暁美ほむらさん(23) セックス教室 ~公衆トイレでおねショタ大乱交~ 作:黒蓮/クロハス
原作:魔法少女まどか☆マギカ
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公園の端、雑木林にひっそりと埋もれるようにして建つその公衆トイレは、昼間でも妙に薄暗かった。蛍光灯のひとつが寿命を迎えかけて、じじ、じじ、と虫の死にかけのような音を立てている。タイル張りの壁には湿気が染み込み、すえた水の匂いが鼻の奥にまとわりついた。
少年は、そのドアの前で何度も立ち止まりかけた。
「……ここに来ればさ、エッチなことしてくれるお姉さんがいるんだって」──昨日、年上のクラスメイトが声をひそめて語った噂が、頭の中をぐるぐると回り続けている。半信半疑、いや、九割は嘘だと思っていた。それでも来てしまったのは、もしかしたら、という残り一割が体の芯のいちばん柔らかいところに火を点けてしまったからだ。
ランドセルは家に置いてきた。汗ばんだ手のひらをハーフパンツの太股で何度もぬぐう。心臓が、シャツの内側で勝手に走り出している。
意を決して個室のドアに手をかけた、その瞬間だった。
きい、と内側から先にドアが開いた。
「あら。どうしたの、ボウヤ」
声が、降ってきた。
少年の喉が、空気を飲み込んだまま固まる。狭い個室の中、白いタイルを背景に立っていたのは──黒髪の、女の人だった。腰まで届きそうな艶やかな黒髪、額をきりりと締める紫のヘアバンド、そして驚くほど色の白い肌に貼りつくのは、レースの花模様が透けて見える、夜のように黒いネグリジェ。胸の谷間も、太股のなめらかな線も、布越しにすべてが透けていた。
──もし、彼女がかつて魔法少女の衣装に身を包み、闇の中を駆け回りながら世界の理と戦っていた少女と同じ人物だと言ったら、いったい誰が信じるだろう。あの孤独な魔法少女から、もうずいぶん長い歳月が流れた。少女はとうに少女ではなくなり、戦いはひとつの結末を迎えた。あれから、彼女は彼女の流儀で、生きている。
紫水晶のような瞳が、ふっと細められる。
「ふふ。ようこそ、こんな奥まった場所まで。よくここまで辿り着けたわね、えらいわ」
褒められた、と思った瞬間、頬が燃えるように熱くなった。少年は咄嗟に視線を逸らそうとしたが、目は勝手に女のからだの線をなぞってしまう。鎖骨のくぼみ、レースの隙間から覗くふくらみ、そしてネグリジェの裾がはらりと割れて覗く、黒い下着の縁取り。
「あ、あの……ぼ、ぼく、あの……ここに来れば、その、エッチなことを教えてくれるお姉さんがいるって……友達に、聞いて……」
声が、自分でも驚くほど震えた。最後のほうは消え入りそうになって、語尾が湿ったタイルの床に落ちて消えた。
女は ── 暁美ほむらは、口角を上げた。
笑った、というよりは、捕えた、という顔だった。じわりと滲むその微笑みには、年上の女のひとが幼い男の子に向けるべきではない種類の熱が、隠しもせずに灯っている。
「そうよ。小さな子が、もうたくさんお外で並んで待っているでしょう?」
少年は思わず後ろを振り返った。木陰の、自販機の陰。確かにいる。さっきまで自分と同じように、不安と期待を半分ずつ顔に貼りつけて立っていた、見知らぬ少年たち。みんな同じ噂を聞いて、同じように一割の可能性を信じて、ここまで来てしまった子供たち。
「お外で待っているお友達も、あとで呼んでらっしゃい。みんな、まとめて相手をしてあげる」
まとめて。その言葉の意味を、少年の頭はまだ正しく咀嚼できていない。それなのに、ハーフパンツの内側で、もうそこは、はち切れんばかりに張り詰めている。
「エッチなことを教えてほしかったら──まずは服を脱いで、裸になりなさい」
ほむらが、そう言って一歩、横にずれた。せまい個室の奥へ少年を招き入れるように。
「恥ずかしがらなくていいのよ」
囁くようなその声が、少年の耳の中で熱い液体になって流れ込んだ。
◇ ◇ ◇
ドアが、背中で閉まる。鈍い金属の音と、内鍵の小さな閉錠音。これでもう、外の世界から切り離された。
たった一畳半ほどの白いタイルの檻。便器のすぐ脇で、少年は震える指でシャツの裾をつまんだ。Tシャツを頭から抜くとき、首がうまく通らずにもたついた。続けて、ハーフパンツのウエストに親指をかける。下ろす。下着を、一緒に下ろしてしまうべきか、別々にすべきか──そんな瑣末なことに、人生で最も真剣に悩んだ。
「ふふ」
ほむらは何も言わずに、ただ、見ていた。腕を胸の下で組み、壁にもたれて、品定めをするように。けれど、その紫の瞳の奥は、決して冷たくない。むしろ、しっとりと濡れている。
少年がすべてを脱ぎ捨て、両手で股間を覆おうとした、その手首をほむらの細い指がやさしく止めた。
「だめよ。隠さないで、見せてちょうだい」
引き剥がされた手が、行き場をなくして宙で震える。
そして、ほむらの視線が、少年の下半身の中心に落ちた。
「あら……」
紫水晶の瞳が、ほんの少し見ひらかれる。
「こんなに小さなおちんちんを、もうこんなにカチカチに立たせちゃって」
少年は、頭の中が真っ白になった。指摘されることが、見られることが、評されること自体が、まるで触れられているのと変わらなかった。先端から、つう、と透明な雫がひと粒、こぼれ落ちて床のタイルにぽたりと小さな染みを作った。
「よっぽど期待してくれていたのね……スケベな、可愛い子」
可愛い。スケベ。その二つの言葉が、こんなにも甘く、こんなにも背徳的に組み合わさって自分の耳に注がれることを、少年はこの世に生まれてはじめて知った。
ほむらの白い手が、ためらいもなく伸びてくる。
そっと、その小さな器官を下から包み込むように。
「ひっ……」
声にならない悲鳴が、喉の奥で鳴った。それは触られた、というよりも、捧げられた、という感触に近かった。年上の、こんなにきれいな女の人の細くしなやかな指が、自分のいちばん恥ずかしい場所を、まるで小さな宝物を扱うようにそっと持ち上げているのだ。
「ふぅん……」
ほむらは、少年の幼い性器を指の腹でくるりと一回転させて、ためつすがめつ眺めた。亀頭は包皮にすっぽりと覆われ、ほんの少しだけ先端が顔を覗かせている。
「あら。おちんちん、まだ皮を被っているのね」
その響きには、揶揄も嘲笑もなかった。むしろ、新品の玩具を見つけた子供のような、わずかな歓びすら混ざっていた。
「ねえ、ボウヤ。自分で剥いたこと、ある?」
少年は、首を、ぶんぶんと横に振った。お風呂で洗うとき、ほんの少しだけ動かしたことはある。けれど、それ以上は怖くて、そして気持ちよすぎて、いつも途中で逃げてきた。
「そう、いい子ね」
ほむらの細い親指と人差し指が、根もとを輪にして締めつける。そして、もう一方の手の指先が、皮の縁にかかった。ゆっくりと、慎重に、引き下ろす。
ぴり、と神経が一本、皮膚の薄い場所で焼き切れたような感覚が走った。少年は爪先立ちになり、便器のタンクに片手をつかなければ立っていられなかった。
「いい子ね。痛くないかしら……ほら、こうやって、亀頭さんと皮のあいだを、くるくるしてあげると」
剥ききらないところで止めて、ほむらは指の腹をくるくると円を描かせる。鈴口のほんの少し下、神経が剥き出しのように敏感になっているその場所を、レースの肌触りよりもさらにやわらかな指先で、撫でて、撫でて、撫でた。
「──あ、あ、お、お姉ちゃん……っ」
少年の腰が、勝手にがくがくと前後する。ほむらの手のひらに自分から擦りつけてしまう。羞恥よりも快楽が、教育よりも本能が、すべてに勝ってしまった瞬間だった。
「タマも、こんなに上にキュッて上がっちゃって。もう限界、かしら?」
ほむらの空いている指が、根もとの下、薄い皮膚に包まれた小さな双つの粒に触れた。確かにそれは、限界を訴えるように、内側へ内側へと縮こまっていた。
「だめ、だめっ、お姉ちゃん、触られただけで……っ、出ちゃう、腰が、勝手に……っ!」
涙声で訴える少年の頬を、ほむらの空いた手のひらがそっと撫でた。
「いいのよ。我慢しないで、いつでも出してごらんなさい」
囁き声と共に、剥きかけの亀頭を覆っていた皮が、つるりと、最後まで滑り落ちた。
「ほら──きれいに剥けたわよ」
露わになったのは、桜貝のような、ほんのり透けるピンク色の小さな亀頭。空気に触れたことのなかったそこは、ほんの一瞬の刺激にすら震え、表面に薄く透明の膜を張って光っていた。
ほむらは、自分の作品を仕上げた職人のようにふっと目を細めた。
「おちんちんは、こうやって使うの。覚えておきなさい」
そして、ほむらは個室の床にゆっくりと膝をつく。
ネグリジェの黒い裾が、白いタイルの上に夜のように広がった。少年の眼下に、信じられないほど近い距離で、紫のヘアバンドの艶が、長い睫毛が、そして紅の薄く乗った唇が、揃ってこちらを見上げている。
「これから何をされるか、わかるかしら?」
ほむらの吐息が、剥き出しになったばかりの亀頭にかかる。それだけで、少年の腰がびくんと跳ねた。
「フェラチオ、っていうのよ。覚えておきなさいね」
「キミの、このちっちゃくて、可愛いおちんちんを──今から、お姉ちゃんが、お口でぜんぶ、食べてしまうの」
少年は、もう、声を出すことすらできなかった。
ほむらの唇が、ゆっくりと、開いていく。
紅をのせた花びらの内側に、桜色の舌先が、ちろりと顔を覗かせた。
公衆便所の蛍光灯が、また、じじ、じじ、と虫の死骸のような音を立てる。
その明滅の下で、少年の世界は、ひとつ、終わった。
ぬる、と。
世界のすべてが、その一語に塗り潰された。
剥かれたばかりの幼い亀頭が、ほむらの口腔に招き入れられた瞬間、少年の膝が抜けた。あ、と声を出したつもりが、息にしかならなかった。前触れもなく、まるで湯船の縁から足を滑らせて沈み込むみたいに、自分の身体のいちばん大事な場所が、年上の女のひとの体温の中に丸ごと持っていかれた。
熱い。とんでもなく、熱い。
風呂の湯とは違う、人肌特有の──粘膜だけが持つ、内側へ内側へと吸い込んでくるような熱だった。少年の小さな性器など、ほむらの頬の内側に半分沈んだだけで、もうほとんど全部が呑まれてしまっていた。
「あ……あ、あ……」
両手をどこに置いていいかわからない。便器のタンクに片手を、もう片手はだらりと落として、ただ突っ立っているしかない。膝が震える。腰の付け根の、骨と骨のあいだあたりが、内側からじわじわ溶け出していく。
ほむらは目を伏せて、紫水晶を黒い睫毛の影に隠したまま、ゆっくりと顔を引いた。
ちゅぽ、と。
口の端から透明な糸を引いて、桜色の亀頭が一度、空気の中に顔を出す。年上の女のひとに、たった今まで包まれていた小さなそれが、唾液でぬらぬらと光って、自分のものとは思えない艶を持って震えていた。
ほむらの唇は、わずかに開かれたままだ。
「どう?」
ほむらが、囁いた。
「女の人におちんちんを舐められるの……気持ちいい、でしょう?」
囁き声そのものが、亀頭にかかる吐息と一緒に、また少年の腰を直接撫でた。返事なんて、できるわけがない。喉の奥でひゅっと音が鳴っただけだった。
ほむらの長い指が、根もとを支え直す。包皮を完全に下まで押し下げて、敏感の塊がいちばん無防備に晒されるように。そして、ふっと首を傾けた。
「ふふ、ビクビクしてるわよ」
意地悪く笑う声音は、けれども蜜のように甘い。
「逃げないで。もっと、お姉ちゃんに、腰を突き出してごらんなさい」
逃げる、なんて発想は、最初から少年の中に存在しなかった。むしろ、もっと、もっと食べてほしい、もっと深く呑み込まれてしまいたいと、十一年生きてきた身体が、生まれて初めて全力で叫んでいた。けれども本能と裏腹に、両足は床に縫いつけられたように硬直して、勝手に少しずつ後退ろうとしてしまう。腰だけが──先端だけが、ほむらの唇に向かって、けれども届かず、空中で頼りなく揺れる。
その滑稽な、必死で、そして痛々しいほど純粋な少年の様を、ほむらは紫の瞳で愛おしげに見上げた。
そして、本格的に、彼女は食事を始めた。
「じゃあ……本気で、食べちゃうわよ」
唇が、丸い穴を作る。
濡れた粘膜が、ぬぷ、と亀頭を呑み込み、そのまま根もと近くまで一気に滑り落ちていった。
「ぅ、ぐ、う、ぁ」
少年の喉から、人語にならない音が漏れる。
ほむらの口の中は、最初に触れた表面の熱とは別の、奥の奥に、もっと熱いものを隠していた。舌の腹のざらつき。頬の内側のぬめり。歯の裏の硬質な気配が、決して触れないぎりぎりの距離で、敏感な幹を裏側からくすぐる。そして何より、おそろしいのは、ほむらの舌だった。
舌が、絡んでいる。
亀頭の周りを、生き物のように、ぐる、ぐる、と。
「お、お姉ちゃん……っ、舌、舌が、ぐるぐる回って……っ!」
声が裏返った。少年の頭の中で、いくつもの神経の電球が、ぱちぱちと音を立てて切れていく。舌先が裏スジを撫でる。鈴口の縁を引っ掛ける。亀頭のえらの溝に滑り込んで、ぬるりと一周する。それぞれの動きが、それぞれ別の悲鳴を、勝手に喉から引き出してくる。
そのうえ──ほむらの頬が、ボコっと窪んだ。
吸われた。
「んっ……ちゅるるるっ……」
子供の頃に飲んだミルクセーキを思い出した。ストローの底に残った最後の一口を、頬骨が痛むほど吸い上げる、あの感触。あれの、何百倍も強くて、そして比べものにならないほど致命的な、引き抜くような吸引が、いま少年の身体のすべてを、口の中に向かって吸い寄せていた。
「ぼ、ぼく、おちんちん……溶ける……溶けちゃう……っ!」
涙が、勝手にこぼれた。気持ちよすぎて泣いている、ということを、少年は生まれて初めて知った。
ほむらは、そのまま顔を引かない。
逆だった。さらに深く、根もとまで唇を押しつけて、長い黒髪が少年の腿に流れ落ちる。紫のヘアバンドの艶が、すぐ目の下にある。ほむらは少年を見上げたまま目を細めて、笑った。口を塞がれたまま、目だけで、笑った。
「ん、ふふ……」
(根元まで、全部呑み込んであげる──ほら、喉に当たってるの、わかる?)
そう言いたげに、ほむらの喉のいちばん奥が、こく、と動いた。亀頭の先端が、未知の壁に、ぬぷ、と当たる。
少年は、もう、立っていられなかった。
「あ……あぁ……、お、お姉ちゃ……それ以上、動かされたら……っ!」
爪先立ちになる。両手を、無意識のうちに、ほむらの後頭部に伸ばしてしまう。けれども髪に触れる勇気はなくて、宙でわなわなと震えるだけだ。
ほむらは、容赦をしなかった。
唇が、ゆっくりと、根もとから亀頭まで滑り上がる。途中で一度、ぐっと頬を窪ませて、鈴口を強く吸う。そしてまた根もとまで滑り落ちる。たった一往復のあいだに、何種類もの快楽が舌で配合され、唾液で薄められ、吐息で温め直されて、少年の小さな性器に休むことなく注ぎ込まれた。
二往復目で、少年の腰がびくっと跳ねる。
三往復目で、根もとの双つの粒が、きゅっと内側に縮こまった。
「お姉ちゃん! タマ! タマまで……っ!」
舌の根、双つの粒の真下を、ほむらの空いた手の指の腹が、つつ、と撫で上げた。タマを揉む、というほど強くはない。ただ、撫でる。生まれたての雛を扱うように、優しく、それなのに執拗に。
「あぁっ、舐められながら、吸われて……っ、変になるっ、変になっちゃう……っ!」
少年は、白旗を上げた。
「で、出るっ、出る出る、お姉ちゃん、出ちゃうよ……っ!」
ほむらが、口を塞がれたまま、ふっと笑う気配がした。
(まだ、よ)
口は塞がっているのに、その意思が、紫の瞳ひとつでまっすぐ少年に届いた。
(まだ出しちゃダメ。もう少し、我慢、できるでしょう?)
唇は緩めずに、けれども舌の動きを少しだけゆるやかにして、ほむらは少年を絶頂の崖の縁ぎりぎりで、危うく、危うく支えた。射精の瞬間を一拍だけ遅らせる、その絶妙の手綱さばき。タマを撫でる指の力をほんの少し弱め、頬の吸引も控えめにして、舌だけを亀頭の周りでとろとろと回し続ける。
それは、出させてやらない、という意地悪ではなかった。
(初めての射精を、お姉ちゃんが、いちばん気持ちいい瞬間に、合わせてあげる)
そういう、職人の仕事だった。
少年の小さな身体は、大人の女の指揮棒の先で、ぴくぴくと震えながら踊らされた。出そうで、出ない。出ない、けれども、もう限界。腰の根もとに溜め込まれた小さな小さな精液の塊が、出口を求めて鈴口の真下まで上がってきては、ほむらの舌にひと撫でされて、また少しだけ押し戻される。
その繰り返しの中で、少年の意識は溶けた。
世界のすべてが、口の中の熱と、舌の動きと、紫の瞳に、まとめて呑み込まれていく。
そしてとうとう、ほむらは唇をいったん、ちゅぽ、と離した。
口の端から、白濁とは違う、透明だけれど糸を引く唾液が、つう、と少年の幹を伝って落ちる。亀頭は、もう自分の色がわからないほどぬらぬらと光り、ぴくぴくと、空気の中で勝手に脈打っていた。
「どう?」
紅が剥げかかった唇で、ほむらが、囁く。
「このまま、お姉ちゃんに、ぜんぶ飲まれてみたい?」
紫水晶の瞳が、にじむような熱を湛えて、少年の目をまっすぐに射抜いた。
「私が、全部、もらってあげる。あなたの初めての精液を──」
ほむらの細い指が、根もとの幹にやさしく絡む。指の輪が、ゆるく、しかし狙いすました律動でしごき始める。
「遠慮なく──出しなさい」
囁き終わるか終わらないかのうちに、ほむらは再び亀頭を口に含んだ。
それで、終わりだった。
少年の頭の中で、白い火花が、ぱあっと、視界いっぱいに散った。
「で、出る、出るっ、出ちゃう、お姉ちゃ────っ!」
声が、声にならない悲鳴に変わる。喉から漏れたのは、言葉ではなく、ただ「ぁ」と「ふ」と「ひ」が混ざり合った、人間の輪郭をなくした音だった。腰が勝手に前へつき出され、ほむらの口の中いちばん深いところに、自分から押し当てるように突き上げる。
びくっ、びくっ、と、少年の小さな腰が、二度、三度、本能の波に揺すぶられた。
幼い性器の、慎ましやかな量。それでも、十一歳の身体が必死で溜め込んだ、生まれて初めての射精。そのすべてが、ほむらの喉のいちばん奥に向けて、ぴゅく、ぴゅくっと、ささやかな祝砲のように撃ち上げられた。
ほむらは、唇を、わずかにも緩めなかった。
漏らさず、こぼさず、すべてを口の中で受け止めて、最後の一滴が鈴口から染み出してくるまで、軽い吸引で吸い上げた。喉が、こく、と動く。それは、あまりにも自然な、まるで水を飲むような動作で、けれども少年にとっては、自分の身体の一部を、年上の女のひとに、まるごと奪われ、まるごと所有された瞬間だった。
ほむらは、ゆっくりと顔を引いた。
ちゅ、と最後に鈴口に小さな口づけを落として、まだ硬さを失わない幼い性器を、優しく解放してやる。
唇の端を、人差し指の背でぬぐった。
そして、紫の瞳で、もう片方の閉ざされていたドアの方を、ちらりと見た。外で気配を殺している、まだ顔も知らない少年たちの方を。
「順番ね」
ほむらの声は、最初に少年を出迎えた時とまったく同じ、落ち着いた、穏やかなトーンに戻っていた。たったひとり、いま絶頂のあとの呆然の中に立ち尽くしている少年を除いて、世界のなにひとつ、変わっていないかのように。
「外のお友達、入れてあげるわ」
◇ ◇ ◇
ドアが、外側から控えめにノックされた。
それまで一人ぶんしかなかった個室の空気に、ふいに別の匂いが混じる。緊張の汗、太陽の下を走り回ってきたばかりの少年特有の、青草のような体臭。ひとり、ふたり、と、見知らぬ少年たちが、便器の脇に押し込まれるように入ってくる。
すでに先客の少年が、便器のタンクにもたれかかって、抜け殻のような顔で天井を見上げているのを目撃して、後から来た少年たちの喉が、揃って、ごくり、と鳴った。
その先客のものが、いまだ、紅の引いた唾液で光ったまま、太股のあいだから生意気に立ち上がっている。
ほむらは、床に膝をついたまま、新しく入ってきた少年たちを下から見上げた。紫水晶の瞳が、ひとりずつ、丁寧に値踏みする。皆、年は同じ年頃か、せいぜいひとつ上下するくらい。誰も彼もが、ハーフパンツやジャージのウエストを下までずらして、まだ皮の中にある幼い欲望を、震える手で握りしめていた。
「あらあら」
ほむらは、目尻を細めて、慈母のように笑った。
「みんな、もうそんなにカチカチにしちゃって。お外で、お友達のされてるのを聞いてたのね」
(……いい子ね。お行儀よく順番を待っていたなんて、本当に、いい子)
「はいはい。順番にね」
ほむらの両手が、左右に伸びる。それぞれの手のひらが、ふたりの少年の幼い性器を、同時に、やわらかく包み込んだ。手の中で、ふたつの心拍が、別々のリズムで、しかし同じ早さで、とくとくと跳ねている。
「欲張りな子ばっかり。でも、安心なさい」
ほむらは紫の瞳を、目の前に並んだ二本の幹に、交互に走らせた。
「ぜんぶ、お口で、飲んであげるから」
そして、左の少年の方に、まず顔を向けた。唇を開く。亀頭を、ぬぷ、と呑み込む。同時に、右手は反対側の少年の幹を、しっとりとした唾液まじりにしごき始める。
「お、お姉ちゃ……ボクの、ボクのも……早く、舐めて……」
右側の少年が、上ずった声で訴える。
「ずるいよ……さっきから、ずっと、待ってたのに……」
ほむらは、左の少年を口に含んだまま、ちらりと右の少年に視線を移した。紫の瞳が、なだめるように笑う。指の輪が、右の少年の根もとを、つ、と一段、強く締め直す。
「ん、ふふ」
(順番、ね。ちゃあんと、両方、可愛がってあげる)
口の中の左の少年の幹を、舌で大きくひと舐めしながら、ほむらは右手の動きを少しだけ早めた。
「あっ、まって、お姉ちゃん、まって……っ、もう、出ちゃうから……っ!」
右側の少年が、悲鳴をあげる。さっきからずっと、お腹の奥に溜め込んでいたものを、ほんのひとしごきで決壊させかけている。
ほむらは、口を放さずに、ただ、首を、ふるふると、横に振った。
(出させない。まだ、出させない。お口に入れてからでないと、もったいないでしょう?)
言葉にならない意思が、目の動きと、指の力加減と、舌のリズムで、少年たちにまっすぐ伝わる。
口の中の左の少年が、絶頂の縁で、ぴくぴくと震えた。
「お、お姉ちゃ……ボクも、もう……っ!」
ほむらは、ようやくゆっくりと、左の少年から唇を離した。亀頭から透明な糸を引いて、その幹は、まだ激しく上下に跳ねている。それを、いまだ、ほむらは口に含み直しはしない。
代わりに、右の少年の方へ顔を移す。唾液で濡れた左手で、左の少年の幹を、ゆるやかに、けれども執拗に握り続けながら。
そして右の少年の亀頭を、ぬる、と口に含んだ。
「あぁっ、お姉ちゃん、お姉ちゃんっ、入った、もう……っ!」
右の少年は、入れた瞬間、ほとんど射精寸前で先走り汁を飛ばした。
ほむらは、紫水晶の瞳をふっと細めて、少年たちのちっぽけな祝祭を、口の中で、手のひらの中で、それぞれ別の温度で受け止めようとした。
公衆トイレの白いタイルの檻の中で、年上の女のひとに、左右同時に弄ばれている、ふたりの少年。
そしてさらにその後ろで、入れ替わりを待つ、また別の少年たちの肩越しの息遣い。
(まだ、よ)
ほむらは、口の中の右の少年に向けて、もう一度、目で囁いた。
(初めての精液は、ぜんぶ、お姉ちゃんが、ちゃんと飲んであげる。だから──もう少し、我慢、しなさいね)
紅の剥げた唇が、亀頭の根もとで、にっと、笑みを描いた。
公衆便所の蛍光灯が、また、じじ、と虫の音を立てる。
宴は、まだ、始まったばかりだった。
絶頂を引き延ばされた右側の少年は、もう一秒たりとも保たなかった。
ほむらの口に呑み込まれた瞬間、待ちかねた幼い性器が腰の奥から一気に決壊する。少年は両膝を内側に折り曲げて、便器のタンクに片手をしがみつかせながら、上ずった声で叫んだ。
「で、出る、出るっ! お姉ちゃんの口に、出ちゃう、出ちゃうよぉ……っ!」
ほむらは唇の端から滴る唾液を拭いもせず、亀頭を奥まで含み直して、ただ静かに頬を窪ませた。吸う、というよりも、迎え入れる、という慎ましい吸引。少年の腰の根もとがびくっと跳ねた次の瞬間、桜色のささやかな噴出が、ほむらの舌の上で、ぴゅっ、ぴゅっと跳ねた。
少年は、ほとんど泣きながら吐精した。
「うあああぁーっ……お姉ちゃ……すごい、ほんとに、出してる……ぼくも、ぼくも早く……」
すぐ隣で、左側の少年が、自分の番をうわごとのように待っている。さきほど絶頂寸前で焦らされたまま放置されたその幹は、もう先端から透明な蜜を絶え間なく漏らして、根もとまで濡れ光っていた。
ほむらは、口の中の最後の一滴までを優しく啜り取ってから、ようやく顔を引いた。
紅の薄く残った唇の端から、白く濁った糸が、つう、と繊細に垂れ下がる。けれどほむらはそれを舐め取ることもせず、紫水晶を眇めて、ふっと笑った。
「ん……んくっ、ごく」
喉が、二度、ささやかに動く。
「……ふふ、すごい量。こんなに溜めていたの? スケベな子♡」
呑み下した、その音にすら背筋を撫でられたようで、左の少年は、一度大きく身を震わせた。
ほむらは指で口の端をひと撫でする。そのまま、何事もなかった顔で、すぐ左の少年の方へ顔を移した。
「ほら。次は、キミの番」
ぬぷ、と。
二人目の少年の幹が、まだ温かく濡れた口腔に、いとも簡単に呑み込まれていく。
「あぁっ……お姉ちゃん、ぼくのおちんちんも、お姉ちゃんに食べられてるっ……!」
少年の声は半分上ずって、半分は涙に滲んでいた。さっきから自分の隣で繰り広げられていた饗宴を、すぐ目の前で、息遣いの距離で見せつけられ続けていたのだ。理性も羞恥も、入れる前にとっくに溶け落ちていた。
ほむらは黒髪を耳の後ろに流して、頬の窪みを少年に見せつけながら、ゆるやかに頭を上下させ始める。早すぎず、遅すぎず、亀頭が頬の内側のいちばん柔らかい場所を擦るように。長い指の輪は根もとを優しく支えて、唇では届かない部分を補うように細やかに上下する。
「お姉ちゃん吸われてる! 全部吸われてるよっ!」
少年の腰が、ほむらの手の中で勝手にがくがくと震え始める。ほむらは少しだけ顔を引いて、亀頭の先っぽだけを唇でくわえたまま、わざと音を立てて吸ってやった。
ちゅ、ちゅるるっ。
その控えめな、それでいて致命的に淫らな吸啜音に、少年の喉から絶頂を告げる宣言が転がり落ちた。
「あ、あ、あ! 出る、お姉ちゃん、お姉ちゃんの口に出るっ……!」
ほむらは目で頷いた。
(いいわ。お姉ちゃんの口の中、ぜんぶ、あなたのものよ)
二人目の祝砲が、ほむらの頬の内側で鳴った。さきほどの少年よりわずかに多く、それでもまだ慎ましやかな量。ほむらは唇を閉じたまま、ひとつひとつの脈動を舌の腹で受け止めてやる。少年が腰を引きそうになるのを、根もとを掴んだ指の輪がそっと押し戻し、最後の一滴まで鈴口から搾り上げた。
「ぷは、っ……ほら。最後の一滴まで、出しきりなさい」
ほむらは、少しだけ顔を離して、舌先で鈴口を ちろ、と一掃する。少年は、その軽いひと舐めだけで、もう一度おまけのように腰を跳ねさせた。
「はぁ……はぁ……お姉ちゃん、すご……腰、抜けちゃった……」
二人目の少年は、便器の縁にくたりと座り込んでしまう。
ほむらは、唇の端に絡んだ薄い白濁を中指の腹で拭い、指先をぺろりと舐めとった。それから少年の頬を空いた手で撫でて、紫の瞳に春の雪のような微笑みを浮かべた。
「どう? フェラチオの味は」
少年は、ぽかんと口を開けたまま頷くしかできない。
「こんなの覚えちゃったら、もうオナニーじゃ、満足できないかもしれないわね」
囁きの最後に語尾が ふっ と笑いに変わって、少年は背筋を震わせた。
◇ ◇ ◇
ドアが、また控えめにノックされる。
ほむらは床に膝をついたまま、肩越しに視線だけを向けた。さきほどよりも幾分きまり悪さの抜けた顔の少年たちが、二人、三人と入ってくる。先客たちが目の前で次々に骨抜きにされていく様を、薄い壁越しに耳だけで味わわされ続けて、ジャージの内側で限界まで張り詰めた幼い欲望を、もう隠そうともしない。
「あらあら、みんな、どんどんいらっしゃい」
ほむらは床にちょこんと腰を落としたまま、両手を広げる。
「一本ずつ、順番に、味見してあげる」
そして、目の前に立ったいちばん背の低い少年の幹に、まず顔を寄せた。包皮が半ば剥けかけたピンクの亀頭、鈴口に小さく雫が玉になっている。ほむらはそれを舐め取るふりをしてから、ふっと顔を傾けて、幹の裏側──ぷっくりと盛り上がった筋に、舌の腹を、つ、と這わせた。
「ひゃっ! お、お姉ちゃん、そこ……っ!」
少年が悲鳴をあげる。
「ふふ。ここが裏スジ。おちんちんの弱点よ。覚えておきなさい」
囁き声は教師のように落ち着いているのに、舌の動きは無慈悲だった。裏スジの根もとから亀頭の縁まで、ゆっくりと、それでいて執拗に、何度も何度も舐め上げる。少年は両足を内側に折り、ほむらの肩にしがみつくしかない。
「お姉ちゃん、そこ! そこダメ! すぐ出ちゃうってばっ……!」
「あら、キミは先っぽが弱いのね。覚えておくわ♡」
語尾の小さな心音のような音符が、少年の腰を跳ねさせる。ほむらはそのまま亀頭の先端だけをくわえて、舌先で鈴口の縁を執拗にくすぐった。
少年はあっけなく決壊した。
「出る、出るっ! おちんちんから、白いの出すの気持ちいいっ!」
跳ねる小さな脈動を、ほむらは唇でひとつずつ受け止めて、最後にちゅ、と先端に口づけて解放してやる。
その隣にもう一人、また一人。少年たちが、自分の番が来るたび順送りに、ほむらの口腔と指の輪のあいだを行き来する。誰もが入れた瞬間か、舐められた瞬間か、せいぜい二、三度しごかれたきりで、あっけなく白色の祝砲を撃ち上げた。三人目の少年は、ほむらの口に入れる前に、唇に亀頭が触れただけで漏らしてしまった。
「あらあら。これじゃ、あっという間ね」
漏らされた精液の細い飛沫を、ほむらは目を閉じて頬で受けて、ふふ、と笑った。それから舌を出して鈴口に絡ませ、まだ尾を引いている射精を、出している最中の尿道ごと、強く吸い上げた。
「ふふ、せっかくだから、出している最中の尿道を吸ってあげるわ。腰が震えるほど気持ちいいでしょう?」
「ひぃっ……お姉ちゃん、それダメっ、まだ出てる、まだ出てるのにっ……!」
少年は両手で頭を抱えて、絶頂の余韻のさらに上に塗り重ねられた異質な快楽に、つま先まで引き攣れた。タイルの床に、半円形の小さな蹲りを作って崩れ落ちていく。
ほむらは口端から零れた飛沫を指でひと拭いして、紫の瞳をいたずらっぽく細めた。
(ちっぽけな身体のどこに、こんなに溜めていたのかしらね。まったく、可愛くって、罪な子たち)
その内心を表には出さず、ただ次の少年に手招きする。
「はい、次の子いらっしゃい。順番、順番ね」
◇ ◇ ◇
何人目かは、もう数えていない。
公衆便所の狭い個室の中、白いタイルに反射する蛍光灯の青白さ。それと裏腹の、湿った熱気と、汗と、唾液と、青臭い精液の匂いがひとつに溶け合って、空気そのものが粘度を持ち始めていた。ほむらの黒髪はうなじの汗で薄くまとわりつき、紫のヘアバンドが少しだけ前へずり下がっている。レースのブラジャーの胸元には、誰のものとも知れぬ白濁が、二筋、三筋、滑り落ちて乳房の谷間で一つにまとまっていた。
それでも、ほむらは止まらない。
両手を広げて、左右の少年を同時に握り、口では正面の少年を頬張る。手の中の少年が果てれば、その雫を顎で受け、舌で受け、頬で受ける。ぽたりと落ちる滴を、わざと胸元に滴らせて、見せつけるように指で胸の谷間に塗り込めてみせる。
少年たちは、それを至近距離で見せつけられて、自分の番が来る前に、また勝手に幹を脈打たせる。
「お姉ちゃんの顔に、ぼくの白いの……」
「すご……すごい……」
呆然と呟く少年たちの声が、個室の壁にやわらかく反響する。ほむらは顔に降りかかった精液を、舌だけで受け止められる範囲だけを舐め取り、残りはそのままにしておいた。頬を伝う白濁の筋。小さな顎にぽたりと落ちる雫。そのすべてが、いまの彼女を、子供たちにとっての女神そのものに変えていた。
(初めての精液を、こんなにもあっさりと、私の顔に塗ってしまえる子たち。ふふ、本当に──子供って、無邪気で、貪欲で、可愛い)
「みんな、出しきったかしら?」
ようやく目の前の少年たちが、最後の一しずくまでをほむらに搾り取られて、それぞれタイルの床にへたり込んでいく。
ほむらは床にぺたんと座ったまま、両膝を立てて、ふっと息を吐いた。胸元と頬と顎、そして黒い前髪の毛先までを濡らしている、薄い白の地図。それを指で一度ぬぐって、ぺろりと舐め取る。
「ふふ、面白いほど簡単に出すのね」
少しだけ目を伏せて、唇の端を妖しく上げる。
「童貞おちんちん、ごちそうさま♡」
その囁きに、すでに一度果てた少年たちまでもが、ぴくっと幹を脈打たせた。ほむらの言葉は、少年たちの幼い性器に、直接、釘を打ち込むように刺さってしまうのだった。
そして、ほむらが ふ、と一呼吸置いた。
紫の瞳が、いつもの落ち着きの底に、これまでとは少しだけ違う色を、ほの暗く宿し始めている。少年たちの初心な精液を浴びて、口の中で何人ぶんもの幼い熱を受け止めて、彼女自身の身体の奥が、無視できない疼きを訴え始めていた。
(……ふふ、困ったわ)
(可愛い男の子たちで遊んでいたつもりなのに──)
(私のほうが、すっかり、温まってしまったみたい)
ほむらは膝を立てて、ゆっくりと立ち上がる。
「さて──」
その声音は、これまでの慈母のような甘さに、わずかに別の熱が混ざっていた。
「私も、ちょっと、熱くなってきちゃった」
少年たちが、はっと顔を上げる。
ほむらは、自分の腰の両脇に手を添えると、レースの黒い下着の縁に細い指を引っ掛けた。
「お姉さんの、大人の身体──見たい?」
返事を待つまでもなく、少年たちの幹が答えた。何人もの幼い欲望が、絶頂の直後にもかかわらず、ぴくぴくと再び鎌首をもたげ、皮の中から先端を覗かせ始めている。
ほむらは、それを目の端に確かめて、ふっと吐息で笑った。
「ふふ。おちんちん、もう元気になっちゃったのね」
そして、ゆっくりと、本当にゆっくりと、両手で下着を下ろしていく。
「ほら。こうやって、ゆっくり、脱いでいくわ」
レースの縁が、白い腰骨の輪郭をなぞるようにずり下がる。少年たちの視線が、十数本、その指先のひとつの動きに釘付けになっていた。下着の前面、湿気を吸って色の濃く沈んだその部分が、つ、と肌から離れる瞬間。ねっとりとした透明な糸が、布と肌のあいだに細く渡って、それから ぷつ、と切れた。
少年たちの喉が、ほぼ同時にごくりと鳴った。
ほむらは下着を踝のあたりまで下ろして、ぴょんと片足ずつ抜き取り、そのまま小さな球にして便器の縁にひょいと載せた。
「ほら──どうかしら」
ネグリジェはとうに肩から滑り落ちて、いまや床にわだかまった黒い池になっている。蛍光灯の白っぽい光の下で、レースのブラもいつの間にか取り去られていて、ほむらの白い裸身が、湿気と少年たちの精液とに、ぬめやかに濡れて立っていた。
慎ましく、けれど確かなふくらみを持った乳房。汗ばんで光る平らな腹。そしてその下に、ようやく姿を現した、黒く綺麗に整えられた茂みと、その奥の──まだ少年たちの目には早すぎる、大人の女のひとの秘所。
少年たちは、声も出せなかった。
ほむらは、紫水晶の瞳で、ひとりずつ、彼らの顔を見渡した。頬と乳房の谷間に、白い祝砲の名残をいくつもまとったまま。長い黒髪を肩から払って、ふっと、いたずらっぽく笑った。
「ふふ。次は──お姉さんの、こっちで、可愛がってあげる」
公衆便所の蛍光灯が、また、じじ、と虫の音を立てる。
少年たちの、新しい饗宴の鐘が、いま、鳴った。
◇ ◇ ◇
便器のフタを上げたうえに、ほむらは、ゆっくりと腰を下ろした。
両膝を、これまた、ゆっくりと、左右に開いていく。
「どうしたの? 私のここが、そんなに気になる?」
声は、慈しむように低く、優しい。それでいて、こころのいちばん深いところまで降ろされた釣り糸のように、確実に少年たちの本能を引っ掛けている。
ほむらの指先が、自分の太腿の付け根のいちばん柔らかい場所に、つ、と添えられた。
少年たちは、誰ひとりとして、口を開くことができなかった。
ハーフパンツを下ろしきった子も、ジャージのウエストに親指を引っ掛けたまま忘れている子も、いまや小さな祭壇の前に並ぶ未熟な信徒のように、便器に腰かけた女のひとの股のあいだに、息を止めて見入っている。
そこにあるのは──生まれて初めて、教科書でも雑誌の隅でもなく、目の前で、生きた女のひとが、自分から開いて見せている、本物の、女のひとの形。
雌しべのように慎ましく折り重なる、桜の花弁のような肉襞。その合わせ目に光る、白く濁った精液とは違う、透明で粘度の高い、彼女自身が滲ませた蜜。
「女の人のお股を、見るのは、初めてかしら?」
ほむらの声音は、こんどは少しだけ吐息混じりだった。
「そんなに見つめられたら──お姉さんも、照れてしまうわ」
照れる、と言いながら、ほむらは膝をさらに広げた。
「これが、お・ま・ん・こ、よ」
唇が、音節をひとつずつ、丁寧に切って差し出す。少年たちの、まだ知らなかった大切な単語が、こうして年上の女のひとの口から、ゆっくりと、噛んで含めるように与えられた。
「ここ、しっかり覚えて、帰りなさい」
少年たちは、誰も声を出せない。それでも、立ち竦んだ少年たちの幼い性器は、揃って、ぴくり、と一段、硬度を増した。
ほむらの口の端が、わずかに、ふっと持ち上がる。
「中身も、気になる?」
そして、自分の指の、二本を、慎ましく折り重なった肉襞の左右に添えて──ぱくり、と。
「ほら。こうなっているのよ」
開かれた内側は、桜貝の真珠層のような淡い赤と、湿った粘膜の鈍い光沢を孕んでいた。透明な蜜が、糸を引きながら、奥の襞のひとつひとつを濡らしている。襞は、ひくり、ひくりと、まるで何かを呼ぶように、ささやかに収縮を繰り返した。
「お姉ちゃんの中……濡れてる……ヒクヒクしてる……」
ひとりの少年が、思わず、声に出してしまった。
「ふふ、そうよ。お外で待っている時から、ずっと、こうなっていたのよ」
ほむらは、自分の襞を開いたまま、首をやや横に傾ける。
「この穴に、おちんちんを、入れることを──セックス、というの」
セックス、という、たった三音節。それを、ほむらは、まるで秘密の魔法の合言葉のように、ゆっくりと、丁寧に、少年たちの耳に注ぎ込んだ。
「お姉さんと、セックス、してみたい子は──いるかしら?」
問いかけが、終わるよりも早く。
「お姉ちゃん! ボク、セックスしてみたい!」
「ボクも! ボクも入れたい!」
「ぼくとセックスして!」
「ずるいよ! 早いもの勝ちだよ!」
幼い欲望が、いっせいに、声を上げた。誰もが、自分の番を勝ち取ろうと、自分の小さな性器を握って、ほむらの目の前に突き出している。先っぽは、どれもこれも、もう透明な雫で艶やかに濡れていた。
ほむらは、そのちいさな修羅場を、目を細めて見渡す。唇の端の上がり方が、慈母から、ほんの少しだけ、別の何かへ滑り落ちかけた。
「あらあら。みんな、おちんちんを、こんなに立たせちゃって」
吐息で、笑う。
「男の子の、本能、かしらね」
ほむらは便座のうえで腰の角度を変えると、片手を伸ばして、いちばん背の低い、いちばんきまり悪そうに肩をすくめている少年の手首を、優しく握った。
「ふふ。順番に、全員、卒業させてあげる」
囁きは、内緒の魔法をかけるように、その小さな耳元で柔らかく揺れた。
「じゃあ、キミから」
ほむらは、引き寄せた少年の腰を、自分の股のあいだへ導く。
「きっと、男の子に生まれたことを、感謝するくらい──気持ちがいいわよ」
そして、声の温度を、ふっと、ひとつ、下げた。
「よかったわねぇ……。本当はね、キミみたいな、年の子は、まだ、おまんこにおちんちんは、入れちゃダメなのよ?」
その囁きには、優しさの皮を被った、確かな背徳の蜜が滴っていた。
少年は、もう、視界が霞んでいた。震える幼い性器を、自分で支える指の力すら、もう抜けかけている。それを、ほむらの細い指がやわらかく上から重なって、ゆっくりと、彼女の蜜に濡れた割れ目の入口に導いた。
「ナイショで、大人になる気分を──味わいなさい」
亀頭の先端が、温かく濡れた粘膜の入口に触れた瞬間。
「あ……」
少年の喉が、空気を呑んだ。
「おまんこに……ぼくの、おちんちん、入れる……」
うわごとのような呟きを背に、ほむらの手が、少年の腰の付け根を、ゆっくりと、ぐっ、と前へ押した。
「どうぞ。自分で、奥まで、突き入れるの」
「ゆっくりで、いいのよ」
少年の腰が、まるで自分のものではないかのように、前へ滑り落ちる。
ぬぷっ。
亀頭が、襞のあいだに、いとも簡単に呑み込まれていった。
「は、入った……!」
少年の声は、信じられない、というよりも、信じたくない、という色に近かった。
「な、なに、これ……っ? ヌルヌルしてる! あったかい!」
ほむらは便座に腰を下ろしたまま、両腕を後ろに突いて、少年を受け入れた角度のままふっと唇の端を上げる。
「ふふ……どう?」
「お、おちんちんが、おまんこに、きゅーっ、て、吸い込まれる……っ!」
「ふふ……上手にできました」
囁きが、少年の耳の根本を撫でる。
「童貞卒業、おめでとう♡」
その四文字の祝福が、最後の一撃だった。
「あ──あぁ、出る、出る、出ちゃう、お姉ちゃん──!」
少年は、入れた瞬間に、もう壊れていた。腰の奥に溜め込んでいたはずのものが、自分の意思を完全に裏切って、勝手に、内側から、どっ、と押し上がってくる。
「出るっ、出るーっ! おまんこに出すの気持ちいいー! はぁ……はぁっ、おちんちん止まんないっ!」
ほむらは、その背を空いた手でやさしく抱き寄せた。逃がさないという意思が、しなやかな腕の輪からにじむ。
びゅっ、びゅく、びゅっ。
幼い腰の中から、ささやかな、けれど確かなはじめての中出しが、彼女の内側へ注がれていく。少年の腰はほむらの太腿のあいだで何度となく痙攣した。
「あら……ふふ。入れると同時だったわね」
ほむらは少年の汗ばんだ後頭部を撫でながら、耳元へ吐息混じりにささやいた。
「初めてがナマ中出しだなんて♡ こんなの覚えちゃったら、どうなっちゃうのかしら」
最後の一滴をほむらの中でぴくりと震わせ終わった頃、彼の腰の力は完全に抜け落ちていた。ほむらの太腿のあいだに、ぐったりと崩れ落ちる。引き抜かれた幼い性器の根もとから、白く濁った蜜がつうと細い糸を引いて、彼女の襞の入口を伝い落ちた。
少年はほむらの胸に頬を預け、ただはぁはぁと呼吸の仕方を思い出そうとしていた。
「すごい……おまんこ……おまんこ……」
うわごとは、もう意味を失っている。
ほむらはその小さな後頭部にこめかみを寄せて、ふっと低く笑った。
「ふふ。気持ちよかったでしょう? これが交尾の快感よ」
囁きには、教師の声音と母の声音と──それからもうひとつ、少年たちにはまだわからない種類の温度のある熱が、ひっそりと混ざっていた。
「もうキミのおちんちんは、おまんこの感触を覚えちゃったわね」
「またしてあげるから、列の後ろに並びなさい」
囁きの最後で、ほむらは少年の身体をふわりと押し戻して、くたりと座り込ませる。そして便座に腰を据え直したまま、その太腿のあいだから新しい次の少年へ、優しく手招きした。
◇ ◇ ◇
「次! ボク! 次、ボクの番!」
ほむらの太腿のあいだへ、いちばん体格のがっしりした少年が勢いよく踏み込んできた。さっきからずっと列のいちばん前で、自分の出番を待ちきれずに腰を引きつらせていた子だ。
「あら、元気ね」
ほむらはふっと口元だけで笑った。
「でも、そんなに急に入ってきて大丈夫かしら?」
少年は返事もせず、自分の握った幹をほむらの蜜に濡れた割れ目の入口にあてがう。さっきの少年の名残でぬらぬらと光るそこに、自分の亀頭を押し当てた瞬間。
「な、なにこれ! すごい! おまんこすごい!」
入れたというより、ほとんど呑み込まれた。
「うあぁ、おまんこ凄いっ! こんなの無理、無理──出る──ーっ!」
少年は最初の少年と同じ場所で決壊した。
ほむらの中で、もう一発、ささやかな祝砲が打ち上がる。
「あらあら。やっぱり入れた瞬間だったわね」
ほむらは少年の汗だくの肩を、慈しむように撫でる。
「ふふ。本当に可愛い」
囁きの、その「可愛い」の底の抜けた甘さに──列に並んだ他の少年たちまでが、自分の幹をぴくっと脈打たせた。
少年が絶頂の余韻にぐったりと崩れ落ちる前に、もう次の少年が横から焦れて押し入ってくる。
「次、ぼく! ぼくが入れる!」
「ちょ、待てよっ、まだ出てる途中だってばっ!」
「もう代わって!」
ほむらは便座のうえで、両足を軽く揺らした。
「こらこら、喧嘩しないの」
口調は保育園の先生のように、たしなめている。
「何回でも出していいんだから」
ほむらの細い指が、まだ腰を痙攣させていた少年の幹を優しく蜜から引き抜く。引き抜いた拍子に、少年はほとんど涙目で振り返った。
「ま、まだ出てたのにぃ……」
「ふふ。順番ね」
ほむらはその口惜しそうな顔の少年の頬を撫でて、また列の後ろへ送り返す。そしてすかさず次の少年が、まるで順番待ちのアトラクションのように彼女の太腿のあいだへ滑り込んでくる。
「あ──ーこれがセックス! ぼくセックスしてる! 気持ちい──!」
入れた次の瞬間、その少年もまた即座に決壊した。
「次、ボク! 早く! 早く代わってよぉ!」
「もう出ちゃう、出ちゃうーっ!」
別の少年は自分の番が来る前に、入れる前に、ほむらの太腿の付け根に幹の先端を擦りつけただけで、白い小さな祝砲をその内腿へ弾けさせてしまった。
「あらあら」
ほむらは内腿に降り注いだ温い飛沫を見下ろして、小さく肩をすくめた。
「入れる前に出ちゃったわね。残念」
「後ろに並んで、今度は我慢しなくちゃダメよ?」
少年は半泣きで、けれども諦めずに列の後ろへ戻っていく。
ほむらの太腿のあいだでは、入れ替わり立ち替わり、次々と幼い少年たちが童貞という肩書をものの数秒のうちに脱ぎ捨てていった。誰もが入れた瞬間か、せいぜい一、二度腰を振っただけで、ほむらの中へぴゅくぴゅくとささやかな祝砲を撃ち込んで、よろよろと崩れ落ちていく。
そのたびにほむらの蜜と子供たちの白濁が混じり合い、彼女の太腿の付け根を伝って、便座の縁にまでぽたりぽたりと滴り落ちた。
「ふふ。本当に男の子って──」
ほむらは、ふとひとり言のように呟いた。
(底なしの無邪気さで欲しがって、こんなにあっけなく果てて、それでもまた後ろに並んでくる)
(……ふふ、可愛い)
(可愛くて、可愛くてたまらない)
その内心は、もちろん誰の耳にも届かない。
ほむらは列の後ろに目をやって、便座のうえでひとつ、足を組み替えた。
「はい、次の子いらっしゃい」
公衆便所の蛍光灯が、また、じじ、と虫の音を立てる。
童貞卒業のささやかな祝砲は、止む気配がなかった。
◇ ◇ ◇
「次! オレの番! 早く早く入れさせてよ!」
便座に腰を下ろしたほむらの太腿のあいだへ、勢いよく割り込んできたのは、ひとまわり背の高い、肩幅も少しがっしりしている少年だった。さっきから列の前の方で、自分の番がなかなか回ってこないことに焦れ続けていた子だ。
「あら、元気ね」
ほむらは口元だけで笑って、両手をうしろに突いた姿勢のまま少年を迎え入れた。
「そんなに焦らなくても、おまんこは逃げないわよ」
少年は返事もせず、いきりたった幹を自分の手で乱暴に握って、ほむらの濡れた割れ目に勢いよく押し入れる。
ぬぷっ。
亀頭が呑み込まれた、その瞬間。
「──っ」
少年の身体が、固まった。
腰を引きかけた拍子に、抜けかけた幹がぷるんと跳ねて、ほむらの蜜と前の少年たちの白濁とが混じり合った糸が、つう、と細く宙に伸びた。
少年の口が、ぱくぱくと開いて、声にならない。
ほむらは、その様子を下から見上げて、唇の端をくすぐったそうに上げた。
「ふふ。どうしたの。そんな顔して」
「おちんちんが吸い付かれちゃって、びっくりしたかしら?」
少年は、汗を顎から滴らせて、震える声で訴えた。
「お、お姉ちゃん、これ、これダメ……っ、入れた瞬間、なんかぎゅうって……っ」
「あっと言う間に、出ちゃう……」
ほむらは、優しく首をかしげる。
「ほら、最後まで動かしてごらんなさい。それとも、もう、やめる?」
挑発の温度は、けれど慈母の声音そのままだった。少年の耳に届いた瞬間、彼の中の何かが、ぱきん、と折れた。
「する! セックスする! 中に出す!」
少年は半泣きで叫んで、ほむらの腰を両手で掴むと、自分の腰を奥へと突き上げた。
ぬちゅ、ぬちゅっ。
腰が前後するごとに、ほむらの蜜と先客の白濁が、結合部から白く泡立って溢れ出す。慣れていない動きで、リズムも角度もばらばら。けれども、ほむらの内側のひだは、そのちいさな突き上げのひとつひとつにまといついて、確実に、容赦なく、少年の幼い性器を骨抜きにしていった。
「あぁ──あぁ──これ凄いっ! セックス好き! おまんこ好き!」
「出るっ、出るーっ、おちんちん止まらないーっ!」
少年は、自分が叫んでいる言葉の意味すら、もうわかっていない。腰の奥から押し上がってくる二度目の祝砲を、ほむらの内側に向けて、ぴゅるるっ、と勢いよく解き放つ。
「ふふ、素直な子ね。いいのよ、たくさん出しなさい」
ほむらは、少年の頭を抱えて胸に押し当てるように撫でた。
そして、その肩の向こう。
「次、ぼく! ぼく入れる!」
「ちょ、待てよっ、まだ出てる途中だってばっ!」
「もう代わって! ぼくの方が早く並んでた!」
すでに次の少年が、ほとんど押し合うようにして列のいちばん前へ躍り出ている。
「こらこら、喧嘩しないの」
ほむらは、まだ自分の腰の上で痙攣している少年の背中を撫でながら、たしなめる声音で口を挟む。
「何回でも出していいんだから。お姉さんの身体、みんなで使いなさい」
その囁きに、列の少年たちはいっせいに息を呑んだ。許された。明確に、許された。彼女の口から「みんなで使いなさい」という、子供の身では絶対に思いつけない種類の言葉が、こんなにも自然に降りてきた。
少年たちの幼い欲望は、その一言を糧にして、もう一段、硬さを増した。
ほむらの腰の上で果てた少年が、よろよろと身を引いた次の瞬間、もう次の少年が滑り込む。
「あーこれがセックス! ぼくセックスしてるっ! 気持ちい──!」
すでに先客の中出しでぐずぐずになっていたほむらの内側へ、新しい幹がぬぷりと潜り込む。たった三度、たった四度と腰を打ち付けただけで、また小さな祝砲が、ほむらの中に解き放たれた。
「次、ボク! 早く! 早く代わってよぉ!」
「もう出ちゃう、出ちゃうーっ!」
別の少年は、自分の番が来る前に、列の中で待ちきれずに自分で扱いていた幹を、ほむらの太腿の側面に擦りつけただけで、ぴゅっ、と白い精子を彼女の腰骨へ弾けさせてしまった。
「あ────!」
少年は、絶望に近い悲鳴をあげる。自分の名残が、ほむらの腰のあたりに、ぽつ、ぽつ、と白い染みになって残っていた。
「あらあら。残念。入れる前に出ちゃったわね」
ほむらは、その腰のしずくを指の腹でひと拭いして、ぺろりと舐めとる。
「後ろに並んで、次いらっしゃい。今度は我慢しなくちゃダメよ?」
少年は、半泣きで列の後ろへ戻っていく。誰も笑わない。次の自分の番では、自分も同じことをしてしまうかもしれないと、列の少年たちは半ば本気で恐れていた。
◇ ◇ ◇
何度目かの順送りで、ほむらの太腿のあいだに滑り込んできた少年は、入れた瞬間に、これまでの誰よりも甲高い悲鳴をあげた。
「あぁ──おまんこ気持ちいい! お姉ちゃんのおまんこ気持ちいーっ!」
「こんなのすぐ出るっ、すぐ出る、もう無理っ、出ちゃう出ちゃう!」
ほむらは、唇の端を緩めて、首をやや傾けた。
「ふふ、気持ちよさそうな顔しちゃって、可愛いわよ」
囁きの「可愛い」が、それだけで少年の腰を勝手に跳ねさせる。少年は二度ほど腰を打ちつけただけで、もう、ほむらの中へ三度目の小さな噴出を解き放った。
「はい、童貞卒業お疲れさま」
ほむらは、果てたばかりの少年の頬を撫でて、ふわりと押し戻す。引き抜かれた幼い性器の根もとから、白い蜜がつう、と糸を引いて、彼女の腿の付け根まで滑り落ちた。
「次の子、いらっしゃい」
便座のうえに腰を下ろしたまま、ほむらは長い黒髪を肩から払う。胸元には、誰のものとも知れない白濁が、もう何筋にもなって流れていた。
◇ ◇ ◇
そして、列のうしろから、左右ふたりの少年が同時に押し出されてくる。
「ぼくも早く!」
「ぼくも混ぜて!」
ほむらは、ふっと吐息で笑って、両手を広げた。
「あらあら。みんな、欲張りなんだから」
便座に腰かけたまま、両膝の上に、左右ふたりの少年を引き寄せる。彼らの幼い顔が、ちょうどほむらの胸の高さに来た。
ふたりの少年は、目の前に揺れる慎ましく形のいい乳房に、たちまち視線を奪われる。
「お姉ちゃんの……おっぱい……」
ひとりが呟いた瞬間、もうひとりが我慢できずに頭を寄せて、桜色の乳首にむしゃぶりついた。
「あぁ、っ」
ほむらの喉から、これまでとは違う、かすかな吐息混じりの声がこぼれた。
ぴくり、と背筋が小さく跳ねる。誰の射精にも無傷で耐えてきた彼女の身体が、その瞬間、確かに微かな反応を見せた。
(……ふふ、おっぱいまで吸われちゃうなんて)
(贅沢な、子)
ほむらは、左の少年の頭を胸へ、右の少年の頭をもう一方の胸へ、両手で優しく抱き寄せる。
「ふたりとも、おっぱいまで吸っちゃって。贅沢な子ね♡」
そして、その状態のまま、足元に立った別の少年が、ほむらの濡れたままの割れ目に幹をあてがって、ぬぷっと押し入れた。
「あぁ──出る──っ、お姉ちゃんのおっぱい吸いながらイクッ……!」
ほむらの胸を吸っている少年たちのうちのひとりが、結合部の少年と同じタイミングで、自分の幹を握ったまま、ほむらの腹の上へぴゅっ、と白い飛沫を放った。彼女の臍のあたりに、温かい白濁が、とろりと広がって流れる。
ほむらは、両胸に少年たちを抱えたまま、ふっと喉の奥で笑った。
「ほら、出したら早くお友達に代わってあげなさい。順番待ちはまだまだなんだから」
◇ ◇ ◇
そして、しばらくして。
「今度は……うしろから、してみましょうか」
ほむらは、ふっと身を起こす。便座のうえからゆっくりと立ち上がって、こんどはその縁に両手をついて、自分の腰を少年たちの方へ突き出した。
長い黒髪が、汗ばんだ背中に張り付いて、しなやかな曲線を二筋に分けた。腰のラインから尻のふくらみへの傾斜が、蛍光灯の白い光を反射して、ぬめやかに光る。腿の付け根からは、何人ぶんともしれない白濁と彼女自身の蜜が、ぽとり、と便座のうえへ滴り落ちた。
「ほら、こうすると、おまんこの穴がよく見えるでしょう?」
腰を捧げたまま、肩越しに少年たちを振り返って、ほむらは口の端を緩めた。
少年たちは、声を失う。先ほどまでとはまるで違う角度で、いままで正面からしか見えていなかったほむらの大切な場所が、いまや真うしろから、すべての襞を、すべての筋を、惜しみなく晒している。何人ものちいさな祝砲を浴びたその穴は、ひくりひくりと収縮を繰り返して、内側から白い蜜をとろとろと押し出していた。
「ふふ、見るなり立たせちゃって、いやらしい子。ほら、いらっしゃい」
呼ばれた少年が、ふらふらと前に進み出る。ほむらの腰を両手で掴み、自分の幹をその穴の入口にあてがう。前から入れたときとはまた違う角度で、亀頭がぬぷりと吸い込まれていく。
「あぁーっ、ぬるぬるしてっ、気持ちいいっ……! うしろから入れるの、すごい……!」
少年は、初めての体位の刺激に、たちまち腰を引きつらせる。
「いく、いく、出ちゃうっ!」
ほむらは、便座に手をついた姿勢のまま、肩越しに振り返って、唇の端を上げた。
「ふふ。うしろからだと、おちんちんの裏側のいちばん敏感な場所が、おまんこの天井に擦れて、気持ちよかったでしょう?」
「……本当はね、こんなのまだ、お子様には早いのよ?」
囁きの「お子様」と「早いのよ?」のふたつの言葉が、少年の腰を勝手に跳ねさせた。彼の幹が、ほむらの中で、ぴゅるっ、と弾けて果てる。
「あぁ、お姉ちゃんの中、ザラザラ擦れる……いくっ、いくっ、出ちゃうっ!」
ほむらは、その小さな脈動を、内側のひだひとつひとつで感じながら、首をやや傾けて吐息で笑った。
(うしろからの感触まで、覚えちゃうのね)
(……本当に、覚えが、早い子たち)
◇ ◇ ◇
うしろからの少年が果てて、ふらふらと身を引いていったところで、列のうしろから、見覚えのある顔が押し出されてきた。
さっき、入れる前に出してしまった少年だ。
「あら。さっき、入れる前に出しちゃった子ね?」
ほむらは、便座に手をついた姿勢のまま、肩越しに振り返って、唇の端を緩めた。
「今度は長持ちさせて、おまんこの中をしっかり味わえるといいわね? 頑張るのよ?」
少年は、こくこくと頷く。さっきの失態の悔しさをにじませた顔で、ほむらの腰を握って、こんどこそ、と慎重に幹を押し当てた。
ぬぷ、と亀頭が呑み込まれる。少年は息を止めて、奥歯を噛みしめ、必死で耐えた。
ところが。
「あ、あ、あ────っ!」
たった二度。たった二度、腰を引いて押し戻しただけで、また、若い精液が、ほむらの中で弾けてしまった。
「あらあら。残念、また、あっという間に終わっちゃったわね」
ほむらは、肩越しに、ふっと笑う。
「ほら、また後ろに並びなさい」
少年は、ほとんど涙目で唇を噛んで、背を丸めて列の後ろへ戻っていく。誰も笑わない。なぜなら、列のすべての少年たちが、自分も次の自分の番では、まったく同じことになるかもしれないと、本気で予感していたからだ。
◇ ◇ ◇
ほむらは、便座に手をついた姿勢を解いて、腰を伸ばした。
腿の付け根からは、何人ぶんもの白い名残が、太腿の内側を伝って、ぽたり、ぽたりと床に落ちていく。細い指でそれを軽くぬぐい、ぺろりと舐め取って、彼女は唇の端を上げた。
「はい、次の子いらっしゃい」
(……何人、卒業させたかしら)
(ふふ、もう、数えるのを、やめてしまったわ)
公衆便所の蛍光灯が、また、じじ、と虫の音を立てる。
少年たちの順番待ちの列は、まだ、ほどけそうにもなかった。
便座に手をついた姿勢のまま腰を捧げているほむらの背後で、また新しい少年がぬぷりと押し入り、たった数秒のうちにはじけて、ふらふらと崩れ落ちていく。
その傍らで、ふと、列の少し離れたところに、自分の幹を握りしめてもじもじしている少年がひとりいた。
腰を引いては前へ、また腰を引いては前へ、自分の手の中で必死に扱いている。お友達の番を、目の前で見せつけられていた時間が長すぎたのだ。けれども、自分の番はまだ回ってこない。先っぽからは、もう透明な雫がぽたぽたと床のタイルに落ちていた。
ほむらは、ちらりと肩越しにその子へ視線を流す。
「あらあら」
唇の端を、悪戯っぽく緩めた。
「お友達のセックスをそんなに見せつけられて、お股を立たせちゃって。我慢、できないのね?」
少年は、こくこくと頷くしかない。
「いいわ。我慢できないのなら、お口で相手してあげる」
ほむらは、便座についていた片手をはずす。後ろから挿し込んでくる少年の腰の動きはそのままに、四つん這いの姿勢を保ったまま、横顔を上げて唇を開いた。長い黒髪の半ばが、汗ばんだ頬と唇の端に張り付いて、艶やかな筋を作っている。
「ほら、いらっしゃい。先っぽからもうお汁が垂れているわよ」
「フェラチオも気持ちよかったでしょう? また、精子を、全部吸ってあげる」
少年は、半泣きで彼女の前へ進み出ると、自分の幹をその唇へ差し出した。
ぬぷ、と。
少年の幼い性器が、ほむらの唇のあいだに吸い込まれていった、その瞬間。
うしろからほむらの腰を掴んでいた少年が、悲鳴をあげて腰を打ちつけた。
「あぁーっ、おまんこ気持ちいい! お姉ちゃんのおまんこ気持ちいーっ!」
「こんなのすぐ出るっ、もう無理っ、出る出る出るーっ!」
それと同調するように、口を塞いだ少年も叫ぶ。
「お口もすごい! 白いの、吸い出されちゃうっ!」
「イクイクイクっ! 出る出る出るーっ!」
ほむらの口の中と、ほむらの内側の、ふたつの粘膜の中で、ほぼ同時に、ふたつの幹が弾けた。咥えた唇の端から、白い飛沫が一筋垂れ落ち、腰のあいだからも、彼女の太腿の付け根を伝って、新しい白濁が便座の縁へ溢れていく。
ほむらは、口の中の少年の幹を最後まで丁寧に吸い切ってから、ようやく唇を離した。
「ん……ちゅぷ……」
口の端を指でひと拭いし、舌でぺろりと舐め取る。
「ふふ、口と下の穴で同時にちょうだい。お姉さん、贅沢な気分だわ」
囁きを聞いた列の少年たちが、自分の幹を一段と硬くする。
◇ ◇ ◇
それからしばらく、ほむらは口と腰、ふたつの粘膜を同時に少年たちへ差し出した。後ろからの少年が果てて引き抜かれるたびに、間髪入れず次の少年が代わりに差し込まれる。口の中の少年が解き放って身を引けば、また別の少年が前へまわってくる。
「お口にもおまんこにも、どんどんいらっしゃい」
ほむらの口から漏れる声は、もう完全に、教師でも母でもなく、自分自身がこの饗宴を楽しんでいる女の声音だった。
「こらこら、腰を引いて逃げないの。最後までおちんちんを突き出して、精液を出すのよ」
うしろから腰を引きかけた少年を、ほむらの肩越しの一瞥が引き留める。
「イクー出るーっ!」
少年は再び腰を奥まで突き入れて、ほむらの中へ三度目の白濁を吐き出した。
「お姉ちゃん、先っぽ! 先っぽ吸うのダメっ!」
口に含まれた別の少年が、爪先立ちで叫ぶ。彼の鈴口を、ほむらの舌の先端が執拗に転がしていた。少年は最後の一滴まで搾り取られて、ほむらの唇からふらりと身を引く。
◇ ◇ ◇
「また出るーっ、三回目ーっ!」
「ぼく四回目! 四回目出るっ、気持ちいーっ、もっともっとしたい!」
少年たちの幼い声が、もう何度目とも知れない快楽の頂を口々に叫んでいる。中には、もう三度、四度と腰の奥のものを解き放ったにもかかわらず、まったく萎える気配のない子もいた。
タマがからになっちゃう、と泣きながら、それでも腰を打ちつけ続ける子。
もうおちんちん取れちゃう、と訴えながら、列の後ろから何度も何度も前へ躍り出てくる子。
ほむらは、それらすべてを、口と腰のふたつの穴で受け止め続けた。
「ふふ、若い子って本当に底無しね」
ふと吐息でこぼしたひと言は、嘲りでも揶揄でもなく、半分は呆れ、半分は──確かに、彼女自身の身体の奥が温まっている、その熱に押し出された呟きだった。
「全部受け止めてあげるから、どうぞ」
両手で結合部の少年の腰を引き寄せ、口では新しい少年の幹を呑み込み直す。彼女の身体は、いまや少年たちの祭壇そのものだった。
そして、ふと、彼女の腰のうしろで、ひとりの少年が叫んだ。
「うぉぉっ、やっぱおまんこ気持ちいーっ!」
「オレもうずっとこのまま繋がってるっ、抜きたくないっ!」
「オレ、お姉さんと結婚する!」
ほむらの肩が、ほんのわずか、跳ねた。
口に含んだ別の少年の幹を、舌でゆっくりと撫で上げてから、ふっと唇を離す。そして、肩越しに、結合部の少年へ振り返った。
唇の端は、笑っている。けれども、声音には、ほんの少しだけ、遠くの何かを思い出すような揺らぎが混ざっていた。
「こらこら、ダメよ。出したら次の子に交代」
「独り占めはダメ♡ みんな平等にしてあげるから」
(……結婚、ですって。可愛らしい言葉ね。本気で言える年なのが、いいわ)
(本当に……可愛い、子たち)
(私のような、もう何も持っていない女に向かって)
胸の奥で生まれた、ほんの一瞬の影。それは、誰にも気付かれないうちに、また少年たちの祭壇のざわめきの中に呑み込まれて消えた。
「くぅーっ、もっとおまんこしたいのに出るっ、出るっ──!」
少年は、半泣きで腰を突き出して射精し、列の後ろへ送り返された。
ほむらの太腿のあいだに新しく入ってきた少年は、入れた瞬間に、それまでの誰よりも甘えたような声をあげた。
「あ、あぁ、お姉ちゃん……」
ところが、腰を二度ほど振ったところで、少年の身体ががくりと崩れた。便座の縁にしがみついて、なんとか立っているのが精一杯。挿入したまま、彼の腰だけが、ぴくぴくと小刻みに震えている。
ほむらは、肩越しに、首を傾けた。
「あら? どうしたの」
「おちんちんは立っているのに、腰が抜けちゃったのかしら」
少年は、こくこくと、半分泣きながら頷く。
ほむらは、ふっと吐息で笑って、便座から身を起こした。腰のあいだから、白く濁った蜜と、彼女自身の蜜がとろりと垂れて、太腿の内側を伝う。
「ふふ。仕方ない子ね」
そして、ほむらは少年の身体を優しく押し倒すと、その腰の上に、自分から、ゆっくりと跨った。
「じゃあ、私が乗ってあげるわ」
「動かなくていいから、そのまま寝てなさい」
少年は、ぽかんと口を開けて、自分の腰の上に降りてきた女のひとを見上げた。
ほむらの細い手が、彼の幼い性器を支えて、その先端を自分の濡れた割れ目の入口へとあてがう。そして、ゆっくりと、腰を落としていった。
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷり──。
「ふふ……入った」
ほむらは、自分の腰のあいだに少年の幹を根もとまで呑み込んで、長い吐息を漏らした。これまでとは違う、自分の意思で、自分のリズムで、自分の身体の内側へ少年の熱を導き入れた、その瞬間。
「大人のセックスのやり方、しっかり教えてあげる」
ほむらの腰が、ゆっくりと、円を描き始めた。
少年は、自分の上に降りてきた快楽の波に、もう、ただ呑まれるしかなかった。
「あ、あぁ、お姉ちゃん腰振り凄い! 大人のセックス凄い!」
ほむらの腰の動きは、これまで少年たちが必死で繰り返してきたぎこちない突き上げとは、まったく別のものだった。前後ではなく、円を描き、上下と回転を組み合わせ、彼女の内側の襞を少年の幹に絡みつかせるように、ゆるやかに、しかし容赦なく動く。
「よかったわね。ほら、お口の方が空いてるわよ」
ほむらは、騎乗位のまま、唇を開いた。長い黒髪を肩から払って、頬の艶やかさを見せつけながら、新しい少年へ手招きする。
「まだ出し足りない子は、いらっしゃい。上も下も、全部使っていいのよ♡」
待ちかねた少年が、ほむらの顔の前に立って、自分の幹をその唇に差し出した。ほむらの口元が、ぬぷ、と亀頭を呑み込む。
腰では円を描き、口では少年を吸う。
「ぼくにも! ぼくのも舐めて!」
別の少年が、ほむらの横手へまわって、自分の幹を彼女の頬の側に差し出す。ほむらは唇を一度離して、その少年の幹を握り、唾液で濡れた手のひらでしごいてやる。
「腰早い! お姉ちゃん速すぎるよっ!」
下で押し潰されている少年が、悲鳴をあげる。ほむらの腰は、いまや少年が制御できる範囲を超えていた。
「しっかり味わいなさい。ほら、逃げちゃダメ」
ほむらの内側の襞は、少年の幹を、奥へ奥へと吸い込んでいく。
「おちんちん溶ける、なくなっちゃう!」
少年が、悲鳴交じりに叫ぶ。
「ふふ、本当に溶けた子はいないから大丈夫よ」
ほむらは、口に含んだ別の少年の幹を、ちゅぽ、と一度離して、唇の端に光る糸を舌で巻き取った。それから、下の少年に、低く笑いかける。
(本当に、可愛い子)
(……でも、私はもう、止まれない)
腰の動きが、また一段、深くなった。
ほむらの胸元に、また新しい白濁が散る。
横手の少年が、彼女の手の中で果てて、その先端から、ほむらの頬から鎖骨へかけて、白い飛沫を遠慮なく振り撒いた。
「右も左も、まだまだ勃起したおちんちんだらけね」
ほむらは、頬に降りかかった温い飛沫を、舌の先で唇の端まで舐め取った。
「ほんと、若い子の性欲って、底無しね」
下の少年は、ほむらの腰の中で、四度目の絶頂を解き放っていた。彼女の動きを止めることもできず、自分の意思とも無関係に、ただ受動的に押し出された白濁が、ほむらの内側へ、とろり、と注がれていく。
そして、横の別の少年が、ほむらの頬を狙って、勢いよく自分の手で扱いた幹の先を突き出してきた。
びゅるっ、と。
少年の白濁が、ほむらの頬から額にかけて、勢いよく弧を描いた。
ほむらは、ぱちりとまばたきをひとつする。
頬の白い筋を、指で軽くぬぐって、ぺろりと舐め取り、そして、ふっと唇の端を上げた。
「顔にかけるのなんて、どこで覚えたの?」
「ふふっ、生意気ね♡」
少年は、自分の手の中で、もう一度幹を脈打たせる。彼女の「生意気」のひと言の温度が、まだ放出を終えたばかりの幹に、すぐさま次の硬度を与えていた。
ほむらは、騎乗位のまま、もう一度ゆっくりと腰を落としていく。
(……ふふ)
(まだまだ、終わらないみたいね)
公衆便所の蛍光灯が、また、じじ、と虫の音を立てる。
少年たちの祭は、いまや彼女自身の祭へと、形を変え始めていた。
ほむらは、いま、騎乗位のまま自分から腰を回し続けている。
下に組み敷かれた少年は、もはや声をあげる体力すら残っていない。両手で彼女の腰を支えるどころか、便器の縁にしがみつく腕すら、力なく投げ出されていた。彼の幹はほむらの中で、もう何度目とも知れない弱い脈動だけを繰り返し、その先端からはもう、白濁の代わりに薄く透明な雫しか出てこない。
それでもほむらの腰は、止まらない。
「ふぅ……っ」
長い吐息が、唇から細く漏れた。これまで少年たちの全身を翻弄してきた、あの落ち着き払った囁きとは、もう、まったく違う温度の声だった。
(……止められない)
(自分から、腰を、止められない)
ほむらの両手が、左右の少年の幹をそれぞれ握る。手の中で、ふたつの幼い熱が、彼女の指の動きにあわせて、びくり、びくりと脈打っている。それぞれの少年は、もう四度目か五度目の絶頂に向けて、半分泣きながら腰を引きつらせていた。
「もっと、もっと吸ってぇ!」
左の少年が叫ぶ。
「お姉さんの中に出す、中に出すっ!」
別の少年が、ほむらの背後から、いつのまにか彼女の尻に幹を押し当てている。
ほむらは、両手の幹をそれぞれ強くしごき上げながら、目を伏せた。次の瞬間、左の少年の幹が、ほむらの頬に向かって白く弧を描く。続いて右の少年の幹も、ほむらの胸元に向けて、ぴゅるるっと勢いよく解き放った。
頬から、鎖骨へ。鎖骨から、谷間へ。鎖骨へ届かなかった分は、唇の端に直接、ぽたりと垂れた。
「ふふっ」
ほむらは、唇の端の白濁を、舌の先で舐めとった。
「精子の匂いで、むせ返りそう」
囁きの声音は、もう、教師のものでも母のものでもない。
「こんな小さなタマのどこに、こんなに溜め込んでいたのかしら」
「ほら、どんどん出しなさい」
両手の中の幹を、休ませずにしごき続ける。少年たちは、もうおちんちんが取れちゃう、もうタマが空っぽになっちゃう、と泣きながら、それでも腰を引かない。引けない。ほむらの手の動きが、絶頂の波を、絶え間なく彼らの腰の奥から汲み上げ続けている。
「五回目ぇ! もうダメっ、おちんちん取れちゃうよぉっ!」
「お姉ちゃんの髪サラサラ……気持ちいい、抱きついていい?」
別の少年が、ほむらの背中にしがみついて、頬を彼女の汗ばんだ肩甲骨に押し付ける。
ほむらは、肩越しに首をやや傾けて、ふっと笑った。
「あらあら、甘えん坊ね」
「いいわ。好きなだけ抱きついていなさい」
囁きには、これまでにはなかった種類の、明確な慈しみと──それから、自分自身も誰かに甘えたいような、奇妙な揺らぎが滲んでいた。
◇ ◇ ◇
両手の少年たちが、それぞれふらふらと身を引いて、便座の脇に崩れ落ちる。ほむらは、その腰の上に乗ったままの少年から身を解いて、いったん床に膝をついた。
すぐ目の前に、まだ硬さを残した別の少年の幹が突きつけられる。さっきまで列の後ろで自分を扱いていた少年が、もう我慢できずに、自分の幹を彼女の唇に押し当てたのだ。
「ほら、まだ出るでしょう?」
ほむらは、その鈴口を、舌の先で軽く転がしてやる。
「先っぽを舐め回してあげるから、出しなさい」
ちゅるるっ、と頬を窪ませて吸い上げる。少年は、即座に絶頂の悲鳴をあげた。
「ほら出た。タマも揉んであげるから、全部出しきってしまいなさい」
ほむらの細い指が、根もとの双つの粒を優しく転がしてやる。少年の腰が、ぴくり、ぴくりと最後の一滴まで搾り出された。
引き抜かれた少年が、よろよろと壁にもたれかかる。その隣に、もう次の少年が幹を握って立っている。さらにその隣にも、また別の少年が。
ほむらの目の前は、いまや、勃起したままの少年たちの幹で取り囲まれていた。
口の中、頬の上、額、髪。
絶え間なく振り注がれる白い飛沫は、もはや個別の射精ではなく、ひとつの白濁の海となって彼女の全身に降り積もっていく。胸元から臍へ、臍から太腿の付け根へと、白い流れがいくつも筋を作って滑り落ちる。
「ああ、すごいわ」
ほむらは、頬に手の甲を当てて、唇の端を上げた。
「若い精液の海で、溺れそう」
呟きが終わるか終わらないかのうちに、別の少年が彼女の頬めがけて噴出する。
「こんな濃いのを、何回も……ふふ、もう、止められないわね」
(……これで何人目、何発目、もう数えられない)
(おちんちんが、いくらあっても、足りない身体になってしまった)
胸の奥でこぼれた言葉は、もちろん、誰にも届かない。
(これを、もし、あの子が見たら──)
ほむらの目の奥に、ほんの一瞬、誰の名前にも結びつかない淡い影がよぎる。それは唇の端で笑みに変わって、すぐに消えた。
(でも、止められない)
(もう、止めようとも、思わない)
「はぁ……はぁ……まだ足りないの?」
ほむらは、両手と口、三つの粘膜を同時に少年たちへ差し出しながら、肩で大きく息をしていた。汗と精液とで、長い黒髪は半ば束になって肌に張り付き、紫のヘアバンドの艶も、いまやほとんど見えない。
「ほら、出しなさい。先っぽまでちゃんと舐めてあげる」
口に含んだ少年が、ほぼ漏らすように果てる。
「お姉ちゃん、そんな吸われたら……っ!」
「もう出たのに、おちんちんからまた出ちゃうよぉっ!」
ほむらの口の中、両手の中、そして、なお背後で結合されたままの少年。それぞれが、ほぼ同時に解き放った熱を、ほむらは目を伏せて受け止めた。
そして、その瞬間。
「あ……っ」
ほむらの背筋が、これまでとは違う角度で跳ねた。
「あ、あぁ、やぁ……っ」
口に含んだ少年の幹を、思わず唇から離してしまう。代わりに口から漏れたのは、彼女自身の、隠しようのない、震える声だった。
「あ、あ、ぁ……っ、こんな、子どもの、おちんちんで──私が……っ」
腰のあいだで結合されている少年の幼い性器が、ほむらの内側のいちばん敏感な場所を、たった今、偶然にも完璧な角度で押し上げてしまったのだ。
(ダメ、ダメ、動かないでっ……!)
声には出せない訴えを、内側の襞のひくつきだけで懸命に伝える。けれども下の少年は、ほむらの表情の異変に気付いて、むしろ一段強く腰を突き上げた。
「お姉ちゃんの中、ビクビクしてる……っ!」
「すごい締め付け……っ! ぼくも、また出ちゃうよぉっ!」
「あぁああっ、来る、来るっ、来ちゃうっ♡」
ほむらの腰が、自分の意思とは無関係に震えた。これまで何十発もの少年の射精を平然と受け止めてきた身体が、いまや細かな痙攣でその全身を揺らしている。
「おまんこイクッ、おまんこイクッ♡」
声は、もう取り繕えなかった。唇の端が、これまでにない弛みかたで開いて、内側から押し出される快感の波に、彼女の身体が完全に明け渡されていく。
下の少年が、自分の腰に乗った大人の女のひとが達する瞬間を、間近で目撃した。それだけで彼の幼い幹は、もう一段ぴくっと跳ね上がって、ほむらの中へ最後の白濁を解き放った。
ほむらの絶頂と、少年の射精が、内側で重なり合う。
「あ、あぁああ……っ」
長い長い吐息が、彼女の唇からこぼれた。
しばらくのあいだ、ほむらは床に膝をついたまま、動けなかった。
両手はだらりと垂らして、目を伏せて、ただ呼吸を整える。胸元から臍にかけての白濁が、彼女の動きにあわせて、つう、と細い糸を引いて新しい筋を作る。
「……ふふ」
唇の端を、自嘲気味に緩めた。
「私の方が絶頂させられるなんてね」
声は、まだ少し震えていた。
ほむらは、半ば閉じたまぶたの下から、まわりに立ち竦んでいる少年たちをぼんやりと見渡した。彼女の絶頂の余韻に呑まれて、ほぼ全員が身じろぎひとつできずに立っている──けれども。
ほむらの口元が、もう一度、ふっと緩んだ。
「ふふ……でも、この子たち、まだ……」
少年たちの幹は、何人かは確かに半ば萎えて項垂れていた。けれども、まだ何本かは、勃起したまま、彼女の絶頂を間近で見たことに興奮して、むしろ硬度を増しているものすらあった。
「一体どれだけ出せば、気が済むのかしら」
呆れと、慈しみと、紛れもない自分自身の興奮とが入り混じった、低い吐息混じりの声。
「私の方が、先に参っちゃいそう♡」
ほむらは、ゆっくりと立ち上がって、便座にもう一度腰を下ろした。
「でも──このまま、止めてあげないんだから」
唇の端の弧が、これまでとは違う、もう仮面ですらない、彼女自身の本音そのものの形に変わっていた。
◇ ◇ ◇
「なに? まだ出し足りないの?」
ほむらは、目の前に立った少年の幹を、再び唇に含んだ。
「さっきまで童貞だったオチンポのくせに、生意気ね♡」
「オチンポ」
これまで「おちんちん」としか呼ばなかった彼女の唇が、ふいに別の呼び名を選んだ。
少年の腰が、その瞬間、勝手に跳ねた。
ほむらは頬を窪ませて、これまでで最も強い吸引で少年を吸い上げる。
「ほら、どう? 全部吸ってあげる」
ちゅるるっ、ぢゅるるるっ、と壁に反響するほどの音を立てて、彼女は少年の幹を根もとから先端まで一気に搾り上げた。
「なあに? ボク? またおちんちん大きくなったの?」
唇を離しながら、ほむらは横の少年へ目を流す。
「いいわ、入れなさい。お姉さん、もう一度、乗ってあげる」
そして、ほむらは新しく硬さを取り戻したばかりの少年の腰へ、再び自分から跨った。
腰を落とす、その動きに迷いはなかった。むしろ、自分自身がその次の頂を求めて、少年の幹を内側へ呑み込んでいく。
「ぁ、あ、あ、これ、また来るっ……♡」
ほむらの腰が、ふたたび大きく波打ち始める。
「ああっ、来る、来るっ、また来ちゃうっ♡」
「おまんこイクっ、おまんこイクッわっ♡」
下の少年は、自分の上で身を反らせて達してしまっている女のひとを、信じられないという顔で見上げている。
「お姉ちゃんの中、ビクビクしてる……っ!」
「すごい締め付け……っ! ぼくも、また出ちゃうよぉっ!」
「こんな子どもの、おちんちんで、私が……っ」
ほむらの呟きが、唇の端から漏れて宙に消える。
少年の幹がほむらの中で、もう数え切れない何度目かを脈打った。それと同調して、ほむらの内側もまた細かな波で痙攣する。
ふたつの絶頂が、そこで、また重なり合った。
◇ ◇ ◇
ようやく、少年たちの腰が、本当の意味で抜け落ちた。
便所の床、便器の脇、タイルの隅。一畳半の白いタイルの檻のあちこちに、十人ばかりの少年たちが、それぞれぐったりと崩れ落ちている。誰もが汗まみれで、息を切らせて、半開きの口で空気を貪っていた。彼らの幼い幹はもうどれもこれも、すっかり萎れて可愛らしい元の大きさへ戻っていた。
「はぁ……はぁ……」
ほむらは、便座の縁に手をついて、ようやくひとつ、長い息を吐いた。
「全員、五回は出したかしら?」
長い黒髪を肩から払って、口元の白濁を指で軽くぬぐう。
「まだ出し足りない子、いない?」
「おっぱいでも、お口でも、おまんこでも、好きに使っていいわよ」
少年たちは、口々にうめいた。
「む、無理……おちんちん、もう出ないよぉ……」
「タマ、カラッポ……でも、お姉ちゃんから離れたくない……」
ほむらは、その小さな訴えに、目を細めた。
それは、もう揶揄でも誘惑でもなく──どこかで、本当に別れを惜しむ女のひとの顔だった。
ほむらは、ゆっくりと立ち上がる。
胸元から太腿まで、彼女の全身は、いまや少年たちが置いていった白濁で半透明の薄絹のようにてらてらと光っていた。長い黒髪の毛先からも、汗と白い雫が、ぽたり、ぽたりと床のタイルに落ちる。
「そんなに気持ちよさそうに腰を振ってしまって」
ほむらは、いちばん近くにしゃがみ込んでいる少年の頬を、指の腹で撫でた。
「セックスの快感を、おちんちんが完全に覚え込んじゃったのかしらね」
唇の端は、慈母の笑みに戻っている。けれども、その内側にもうはっきりと別の温度を抱えている。
「今日はおうちに帰ってからも、おまんこの味を思い出して、オナニーするの確定ね♡」
少年は、その言葉だけで、もう一度、可愛い小さな性器をぴくっと跳ねさせた。
「ふふ」
ほむらは、立ち竦むすべての少年たちをゆっくりと見渡す。
「またしたくなったら、遠慮なくいらっしゃい」
「次は、まだ交尾の経験のない男の子も、連れてくるのよ?」
「わかった?」
少年たちは、声も出せずに、こくこくと頷いた。
ほむらは、ふっと、最後にもう一度だけ唇の端を上げた。
それは、慈しみと、支配と、そして自分自身の渇きが、すべてひとつの笑みに溶け合ったものだった。
◇ ◇ ◇
少年たちは、よろよろと、それぞれ自分のシャツやハーフパンツを掴んで、個室の外へ送り出されていった。
ドアが開くたびに、外から差し込んでくる夕方の橙色の光が、白いタイルにひとすじ、ひとすじと薄い線を引く。
最後のひとりが立ち去ったあと、ほむらは便座に腰を下ろして、両膝を揃えた。
紫のヘアバンドを、ゆっくりと、いったん外す。
汗で重くなった黒髪を指でほどいて、肩に流す。
そして──ほんの一瞬だけ、目を伏せた。
(……あの子が、もし、これを見たら)
(きっと、悲しい顔を、するでしょうね)
唇の端が、ほんの一瞬、力なくほどけた。
けれども、それも、本当に一瞬だけ。
ほむらは、まばたきをひとつして、ヘアバンドを掛け直した。きっちりと、いつもの位置で。
(……でも、もう、止められないの)
(私は、私のやり方で、生きていく)
便座に腰を下ろしたまま、ほむらは、自分の太腿の付け根を指の腹で軽く拭った。指先に絡んだ白い蜜を、ぺろり、と舐めとる。
口の中に広がる、若い、青い味。
唇の端が、ふっと、また上がった。
「……明日も、いらっしゃい」
公衆便所の蛍光灯が、最後にもう一度、じじ、と虫の音を立てて、ふっと揺らいだ。
夕方の橙色の光が、白いタイルの檻に長い長い影を投げかけている。
その影の中で、暁美ほむらは、ひとり、静かに笑っていた。