【挿絵表示】

「はるにぃ、これは二人だけの『秘密の助け合い』だからね」

6年の兄、4年の妹。
二段ベッドの上で重ね合わされたのは、互いの肉体の不快感を打ち消し合うための免罪符。男へと変わっていく己の身体を嫌悪しながらも、理性を飲み込む本能の疼きに抗えない僕。兄を信頼し、甘美な安らぎの中で「女の子」として甘えを深めていく妹。

互いしか知らない生々しい匂いを共有した「助け合い」をエスカレートさせるたび、皮肉にもふたりの性と役割は禁忌とともに確定されていく。家庭という閉ざされた世界で育った未成熟な二人だからこそ起きえる、純粋な性愛と無垢な背徳の物語。