※この作品はR-18です。

退役軍人のヒーロー生活
作者:

オリジナル:SF/冒険・バトル
タグ:R-18 R-15 残酷な描写 AI本文利用 爆弾 歳の差 爆弾 歳の差
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世界は平和を取り戻した――はずだった。

戦争によって大量に生み出された退役軍人、戦争孤児、失業者、貧困層、そして戦後社会に適応できない人々によって、都市の治安は急速に悪化していた。

犯罪組織や武装ギャングが街を支配し、戦争が終わったにもかかわらず、人々は暴力と犯罪に怯えながら暮らしている。

そんな時代に、戦争末期に発見された「特殊能力者」の存在が社会を大きく変えていた。

数百万人に一人という極めて低い確率で生まれる特殊能力者。

各国は戦争中、その能力を新たな兵器として利用しようと研究を始めた。しかし能力者を軍事利用する前に戦争は終結。

戦後、各国政府は能力者を国家の管理下に置くため、彼らを「ヒーロー」として社会に送り出す制度を作り上げた。

犯罪者と戦い、人々を救う正義の味方。

それが、戦後社会におけるヒーローだった。

18歳のジェシカも、その一人。

明るく元気で、少し夢見がちなジェシカは、「ヒーローとは人々を救う存在」という理想を今も純粋に信じている。

ヒーローとして2年目を迎え、自分の活動拠点を手に入れた彼女は、次なる目標として自分を支えてくれるバディを探し始める。

そんな彼女が出会うことになるのが、35歳の退役軍人ヴァンデスだった。

18歳で徴兵され、13年間を戦争の中で過ごした男。

戦闘能力こそ平凡以下だったが、爆発物に関してだけは天才的な才能を持ち、軍では「ハートロッカー」の異名で呼ばれた爆破の専門家。

しかし、戦争中に自分が楽しみながら行っていた残虐行為を戦後になって理解し、精神を病んだ。

軍の精神病院を退院した現在も、戦争の後遺症と酒、煙草、薬物への依存を抱えながら、FBIやCIA、ATFなどに爆発物の講義をして日銭を稼いでいる。

人を救いたい少女と、人を殺すことを覚えてしまった男。

戦争を知らない世代と、戦争から帰ってこられない世代。

国家に「ヒーロー」として管理される少女と、国家に利用された末に壊れてしまった元兵士。

正反対の二人は、犯罪が蔓延する戦後の街で奇妙なコンビを組むことになる。

ジェシカの飛行能力と、ヴァンデスの爆発物に関する異常な知識。

本来なら交わるはずのなかった二人の能力と経験が、街で起こる様々な事件を通して交差していく。

これは、戦争を知らない少女が「本当のヒーローとは何なのか」を知っていく物語。