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「っあ♡ ひ、卑怯な……!」
武器が重い。
普段から使っている退魔刀は確かに長大なものだけれど、リウの霊力があれば羽根のように軽々と扱えるはずだった。
だというのに、持ち上がらない──リウの腕力は今、見た目通り程度しかなかった。
見た目。
真っ黒な髪を腰まで伸ばした巫女だ。
型通りの巫女装束。髪には
スタイルは背が高く、手足がすらりと長い。腰の位置が高いのが、巫女装束の上からでもよくわかる。
胸が大きい。白衣を押し上げる巨乳は、それでもサラシで抑え込まれている。でも大きい。みっちりとした重量感が伝わる、胸だった。
「リウちゃーん♡ どう、何しても気持ちいいでしょお♡」
ニヤニヤした顔で、ツナギ姿の中年男性がこちらを見ている。
最近、リウの神社に配属された職員の一人だ。
だが、今は妖魔に存在を取り込まれかけている……
もともと、リウに対して強い執着があったらしく、そこにつけ込まれたようだった。
そうしてこの職員の工作により、リウは『霊力を扱うたび、すさまじい快楽に襲われる』という肉体に改造されてしまった。
(たぶん……一か月前の、検診……思えば、そこに、違和感があった……)
リウは太刀も持てない非力な身でも、あきらめず、攻略の糸口を探す。
そのために、検証をする。
あれは一か月前の神社で行われた健診の日だ。
あのころにはもう、妖魔の手が神社の中に及んでいたのだろう……
◆
巫女というのは、社会の影に潜む妖魔と戦い、これを調伏する者である。
現代、妖魔──妖怪や悪魔、悪霊などの存在は表向き『いないこと』になっている。しかし、実際にはいて、それは、人に害を成す。
だからこそ巫女たちは、人々が安心して生きられる『夜』を護るため、正体を隠しながら活動している。
とはいえ巫女の数自体は減少傾向にある。
そこで、限りある巫女という戦力を長く大事に使うために、退魔連合本庁は、最低でも一か月に一度、巫女には健康診断を受けることを義務づけていた。
「リウさんは、相変わらず理想的な肉体ですね」
馴染みの先輩巫女からのコメントに、リウは照れて、どう答えていいかわからなくなってしまう。
病院の診察室めいた場所で二人向き合って、真っ直ぐにそんなことを言われても……
(他意がないのは、わかってるんだけど……)
目の前の先輩は元巫女であり、今は後方支援要員をやっている。
霊力はある程度歳を経ると減少する傾向があるため、巫女として最前線に立てる時間は長くないのだ。
この先輩はリウにとって姉のようなもので、昔からよくしてもらったが……
ただ、言動が直接的すぎるのと、相手の感情をあまり鑑みないコメントを平気でするところが、『ロボっぽい』などと言われてもいる人だった。
丸いスツールに足を組んで座る先輩は、何かの数値を確認し直して、再びリウを見た。
「やはり、理想的な肉体です」
「……あの、先輩、そういうのを面と向かって言われると、恥ずかしいです」
「しかし体脂肪率、筋肉の質、運動能力、どれを見ても、戦うために生まれてきたとしか思えません。巫女を引退して、アスリートになっても、やっていけるでしょう──まあ、バストサイズが毎年増加していることについては、少しばかり邪魔かなと思いますが」
「だからそういうのを面と向かって言わないでください!」
リウも胸がぐんぐん大きくなっていくのを自覚している。
戦いには邪魔だし、視線は集めるし、下着も──巫女装束の時は霊的に強化したサラシを巻くからいいが、普段の生活では下着選びも、大変だ。
先輩はメガネを押し上げて「ふむ」と小さくつぶやく。
「ともあれ、健康診断の結果は問題ありません。今月もお疲れさまでした。戦闘回数も増えているようですが、怪我もなく、素晴らしいことです」
「……ありがとうございます。それじゃ──」
「ああ、そうそう」
椅子から立ち上がりかけたところで、声がかけられる。
リウは尻を下ろし直して、「なんでしょう」とたずねた。
「今月から検査項目が加わりまして。このあと、裏堂へ行ってください」
「……え、結果を今、読み上げてましたよね? この後、ですか?」
「はい。霊力関係の検査について新しいやり方が……」
この時、真面目で『ロボっぽい』先輩の目がとろんとし、説明しすぎるぐらい説明する彼女の言葉が、
「……ともかく、行けばわかるので、行ってください」
と、曖昧に濁ったことを、もっと注意深く掘り下げていれば……
リウのその後はまた違ったのだろうけれど。
「はあ、わかりました。先輩も、お疲れのようですから、休んでくださいね」
「……そうかもしれません。では」
相変わらずそっけない感じでリウを送り出し、先輩はテーブルの上にあったパソコンを操作する。
用事が終わるとすぐこの感じだ。このコミュニケーションの感じで一般社会人をやっていけてるのかな、とリウは苦笑しつつ、裏堂へと向かった。
向かわなければよかった。
だが、向かってしまったのだ。
◆
裏堂と呼ばれる場所はいわゆる『訓練のための道場スペース』であり、充分な広さと高さ、それに、術や霊力を込めた動作をしても壊れることなく、外部にも影響が漏れない特殊な結界に囲まれた場所だった。
いざという時にはシェルターにもなるその場所で、リウを待ち受けていたのは……
ツナギを着た、男性。
この一か月後、リウと対峙することになる男だった。
「初めまして、ですね」
男はでっぷりしていたが、目を細めると、なんとも人のよさそうな恵比須顔になる。
にこやかで無害そうな顔──だが、リウは、細められたまぶたの奥にある、瞳のギラつきが、なんとなく気になってしまった。
「は、はい。初めまして。それで、霊力関連の新しい検査をするということで、こちらに来たのですが……」
「ええ。それについてなんですが、少しおかしなこともするかもしれませんけれど、そのあたりを了承していただくために、こちらの『合意書』に拇印を押していただくことになっています」
妖魔というのは変わった能力を持つ者もおり、特に、人に憑くタイプでは、その能力が奇妙な変化を遂げがちだ。
今から思い返せば、この『合意書に拇印を押す』という行為が、この妖魔の能力の成立条件なのだろう。そうすることで、合意書の内容を守らせる。そういう類の能力。
普通にやれば警戒されて能力を発動できない。
だが、この時点で、先輩を含めそれなりの数の者がこの男の術中にあった。
この男は本当に退魔連合本庁の職員ではあるのだろう。だから、契約関係の書類も、一目でわかるような無茶な条項さえなければ、捺印させるができたのだ。
リウはこの時、それでも、一通り、合意書の内容を検めた。
そして……
「あの、『検査に対し協力的であることを求める』っていうのは……」
「ああ、それはですね……」
男の説明は今思えば、嘘だった。
重要なのは書面の内容だけで、その補足として語られた内容にまで、彼の能力は関知しないのだろう。
この時は、『巫女は霊力によって大人の男より強いので、これに力づくで反抗されてしまってはかなわないので、そこを保証するための条項ですよ』と説明された気がする。
他にもいくつかの『不自然に感じる、解釈自由度の高い文言』について質問した。
だが補足されると納得できるものばかりで、何より、先輩に言われて、神社の他の職員たちもまったく警戒しない様子でここまで送り出してくれたものだから、リウにはこの時点でもう、この男性を疑う気持ちというのが、薄かった。
結局、リウは拇印を押してしまい……
……よくよく思い返せば、この時すでに、頭の中に『何か』が入っていた。
だが、それを認識できない契約が結ばれていた。
◆
「じゃあ、袴を脱いで、両脚を大きく開いて、前屈をしてくださいね」
「え、ぬ、脱ぐんですか……?」
リウは戸惑った。
裏堂の中には男性と二人きり。その状態で袴を脱ぐ。袴の下にはふんどしを身に着けているが、かなりお尻に食い込んでいて後ろから見るとほとんどお尻は丸見えだし、前だって、キュッと絞めていて、あまり隠れていない。
その状態で両脚を大きく開いて前屈──リウはさすがに恥ずかしさが勝って、思わず抵抗しようとした。
だが……
「【検査に対し協力的であることを求める】」
男の声がかかると、リウは頭に、ぼやーっと何かが響くような感覚を覚えた。
「リウさん、必要なことなんです。協力していただけませんか?」
「うう……わ、わかりました……」
納得できなかったし、恥ずかしかったが、『協力はしなければいけない』ので、リウはしぶしぶ、袴を脱いだ。
しゅるりと緋袴を落とすと、真っ白な白衣とふんどししか残らない。
ふんどしはわずかに前に布が垂れてはいるものの、股間を隠すには心もとなかった。
「では、脚を開いて──リウさんなら、180度開脚ができますよね」
「はい……」
言われた通り、その場で脚を開き、180度の開脚をする。
そうして、ちらりと男性を窺ってから、『早く』という感じで手ぶりをされたので、覚悟を決めて前屈した。
大きな胸がつかえて上半身はペタリとつかない。
だが、お尻は丸見えになってしまい、隠すこともできない。
男性はリウの背後に回ると、リウの尻を撫でた。
「ひゃっ!? あ、あの、今のは──」
「検査に必要なことですので。少しくすぐったいかもしれませんが、我慢してくださいね」
「──っあ、わ、わかり、ました……」
下唇を噛んで、くすぐったさと羞恥に耐える。
男性の手はやたらとねちっこく、リウの尻を撫でまわした。
ただ撫でているだけ──とは、到底言えない。愛撫が目的としか思えない触り方だ。
邪悪な意思を感じてリウが「これは何に必要なんですか」と問いかける。
すると、
「【検査内容について、詳しい説明を求めてはならない】」
契約書に確かにあった文言が語られ、リウの頭に、また、可聴域を超えた低音でも聞かされているような、不思議な感覚があった。
そうしてリウは、口をつぐんだ。検査内容についての説明は求めてはならないからだ。
男性はしばらくリウの尻を撫でまわしたあと、
「お尻が温かくなってきましたね」
「……うう……」
「それでは、次の段階に移りますね」
「あの、何を──ひっ!?」
ふんどしがずらされ、尻の穴に冷たい空気が触れた。
抵抗をしようと考える間もなく、お尻の穴に何かが突っ込まれ……
突っ込まれたものから、ゼリー状の何かが、お尻に注がれる。
「あの、あの! な、なに、何をしてるんでしょうか!?」
「うーん、まあ少しぐらいなら教えてもいいか。これはね、霊力の属性や量を見るための溶液を注入しているところなんですよ」
これもたぶん、嘘だった。
『溶液』はどんどん注入され、リウの腹が膨らみ始める。
なんでこんなことをされているのかわけのわからなさから頭に?を浮かべ、苦しくなっていくお腹のせいで脂汗を流しながら、リウはただ、黙って、耐えた。動かず、脚を閉じることもせず、検査に協力し続ける。
容赦のない注入がリウの体感時間で五分は続いたころ、ようやく、『溶液』の注入は終わったらしい。
お尻の穴から注入器が抜かれる。
「っ、う、ううう……!」
その瞬間、漏れそうになり、リウは歯を食いしばり、肛門を絞めた。
「お、説明し忘れていてすみません。私が許可するまで、そのまま我慢でお願いしますよ」
リウとしては背後に人がいるのにお尻の穴から何かを出すのが嫌だ、ということで反射的に耐えただけだった。
「じゃあ、栓しますね」
「へ? ──あ、ぎィッ!?」
肛門に何かがねじ込まれる。
太い。さっきの注入器の比じゃない。人の指何本分かあるだろうか? お尻の穴が、みっちりと広げられている感覚……
「少し太かったですけど、太い方が抜けにくくていいですね」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……ふううううう…………!」
リウは呼吸を繰り返し、お腹の中でうごめく『溶液』と、これまでの人生で一度もなく、想像さえしていなかったほどに肛門を広げられた苦痛と、戦っていた。
「じゃあひっくり返しますね」
男性の声も聞こえてはいなかったと思う。
しかし、お構いなしだった。男性はリウの腹の下に手を差し込むと、そのまま持ち上げ、リウの上下をひっくり返した。
突然お腹を圧迫され、『どしん』とひっくり返されて床に捨てられたリウは、その衝撃と戦うのに必死に呼吸を繰り返し、ひたすら天井をにらみつけた。
その隙に、リウの白衣がはだけられ、大きな胸がさらされていた。
「大きなおっぱいですね」
「ふーっ……ふーっ……ふーっ……!」
「余裕ありませんか。リウさん、実はね、私、もっと幼いころのあなたに会ったことがあるんですよね。いやあ、その当時から結構なものをお持ちでしたが……今は本当にすごい」
男はリウのサラシを解いた。
退魔戦闘用の妖力のこもった攻撃に対する防御は、このように優しくほどかれる時、なんの抵抗も示さない。
リウの胸が空気の中にさらされる。
仰向けで寝転がっているというのに、その乳房は山のようにしっかりと形を保っていた。
だが一点──
「リウちゃん、陥没乳首なんだねえ」
リウは歯を食いしばって顔をそむけた。
リウは胸の大きさそのものもコンプレックスだが、何より恥ずかしく思っているのは、その乳首が陥没していることだった。
親にさえもバレないように細心の注意を払っている陥没乳首。それが今、リウにとっては今日出会ったばかりの中年男性の前にさらされた。
「勃起させていこうね」
男性がリウの乳房に掌を押し付ける。
「すっげえ弾力」
「……ッ」
リウはすでに真っ赤だった顔を赤くする。
お腹の苦しさもどこかへ吹っ飛ぶぐらい、恥ずかしかった。
男性は到底検査とは思えない手つきでリウの胸を揉み、それから、乳輪を人差し指でなぞる。
くるくる、くるくる……しばらく乳輪のざらつきを楽しむように指先を動かし……
唐突に、乳首をほじった。
「っあああ♡」
「リウちゃん、乳首弱いんだ。それとも、お腹の薬が効いてきてるのかな?」
「く、すり……?」
「おっと。検査内容についてはお答えできないんだった」
この時、リウが肛門から注入されたゼリーのような『溶液』には、二つの作用があった。
一つは媚薬作用。これは肉体に影響するものだ。
そしてもう一つは霊薬としての作用。その副次的効果で、性感が高まるというものがあった。
男性はリウの乳首をつまんで、引っ張ったり、伸ばしたりする。
あまつさえ、口を近付けて、吸い始めた。
「ちょ、っと……!」
リウは慌てて両手で男性の頭部を押しのけようとするが──
「検査に協力、お願いしますね」
顔を上げた男性にそう言われると、抵抗しようとした手が止まってしまう。
中途半端に手を浮かせたまま、リウは乳房・乳首への愛撫を受け続けた。
もう片方の乳首も無理矢理ほじくり出され、両方の乳首を刺激される。
リウは、パチパチと頭の中で電気が弾けるような感覚を覚えていた。
それが何かはわからなかったが……
「リウちゃん、おっぱいでイきそうなんだ」
「…………へ」
「いいよ、イッても。ほら──」
男性の責めが早く、強くなる。
リウは頭の中で電気が弾けるような感覚を感じながら、脚をばたつかせ、下腹部に力を入れて、どうにかその感覚に抗った。
(絶対に、嫌……!)
検査でイかされること。この男にイかされること。人前でイくこと。すべてが嫌だった。
だから全力で抗う──けれど。
「っううううう……!」
快楽に抗おうと力を入れた下腹部。そこで、注入された『溶液』がぐるぐると回る。
目いっぱいに広げられた肛門が、器具のせいで閉じられない。栓を必死に締め付けてるだけで、シワが完全に伸びてしまっている。
お腹が熱い。どくんどくんと下腹部がうずく。
おっぱいが痺れる。乳首を刺激されるとガクガク体が震えて……
「っああああああ♡♡♡」
リウは、乳房でイかされてしまった。
男性がリウの乳首から口を放す。
「お疲れ、リウちゃん。イけたね」
「っあ……お、終わり……?」
一体どういう意味のある検査かはわからなかったが、これで解放される──
お腹が苦しい。おっぱいが変だ。お尻の穴だってこのままじゃおかしくされる。
とにかく解放される。そうしたらようやく、お腹の中の苦しいのを出して──
「いや、終わらないよ」
「…………え?」
「次の段階に移るからそうだな……」
男性は『今、手順を考えています』という様子で考え込み、
「……リウちゃんは、乳首でオナニーしながら、脚を閉じないように、待機しててね」
その意味を問うことも、それを拒否することも、リウにはできなかった。
何せ、契約書に捺印してしまっているのだから。
◆
「っぐ♡ ひっ♡ ひいいい♡」
「お、またイけたね。乳首でイくの、うまくなったね」
仰向けにされて、脚を閉じることも許されないまま、リウは自分の乳首をいじっていた。
最初は弱弱しくいじっていたが、『指導』が入り、『協力的ではない』ということで、自分の乳首を全力でいじめさせられている。
体が熱くて、乳首は驚くほど感じやすかった。
ついにふんどしもはぎ取られて丸出しのおまんこが、おっぱいの向こうでカクカク上下に跳ねて、汁を吹いているのが、リウにもたまに見えた。
そのおまんこに顔を近付けた男性は、リウのおまんこに、何か細長い棒を入れていた。
その棒は処女を傷つけないように(処女を失うと霊力量が落ちるの)しながら、リウの子宮をいじるためのものだった。
細長い棒が自分の一番深いところで『コリコリ』と赤ちゃんのための臓器をいじっているのがわかる。
しかも、片手でそれをしながら、男性のもう片方の手は、リウのヘソの下をいじっていた。
その場所、皮膚と脂肪と筋肉の下には子宮がある。
男性は赤紫に輝く霊力を指先にまとわせながら、リウの下腹部に何かの印を刻んでいるところだった。
印が刻まれるたび、リウはどんどんイきやすくなる。
そもそも、人差し指と中指で、中を細い棒でいじられている子宮をお腹の上から押し込まれていて、子宮がさっきからとてつもなく気持ちよくてたまらなかった。
無防備にヘコヘコと腰を揺らしながら、男性の前で無防備にイかされまくっている。
しかも、自分で乳首オナニーをしながらだ。
(私、何、させられてるのお……?)
快楽で痺れた頭では、自分が何をさせられているかわからない。
ただ検査に協力をしているというのはわかっているけれど、この検査がいったいどういう意図のものかは質問できない。
何もわからないまま、ただただ、『協力』している。
「ふー。リウちゃん、もうすぐ終わるからねー」
「ひぎっ♡ ふぐうっ♡」
「ここを書いて──はい、おしまい。それじゃあ……」
男性が、子宮内をいじる棒から手を放し、リウの背中の下に、手を滑らせた。
そうして脊髄の間に中指を差し込むように手を鉤状にしてから、リウの腹部の横に膝立ちになり……
「出そうか」
「はひっ?」
背中を持ち上げながら、下腹部を押し込んだ。
「あっ」
リウは電撃が脊髄を通って頭にぶち込まれるような感覚を覚える。
持ち上げられた下半身。とてつもない快感が来る。子宮を潰されながら脊髄をぐりっとやられている。
下半身がカクカク震えている。震えが大きくなっている。
(これ、だめ、がまん、しないと、私……)
そう考えるだけで精一杯で、我慢なんかしようもないまま、『その時』が来た。
「おっ、おおおおおおおおおおお♡♡♡」
子宮押し込み、脊髄刺激の快楽が、リウを襲う。
腰がすさまじい速度で上下運動を繰り返し、汁が噴水のようにプシャアアア! と股間から飛び出した。
乳首オナニーも辞めていいと言われていない。男性の手と、自分の手で、快楽の後押しをしていく。
そして……
リウは、お尻で、『むり、むり』という不吉な感覚を覚えた。
お尻の栓が抜けかけている。
「おっ♡ あおっ♡ おおおおおっ♡」
慌てて止めようと思った。
でも両手は乳首オナニーでふさがっている。
だからリウにできた抵抗は、多少、肛門に力を入れて、自分の下半身をにらみつけるぐらいだった。
もちろん、なんの意味もなかった。
すぽーん、と音を立てて、お尻の穴に突っ込まれた栓が飛んでいく。
少しだけ遅れて、お尻の中から、『溶液』が飛び出した。
それは固い、ピンク色がかった透明なゼリーだった。
飛び出すごとにお尻が焼けるような快楽がある。
(??????????)
脳味噌が弾ける感覚の中、わけもわからず、リウはゼリー排泄絶頂を繰り返す。
毎秒数回の絶頂はリウの最後に残った判断力・思考力をすっかり焼き切り、見事な肉体をただ快楽を放出することだけに使わせた。
腰が跳ね、乳房が躍り、乳首が硬くなる。
ゼリーが出て行く。あんなに入ってたんだ、とどこか客観的にリウは思った。
おまんこが、馬鹿になってる。液体が出て、止まらない。頭が痺れる。息ができない。
ゼリーの排泄はたぶん、実時間で言えば一分もなかった。
でもリウはこの間に自分の人生が二、三回は終わったように思えてならなかった。
ガクガク震えながら、突き出すように持ち上げた股から、おしっこが出ているのが見えた。
リウは『それが何か』わからなかった。思考はとっくに快楽で焼き切れている。
「今日はこのぐらいにしておこうか」
男性は、リウの下腹部を撫でながら言った。
へそのすぐ下、子宮のある場所と思しきそこに刻まれた紋様は、毒々しい赤紫色で、静かに発光していた。
意匠は……
……蛇。花に絡みついた蛇を思わせる。
「じゃあ、契約書に書いてもらった通り、【検査内容について一切言葉にしないこと】。いいね」
声を出せるほどの元気は残っていなかった。
男性は、すりすりと、リウの下腹部を撫でながら、
「次回の検査は明日だから。また同じ時間に、ここにおいで」
男性が去って行く。
リウは、しばらくイキッぱなしで戻れず、荒い呼吸を繰り返すだけだった。
◆
大変な目に遭ったし、後始末も大変だった。
ところがリウは目覚めて裏堂の片づけをしている間に、検査の内容について、その詳しいところを一切忘れてしまっていた。
一切言葉にしない──その契約は、リウ自身が頭の中で、自分がされたことの言語化をすることさえも禁じた。
その結果、リウの中には言葉にならない『嫌だな、明日も同じ検査か』というようなもやもやした気持ちを残すのみで、その内容の詳しいところを記憶として定着させられなかったのだ。
もはやこの時点で、勝負はついていた。
男性の歪んだ欲望と、異常なまでの下準備。退魔連合本庁から来た職員という立場さえも、あるいはこのために獲得したものだったのかもしれない……
それだけの異常な執着を前に、リウが普段しているような『対妖魔』のノウハウなど、無意味だった。
「リウちゃん、今日も検査をしていこうね」
「……はい。よろしくお願いします」
裏堂で検査が始まる。
そこから一か月、リウは男性のおもちゃになり続けた。
自らお尻の穴を広げて待機し、男性が色々なものを突っ込むのを無抵抗に受け入れ、お尻の穴で何度も何度もイかされた日もあった。
また別な日には両脚を広げて自らおまんこを開き、男性をアシストしながらクリトリス開発を受けた。
ブラシでクリトリスをこすられ、尿道に何かを入れられて強制勃起させられ、刺激され続けた。
あまりの快楽にリウは泣きながら謝罪したが、男性がクリトリス調教を辞めることはなかった。
あるいは違う日には乳首とクリトリスに紐を縛られ、その紐を『リード』にして神社の中を連れ回された。
脚を閉じられないように足首と足首の間に棒を入れて拘束され、両腕を髪の毛で後ろ手に縛られて、がに股での散歩だ。
そんな状態でうまく歩けるわけがないが、男性について行けないとクリトリスと乳首の根元が締め付けられ、引っ張られる……
リウはマン汁を点々と垂らしながら、必死に男性の散歩についていくしかなかった。
神社ですれ違う職員・巫女たちも、リウの様子を見ても、特に『おかしい』という態度ではなかった。
『検査中ですか? お疲れさまです』と男性に軽くあいさつし、リウには普段通りの親しさで声援を送る、その程度。
この時点で男性はすでに神社の中を掌握していて、なんらかの契約を全員と結んでいたのだろう。
リウもリウで何か異常さに気付ければよかったのだが、気付けなかった。
あとから知ったことだが、契約書には、数日に一度、条文を書き加えられるようだった。
そのせいでリウもだんだんと自分がされていることはあくまでも検査だと心の底から信じるようにされていった──恥ずかしいし、つらいし、屈辱なのは、検査であろうが変わらないが。
さらに数日が経つと、リウの衣服まで変えられた。
巫女装束の上──白衣は腋や胸、腹部が出るようなデザインにされる。
緋袴は大胆に改造され、腰の前後にぴらりとした緋色の布が垂れさがるだけのものにされてしまった。
その大胆な衣装替えはどうにも、リウだけに適用されているようだった。
他の巫女たちは普通の巫女装束を着ている中、リウだけが『特別』な巫女装束。
どうにも『力が特に強い巫女は専用の衣装を』みたいな説明をされたが、そんなわけがなかった。
男性の狙いは、明らかにリウだった。
リウを辱め、なんらかの目的で肉体を改造し、何かをしようとしている。
男性そのものの目的と、それに憑いた妖魔の目的があるのだろう。
リウは戦いを続けた。
戦いそのものは、問題がなかった。ただ、改造巫女装束姿を人に見られるのが恥ずかしかったため、これまで以上に人目に気を払っての戦いにはなった。
戦いのあとには、男性による『検査』が入った。
「今日は何体の妖魔を斬った?」
「あおっ♡ おっ♡ よ、四体、ですっ♡」
『検査』は報告を兼ねて行われた。
この時、リウは両腕を頭の後ろで組み、腰を突き出すようにしながら、男性の指をまんこに受け入れつつ報告することが義務付けられていた。
恥ずかしいのは変わらない。快楽がつらいのも変わらない。だが、そのおかしなことに、疑問を抱くことはできなくなっていた。
「こないだから数えてもう三十体かあ。すごいねえ、リウちゃん」
「あ、ありがとっ♡ ございま、しゅ、ううううっ♡」
リウは手マンでイかされる。
下腹部に刻まれた紋様が輝きを放った。
「もうすぐ『産める』ねえ」
男性はリウの紋様を見ながら言う。
準備が整いつつあるようだったが、この時のリウには、そんなこと気にする余裕はなかった。
「じゃあ、適度な運動で体を休めようか。ケツ穴バイブスクワット百回三セット、やっておくこと。いいね?」
「はいいいいい♡」
男性はリウをもう一度手マンでイかせると、去って行く。
このころ、男性はリウに直接触れる機会を減らし、何かの準備を進めていたようだ。
そもそも、この段階になれば、リウは、男性が目の前にいなくとも、男性の命令に『協力』するように、すっかり意識が造り替えられていた。
以前にもらった太く長い、黒いバイブを床に立てる。
しっかりとした直径があるバイブは、床に立てても簡単には倒れない。
リウはその先端に尻穴を当て、腰を沈めていく。
「おほおおおお♡」
場所はこの退魔支部の中庭にあたる場所だ。
仕事中の巫女・職員がそこらの廊下を歩き、リウの姿を目に留め……
「相変わらず業務熱心ね」
ケツ穴バイブスクワットでイきながら喘ぐ少女を、微笑まし気に見て、そう言うだけだった。
◆
すっかり体と意識を造り替えられたリウは、その後も任務をこなしていった。
そうして倒した妖魔が百体にも上ったころ──ようやく、『準備が整った』ようだった。
リウは『普通の巫女装束』を着て出陣する。
それは『男性がリウに関わる以前の状態』にすべてがリセットされているからだった。
すべて──記憶が、リセットされていた。男性の残した影響が、リセットされていた。
だがしかし実際に時間は経っている。それは、『リセット』を受けた全員の脳内で、都合よく解釈されているようだった。
そして、リウの体の状態もまた、リセットされていない。
リウは清く、なんの改造も受けていない肉体のつもりで、『その妖魔』に相対した。
そうして、すべて思い出させられた。
この妖魔から受け続けたおぞましい調教。意識、肉体、霊力回路の書き換え。
自分がこの瞬間に敗北するために仕込まれていること。
霊力を出そうとするたびすべてが快楽に変換される改造のせいで、まともに刀も振れない状態であること。
男性の姿を見ただけで下腹部がうずき、使い込まれた尻穴が、調教されきった乳房が、クリトリスが、尿道までもが、震えて、快楽をよこす。
「なぜ……術を、解いた……♡」
リウはここから勝つ糸口を探るために、質問する。
男性は──下半身が蛇のようになった、でっぷりした中年男性は、少し首をかしげ、
「ああ、『契約』の方かあ」
リウの体への改造ではなく、リウたちの認識への改竄──『契約書に捺印する』ことで書き換えていた意識、記憶、認識をなぜ元に戻したのか、それを聞かれているのだと理解したようだった。
男性は考え込んでから、答える。
そこには『絶対に勝利する準備を整え、その時を迎えた者』特有の驕りがある。──リウが逆転する糸口が、確かにあるように見えた。
「単純に、力のキャパの問題だねえ。複数人に『不自然』を呑ませる契約を続けるのは疲れるから、だんだん契約は破棄していって、最後に君だけ残したんだよ、リウちゃん♡」
男性が近付いて来る。
リウは太刀を持ち上げられないまま、男性の接近を待った。
「君の体に刻んだ『契約』は残ってるだろう? いろいろな人とした『契約』を破棄したから、君に力の全部を注げるんだよ」
「なぜ、私の意識まで、戻した」
「それはね」
男性の手が伸びてくる。
リウは避けようとした。だが、太刀は手放さなかった。
太刀が動かず、避けられない。
男性に、白衣の襟首を掴まれ、持ち上げられる。
白衣がはだけ、中の、サラシに包まれた乳房が覗いた。
「この方が楽しいからだよ」
男性が、リウの白衣を破り捨てる。
リウが地面に尻もちをついた。──その衝撃で、イく。
男性は蛇のような下半身をすべらせ、リウの足首を掴み、持ち上げた。
そうして、腰の後ろから複数の蛇触手を出すと、リウの緋袴を破り捨てていく。
ふんどしを指で丁寧にずらして、リウのまんこを晒した。
瞬間──
「──シィッ!」
リウは、一気に霊力をみなぎらせて、太刀を下から上へと振るった。
快感に変換される。だが、霊力そのものが消えているわけではない。
だから一瞬、一撃だけならば、耐えられる──これが、リウが、持ち上がりもしない太刀を、手放さなかった理由だった。
唯一の勝機を狙って放たれた一閃は、男性を下から上へ──左右真っ二つに両断した。
……そう見えた。
だが、それは、予想図にしか、過ぎなかった。
リウの太刀は、リウの意思に反して、男性の体に触れる前に、止まっていた。
男性が、ニィと笑う。
「『検査に対し協力的であることを求める』」
「………………ふっ……ふっ……ふぅ~…………」
霊力を使ったせいで、快楽が来る。とてつもないものが、下腹部から、溢れ出そうとしている。
息を整えて、『その時』を引き延ばそうとした。
「削除したのは追加の条項だけで、最初の条項はまだ生きてるんだよ、リウちゃん」
「ふぅっ……ふぅっ……ふぅううううう………………──う」
リウはそれでも太刀を放さなかった。
持ち上げることはできなかったけれど、手放さなかった。
まだ抵抗の意思は死んでいない。必ず、斬る。そう思って、男をにらみつけた。
抵抗は、以上で終わりだった。
「ううううううううううう♡♡♡」
足首を掴まれてぶら下げられたリウの股間から、噴水のように液が飛び散る。
男性はジタバタ跳ねながらイくリウの姿を見て、笑う。
「じゃあ、さんざんとっておいた処女をもらおうかなあ」
やめろ、と言うことさえできなかった。
男性の股間から蛇のようなものが持ち上がり、それは蛇行しながらリウの膣に触れる。
そして一気に貫いた。
「んうううううううううう♡」
子宮にゴツンと叩きつけられるほどの勢いで挿入される。
処女が破られた。だが、痛みは一切なく、体が跳ね、汁がいくらでも飛び散るほどの快楽がリウの頭を焼く。
それでもリウは、太刀を手放さなかった。
ごすん、ごすん、ごすん、と乱暴に膣を抉られながら、リウは男をにらみつける。
蛇が増えて、今度は、リウの尻の穴に突っ込まれた。
「あがあっ♡」
「うーん、いい霊力だ。ここまで我慢したかいがあったよ」
「あぎっ♡ ひぎイッ♡」
「リウちゃん、おじさんはね、リウちゃんのこと、子供のころから知ってたんだよ。子供のころから、デカパイだったよね」
蛇のような触手が伸び、リウの乳房を締め上げ、陥没乳首をほじくり出し、噛みつく。
牙から注入される『何か』が、乳首を燃えるように熱くし、リウの股間から出る汁の量を増やした。
「あの頃から才能ある退魔巫女だったから手出しもできないし、あきらめようと思ったんだよ。それでもなるべく近くにいたくて、退魔の本庁職員になって……あきらめたと思ったんだよ。でもさあ……チャンスが来たら、ねえ」
乳房の奥が熱くなり、何かが上っていく。
蛇が乳首を噛みながら引っ張るようにすると、『熱』が乳首に向けて集まり──噴き出た。
蛇の口の隙間から零れる白い液体は、母乳だった。
「それに、リウちゃんの霊力は、妖魔にとってもごちそうだから。利害が合っちゃったんだよね。おじさんはリウちゃんの体が欲しい。妖魔は──リウちゃんの、胎が欲しい」
ごすっ、ごすっと殴るような音が子宮から響く。
リウは話を快楽のスパークの中で聞いていた。思考力は落ちている。だから、理解するまで時間がかかった。
それはつまり。
(妖魔の子を産まされる……!?)
そのための、肉体改造だった。
「っああああ♡」
リウは──
太刀を捨てた。
そして股間に入った触手をつかみ、引き抜こうとする。
だが、リウ自身の血と愛液でぬめぬめになった蛇触手は、滑って、全然、掴めなかった。
「やだっ♡ やだああ♡」
「お、いい反応。おじさん、もう出ちゃいそうだよ」
「やらああああ♡」
尻を、乳房を、乳首を、クリトリスを、そして膣をまんべんなく責められ、女の子なみの力しか出せないまま、リウは抵抗を続ける。
しかし無力だった。
かぷり。
子宮口に、何かが噛みつく。
そして──
「っう、うううううううう♡♡♡」
噛みついたものから、どろりとした液体が、子宮に向けて注がれた。
しっかり子宮口に牙を立てて、一滴も漏れないように、注がれる。
「ううううう♡ うううううう♡」
「最強の退魔巫女──なんて呼ばれてたっけ? いや、泣いてる顔は普通の女の子だねえ」
「うううう……!」
中出しされ、下腹部に刻まれた紋様が輝いている。
リウは太刀を探した。
だがそれは、いつの間にか蹴られて遠くへと行って、もはや手が届く場所にはなかった。
「妖魔の方は子供を産んだら用済みみたいだけど、おじさんは、リウちゃんが若くてかわいい限り、いくらでも犯してあげるからね♡」
度重なる絶頂。中出しされた絶望。足首で吊られているせいで、頭に血が上っている。
中出しをしたばかりだというのに触手はまたリウの中を犯し、尻の穴の中でも暴れ回っている。
こんな乱暴に、しかも妖魔に犯されて、リウは感じるような体にされてしまっていた。
処女を失った巫女は、『栓』を失った風船のようなものだ。
霊力は溜まることは溜まるが、今までのようには溜まらない。全体の量が減れば、出力も減る。
ただでさえ『契約』に縛られてどうにもならなかった相手に、ここから勝つ可能性は──
(──ない)
皆無。
リウは、このまま犯され、おもちゃにされ、飽きたら捨てられるのだと、理解した。
理解して──気絶した。
「ありゃ」
失神し失禁するリウを持ち上げ、男性は微笑んだ。
「なんていうか、かわいそうになあ。本当に──」
男性は肩を揺らして笑い、
「──こんなデカパイ恵体に生まれなかったら、目をつけられることもなかったろうに」
リウの体を責め、称えた。
◆
(…………あ、れ)
リウは暗闇の中にいた。
腕が動かない。
脚が動かない。
何かに捕まえられている。生暖かい、ゴムのようなもの。それに、腕と脚が、ほとんど付け根まで埋まっているようだった。
そして、
「お? あ、ああ? あお、お、おおおおおおおお!?」
すさまじい快楽に、股間から汁が飛び散る。
口には何かが噛まされていた。やはりゴムのようなもの。それを力いっぱい噛みしめながら、リウは唐突な快楽に耐えようとする。
だが無理だった。
わけがわからなすぎて、どう耐えていいかわからない。
(??????)
何が起きているのか──
「お、アッ!?」
リウは……
突き出されるようになった自分の股間。
そこから、蛇の下半身を持つ、赤子のようなものが……
産まれているのを、見てしまった。
「………………」
絶句、放心。
その時、リウが暗闇に目が慣れて、周囲の光景がなんとなく見えるようになっていく。
そして、絶望した。
先輩がいた。
同僚の巫女がいた。
みんな、腕と脚を根元まで『肉の柱』に呑まれて、股間を触手で犯され、あるいは妖魔を出産させられていた。
産まれたばかりの妖魔は、自分を産んだ『母』の体を這い上り、乳首を吸っている。
あるいは、遊んででもいるように、『母』やそうではない女性の尻穴を犯したり、クリトリスを刺激したりしていた。
「あれ、リウちゃん、今日は『正気の日』?」
「おっ!?」
天井からぶら下がって目の前に来た男性から、リウは反射的に逃れようとする。
だが拘束されていて、できなかった。
「正気なら、改めて言っておくね。リウちゃんのお陰で、リウちゃんのいた支部は落とせたよ。ありがとね」
「………………!?」
思い出した。
敗北し、妖魔を産まされ……
自分が産んだ妖魔が、自分のいた支部を襲った。
リウは妖魔を胎に入れた状態で神社に捨てられ、そうして神社の中に入ったタイミングで、産まされた。
その混乱を突くように、外からも妖魔が襲撃をし……
リウの支部は、壊滅したのだ。
リウのせいで。
「いやあ、これで勢力図が変わるねえ。妖魔の時代が来るよ。ありがとね、リウちゃん♡」
「うあああ……ああああ…………ああああああああ!」
「あ、また狂っちゃった? いいよ。おやすみ」
リウは涙を流し、口の中に詰め込まれた枷を噛み千切ろうとした。
だが、できなかった。ただの女の子──多少の霊力はまだ残っているとはいえ──では、この枷は噛み千切れない。舌を噛むこともできない。
手足も肉の柱に埋めるように拘束されていて、何もできない。
ただ、犯され、産まされるだけの、未来しか、リウにはない。
「ああああ…………」
リウはただ涙を流した。
どうにかできるタイミングは、あっただろうか。
気付いて、対策できるような分岐は、どこかにあっただろうか。
……たぶん、ない。
だからリウは泣くしかなかった。
結局こうなるのなら……
彼女の努力でどうにかなる未来など、最初からなかった、ということで。
リウは最初から、負けるために生まれた、無力な女の子でしかなかった、ということ、なのだから。