太ももを掴んでM字開脚にさせると…

 

「し、師匠?どうしたの!?おい、師匠が苦しそうだ!いったい何が…?」

 

「ああ、これから聖杯を出産するんだよw今の中出しでスカサハの魔力の充填が臨界を迎えたんだろうよwお前もよ~く見ておいた方がいいぜw聖杯を出産する貴重なシーンをなw」

 

チンピラ男の言葉に藤丸は衝撃を受け、スカサハの股間部を凝視する。

本来なら駆け寄ってやりたい気持ちだが、いまだ後ろ手に縛られていて身動きできない状況で…

 

「う…♡っが…♡あ…♡っく♡ぅ…♡ぐぅぅぅぅ…♡♡♡」

 

苦しそうに片目を瞑りながら、額には脂汗を掻き始めるスカサハ。

声にも苦しみの中に快感を感じているようで、なんとも形容しがたい声色になっている。

苦しそうなうめき声の間隔がだんだんと短くなっていって…

 

「!!っ…♡あ♡あああああああああ♡♡♡」

 

「!!」

 

一際大きな叫び声をスカサハが挙げると、彼女の腹部が強く光り輝く。

その光は腹部からゆっくりと彼女の股座に移動して、ようやく光が収まればそこには黄金の盃が存在していた。

 

「はあ…♡はあ…♡はあ…♡」

 

ようやく苦しみから解放されたスカサハは、先ほどまでのアヘ顔からいつもの涼し気な表情に戻っていた。

交尾と出産の名残で美しく黒い前髪は額に張り付いていて汗や精液、母乳、本気汁などの残滓がいたるところについていて

 

「おいw惚けてんなよwまだここからが本番だろw」

 

「あ…♡ああ♡そうだったな…すまぬ…♡」

 

スカサハは自ら生み出した聖杯を手に持って立ち上がり

ふらふらとした足取りで藤丸に近づく。

そして彼の前の前に立つと

 

「…すまない、マスター♡ちょっと立ってくれるか?マスターだけにしかできない頼みがあるんだ♡」

 

「あ、ああ…わかったよ。」

 

藤丸を立ち上がらせると、彼は全裸で後ろ手に拘束されたまま。

スカサハはそんな彼に近づくと、その手に持った聖杯を彼の胸元に宛がうと何やら詠唱を唱える。

そしてそのまま聖杯は藤丸の胸の中へ入っていく

 

「!!し、師匠!いったい何を…!?」

 

「マスター、その聖杯はわしからの選別だ♡これをカルデアに持って帰ったら、好きに使ってほしい♡わしの魔力から生まれた聖杯ではあるが…貯蔵されている魔力自体は本物♡サーヴァントの霊基の強化にも使えるだろう♡だが、その代わり…マスターとわしの契約を旦那様に譲渡して欲しい♡旦那様を…マスターにしたいのだ♡」

 

「!!だ、ダメだよそれだけは!こいつをマスターにするってことは…俺の元から離れるって事でしょ!?カルデアにも帰らずにここでずっと暮らすって…そ、それだけはだめだ…!」

 

「あ~、もうグダグダうるせえなぁw女がここまで言ってんだw男らしく受け入れたらどうよw」

 

スカサハの言葉に藤丸はさすがに従うことはできず…何とか説得しようと試みるが

彼女の背後にチンピラ男が立つ。

そしてスカサハの上半身を倒して立バックの体勢にさせると、チンピラ男は彼女の尻を掴む。

そしていつの間にか再度勃起した肉棒をスカサハの膣口に宛がい、スカサハの上半身は藤丸の腹部を抱きしめる。

 

「なあ♡マスター♡頼む♡わしは旦那様を新たなマスターとしたいのだ♡そのために…最後にマスターのチンチンの奉仕する♡だから…頼む♡後生だ♡」

 

全裸で経っている藤丸の肉棒を咥えるスカサハ。

そしてそんな彼女の膣口に肉棒を挿入するチンピラ男。

 

「はぉ…♡ま、また入ってきた…♡ぁ…♡ん♡…ジュルルル…♡」

 

「よかったなw最後にスカサハがチンポしゃぶってくれてよwこうしてくれてんだから、俺にスカサハとの契約くれよwスカサハは俺が大切に扱うからよw」

 

「そ、そんなの信じられるか!お前、師匠に体を売らせて稼がせているんだろ!そんな奴に大切な師匠を渡せるものか!う…♡だ、だいたい…約束は貸し出しってだけだったはずだ…っく…♡」

 

「あ~?そんな約束したっけかw俺にはあの時ちゃんと「スカサハを貰ってください!」って聞こえたぜwま、3年も前の事だから記憶もあやふやだからなw」

 

スカサハにフェラをさせながらチンピラ男に、スカサハの契約を渡すように迫られる…

何もされていない状況ならばそれも強引に突っぱねるが、スカサハの的確な藤丸の肉棒への責めに思考がいちいち中断される。

この特異点に来る前にもマイルームで体を交え、フェラチオもしてもらったが

この特異点で数えきれない数の男と経験したスカサハのフェラチオは、比べ物にならない程上達しており

どんどん藤丸に射精への階段を上らせていく。

 

「う…♡く…♡ううぅ…♡」

 

「じゅぷ♡ジュルル…♡っちゅ♡ん♡ん♡ん♡」

 

「うぅ…♡で、出る…♡」

 

藤丸が射精しようとした瞬間、スカサハは藤丸の肉棒から口を離す。

その瞬間せっかく来た射精の波が急速に引いていくのを感じる。

 

「え…な、なんで…」

 

「ふう…♡マスター…早く首を縦に振ってくれ…♡マスターとわしの契約を…旦那様に…♡ん♡渡してくれれば、あ♡マスターを…イかせてやれる♡」

 

「へへへwそう言う事だw俺にマスター権を渡してくれれば射精させてやるよw渡さねえ限りずっと寸止めだwまあそれはスカサハも同じだがなwお前がマスター権を渡さねえ限り、スカサハもイかせねえwスカサハもイキたいからマスター権を欲しいんだよw」

 

チンピラ男もピストンを止めていた。

スカサハは藤丸にどうにか首を縦に振らそうと、あの手この手で責めていく。

 

「うぅ…♡」

 

「マスター♡頼む♡頼む♡頼む♡マスター権を渡せ♡渡せ♡渡せ♡」

 

渡すように言葉で催促しながら、フェラチオから手コキに切り替える。

マスター権は渡したくないが、それでも射精はしたい…一度、一度射精できればこの誘惑にも耐えきれる。

藤丸はスカサハやチンピラ男の言葉には答えたり、反応しないようにして黙って射精しようとするが…

 

「!!おっと♡」

 

「…っ!!」

 

再び射精しようとしたとき、寸止めされる。

精液が放たれる直前に止められた為、藤丸はもどかしい気持ちになって

 

「な、なんで…」

 

「ふふふ…♡なんで「俺が射精する時がわかるんだ?」っと言いたいか?わしとマスターはまだ契約が繋がっているから、魔力回路も繋がったままだ♡その魔力回路を介してマスターの性欲も感知する♡ただし性欲は発せられる信号はあまりにも小さいのでな、普通ならば感知できん♡だが…わしが先ほどマスターに埋め込んだ聖杯があろう♡あの聖杯は高密度の魔力リソースであるが故、マスターの発する様々な信号も受け取れる♡ゆえに…今のわしはマスターの射精の時をリアルタイムで感知できるわけだ♡だから今のわしに隠し事は通用しないぞ♡」

 

「そ、そんな…」

 

その後も幾度となくスカサハは藤丸を手コキやフェラで責めるが射精しそうになるとそこで寸止めされる。

そんな責めを何度も何度もされれば、藤丸もいい加減我慢の限界に達してしまいそうになる。

負けてはいけない…負けたらスカサハは奪われ、離れてしまう…

その決意の元寸止め地獄に耐える事、1時間…

 

「………っさい」

 

「ん?」

 

「…お、おねがいです…射精させてください♡もう限界…♡このままじゃ…チンポがおかしくなっちゃう…♡」

 

「ならば…マスター権を旦那様に渡すことだ♡そうすればこの寸止め地獄からも解放する♡旦那様も約束してくださる…♡」

 

「ああw約束するぜwマスター権を渡せばイかせてやるwお前も、スカサハもなwww」

 

「そ、それは…」

 

それだけはダメだ…藤丸の頭に去来する思いはそれだけ。

だが度重なる寸止め地獄による攻撃に、藤丸の我慢もすでに限界。

抗え切れない程の射精欲…その欲が天秤の均衡を崩して…

 

「わ、渡します…スカサハ師匠のマスター権を…渡します!」

 

藤丸がそう言った瞬間、藤丸の胸の中に埋め込まれた黄金の聖杯が光り輝くと同時に

彼の体から赤い光の塊が出てスカサハを立バックで犯しているチンピラ男の体に乗り移る。

赤い光はそのままチンピラ男の全身から、右手の甲に移るとそこに令呪が浮かび上がる。

 

「ひゃははははwwwこいつ射精したくてマジでスカサハのマスター権を渡しやがったwwwひ~笑えるwww」

 

チンピラ男は手でお腹を押さえながら、大きな笑い声を上げると

右手の甲に出現した令呪をしげしげと眺める。

 

「ほ~…こいつが令呪かwどれ、さっそく試してみるかwえ~っと…こうか。」

 

チンピラ男は右手を天に高々と掲げて

 

「令呪を持って命じる!スカサハ!元マスター君を射精に導いて、自分も無様にイケw」

 

チンピラ男の右手の令呪が輝くと、一画消えると共に

赤い光がスカサハに降り注ぐ。

 

「承った♡そら、マスター…いや元マスター♡イカせてやる♡イケ♡イケ♡イケ♡」

 

スカサハは藤丸の肉棒を激しく扱き始める。

先ほどまでの様子を伺いながらの緩急をつけた手コキではなく、本気で射精に導くための手コキ。

臨界点を超えても扱かれ続ければその結果…

 

「あ♡出る♡出ちゃう♡精子出しちゃう♡♡♡ふ♡ああああああああ♡♡♡」

 

ようやく訪れた射精の時…

藤丸はこれまでの寸止め地獄によって溜められたリビドーを全て発散させるように、勢いよく…激しく白濁液を放つ。

肉棒の先から放たれた白濁液の勢い、量ともこれまでの藤丸の中では最高記録。

スカサハの顔面に大部分がかかり、幾つかは床にそのまま零れ落ちていって…

 

「わしもイク♡イク♡イク♡イ、っぐぅぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

令呪によって命じられているが、それが無くともチンピラ男に立バックで犯されていることによって高められた快楽。

藤丸の射精が終わった瞬間にスカサハも絶頂を迎え、同時にチンピラ男も射精してスカサハの膣内に中出しする。

3者全員が絶頂を迎えた事で、室内にはそれぞれの荒々しい呼吸のみが聞こえていて…

 

「へ…へへへwこれで目的完了だwこれでスカサハは俺のモノ…!改めて感謝するぜ、元マスター君w大切なスカサハをくれてよwこれで俺の正式なサーヴァント兼、飯炊きオナホってわけだwww」

 

「ああ、旦那様♡いや、マスター♡わしも嬉しく思うぞ♡影の国の門番にして女王スカサハ、今より正式なサーヴァント兼飯炊きオナホとしてマスターに仕えよう♡マスターの性欲は全てわしが受け止めよう♡マスターの障害となる者は全て殺してやろう♡これからもよろしく頼む、マスター♡♡♡」

 

仁王立ちのチンピラ男の足下に跪き、誓いの言葉を述べるスカサハ。

正式にチンピラ男と主従の関係を結び、喜ぶスカサハに対して

射精欲に負け、一番大切にして信頼しているスカサハを奪われて呆然としていた。

 

「元マスター♡今まで世話になった♡元マスターとカルデアで過ごした日々…わしにとってもとても貴重で、充実した日々だった♡しかし…わしは新たなマスターに仕えてこの特異点で生きる♡それでは壮健にな、元マスター♡人理を取り戻す戦い…是非とも頑張ってくれ♡」

 

そう言うとスカサハは呪文を唱える。

それは転移のルーンの呪文。

眩い光が藤丸の全身を包むと、程なくして視界を白い光で埋められて藤丸はカルデアのマイルームへと転移されていく。

藤丸の視界が白い光に埋め尽くされる前に最後に見たのは、スカサハとチンピラ男が抱き合い熱いキスをしている姿だった…

 

 

 

 

あの出来事から一月後。

カルデアのマスターである藤丸立香は新たな特異点が発生したことにより、特異点の修復に向かった。

スカサハの寝取らせプレイを誰にも内密に行っていた以上…落ち込んでいればスカサハとの契約が無くなった事が

すぐにばれてしまうだろう。

それだけは決してバレてはいけない…その為藤丸は自らを奮い立たせて任務にあたっていた。

 

「微小特異点の修復を確認。マスターとサーヴァント、共に帰還します。」

 

新たに発生した微小特異点を修復してカルデアに帰還する藤丸とサーヴァント。

無事にカルデアに帰還し、コフィンから出てくる。

 

「特異点の修復お疲れ様です!マスター!そしてスカサハさん!お見事でした!」

 

「うむ、あの程度の特異点の敵ならばわしにかかれば造作も無い。マスターの指示も的確で見事だったのでな。」

 

管制室に戻って来た藤丸は、共に微小特異点から帰還したスカサハと共に

マシュやスタッフたちから労いの言葉をかけられていた。

藤丸への賛辞は当然の事だが、スカサハへの賛辞も多い。

なにせ特異点修復の際に戦闘も多数あったが…一度も窮地に陥る事は無く、これ以上ないと言うくらいスムーズに進んだからだ。

 

「スカサハも随分と研鑽に励んだようだね!暇さえあれば藤丸君と素材採取に出かけてたおかげかな?スカサハの霊基の強度が格段に上がっている!この強度はグランド並と言っていい!対魔力も格段に上がっているし、ちょっとやそっとの相手じゃスカサハに太刀打ちできないだろう。それこそビースト並みの霊基を持つ相手でない限りね!」

 

「ふふふ、そうだな。実際素材採取を行うのはわしにとって良かったかもな。霊基、宝具、スキル、ルーンの切れも以前とは比べ物にはなるまい。「マスター」の為ならば、わしはどんな手を使っても強くなろう。」

 

祝福、賞賛が終わりスタッフたちもそれぞれ自分の持ち場に戻り、それぞれの仕事に戻ると。

 

「それではわしも「行く」としよう。マスター。ちょっといいか?」

 

「…うん。」

 

スカサハは藤丸を伴って管制室から出ていく。

その様子をマシュ、ダ・ヴィンチは見ており

 

「最近スカサハさんとマスター随分と仲が良さそうですね!この後もお二人でトレーニングでしょうか?」

 

「うん、そうかもね。実際スカサハの強化は凄まじい。藤丸君といることで霊基が強化されるのならそれは喜ばしい事だからね。さ、私たちも仕事仕事っと。」

 

 

 

「さて、それではわしはマスターの元へ戻る♡後はよろしく頼むぞ、元マスター♡」

 

「…うん、やっぱりあいつの元に戻るんだね。」

 

「当然だ♡旦那様こそわしのマスターなのだからな♡またわしの力が必要な時は呼ぶが良い。今カルデアにわしがいない事がバレるのはまずいからな。マスターの為…わしも力を貸してやろう♡」

 

今回の新たな微小特異点が発生した際、スカサハは突如藤丸のマイルームに戻って来た。

一体どういうことか分からなかったが、特異点攻略のミーティングもあった為その場では保留し

共に特異点にレイシフトしてもらった。

そして特異点内で通信が途絶し、カルデアにも聞かれていないタイミングでスカサハに事情を聴いてみた。

彼女曰く

_________________________________________________________

 

「新たに発生した特異点の修復の際、わしがいない事がバレると非常にまずい。もしばれればカルデアはあの手この手でわしの居所を探すだろう。そうなってはあの極小特異点が見つかってしまう。見つかればカルデアはあの特異点を修復し、マスターを消滅させてしまうだろう。そうなっては困るのでな。」

 

「どうやって特異点の事、わかったの?」

 

「元マスターの胸にわしが産んだ聖杯を埋め込んだだろう?同じように…わしの霊基にも同じように聖杯を埋め込んだ。これによりわしと元マスターの間に聖杯によって繋がりができた。それによって元マスターの魔力や心の機微、さらにカルデアの情報を把握できた。」

 

「…つまり盗み聞きってわけ?」

 

「ま、そういう事だ。悪いとは思っている。だがこれは元マスターを守るためのものでもあるのだぞ。もしわしを奪われた事を知られたら元マスターも責任を取らされるだろうからな。それは困るだろう?だからわしも協力するから、元マスターも協力して欲しい。互いの為…な。」

 

「…わかった、いろいろと釈然としないけど協力した方が良さそうだね。それじゃあ…改めてよろしくお願いするよ。スカサハ。」

 

「ああ、よろしくな。元マスター」

__________________________________________________________

 

「ああ、そうだ。忘れていた。これからも協力してもらうのに何も無し…っというのはやる気も削がれるだろう。というわけでこれを渡そう。わしとマスターからのお礼だ♡」

 

そう言ってスカサハが渡してきたのは端末に入れるCDROM。

 

「これからも定期的に渡しに来る。内容は…見てからのお楽しみ♡っという奴だ。飽きが来ないように趣向を凝らしていこうと思うのでな、楽しみに待っていてくれ♡ではな♡」

 

そう言うとスカサハは転移のルーンの呪文を発動し、姿が消える。

藤丸はため息を吐くと、そのまま部屋の椅子に座り端末を起動してCDROMを入れる。

データが読み込まれると、保存されている映像記録が再生される。

 

「ん?これは…もう映っているのか。もう喋ってもいいか?」

 

「ああ、もう録画されてるぜw元マスター君に挨拶してやれよw」

 

「あー…では…ごほん。元気にしているか?元マスター♡スカサハだ♡今回はわしとマスターの交尾を映像に記録して、元マスターにプレゼントしようっと話してな♡わしもいい考えだと思い、協力することにした♡これからも定期的に撮影して送るので楽しみにしてくれ♡なんなら時にはわしが出演しているエーブイを渡そう♡」

 

藤丸は映像記録を見ていると、自己紹介と冒頭の概要が終わると今度は二人の交尾が始まる。

それをボーっと見ているが股間は反応しており、ズボンが突っ張ってテントを張っており

気づくと自らズボンを下ろして肉棒を出すと、自分で扱き始めており

映像が終わるころには何度出したか分からなくなるほど射精していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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