※この作品はR-18です。

銀髪ロリ体型ホムンクルスにTS転生したボクがエッチな目に逢いまくる話 もしくは 繁殖用女性型ホムンクルス実験報告書   作:雅媛

9 / 9
8 実験終了

「個体No.00。本日をもって、キミの全業務を終了とする」

 

いつものようにボロボロになって部屋に戻り、娘を抱きしめていたボクに、管理者の男は淡々と告げた。

その言葉の意味を理解するのに、数秒かかった。

業務終了。それはつまり、実験体としての価値がなくなったことを意味する。

ついに、この時が来たのだ。

 

「……そうですか。ボクは、処分されるんですね」

 

ボクは震える手で、すっかり大きくなった娘――銀(シルバ)の背中を撫でた。

殺されるのは怖い。けれど、ここまでボクは耐え抜いた。この子が傷つかないように、ボクの体ですべての汚濁を受け止めてきたのだ。

せめて、最期にこの子の安全だけを約束させなければ。

 

「ああ、勘違いしないでくれたまえ。キミは処分しない。これからは『ペット』として、この部屋で余生を過ごしてもらう」

「え……?」

「代わりに、明日からは『個体A-01』――そこの娘に、全業務を引き継いでもらうからね」

 

時が止まった。

男は書類を見ながら、こともなげに続ける。

 

「A-01は成長完了だ。知能も身体機能もキミを遥かに凌駕している。研究員としての頭脳労働と、接待用の肉体労働。両方の適性を最高値でクリアしたハイブリッドだよ」

「――ふざ、けるな」

「ん?」

「ふざけるなッ!!!!」

 

ボクは獣のように咆哮し、男に飛びかかった。

下腹部の『淫紋』が命令違反だと判断し、強烈な電流と快楽を流し込んでくる。

膝が崩れ、失禁しそうになる。それでもボクは、歯を食いしばって床を這い、男の足にしがみついた。

 

「ダメだ! 絶対ダメだ! この子だけは守るって、約束したじゃないか! ボクがやる! ボクがまだやれる! どんなことだってするから、この子には指一本触れさせるもんかぁぁぁぁッ!!」

 

「見苦しいぞ。もうキミの『型落ち』の体では、スポンサーは満足しないんだよ」

「嫌だ! 嫌だぁッ! 銀、逃げて! ママが食い止めるから、早くッ!!」

 

ボクが狂ったように暴れ、警備員がスタンバトンを振り上げた、その時だった。

 

「ママ。落ち着いて」

 

鈴を転がすような涼やかな声。

そして、暴れるボクの体を、白衣を纏った細腕が優しく、しかし抗えない力で抱きしめた。

 

「銀……?」

 

目の前にいたのは、ボクと瓜二つの、しかしボクよりも遥かに完成された美貌を持つ少女。

彼女は慈愛に満ちた瞳でボクを見つめ、ニコリと微笑んだ。

 

「大丈夫だよ、ママ。私がやりたいの」

「な、何を言って……そんなの、ダメだ、あんな酷いこと……!」

「平気。私、ママと違って最初から『そう』作られてるから。研究でおじ様たちの手伝いをするのも、ベッドで可愛がってもらうのも、私のプログラムにとっては『喜び』なの」

 

銀は、あっけらかんと言い放った。

そこには恐怖も嫌悪感もない。まるで明日のランチの話でもするかのような軽さだ。

彼女はボクの頬にキスをし、耳元で囁く。

 

「ママは今まで私を守ってくれた。だからこれからは、私がママを養ってあげる。……いいわよね?」

 

その言葉には、不思議な強制力があった。

ボクの中の「男の魂」が気圧され、「メスの本能」が娘への従属を選び取ってしまうほどの、圧倒的な女王の如きオーラ。

ボクは呆然と涙を流したまま、崩れ落ちることしかできなかった。

 

   *

 

それから、奇妙な隠居生活が始まった。

ボクたち親子には、研究所内の上層階にある、広くて清潔な部屋が与えられた。

銀の待遇は破格だった。彼女は昼間は天才的な研究者として働き、夜は研究所のVIPたちを相手にする高級娼婦として働いた。

 

ボクは部屋で、主人の帰りを待つペットのように、掃除や洗濯をして過ごす。

夕方になり、ドアが開く音がする。

 

「ただいま、ママ」

「お、お帰り……銀」

 

帰ってきた娘の姿を見て、ボクの胸は毎日張り裂けそうになる。

乱れた白衣、首筋に残るキスマーク、微かに漂う精液とコンドームの匂い。

今日も彼女は、誰かに抱かれてきたのだ。ボクの代わりに。

 

「ごめんね、ごめんね……ボクが無力なばかりに……」

「もう、また泣いてる。言ったでしょ? 私はこれが好きなの。おじ様たち、私の体を見てヨダレ垂らして、お猿さんみたいで可愛いんだから」

 

銀はケラケラと笑いながら、ボクを抱き寄せる。

その笑顔に嘘は見当たらない。

貞操観念というバグを抱えていたボクとは違い、彼女は純粋なホムンクルスとして、性を武器やコミュニケーションとして楽しんでいるように見えた。

 

二人は食卓を囲む。

かつては実験食ばかりだったが、今は銀が稼いでくるおかげで、豪華な食事が並ぶ。

 

「そういえばね、ママ。あの『搾乳実験』の時の司会の人、覚えてる?」

「え……あ、うん。あの、ひどい人……」

「あいつ死んだよ」

 

銀はスープをスプーンで口に運びながら、天気の話でもするように言った。

 

「えっ?」

「ほら、最近導入された大型ミキサーの点検中にね、誤って転落したんだって。ミンチになっちゃったみたい。お葬式、大変そう」

「そ、そうなんだ……事故って怖いね……」

 

「あと、最初にママに『淫紋』を刻んだおじさん。あいつは横領がバレて、地下の廃棄施設に送られたわ。今頃、失敗作の実験動物たちの餌になってるんじゃないかな」

 

「……!」

 

ボクは背筋が寒くなる。

ここ最近、ボクを虐げてきた研究員たちが、次々と不幸に見舞われている。

謎の病死、凄惨な事故死、精神錯乱による自殺。

 

「バチが当たったのかなぁ。……ママをいじめた悪い人たちだもんね」

「う、うん……そうだね……」

 

ボクは震えながら同意する。

そんなボクを見て、銀は聖母のように微笑み、ボクのお皿に肉を切り分けてくれた。

 

「安心して、ママ。この研究所は私が『快適』にしてあげる。ママは何も心配しないで、ずっと私の傍でニコニコしていてくれればいいの」

 

娘の蒼い瞳の奥に、昏(くら)い光が宿っていることに、ボクは気づかないふりをした。

彼女は天才だ。

研究所のシステムを掌握し、薬物を調合し、有力者をベッドで骨抜きにして操っている。

気に入らない人間、特に母親を傷つけた人間を、事故に見せかけて抹殺することなど、彼女にとっては赤子の手をひねるより簡単なことなのだ。

 

「愛してるわ、ママ」

「ボクもだよ、銀……」

 

ボクたちは抱き合う。

ボクの心には、娘を売春させているという特大の罪悪感が、黒いタールのようにこびりついている。

一生消えない罪の意識。

けれど、下腹部の淫紋は、強力な庇護者である娘に抱かれる安心感に反応し、穏やかなピンク色の光を放っていた。

 

外の世界では、今日もまた一人、ボクの仇(かたき)が悲鳴を上げて死んでいく。

そんなことなど知る由もなく、ボクはこの歪んだ箱庭の中で、最強の娘に飼われる幸福なペットとして、静かに瞳を閉じた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【R18】TS転生ロリをメス堕ちさせる話(作者:TEAM-POCO/CHIN)(オリジナル現代/コメディ)

貞操観念と性別の偏りが異常な世界にTS転生したロリがふたなりTNTNに屈服してメス堕ちする話。以上。


総合評価:4793/評価:8.75/連載:11話/更新日時:2024年01月18日(木) 15:35 小説情報

【R18】TS病で家に戻ってきた血の繋がっていない兄貴が見た目美少女な上に無防備過ぎて理性が持たなかった話(作者:宇向 海)(オリジナル現代/恋愛)

タイトル通りです。ノクターンノベルズにも投稿しています。


総合評価:309/評価:7.5/短編:1話/更新日時:2024年09月29日(日) 16:19 小説情報

【R18】TS男子高校生が、イケメン幼馴染(♀)に分からされる話(作者:Name>>)(オリジナル現代/恋愛)

朝起きたら、超絶美少女になってた男子高校生が、バリタチイケメン幼馴染JKにバチボコに犯されちゃう話▼現在、番外編執筆中


総合評価:1746/評価:8.93/連載:2話/更新日時:2026年06月23日(火) 22:30 小説情報

【R18】TSロリ転生して金持ち青年のメイドになった俺が、ご主人様にご奉仕えっちする話(作者:木彫りの熊)(オリジナルファンタジー/日常)

TSロリ転生して金持ち青年のメイドになった俺が、ご主人様にご奉仕えっちする話▼5100文字程度


総合評価:1326/評価:8.3/短編:1話/更新日時:2024年08月29日(木) 19:54 小説情報

【R18】聖女をメス堕ちさせたと思ったら、逆にメス堕ちさせられた(作者:変態って3号)(オリジナルファンタジー/恋愛)

もっとこういう小説が増えたらいいなぁ


総合評価:1805/評価:8.88/短編:1話/更新日時:2026年04月03日(金) 23:41 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>