衣替えを済ませた六月のとある日。月明かりが差し込む暗い部屋に、ギシギシという音が響く。音が聞こえる場所を辿れば、ベッドで絡み合う一組の男女。逆立つ短い黒髪が特徴的な高校生の少年、
硬く、勇ましい貫禄を見せる竿が奥へと進行し、亀頭が子宮口を小突いた。
「あぁっ……」
少女が当麻を抱き締めて肩口から顔を出し、高い声を上げる。年齢相応の幼さはあるが麗しく整った顔には艶が広がっていて、当麻のことを好ましく思っているのだということが容易に見て取れた。
「あんっ、あんっ、ん、ぁっ……」
少女、
「はぁっ、ぁっ、み、御坂……」
「当麻ぁ、んっ、ちゅ、ぴちゃっ、ちゅぅっ……」
二人は互いに見つめ合うと、どちらともなく唇を重ねた。軽く触れ合うキスは二人にとって慣れたものであるため、より深く互いを感じようと舌を絡ませる。この攻防においては美琴のほうが性急で、甘えるように舌を擦りつけてくる。
年上の意地を見せようと、当麻も負けじと対抗する。だが、一瞬だけ蠱惑的な微笑みを見せた美琴が当麻に対する抱擁を強めた。首に回した両手で顔を寄せられ、両足の踵が当麻の腰を押し込んでズププッと生殖器の繋がりを深めさせる。
「ぢゅるっ、くちゅっ、ぴちゃっ、れろっ、ちゅっ、れろ、れろっ、ぢゅるっ!」
美琴の猛攻。当麻は焦りを感じて抗おうとするが、もう手遅れだった。抱擁は体の外だけでなく、美琴の膣内でも行われている。奥深くまで差し込まれた肉棒を帰すまいと、膣肉がうねりながら竿に強烈な締め付けを与える。
そして、下りてきた子宮の口が亀頭を咥え、全方位から拘束する。
急速的に上昇する興奮を感じて全身を小刻みに震わせた直後だった。
臨界に達した。美琴に抱かれながら、どぷっ、どぷっと亀頭から精液を放つ。待っていましたと言わんばかりに膣圧が苛烈さを増し、肉棒を攻め立てて精液を搾り上げ、搾り立ての精液を子宮口がごくごくと飲み下していった。
当麻の思考は停止していた。苛烈な快楽に犯され、ビクンッと反射的な挙動を見せるのみ。脳内は幸福と悦楽に呑まれてしまっている。眠りに堕ちる直前のような油断した顔を見せたせいか、美琴の茶色い瞳に欲望の火が灯ったように見えた。
囚われた当麻。陰嚢で作られた思春期の少年の精子は、当麻よりも若い少女の子袋に次々と送り込まれる。ニヤァ、と邪な笑みを見せた美琴がさらに肉棒を膣肉で引き締めると、射精の勢いを増した。
「今日こそ、精子一滴残らず搾り尽くしてアンタの金玉を空っぽにしてやるんだから」
恐ろしくも魅惑的な言葉だった。
当麻は恐怖する。美琴はヤルと言えばヤル少女なのだ。今日だって、学校を終えて夕食の材料を買った帰り際、待ち構えていたように現れた美琴に戦いを挑まれ、半ば強制的に美琴に連れられて帰宅した。
そして始まったのは、
昨今では戦う目的以外で使われることも多く、好きな人に対する求愛、悪さをした者へのお仕置きなど様々だ。当麻たちが親元を離れて暮らすここ『学園都市』だけの話ではなく、世界中で一般的なものだ。
良識を弁えた当麻も、それについては理解している。
だが、何かがおかしいと感じることもあった。
生ハメ、中出し、妊娠、出産。何でも上等といった価値観を持つ人々と、学生のシングルマザーでも安心して子育てに励める充実した制度。そのどれもが当麻の中で奇妙なものだと感じてしまう。
しかし、はっきりと変だとは断言できない曖昧な感覚。
もしかして、自分の認識に異常をきたしているのではないか。当麻は生まれつき自身の右手に宿っている『
この学園都市では、外部より数十年も先を行く科学を用いた超能力開発が進められている。能力の強度、特異さによって何段階か分類がわけられているものの、旧来では一般的ではなかった超能力を有する生徒たちが普通に生活を送っている。
そんな能力者の中でも、全生徒180万人中七人しかいない現状の頂点の一人が、名門のお嬢様学校である
そんな電撃すらも軽々と打ち消す『幻想殺し』であっても、当麻が認識する日常に変化はなかった。やはり考えすぎかと何度も思うが、違和感が何故か完全に拭い落すことができず、今に至っている。
もしかすると、消すことはできているが、次から次へと隙間なく押し寄せる異常によって正常な認識を奪われ続けているのではないか。などと思ってしばらく右手で頭に触れてみても、何も変わらなかった。
本当にこのままでいいのか?
正体不明の背徳感を覚え、どくっどくっと美琴に中出しをしながら、当麻は自問する。
答えは出ない。嬉しそうに当麻の口内を舌でねっとりと舐め続ける美琴を見ていると、これでいいのかもしれないという想いも過ぎってしまい、結局今日も割り切ることはできずに当麻は悶々としながら体位を変えつつ美琴と性戦を繰り広げた。
「っ、んっ、あぁんっ、はぁ、はぁ、どう? いい加減、限界なんじゃないの?」
若く瑞々しい肌に玉の汗を滲ませ、当麻の股間に騎乗した美琴が上下に跳ねる。余裕を湛えようとしている表情には明確な疲れが伺える。綺麗な割れ目の中心を直立する肉棒が出入りするたびに生じる快感が、徐々に美琴の余裕を奪っているようだった。
いつも通りの展開だ。油断はできないとはいえ、当麻にはまだ余裕がある。
もしも昨日、当麻を慕う金髪巨乳の少女に根こそぎ絞られていれば結果は変わったかもしれない。その少女が体力面で劣っていて助かった。そうでなければ、豊満な胸を揺らして艶やかに笑う少女の騎乗位ピストンは延々と続いていただろうから。
それにしても、腰遣いに合わせて胸が揺れる様は絶景だった。
思い返して当麻がごくりと唾を呑み、美琴の慎ましいながらも形のいい胸を見た。金髪の少女と美琴は同い年で、学校も同じ常盤台中学だ。二人の発育を比較してとても同世代と思えないと感じてしまうのは仕方のないこと。
直後、美琴の両手が当麻の顔を挟むように突き出されて、当麻は恐怖を味わうことに。
「み、御坂、さん……?」
軽く驚いて肩を跳ね上げた当麻が見たのは、にっこりと笑う美琴だった。可愛い笑顔だ。それだけで多くの男を虜にする破壊力を持ち合わせているが、そこから滲み出る怒りの気配からは別の破壊力があった。
「ちょ、ちょっと待った……! 落ち着けって、ビリビリ!」
慌てて当麻は右手を伸ばして美琴の体に触れる。ないとは思うが、結合中に美琴が電力で帯電したらどうなるのか。想像もしたくなく、それを防ぐために当麻は美琴の体から右手を離さないように心がける。
「うるさいわね! アンタが怒らせるようなことをするからいけないんでしょ!?」
「何もしてないって!」
「嘘言うな! 今、私の胸を見て、どこかの誰かさんと比べたわよね? ほら、正直に白状しなさい。あと、いい加減私のことをビリビリって言うな! 私がアンタのことを名前で呼んでるんだから、そろそろアンタも名前で呼びなさいよ!」
「それはちょっと気恥ずかしいというか、なんというか……。って、痛いっ!?」
「それが礼儀ってものでしょ!」
美琴が当麻の頬を両手で抓る。もはやセックスのムードも逸してしまったように感じるが、美琴は無関係とばかりに腰を振る。成長途上の小振りな尻を弾ませて肉棒をガシガシと扱き、じゃれ合いながらも肉棒を射精に導く。
どぷっ、びゅるっ、どぷん。奥に出すときは根本まで咥えたまま尻を動かさず、子宮でしっかりと精を浴びる。「妊娠すれば他の女よりも一歩リードできる」という謎思考を持っているらしい美琴は、毎回毎回、当麻の子を孕むことに躍起になっていて、子宮の中では今日も当麻の白く濁り濁った孕ませ汁が元気に波打っている。
「冗談抜きで、今日は朝までアンタを犯し尽くしてあげるわ」
「いや、中学生が朝帰りとか、怒られるからやめたほうが駄……」
「はぁ? 怒られるわけないでしょ? これは性戦なんだから」
「え……? まあ、そうなのか……? いや、そうだよな……」
なんだか釈然としないが、言われてみればそれもそうかと当麻は思った。
性戦は健全な行為とされている。それで妊娠しても不純ではない。美琴がこのまま当麻の子供を妊娠したとしても、祝福されることはあっても誰かに咎められることもない。だからこそ、二人は避妊もせずに平然と交わっている。
これまでの人生でも、当麻は美琴以外と交わったことがある。雌のみが性戦を挑む権利を持つとはいえ、女に好まれることの多い当麻は経験豊富だ。
だというのに、その時の記憶が曖昧だった。いったいこれまで誰と肌を重ねてきたのか。その中に妊娠した者はいたのか。そういう詳細が殆ど思い出せず、『あった』という記憶だけが頭に宿っている。
当麻は頭を悩ませるが、その疑問は解消されなかった。
忘れてしまっただけなのかもしれない。
当麻を苦しみから解放させるような考えが脳に浮かんだ。あまりにも不自然で、まるで当麻に深い疑問を抱かせまいとする何らかの意思を感じる。だが、当の本人である当麻自身は疑問を放置してしまった。
美琴が孕んだらどうするか、という次の考えが当麻の脳内を占有した。
けれども、それに対する答えは明確だ。
責任を取る。美琴とその子供を孤独にはさせない。
そして、自分の子を産んでくれるかもしれない美琴に対し、確かに自分は礼儀が欠けていると当麻は判断し、恐る恐る口を開いた。
「み、美琴……」
探るように紡がれた当麻の声は、しっかりと美琴に届いたようだ。
しばし唖然としていた美琴。やがて、口元が震えながら緩んだ。我慢などできずに心の底から湧き上がる歓喜を表情に浮かべ、無言で動き出す。穏やかに。しかし、徐々に速度を上げていくそれに当麻は純粋な疑問の声を上げた。
「美琴……?」
呼び掛けられても答えない。どこか危なげな光を瞳に湛え、時折舌なめずりしながら最速で肉棒を食らっていく。ぱちゅん、ぱちゅんっと水音が弾け、美琴の肉穴に当麻の分身が出し入れされる。
「あのっ、御坂さん!?」
何かいけないスイッチが入ったことに気が付き、慌てて名字で呼び掛けるが、美琴は聞いていなかった。「絶対に孕む……。当麻の子供、絶対に孕む……!」と呟いて楽しげな笑い声を漏らし、美琴は暴れ続けた。
これには当麻もたじたじだ。どうにか守りを固めようとするが、一番守るべき箇所は相手の中。ギチギチと絞められて呻き、震えるのみ。それならばと射精をできるだけ我慢しようと気合を入れてみても、美琴がそれを阻止する。
「孕ませて? ねえ、ほら、孕ませてよ……。当麻と私の可愛い子を……!」
吐息と共に当麻の鼓膜を襲う甘い言葉。
手加減なしの高速連続杭打ちピストン。美琴の尻が活発的に躍動し、バッキバキに反り返った肉棒に興奮が絶えず蓄積される。当麻の下腹から熱が生じ、それは美琴が求める子種となって尿道を凄まじい速度で通過した。
びゅーっ、びゅーっ、びゅるるっ、どびゅっ、どくっ!
「ぁ、ぅ、ぁ、や、やばい……」
ぶびゅっ、びゅくっ、どびゅっ、びゅるっ、どぷっ、どぷっ!
射精は止まらない。子宮に新鮮な精液を注がれて喜ぶ美琴に抱き締められ、熱い呼吸が耳を襲う。普段のつんけんとした態度は鳴りを潜め、ただ当麻と愛し合うことにのみ熱を注ぐ一匹の雌がそこにいた。
美琴の言った通り、精子を一滴残らず搾り尽くされそうだ。翌日、もしも別の少女に絡まれでもすれば疲労困憊で大変なことになるかもしれない。
だが、たまには頑張ってみようと思った。当麻の顔を覗き込んで物欲しそうに舌を伸ばしてくる美琴を拒絶できそうになく、当麻は自分から伸ばした舌を美琴の舌先にぬちゅりと触れ合わせ、唾液の交換を始めた。
いろいろと思うところはあるが、今はただ美琴と愛し合おうと当麻は思った。
その日、当麻は一日の射精回数を更新し、出した精液の大半を美琴の中に注いだ。膣内は勿論、合間にしてもらったお掃除ディープフェラによって美琴の胃袋も精液でたぷたぷ。糸を引くほどに粘々な精液をたっぷりと溜めた口内の様子を見せられて、自ら求めてしまったことは言うまでもない。