部屋に入り浸るピンク髪不登校男の娘のヌードをみて我慢できずいろんな意味で内側に入ってしまう話 作:ぽぶきち
原作:プロジェクトセカイ
タグ:R-18 ボーイズラブ オリ主 暁山瑞希 25時、ナイトコードで。 一般公開
彼女には何か秘密があるようだ。変なところで距離が近いのに、変なところで身体接触を避けようとする。
ある日俺は、彼女の裸を見てしまった。
「~~~~♪」
俺の部屋の一室で、一人の女の子がくつろいでいる。
彼女が寝転がっているのは俺のベッドだ。
そのため、本来の部屋の主である俺は放逐され、カーペットの上でPC作業をしている。
「ねぇーヒナタぁー」
その女の子、
柔らかな髪が頬をくすぐる。
桃色の髪をサイドテールにまとめた少女。
通話アプリNightcordで知り合った動画編集者にして、かわいいものが好きなゴスロリ系。
最初は編集関連の知識を共有するだけだったのだが、いつしかオフで会うようになり、そして家に入り浸られるようになった。
「なんだよ」
「ヒナタってこういうのが好みなの?」
と言って、俺の視界を、持っていた雑誌で塞ぐ。
いや、雑誌じゃない。
それは、エロ本だった。
しかも、俺が秘蔵していたはずの、二次創作同人誌。
透き通るような世界観のガチガチR18本。
思考が止まる。
「おまっ、おまえ、なんでそれ持ってんだよマジがちでホントに」
「ベッドの下はありきたりすぎない? もうちょいひねったところに隠さないと。それともよく"使ってる"のかなぁ?」
「返せ」
手を伸ばすが、思いの外高い運動神経でひらりと躱される。
「こういうのがいいんだね~。褐色巨乳バニーガール」
「お前を殺すか、俺が死ぬか。二つに一つだ」
この部屋という世界の有形文化遺産を奪還せんと、振り向いて本格的に掴みかかる。
瑞希は上体をそらしてそれを回避しようとするが、俺の無理な体勢が祟った。
「あ」
「やべっ──」
とすん、とベッドに腕をつく。
俺は、瑞希を押し倒していた。
「……」
「……」
端正な顔が、目の前にある。
それはまず状況を把握できていない表情、
そして段々と頬が紅潮し、
しだいに口元を動揺で歪めた。
「なにすんのさっ!」
強めの蹴りが、俺の体を浮かす。
本当に女子だよな? 蹴りの威力強くないか?
俺は咄嗟に「あべし」と三下の叫びをして、後方に倒れた。
「あっ、ご、ごめん、つい……痛くない?」
「いや……いいけど……」
我に返って心配してくる瑞希をなだめつつ、俺は脳内の疑問を整理する。
普段、瑞希がこのように突発的なカウンターに走ることはない。
それに、瑞希は日頃、相当距離が近くスキンシップも激しいのだ。
だというのに、体そのものの触れ合いに対しては強い拒絶反応を示す。
男の俺がよく物事をわかっておらずそういったものなのかもしれないと言われればそれまでだが、何か違和感があるのだ。
どこかにコンプレックスのようなものがあるのだろうか。
「……いやーわかってるんだけどね。ヒナタのタイプはボクじゃなくてこういう褐色美人だっていうのは」
たはは、と頭をかく瑞希に、俺はなんとも言えない表情を返すしか無かった。
確かに俺の好みは褐色巨乳だが、それは瑞希が好きじゃないということを意味しない。
持ち前の溌剌さ。
しかし物事を俯瞰できる思慮深さ。
根っこの優しさ。
なにより、自分があるというところ。
瑞希はかわいいものが好きだ。
かわいい服、かわいいコラージュ、かわいいメイク。そういったものを好む。
瑞希の求める"かわいい"は本人の美学なのだ。
誰かが勧めたから、どこかで流行っているからじゃない。
自分で吟味して、合わせて、選んでいる。
その軸があるところ、その芯があるところに、俺は惚れた。
そのせいで最近は、ストライクゾーンの要素が瑞希の色に染められてきている。
厚着の女の子かわいいなとか、ピンク髪のキャラ好みだなとか、アニメではボクっ娘を目で追ってしまうとか。
いわゆる、好きな人が自分のタイプになる、という現象だ。
というか、部屋にずかずか入ってくる女子を意識しないほうがおかしいのではないだろうか。
最近は母もその気になっているのか、「ゴムとか、必要なものはお風呂場にあるからね」などと下世話なことを言ってきた。
本当に下世話だ。
「なにさ」
「いや……」
俺は、内心を隠すようにPCに目を向けた。
そこには、動画編集ソフトのタイムラインタブが開かれている。
「そういえば、このアプリ、買っといたほうが良いぞ」
「……確か、新しい編集ソフトだよね」
「ああ。今は買い切りだが、たぶんそのうちサブスク制になる。事前に買っておけば以後無料で使用できるはずだ」
「いつもの、未来予知?」
白兎のようなかわいらしい赤と白のセーターを着た瑞希が、足を組み替えてそう尋ねた。
未来予知などと言われているが、そう大層なものじゃない。
いまと似ていて、しかしどこか違う世界で生きていた前世があるだけだ。
「なんか、隠し事してる?」
「俺が?」
「うん」
疑問符があったものの、それはどこか確信しているような声色だった。
「いや、やっぱいいや」
ぽつりと瑞希がこぼす。
「お互い様だし」
---
その日は雨だった。
土砂降りだ。
ヘッドホンをとると、窓を叩く雨音が明瞭になった。
そして、玄関あたりから、金物を合わせたような音が聞こえた。
少し気になって、玄関に向かいドアスコープから覗く。
そして驚く。
ドアを開けて、俺は部屋の前でずぶ濡れで立っていたその少女に声をかけた。
「瑞希……?」
「…………」
「どうした」
「…………」
「まぁ、入れよ」
タオルを貸すと、おずおずと自分の髪を拭き始める。
どこか表情が暗い。
「お前、今日文化祭だったんじゃ──いや、いい。
何も言わなくていい。とりあえず……風呂、入ってこいよ。風邪引くぞ」
「うん……」
脱衣所に向かったのを見送って、俺は給湯器のスイッチを入れる。
タオルを洗濯機前から持ってきて、その後、使っていない女性モノのフリーサイズの服を用意する。下着もあるが、よくわからないので何種類か持っていく。
念の為用意していたのだ。
いつもは瑞希は自分で着替えをもってくるから使うことはなかったが。
瑞希がシャワーを借りるのは今回が初めてではない。
いつも相当長い。
髪の手入れとかその他ケアがあるのだろう。
俺はそれをわかっていた。
「瑞希、入るぞ」
断りを入れてから、脱衣所の扉を開く。
そこで、驚愕した。
瑞希が立っていた。
浴室の扉を開いて脱衣所に出ようとしているところだった。
その顔は、どこか上の空で、おそらく俺の声も聞こえていない。
だから、こうなったのだろう。
瑞希は全裸だった。
目を背けようとしても、見えてしまう。
小さい肩。
平らな胸。
そして、股間部にあるそれ。男性の象徴。
俺はなぜか、納得してしまった。
合点がいった。これまでのことが。
瑞希は俺に目を合わせると、段々と驚愕に目開く。
そして現状を理解し、少し怯えるような表情をしたあと、悪びれるように、笑った。
「幻滅した?」
「……」
「……して、ないよね。元から、タイプじゃないし。
ボクと違って、ヒナタはボクのこと、そういう目で見ないし」
俺は脱衣所から出ようとした。
出ようとしたが、脳内で何かが警鐘を鳴らした。
それはしてはいけない、そう直感した。
瑞希の体を見る。
小柄で、中性的で、どこか柔らかな色気のある。男性の体。
俺は瑞希に近づいた。
ふと、濁った瞳がこちらを見る。
それを真正面から受け止めて、
キスをした。
「んぇ…………?」
頭の後ろの下に手を回す。
そのまま、舌を入れた。
「ん……んん!!」
瑞希の口内は小さかった。
いや、誰かと比べたというわけではないが。
そのまま、ヒーターの効いた脱衣所の床に押し倒す。
「…………なんれ?」
「勘違いしてるだろ、俺はずっとお前のこと好きだぞ」
言わなければいけないと思っていった。
昔友人が、「そういう雰囲気で、しないといけないキスがある」的なことを言っていて意味不明だったが、いまなら少し分かる気がする。こういうことだったのか。
「しって、たの……?」
「知らねぇよ。でも、お前は瑞希だろ? なにか問題があるのか?」
「おとこ、だよ? 胸も、ないし……。キミが好きなのは、女の──」
「うるせぇ」
もう一度キスをする。
舌を絡めて、喋れないようにする。
固く抵抗していた瑞希だったが、段々と俺の舌を迎え、少しだけ求めるようになった。
ヤバい、脳がやられる。
瑞希とのキスは理性が弾け飛ぶくらい気持ちよかった。
性別とか関係ない。
俺は瑞希に欲情していた。
横目で脱衣所を棚を見る。
コンドームと、ローションが、少しわかりにくいが置いてある。
このときばかりは母親に感謝した。
キスで放心状態になっている瑞希から一旦離れ、それらを手に取った。
指にローションを少し垂らす。
再度、瑞希にのしかかってキスをする。
唇を甘噛みし、歯の裏をなぞる。
「ん、んふ……♡♡」
恍惚の表情をする瑞希の、その後孔に指を差し込む。
「ん……♡?」
そのまま、ゆっくりとほぐす。
「ん♡♡!! ん♡!」
もう片方の手で瑞希の頭を抑え、口内を蹂躙する。
いつものアクティブな瑞希とは異なり、いまの瑞希は全身に力が入らず抵抗ができていない。
だんだんと、臀部から伝わる刺激に体が適応していくのが見て取れた。
指が二本、十分にかき混ぜれるくらい弛緩している。
というより、すでに快楽を感じているようにも見える。
もしかして相当な弱点だったりするのだろうか。
唇を離すと、瑞希は息を荒くして横になった。
尻肉から、ローションを妖艶に垂らしている。
俺は、その後孔に、ゴムをつけローションを十分に垂らした肉棒を、あてがった。
「……え、ちょ」
「挿れるぞ」
「まっ──」
瑞希の言葉はそこで止まった。
俺の肉棒が腸内を押し進む感覚に、口元を抑えて耐えている。
これは、脱童貞に……カウントされるのか?
そんな益体もないことを考えながら、俺は瑞希を背後から犯し、根本まで入れてとまった。
瑞希は、俺の挿入にできるかぎり対応しようとして、自然と四つん這いになっていた。
男性にしては少し脂肪の多いやわらかな尻肉が、俺の鼠径部をすりすりと刺激する。
「ぉ゛、おっきぃ……♡♡」
「瑞希のせい、だろ」
「……ぉとこが、すき、なの……♡?」
「お前が、だよ」
そのまま、抽挿を開始する。
ゆっくりと、品定めするかのように。
だが、そうもいかなかった。
「お゛♡♡ おぉ゛ッ♡♡♡♡」
瑞希が、低く喘いだ。
地だとは思うが、男性の声には聞こえない。少しハスキーなだけの、いつもの声の延長線上に聞こえる。
そのせいで、俺は我慢できなくなった。
「瑞希っ」
「あ゛ッ♡♡ お゛ッっ♡♡ やめ゛っ゛♡♡」
「くそっ、いつも誘惑しやがって、俺がどれだけッ」
「ごっ゛♡ ごめっ♡♡♡ ごめんなしゃ゛っ♡♡♡」
容赦なく突き入れる。そして引き抜き、また突く。
俺は瑞希の後ろからのしかかり、動物の交尾のように腰を振っていた。
膣じゃないはずだ。
なのに、めちゃくちゃ気持ちいい。
だが、それ以上に、瑞希が快楽に呑まれている。
「俺が、お前のこと、どれだけ好きかしらないくせにっ」
「お゛ッ♡♡ お゛ッ♡♡」
「くっそ、
収縮する腹圧によって、俺は簡単に射精させられた。
好きなやつと繋がって行う射精というのは、こんなに気持ちいいものなのか?
腰が砕けそうだ。
「ぎ♡ ぃ゛♡♡」
肉棒を引き抜くと、見たこともない量が、コンドームの先端に溜まっていた。
記念にそれの口を縛って、俺は新しいゴムを取り出す。
そしてふいに、惨状を見た。
口から舌をだらりと出して、体をこまかく痙攣させている瑞希の姿。
一瞬で肉棒が再起する。
いや、元からそこまで硬度は落ちていなかったが、これまで以上の大きさになる。
俺は瑞希を抱えた。
「ベッド行くぞ」
---
「お゛ッ♡♡ お゛ッ」
瑞希は、俺の使っている枕に顔をうずめながら、喘いでいた。
その両手首を後ろに引いて、容赦なく突きこむ。
「わかったかよ、俺が、お前のこと、好きだって」
「わか゛っ♡ わか゛った゛♡♡ わかったから゛ッ♡♡♡ すきなの゛わかった゛からっ♡♡♡♡」
瑞希の上半身に抱きつく。
そのまま、うなじにキスを落としながら、できる最大の速さで腰を動かした。
「お゛ッ♡♡ あっ゛♡♡ あ゛っ♡♡ あぁあ゛ッ゛♡♡♡」
「好き放題メスイキしやがって、
ほら、握ってやるよ」
「あひぃっ゛♡♡ な、なにして゛っ♡♡」
俺は背後から、瑞希のその少し小ぶりな陰茎を握った。
そして、しゅっしゅっと自分がいつも自慰をするときのように擦る。
「ほら、オスイキもしろよ」
「や゛っ♡♡ やめ゛っ♡♡ おぁ゛ッ♡♡♡」
「尻責められて勃起してんだろ? このまま出しちまえ。俺がゴムつけてるのに、お前は分別なく俺のベッドのシーツに精液ぶちまけんだよ」
「あ゛ッ♡♡♡ お゛っ♡♡ とめ♡♡♡ とめてっ゛♡♡♡」
「ほら、もっと速くするぞ」
腰を動かす速度を更に上げる。
そして、手を動かす速度も上げる。
両側から責められて、まるで感電したかのように瑞希が全身をくねらせる。
「やめろ゛♡♡! やめろっ゛て゛♡♡♡!!」
「お、膨らんできたな、そろそろか」
「あ゛♡ まって゛♡ でちゃ゛う♡ でちゃ゛♡ あっ♡ あっ♡ あ゛ッッッ♡♡」
俺は射精した。
瑞希も射精した。
「お゛あ゛あ゛あぁ゛ッッッッ♡♡♡♡♡♡」
シーツをべとべとの液体で汚しながら、背中を反らせて深イキしている。
尻からの浮遊感のあるメスイキと、前方からの虚脱的なオスイキ。
その耳をはみながら、射精中の瑞希の陰茎をゴシゴシと擦って精液を残らず吐き出させる。
「なっん゛♡♡♡ あた゛ま゛♡♡ おがし゛くな゛っっ♡♡♡」
「あーあ、お前がよく匂い嗅いでた俺のシーツ、全部お前の精液臭にそめられちまった」
「っッ♡♡♡」
その言葉で、瑞希はさらにぴゅっと陰茎から精液を吐き出した。
なぜか今の俺にはそれすらも愛おしく見える。
俺って同性もイケたのか、いや違う、こいつだからだ。そうに違いない。
---
俺たちは何回も繋がった。
初夜なのに、倒錯したセフレみたいに何回も。
「おっぱい゛もむなッ゛♡♡ ない゛のにっ♡♡ ない゛って゛ッ♡♡」
「うるせぇ絶対に性感帯にしてやるからな。
ほら、乳首は感じるだろ?」
「やぁぁあ♡♡ かりかりっ゛♡♡ かりかりしな゛いでっ゛♡♡ く♡♡ いぐ♡♡ いぐい゛ぐい゛ぐッ♡♡♡」
「こんなマゾイキしまくってたら男の生活に戻れねぇだろ」
「うるさい゛♡♡ きみがっ きみがもらえ゛ッッ♡♡♡」
「当たり前だろ。俺が一生養ってやるよ」
「やめっ゛♡♡ いきなりやさしくっ♡♡♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ああああ゛っッ゛♡♡」
「すーき♡♡ すき♡♡ ちゅー♡ ちゅーしてよっ♡♡」
「はいはい」
「んむ♡♡ んーふ♡♡ んあっ♡ うごかなっ♡ うごかないでっ♡♡ あっ♡ だめっ♡♡ ちゅーできなっ♡♡」
「まって゛♡ おちつこうよ♡♡? ほら♡ ね♡?」
「うっさい孕め、孕め孕め孕めっ」
「あ゛ッ♡♡ お゛ッ♡♡ あ゛ッ♡♡ あ゛っ♡♡ い゛ッ゛♡♡」
---
「お゛お゛おおぉ゛ッッッ♡♡♡♡♡♡」
瑞希がひときわ盛大にメスイキする。
腰ががくがくと上下し、小さな陰茎がぴゅ、ぴゅっと射精する。
俺も、最後に大量の精子をゴムのなかに吐き出した。
精液の溜まったゴムを取り出す。
それを、口を結んで枕元に置いた。
「っ♡♡」
瑞希が、蕩けた瞳で枕を見渡す。
ゴムは使い切っていた。
つまりその数の使用済みコンドームが、枕元に散乱している。
1個、2個、3個、……20個。
それを確認して、瑞希の尻がびくりと震えた。
熱のこもった瞳でこちらを見る。
答えるようにキスをした。
「んちゅ、ちゅ、んむ、すきぃ♡ すき♡」
少しだけついばむようなキスをしたあと、
我慢できないとばかりに、互いの口へとむしゃぶりつく。
既に相当な時間が経っていた。
親が出張でなければ帰ってきて気まずいことになっていただろう。
俺と瑞希は、その場に倒れ込む。
お互い、強い疲労感と達成感、眠気に襲われていた。
重くなる瞼を感じながらも、俺と瑞希は、互いに舌を伸ばして微睡みのなか求めあった
---
朝だ。
やってしまった。
ヤッてしまった、という方が正しいだろうか。
自分でも自分があんなに性欲が強い人間だとは思っていなかった。
とりあえず、瑞希が起きる前に色々と片付ける。
ゴムも、シーツも、その他諸々も。
瑞希の体を軽く見たが、外傷は後孔含め無いように見える。
実際に本人から聞かないとわからないが。
風呂から上がると、瑞希がいた。
目があって、互いに逸らす。
昨日触れ合った肉感が、あまりにも鮮烈に思い出される。
俺は瑞希と、本当に交わったのだと、実感する。
「その、風呂、沸いてるから」
「……う、うん、ありがと」
ととと、と脱衣所へ走る瑞希を横目に、俺は部屋へ戻ろうとする。
瑞希の親御さんにどう伝えようか。
泊まりました、とだけ言えば良いんだけど、それはそうなんだけど。
「あっ、もう親には泊まったって言ったから」
がらりと脱衣所の扉を開いて、瑞希がタイミングよくそう言った。
そのすらりとした体に思わず目を向けてしまうと、瑞希は自分の体を隠した。
「え、えっちぃ……」
「……ごめん」
俺はこの体に昨日好き放題突き入れたんだよな、と思うと、なんとも言えない気分になる。
少しして、風呂上がりのほかほかとした瑞希が出てきた。
「体は、痛くないか?」
「全然、むしろ……」
「むしろ?」
「まだ……その、腰のほうに、気持ちいい感覚が、残ってる」
背中に手をおいて、瑞希がそう言った。
互いに、視線を見つめ合った。
頬が紅潮する。
だが、今度は反らさない。
「キミさ」
俺の隣に座って、瑞希が首を傾げて俺を覗き込む。
「秘密、教えてよ。ボクの秘密はもうわかったでしょ」
「お前の体が最高ってことか?」
「もう、そうじゃなくて」
俺は嘆息した。
言うべきか、言っても信じてもらえるか。
前世の記憶がある、なんて。
俺の、妄想かもしれないのだ。
「……俺は昔、音楽を作っていた」
「うん」
「でも、やめた」
「うん」
「俺には、ここじゃない世界で生きた記憶と、その世界で流行った音楽の記憶がある」
「うん……」
「もし俺が曲を作ったら、どこまでいっても、彼らのパクリになるんじゃないかと思った」
俺の頭が傾けられる。
そのまま、瑞希の膝の上にぽすんと乗った。
「信じるのか?」
「信じるよ。ボクは、もっとファンタジーなことを知っているから」
「そっか」
綺麗な指が、俺の髪を撫でる。
どこかに入っていた力が抜ける感覚があった。
口元に指が添えられる。
「じゃあさ、ボクに聴かせてよ。キミの曲」
「……長いぞ?」
「どれくらい?」
「一生」
瑞希は、不敵で、それでいて慈しむように笑った。
「じゃあ大丈夫だね」
完