だがそれは演技。自分から誘惑してエッチな事がしたかっただけなのだ。
作中のヒルチャールの習性などは出鱈目です。
モンドの町から遠く離れた人の寄り付かない夜の草原。
緩やかな風でざわざわと揺れる草に混じって、鈍く響く剣戟の音が響いていた。
見目麗しい金髪の少女が剣を、浅黒いヒルチャールが棍棒を振り回して戦っているのだ。
いや、戦っているというには一方的で、棍棒を少女が健気に剣で受け止めているだけ。
威力に吹き飛ばされては立ち上がるうちに、鮮やかな金髪を飾っていた花飾りはどこかへ散ってしまい、白いドレスのごとき衣装も土に塗れ汚されていた。
もしも少女を知るものがこの光景を見たならば、驚きで目を疑う事だろう。
モンドの栄誉騎士であり璃月を救った英雄である少女―――蛍がなすすべもなく、ただのヒルチャールに打ち倒されているのだから。
元素の力を使う事もなく構えた剣はふらふらと頼りなげに揺れていて、培っただろう技術を感じさせない。
「あっ……」
幾つかの攻防を経て蛍の手から剣が遠くへと弾き出され、衝撃でぺたんと尻もちをついてしまう。
「Nini zido!」
「降参……私の負け、だから……♥」
棍棒を突き付けられ怒声に屈する声色に媚びがあった。まるで最初から屈する事を望んでいるかのようだ。
「Muhe ye!」
両腕を上げ勝どきをあげるヒルチャールの仮面越しの視線が蛍へと向いた。
目の前の獲物を見定めているのだ。
美意識が多少異なる異種族であっても整った容姿と艶やかな金髪は宝物のように映った。
人の雌がする鼻につく化粧の匂いもなく、トパーズに似た色合いの瞳にある怯えが嗜虐心を煽る。
剥き出しの肩や背中は汚れていても健康的な肌艶をしておりめくれたスカートから覗く太腿は汗ばんで上気しており薄桃に染まっていた。
ふわりと風が吹けば、少女の甘い体臭がヒルチャールへと流れた。
「うそ……♥ す、ごい……♥」
蛍の瞳が丸く広がり驚きで一点を見据えた。
ヒルチャールの腰布から、肌色よりも黒い肉棒がそそりたったのだ。
それは人間のモノと形状はさほど変わらないが、以前に見た別のヒルチャールよりも幾分か大きい。
蛍の顎先から頭頂よりも長く、竿は手首ほどの太さがあり、続く先端は蛇の頭にも似たえぐい形をしている。
のしかかるようにしてにじり寄ってきている目的は言うまでもない。
「あ……いや♥ こんなの、むり……♥」
尻もちのまま、じりじりと後ずさる蛍は否を発しつつも視線がモノから逸らされる事はない。
ヒルチャールそのものよりも、そちらのほうが気になっている。
普段は穏やかな、でも凛とした表情をしていて、笑う時も涼やかな風のような微笑なのに、今はひきつったように唇の端を上げた笑み。
ヒルチャールを見上げる瞳はとろんと揺れていて情欲の色がある。
後ずさるようにしながらも脚を軽く開かせれば、仮面越しに視線が下っているのがわかった。
荒々しく膝の辺りを掴まれビクンと震わせた感情は恐怖ではなく期待によるもの。
「nunu! nunu!」
「はい……わかったから……♥ もう叩かないで……♥」
言葉というかニュアンスがわかるのだろう。
蛍は指示を聞き、そのまま草原へと寝転がった。
それどころか自分から足を大きく広げてスカートをめくり――キュロットは履いていない――その用途を果たせないほどに湿り切った髪と似た色の下着を魅せつける。
戦いながらもこの瞬間を待ち望んでいたのだろう。
抑えきれなかった興奮により、下着の染みで色が変わって黒みを帯びて見えた。
しなを作っている腰から背中のラインは優美な曲線を描いていて、もうヒルチャールと抱き合えそうなくらいに近い。
「私を……好きにしてもいいから、いのち、だけは……ひゃぅっっっ!? はぁ……あはぁっ……♥」
言い切る前にズンっと肉竿が蛍を貫いた。
ずらされた下着からのぞく無毛の桃色をした割れ目へと黒く太いモノが根本近くまで入り込んでいる。
幼さの残るそこが痛々しく広げられた衝撃に、蛍は身を仰け反らせて甲高く鳥のように鳴いた。
しかし声に苦痛の色は一切ない。
入れられただけでイってしまいそうなくらいに感じている。
「あぅっ……! やっ♥ ダ、ダメっ……♥ ひぐぅっ……♥」
腰を下から持ち上がるように浮かされ、がしりと固定され、ヒルチャールは乱暴に、力強く、蛍の身を一切案じないままに腰を振り立てた。
ぐちゅっぐちゅ、ぐちゅんっぐちゅっ、ぐちゅっぐちゃぐちゅぅ♥
激しく不規則な抽送により、湿潤した膣内から濁った水音を響かせた。
小柄な蛍の中を掘り砕くようにして奥まで叩いてくる。
その一突き一突きが擦れる粘膜から快感をお互いに引き出していく。
あまり慣れていないのか、仮面越しに漏れるヒルチャールの息は荒く、動きも不規則だ。
無我夢中といった様子で何度も何度も蛍を犯している。
まだ十数秒しか経っていないのに昂りは抑えきれない所まで進んでいるのがわかる。
見た目が美しいだけではなく、交尾相手としても極上の雌相手に保てるはずがなかった。
「はぅ、くぅんっ……♥ あ、もう……はぅっ、くふぅぅぅっ、んんんっ……♥♥♥」
唐突にヒルチャールが達し、まるで叩いてくるみたいに中出しをされた。
ヒルチャールの射精は勢いが激しく、一気に蛍の中を白濁で埋めていく。
(あ……♥ すご、いっ♥ ヒルチャールのザーメン気持ちいい……♥♥♥)
濃い塊のような液体が膣内に叩きつけられていく快感に酔いしれ、蛍もまた全身をしならせて絶頂した。
肉竿が痙攣し中で生き物が暴れているみたいに責められて、蛍の手足がびくんっびくっと震えた。
ヒルチャールの射精は勢いと量が多く、しかも長いのだ。
何度出されても慣れることはなく、蛍もぐいぐいと足を絡めて結合部を押し付けるようにして射精を促していく。
「ひゃっ、ううっ……♥ ま、だ……♥ イッたばかりなのに……♥♥♥」
ぐちゃちゃっ♥ ぐちゅるぅ、ぐちゅちゅっんっ♥♥ ぐちゃぐじゅじゅっ……♥♥
復活というより継続してヒルチャールが腰を振り始める。
萎えもしないまま、更に蛍を犯し始めたのだ。
結合部が精液と愛液で泡立ち、抽挿されるのが堪らないほど気持ちいい。
「あぅ、ぅんんっ♥♥♥ おっぱい♥ 一緒だと、ま、た……♥ イッちゃうから♥♥♥」
衣装を引っぺがすようにして乱暴に乳房が鷲掴みにされた。
小柄でスレンダーな身体つきのわりに胸は形よく膨らんでいて雄を喜ばせるには十分なサイズがある。
それが黒い手の中で揉み潰され引っ張られた。
「やぅっ、んぁっ♥ つ、ぅ、あひぅっ♥♥」
水スライムよりも柔かく形が変わり、掌中でふわりと崩れては張りが押し返した。
乱暴な手つきは愛撫とはほど遠い。
けれど荒々しく揉み潰されても蛍は感じてしまう。
固くなった小粒の乳首を指で潰すように擦られて、しかも摘まんだまま抽挿されれば勢いで何度も引っ張られた。
「あっ♥ は、げし……♥♥ あ、あぁ、ふぅっんんんっ……♥」
今度は一方的にイかされた。
胸に指の痕が残るほどに握り込まれるのが気持ちがよかった。
痛いくらいに揉まれると、じんじんとした痛みと痺れが胸から伝わり、快感が全身へと広がっていく。
「ひゃっんっ♥♥ も、もうイってる……から♥♥♥ くぅ、ふぁっ……♥」
手のひらで握り込まれた乳房からl乳首周辺だけが盛り上がるように形を歪めた。
蛍の事を一切考えない咀嚼するかのごとく手つきで揉み解し、同時に振り立てた腰でドロドロになった膣内を擦り立てる。
苦痛を感じて当然のセックスでも蛍の表情は気持ちがよさそうで、ヒルチャールを見つめる瞳には愛情すら感じさせた。
くちゅちゅっ……♥ ぐっちゅっ♥ ぐちゅちゅっ♥ ぐちゅぐちゅぐちゅっっっ♥♥♥
「ふぅっっっんんんっっっ♥ …………あはぁっ……♥♥♥」
先ほどと全く変わらず衰えない射精でイカされて、蕩けきった顔のまま微笑む。
可愛らしさと淫靡さを併せ持った娼婦の貌でなおも吐き出される精を受け止めていく。
量が多すぎて入れたままの結合部からは溢れかえり、肌が粟立つように快感が全身へと広がっていく。
「はぁ♥ はぁ♥ はぁ♥ すっごく……♥ よかったっ……♥」
数十秒も絶頂し合ったままヒルチャールがようやく離れて、蛍は幸せを吐いたみたいに息をついた。
ヒルチャールも同じ気持ちなのだろう。
抜くときはゆっくりとしていてどこか労わるような様子が伺えた。
(また……やっちゃった……でも、しょうがないよね……♥ ヒルチャールのおちんちんが気持ち良すぎるんだもの……♥
発端は冒険者協会の依頼だった。
ヒルチャール達にさらわれた女性を助けに行った蛍。
しかし間に合わずに嬲られている姿を見て、何故か隠れてしまい様子を伺った。
快感に逆らえずによがりはじめたのをずっと見ていて、それが終わったのを確認してからヒルチャールを蹴散らし救助した。
けれどもその時に心まで囚われてしまったのはむしろ蛍のほうだ。
依頼が終わり幾日か経っても女性が犯される光景が脳裏から消えることはなく、いつしか妄想が自身へと移り変わり自慰に耽るようになる。
騎士団の図書館でヒルチャールを調べ、錬金術で避妊薬を用意してから事に及ぶまではすぐだった。
嫌悪感があっても、いや嫌悪すらも犯される快感に繋がって初めてなのに何度もイカされた。
家族以外の男のモノを見たことすらないのに、自分からヒルチャールを誘い犯されて喜ぶ女。
それが栄誉騎士や英雄ではない蛍の本当の姿だった。
そうなったのは兄を探す長年の旅のさなか、協力者はいても仲間や相棒がいなかったこと。それを祈り願わなかったこと。
ずっと一人で戦っていた孤独が原因なのかもしれない。それとも元々そういう素養があったのか。
どちらにしろ、簡単にあしらえるヒルチャールにわざと負けて犯されるのが堪らないほど気持ちがよいと蛍は気づいてしまったのだ。
(でも……今日はこれぐらいにしないと……ね……ごめんね、ありがとう……手加減はするから……)
蛍は身を起こして立ち上がり、まだ放心中のヒルチャールを気絶させるために風を起こそうとして
「あっ……れ……♥」
かくんと力が入らずに崩れ落ちた。
絶頂したばかりの身体は元素のコントロールを許さず、足はふわふわと頼りない。
何度もやっていたのに、或いは何度もやってしまっために、たがが外れたのか。
ヒルチャールの逞しい胸板へと前のめりにもたれかかってしまう蛍は、まるで恋人を抱きしめて続きをせがんでいるかのようにも見えた。
「Muhe ye!!」
「いゃっ……♥ ち、ちがうのっ……♥ ダ、ダメだからっ♥ これ以上はっ♥♥♥」
「Olah!」
「Ye dada!」
それどころか別のヒルチャールも片手の指以上に現れた。
仲間を探していた所で雌を見つけて踊りだすものもいた。
蛍は知っている。
ヒルチャールは獲物を独り占めする事はなく、皆で共有して楽しむ習性があると。
「あっ……♥ やぁっ……♥ む、りだか……らっ♥ こんなっ♥ いっぱいだなんて♥」
何度もヒルチャールに犯されてはいても、複数の経験はない。
覆い隠すように取り囲まれて幾つもの手が伸びてきて。
甲高く甘い嬌声が草原へ響き渡り、途切れないまま、いつまでもいつまでも風と共に流れて蒲公英の種のように散っていった。
「あ、んぅっ♥ は、いぃっ……♥ は、あぅっ、んっ♥」
騎乗位で蛍は下から突き上げられていた。
上半身から剥かれたドレスはだらりと垂れ下がり、乱暴に解かれたコルセットの紐は千切れかかっていてもう用途を果たさない。
捲り上げられて破れたスカートは身を隠す事もなく、ほとんど全裸の姿のまま犯されていた。
周りのヒルチャールは順番待ちをしていて、すべすべの太腿や控えめながらもふわふわの柔らかい乳房を撫で揉み楽しんでいる。
「ふ、あぁ、あぁっ……♥ あっ♥ はい、ちゅぶっ♥ んっ♥ れぉれおぉっ♥」
蛍は突き出された肉棒を見ると笑顔を深めて、唇と舌で受け止めて舐め始めた。
水辺に集落を作る事がよくあり独自の文化を持つヒルチャールは、野性的な見た目ほどは不潔ではない。
それでも獣染みた匂いを放つそれを喜んで蛍は咥え込んでいた。
しょっぱさと苦みがある先走りを舐め取っては飲み込んで唾液をまぶしていく。
きっと、その匂いと味に興奮しているのだろう。
何度もそうした事があるというのが見て取れる手管で、フェラチオさせるヒルチャールも嬉しそうだ。
「ちゅ、っ♥ れろっ、んっじゅっ♥ ちゅぅっちゅぅっ……♥」
美少女と言い切れる蛍が大きく口を開いて、肉棒を吸い舐めている様子はあまりにいやらしい。
口元を肉棒で膨らませて欲情しきった瞳で一心にフェラチオを続けている。
「はあっっんっ♥」
そこを跨らせているヒルチャールが勢いよく腰を使い、身体が浮きそうになるくらいに子宮を叩いた。
衝撃に仰け反ったまま全身を痙攣させる。
ぞくぞくぞくっと震えが止まらず、痺れそうになるくらいに気持ちがいい。
「は、、ゃっ……♥ まだ、おしゃぶ、り……してる……から♥ く、ふぅんっ……♥ んんんっっっっあっ♥♥♥」
気を良くした下のヒルチャールが突き上げるだけじゃなくて、腰を回すようにして子宮の入り口の少し横辺りを刺激する。
太いカリの丸みが膣壁越しに内臓を擦ってくると、気持ちが良すぎて頭の中が真っ白に溶解してしまいそうになる。
激しい白波で揺れる小舟のごとく蛍は翻弄されて、与えられる快楽に腰砕けになっていく。
「っん、ばぁっ……♥」
しかしフェラチオを中断されたヒルチャールがそれを黙ってみているはずもない。
金糸で織られたかのような柔らかくも輝く金髪を無遠慮に掴み、だらしなく開かれた唇へと肉棒を挿入する。
「っんっぶぉ……♥ んぉっんぉっ♥ ん、ぶぐぅっ……♥」
ちゃんと奉仕できないのならば勝手にやると口内へ向かって腰を使い始めた。
「んっじゅぶっ♥ ぶっじゅじゅっ♥ んっっっぶっぐぅじゅるぅっ……♥」
太いモノが喉まで入り込み、攪拌された唾液が少女の唇から響いてはいけない濁った音を奏でる。
浅黒い肉棒が半ば以上まで舌を巻きこむように突き込まれて、喉元が膨らむのが見てわかるほどだ。
がっしりと固定した蛍の顔へと激しく腰を前後させて、 呼吸の事をろくに考えずに快楽を唇と舌と喉から汲み取っていく。
「んっばっ♥ んぅごっっぉ……♥ んっぁ♥ んぁぅっ……♥」
当然ながら騎乗位で犯すヒルチャールも動きを止めていない。 口を犯すタイミングで突き上げられて更に深く咥え込まされる。
蛍を使って快感を得ながらも、責め立てる事を優先しているのだ。
(は、ぁっ……♥ このヒルチャールたち……♥ 女の子犯すのに慣れてる……♥♥♥)
先ほどのヒルチャールのほうがモノは大きいがこちらはコンビネーションに優れている。
乱暴に犯されているのに(蛍の素質のせいだが)気持ちよくされてしまい、苦しいのすら心地が良い。
上下の穴を塞がれ赤く染まった顔は蕩けたバターのようだ。
「ぐじゅぐっ♥ ぐっぼっぐぼっ♥ んっぐぶぅっ♥ んぼごぅぅっっっ♥」
勢いが増していき、ぐっちゃぐっちゃに掻き回された粘膜が鈍い淫音を響かせる。
熱と匂いで頭が眩み、でも快感だけははっきりとしていて、犯す動きが切迫なほどに高まり、二つの肉棒がぐっと膨らんでいって
「ぉおっっ♥ ん~~~♥ んっぉ♥ んっくっ♥ んぐぅ~♥」
瞬間、膣内と口内へと同時に射精をされた。
びくびくびくぅ! 体内を埋めていく白濁によって、蛍の全身が感電したかのように痙攣する。
しかし頭と足をがっちりと抑え込まれているため逃げ切れない電流が荒れ狂い、抑えきれないと足がぴんっと張りつめたかのように引き伸ばされた。
濃い液体が口内を満たしていくのを舌の腹で受け止めては飲み崩して、止まらない勢いに頬が膨らむほど。
えぐい苦味と生臭さのある味でも、嬉しそうに味わっている。
更に射精を促そうと膣が蠕動しては、子宮内まで精液を飲み込んでいく。
二人のヒルチャールは全てを出し切るまで決して蛍を離さずに、欲望を吐き出していった。
「……っぷはぁっ……♥ はぁっぁっ……♥ はぁ、はぁっ……♥」
ようやく引き抜かれて顔と股間から残った白濁糸が幾つも伝っては切れていく。
口まで性具として扱われて息も絶え絶えなのに、ふわっとした笑みをこぼしていて、犯され射精されたのが幸せそう。
余韻で身が震えて、膣から愛液と混じってもなお白く濁った精液がどろりと垂れ落ちた。
「あ、んっぅっ……♥ 慌てなくても……逃げない、から……♥」
すぐに別のヒルチャールが押し倒すようにして、蛍へ密着すると背面側位――横向きに寝かせた蛍の後ろに位置し背後から挿入した。
そして、見せつけるために蛍の足を掴み大きく開脚させながら腰を振り始める。
「やぅっ……♥ く、ふぁっぅ♥ こ、んな……♥ 見られちゃって……♥」
にちゃにちゃぐちゅぐちゅの結合部が晒されて視線が幾つも突き刺さる。
押し広げられた膣口が挿入の度に広がっては、数人分の体液がまき散らされる。
自分から誘ったも同然の蛍だが流石に羞恥で頬を染める。
けれどもそれすら性の彩りになって、きゅんきゅんとモノを無意識に締め付けていた。
「はぅぁっ♥ ふっぐっ♥ つ、よ……♥ ふぁっ♥ あっんんっ……♥」
動き始めたヒルチャールは、ずんっずんっずんっとゆっくりと、けれど重い突き込みで責めてくる。
臍の裏辺りを小突かれるたびに、淡く膨らんだ乳房が杏仁豆腐のようにぷるんっと揺れた。
いい所をカリの丸みが叩いてきて、激しくはないが着実な責めが繰り返されると甘い快感が頭の上まで走り抜けていく。
嬌声をあげる蛍のまるで愛し合っているかのような交尾を見て、別のヒルチャールが混ざろうと顔へとモノを近づけた。
「っっは、あっ……♥ は、い……♥ おしゃぶり……するね……♥ あーん……ん、ぇろぅっ……♥」
待ち構えていたかのように亀頭を咥え込むと少し汚れの残るモノを躊躇なく舐め回した。
一定のリズムで突かれながら、きゅっと引き締めた唇で幹に圧をかけて舌を這わせる。
十分な大きさと長さのある肉棒は口蓋垂―――のどちんこを巻き込みながら喉元を叩くが蛍の奉仕は止まらない。
「ぐっぶじゅっ……♥ ず、ずずっ……♥ じゅぼぶぅっ……♥ んっじゅっ♥ ん~~♥」
舌全体をぺったりと張り付かせて吸い付いて、犯される動きに合わせるようにして頭を前後させた。
吐き出す時は強く吸って、飲み込む時は緩める事で肉棒の根本から先へとまるで扱いているかのように快感を汲みだしていく。
フェラチオさせるヒルチャールもこうまで丹念に奉仕された事はないのか、金髪を掴む手は優しくて、撫でてすらいた。
(喜んでる。気持ちがいいんだ……♥ 練習頑張ったから……♥)
別のヒルチャールに敗北した時は顔に馬乗りされて唇を犯されたのだ。
体重をかけれて身動きできるはずもなく、頭を鷲掴みにされてから好き放題に口を使われた。
そうしてお口レイプで口内発射されてからは、ヒルチャールは地べたに座りお前からやれと奉仕を要求された。
上手くできていればフェラチオさせてくれるが、イマイチならば髪を掴まれて喉まで無理やりに押し込まれた。
そうして仕込まれた技は存分に威力を発揮しているようだ。
「はっむぅ……♥ んっぼっ♥ んっぶっぐっ♥ ん、じゅじゅじゅっ♥ ん、ぶぐぅっ……♥♥♥」
開脚させながら突いてくるヒルチャールがごりっと子宮口の隣を擦ってくるとフェラチオが乱れた。
単調なようで探るような抽挿は弱い所ばかりを責めてきている。
半ばイキかけながらも、舌を使い射精させようと唇をきゅっと引き締める。
そんな調子が狂ったフェラチオでも十分に感じているのか、ヒルチャールは満足げだ。
軽く腰を動かすだけで、そこらの女と交尾するより断然気持ちがよかった。
「……ふぁっ、ん、ぐぶぅっ♥ っんぶっんっ♥ っん♥ っん♥ ぅぅんぅっ♥」
射精が近いのか犯すヒルチャールの速度が増した。
深い部分を肉棒でえぐられて、締め付けを返す膣内が前兆で複雑に蠢いた。
鍛えられた身体が早く欲しいと握るみたいにしてモノへと奉仕し、降りてきてる子宮が先端を受け止める。
ずんっ♥ ずくちゅっ♥ ぢゅじゅじゅっ♥ ずっぶぐじゅぅっっ♥ っぐぶぁっ♥ ぐぼぐっぼぉっ♥
雄に挟まれた蛍の結合部からは、膣内か唇のどちらから出ているか区別がつかないほどに淫音が響いた。
小柄な蛍の身体の中へと肉棒が根本まで入り込んで体液をまき散らしながら引き抜かれて、また奥深くまで入り込む。
「っぼっぉっ♥ んっ♥ んっ♥ ぢゅっぢゅぢゅっ♥ んぉっっっぉっっっ♥♥♥♥」
どぶっ♥ びゅるるるるっ♥ ごびゅびゅっ♥ びゅくっびゅくぅっっっ♥
身体の中が精液で染め上げられそうな熱く濃く、そして大量の射精。
幾ら肉棒で広げられても、少女相応のまだ小さな膣と子宮が白濁へと染められる。
吸い付く子宮口がごくごくと雄の精を飲みこんでいくと、気持ちよさが持続していって腹から全身へと快感が広がっていくようだ。
「ぉぉっんんんっ……♥ んっぐっ♥ んっごぼぉっ♥ ん~~んぅっ~~♥ んっぶぁっ♥」
口奉仕で咥えたままの射精は亀頭が喉まで入り込んでいて、喉粘膜を叩かれているみたいに汚濁が流し込まれる。
勢いに負けじと飲み込んでいくが、引っかかって一部が逆流して唇から漏れた。
それでも健気に喉を鳴らして精液を下していき、雄の種をどんどんと吸収していった。
「っぷぁっぁ♥ はぁ、はぁっ♥ いっぱい出して……くれて……♥ ありがとう……♥ ……んぇれろるぅっ♥」
蛍は抜き出された目の前のモノを咥えて舐めて清める。
もちろん反転して、交尾してくれていたモノも同じように吸い付いて舌で拭き取っていく。
従順な奉仕にひとまず満足したのか二人のヒルチャールは身を引くと、間髪入れずに次が蛍を抱き上げ挿入した。
「はぅぅっ、んんっ……♥ 逞しいね……♥ ぁっ♥ ふ、かいっ……♥」
軽い蛍の尻と足を持ち上げるようにして入れる立位で突き入れられると、体重で腹の奥まで捏ねられて視界が明滅する。
腰と肉棒の力だけで身体が浮き上がりそうになるほどの抽挿は気持ちがよくて幸せで涙が勝手に出てくる。
身体の熱は絶頂の余韻が冷める事はなく、続く行為でより高まり溢れて炎上してしまいそうなほど。
「ひゃっんっ♥ あれ、えっ……そっちは……♥ お尻の……♥ ふぁっ♥♥♥」
が、その熱は別方面から薪がくべられた。
手つかずだった尻穴を順番待ちしていたヒルチャールが弄り始めたのだ。
果実を両手で割り開き、薄桃色の窄まりへと指をわずかに沈ませる。
「ぁっ……ま、まってっ……♥ んぉっ♥ そ、それははじ、めてだから……♥ んゆぅっ……♥」
蛍は前に女性が襲われている時にこちらも使われていたのは知っていたが、経験はなかった。
しかし簡単に指一本が入り込んでいて、慣れているかいないかはともかく挿入に応える穴なのは間違いないだろう。
ヒルチャール達の数は多い。獲物を楽しむためには使える穴が多いにこしたことはない。
同時に、使えるからと言って極上の雌を簡単に壊してしまうつもりもなかった。
「ひゅっ、ぁっ♥ つ、つめたっ♥ な、にをして……ぃやぁっ♥ つぷつぷっては、はいってるぅっっ♥♥♥」
器に入ったゼリー状の物体を蛍の排泄穴へと塗してほぐし始めたのだ。
ねっとりとした固体のごとき液体は潤滑油となって、指の動きをスムーズにさせた。
それは水スライムと草スライムの液体を3:2で合わせたのち、乾かし粉末にすることで肌に当たる元素の尖りを無くしたもの。
更にトリップフラワーの蜜を適量足して、水へ溶かし混ぜれば長時間かつ驚異的な粘りを持つヒルチャール特製の薬剤が出来上がる。
「Pepee!」
「Ye dada! Pepee!」
「あっ♥ ぃやっ♥ 二つ一緒だなんて……♥」
薬を用意した準備のよいヒルチャールを、犯している最中のヒルチャールが褒める。
雌を犯すのに独り占めするのではなく全員で楽しむのがヒルチャールの流儀。
獲物も喜んでいる様子でみんな嬉しいwinwinだ。
「はっっふぉぁっっっ♥♥ っおぅっ♥♥ や、ぅそっ♥ こ、んな……♥♥♥」
肉棒と尻穴にたっぷりとPepeeが塗られて二人目が尻穴へと挿入した。
未知の感覚に背筋を震わせるが、苦痛の色はやはり薄い。
薬の効果もあり、あっさりと順応して桃尻へモノの半分ほどが埋まっている。
「あっんんっ♥ ま、だなれてっ♥ ないっ、おぉっ♥ おっ♥ ふっくぅっ♥ はぁっあぁっ~♥」
ヒルチャールもすぐに腰を使い始めた。
挟まれた蛍の身体が抽挿の度に激しく揺れ乱されて嬌声を上げる。
突き入れられると苦しく、引き抜かれれば排泄によく似た解放感に襲われる。
それが何度も繰り返されて、わけがわからなくなってしまう。
色素が薄く薄桃色をした肛門は白くなるほどに肉棒で広げられて、ねっちゃねちゃとPepeeが淫猥な音を響かせる。
「はっっ♥ ぃやぁっ♥ ダメっぇ♥ ぁぉっ♥ こ、われちゃっ♥♥ ふっぉぉぅっ♥」
前の穴に押し込まれたら後ろの穴が引き抜かれて、逆に後ろが押し込まれれば前が引き抜かれる。
息の合ったダブルファックに蛍は顔を歪めるが止まるはずもない。
「ひゃぅっぅぅぅっっ♥♥ っぁ、ひゅっ………………♥♥♥ 」
それどころか、二本同時に奥まで突き込まれれば、あまりの重圧に全身を仰け反らせて、声にならない空気だけが漏れた。
汗まみれなのに、鳥肌が尻から脇腹に背中までを覆っていて、覚えたばかりの両穴責めに息が止まりそうになる。
「……ふぁ、はぁっっっ♥♥♥ あ、やぁっ♥ ふ、とっ……♥ いっ♥♥♥ む、りぃ♥ ひっんっ♥ おぅっ♥」
犬のごとく舌を曝け出したまま、ようやく呼吸をすればガンガンと内臓を突き動かされ鳴かされる。
身体は初めての二穴挿入を受け入れているが、蛍はその快感に引きずられていくばかりだ。
内臓が肉棒で引きずり出されそうになって、でもそれ以上に深い所まで押し込められていく圧迫感。
膣内と腸内がごりっぐりりっ♥ と肉棒で磨かれ体液が混ざり合う感覚は幸せなほど気持ちがいい。
「やぁっ♥ はっ♥ はっ♥ んぉっ♥ おぉっぅ♥ ダ、ダメだか、らっ♥ これ、いじょっ……♥ ひぐぅっ♥♥♥♥♥」
びくんっびくんっとまた身体が痙攣する。
簡単にイカされてるが交尾は止まらずに、イカされたまま体の中をまだまだと捏ねられる。
なにせ蛍がイケばイクほどよくなってくるのだ。丈夫な性玩具を味わうべく二人のヒルチャールは丹念に肉竿で荒らしていく。
もう、先ほどまであった余裕なんて肉棒によって埋め殺されてしまい、まるで楽器みたいに蛍は奏でられていた。
「かはっぅっ♥ おなか……つぶれ……ちゃうっっ♥ はぁっ、あぁっ♥ あ、はぁっ……♥」
黒光りするヒルチャールに挟まれた白い肌のコントラスト。
目撃するものがいれば、小柄な少女である蛍が前後から犯されている様子は暴虐の一言だったろう。
しかし声を聴いて、仕草と表情を見れば、その感想はすぐに塗り替えられるに違いない。
抱えられた足は時折、つま先までがぴんっと尖っていて、両手はヒルチャールの背に回され抱きしめられている。
苦しそうな声から漏れる吐息はスイートフラワーを煮詰めたものよりも甘い色づき。
流れるままの涙は痛々しさではなく悦びによるもの。
ヒルチャールを見つめる潤んだ瞳はまるで恋する少女かのように星が瞬いている。
「あ、ふっっ♥ ん、おぅっ……♥ やぁっ♥ こんな、のおぼえちゃったら……♥ もどれ、なくっ……ひぅっ♥♥♥」
ヒルチャールの動きが激しさを増した。
蛍が二人のヒルチャールに圧し潰されそうなくらいに深く密着する。
胸板に挟まれたまま仰け反る蛍は、外側と内側からサンドイッチされたまま絶頂していた。
まるで競い合うみたいに、ごりごりと両穴が肉棒によって掘削され押し広げられてヒルチャール専用の玩具穴へと変わっていく。
「っおっ♥ ぉっ♥ やぅっ♥ も、もぉっ♥ む、りっ♥ イッってる、からっ♥♥♥ と、まっっ……らなく、ふぅっっっ♥♥♥」
間断なく続く絶頂に視界が白く染まっていく。
内臓を犯される圧迫感で呼吸は乱され気持ちがよすぎて、何もかもがバラバラに拡散していきそう。
イキ過ぎて高まったままの快感は降りることなく、肉棒によって次から次へと力強く、どんどんと継ぎ足されていく。
ぎゅぅっと握るみたいに収縮した両穴がモノをきつく絞りあげ、ヒルチャールにも限界が訪れた。
「っあっっっ♥ ひ、ぅぅっっ……♥ ああぁあぁぁっ♥♥♥ やあぁっ……でてるぅぅぅぅぅっっっっ……♥♥♥」
ごぶっごびゅびゅっ♥ どぶぶぅっ♥ どく、どぐぅっ♥ ぶびゅくっるぅっ♥♥♥
音が響いてきそうな大量射精。 子宮と腸内が白濁に染められ欲望が注ぎ込まれる。
初の腸内射精はお腹を苦しいほどに勢いよく埋めていって、内側から溺れてしまいそう。
ヒルチャールはそれでも満足していないのか、ぎゅぅっぎゅぅっと前後からきつく挟み込み蛍の手足を折り畳むようにして最奥で中出ししていく。
「っっんっ……♥ んっぷぅっ……♥」
息ができないくらいにプレスされたまま、びくんっびくんっと身を痙攣させて絶頂している。
その癖、別の生き物みたいに両穴は収縮して貪欲に精液を飲み込んでいた。
びゅびゅっくっぶぅっ……♥ びゅくんっびゅくんっ♥ びゅくびゅくびゅくくっ……♥
自身の内側を満たしていく快楽に酔いしれるようにして、蛍は真っ白な世界へと意識を手放していった。
そして、数秒と経たずに世界は回帰する。何者かが接近したのを察知したのだ。
ヒルチャール達も巨大な影が迫っているのに遅れて気づき、抱いていた蛍がずるりと落ちた。
それは並みのヒルチャールの十倍はあるだろうサイズと岩の身体を持ったモンドにはいないはずの岩兜の王。
王と呼ばれるヒルチャールでも歴戦の個体なのだろう。
エンシェントヴィシャップに匹敵する巨躯は、ただ立っているだけで張り詰めるほどの武威を放っている。
彷徨い続け、もしくはなんらかの理由で部族からはぐれとなった王は、璃月にほど近い所にある平原に辿り着いたのだ。
さぞ舌なめずりをして喜んだだろう。
あまりに小さいが、それだけに遊ぶにはちょうどいい玩具を確保してくれている同族を見つけたのだから。
「「「Lawa……」」」
ヒルチャール達は部族にいる勇敢な暴徒ヒルチャールよりも強大な王を見て震えあがった。
モンドにはいない王を冠するヒルチャールの狙いが蛍なのは言うまでもない。
そして強引に奪い取られるのを止める事もできない。
基本的に同族で争う事はないが獲物が競合してしまうことはあるし、部族が違うヒルチャールで雌を共有するのは難しい。
王がフンッと強く鼻息を吹いただけで慌てて自分たちから離れてしまった。
「……もしかして……私をっ♥」
なお蛍のほうは巨大な王を見てもまだ頭の中はピンク色だった。
これだけ大きいのなら、下のほうはさぞかし……
「え……」
そんなことを考えていた所で、岩の身体から剥き出しになったモノを見て止まった。
狼の末路、鐘の剣、千岩古剣、理屈攻め。
まあそんな感じのモノがボロンと飛び出したのだ。
「うーん……ちょっと大きすぎるかな……?」
人くらいのサイズがありそうなので、入るとか入らないとかそういう問題じゃないモノを直視してスンッてなった蛍。
テンションがた落ちである。
それに気づかない王が腕を伸ばしたが
「ごめんね。無理と思う」
言葉と共に蛍が手を突き出して触れてもいないのにバネ仕掛けのように吹き飛ばされた。
微風の平原に極小の台風が唐突に生み出される。
轟っと吹き荒れる風の塊に、数十トン以上はある王が浮き上がって悲鳴を上げるが爆音にかき消された。
上下左右の区別もつかないほどに巻き込まれながらも、必死に身体を縮めて岩肌を強固させて耐えようとするのは歴戦の王ならではの判断。
しかし、風の中から大きな岩塊が四つ生じるとその守りはあっけなく打ち砕かれた。
「―――――!!!」
暴風と巨岩のミキサーが王を削り取っていく。
叩き挟まれ潰される。岩と岩が火花を散らし角が削れて球となった岩が王の身体を散々に打ち付けた。
ただのヒルチャールならばとうに圧死していただろう質量の暴虐。
固めたはずの岩肌はあっさりと砕かれ、嵐の中で岩塊に混じって散っていく。
しかし現象はとどまることはなく、研磨されて削れた岩塊から石炭が露出。
超高速で別の岩に擦れた瞬間、炎が噴き出し平原が朱に彩られた。
炎上した元素は風元素に影響し拡散すると、燃え盛る火災旋風と化して王を渦中へと飲み込んだ。
炉火の神が顕現したかのような熱は草木が瞬時に灰と化し、砕けた岩が溶岩のごとく真っ赤に燃え上がって更なる燃料へと化した。
岩の身体は焼け焦げて変色して、脆くなった部分から次々と岩球に弾かれ削られて、野菜の皮のごとく剥がれて塵となった。
焔に炙られている王はわけもわからぬまま必死で耐えようとするが、身体は常より小さく見えるのがわかるほどに質量が減っている。
風と炎に攪拌されながらも元素の力を集中し纏う岩を増やそうとするが、上回る勢いで身は削られるばかり。
炎が更に噴き出して、岩と岩が視認できないほどの速度で重なり砕け散った。
岩が石に、石が砂に、砂が塵にと、目に見えないほどに細かく微塵になっていく。
風の中が見えなくなるほどに茶褐色に灰がかると、突如雷光が闇を切り裂いた。
―――火山雷という自然現象がある。
噴火と共に灰や塵が舞い上がり摩擦衝突し帯電する事で起きる現象。
極大の元素の力は天災と同等のエネルギーを持って王へと三度襲い掛かったのだ。
赤と青と白と黄色に発光明滅し、無数の稲光がのたうち回るように岩肌を駆け抜けて、王の身体を粉砕する。
炎と雷による元素反応で過負荷爆発が全身各所で起こっているのだ。
風、炎、雷、過負荷、疾風、紅蓮、紫電、爆炎。
元素が螺旋に渦巻き、視認が間に合わないほどに次々と反応を起こしては、余波で炎雷が抜け出て周りの丘や樹木を引き裂いた。
太陽が舞い降りたかのごとき熱と光量が夜空を真昼へと塗り替えて、何もかもを白く染めていく。
美しくもある死の太陽からは紅炎と雷鞭が幾つもの舌を伸ばしては内へと還り、抑えきれない熱波と奔流が草原を灼いた。
なおも地獄を広げようとそれは大きく膨れ上がり光が更に輝いて―――フッと突如消えて何もかもがなくなっていた。
耳目が痛むほどに荒れ狂う力は失われていて、静寂だけがあった。
もう王は最初からいなかったように姿はなく、元素の術も跡形もなく消えていた。
ただ風魔龍が丸くなって収まれそうなほどの巨大なすり鉢のクレーターと、ガラス状に固まった土だけが、そこに残っていた。
岩兜の王は珪素と混ざり深い眠りについたことだろう。
これぞ、璃月ではもう失われた禁書、琉璃岩間国土紀行に記された仙衆夜叉達の秘儀。
璃月に襲い来る悪鬼妖怪魑魅魍魎の群れを夜叉らが結集して屍山血河―――すら残さずに灰燼と化した殲滅巫術。
に、よく似た現象を起こす蛍オリジナルのスキル。
蛍が一人だけの旅人であったのは祈り願わなかったからではない。
そうする必要がないほど強かったのだ。あとマイペース過ぎた。
余談だが、かのファデュイの執行官”公子”の魔王武装を瞬殺したのも同じ業であった。(一応手加減して後遺症もなく生存)
神の心を収奪したと疑われたのも無理はない。
「ちょっとやりすぎたかな……」
惨状がなんでもないようにぼんやりと蛍は呟いた。
実際たいした事をしたつもりはないのだろう。
普段通りで気負いも何もない。
「じゃあ……続きしようか……♥♥♥」
だから蛍の背後にいる欠けることなく無事なヒルチャール達へ、さっきまで犯されていた時みたいな表情と声音で振り向いた。
しかしヒルチャールらはテイワットに生まれ出でて、今までのヒルチャール生で見れるはずのない絶大的元素力で身動きすらできず茫然としていた。
というか茫然としていなかったら元素術の余波に巻き込まれて消し飛んでいただろう。
制御された術により蛍とその背後の地形には破壊の影響は見られない。
「……驚かせちゃった?」
「「「「「…………!!!!!」」」」」」
問いかけとともにほほ笑んだ蛍が半裸のままにじり寄ってきて。
蜘蛛の子を散らすように、脱兎のごとく、泥棒イタチでもこうは動けまい。
そんな勢いで全員が逃げ出してしまった。
ほんの一瞬だっていられないと。恐怖に追われるがまま走り去った。
寝る時も傍らで離さない大事な斧や弩も捨ててあっという間に駆けだしていた。
「あちゃ~」
頭に手をあててやっぱりやりすぎたと反省する蛍。
しばらくは悶々と不燃焼気味の身体と性欲を持て余していたが(スタミナで言うとモンドから璃月港まで無休息ダッシュできる程度)
どこからともなくバッグを取り出し水袋や布に石鹸、替えの衣服などを用意して軽く身支度を整えると
「次は驚かせないようにしよう」
などとそういう問題ではない決意を掲げて帰っていた。
なおヒルチャールの部族ではマジヤバ人間がいると風聞が広がっていて、モンドで獲物が見つかる事も獲物にされる事も当分はありえなかった。