幼馴染のユキは可愛くて心の優しい魅力的な少女だった。
恐らく同年代の男子のほとんどが彼女に好意を寄せていた筈だ。
それは俺も同様で、5歳くらいの時にはもうユキに恋をしていた。
だから、小学校にあがり、ユキが男子から意地悪されるようになると、全力で守ってあげた。
男子に泣かされていたユキが、俺の顔を見た瞬間安心した表情を浮かべる。それが好きで、自分より身体の大きな子相手にも立ち向かう事が出来た。
彼女が『いつもありがとね』と笑顔を向けてくれる度に心が満たされていた。
俺は自分がユキにとってのヒーローだと本気で思っていたのだ。
────ヒーローどころか男ですらないというのに。
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俺は10歳くらいまで自分の事を本気で男だと思っていた。
女の子達とおままごとをするより男の子達とサッカーをやっている方が好きで、日曜の朝にあるテレビだって魔法少女のアニメではなく、カッコいいヒーローモノを楽しんで見ていた。
両親はそんな俺の状況に早い段階で気付いていたらしく、学校に説明して男子として扱うようお願いしていたらしい。
先生は俺を「ヒカリくん」と君付けで呼び、男女でグループを作る時など必ず男子として数えていた。
俺だけ職員用トイレを使用するよう言われたり、着替えを皆と別の教室でさせられたりと気付く余地はあったのだろうが、周りの人間が全員男子として扱っていたから、自分の性別に疑問を持つ事はなかった。
自分が女だと知ったのは小学4年生の時。
成長期を迎えた身体が女の子らしく変化してきた頃だった。
短髪にしても女の子らしさが隠せず、胸も膨らみ始めた俺を見て両親は真実を話してくれた。
驚きはあったが、正直どうでもいい気持ちだった。
翌日、先生から俺の性別についての説明がクラスメイトに対して行われ、それから俺は女子として生活する事になった。
仕方ない事だが仲の良かった男子は離れて行き、女子は気持ち悪がって俺を受け入れてはくれなかった。
だが、ユキだけは何も変わらず俺の隣にいてくれたからそれだけで十分だった。
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中学生になった俺はセーラー服を着て学校に行かなければならなかった。
少し女装しているような気分で落ち着かなかったが、両親の喜んだ顔を見たら、まあいいかと受け入れられた。
美しく成長したユキと並んで登校し、教室でもずっと一緒にいた。
中学は小学校のすぐ近くにあったから、顔ぶれが変わっておらず、相変わらず俺は異物として扱われたが、気にもならなかった。
ユキも俺以外の友達がいなくなったが『ヒカリを悪く言う人達と仲良くしたくないからいいもん』と拗ねた顔で言った。
その言葉が凄く嬉しかったし、その顔が死ぬほど可愛いと思った。
ユキへの恋心を再認識したのもその瞬間だった。
高校ではユキに教わりながらお洒落をするようになった。
髪を伸ばして薄く化粧をした俺を見てユキは可愛い可愛いと大はしゃぎしていた。
ユキの方が100倍可愛いよ、と言ってあげると顔を赤くしていて眼福だった。
その時はユキの反応を大袈裟だと思っていたが、半年後の文化祭のミスコンで俺は何故か優勝し、ユキも『当然だね!』と喜んでいた。
こんな無愛想な奴の何がいいのかと疑問だったが、ユキ曰くクールな感じが男子にも女子にも人気なのだとか。
因みに当のユキも準グランプリに選ばれており、その魅力は健在だった。
高校生活は中学時代と比べるとずっと楽しかった。
何人か友達も出来て、毎日笑いが絶えなかった。
二年の時に俺がユキに告白して、恋人同士になると、多くの人が気持ち悪がらず祝福してくれた。
初恋が叶った事と同じくらいそれが嬉しくて、涙が出てしまったのを覚えている。
本当に良い思い出だ。
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俺とユキは一緒の大学に合格し、互いの両親を説得してルームシェアする事にした。
8年くらい女として生活している俺だが、性自認は男のままだ。
だからユキとの共同生活は色んな意味でドキドキしてばかりだった。
毎朝ユキに起こしてもらい、彼女の料理を食べ一緒に講義を受ける。
部屋に帰ると一緒に料理し、夜までソファに並んで座ってテレビを見る。そして同じベッドで手を繋いで眠るのだ。
ユキの『おはよう』で一日が始まり、『おやすみなさい』で終わる。
それが凄く幸せに思えて、毎日が満たされていた。
──その幸せが終わったのは入学してから一ヶ月くらい後の事だった。
★
ゼミの食事会があるとかで夕方に出掛けて行ったユキ。
彼女が部屋に帰って来たのは翌日の朝だった。
フラフラとした足取りで玄関から入って来た彼女は俺の顔を見た瞬間泣き出した。
しばらく俺の胸の中で泣き続けたユキは、少し落ち着くと言葉を詰まらせながら話し始めた。ユキが語った内容に俺の頭は真っ白になった。
食事会は21時頃まであり、暗くなっていた事からゼミの男性3人が車でユキを近くまで送る事になったそうだ。
──だが、彼等はそのままユキを家に連れ込み、乱暴した。
詳しくは語ろうとしなかったが、一晩帰してもらえなかったのだ。
そこで何があったのか聞かなくても分かる。
俺の最愛の人は3人がかりで襲われ、犯されたのだ。
それを想像した瞬間、俺は強い怒りに支配され冷静さを失ってしまった。
自分をユキのヒーローだと勘違いしていた俺は、大人を頼るという選択をせず、自分の力だけでユキに酷い事をした屑どもに復讐しようと考えたのである。
ユキに男達の家を聞き出した俺はただ怒りのままに、部屋を飛び出した。
男達を殴り飛ばし、怒鳴り付け、後悔させる。そんな事を考えていた気がする。
本当に馬鹿だったと思う。
飛んで火に入る夏の虫というやつだ。
──俺は復讐なんて出来ず、当たり前の結末を迎えた。
俺は碌な抵抗も出来ずに男達に押し倒された。
唇を奪われた。
ユキとすら恥ずかしくて出来なかったその行為を男達はあっさりとしてきた。
胸を揉みしだかれた。
豊かに育ったそれを男達は鷲掴みにし、好き勝手にもてあそんだ。
ブラジャーを剥ぎ取られ、乳首を吸われた。
両手で男達の肉棒をしごかされた。
ショーツを脱がされ陰毛を撫でられた。
女性器を広げられ陰核を舐められた。
女の穴に指を入れられ中の具合を確かめられた。
脚を広げさせられ──そして処女を貫かれた。
硬いもので何度も何度も犯され、俺は声を上げて泣いた。
プライドなんて放り出し「助けて」「痛い」「やめて」「許して」「ごめんなさい」。
そんな言葉を繰り返しながら俺は泣き続けた。
それでも男達はやめてはくれず、子供のように号泣する俺に何度も腰を打ち付けた。
痛いだけのその行為が快感に変わるまでそう時間は掛からず、俺が初めての絶頂を経験したのは数分後だった。
恐らくその瞬間、俺は自分が女だった事を本当の意味で自覚したのだった。
★
俺とユキは美人な百合カップルとして大学内で有名だったらしい。
狙っている奴も多かったのだという。
どうでも良い話だ。
あの最悪の日から数日後、男達は俺とユキがシェアしている部屋にやって来た。
俺達を犯す様子を撮影していたようで、その動画を見せて脅してきた彼等に俺達は逆らう事が出来なかった。
「イヤッ……ヒカリ……っ、助けて……!」
「うおぉ、めっちゃ愛液出るじゃん。えっろ! マジでエロいわコイツ」
「いやあぁぁぁっ!!」
隣でユキが犯されている。
男にのしかかられ、激しくペニスを出し入れされたユキは悲鳴をあげながらも、アソコから潮を何度も吹いていた。
その涙で汚れた顔を見て、どうにかしてあげたいという思いはあったが、今の俺には何も出来はしない。
「ヒィッ、許してっ、ゆ、ゆきっ、助けてぇ……ッ」
男に抱き抱えられ、背後から女性器を弄られ続けている俺は、情けない声を出しながらユキに助けを求めた。
男の指は的確に俺の敏感なところを触ってきて、もう4回もイかされている。
その無理やりもたらされる快感が恐ろしくて堪らなかった。
「ヒカリちゃん、クリトリスがビンビンになってんだけど。チンコみてぇじゃん」
「ああ、いやぁぁ……ッ」
男は俺の陰核の皮を剥くと、そこを指でシコシコと擦る。
そしてもう片方の手でマンコの中を掻き混ぜた。
──ぴゅっぴゅっ
5回目の絶頂と共に俺は潮を吹いた。
俺は快感でだらしなく舌を出しながらユキの方を見る。
そこには信じられないといった顔をする彼女の姿があった。
(ごめん、ユキ。お前のヒーローは男にマンコ触られて潮をピュッピュッしてしまうような弱い女なんだ)
顔の前に男がペニスを近付けてくる。
俺とユキの愛液で汚れてテラテラしたグロテスクな肉棒。
男はそれを指差し「舐めろ」と命令し、俺もそれに従った。
男のペニスを咥えた瞬間、俺はまた絶頂した。