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あらすじ:『女王のいる家』
「襟が曲がっていてよ、久我山くん」

完璧にプレスされた制服、白磁の肌、そして嘲りと優越を含んだ鈴のような声。

聖セントラル上級学院に君臨する絶対的な「女王」、西園寺レイカは、僕の襟を正しながら言い放った。

「裏切り者は、その身をアセットに堕として、肉体ですべての罪を償うべきだわ」

――その言葉が、まさか数日後の彼女自身への「判決」になるとも知らずに。

聖暦2060年、エネルギーが枯渇し、「熱」が最も高価な資源となった極寒の世界。
父の汚職により全てを奪われた彼女は、皮肉にも自らが軽蔑していた「生体資産(アセット)」へと墜落する。

卒業式の日、家畜以下の扱いで競売にかけられた彼女の所有権を落札したのは、かつて彼女が見下していた同級生、久我山ジンだった。

「安心しろ。君のその高尚な教養も完璧な姿勢も、俺の家ですべて役立たせてやる。……一生な」

言葉を奪われ、四肢を拘束され、リビングの水槽に沈められた彼女に与えられた役割は、ただ一つ。

その高貴な肉体を極限まで弄られることで「熱」を発し、主人の部屋を暖める、最高級の「生体家具(スマート・マザー)」となること。
かつての女王は今、ガラスの檻の中で白濁した蜜と無言の喘ぎを漏らしながら、主人の帰りを待ち続けている。

これは、「管理する者」と「管理される者」が完全に逆転した、歪んだ愛と支配の記録。