この世界は、人知れず戦い続けてきた。

 魔法や呪術、錬金術という技術体系。吸血鬼や人狼、悪魔や天使、空想上に存在しないとされたモノたち。それはこの世界ではない、別の世界からやって来るのだ。

 だからこそ、世界と世界の境界を守る者がいる。

 境界防衛局、それは異世界と繋がる『門』を管理・処理する異能を持つ者たちの組織。

 政令指定都市夕霧市に配属されたのは、二人。

 五〇〇年の歳月を幼き姿で生きる吸血鬼の真祖、五月雨。

 代々魔法を伝承する家に生まれた生粋の魔法使い、九条ほのか。

 しかし、この二人を狙う者もいた。命ではなくその肉体を、心を、魂を――淫獄へと引きずり込む、そのために……。


※登場するのは女性かふたなりのみとなっております。それに嫌悪感のある方は、ご遠慮いただけると助かります。