ボリューム結構なもんになってしまったよ
「やっぱり、シュウくんもその……えっちなこと、好きなの……?」
「――」
桂城シュウ、中学2年の夏のことだった。
夏休みも半ばまで差し掛かり、ジリジリと日照りが身を焼く猛暑が続いてた頃。そろそろ宿題終わらすかと思い立ち交際する幼馴染も呼んでテキストや作文やらと睨めっこをしていた少年は、途中から赤くなってなんかもじもじとしていた彼女が唐突に切り出した言葉に絶句し目を見開く。
「……え、急になんで? なにかあった?」
「えっと……」
何故かほんのりと頬を赤らめるいろはに当たり障りのない質問をして時間を稼ぎながら、目だけを動かしてまわりを見回す少年は突然の恋人の問いかけの原因を探る。いろはの気質を考えれば、いきなりこのような質問をしてくるからには必ずなにかしらのきっかけがあると見積もっての判断だった。
まさかな、とは思う。
心当たりは、あることはあったが。あれはいくつかの漫画に紛れ込ませてこっそり買ってから、バレないように隠していたは、ず――。
――あった。座布団に座るいろはの横で閉じられている、露出の大きい水着を着たモデルのグラビアがでかでかと掲載された雑誌がひとつ。
天を仰ぐ。
勘弁してくれと言いたくなる気持ちを堪えて溜息をついた。
「……いろは。それェ……。見た?」
「あっ。え、えっと……。ちょ、ちょっとだけ……?」
ざっと全体流し読むくらいはされたなこれ。
紅くなって目を泳がせる恋人の顔をみて一発で悟る。恥ずかしがりたいのはこっちの方なんだよなと頭を掻いて嘆息すると、シュウは両手を伸ばしていろはの頬に触れるとそのままむにむにと頬肉をこねまわした。
「見ぃたぁな~~~?」
「ふぇ、ちょ、ふぉ、ほぇんにゃしゃい……!」
「いやまあ別にいいんだけどさ……。でもなぁ~ちょっと俺も恥ずかしいなぁ~こういうの探し当てられた挙句に読まれちゃうのはさぁ~」
「うう、はにゃしてくれにゃぃ……」
いったいいつの間にやられたのか、さっき席外して1階に降りてたときか。買い物に出てく母親と少し喋ってた間に……? いろはの様子からして本当にある程度読まれてそうではあった、が──。少し、からかってみたい気持ちはあった。
暫くむにむにと伸ばしたりこねたりしていろはの頬の感触を堪能して開放すると、手を頬に添え顔を庇ういろはが恨みがまし気に恋人を睨む。にやにやとしてむくれる少女の顔を見つめるシュウは、おもむろに向かい合わせで座っていたテーブルをどけるとそのまま手を伸ばし「ひゃっ……」と声を上げるいろはの腰と背に手を回して抱え上げる。
衣服越しにも伝わる、華奢ながらも柔らかい少女の感触。混乱と羞恥のないまぜになった顔をする少女ににやりと笑いかけながら彼女をベッドに横たえた彼は軽い身のこなしで恋人のうえに馬乗りになった。
「しゅ、シュウ、くん……?」
「ああうん。俺の方こそ逆に聞いてみたくってさ」
――いろはは、こういうこと興味あるの?
するりと伸びた手。ふにっと、小ぶりなものの柔らかな感触を返す胸に触れながら身を寄せるシュウの囁きにいろはの頬がかあっと紅潮した。
「あっ、ぁぅ、えっと、えっと……」
「読んだんだろ? どこまで読んだ? ヤだった? それとも――やっぱり、気になってたりする?」
「ん、ぁっ、それは、ぁ。んん、そのっ……うぅンっ」
トマトみたいに真っ赤になっていくいろはの顔を見ていると無性に楽しくなってしまって、口元がだらしなく弛んでしまうのを自覚する。あまりにも無防備な恋人に対して遠慮なしにセクハラ魔じみた姿を晒す少年に、赤くなったままあうあうと狼狽えていたいろはは薄い布地の服の上から胸の膨らみを揉みしだく手が動くたびに小刻みに震え――探し当てられた乳首を指の腹で優しく押し潰されると、たまらず甘い声をあげ白状した。
「ふぁっ……。私は、そのっ……えっちなこととかも、気になっては、いるけどぉ……、んっ、おっぱい、イジワルしないでぇ……ッ」
「ふーん……。どのくらい?」
「ど、どのくらい……?」
顔を紅くして目を泳がせ煩悶するいろはの姿を眺め、口元の笑みを深める。秘蔵の本を暴かれた辱めとトントンくらいには可愛らしい恋人の姿に溜飲を下げるシュウは、ぷるぷると震えるいろはの胸を揉みしだく動きを継続して答えを待つ。
可愛い子を虐めて揶揄いたがる若気の至りを存分に発揮する彼に、真っ赤になるいろはは涙目になりながら声を絞り出した。
「シュウくんとなら、えっちなこと、したいって。私、思ってるよ……?」
「――」
ぎしりとベッドを軋ませて。恋人にのしかかられ弄ばれながら、あまりにも『そそる』言葉をかけてくれたいろはに少年は僅かに固まる。
手を伸ばす。頬に触れる。きょとんとしてこちらを見上げる彼女の顔を見て、シュウは苦笑気味に頬を綻ばせた。
――ちょっといい?
――あっ。
重なる唇。挨拶のように、触れ合わせるだけのキスをして顔を離す。いろはは恥じらいを露わにして顔を紅潮させ、けれどシュウが再度顔を近づけると従順に瞳を閉じて唇を突き出した。
「ん、っ……」
2度目。僅かに少女の肩から力が抜ける。3度目。ついばむようなキス。4度目。――服の下に忍ばされた手が素肌を這い胸に伸びるのに身を震わせ、けどもいろはは受け入れるようにシュウの背に手をまわした。
「――」
掌に返ってくる柔らかい感触を堪能し、恋人と唇を重ねるなかで、ズボンの下で滾りがむくむくと起き上がるのを自覚する。5度目のキスを交わし、早鐘を刻む恋人の心音を間近で感じながらシュウはいろはの腰に手を添えて――。
……。
……………………っ。………………………無念。
動きを停め、煩悶の表情を浮かべた少年の変化に瞼を閉じていたいろはは気付けない。薄く息を吐き、身を乗り出して再び唇を重ねたシュウは幼馴染の細い顎に指を添えるとそのまま口を開いた。
緩んだいろはの唇から、舌をねじこむ。
「っ、ふあ、むぅ……⁉ ん、むぅっ、んんん、んひゅ、ぅぅ……!」
ぬめる舌が侵攻し、いろはの舌に絡みつく。未知の感覚に仰天して目を限界まで見開く少女を抱擁し、後頭部にまわした手で彼女の頭を撫でながら深く、濃く、貪るようなキスを継続するシュウにいろははたまらずびくびくとその身を震わせ、やがてその身を委ねるようにがくりと力を抜くとぎこちなく、少年の挿しこむ舌と舌を絡ませあいながら懸命に接吻を返す。
「んぅむ、ん、ふぅ、ちゅっ、うンっ………」
「……うっ……んぅ、んっ……………ちゅ…………」
「……………………」
「……いろは、キスしてる間は鼻で呼吸するんだぞ」
「ぷは。……わ、わかってるけどぉ。い、いきなりあんな、難しいよぉ……!」
目をまわしかけていた少女を解放すれば、離れた唇からつぅ……と透明な唾液が伝った。息を荒げて肩を上下させるいろはの瞳は潤み、上気した頬は紅潮して真っ赤に染まっている。心なし湿ったシャツは少女の輪郭を浮き彫りにしていた。
胸の中心に手を添えれば、ばくばくと鳴らされる心音はあまりに忙しない。潮時かなと微笑んだシュウは悪戯な笑みを浮かべ再びついばむようなキスをするとよっこいせと身を起こしいろはのうえから身を降ろした。
「ぁ……」
「お前そんな名残惜し気にすんなよ……。なに、えっちないろはちゃんは続きシたい? その場合……まあ、うちの母さんが帰ってきたときなんて言い訳するか考えないとなぁ……」
「ぴゃぁっ……、うう、おっぱいイジメないで、わかったからぁ……。んっ……」
熱の引かない赤ら顔で身を起こす少女の艶めかしい声に歯止めを利かせる筈の理性がちょっぴりひび割れるのを自覚しながら、薄く息を吐いて無念を押し殺すシュウはベッドから降りる。
――ヤりたいのは山々なんだが。
一度自覚したらますます肥大していく大きな欲求。押せばいけそうだな、なんて算段と。家族のいないタイミングを見計らってゆっくりと睦み合う好機なら夏休みの間いくらでも――なんて邪心を噛み潰す。
――いろは傷つけちゃうのは、嫌だからなあ。
恋人の腰に触れ、骨格や肉付きからいざ抱くという目線で考えたときに浮上した『壊れる』リスクに苦渋を飲んで己の欲望に歯止めをかけたシュウは再び嘆息する。
あと1年か2年は待たないとかな、なんて。
ぶっちゃけいろはの艶めかしい声やら柔らかい肢体に触れたあとでかなり生殺しではあった、が――肉体の規格が違う自分が理性の手綱を手放すことで恋人に傷を刻み得ることを想像すれば、耐えられないことではなかった。
「……ね、シュウくん」
「ん?」
そんな恋人の煩悶も露知らず。少年のベッドで寝転がったまま、放心して自分の唇を両の手で覆っては先程の接吻の感触に思いを馳せていたいろはは身を起こす。
交わした唇の感触が忘れられなくて。今までの触れ合うようなそれとは違う、互いの熱を共有し合うようなそれが、一生忘れられそうになかったから。振り向いたシュウの顔をみて、はにかみながら囁いた。
「さっきの、えっちなキス……。また、してくれる?」
「…………………………お、おう。いいよ。いや寧ろ、いろはがいいってんならそれこそいくらだって……。……え、いま?」
***
――そんなこともあったなと、昨年の一幕を思い出す。
結局その日はほとんど宿題には手がつかなかったし、帰ってきた家族には態度が挙動不審だと怪しまれたり、いろはがディープキスを覚えたせいでたまに2人きりのときせがんでくるようになったのが物凄く理性にダメージを与えてきたりもしたが……まあそれは特段重要な話でもない。
ひっそり隠してた雑誌の居場所を知られてそういうのを置きづらくなってしまったのはまあまあな痛手ではあったが。
「んっ……」
誰もいない、いろはの家。どこか甘い匂いのするいろはのベッドのうえで、いつかの時をなぞるように押し倒した彼女のうえを陣取る。
着替えにいってきたいろはの着てきた黒を基調とした色合いのネグリジェは薄い布地で、胸元に手をやればふにりとほとんど遮るものを感じさせない柔らかな感触が返ってくる。小さく吐息を漏らして上目遣いでこちらを見上げてくるいろはに笑みを返しながらその頬に手をやる。
――もう、我慢はいらないな?
神浜市に訪れ、強力な魔女との死闘を終えて帰った夜のこと。
ひょんなことから始まった恋人との数日の同棲を経て理性がまあまあ限界に達していたシュウはこれまで精々がディープキスまでだったスキンシップのその先を仄めかし、いろははそれを肯定した。
一年前、二人きりになっていたときは理性でなんとか歯止めをかけることができたが。それも、もはや――。
「ふぁ……あっ……むっ、う……ッ」
腿に掌が触れ、声をあげかけた少女の顎を指先でくいと上向かせ唇を塞ぐ。
柔らかい唇を重ね、食み、ついばむ。1分、2分、3分――緊張で呼吸の仕方を忘れかけているのをおくびにも出さず、片手でいろはの肢体に触れる動きを継続しながら唇を重ねていたシュウは彼女がそれを受け入れるように口を開いたのを皮切りに舌を滑りこませる。
――いい、よ? 全部……シュウくんに、あげる。
「んっ、ふぅっ、ん――ちゅぅ、んむぅっ……」
唾液と、熱と、吐息の融けあうような口づけ。その瞳をとろんと蕩けさせるいろはの頭を撫でながら、激しく求める動きで小さな舌を絡めとる。何度も、何度もキスを重ねて、その間も少女の身体には柔らかなタッチで掌が触れ愛撫を続けていた。
「シュウ、く──うぁっ……? ふ、んん――っ、ふぅぅぅっ」
小さく喘ぎ声をあげ、ぴくりと身を震わせるいろは。その刹那に滑らかな動きで彼女の下着をするりと脱がせたシュウは、薄い桃色のショーツをベッドの片隅に放ると唇を落としながら片手を腿に、下腹部に、露出させられた秘部へともっていく。
ワレメに触れた指先に伝わった柔らかな、そして湿った感触。指くらいなら挿入るか――あるいはそれも少し怪しいか。夢中で舌を突き出すいろはと接吻を交わしながら具合を確かめる彼に、どうしようもない熱にあてられた頭はそのなかでも冷静に『慣らし』の必要性をシュウに伝えていた。
「……まあ、今更少し待つくらい生殺しでもなんでもないかな」
「ふぇ……? あっ、ひゃっシュウくん……!」
ベッドからぎしりと音が響く。シュウに覆いかぶさられたいろはの驚愕の声はやがて、甘い熱と情欲に満ちた嬌声に変わっていった。
――まずは、触診。
キスとささやかな愛撫で緊張をほぐしながら、全身に手を這わせていろはの敏感なところ、弱いところをひとつずつ探り当てていく。脈拍や心音の反応からも性感帯を探るシュウの手つきに最初はくすぐったそうにしていた彼女だったが、自慰でよく弄っていたのだろう乳首をまず咎められたのをきっかけに弱点を次々と見つけ出されあっという間にその表情は紅く染まっていった。
「ひゃぁんっ、シュウくっ、んんっ。ふぁ、あんっ……ん、んぁっ。は、恥ずかしいよ……」
「可愛いぞ」
「う、ううう……ッ」
身悶えるいろはの頬を撫でながら、ズボンの下で起き上がる怒張の存在を意識する。
本当なら、こんな冗長なことなど放り投げて今すぐ
とはいえ、これからはそう難しいことなんてない。
ほぐす。食む。弄ぶ。蕩かす。
じっくりと、丹念に、いろはの準備が整うまで彼女を
「っぅう、あ、シュウくん、ふぁ、あ……。ん、んんんんっ、これ、これきちゃぅ……ひゃぁっあっ……っっ……!」
5分。
恋人以外の誰にだって聞かせられないような少女の甘い声が、2人しかいない家のなかで響く。
この空間にいるのがただ2人だけ、互いの家族がいないという状況は果たして喜ぶべきか憂うべきか――。
なにせ、もうブレーキをかけられる気がしない。
最愛の少女の汗ばむ首筋、肩、小ぶりながら成長の兆候をみせる乳房の膨らみ――。既に何度か絶頂させられているいろはの秘裂に挿しこんだ指を動かし性感を刺激しながら、次々と唇を落としては柔肌を食み、味わいを堪能する。
そんなシュウが危惧するのは、この夜の睦み合いのこと……
「ぁ……♡」
そして恐らく、いろはの方もそれを止める気はない。
シュウがセーブをかければいい、それだけの話ではあるのだが。正直こんな可愛い恋人相手にそれができるかは怪しいとこだよなと、はだけさせられたネグリジェから露出させられた胸元を汗と唾液とでぬめらせたいろはが恥じらいの表情で胸元を庇いこちらを見上げてくる様子にますます滾りをいきりたたせて少年は腹の底から思った。
「シュウくんっ、あぁっ、あっ♡ そこ、だめっ、くすぐっちゃ、ャぁぁ……!? ふぁぁ、私でっ、やるのとっ、ぜんぜんちがっ……! んんっ、シュウくん♡ ぃっ、くっ、ぁっ、っ――!」
――15分。
響く水音、高まる熱気。冷房はある程度効かせてはいたが、そんなのでは何の足しにもならないくらいに腹の奥が、頭の奥が熱かった。とっくにシュウの側も衣類を放り捨て、たった1枚しかない薄布もほとんど脱がされているいろはと裸での交わりに没頭する。
シュウのごつごつとした指が1本、それだけできつきつだったいろはのワレメも今なら2本挿れてもまだ余裕はあるか。彼の恋人が特別濡れやすいのか、それともこれだけやれば大抵はこうなるものなのか、シーツのうえはもうちょっとした
もういいだろ、と囁く悪魔の声。もう少しだけこの痴態をゆっくり鑑賞していたい、と囁く悪魔の声。指の動きに翻弄されて身をくねらす少女が、自分の様子を見つめるシュウの目線にかぁっと顔を赤らめながら、なにか言うよりも早くクリと膣璧を指で撫であげられるのに腰を浮かせて熱に満ちた声音をあげた。
「んんんんんっ、シュウくっ、シュウくん――! わたしっだけ、こんにゃ……っっ♡ そこっ、こするのっ、ずるぃぃっ、ッ、ふぁぁぁぁっ、あぅぅ、んんんんっ♡」
「お前……」
自分ばかり恥ずかしい姿をみられるのが不服なのか知らないが、ますます煽るようなことをいういろはに余裕そうに振る舞ってリードしていたシュウの上っ面が剥げかける。俺の気も知らねえでと唸る少年は、お仕置きのひとつでもしてやりたくなる気持ちを堪え明らかにイラつきだした愚息を打ち込めるときを待ちいろはを解きほぐすのに徹する。
それも、終わりに近かったが。
――25分。いろはを貫いた。
「っ、――――、ぁ、ッ。~~~~~~~~~~~~~~~っっっ♡」
「……!」
自分に覆いかぶさられながらのけぞるいろはを労わるだけの余裕を、ほんの一時失う。
とっくに限界近い我慢の末に突きこんだ剛直を襲った、ぬめる膣穴全体からの強烈な締めつけが欲望の暴発を誘うのを全力で堪える。
年若く、そしていろは同様にこれが初めてだった少年にはまだ早漏、遅漏だとかいった概念への理解には疎いが。手元に用意している数枚しかないゴムの1枚目をここで使い切ってしまうことへの抵抗が結構本気でつらそうにするシュウに寸止めを強いた。
これやばいだろ。
ぜっと
『――いろは、脚、少し開いてもらっていい。……もう少し、股、挿れやすく――』
『っ、は、恥ずかしいよぉ……。こ、こう……? えっと、こうするんだよね……?』
『――』
限界といえばそれはもうずっと限界だったのだが。どんな予習をしたのか、ある程度ほぐれきったかと判断したところでいろはが両の手を使ってワレメを左右からくぱぁと開いてみせたのにそれを見せつけられたシュウはといえば頭の奥がもう焼けるように熱かった。それに加え、挿入の瞬間襲い掛かった快楽――。強烈な射精感、痛みを堪えるよりずっと困難な甘美な誘いに歯噛みして、どうにか上っ面を取り繕って凶悪な滾りを受け入れたばかりのいろはのことを労わろうとして。
ぎゅうと、首に腕をまわして頭を引き寄せてきたいろはに耳元で囁かれる。
「……ッ。シュウくん、わたし、いいよ」
「我慢、ずっとしてたんでしょ?」
「わたし、大丈夫だから。だから」
「だからもう、自由にシて? 我慢は……よくない、よ♡」
流石に無理だった。
尻にまわした手、張りのある柔肉を掴む。最奥まで剛直を叩きつける。吐き出す。
途方もない開放感が脳を焼いた。
少年の下で華奢な身体をわななかせ、いろはが甲高い嬌声をあげる。
「っ……!!」
「――っ、すっごぃぃ……!? シュウくっ、おく、ぅううう……♡ だいじょうぶ、だから、いっぱい、いっぱい、シて、いいからぁっ、んんぅぅッ」
引き抜く。ゴムを外す。つける。突っ込む。
間断なく打ち込んだ2回目の抽挿は、おっかなびっくりの初めてより遥かに乱暴で、力強く、獣欲を剥き出しにしたものだった。
「~~~~~~っ、んぁっ、あっ、シュウくん、シュウくっ、ぅぅあっ♡ いいよっ、あぅっ、はぁぁぁっ、あっッシュウくん、シュウくんっ! ふぁぁ――――!?」
「いろはっ……!!」
くびれた腰を鷲掴みにして、勢いよく腰を打ちつける。剛直が奥を小突くたびに少女の身体が打ち震え、全く獣欲を衰えさせないペニスを更に煽るように膣肉が蠢いては濃い愛蜜を潤滑油として強烈な抽挿を受け止めた。
いろはは自身の欲望を受け入れてくれた。魔法少女ならコレにも十分耐えられる。
与えられた大義名分を前に。最早ぺらっぺらの理性など機能はしない。
2枚目、3枚目、次々に使い潰す。そのたびに嬌声が響き、脳を焼く快楽と雄としての途方もない欲望に戸惑う少年の唸り声があがった。
その次でようやくペースも落ち着いて、けれど熱量は収まらずに。ふたり、重なり合う。
「シュウくんっ、好きっ、好きッ――。いい、よっ♡ あっ、あ――♡ わたしっ、またっ、きちゃ、きちゃう――!」
「……いろは、大好きだ」
「ぁ、――――――――――――――ッ♡♡♡」
引いて突いて、犯す。胸板と乳房が擦れる。首に腕を回して抱き合い、ひとつになって貪りあう。蕩けた瞳をして快楽に翻弄され喘ぐいろはを貫きながら、意趣返しとばかりに耳元に口を寄せて甘い言葉を囁けばズルいと言いたげな顔を一瞬だけするいろはが次にはその表情を快楽に塗りつぶされた。
同時に達する。ものすごい音を立てて剛直を引き抜き、次のゴムを取り出そうとして――コンドームを探す手が虚空を彷徨った。
「ぁ。……もう、なくなっちゃったの?」
「………………そう、だな」
5度も出して、流石に熱に浮かされた頭も少しは冷えた。荒くなった呼吸を整えて、息も絶え絶えのいろはを見つめて、苦笑しながら身を寄せて唇を重ねる。
「……ごめんないろは、最後の最後で乱暴にしちゃって。もう少し優しくするつもりだったんだけどな……」
「んっ。ぜんぜん、そんなことないよ。私いま、すっごいすっごい幸せ、だけど……。その、もう、平気なの? えっと……まだ、タイヘンなんじゃないの?」
今更になって羞恥が襲い掛かったのか、あれだけのことをした後になってから恥じらいの姿をみせる恋人に口元を弛める。桃色の髪を梳くように撫でながら再度口づけをかわし、覆いかぶさった体勢からベッドに倒れていろはと並んで横になりながらシュウは穏やかな表情で囁いた。
「――や、おかげでだいぶ落ち着いたよ。ありがとうな」
「こ、こちらこそ? うんっと……シュウくんがまだシたいならどうしようって思ったけど……私のおっぱいじゃ、シュウくんのは挟めないし、口で、とか……?」
「さっきからちょいちょい気になってたけどいろは何で勉強したのか教えてもらっていい?」
「つ、つかれちゃった。おやすみー」
こいつ……。
いそいそとこちらから背を向けて質問から逃げたいろはの方へジト目を向け、露出した肩と首筋、垂れてベッドに広がる桃色の髪に若干ムラっときたシュウは追及をやめ天井の方へ向く。
少しすると隣でもぞもぞと動く気配がして、いろはがぎゅっと腕に抱き着く形で密着してきた。
こいつ……。
「えへへ……。シュウくんの腕、あったかい……」
負荷が今更になって襲い掛かってきたのか、本気で眠たげにしてそんなことを囁くいろはは瞼を重たそうにして、ほわほわと柔和な微笑みを浮かべながらシュウに身を寄せた。
「……おやすみ、シュウくん。……だいすきだよ」
「ああ、うん。俺もだよ。……おやすみ、いろは」
「えへへ……」
一度だけ唇を重ね、幸せそうに笑顔を浮かべたいろはがすぐに健やかな寝息をたてだしたのに小さく息を吐く。
俺も寝るかと、目を閉じて。薄目を開けて、心底安心した顔で身を預けてくる恋人に胸の奥でどこかこそばゆい感触を覚えながら、シュウは眠りについた。
「おい。挟んでるって。いろは、馬鹿じゃねえの」
「んん……」
(なんで気付いたらこうなってんだよお前これで寝てんの信じらんねぇ、わざとじゃねえの? マジで言ってる?)
「んんにゃ……シュウく……すきぃ……」
(擦んな!! アホか!! ぶち犯すぞ!!!!!!!)
翌日の夜、ゴムを箱買いしていろはをベッドに連れ込んだシュウは遠慮なく恋人を抱き潰した。