この短編は、作者のTwitterで募集したお題に沿って作成しました。
「こ、こんな……。嘘ですこんなの。何かの間違いですよね……」
自分の占星術に絶対の自負を持っているモナにしては、珍しい台詞だった。だが、中空にたゆたう水の魔法陣に映った自身の未来は、彼女にとって絶対に受け入れがたいものだった。
アストローギスト・モナ・メギストス――通称モナ。本人曰く、稀代の天才占星術師である少女は、その青い水面に浮かぶ未来の自分を、不安と困惑の入り混じった表情で見つめていた。
誰かに見られているような気がして、モナは慌てて振り返った。だが、誰も居ない。ここはモナが住居としているモンドの街の借家だ。彼女以外には誰も住んでいないし、そうそう知り合いが訪ねてくることも無い。モナの心の不安がもたらした、ただの錯覚だ。
そもそも普通の人間がこの水の占盤をのぞき込んでも、ただ水が揺らめいているようにしか見えない。それでも、万が一にでも他人の目に入ることの無いように、モナは身を縮めるようにして、再びその未来をのぞき込んだ。
「私が、こんなこと望むわけ、無いじゃないですか……。……無いですよね?」
そこに映っているものとは、破廉恥なデザインのメイド服を着て、肥満した中年男の上に跨り、自ら腰を振って精をおねだりする「性処理メイド」となったモナの姿だった。
少し前のこと、モナはお金に困っていた。
清貧な生活こそが占星術師に相応しい。それが常日頃からの彼女の口癖だったが、それは多分に、いつ見ても空っぽで、一枚のモラも入っていない財布の軽さと、慢性的な空腹を誤魔化すためだった。
「お、おかしいですよ……。どうして稀代の占星術師である私が、こんなひもじい思いをしなければならないのでしょうか……。うう……お腹減った……」
モナは占星術を金策のために利用することをよしとしなかったし、その性格とプライドが妙な風に働いて、素直にお金に困っていると他人に相談できなかった。彼女が弱音を吐くのは、一人になった時だけだ。その時も、モナはすきっ腹を撫でさすりながら、人気のないモンドの路地をトボトボと歩いていた。
(家に食材はもう無いし……。当然、お金も……。……あの辺の雑草とかって、食べられるんでしょうか? お鍋で煮込めば――……いやいや! なに考えてるんですか、私!)
「はあ……」
心の中で自分にツッコミを入れてから、肩を落としてため息をつく。借家の賃料は溜まっていて、今日の食費にも事欠く有様だ。
(やっぱり、何か仕事を探すべきなんでしょうか……)
しかし、モナは占星術以外はからっきしだった。その占星術を使わない方法での金策というと、どこかの食堂でウェイトレスでもするか、それとも冒険者として依頼をこなすくらいしか思いつかない。しかし冒険者という仕事は過酷で、占星術師というモナの本分とは共存できないのだ。
(冒険者か……旅人は元気でしょうか)
モナはふと、しばらく前に知り合った異世界からの旅人――蛍という少女のことを思い出した。しかしそれは一瞬で、すぐに自身の金銭的困窮という喫緊の課題に意識を向けなおした。だが、妙案は思い浮かばず、モナはランプの明かりさえもケチっている家に帰りついた。
「パトロン? 私のですか?」
数日後、そんなモナのところに、唐突にメッセンジャーが現れた。
「はい……。旦那様は、モナ様のご活躍を耳にされまして、ぜひにと」
訪ねてきたのはメイドだった。モナよりも年上ではあるが、若くて美人だ。そしてメイドは、モンドと瑠月の中間あたりに館を構えているという、自身の「旦那様」からの言伝をモナに告げた。
(私の論文を評価して、資金援助? やっぱり世の中には、見る目のある人がいるのですねぇ……。いやいや、ここで自身を安売りしてはいけません! 私の研究はお金のためではないのですから!)
「コ、コホン。ありがたい申し出ですが、あいにくそれほど資金には困っていません。……で、でも、一応念のため、どれくらい援助してもらえるのか聞いても…………そ、そんなに? わ、分かりました! お屋敷のほうで詳しい話をうかがわせていただきます! ええ、ぜひとも!」
提示された報酬を耳にした瞬間、物欲に流されてはいけないという啓示は、あっけなくどこかに消えた。そして翌日、モナは約束した通り、人里から少し離れたその館に出かけて行った。
「やあ、ようこそモナ君、よく来てくれたね。はじめまして。私がこの屋敷の主人だ」
「は、はじめまして」
メイドに案内されて「旦那様」の部屋に通されると、モナの顔は思わずひきつった。
(こ、この人は……ずいぶんと……キモ、いえ、独特な雰囲気の人ですね……)
脂ぎったキモデブ親父の典型のような、禿げた中年がそこにいた。
彼はモナが部屋に入ってきた瞬間から、モナのことを舐め回すような視線でじっとりと見ていた。釣り目勝ちな大きな瞳や、少し幼い感じを受けるが、美少女と呼んで全く差し支えない整った顔立ちや、ツインテールに結んだ長く艶のある黒髪、胸元が大胆に開き、股の部分がハイレグに切れ込んだ青紫の衣装、深い黒のストッキングに覆われたむっちりとした太ももなどを。
モナは無意識のうち、男の視線から胸を隠すように腕を組み、言い知れぬ危機感を誤魔化すように、いつもの尊大な調子で尋ねた。
「あなたが私を呼んだのですね? この稀代の占星術師の論文に着目するとは、なかなか見る目のある方のようですね」
「ああ、君が新聞に寄稿していたものは、全部読ませてもらったよ。その若さでこれほどの博学は素晴らしいと思った」
「そ、そうですか? ふ、ふふん。そうでしょうとも」
「実は、その前から君のことを目にする機会があってね……。ぜひこうして、直接話をしてみたかったんだ。今日は会えて本当にうれしいよ。何しろ君のような天才と話すチャンスなど、滅多にない事だからね」
「ちょっと面はゆいですが……お誉めの言葉はありがたく受け取っておきます」
おだてられて気を良くし、モナは男の視線に感じた不審なものを忘れて、ドヤ顔で鼻高々にふんぞり返った。
メイドが入ってきて、薫り高いお茶と高級そうな菓子をテーブルに置いていった。それにがっつきたくなるのをすんでのところで堪え、モナは言った。
「しかし……それだけではないでしょう? わざわざこのアストローギスト・モナ・メギストスを呼び出したからには、単に話をしたいからという訳では」
「さすがモナ君。察しが良いな」
そこでモナは視線を鋭くし、男をにらむように見た。
こんな立派な部屋に通され、これほど丁寧な扱いを受ける。この手の経験を、彼女が今まで全くしてこなかった訳ではない。そういうことをする人間は、たいていモナの占星術を、邪な考えで使おうとする手合いだ。
「……前もって言っておきますが、私の占星術は、世界の真理を探究するという高尚な目的のためにしか使いませんよ?」
「もちろんだとも」
男が即座に、しかもにこやかに頷いたので、モナは「おや?」と思った。男は言った。例えば君に未来を予知させて、それを何かに悪用しようなどとは微塵も考えていないと。
「実は私も、ささやかではあるが、ある種の『研究』や『実験』を趣味にしている人間でね……。それを誰かに穢されるような真似は我慢ができない」
「研究? ……実験?」
「そうだ。だから君の気持ちは理解できるんだ」
男の研究とはいったい何なのだろうか。モナは気になったが、あえて詳細を尋ねようとはしなかった。それよりも、この男が自分に何を求めているかのほうが重要だ。占星術に感心が無いとすれば、男はモナの何に興味を持ったのだろう。
「それはさっきも言ったよ。『君自身』さ」
「…………は?」
「一度だけ、君の身体を私の思う通りにしたい」
「…………? あっ――え゛っ!?」
モナはようやく男の意図を理解し、ひどく動揺した。
これほど魅力的な肢体を持つ美少女にも関わらず、モナという娘は、自分の占星術を悪用しようと考える者に対する警戒心は持ち合わせていても、自身の身体については無頓着なところがあった。
「わたしを……? ええええ!?」
「そんなに驚くことは無い。で? どうだい?」
「ば、バカにしないでください! いくらお金に困ってても、そんなことするわけ――」
そこでモナは、男がこれ見よがしに机に置いた金袋に目を奪われ、言葉を途切れさせた。しかし、すぐに正気に戻り、まくし立てる。
「私は花も恥じらう乙女ですよ!? そんな身体を売るような真似はできませんし、したくもありません! 帰らせていただきます!」
憤慨した様子を見せて、モナは振り返ると、バタンと扉を閉めて屋敷から去った。もう二度と、ここに来ることは無いと思いながら。
だが、それから一月後、結局モナはここに戻ってきた。借家の店賃が急に数倍になり、研究に使った資料に関して凄まじい額の請求を受け、さらに身に覚えのない借金が降りかかりと、彼女を金銭的に追い詰めるような事態が、立て続けに発生したからだ。
「先日の提案を呑みましょう……。ただし、一回だけですからね!」
モナがそう言うのを、男は前回会った時と同じ調子で、ニヤニヤ笑いながら聞いていた。男が寄ってきて、モナの肩を抱く。そして彼女は、男の寝室へといざなわれた。
(これも生活のため……。まぁ、別に大したことじゃないですよ。私にとって重要なのは、占星術によって世界の真理を探究することですから?)
その大いなる目的の前には、自身の肉体すらも利用価値のある道具に過ぎない。そうやって強がりながら。
「じゃあモナ。これから一晩、よろしく頼むよ」
寝室の扉の前に立ち、そう言って男が笑った。モナは背筋に走った怖気に耐えながら、薄暗い寝室へと足を踏み入れる。室内から、どこか頭をぼうっとさせる香の匂いが漂ってきた。
二人が入ると、寝室の扉はパタンと静かに閉じた。その中から、モナの無様な嬌声が響いてきたのは、それから数十分後のことだった。
――ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡
「あ゛♡ んっ♡ ひぃっ♡ イっ♡ ぎぃっ♡」
天蓋の付いたキングサイズのベッドの上で、モナが男に抱かれている。
いや、抱かれているという甘っちょろい表現は正しくない。正確には、圧し潰されハメ壊されていると言ったほうがより適切だ。寝バック状態で、「いちいち服は脱がなくてもいいでしょう? ぱぱっと終わらせましょう」とモナが生意気なことを言ったので、いつもの服を着たまま、レオタードの股間部分をずらし、艶のある黒ストッキングを引きちぎって。
モナのマンコを出入りする男の太く長い肉竿には、モナが生娘だった赤色の証が付着している。だがそれは、潤滑油にと男が塗ったローションと、モナ自身が分泌した蜜によって、限りなく薄まっていた。
――ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ぱんぱんぱんぱん!♡
「あ゛♡お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡ ――や、やめ♡ やめて♡ い、痛い♡ いたいですからぁ♡」
「そんなこと言って感じまくりじゃないか。と言うか、痛いのが大切なんだよ? その痛みをちゃんと覚えておくんだ。私が君の処女を奪った男だと、絶対に忘れないようにね」
「う♡ い♡い♡い♡い♡い♡ あ゛♡ ――は♡ ふか、ふかい♡ つぶれりゅ♡ お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡ ――や♡ やめて♡ こんなの、こんなのしらにゃいっ♡ あ゛♡ お、ぐぅ♡ イっ♡ なんで♡ なんでこんな♡ わたし、はじめてなのに♡」
「それはね、おじさんのチンポと君のおマンコの相性が最高だからだよ。おマンコをカリでゴリゴリ削られるの、たまらないだろう?」
「お゛うっ♡ い゛っ♡ ひぃっ♡」
ピストンしながら黒ストに覆われたケツ肉を男に鷲掴みにされ、モナの身体が跳ねる。彼女は枕に救いを求めるように抱き着いているのだが、それでも耐え切れずにみっともない声が漏れてしまう。
(なんで♡ 絶対おかしいです♡ こんな気持ちイイのおかしい♡ 絶対ヘン♡ 気持ちイイ♡ 気持ちイイよぉ♡)
これまでのモナの性経験は、クリトリスを軽くいじるだけのおままごとようなオナニーだけだ。興味はあれど、膣内には指一本すら入れたことが無かった。それなのに、初体験でこんな野太いチンポをぶち込まれて、これほど乱れてしまうのはおかしい。だが、背筋をゾクゾクと走り抜ける快感の電流が、モナのまともな思考を阻害する。
さっきの執務室で出された菓子と茶の中に、特別製の媚薬が入っていたのだとしても、この部屋に濃厚に立ち込めているのが、愛欲を高める瑠月産のお香なのだとしても、彼女はそれに気づかない。
「あひっ♡ おっ♡ んぉ゛っ♡ んむぅっ♡ ひぃっ……ひぃっ……も、もうやめて……――あぎゅぅっ♡ ん――♡ ぎっ♡」
「やめるわけないだろう? 私は君を一晩自由にする権利を買ったんだからね。まだセックスが始まってから一時間も経ってないよ」
壁の振り子時計は午後六時を指している。朝というのが明日の午前五時くらいを意味するとしても、残り十時間以上。
「安心しなさい。私は約束を必ず守る男だ。朝になれば解放してあげよう」
「あ、あさ? あさになったら……――んぅっ?!♡♡ だ、ダメ♡ その動き♡ え、えぐれる♡」
「そうだ。朝になったら君は自由だし、約束した金も渡す。だがそれまでは、君には私に奉仕することだけを考えてもらうぞ」
朝になったら。この地獄のような快楽にも終わりが来ることを知って、モナは若干の希望を見出す。しかしこの段階で、モナは未だかつてない感覚を味わって、息も絶え絶えになっているというのに、果たしてその時刻まで正気のまま耐えられるのだろうか。
「んぐぅ~~~~~~っ♡♡」
それでも耐えなければならないのだ。モナは少しでも快感を誤魔化すべく、枕に顔を強く押し付けた。そしてそのまま、寝バック状態で男の責めを受け続ける。
「フンっ! フンっ! フンっ! フンっ! どうだっ! 味わったことの無い快楽だろう!」
「~~~~~ッ⁉♡ ~~~ィっ~~~~っっっっ♡♡♡♡」
「これが私のチンポの形だ! お前をオンナにしたチンポの形を、よ~く覚えておくんだ!」
「ぅぁっ♡ ~~っ~゛~~っ♡♡ ぉっ♡♡♡♡」
覚えたくなどなかったが、男のデカマラがモナの処女マンを出入りするたび、マンコがチンポにフィットするよう強引に成型されていく。マンコの奥が切なくうずき、甘く痺れるような電流が背骨を流れ、まぶたの裏で火花が弾ける。そうやって、この行為が「気持ちイイこと」であるということを、身体と脳に無理やり教え込まされてしまうのだ。
「んむっ――!♡ んひっ――♡ ~~~~~っ♡♡ ~~♡♡~~~~~っっっっ♡♡♡」
加えて、手近に有った枕に救いを求めたのも、モナにとっては悪手だった。何しろこの枕は、日頃から男が就寝時に頭を載せている、男の頭皮の脂と、中年特有のコッテリとした匂いがこびりついた枕なのだ。
快感に伴う激しい動悸はモナの呼吸を荒くして、モナは男の枕に顔を埋めたまま、肺の奥深くまでその枕の匂いを吸い込んでいる。すなわち、男の匂いとマンコで感じるチンポ快楽をイコールで結び、この中年のどぎつい体臭を好ましいと思ってしまう条件反射を、自ら摺り込んでいるようなものだ。
「――はぁっ♡ すぅうううっ♡♡ はぁ~っ♡♡ んひぃっ♡♡ イいいぃっ♡♡ ――すうううううっ♡♡」
だが、呼吸をせねば窒息してしまうのだから、背に腹は代えられない。100キロは超えていそうな男の巨体とベッドシーツの間にサンドされ、肺が圧迫されているからなおさらだ。モナは枕を涙とよだれでベトベトにしながら、中年の匂い粒子を思う存分に吸い込む羽目になった。
「フンっ! フンっ! フンっ! フンっ!」
「っっ!♡ ィっ?!♡ んむっ!?♡ ~~~~~~っ♡♡」
「モナ、昇って来たぞ! もうすぐ出すぞ!」
「――――!!!! ら、らめっ!! そんなのしたら、赤ちゃんできちゃうじゃないですか!!」
男の射精直前宣言に、モナは驚いて枕から顔を上げた。そして彼女は叫んだ。
「出すって、精液出すってことですよね⁉ 射精するってことですよね⁉ ダメ!! イヤ!! あなたみたいなキモイおじさんに、中で出されるなんて――」
「うるさい!!」
「んぎゅぅっ!?♡」
「お前をどうしようと、今夜は俺の自由だ!! 黙って中出しされてろ!!」
膣内射精を拒んで、必死に自分の身体の下から逃げ出そうとするモナを、男は全体重を使って押しつぶした。そしてモナがそれ以上抵抗できないように、腕と脚を絡めて四肢をガッチリと拘束すると、腰だけの動きで彼女をさらに追い詰めていく。
破瓜の痛みなどは、とっくにどこかに消えていた。モナは男の亀頭にポルチオを殴りつけられるたび、膣内を痙攣させて腰をビクつかせる。満足に身動きできず、声も自由に出せなくなった彼女は、否応なしにマンコをチンポでほじくられる感覚に集中せざるを得なくなった。
「モナ! 俺の子種を、お前の一番奥でぶちまけてやるからな! 俺が出したら一緒にアクメしろ! 一緒にイって孕め!」
「~~~~~~っっ!!??♡♡♡♡」
紳士的な言葉遣いを完全に捨てて、男は当然の権利のようにモナに命令する。今日が危険日であるかどうかを、モナは知らない。というか、こんな射精の間際になって、モナはようやくこの行為が、オスとメスの遺伝子を混ぜ合わせて子孫を作るための子作り交尾だということを思い出したくらいである。
だが、彼女がどう思おうが、中で射精されれば妊娠の可能性があるのは明白だ。
「孕め! 孕め! 孕め! 孕め!」
男はピストンの手を緩めず、同時にモナの耳元で呪文のように繰り返す。
「俺のガキを妊娠しろ! ボテ腹にしてやる! 一生この屋敷で飼ってやるぞ! 占星術師とかも辞めちまえ! お前は俺の性処理メイドになるんだ!」
その声には狂気と執念が籠っている。モナの肉体を食らいつくすに留まらず、彼女の人格や尊厳を否定し、人生そのものを支配しようとする無限大のドス黒い欲望。モナは改めて男に対する恐怖を感じた。だが、彼女には自力で男の下から逃げる方法も、救ってくれる味方もない。夜が明けるまで男の獣欲を受け止め続ける以外、モナに選択肢はないのだ。
「出るぞ!! 孕めモナ!!」
そして、その長い夜の始まりを告げる。一発目の射精の時が来た。男の腰が限界まで引かれ、分厚い城門を突き破ろうとする破城槌のように、勢いをつけて一気に付き下ろされる。黒ストに覆われたモナの尻に、男の腰がバチュンと音を立てて当たった。
「~~~~~~~っっ!!!!????♡♡♡♡」
太チンポがマンコ全体をゴリゴリと削り、内臓が全部ひっくり返ったような衝撃が来た。モナの背中は反射的に弓なりになろうとしたが、男の体重がそれを押さえつける。逃げられない。それを強く思い知らされながら、モナは男のチンポが自身の中で大きく膨らみ、何か熱いものを吐き出すのを感じた。
――ドビュ!!!! ドブリュリュリュリュリュ!!!! ブリリュリュリュリュリュ!!!!
(あぢゅ♡ 焼ける♡ なにこれ♡ お腹いっぱいに♡ 重たい♡ ……しゃせい? なかだし? 私、このおじさんに中で出されたんですか? そ、そんなの嘘ですよね? 何かの間違いですよね? ……え? なに、これ。腰が、震えてる。止まらない♡ ビクビクして止まらない♡ イク? 私、イッてるの? おじさんに中出し射精されて、気持ち良くなっちゃってる? そんな、まさか)
自分の身に何が起こったのか、その時のモナは理解していなかった。それくらい非現実的な感覚が、彼女を襲っていたからだ。
「ん゛お゛っ♡♡ お゛お゛お゛お゛お゛っ♡♡♡♡ んひぃい゛いいいいいっ♡♡♡♡」
しかし、寝バック状態で中年男の大量射精を受け止めて、枕に顔を埋めてくぐもった嬌声をもらし、処女喪失ナマ出し記念膣内アクメをキメているのは、まぎれもなくモナ自身だった。
モナのマンコに根本までずっぷりハマったデカマラは、低い音を立てて脈動しながら、濃厚ザーメンをびゅぐるびゅぐると途切れなく吐き出している。男の顔は無上の快楽の中で恍惚としており、彼の口の端から漏れたよだれが、ぽたぽたのモナの綺麗な背中に落ちた。
これほど深く重たい絶頂があることなど、モナは想像すらしていなかった。男との性交によって、モナは未知の扉をいくつも開けた。
「お。おおお……。まだ出てるぞ……。モナのイキマンコ、俺のチンポにちゅうちゅう吸い付いてきやがる……」
「――ひっ♡ あっ♡ はぁっ♡ んぐっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」
「そのままマンコでフェラするんだ。射精感じながら、精一杯チンポに媚びろ。俺が膣内で射精した後は、これからもそうするんだ。おおお……」
男はそう言いながらモナの胸を掴み、両手で揉み始めた。服の上から乳首を探してピンピンと指で弾きながら、腰でゆらゆらと円運動を描き、子宮から逆流した精液を、モナの膣壁に丹念に摺り込んでいく。
「んひっ♡♡ おおっ♡♡ あぅっ♡♡」
「よしよし、マンコきゅうって締まったぞ。ちゃんと返事できて偉いな、モナ」
「あっ……♡ おっ……♡ あひぃっ……♡」
「まだ時間はたっぷり有る……。あと十時間くらいか? それまでに二十発は種付けする。それだけの額を払うんだからな。気絶するなよ? チンポの感触を二度と忘れないように、最後までしっかりとマンコに集中するんだ」
「あ……♡ ああ…………♡」
男の言葉は、モナの耳にきちんと届いていた。モナの瞳からはハイライトが消えかかり、口からは絶望の声が漏れる。
「んっ♡ おっ♡ あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
そして、男の腰が再びリズムよく動き、それに合わせてモナの口から甲高く甘い声が響きだす。
「ほら、もう一発出すぞ! イけ!」
「あっ♡ お゛っ♡ ぐぅ~~~~~~っっっ!!??♡♡♡♡」
「よーし、今度はさっきより上手に膣アクメキメられたな。呑み込みが早いぞ。もう一回だ」
「んっ♡ ひっ♡ あっ♡ おっ♡」
寝バックでベッドに縫い留められたまま、男は抜かずで計八発、モナの処女マンに精液を詰め込んだ。
「う……♡ お…………♡ あ…………♡」
「ふぅ~……まずはこのくらいだな。おいモナ、一回チンポ抜くぞ」
――ずろろろろ……ちゅぽんっ♡
「んお゛っ♡」
男はようやくモナを自分の身体の下から解放した。そのころには、モナは半分白目を向いた状態で、四肢をだらんと投げ出してベッドに横たわっていた。栓をするものが無くなったせいで、マンコから泡立ったザーメンが「ごぼっ♡ ごぼっ♡」と音を立てて溢れ出す。
モナはハメ潰れる寸前だったが、それでも肉棒が自身から引き抜かれたことで瞳に光を取り戻し、喘ぎまくって枯れた喉で呟いた。
「お……おわり……? やっと……? よ、よかった……」
それは、心からの安堵だった。
モナは思った。自分は助かったのだ。マンコ快楽で馬鹿になって、チンポとザーメンのことしか考えられないメスに堕ちる前に。そうなる前に約束の夜明けが来て、家に帰れる時間になったのだ。
――だが、そんな彼女の思考をあざ笑うように、男は言った。
「何言ってるんだい? まだ終わってないよ。これはただの休憩」
「え……?」
「時計を見てみなさい」
「…………あ……」
それはか細い、悲鳴にも似た声だった。
柱時計が示す時刻は、ちょうど9時を指していた。午前9時ではなく、午後9時だ。窓の外はまだ暗い。
「こっからが本番だからね?」
そう言うと、男はうつぶせ状態のモナの尻をさわさわと撫でる。イキ散らした直後で敏感になっているモナの肉体は、そんなちょっとした刺激にも過剰に反応し、ビクンビクンと全身を痙攣させる。
「んぃ゛っ♡ あ゛っ♡ やめてっ♡」
「エロいケツしやがって……。それでこんな服着てたら、路上で無理やり押し倒されて、タダマンされても仕方ないんだよ? ちゃんと見返りを用意した私に感謝しなさい」
「あっ♡ んぅっ♡ ぎゅっ♡ お尻、なで、ないでっ♡ び、びんかんになってますからぁ♡」
「うん、知ってるよ。モナはマンコもクソザコだったけど、お尻のほうも弱いみたいだね。腰がヘコヘコ動いて、凄く無様だよ。これで稀代の占星術師とかお笑いだね」
「ひぃ――♡ ひぃ――♡ ひぃ――♡」
屈辱に次ぐ屈辱。だが、それに言い返す余力すら、モナには残されていない。男がベッドサイドに座ってくつろいでいる間、モナは尻や太ももを撫でられるだけで甘イキを繰り返し、「さぁて、続きをしようか」と男が言うまで、微塵も休まる暇が無かった。
「ほらほら、ちゃんと立って。その鏡に手をついて」
「は、はい……」
服を全て脱がされ、全裸になった彼女は、男に手を引かれてよろよろと移動し、命じられるまま壁の大鏡に手を突いた。
「ほらモナ、君のエロい身体が丸見えだよ。これから立ちバックでチンポハメるからね? 自分が私のチンポに犯される様子を、よ~く目に焼き付けなさい」
「くぅ……」
男の言う通り、鏡には一糸まとわぬ裸体を晒したモナと、同じく全裸で、肉棒をいきり立たせた状態でモナの後ろに立つ男が映っている。男の竿はモナの尻の割れ目に添えられており、さっきのセックスで付着した精液と愛液の残滓でテラテラと輝いている。今からあれに貫かれるのだと丸わかりの格好。とても恥ずかしいし、極めて屈辱的だ。
だが、男に逆らえないと本能的に悟ったことで、モナはさっきよりも従順になっていた。積極的に自分から動こうとは思わないものの、男の命令に唯々諾々と従って、この夜を何とかやり過ごそうと考えていた。
「時間が惜しいな。そろそろハメるよ? ……く、おお……」
「ん゛……っ♡ あぉ゛っ♡ い゛っ♡」
「入ったぞモナ……。おお……チンポ溶けそうだ……。ほら、チンポ入れてもらったら、ちゃんと感想を言いなさい。それくらいのマナーも教えてもらわなかったのか?」
――ぱぁん!
「――んぐぅっ♡ わ、分かりました♡ 分かりましたから、お尻叩かないで♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ ――く、苦しいです。お腹のなか、内臓、持ち上げられて、息が。アソコも、広がって、裂けそうで」
「うんうん。チンポの形とかは分かるかい? ゆっくりピストンしてあげるから、詳しく実況しなさい」
男はそう言うと、腰を動かし始めた。モナの下半身は生まれたての小鹿のごとくガクビクと震え、小ぶりな胸がプルプルと揺れる。
「さ、先っぽが、ゴツゴツしてて、んぐっ♡ わ、私の中、かき分けてきます♡ ひ、引くときに、段差が引っかかって♡ け、けずれます♡」
「何が削れるの?」
「わ、分かんないです♡ で、でも、だいじなもの♡ なにか大事なものが、けずれちゃう♡」
「ちゃんと分かってるじゃないか。これはお前から余計なものを削り取って、チンポに媚びるしか能の無いバカマンコにするために必要なことなんだよ」
「や、やだ♡ そんなの、ならない♡ なりたくない♡」
「それを決めるのはお前だよ。成りたくなかったら、一晩頑張って耐えようね」
そして、お喋りに余計な時間を取られたと言わんばかりに、男はピストンの速度を段々と加速させた。その獣のような荒々しく力強い責めの前に、モナは人語を話す余力を奪われてしまう。
彼女に許されたのは、みっともないアヘ顔にされる鏡の中の自分を眺めながら、マン肉を締めてチンポに媚び、体の内外を問わず、白くねばついたザーメンを引っ切り無しに浴びせかけられることだけだった。
――ぱちゅんっ♡ ぱちゅんっ♡ ぱちゅんっ♡ ぱちゅんっ♡
「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡」
――どぴゅっ!!♡ どぴゅるるるるるっ!!♡♡
「ん゛ぃ!?♡ い゛♡ いぃ゛~~~~~~~っっ♡♡♡♡ お゛っ♡ ほぉっ♡」
一時間以上が経過しても、モナはまだ鏡の前で犯されていた。頬や胸を鏡に押し付けられるようにして、開いた口からは舌がはみ出ている。股からは大量のコッテリザーメンが溢れ、肉付きの良いふとももを伝い、じゅうたんにこんもりと小山を作っていた。形の良い尻や背中もザーメンまみれだ。
立ちバックに飽きると、男はモナを背後から抱え込み、彼女にM字開脚させた背面駅弁状態で、全身をゆさゆさと揺すった。マンコがチンポと結合する部分にモナの全体重がかかり、子宮が今までよりも強く押しつぶされる。モナにはもう、恥や外聞を気にする余裕も残っておらず、彼女は喉をのけぞらせながら、人生で初めての潮吹きを体験し、大きな鏡を汚していた。
その後もモナは男にハメられ続けた。夜の十二時を回るころには、彼女はまともに喘ぐことすらできなくなっており、虚脱して、等身大のオナホールのごとく、男にされるがままになっていた。
「もう堕ちたね? モナ」
そんなモナを正常位で犯しているとき、男は言った。自分のチンポに犯される快楽を理解したのなら、お前に提案があると。
「な、何を……」
「言った通りさ。お前も私のメイドになりなさい」
朦朧とするモナの頭に、男の使いとして自分の借家を訪ねてきたメイドの姿が思い浮かんだ。あんな風に、モナにも男に仕えろというのだ。占星術師などやめて、この屋敷で、男の傍で一生。
「私専用の孕みメイドだ」
そして、この男のメイドである以上、それは通常のメイドではなかった。
家事もするが、家事以上に重要なのは、男のチンポを悦ばせ、男の種で孕むことだ。すなわち、ハウスメイド兼性処理奴隷兼恋人兼愛人兼お嫁さんというわけだ。
「い、嫌です」
「……ほう」
男は意外な顔をした。もうすっかりチンポに堕ちていると思っていたモナが、即座に男の提案を跳ねのけたのだ。
「だ、誰が、あなたなんかのものに」
さっきまでイキ乱れていたのに、その瞳には輝きが戻り、男を強い顔で睨みつけている。そう言えば、モナは男に責められっぱなしのようでいて、たとえば男にキスされるのだけは強く拒んでいた。
意外ではあったが、男は愉しそうに笑った。――あまりにチョロくても、堕とし甲斐が無いと。むしろ自分の維持にかけて、この一晩でこの娘を堕としてみせると。
「じゃあ、もう少し本気を出すからね?」
「――ひっ。――あっ。――うぐぅっ♡ な、何これ♡ 私の中で、もっと太く♡」
「モナの全身をザーメンでべっとべとにしてやるから。私のチンポにキスして忠誠を誓うまで、お前がどんなにイキ狂っても許さないよ?」
「――や、やめ ――んぎゅっ!?♡♡♡♡」
「もう喋らなくていいから。マンコだけに集中しろ」
「はっ♡ あっ♡ お~~~~゛~~っっ!!??♡♡ いっ♡ お゛うっ!?♡」
男は笑っていたが、モナは彼の逆鱗に触れたのだ。それからモナは、文字通り全身をザーメンの海に浸され、肌も髪も男の精液が触れていない部分は無いという状態になるまで、ベッドの上でチンポに責められ、地獄のような快楽を味わう事となった。夜空が白むまで、屋敷には獣じみたモナの嬌声だけが響き渡った。
だが結局、モナは耐えた。
振り子時計が午前7時を指す。精液の海の中で溺れそうになりながら、モナは朝を迎えた。
「ぜったいに……、めいどなんかに……なりゃないですから……♡♡」
朝になった男がした最後の問いかけに、モナはマンコからザーメンを噴き出しながらそう答えた。
そして、男が約束を守ると言ったのは事実だった。彼はそれ以上モナを責めようとせず、他のメイドに命じて彼女の身を清めさせてから、屋敷の外に解放した。
「こんなの、私が望むわけないじゃないですか……。こんなの……」
あの悪夢のような一夜をモナに思い出させる光景が、水の占盤の中に映っている。
占いでこれほどはっきりと未来が示されるのは珍しい。暗示とかそういうレベルを超えて、将来モナの身に訪れる運命が、ほとんどリアルな映像となってモナの意識に流れ込んできていた。
(旦那しゃま♡ モナのおマンコに、いっぱいいっぱいびゅーしてくだしゃい♡ モナを旦那しゃまのおチンポで躾けていただいて♡ 優秀な子種で、かわいい赤ちゃん孕ませてくだしゃい♡)
モナには、そこに映っている女性が自分であるとは到底信じられなかった。破廉恥なメイド服を着たモナは、ベッドの上であの男に抱っこされるような格好でセックスしている。さらけ出した胸のささやかな谷間を男の顔に押し付け、男の後頭部を愛おしそうに撫でながら、淫ら極まる動きで腰を振っている。口から出るのは、男に孕まされることを心から願うおねだりだ。
「こんな、こんなのが私なわけ……」
(旦那しゃま♡ しゅき♡ だいしゅき♡ 旦那しゃまのつよつよせーしで孕みたいの♡ 旦那しゃまとの愛の結晶が欲しいのぉ♡♡ ――んぎぃっ♡ おチンポ♡ し、子宮の中まで入って来ようとしてる♡ だ、ダメ♡ これダメ♡ モナの旦那しゃま専用メイドマンコ、マゾアクメしちゃうぅっ♡♡)
「こんな……こんな気持ち良さそうなのが……こんな…………んっ♡」
モナはその未来に目を奪われながら、無意識のうちに呼吸を荒くし、レオタードの上から秘裂をいじり始めていた。
あの屋敷から帰って来た後、男は約束通り、モナに多額の援助金を届けてきた。それだけで、男は再度モナを呼びつけるようなことはしなかった。あの夜のことは、悪い夢のようなものだったと思って忘れよう。モナはそう決めて、努めていつも通りの生活を送った。
だが夜になると、モナの身体はどうしようもなく疼いた。そんな時、モナの手指は今のようにひとりでに股間や胸をまさぐっているのだ。しかし、それで欲求不満が解消されたかと言えば、そんなことは全くない。むしろ、解消しきれない疼きが澱のようになって、モナの中に溜まり続けていた。
モナはあの夜を耐えたかに見えたが、結局、本物のチンポと本物のアクメの味を覚えてしまったメスの身体が、それを忘れられるはずが無いのだ。
そんな中、モナが自分の未来を占ってみようと思ったのはどうしてか。自分では認めないだろうが、きっと彼女には、ある種の予感が有ったのだろう。今まさに水の占盤に映っているような運命が、自分に待ち受けているという予感が。
「こんな……♡ んう……♡ こんなのって……♡」
モナはベッドに仰向けに倒れ、右手で股間を、左手で胸を激しくいじくり回している。腰がブリッジするように浮き上がり、何かを求めるようにヘコヘコと動いている。ひどく卑猥な光景だ。
「あ……♡ うぁ……♡ ――っくぅう……!♡」
クリトリスを押しつぶすと同時に乳首を強く摘まみ上げ、モナは絶頂した。しかしやはり、苛むような肉の疼きは全く収まる気配が無い。モナは涙目になりながらも、寂しい一人エッチを再開した。
「私の身体……どうしてこんなことになっちゃったんですか……。う……♡ はぁ……♡ だめだ……全然足りない……。もっと太いの……。もっと、もっと奥まで届くものじゃないと……」
頭の中にあるのは、あの男のグロテスクな肉棒だ。それをリアルに思い描いて、モナは口中に溢れる唾液をゴクリと飲み込んだ。
でも、それだけはいけない。せっかく耐えたのに、それを自分で望むなんて有り得ない。
「ん……♡ くぅ……♡」
モナは激しく葛藤しながらも、くぐもった嬌声を漏らし、ひたすら自慰にふけっていた。
「おやおや、これはモナ君。久しぶりだね。二か月ぶりくらいか? 今日は一体どうしたのかな?」
とぼけた表情の男を前に、モナは両手を手のひらに爪が食い込むくらい強く握りしめ、顔を真っ赤に染めて立っていた。――結局、モナは再びこの屋敷を訪れてしまった。それは仕方ない。四六時中引っ切り無しに肉体を苛む疼きに、メスである以上、彼女も耐えられるはずが無かったのだ。
「あ……あの……。その……ですね」
だが、自分からここに来た理由を口にすることも、モナにはできない。口にしてしまえば、引き返す道は消滅する。ここで男に抱かれることを望めば、あとは占いで見たごとく、男専用の生ハメ交尾用チンポケースになる以外に、モナが行く道は無くなるのだ。
そう、今ならまだ引き返せる。男は執務室の肘掛椅子にどっかりと座っていて、モナの背後にある入り口のドアは、施錠すらされずに広く開け放たれている。振り返ってこの部屋を出れば、男は追ってこないだろう。だから、今ならまだ、逃れる道は有る。
「いつまでもそうしていないで、用件を言ってもらおうか。こう見えて、私も忙しいんだが?」
男の態度はあくまでも素っ気ない。冷淡ですらある。まるで、モナに何の興味も無いかのようだ。
「う……あ、あの……」
進むこともできず、引き返すこともできず、モナはその場に立ち尽くしていた。すると、男の表情がふっと和らいだ。
「もしかして、また資金が足りなくなったのかな?」
「え……?」
「占星術を極めるためにも、世界の真理を探究するにも、多額の費用が必要だろう。やはりあれくらいのはした金では、すぐに底を尽きてしまったかな」
「あ……」
そんなことは無かった。男が前回モナに渡した金は大金で、その大部分は手つかずのまま残っている。占星術の研究のためにも、ほとんど使っていない。あれからほとんどの時間、モナはこの屋敷での体験を思い出して、思春期の少年のようにオナニーにふけっていたのだ。占星術も世界の真理も、モナの思考からは、ほぼ消えかかりつつあった。
「そ、そうです」
だが、モナは男が与えた口実に飛びついた。それが蜘蛛の糸よりも細く、言い訳と呼べるほどのものでもないとしても、それに飛びついた。
資金に困ったから、また援助してもらいたいのだと。それと引き換えに少し男に抱かれるくらい、別に何ともないと。
「分かった。いいだろう」
男はにこやかな笑顔で、鷹揚に頷いた。しかし、援助するからには、対価が必要であるとも言った。「分かっています」と、モナは平静を装って答えたが、その実、彼女の胸は期待と不安ではち切れそうなほどに鼓動を速めていた。
「よろしい。では、こちらに来なさい、モナ」
「はい……」
モナはフラフラとした足取りで、男が座る椅子に近づいた。
椅子の前まで来ると、モナは何も命じられぬまま、男に抱き着いて、それから自身の桃色の唇を彼に差し出した。
「――ちゅ」
唇と唇が触れ合う。モナは男の唇をついばみ、自ら頭を動かしてキスにふけった。
「私のようなキモイ親父とキスするのは、嫌なんじゃなかったのかね?」
「…………♡♡」
答える代わりに、モナはとろんとした瞳で、熱い息を吐いた。
「ふっふっふ……そうかそうか。ならば期待に応えてやるとしようか。――寝室に行くぞ、モナ。今夜も朝まで生ハメしてやる」
「はいぃ……♡♡ よろしく、お願いします……♡♡」
男はモナの身体を抱えると、お姫様抱っこに持ち上げた。モナはそれに抵抗するどころか、男の首に両手を回し、まるで初夜の時の新妻のようになっている。そして、モナと男は、前回モナがここに来た時に処女を喪った、あの寝室の扉の向こうへと消えていった。
――ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡
「はぁっ♡ ん゛ぃっ♡ お゛っ♡ お“っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ な、生ハメすごい♡ おチンポすごい♡ これ♡ これがずっと忘れられなかったんですぅ♡ き、キスしてください♡ 抱っこしながらキスして♡ キスしながら生ハメしてぇっ♡♡」
――ぎゅううううううっ♡ ぐり♡ ぐりぐりぐり♡ ごりごりごりごり♡
「むちゅぅ♡ ちゅ♡ ちゅうう♡ ちゅうううっ♡ んあ♡ じゅる♡ ちゅぱ♡」
あのベッドの上で、全裸になったモナと男は、対面座位で繋がっていた。あぐらをかいた男の上にモナが跨り、デカグロカリ高チンポをマンコの奥の奥まで咥え込んで、自ら積極的に腰を揺らしている。モナの両腕は男の背中に回されていて、舌と舌は軟体動物の交尾のごとく交わり合っていた。
――ずんっ♡ ずんっ♡ ずんっ♡ ずんっ♡
「んむぅっ♡ あむっ♡ んぐぅ~~~~~っ♡♡ んむっ♡♡ んぅ~~~~~~っ♡♡」
モナの両ケツを掴んだ男の手が、彼女の身体を軽々と持ち上げ、肉竿の先から根本までが、ドロドロになった膣内を何度も何度も往復する。
モナは挿入の瞬間から深イキし、この二か月以上の間に溜め込んでいた欲求不満を解消すべく、断続的に繰り返しイキ散らした。絶頂の強さと長さは現在も記録更新中で、自分はずっとこうされたかったのだと、モナに彼女自身が自覚していなかった願望を教えてくれる。
(なんだ♡ はじめからこうすれば良かったんじゃないですか♡ 生ハメ気持ち良いんだから♡ 生ハメしてお金もらえたらもっと嬉しいんだから♡ はじめから♡)
今となっては、この男に身体を開くことをためらっていた自分が馬鹿みたいだ。こんなに気持ち良くて幸せなことが他に存在するはずが無いのに、どうして意地になっていたのだろう。
(生チンポでゴリゴリされるの気持ちイイ♡ キスされながらセックスするの最高♡ 中イキ止まらない♡ 自分でするのと比べ物にならない♡)
と言うか、この快楽の前には、自分が使命としてきた世界の真理の探究も、師匠から受け継いだ占星術の技もどうでもいい気がしてきた。すると、まるでモナの思考を読み取ったように、至近距離で男が囁く。
「いいんだよモナ。素直になりなさい。生でチンポハメられるの気持ち良いだろう? それが当然なんだ。だってお前はメスなんだからね。メスはマンコにチンポを突っ込まれるのが大好きで正しいんだ」
「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ た、ただしい?♡」
「そうさ。モナは世界の真理を探究したいとか言ってただろう? 教えてあげるよ。これが真理さ。オスとメスがセックスして気持ち良くなることが、ただ一つの世界の真実さ」
「そ、そんなの――い゛う゛っ♡♡ ――ち、ちくびっ♡ むねっ♡ ダメっ♡」
「頭で考えなくてもいいからね。その代わり、モナのマンコに教えてあげるよ。世界の真理とか小賢しいことを言うよりも、私という強いオスに支配されることが、お前にとっての幸福なんだって」
――どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡
「あ゛!?♡♡ お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡お゛♡」
「くぅ……! モナのマンコは、私のチンポのことをちゃんと覚えてたみたいだね。こんなに熱烈に歓迎してもらえて嬉しいよ。私も全力で、今度こそお前を堕としてやるから安心しなさい」
「ひぃぃいいっ♡♡ んぉおおおおおおおっ♡♡♡♡」
「そら、昇って来たぞ! まずは一発目だ! 久しぶりのザーメンだ! 受け取りなさい! 受け取れ! ――フンッ!!!!」
チンポが根本まで一気に挿入され、モナは舌を出した状態でののけ反りアクメに陥った。男の背中にモナの両手が爪痕を作り、線状に血がにじむ。モナが両脚を男の腰に絡めてホールドしたのは、強いオスの遺伝子を求めるメスの本能の動きだった。
どくどく、どくどく、どくどくと、白い濁流がモナの胎内に流れ込んでくる。モナが戻って来た時のため、男はザーメンを貯蔵していたと見える。初めての時よりも、その勢いは凄まじかった。
(あ……あああ……♡♡ おなか、あつい……♡♡)
モナは途切れかかる意識の中で、自分の内側を塗りつぶし、隙間を埋めていく確かな存在を感じていた。まるで乾ききった喉に水が染み込んでいくように、これこそが自分の求めていたものなのだと、本能で分からされてしまう。
この感覚を知ってしまった以上、もう彼女が後戻りすることはできない。いや、もはや戻ろうとすら、彼女は思っていなかった。
固く抱き合ったまま、最後の一滴までをモナの中に吐き出すと、男は彼女の瞳を覗き込んで尋ねた。
「モナ、俺が前にした提案を覚えているな……?」
「はひぃ……♡」
モナの瞳には、既に大きなハートマークが浮かんでいるようにさえ見えた。彼女は、自分を簡単にアクメさせてくれる優秀過ぎるオスを視界一杯に入れ、自ら宣言・懇願した。
「私……アストローギスト・モナ・メギストスは……あなたのお勧めに従い、占星術師を、辞めます……♡」
今までの自分の努力や人生の全てを否定するようなことを口走っているというのに、モナの背骨にゾクゾクと快感の電流が流れる。言葉だけで、彼女はイっていた。
「辞めてどうするんだ?」
「もしも旦那様がお許しくださるなら……♡ 私を、旦那様のメイドにしてください……♡ 大好きな旦那様の身の回りのお世話をして、旦那様の精子で種付けされる、孕みメイドにしていただけますでしょうか……♡♡♡」
「ふ~……ま、しょうがないな。そこまで言うならメイドにしてやる」
「ありがとうございます……♡♡」
「よし、じゃあ誓いの儀式だ。口でチンポ掃除しろ。お前の愛液で汚れたからな。心を込めて、丁寧に、だ」
「はい……♡♡」
そしてモナは、自分から引き抜かれた剛直に、舌をチロチロと這わせ始めた。口によるチンポ奉仕は初体験の彼女だったが、旦那様のご命令通り、できる限り心を込めて、カリの括れや睾丸の皺の間まで、丁寧に丁寧に舐めしゃぶった。
かつてのモナを知っていた者にとっては残念だが、稀代の占星術師を自称する、自信家だがどこか面倒見の良い少女は、もうこの世に存在しない。ここに居るのは、愛する旦那様の言うことならなんでも聞く、性処理孕みメイドのモナだ。
「――ちゅ♡ 綺麗になりましたぁ……♡♡」
「ご苦労。だが下手糞だったな」
これでは口にザーメンを排泄してやるには程遠い。男の態度は横柄や尊大という範囲を通り越していたが、孕みメイドとご主人様という契約関係を結んでしまった以上、モナはそれを当然として受け止めていた。
「も、申し訳ございません」
ベッドの上で土下座せんばかりの勢いで、モナは謝罪した。
「まあいい、これからたっぷりと仕込んでやる。何しろ、お前はこれから一生ここで暮らすんだからな」
「は、はい♡」
「何してる。ぼさっとするな。種付けしてやるからマンコ広げろ」
「分かりました♡」
モナはそう言うと、ベッドにうつぶせになって、男に良く見えるように尻を上げた。処女を奪われた時と同じように、寝バックでハメ潰してほしいという健気な意思表示。言葉では厳しいことを言っていたが、男の目に慈しむ色が宿った。お望みならいくらでもハメ潰し、何人でも孕ませてやる。
「行くぞ、モナ」
「は、い……ん゛、お゛お゛お゛……♡♡」
「このザコマンコめ。チンポ挿入されただけで汚ねぇ声で喘ぎやがって。メイドなら、俺がイくまでイかないくらいの我慢を見せてみろ! 動くぞ!」
「んぎぃっ♡♡ あっ♡ はっ♡ おっ♡ おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡ はげしっ♡ これ♡ さっきよりも♡ 太いっ♡」
「お前が締めすぎるからだろうが! イッてるの丸わかりだぞ! おらっ!」
「ふぎぃっ!?♡♡」
男がモナのケツをひっぱたく。控えめな胸と比べて大きな尻肉が波打って、モナは豚のような声を出した。
「おらっ! おらっ! おらっ! おらっ!」
「あお゛っ!?♡♡ うい゛ぃっ!?♡♡ ひぐぅっ!?♡♡ いぎゅっ!!♡♡」
激しいピストンと同時に繰り出されるスパンキング攻撃を受け、モナの中でマンコ快楽と被虐の痛みがごちゃごちゃに混ざり合っていく。足をピンと伸ばしながら絶頂しているのが、マンコをチンポで貫かれているからなのか、それとも赤く腫れあがるくらいまでヒップをパンパンと叩かれているからなのか、彼女自身にも分からない。
ただ、旦那様が与えてくれる行為は、どれもモナに新しい世界の姿を見せてくださる。それだけは間違いなかった。
「もう一発イくぞ! 子宮を開けて、孕む準備しろ!」
「は、はいっ♡ しゃせいっ♡ おしゃせいくださいっ♡ イキマンコ締めさせていただきます♡ 旦那様ザーメン精一杯飲み干します!♡ イク♡ イク♡ イク♡ イキますっ♡」
「おおおおおおっ!!」
「イックうううううううう!!!!♡♡♡♡」
二人は完全に同時に絶頂した。イク間隔も一発目よりも短くなっている。さらに間髪を入れず、二人の腰の動きは再開する。抜かずの二発目を子宮内に叩き込むと、寝バックから正常位へと体位を変え、そこからさらに種付けプレスへと変化する。
男は射精して、射精して、射精した。モナはそれに合わせてアクメし、絶頂し、潮を吹いた。
「お風呂の支度が整いました……っ♡」
メイドの一人が部屋に入ってきて、浴室の用意が済んだことを知らせた時、モナと男は駅弁状態で舌を絡めながら、入り口のドアのすぐ近くで獣交尾を行っていた。
「聞いたかモナ。風呂に入るぞ」
「ふぁい……♡」
「このまま移動するからな」
自分たちの痴態を目の当たりにして、メイドが顔を赤らめているのも気にせず、二人は部屋の廊下を繋がったまま移動した。浴室にたどり着くまでに、途中で我慢できなくなって、廊下の床で三回サカり合った。
風呂場では、互いの身体を互いの舌でまんべんなく清め、再び繋がって湯に浸かった。
「お前が完全に俺のチンポケースになるまで、これから三日間くらい、できるだけハメたままで生活するぞ」
男はそう宣言した。もはや人間扱いすらされていないというのに、モナは本当に幸せそうな蕩け顔をして、返事代わりに男の唇にむしゃぶりついた。
「ど、どうでしょうか♡ 旦那様♡ この服は似合っているでしょうか♡」
風呂から上がると、モナのために新しい衣装が用意されていた。スカートが短く、胸元が開けたメイド服だ。ガーターストッキングも煽情的で、まさに「性処理孕みメイド」に相応しい格好だった。
「ああ、最高だぞ。モナのために特注した甲斐があったな」
「わ、私のため……?♡ あ、ありがとうございます♡」
「おや? その顔は、また子宮を疼かせてるな? 今抜いたばっかりなのに、もうチンポ恋しくなったのか?」
「うぐ……♡ そ、そうです……♡ お腹、寂しくなりました……♡」
「分かった分かった。ほら、抱っこしてやる」
「はい……!♡ ああ……♡♡ チンポ来る……♡♡ 幸せぇ……♡♡」
衣装も整えて、晴れて身も心も男のメイドに成りきったモナは、とても幸福だった。今の自分の格好が、かつて自分が占った悪夢のような未来の姿と同じだったことも、既に彼女にはどうでもよかった。それくらい、旦那様と旦那様のチンポは、モナを満たしてくれているのだから。
それから二人は、また駅弁体位で屋敷を移動し、モナがこれから住み込みで働く屋敷内を見学した。最後に、モナの部屋として与えられる個室に到着すると、そこに男の匂いをマーキングするため、何回も何回も、数えきれないくらいセックスして、精液をそこら中に塗りたくった。
そうして、モナは屋敷から帰らなかった。モンドの街で彼女を知っていた人々は、黒髪のツインテールが艶やかな占星術師の少女が唐突に消えて居なくなったことに、しばらくの間心配そうな表情をしていたが、やがてモナが再び真理探究の旅に出かけたのだろうと思って納得した。そして、それらの人々がそんなことを思っていた間も、モナはあの屋敷の中で、男の孕みメイドとして、四六時中至る所でセックスを繰り返し、幸せな日々を送った。
そしておよそ一年後、いつしかモナは占星術の力を失い、完全にただのメイドとなった。今まで見通す事ができた未来を、全く見る事ができなくなって、彼女が不安に思ったり、悲しんだかというと、そうではなかった。
「ほら、旦那様……♡ 触ってください……♡ 動いてますよ……♡」
背面座位で男に抱かれるモナの腹部は、ぽっこりと大きくなっていた。モナは男の手をとって、優しく自分の腹部に添えると、男の孕みメイド兼孕み妻として、慈しむような笑みを浮かべた。
―fin―